JPH09141908A - カラー感熱プリンタ及び光定着装置 - Google Patents

カラー感熱プリンタ及び光定着装置

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JPH09141908A
JPH09141908A JP9138896A JP9138896A JPH09141908A JP H09141908 A JPH09141908 A JP H09141908A JP 9138896 A JP9138896 A JP 9138896A JP 9138896 A JP9138896 A JP 9138896A JP H09141908 A JPH09141908 A JP H09141908A
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color
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー感熱記録材料上に照射される紫外線の
光量を正確に測定し、安定した光定着を行う。 【解決手段】 照度センサ25を、カラー感熱記録材料
10の側縁がわに並べて配置する。棒状の紫外線ランプ
21は、管の中央部21aでは発光量が大きく、かつ安
定しており、管の両端部21b,21c付近では発光量
が急激に低下する。この紫外線ランプ21を、管の中央
部21aがカラー感熱記録材料10と照度センサ25と
に跨がる範囲Xと対向し、両端部21b,21cが範囲
Xからはみ出るように配置する。照度センサ25で測定
した紫外線照度に応じて紫外線ランプ21の発光量を制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー感熱プリンタ
及び光定着装置に関するものであり、詳しくは光定着用
のランプ光の照度を正確に測定するとともに、カラー感
熱記録材料の端部近くまで光定着を行うカラー感熱プリ
ンタ及び光定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー感熱プリンタでは、支持体上にシ
アン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発
色層を順次層設して、フルカラーの画像を直接に熱記録
することができるようにしたカラー感熱記録材料が用い
られる。このカラー感熱記録材料は、表面側の感熱発色
層から順に熱記録を行うが、次の感熱発色層に熱記録す
る際に、その上にある熱記録済みの感熱発色層が再度熱
記録されないようにするため、熱記録後に個々の感熱発
色層に特有な波長域の紫外線を紫外線ランプで照射して
発色能力を失わせて光定着を行っている。
【0003】上記光定着用の紫外線ランプとしては棒状
又はU字状の紫外線ランプが用いられる。この紫外線ラ
ンプは、例えば実公昭63−33321号公報に記載さ
れているように、その管壁温度の変化によって光量が変
化するという特性を持っている。このような特性に影響
されることなく均一な光定着を行うことができるよう
に、例えば特公平4−54590号公報に記載されてい
るように、紫外線ランプの近傍に照度測定用のセンサを
配置し、この測定値に応じてランプの発光量を制御する
方法が提案されている。
【0004】照度センサがカラー感熱記録材料の上に位
置しないようにするために、照度センサを紫外線ランプ
の背面側に配置するのが一般的であるが、カラー感熱記
録材料上に照射される紫外線の光量をより正確に得るた
めには、できるだけカラー感熱記録材料と近い位置に配
置するのが望ましい。この場合、照度センサは、カラー
感熱記録材料への照射光を遮ることなく、かつカラー感
熱記録材料からの反射光の入射を避けるために、紫外線
ランプとカラー感熱記録材料とが対向する範囲から外れ
た位置に配置する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、紫外線ラン
プの発光量は管の軸方向の位置によっても異なり、管の
中央部では発光量が大きくて比較的安定しているが、管
の端部付近では発光量は急激に減少する。このため、照
度センサを紫外線ランプとカラー感熱記録材料との対向
範囲外に配置しようとすると、照度センサは紫外線ラン
プの端部付近に位置してしまい、カラー感熱記録材料上
に照射される紫外線の光量を正確に測定することができ
ないという問題がある。
【0006】また、カラー感熱プリンタは、カラー感熱
記録材料の送り方式の違いによって主にプラテンドラム
方式と往復動方式とに分けられる。プラテンドラム方式
は、カラー感熱記録材料の長さに応じた周長を有するプ
ラテンドラムにカラー感熱記録材料を巻き付けて回転さ
せるもので、プラテンドラムに対するカラー感熱記録材
料の固定は、プラテンドラムに設けられたクランパによ
ってカラー感熱記録材料の先端をクランプして行ってい
る。この方式では、カラー感熱記録材料を巻き付けるた
めに、この記録材料の長さに対応する周長を備えたプラ
テンドラムが必要となる。したがって、プラテンドラム
方式はポストカードサイズ程度のプリントに適し、それ
以上のB5,A4サイズ等のプリントになると、これに
対応させて径が大きなプラテンドラムが必要となり装置
の小型化が難しくなる。反面、カラー感熱記録材料は先
端部分が僅かにクランプされるだけなので、このプラテ
ンドラム方式では記録面を有効に使用することができ
る。
【0007】一方、図12に示すように往復動方式のカ
ラー感熱プリンタは、上方の押さえローラ2aと下方の
駆動ローラ2bとからなる搬送ローラ対2でカラー感熱
記録材料3の先端をニップして(くわえこんで)、給紙
トレイ4側から排紙通路5側へ搬送する順方向と、排紙
通路5側から給紙トレイ4側へ搬送する逆方向とに交互
に搬送しながら、小径のプラテンローラ7とサーマルヘ
ッド8との間にカラー感熱記録材料3を挟み込んで、イ
エロー,マゼンタ,シアンの3色を順次熱記録するもの
である。
【0008】また、搬送ローラ対2の順方向の下流側に
は、イエロー用紫外線ランプ9a及びマゼンタ用紫外線
ランプ9bと、これらのランプ9a,9bを覆うリフレ
クタ9cとからなる光定着器9が配置されており、順方
向へ搬送しながら各感熱発色層への熱記録を行い、順方
向又は逆方向への搬送時に光定着器9の各紫外線ランプ
9a,9bを選択的に点灯して光定着を行うようになっ
ている。この方式では、感熱記録材料3の長さに対応し
た周長を有するプラテンドラムを用いる必要がなく、小
径のプラテンローラ7を使用することができるため装置
の小型化には有利である。しかしながら、このような往
復動方式のカラー感熱プリンタでは、3色の画素にズレ
が生じないようにするために、簡単な構成の搬送系では
常に搬送ローラ対2に感熱記録材料3を挟み込んでおく
必要がある。したがって、搬送ローラ対2に挟み込まれ
る挟み代L1が必要となり、この部分は光定着器に達し
ないため、定着できないので余白部分となる。
【0009】また、2種類の紫外線ランプ9a,9bを
並べる必要があり、これによって搬送ローラ対2から離
れた側のランプ9bでは、定着不足の領域が広くなる。
また、記録材料3の端部が搬送ローラ対2に位置して記
録材料3の送りが停止されると、紫外線照射領域に先に
到達した部分と後から到達した部分では照射光量が異な
りこのエリア内で光定着量にむらが生じてしまう。
【0010】したがって、往復動方式のカラー感熱プリ
ンタでは、L2部分で光定着にむらが生じるため画像品
位が落ちる。例えば、イエロー光定着が不足した場合に
は、マゼンタ記録の時にイエロー発色成分が発色する。
逆に、過定着の場合には、この部分のマゼンタ発色特性
を悪化させる。したがって、印画面に均一な品質を求め
ると、このL2と前記L1とを余白部分L3とする必要
がある。このように、往復動方式では大きな余白部分L
3が必要となり、プリント可能な部分が狭くなるという
問題がある。特に、複数本のランプやU字状のランプを
用いて定着光量を大きくし定着時の搬送速度を速くして
プリント時間を短縮しようとする場合には、紫外線照射
領域が更に広がってしまうため、この余白部分が更に大
きくなってしまうという問題がある。
【0011】この余白部分を小さくするために、図1
(A)に示すように、光定着器100とカラー感熱記録
材料101との間にシャッタ板102を設けることが考
えられている。シャッタ板102は、光定着時のカラー
感熱記録材料101の送り方向と反対方向に移動して、
紫外線照射領域を閉じ、紫外線ランプ100aから紫外
線を遮蔽するように構成されている。そして、光定着時
にカラー感熱記録材料101の端部が搬送ローラ対10
3に位置してその送りを停止した直後に、カラー感熱記
録材料101の停止前の送り速度と同じ速度でシャッタ
板102が閉じられる。これによって、記録材料101
の端部が紫外線照射領域に達してもこの部分の定着むら
が少なくなり、余白部分を少なくして記録エリアを広く
確保することができるようになる。
【0012】ところで、図1(A)に示すように、紫外
線ランプ100a及びリフレクタ100bからなる光定
着器100では、その紫外線照射領域における照度分布
は図1(B)に示すように均一であることが理想である
が、実際には図1(F)に示すような照度分布となって
いる。また、図1(B)に示すような理想的な照度分布
の場合には、カラー感熱記録材料101の送りを停止し
た直後の定着光量分布は(C)に示すようになる。そし
て、カラー感熱記録材料101の後端部の余白部分を少
なくするために、カラー感熱記録材料101の送りを停
止した直後にシャッタ板102をカラー感熱記録材料1
01の送り方向とは反対側に同じ速度で送って閉じる場
合には、シャッタ板102の閉じ動作中における定着光
量分布は(D)に示すようになる。したがって、このよ
うな理想的な照度分布における積算定着光量は(E)に
示すように均一になる。しかしながら、実際には光定着
器100は(F)に示すような照度分布となり、このた
め、カラー感熱記録材料101の送りを停止した直後に
シャッタ板102を閉じる操作を行っても、その積算定
着光量は照度むらの影響を受けて、(G)に示すように
均一にならないという問題がある。これに対しては、積
算定着光量を均一にするためにシャッタ板102の閉じ
速度を低くすることも考えられるが、この場合には、こ
の分だけ印画時間が長くなってしまうという問題があ
る。
【0013】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
もので、カラー感熱記録材料上に照射される紫外線の光
量を正確に測定し、安定した光定着を行って定着むらを
少なくしたカラー感熱プリンタを提供することを目的と
する。また、本発明は、印画時間を長くすることなく、
しかも簡単な構成でカラー感熱記録材料の端部の積算定
着光量分布をほぼ均一にするようにしたカラー感熱プリ
ンタ用光定着器を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のカラー感熱プリンタは、カラー感熱
記録材料の側縁の横に配置され、前記紫外線ランプから
放出される紫外線の照度を測定する照度センサと、この
照度センサの測定値に応じて紫外線ランプの発光量を調
節する制御手段とを備え、前記照度センサとカラー感熱
記録材料とに跨がる範囲から両端がはみ出た状態で前記
紫外線ランプを配置したものである。なお、前記照度セ
ンサの受光面とカラー感熱記録材料の表面とを同一平面
内に配置することが好ましい。
【0015】請求項2に記載したカラー感熱プリンタ用
光定着器は、カラー感熱記録材料と紫外線ランプとの間
に配置され、カラー感熱記録材料の送り方向で移動して
紫外線ランプの紫外線照射領域を開放した開放位置と紫
外線照射領域を覆う遮光位置との間で変位するシャッタ
と、紫外線ランプによる紫外線の照射中でカラー感熱記
録材料の送りが停止された直後に、停止前のカラー感熱
記録材料の送り方向と反対方向にシャッタを一定速度V
1で移動して前記開放位置から遮光位置にするシャッタ
駆動部と、シャッタに設けられ、紫外線ランプによる紫
外線照射領域内における定着光量不足部分を部分的に照
射するための定着光量補正用開口とを備えたものであ
る。
【0016】請求項3に記載したカラー感熱プリンタ用
光定着装置は、カラー感熱記録材料と紫外線ランプとの
間に配置され、カラー感熱記録材料の送り方向で移動し
て紫外線ランプの紫外線照射領域を開放した開放位置と
紫外線照射領域を覆う遮光位置との間で変位するシャッ
タと、紫外線ランプによる紫外線の照射中でカラー感熱
記録材料の送りが停止された直後に、停止前のカラー感
熱記録材料の送り方向と反対方向に前記シャッタを一定
速度V1で移動して前記開放位置から遮光位置にするシ
ャッタ駆動部と、シャッタのカラー感熱記録材料に対す
る遮光領域から外れた位置で、シャッタの移動方向に長
く設けた受光用開口と、この受光用開口を介して紫外線
ランプの照度を測定する照度センサと、この照度センサ
からの信号に基づき紫外線ランプの照度を一定に制御す
る照度制御部とを備え、前記シャッタが遮光位置に近づ
いた状態で、照度センサへの紫外線ランプの照射光を絞
るように、前記受光用開口の開口幅を狭くしたものであ
る。
【0017】請求項4記載のカラー感熱プリンタ用光定
着装置は、請求項2記載のものにおける定着光量補正用
開口と、請求項3記載のものにおける受光用開口とを組
み合わせて用いて、記録エリアの終端部における積算定
着光量分布をより一層均一化したものである。
【0018】請求項5ないし7記載のカラー感熱プリン
タ用光定着装置は、請求項3ないし5記載のカラー感熱
プリンタ用光定着装置におけるシャッタ駆動部に代え
て、シャッタを遮光位置にセットした状態で紫外線ラン
プで紫外線を照射中に、前記シャッタを一定速度V2で
移動して遮光位置から開放位置にし、この開放が終了し
た時点で一定速度V2でカラー感熱記録材料をシャッタ
移動方向と反対方向に送る制御部を設けたものである。
したがって、記録エリアの先端部における積算定着光量
分布が均一化される。また、請求項8記載のカラー感熱
プリンタ用光定着装置は、請求項3,4,6,7いずれ
か1つ記載のものにおいて、照度センサとカラー感熱記
録材料とに跨がる範囲から両端がはみ出た状態で紫外線
ランプを配置したものである。
【0019】
【作用】紫外線ランプは棒状又はU字状に構成され、照
度センサとカラー感熱記録材料とに跨がる範囲から両端
がはみ出た状態で配置されるため、照射光量が不安定で
且つ中央部に比べて激減するランプの端部付近で照度を
測定することがなくなり、紫外線の光量が正確に測定さ
れる。
【0020】また、光定着時にカラー感熱記録材料の端
部が例えば搬送ローラ対に位置してその送りを停止した
直後に、カラー感熱記録材料の停止前の送り速度と同じ
一定速度V1でシャッタが閉じられる。これによって、
記録材料の端部が紫外線照射領域に達してもこの部分の
定着むらが抑えられる。したがって、余白とする部分が
少なくなり、記録エリアを広く確保することができる。
同様にして、紫外線照射領域内に記録エリアの端部が存
在しており、この記録エリアに対して光定着を開始する
場合にも、紫外線を照射した状態でシャッタが一定速度
V2で移動して遮光位置から開放位置になった後に、カ
ラー感熱記録材料がシャッタの移動方向とは反対方向に
一定速度V2で移動するので、この記録エリアの端部の
定着むらが抑えられる。
【0021】図1(A),(F)に示すように、紫外線
ランプ100a及びリフレクタ100bからなる光定着
器100の紫外線照射領域における照度分布はカラー感
熱記録材料101の送り方向で均一にはならない。この
ため、紫外線ランプ100aから遠く離れた紫外線照射
領域内の両端部で照度が低下し、これに起因して(G)
に示すようにこの部分の積算定着光量も低下する。これ
を改善するために、シャッタ板に定着光量補正用開口が
設けられ、この補正用開口を介して紫外線がカラー感熱
記録材料に照射される。これにより、図1(H)にハッ
チングで示すエリアCA1の分だけ定着光量が増加し
て、右側部分の定着光量の不足が補正される。
【0022】また、シャッタ板に受光用開口がシャッタ
板の送り方向で長く形成され、この受光用開口の開口幅
がシャッタ板の進入に合わせて変えられる。紫外線ラン
プは照度センサからの測定照度に基づきこれを一定にす
るように照度制御部で制御されるので、照度センサへの
紫外線ランプからの照射光が絞られると、照度制御部は
絞られた分に対応して紫外線ランプの照度を上げる。し
たがって、図1(H)にハッチングで示すエリアCA2
の分だけ定着光量が増加して、左側部分の定着光量不足
が補正される。
【0023】
【発明の実施の形態】図2は、本発明のカラー感熱プリ
ンタの概略を示すものである。シート状をしたカラー感
熱記録材料10は、給紙トレイ11内に積層されてい
る。給紙トレイ11の上方には給紙ローラ12が設けら
れており、プリント開始時にはこれが回転し、カラー感
熱記録材料10を1枚ずつ給紙通路13から送り出す。
給紙通路13から送り出されたカラー感熱記録材料10
は、ニップローラ14a,15aと駆動ローラ14b,
15bとからなる2組の搬送ローラ対14,15によっ
てニップされ、給紙トレイ11側から排紙通路16側へ
向かう順方向と、排紙通路16側から給紙トレイ11側
へ向かう逆方向とに交互に搬送される。
【0024】第1搬送ローラ対14と第2搬送ローラ対
15との間には、カラー感熱記録材料10を熱記録位置
に支持する小径のプラテンローラ17と、この上に支持
されたカラー感熱記録材料10に画像を熱記録するサー
マルヘッド18とが設けられている。サーマルヘッド1
8は、周知のように多数の発熱素子をライン状に配列し
たものであり、熱記録すべき色及びその発色濃度に応じ
た熱エネルギーを発生する。カラー感熱記録材料10は
プラテンローラ17とサーマルヘッド18との間に挟み
込まれて熱記録される。なお、駆動ローラ14b,15
bとプラテンローラ17とは、搬送モータ19によって
同じ周速度で同じ方向に回転される。
【0025】第2搬送ローラ対15と排紙通路16との
間には、2本の棒状の紫外線ランプ21,22が平行に
配置されている。イエロー用紫外線ランプ21はほぼ4
20nm、またマゼンタ用紫外線ランプ22はほぼ36
5nmに発光ピークを有する紫外線を発光する。紫外線
ランプ21,22の背面側には、カラー感熱記録材料1
0と対向する側が開口したリフレクタ23が設けられて
いる。リフレクタ23の内壁は反射面となっており、紫
外線ランプ21,22の後方に放出された光をカラー感
熱記録材料10側に向けて反射する。このリフレクタ2
3は、紫外線ランプ21,22の中央部を覆うように配
置されている。また、2本の紫外線ランプ21,22の
間の下方には、照度センサ25が設けられている。
【0026】図3に示すように、照度センサ25はカラ
ー感熱記録材料10の側縁と並んで配置されている。イ
エロー用紫外線ランプ21は、管の中央部21aでは発
光量が大きく、かつ安定しており、管の両端部21b,
21c付近では発光量が急激に低下する。この紫外線ラ
ンプ21は、管の中央部21aがカラー感熱記録材料1
0と照度センサ25とに跨がる範囲Xと対向し、両端部
21b,21cが範囲Xからはみ出るように配置されて
いる。なお、マゼンタ用紫外線ランプ22も同じ構成で
ある。
【0027】図2において、照度センサ25は、紫外線
ランプ21,22から放出される紫外線の照度を測定
し、その照度信号をマイクロコンピュータ26に送る。
照度センサ25は、フォトダイオードやフォトトランジ
スタ等から構成されている。マイクロコンピュータ26
は、照度センサ25からの照度信号に基づいてランプ制
御信号をドライバ27,28に送る。ドライバ27,2
8は、ランプ制御信号に応じて、例えば紫外線ランプ2
1,22に供給する駆動パルスのデューティ比を調節
し、紫外線ランプ21,22の発光量を制御する。
【0028】図4は、カラー感熱記録材料10の一例を
示すものである。カラー感熱記録材料10は、支持体3
0の上にシアン感熱発色層31,マゼンタ感熱発色層3
2,イエロー感熱発色層33,保護層34を順次層設し
て構成されている。これらの各感熱発色層31〜33
は、熱記録される順番に表面から層設されているが、例
えばマゼンタ,イエロー,シアンの順番に熱記録する場
合には、イエロー感熱発色層33とマゼンタ感熱発色層
32との位置が入れ換えられる。また、各層の間には中
間層(図示せず)が設けられている。前記支持体30と
しては、不透明なコート紙又はプラスチックフイルムが
用いられ、そしてOHPシートを制作する場合には、透
明なプラスチックフイルムが用いられる。
【0029】シアン感熱発色層31は、電子供与性染料
前駆体と電子受容性化合物を主成分として含有し、加熱
されたときにシアンに発色する。マゼンタ感熱発色層3
2は、最大吸収波長が約365nmであるジアゾニウム
塩化合物と、これと熱反応してマゼンタに発色するカプ
ラーとを含有している。このマゼンタ感熱発色層32
は、サーマルヘッド18でマゼンタ画像を熱記録した後
に、365nm付近の紫外線を照射するとジアゾニウム
塩化合物が光分解して発色能力が失われる。イエロー感
熱発色層33は、最大吸収波長が約420nmであるジ
アゾニウム塩化合物と、これと熱反応してイエローに発
色するカプラーとを含有している。このイエロー感熱発
色層33も、420nm付近の紫外線を照射すると光分
解して発色能力が失われる。また、各感熱発色層31〜
33を発色させるために必要とするサーマルヘッド18
の熱エネルギー量は、イエロー感熱発色層33が最も低
く、シアン感熱発色層31が最も高い。
【0030】次に、本実施形態の作用を説明する。プリ
ントが指示されると、図2に示すように、給紙ローラ1
2が回転し、給紙トレイ11の最上部に積層されたカラ
ー感熱記録材料10が給紙通路13から送り出され、第
1搬送ローラ対14に向けて搬送される。
【0031】給紙が始まると同時にイエロー用紫外線ラ
ンプ21が発光を開始し、その照度が照度センサ25に
よって測定される。この際、照度センサ25がカラー感
熱記録材料10の側縁に並べられ、紫外線ランプ21と
カラー感熱記録材料10とが対向する範囲からは外れて
いるので、紫外線ランプ21から放出され、カラー感熱
記録材料10で反射した光が照度センサ25に入射する
ことはない。また、紫外線ランプ21は、カラー感熱記
録材料10と照度センサ25とに跨がる範囲Xに発光量
の安定している中央部21aが対向するように配置され
ているので、照度センサ25には、カラー感熱記録材料
10に照射される紫外線と同じ強度の光が入射する。し
たがって、照度センサ25は、カラー感熱記録材料10
上に照射される紫外線照度を正確に測定することができ
る。
【0032】照度センサ25は、紫外線ランプ21の照
度信号をマイクロコンピュータ26に送る。マイクロコ
ンピュータ26は、入力した照度信号に応じてランプ制
御信号をドライバ27に送り、紫外線ランプ21の発光
量を制御する。この際、照度センサ25により測定され
た照度が規定照度に満たない時に、マイクロコンピュー
タ26は紫外線ランプ21の発光量を大きく調節し、ま
た照度が規定照度を超えている時には発光量を抑える。
これにより、カラー感熱記録材料10上に照射される紫
外線の光量が一定に保たれる。
【0033】照度センサ25により測定された照度が規
定照度に達していると、搬送モータ19が回転し、駆動
ローラ14b,15b及びプラテンローラ17が順方向
に回転される。これにより、カラー感熱記録材料10の
先端が第1搬送ローラ対14にニップされて順方向に搬
送され、イエロー画像の印画が開始される。
【0034】カラー感熱記録材料10の記録エリアの先
端がサーマルヘッド18に達すると、このサーマルヘッ
ド18によってイエロー画像がイエロー感熱発色層33
に1ラインずつ熱記録される。このイエロー画像の熱記
録では、サーマルヘッド18の各発熱素子は、発色濃度
に応じた熱エネルギーを発生する。このイエロー画像が
熱記録された部分は、第2搬送ローラ対15にニップさ
れて継続搬送され、イエロー用紫外線ランプ21に達し
た時にイエロー感熱発色層33の光定着が行われる。紫
外線ランプ21はほぼ420nmの紫外線を照射してお
り、イエロー感熱発色層33に含有されたジアゾニウム
塩化合物を光分解して、発色能力を消失させる。
【0035】この紫外線ランプ21による光定着中も、
マイクロコンピュータ26が照度を監視してカラー感熱
記録材料10上に照射される紫外線の光量を一定に保つ
ので、カラー感熱記録材料10の全面において均一に光
定着が施される。カラー感熱記録材料10の終端部が第
2搬送ローラ対15の位置に達すると、紫外線ランプ2
1は発光を停止し、サーマルヘッド18の駆動も停止す
る。そして、搬送モータ19によって駆動ローラ14
b,15b及びプラテンローラ17が逆方向に回転す
る。これにより、カラー感熱記録材料10が逆方向に搬
送され、その先端部がサーマルヘッド18の順方向にお
ける上流側まで戻される。
【0036】次に、マゼンタ用紫外線ランプ22が発光
を開始し、照度センサ25がその照度信号をマイクロコ
ンピュータ26に送る。マイクロコンピュータ26は、
イエロー用紫外線ランプ21と同様にして、カラー感熱
記録材料10上に照射される紫外線の光量が一定になる
ように、紫外線ランプ22の発光量を制御する。そし
て、照度センサ25により測定された照度が規定照度に
達していると、再び搬送モータ19によって駆動ローラ
14b,15b及びプラテンローラ17が順方向に回転
される。これにより、カラー感熱記録材料10が順方向
に搬送され、マゼンタ画像の印画が開始される。
【0037】カラー感熱記録材料10の記録エリアの先
端がサーマルヘッド18の位置に達すると、このサーマ
ルヘッド18によってマゼンタ画像がマゼンタ感熱発色
層32に1ラインずつ熱記録される。マゼンタ画像が熱
記録されたカラー感熱記録材料10は紫外線ランプ22
から放出されたほぼ365nmの紫外線で照射され、カ
ラー感熱記録材料10の全面において、マゼンタ感熱発
色層32に含有されたジアゾニウム塩化合物が光分解さ
れ、発色能力が消失される。この紫外線ランプ22によ
る光定着中もマイクロコンピュータ26が照度を監視し
ており、カラー感熱記録材料10上に照射される紫外線
の光量が一定となるように調節されている。なお、マゼ
ンタ定着は、定着不足が発生するとシアン画像の熱記録
時にマゼンタが発色するが、過定着は支障が生じない。
そこで、紫外線の光量が一定値以上となるように調節し
てもよい。
【0038】カラー感熱記録材料10の終端部が第2搬
送ローラ対15の位置に達した時に紫外線ランプ22は
発光を停止し、同時にサーマルヘッド18も駆動を停止
する。そして、搬送モータ19によって駆動ローラ14
b,15b及びプラテンローラ17が逆方向に回転さ
れ、カラー感熱記録材料10の先端がサーマルヘッド1
8の上流側に位置するまで搬送される。
【0039】再び搬送モータ19によって駆動ローラ1
4b,15b及びプラテンローラ17が順方向に回転さ
れ、カラー感熱記録材料10が順方向に搬送されてシア
ン画像の印画が開始される。カラー感熱記録材料10の
記録エリアの先端がサーマルヘッド18に対面すると、
このサーマルヘッド18によってシアン画像がシアン感
熱発色層31に1ラインずつ熱記録される。このシアン
感熱発色層31は、感熱発色するのに必要な熱エネルギ
ーがほぼ80mJ/mm2 以上であり、通常の保管状態
では発色することはないので、光定着性が与えられてい
ない。したがって、シアン画像の印画時には光定着は不
要であるが、カラー感熱記録材料10の黄色味をなくす
ために、マゼンタ用紫外線ランプ22は点灯している。
【0040】シアン画像の熱記録が終了すると、熱記録
済みカラー感熱記録材料10は排紙通路16側へ搬送さ
れ、トレイ(図示せず)に排出される。そして、カラー
感熱記録材料10の終端が第2搬送ローラ対15を通過
した時に搬送モータ19の駆動が停止する。
【0041】なお、紫外線ランプの背面側にリフレクタ
を配置する例について説明したが、カラー感熱記録材料
との対向面を残した管の内壁又は外壁に、例えばアルミ
ニウムを蒸着させて反射層を形成した紫外線ランプを用
いてもよい。また、2本の紫外線ランプの各々から放出
される紫外線の照度を1つの照度センサで兼用して測定
しているが、各紫外線ランプの近傍にそれぞれ専用の照
度センサを配置してもよい。さらに、紫外線ランプの形
状は棒状に限るものではなく、管の中央部でU字状に湾
曲したものを用いてもよい。この場合、紫外線ランプの
両端部は同一方向に向いているので、この端部側がカラ
ー感熱記録材料と照度センサとに跨がる範囲からはみ出
るように配置すればよい。また、カラー感熱記録材料を
プラテンドラムの外周に巻きつけ、プラテンドラムの回
転中に熱記録及び光定着を行うプラテンドラム方式のカ
ラー感熱プリンタにも本発明を適用してもよい。
【0042】次に、図5に示すように、反転タイプの光
定着装置を備えた他の実施形態について説明する。な
お、本実施形態において、図2に示すものと同一構成部
材には同一符号が付してある。サーマルヘッド18は、
取付軸18bにより揺動自在にされており、押圧機構3
6が連係されている。押圧機構36は、発熱素子18a
をカラー感熱記録材料10に押圧した押圧位置と、カラ
ー感熱記録材料10から離れた退避位置(図中、2点鎖
線で示す)との間でサーマルヘッド18を変移させる。
各発熱素子18aは、プリントコントローラ37により
制御される。プリントコントローラ37は内蔵するフレ
ームメモリに各色毎に画像データを記憶しており、この
画像データに基づき各発熱素子18aを記録すべき色及
び画素の濃度に応じて加熱して、カラー感熱記録材料1
0を所望の濃度で発色させて印画を行う。
【0043】第2搬送ローラ対15の順方向送り(図中
右方向への送り)の下流側には、ガイド板40,光定着
装置41が配置されている。光定着装置41は、第1及
び第2の光定着器42,43と、回動フレーム44と、
揺動フレーム45と、これらを連動させる連動機構46
と、シャッタ板47とから構成されている。
【0044】第1の光定着器42は、イエロー用紫外線
ランプ42aとリフレクタ50とから構成されている。
リフレクタ50は、紫外線ランプ42aから放射された
紫外線を反射してカラー感熱記録材料10に照射する。
第2の光定着器43も、同様にマゼンタ用紫外線ランプ
43aとリフレクタ51とから構成されている。
【0045】光定着器42,43は回動フレーム44に
取り付けられており、回動フレーム44が105度回動
することにより定着位置に交互にセットされるようにな
っている。この回動フレーム44は取付軸52を介して
揺動フレーム45に回動自在に取り付けられている。揺
動フレーム45はステー53に揺動軸54を介して揺動
自在に取り付けられている。揺動フレーム45と回動フ
レーム44とは連動機構46で連係されている。
【0046】連動機構46は図示しないモータ,ギヤ
列,カム等から構成されており、揺動フレーム45を揺
動軸54を中心として10度の範囲で揺動させて、揺動
フレーム45を図5に実線で示す定着位置と二点鎖線で
示す退避位置との間で変移させる。更に、連動機構46
は、この揺動に連動させて、揺動フレーム45が退避位
置のときに回動フレーム44を105度の範囲で回動さ
せて、光定着器42,43のいずれか一方を光定着位置
にセットする。
【0047】図6は連動機構46の動きを説明するため
のものであり、図6(A)のイエロー光定着状態から、
(B)に示すように、揺動フレーム45が反時計方向に
10度回転し、次に(C)に示すように回動フレーム4
4が時計方向に105度回転し、次に(D)に示すよう
に揺動フレーム45が時計方向に10度回転して元の位
置に戻ることにより、マゼンタ光定着状態になる。ま
た、マゼンタ光定着状態からイエロー光定着状態に戻す
には、図6(D),(C),(B),(A)のように各
フレーム44,45の回動又は揺動操作が行われる。な
お、揺動フレーム45の揺動と回動フレーム44の回動
との連動はカムやリンクを用いた機械的制御に変えて、
電磁クラッチブレーキ等を用いた電気的制御により行っ
てもよい。
【0048】図5に示すように、回動フレーム44は7
5度の角度でV字状に折り曲げられており、フレーム取
付ブラケット56により取付軸52に取り付けられてい
る。フレーム取付ブラケット56は、回動フレーム44
の線対称の中心線上に取付軸52を位置させるように構
成されている。回動フレーム44にはリフレクタ50,
51と、ランプ取付ブラケット57とが取り付けられて
いる。ランプ取付ブラケット57は、周知のように、紫
外線ランプ42a,43aの口金の接触ピンを内蔵の接
触片により保持することにより、リフレクタ50,51
内に紫外線ランプ42a,43aを配置する。回動フレ
ーム44には、リフレクタ50,51の両端部近くでラ
ンプカバー58が取り付けられており、このランプカバ
ー58は各紫外線ランプ42a,43aの両端部近くを
覆う。
【0049】ガイド板40の下方には、記録エリアから
外れた位置で且つ光定着位置にある紫外線ランプ42
a,43aの下方に照度センサ60が配置されている。
この照度センサ60は紫外線ランプ42a,43aの照
度を正確に測定することができるように、紫外線ランプ
42a,43aの端部から離れた中央寄り部分の下方に
位置されている。また、照度センサ60と定着位置にあ
る紫外線ランプ42a,43aとを結ぶ線上で、ガイド
板40には受光孔63が、シャッタ板47には受光用開
口64(図7参照)が開けられている。なお、カラー感
熱記録材料10の表面と同一表面で照度センサ60の受
光面を配置してもよく、この場合には受光孔63が省略
される。
【0050】照度センサ60からの光電信号は照度測定
回路67に送られる。照度測定回路67は、光電信号に
基づき照度信号を得て、これをコントローラ68に送
る。コントローラ68はマイクロコンピュータから構成
されており、この照度信号に基づき各紫外線ランプ42
a,43aの照度が一定になるように各紫外線ランプ4
2a,43aの駆動電圧を求め、これを電圧制御回路6
9に送る。電圧制御回路69はこの駆動電圧に基づき各
紫外線ランプ42a,43aを駆動する。この照度測定
回路67,コントローラ68,電圧制御回路69によ
り、照度制御部が構成されている。
【0051】光定着位置には、定着位置にある光定着器
42,43からの紫外線を遮光するためのシャッタ板4
7が設けられている。シャッタ板47はカラー感熱記録
材料10と平行になるように配置されており、シャッタ
駆動部71によってカラー感熱記録材料10の送り方向
に平行に往復動される。これにより、二点鎖線で示すよ
うに光定着位置に入り込み光定着器42を遮光する閉位
置と、実線で示すように、光定着位置から退避した開位
置との間で、シャッタ板47が移動する。
【0052】図7(A)に示すように、シャッタ駆動部
71は、シャッタ板47に取り付けたラック73と、こ
れに噛み合うピニオン74と、ピニオン74を回転する
パルスモータ75とから構成されている。パルスモータ
75はドライバ76を介してコントローラ68により回
転制御される。シャッタ板47の閉じ速度はカラー感熱
記録材料10の送り速度と同じになるように設定されて
いる。なお、シャッタ駆動部71は、モータ75の回転
運動をシャッタ板47の往復動に変換することができる
ものであればよく、ラックアンドピニオン機構に代え
て、スライダクランク機構やリンク機構等により構成し
てもよい。
【0053】図7(B)に示すように、シャッタ板47
には、シャッタ板47を閉じたときに、リフレクタ50
による紫外線照射領域FAの右側部分に位置するよう
に、定着光量補正用開口80が形成されている。この定
着光量補正用開口80は、シャッタ板47の送り方向に
直交する方向に長く形成されている。したがって、シャ
ッタ板47が閉じ終了間近になると、この定着光量補正
用開口80がリフレクタ50内に入り込み、紫外線ラン
プ42aの照射光がこの開口80を介してカラー感熱記
録材料10に照射され、図7(C)のハッチングによる
エリアCA1で示すように、この開口80による定着光
量分が増加して、定着光量不足が補正される。
【0054】図7及び図8に示すように、シャッタ板4
7の受光用開口64は、シャッタ板47の先端47aか
らシャッタ板47の中央まで形成されており、開口64
の幅は、シャッタ板47のリフレクタ50内への進入位
置に対応させて変化させている。すなわち、シャッタ板
47の先端47aから距離L1の間までは、照度センサ
60への照射光量を絞ることのないような開口幅とされ
ており、このL1を過ぎて先端47aから距離L2まで
の間では、照度センサ60への照射光量を絞るような開
口幅とされている。また、照度制御部を構成する照度測
定回路67,コントローラ68及び電圧制御回路69
は、紫外線ランプ42aの照度が一定になるように紫外
線ランプ42aの電圧を制御しているので、照度センサ
60への照射光量が絞られると、これに対応して照射光
量が上げられる。したがって、図7(C)のハッチング
によるエリアCA2で示すように、照度増加分だけ定着
光量ような開口幅とされている。また、照度制御部を構
成する照度測定回路67,コントローラ68及び電圧制
御回路69は、紫外線ランプ42aの照度が一定になる
ように紫外線ランプ42aの電圧を制御しているので、
照度センサ60への照射光量が絞られると、これに対応
して照射光量が上げられる。したがって、図7(C)の
ハッチングによるエリアCA2で示すように、照度増加
分だけ定着光量が増加して、カラー感熱記録材料10の
後端部の後端近くの定着光量不足が補正される。なお、
この照度増加分による影響で定着光量補正用開口80に
よる定着光量も増加することになり、より一層この部分
の定着光量が均一化される。
【0055】コントローラ68は、カラー感熱記録材料
10を送るための搬送用パルスモータ(図示せず)のモ
ータ駆動パルス数をカウントすることにより、カラー感
熱記録材料10をトラッキングして、このトラッキング
信号に基づき各部をシーケンス制御する。
【0056】次に上記実施形態の作用について説明す
る。先ず、プリント開始スイッチが操作されると、図5
に示すように、給紙トレイ11の最上部にあるカラー感
熱記録材料10が給紙ローラ12によって送り出され、
給紙通路13を通過して第1搬送ローラ対14に向けて
搬送される。このカラー感熱記録材料10の先端部が第
1搬送ローラ対14でニップされると、給紙ローラ12
はフリー状態になり、カラー感熱記録材料10の送りを
停止する。
【0057】第1搬送ローラ対14により、プラテンロ
ーラ17とサーマルヘッド18との間を通過したカラー
感熱記録材料10は、第2搬送ローラ対15でニップさ
れ搬送される。このニップの後に、カラー感熱記録材料
10のヘッド押圧開始位置にサーマルヘッド18の発熱
素子18aが位置すると、押圧機構36はサーマルヘッ
ド18を時計方向に回動し、発熱素子18aをカラー感
熱記録材料10に押圧する。
【0058】この状態でカラー感熱記録材料10は、第
1及び第2搬送ローラ対14,15によって順方向に搬
送され、この搬送中にカラー感熱記録材料10の記録エ
リアの先端が各発熱素子18aに到達すると、各発熱素
子18aが画素に応じた熱エネルギーを発生してイエロ
ー感熱発色層33にイエロー画像を1ラインずつ熱記録
する。また、イエロー熱記録に同期してイエロー用紫外
線ランプ42aが点灯して、次のマゼンタ感熱発色層3
2の熱記録時にイエローが発色しないように定着する。
【0059】カラー感熱記録材料10の記録エリアの後
端までイエロー画像が熱記録されると、サーマルヘッド
18がカラー感熱記録材料10から離れた退避位置にセ
ットされる。この状態でカラー感熱記録材料10はその
まま送りが続行される。そして、記録エリアの終端が紫
外線照射領域の端部に達すると、第1及び第2搬送ロー
ラ対14,15がいったん停止して、カラー感熱記録材
料10の送りが停止される。この直後に、シャッタ駆動
部71が作動して、シャッタ板47を閉じる。シャッタ
板47の移動速度は、カラー感熱記録材料10の送り速
度と同じ一定速度V1に設定されている。したがって、
記録材料10の送りを停止した直後に、記録材料10の
停止前の送り速度でシャッタ板47が閉じられるため、
記録材料10の送りを停止した後の紫外線照射領域内の
定着光量が、他の既に定着したエリアと同じ光量で定着
されることになり、定着むらが無くなる。図9はこのイ
エロー画像の光定着処理手順を示したフローチャートで
ある。
【0060】しかしながら、実際には、光定着器42は
図1(F)に示すような照度分布であり、シャッタ板4
7をカラー感熱記録材料10の送り速度と同じ速度で閉
じても、図1(G)に示すように紫外線照射領域FAの
両端部では照度低下による定着光量むらが発生する。こ
のむらを無くすために、シャッタ板47には定着光量補
正用開口80と、受光用開口64とが形成されている。
したがって、これら定着光量補正用開口80により、図
1(H)にエリアCA1で示すように、定着光量が増加
され、リフレクタ50の順方向送り側端部近くの定着光
量不足が補正される。更に、受光用開口64の開口面積
を変えることによる紫外線ランプ42aの照射光量の絞
りによって、図1(H)にエリアCA2で示すように定
着光量が増加され、リフレクタ50の逆方向送り側端部
近くの定着光量不足が補正される。これにより、カラー
感熱記録材料10の送りを停止した後のカラー感熱記録
材料10の後端部をほぼ均一な定着光量で定着される。
【0061】シャッタ板47がリフレクタ50を完全に
覆うと、定着位置にある紫外線ランプ42aがオフにな
る。この後、シャッタ板47がシャッタ駆動部71によ
り元の位置に戻される。また、第1及び第2搬送ローラ
対14,15が逆方向に回転して、カラー感熱記録材料
10を逆方向へ搬送する。この搬送時には分岐部90に
よってカラー感熱記録材料10の後端が退避通路11a
側に案内される。なお、第2搬送ローラ対15の押さえ
ローラ15aにできるだけ近接させて光定着器42,4
3を選択的に位置させているため、定着不能部分や定着
むら部分が小さくなり、これに起因する余白部分を小さ
くすることができる。
【0062】そして、カラー感熱記録材料10の逆方向
への送り時に、光定着器42,43の切換えが行われ
る。図6に示すように、連動機構46はモータを回転し
て、先ず図6(B)に示すように、揺動フレーム45を
反時計方向に10度回転させる。この回転の後に、
(C)に示すように、回動フレーム44を時計方向に1
05度回転する。この回転の後に、(D)に示すよう
に、揺動フレーム45を時計方向に10度回転して元の
位置に戻す。これにより、イエロー光定着器42に代え
て、マゼンタ光定着器43が定着位置にセットされる。
【0063】カラー感熱記録材料10の押圧開始位置
が、再び発熱素子18aに位置すると、第1及び第2搬
送ローラ対14,15がいったん停止する。そして、サ
ーマルヘッド18が再び熱記録位置に復帰し、第1及び
第2搬送ローラ対14,15が正回転してカラー感熱記
録材料10を順方向に搬送する。カラー感熱記録材料1
0の記録エリアの先端が各発熱素子18aに達すると、
サーマルヘッド18はマゼンタ感熱発色層32にマゼン
タ画像に応じた熱エネルギーを与えて熱記録を行う。ま
た、熱記録に同期してマゼンタ用紫外線ランプ43aが
点灯する。このマゼンタ用紫外線ランプ43aにより、
次のシアン感熱発色層31の熱記録時にマゼンタが発色
しないように定着する。
【0064】カラー感熱記録材料10の記録エリアの後
端までマゼンタ画像の熱記録が行われると、サーマルヘ
ッド18の押圧が解除される。また、カラー感熱記録材
料10の送りは続行され、記録エリアの終端が紫外線照
射領域の先端に達するまで、マゼンタ定着が行われる。
この後、イエロー記録の場合と同様に、第1及び第2搬
送ローラ対14,15が停止した後に逆方向に回転す
る。なお、マゼンタ定着の場合には、一定以上の光量を
与えればよいので、イエロー光定着の場合のように定着
むらに起因する発色むらの問題はないため、イエロー記
録の時のようなシャッタ板47の開閉操作を行う必要は
ない。
【0065】以下、同じようにして、シアン感熱記録が
行われる。このシアン画像記録時にも、マゼンタ用紫外
線ランプ43aが点灯して漂白を続ける。シアン画像の
熱記録が終了すると、第1及び第2搬送ローラ対14,
15はそのまま回転を続け、カラー感熱記録材料10を
排紙通路に送って、これを図示しない排紙トレイに排出
する。この排出時にも、カラー感熱記録材料10が紫外
線照射領域から排出されるまでマゼンタ用紫外線ランプ
43aが点灯する。したがって、感熱記録時に搬送ロー
ラ対15でニップされたカラー感熱記録材料10の後端
部も漂白されることになる。この漂白後に、図6(D)
〜(A)のように揺動フレーム45,回動フレーム44
が変移して、マゼンタ定着器43に代えてイエロー定着
器42が定着位置にセットされる。
【0066】上記実施形態では、1個の紫外線ランプ4
2a,43aを用いて各光定着器42,43を構成した
が、この他に、図10に示すように、2個のイエロー用
紫外線ランプ81,82を1個のリフレクタ83に配置
した光定着器84に対して、本発明を実施してもよい。
なお、符号85は照度センサを、86はシャッタ板を、
87はガイド板をそれぞれ示している。この場合には、
図10(B)に示すように、2個の紫外線ランプ81,
82による照度分布に応じて、図10(C)に示すよう
に、シャッタ板86に2個の定着光量補正用開口88,
89を設ける他に、絞り部90を有する受光用開口91
を形成する。これによって、図10(D)のエリアCA
3,CA4,CA5のように、定着光量を増加すること
ができ、紫外線照射領域内の定着光量をほぼ一定にする
ことができる。また、リフレクタ83内に配置する紫外
線ランプ81,82の本数は、上記各実施形態のように
1本又は2本の他に3本以上であってもよい。この場合
には、各紫外線ランプによる照度分布に応じて、定着光
量補正用開口のサイズと位置とを規定するとともに、受
光用開口91の絞り部90の開口サイズと位置とを規定
して、積算定着光量分布をより一層均一にするとよい。
なお、図10(C)に示す定着光量補正用開口88,8
9や受光用開口91は一例であって、光定着器84の照
度分布に応じて、これらの開口幅や位置や絞り部位置等
を適宜変更して、定着光量を均一にさせることが好まし
い。例えば、受光用開口91の絞り部90を紫外線ラン
プの配置に合わせて2段に形成することにより、積算定
着光量分布をより一層均一にすることができる。
【0067】また、上記実施形態では、熱記録時のカラ
ー感熱記録材料10の送りの際に光定着を行っている
が、この他に、熱記録を終了して、次の熱記録のために
記録材料10を戻す際に光定着を行うようにしてもよ
い。この場合にも、図7に示す実施形態と同じように、
定着光量補正用開口80と受光用開口64とを設けたシ
ャッタ板47を用いて、記録エリアの端部の積算定着光
量分布がほぼ均一になるようにする。この実施形態の場
合には、装置構成は図5,図7に示すものと同じであ
り、コントローラ68における光定着の際の処理手順の
みが異なる。
【0068】図11はこの処理手順を示すフローチャー
トである。まず、イエロー画像の記録が終了して、カラ
ー感熱記録材料10の端部が搬送ローラ対15の近くま
で送られた後に、搬送ローラ対15の回転が停止され
る。シャッタ板47は、記録材料10の送りを停止する
前に既に紫外線照射領域FA内に挿入されており、遮光
位置にされている。また、シャッタ板47が遮光位置に
セットされている状態で、紫外線ランプ42aがオンに
なり、紫外線が放出された状態になっている。記録材料
10の送りが停止した直後に、シャッタ板47が図7に
おいて右方向に一定速度V2で移動して、紫外線照射領
域が開放される。これにより、照度分布が図1(B)の
ようになっている理想状態では、(D)に示すような定
着光量が得られる。シャッタ板47が開放された直後
に、搬送ローラ対15が回転して、カラー感熱記録材料
10がシャッタ板47の移動方向とは反対方向に一定速
度V2で送られる。したがって、記録エリアの端部にお
いては、図1(G)に示すような積算定着光量分布が得
られる。
【0069】更に、定着光量補正用開口80により、図
1(H)にエリアCA1で示すように、定着光量が増加
され、リフレクタ50の順方向送り側端部近くの定着光
量不足が補正される。更に、受光用開口64の開口面積
を変えることによる紫外線ランプ42aの照射光量の絞
りによって、図1(H)にエリアCA2で示すように定
着光量が増加され、定着光量不足が補正される。これに
より、カラー感熱記録材料10の送りを停止した後のカ
ラー感熱記録材料10の後端部をほぼ均一な定着光量で
定着される。
【0070】なお、上記実施形態では、カットシートタ
イプのカラー感熱記録材料を用いたカラー感熱プリンタ
について説明したが、この他に、ロール形態で巻き取ら
れた記録紙ロールからカラー感熱記録材料を引き出し
て、これを往復動させることにより熱記録及び光定着を
行うプリンタに本発明を実施してもよい。この場合に
も、記録エリアの端部における定着むらを抑えることが
できる。
【0071】また、上記実施形態では、図5に示すよう
に2個の光定着器42,43を揺動フレーム45と回動
フレーム44とを用いて、選択的に定着位置にセットす
るようにしたが、スペース的に制約を受けない場合に
は、回動フレーム44の回動又は反転のみで、各光定着
器42,43を定着位置に選択的にセットしてもよい。
また、回動フレーム44を用いる代わりに、シフト機構
により各光定着器を定着位置に選択的にセットするよう
にしてもよい。
【0072】また、上記実施形態では、シャッタとして
シャッタ板47,86,102を用いたが、この他にシ
ャッタ幕を用いてもよい。また、シャッタ板をスライド
移動させることでシャッタの開閉を行うようにしたが、
この他に取付軸を中心にしてシャッタ板を回転させるこ
とにより、紫外線照射領域内に入り込む遮光位置とこの
エリアから退避した退避位置に変位させるようにしても
よい。
【0073】
【発明の効果】請求項1記載のカラー感熱プリンタで
は、照度センサをカラー感熱記録材料の横に配置するの
で、紫外線ランプから放出されてカラー感熱記録材料で
反射した光が照度センサに入射することがない。
【0074】また、紫外線ランプは、発光量の安定して
いる管の中央部がカラー感熱記録材料と照度センサとに
対向するように配置されているので、その発光量は、照
度センサが対向している位置と、カラー感熱記録材料が
対向している位置とで同じになる。したがって、照度セ
ンサによって測定される照度は、カラー感熱記録材料上
に照射される紫外線の照度と等しくなり、この照度値に
基づいて紫外線ランプの発光量を制御することで、より
安定した光定着を行うことができる。
【0075】請求項2又は5記載の光定着装置では、紫
外線ランプによる定着光量をシャッタ送り方向で均一に
するために、定着光量不足部分を部分的に照射するため
の定着光量補正用開口をシャッタに形成したから、紫外
線ランプによる照度分布が均一でなく照度が低下してい
る部分に対し、開口を介して紫外線ランプの光を追加し
て照射することができる。したがって、定着光量不足を
補正することができ、ほぼ均一な積算定着光量分布にな
る。
【0076】請求項3又は6記載の光定着装置では、シ
ャッタにシャッタ送り方向に長く受光用開口を形成し、
この受光用開口を介して紫外線ランプの照度を測定する
照度センサを設け、この照度センサからの信号に基づき
照度制御部により紫外線ランプの照度を一定に制御し、
シャッタの先端が定着光量不足部分に進入する際に、照
度センサへの紫外線ランプの照射光を絞るように、前記
受光用開口の開口幅を定着光量不足部分に対応させて変
更したから、シャッタの進入位置に同期させた照度制御
を電気的に行う必要もなく、シャッタの移動に合わせて
簡単に照度を制御することができる。しかも、照度分布
が均一でない場合にも、簡単に定着光量をほぼ均一にす
ることができ、定着むらを少なくすることができる。
【0077】請求項4又は7記載の光定着装置では、定
着光量補正用開口による照度むらの補正と、受光用開口
による照度センサへの照射光の絞り調整とによる照度む
らの補正とを併用することにより、紫外線ランプの照度
むらに起因する積算定着光量のむらをより一層均一にす
ることができる。また、請求項8記載の光定着装置で
は、照度センサを紫外線ランプの端部を避けて中央寄り
に配置したから、カラー感熱記録材料上に照射される紫
外線の光量を正確に測定することができるようになり、
上記定着光量補正用開口及び受光用開口による照度むら
の補正を精度良く行うことができ、積算定着光量のむら
を更に一層均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー感熱プリンタ用光定着器の原理
を説明するためのもので、(A)は光定着器の概略図、
(B)は理想的な光定着器における照度分布を示す線
図、(C)は理想的な光定着器を用いた時のカラー感熱
記録材料の送りを停止した直後の定着光量分布を示す線
図、(D)はカラー感熱記録材料の送り停止直後にシャ
ッタ板を閉じた時の定着光量分布を示す線図、(E)は
シャッタ板を閉じたときの積算定着光量を示す線図、
(F)は実際の光定着器における照度分布を示す線図、
(G)はシャッタ板を閉じたときの実際の光定着器にお
ける積算定着光量を示す線図、(H)は本発明を実施し
た場合のシャッタ板を閉じたときの積算定着光量を示す
線図である。
【図2】カラー感熱プリンタの構成を示す概略図であ
る。
【図3】照度センサと紫外線ランプとの位置関係を示す
説明図である。
【図4】カラー感熱記録材料の層構造の一例を示す説明
図である。
【図5】反転タイプの光定着装置を備えた他の実施形態
のカラー感熱プリンタの要部を示す概略図である。
【図6】光定着装置の切換えを示す説明図である。
【図7】(A)はイエロー光定着器の要部を示す断面
図、(B)はシャッタ板を示す平面図、(C)はこの光
定着器における積算定着光量分布を示す線図である。
【図8】イエロー光定着器の要部を示す斜視図である。
【図9】イエロー画像の光定着処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図10】紫外線ランプを2個備えた他の実施形態を示
し、(A)はイエロー光定着器の要部を示す断面図、
(B)は同光定着器の照度分布を示す線図、(C)はシ
ャッタ板を示す平面図、(D)は定着光量分布を示す線
図である。
【図11】他の実施形態におけるイエロー画像の光定着
処理手順を示すフローチャートである。
【図12】カラー感熱プリンタの従来例を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
10 カラー感熱記録材料 14,15 搬送ローラ対 18 サーマルヘッド 21,22,42a,43a,81,82,100a
紫外線ランプ 23,50,51,83,100b,100 リフレク
タ 25,60,85 照度センサ 26 マイクロコンピュータ 42,43,84,100 光定着器 47,86,102 シャッタ板 64,91 受光用開口 67 照度測定回路 68 コントローラ 69 電圧制御回路 71 シャッタ駆動部 80,88,89 定着光量補正用開口

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に複数の感熱発色層を層設した
    カラー感熱記録材料を用い、カラー感熱記録材料を移動
    させながらサーマルヘッドで各感熱発色層を熱記録する
    とともに、この熱記録された部分に棒状又はU字状の紫
    外線ランプからの紫外線を照射して光定着を行うカラー
    感熱プリンタにおいて、 前記カラー感熱記録材料の側縁の横に配置され、前記紫
    外線ランプから放出される紫外線の照度を測定する照度
    センサと、 この照度センサの測定値に応じて紫外線ランプの発光量
    を調節する制御手段とを備え、 前記照度センサとカラー感熱記録材料とに跨がる範囲か
    ら両端がはみ出た状態で前記紫外線ランプを配置したこ
    とを特徴とするカラー感熱プリンタ。
  2. 【請求項2】 カラー感熱記録材料を一定速度V1で送
    る搬送部と、サーマルヘッドで熱記録されたカラー感熱
    記録材料の記録エリアに対して、紫外線を照射して記録
    画像を光定着する棒状又はU字状の紫外線ランプとを備
    え、この紫外線ランプはカラー感熱記録材料の送り方向
    に直交する方向に配置されているカラー感熱プリンタ用
    光定着装置において、 前記カラー感熱記録材料と前記紫外線ランプとの間に配
    置され、カラー感熱記録材料の送り方向で移動して前記
    紫外線ランプの紫外線照射領域を開放した開放位置と紫
    外線照射領域を覆う遮光位置との間で変位するシャッタ
    と、 前記紫外線ランプによる紫外線の照射中でカラー感熱記
    録材料の送りが停止された直後に、停止前のカラー感熱
    記録材料の送り方向と反対方向に前記シャッタを一定速
    度V1で移動して前記開放位置から遮光位置にするシャ
    ッタ駆動部と、 前記シャッタに設けられ、紫外線ランプによる紫外線照
    射領域内における定着光量不足部分を部分的に照射する
    ための定着光量補正用開口とを備えたことを特徴とする
    カラー感熱プリンタ用光定着装置。
  3. 【請求項3】 カラー感熱記録材料を一定速度V1で送
    る搬送部と、サーマルヘッドで熱記録されたカラー感熱
    記録材料の記録エリアに対して、紫外線を照射して記録
    画像を光定着する棒状又はU字状の紫外線ランプとを備
    え、この紫外線ランプはカラー感熱記録材料の送り方向
    に直交する方向に配置されているカラー感熱プリンタ用
    光定着装置において、 前記カラー感熱記録材料と前記紫外線ランプとの間に配
    置され、カラー感熱記録材料の送り方向で移動して前記
    紫外線ランプの紫外線照射領域を開放した開放位置と紫
    外線照射領域を覆う遮光位置との間で変位するシャッタ
    と、 前記紫外線ランプによる紫外線の照射中でカラー感熱記
    録材料の送りが停止された直後に、停止前のカラー感熱
    記録材料の送り方向と反対方向に前記シャッタを一定速
    度V1で移動して前記開放位置から遮光位置にするシャ
    ッタ駆動部と、 前記シャッタのカラー感熱記録材料に対する遮光領域か
    ら外れた位置で、シャッタの移動方向に長く設けた受光
    用開口と、 この受光用開口を介して紫外線ランプの照度を測定する
    照度センサと、 この照度センサからの信号に基づき紫外線ランプの照度
    を一定に制御する照度制御部とを備え、 前記受光用開口は、前記シャッタが遮光位置に近づいた
    状態で、照度センサへの紫外線ランプの照射光を絞るよ
    うに、開口幅が狭くされていることを特徴とするカラー
    感熱プリンタ用光定着装置。
  4. 【請求項4】 カラー感熱記録材料を一定速度V1で送
    る搬送部と、サーマルヘッドで熱記録されたカラー感熱
    記録材料の記録エリアに対して、紫外線を照射して記録
    画像を光定着する棒状又はU字状の紫外線ランプとを備
    え、この紫外線ランプはカラー感熱記録材料の送り方向
    に直交する方向に配置されているカラー感熱プリンタ用
    光定着装置において、 前記カラー感熱記録材料と前記紫外線ランプとの間に配
    置され、カラー感熱記録材料の送り方向で移動して前記
    紫外線ランプの紫外線照射領域を開放した開放位置と紫
    外線照射領域を覆う遮光位置との間で変位するシャッタ
    と、 前記紫外線ランプによる紫外線の照射中でカラー感熱記
    録材料の送りが停止された直後に、停止前のカラー感熱
    記録材料の送り方向と反対方向に前記シャッタを一定速
    度V1で移動して前記開放位置から遮光位置にするシャ
    ッタ駆動部と、 前記シャッタに設けられ、紫外線ランプによる紫外線照
    射領域内における定着光量不足部分を部分的に照射する
    ための定着光量補正用開口と、 前記シャッタのカラー感熱記録材料に対する遮光領域か
    ら外れた位置で、シャッタの移動方向に長く設けた受光
    用開口と、 この受光用開口を介して紫外線ランプの照度を測定する
    照度センサと、この照度センサからの信号に基づき紫外
    線ランプの照度を一定に制御する照度制御部とを備え、 前記受光用開口は、前記シャッタが遮光位置に近づいた
    状態で、照度センサへの紫外線ランプの照射光を絞るよ
    うに、開口幅が狭くされていることを特徴とするカラー
    感熱プリンタ用光定着装置。
  5. 【請求項5】 カラー感熱記録材料を一定速度V2で送
    る搬送部と、サーマルヘッドで熱記録されたカラー感熱
    記録材料の記録エリアに対して、紫外線を照射して記録
    画像を光定着する棒状又はU字状の紫外線ランプとを備
    え、この紫外線ランプはカラー感熱記録材料の送り方向
    に直交する方向に配置されているカラー感熱プリンタ用
    光定着装置において、 前記カラー感熱記録材料と前記紫外線ランプとの間に配
    置され、カラー感熱記録材料の送り方向で移動して前記
    紫外線ランプの紫外線照射領域を開放した開放位置と紫
    外線照射領域を覆う遮光位置との間で変位するシャッタ
    と、 このシャッタを遮光位置にセットした状態で紫外線ラン
    プで紫外線を照射中に、前記シャッタを一定速度V2で
    移動して遮光位置から開放位置にし、この開放が終了し
    た時点で一定速度V2でカラー感熱記録材料をシャッタ
    移動方向と反対方向に送る制御部と、 前記シャッタに設けられ、紫外線ランプによる紫外線照
    射領域内における定着光量不足部分を部分的に照射する
    ための定着光量補正用開口とを備えたことを特徴とする
    カラー感熱プリンタ用光定着装置。
  6. 【請求項6】 カラー感熱記録材料を一定速度V2で送
    る搬送部と、サーマルヘッドで熱記録されたカラー感熱
    記録材料の記録エリアに対して、紫外線を照射して記録
    画像を光定着する棒状又はU字状の紫外線ランプとを備
    え、この紫外線ランプはカラー感熱記録材料の送り方向
    に直交する方向に配置されているカラー感熱プリンタ用
    光定着装置において、 前記カラー感熱記録材料と前記紫外線ランプとの間に配
    置され、カラー感熱記録材料の送り方向で移動して前記
    紫外線ランプの紫外線照射領域を開放した開放位置と紫
    外線照射領域を覆う遮光位置との間で変位するシャッタ
    と、 このシャッタを遮光位置にセットした状態で紫外線ラン
    プで紫外線を照射中に、前記シャッタを一定速度V2で
    移動して遮光位置から開放位置にし、この開放が終了し
    た時点で一定速度V2でカラー感熱記録材料をシャッタ
    移動方向と反対方向に送る制御部と、 前記シャッタのカラー感熱記録材料に対する遮光領域か
    ら外れた位置で、シャッタの移動方向に長く設けた受光
    用開口と、 この受光用開口を介して紫外線ランプの照度を測定する
    照度センサと、 この照度センサからの信号に基づき紫外線ランプの照度
    を一定に制御する照度制御部とを備え、 前記受光用開口は、前記シャッタが遮光位置に近づいた
    状態で、照度センサへの紫外線ランプの照射光を絞るよ
    うに、開口幅が狭くされていることを特徴とするカラー
    感熱プリンタ用光定着装置。
  7. 【請求項7】 カラー感熱記録材料を一定速度V2で送
    る搬送部と、サーマルヘッドで熱記録されたカラー感熱
    記録材料の記録エリアに対して、紫外線を照射して記録
    画像を光定着する棒状又はU字状の紫外線ランプとを備
    え、この紫外線ランプはカラー感熱記録材料の送り方向
    に直交する方向に配置されているカラー感熱プリンタ用
    光定着装置において、 前記カラー感熱記録材料と前記紫外線ランプとの間に配
    置され、カラー感熱記録材料の送り方向で移動して前記
    紫外線ランプの紫外線照射領域を開放した開放位置と紫
    外線照射領域を覆う遮光位置との間で変位するシャッタ
    と、 このシャッタを遮光位置にセットした状態で紫外線ラン
    プで紫外線を照射中に、前記シャッタを一定速度V2で
    移動して遮光位置から開放位置にし、この開放が終了し
    た時点で一定速度V2でカラー感熱記録材料をシャッタ
    移動方向と反対方向に送る制御部と、 前記シャッタに設けられ、紫外線ランプによる紫外線照
    射領域内における定着光量不足部分を部分的に照射する
    ための定着光量補正用開口と、 前記シャッタのカラー感熱記録材料に対する遮光領域か
    ら外れた位置で、シャッタの移動方向に長く設けた受光
    用開口と、 この受光用開口を介して紫外線ランプの照度を測定する
    照度センサと、 この照度センサからの信号に基づき紫外線ランプの照度
    を一定に制御する照度制御部とを備え、 前記受光用開口は、前記シャッタが遮光位置に近づいた
    状態で、照度センサへの紫外線ランプの照射光を絞るよ
    うに、開口幅が狭くされていることを特徴とするカラー
    感熱プリンタ用光定着装置。
  8. 【請求項8】 前記紫外線ランプは、照度センサとカラ
    ー感熱記録材料とに跨がる範囲から両端がはみ出た状態
    で配置されていることを特徴とする請求項3,4,6,
    7いずれか1つ記載のカラー感熱プリンタ用光定着装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012215781A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Sumitomo Chemical Co Ltd 偏光板の製造方法

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