JP3494766B2 - カラー感熱プリンタの光定着方法 - Google Patents

カラー感熱プリンタの光定着方法

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JP3494766B2
JP3494766B2 JP21772595A JP21772595A JP3494766B2 JP 3494766 B2 JP3494766 B2 JP 3494766B2 JP 21772595 A JP21772595 A JP 21772595A JP 21772595 A JP21772595 A JP 21772595A JP 3494766 B2 JP3494766 B2 JP 3494766B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー感熱プリン
タに用いられる光定着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー感熱プリンタでは、支持体上に、
シアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱
発色層を順番に形成したカラー感熱記録紙が用いられ
る。プリントに際しては、カラー感熱記録紙を移動しな
がらサーマルヘッドで押圧・加熱して、最初に熱感度が
最も高いイエロー感熱発色層にイエロー画像を1ライン
ずつ記録する。このイエロー画像の記録後に、イエロー
用紫外線ランプから放出された420nmの近紫外線を
カラー感熱記録紙に照射して光定着する。この光定着に
よって、未発色のイエロー発色成分が光分解されて発色
能力が消失する。
【0003】イエロー画像の定着後に、サーマルヘッド
でマゼンタ感熱発色層にマゼンタ画像を1ラインずつ記
録する。この記録後に、マゼンタ用紫外線ランプから放
出された365nmの紫外線を照射して光定着する。最
後に、サーマルヘッドでシアン感熱発色層にシアン画像
を1ラインずつ記録する。この3色面順次記録によっ
て、カラー感熱記録紙にフルカラー画像が記録される。
【0004】プリント中は、カラー感熱記録紙がサーマ
ルヘッドを横切るように連続的又は1ラインずつ間欠的
に搬送されるが、この搬送には、搬送ローラ対を用いて
カラー感熱記録紙を3回往復動させる方式と、直径の大
きなプラテンドラムを用いてその外周にカラー感熱記録
紙を巻き付けて3回転させる方式とがある。
【0005】イエロー用紫外線は、照射量が少ないと、
光分解されずに残っていたイエロー発色成分がマゼンタ
画像の記録中に発色する。また、このイエロー用紫外線
は、僅かであるが、マゼンタ感熱発色層も定着するた
め、紫外線の照射量が多すぎると、マゼンタ感熱発色層
の発色濃度が低下してしまう。そこで、イエロー用紫外
線は、照射量を正確に制御することが必要である。マゼ
ンタ用紫外線は、照射量が多すぎても支障がないが、少
ないとシアン画像の記録時にマゼンタ発色成分が発色す
るため、照射量を所定値以上に保つことが必要である。
【0006】紫外線の照射量を正確に制御するために、
例えば特開平7−32625号公報に記載された方法で
は、各画像の記録と同時に対応する紫外線ランプを点灯
し、この点灯直後(点灯から0.1秒が経過したとき)
に、照度センサーで紫外線を測定してカラー感熱記録上
での照度値を間接的に求め、この測定照度値に応じて定
着条件を決定している。
【0007】イエロー定着では、イエロー画像の記録と
同時にイエロー用紫外線ランプをフル発光状態で点灯さ
せ、この点灯直後(0.1秒後)に照度を測定する。得
られた測定照度値のランクから目標照度値を決定する。
そして、プリント中も照度センサーで照度を測定し、こ
の測定値と目標照度値との差に応じて駆動パルスのデュ
ーティ比又は電圧を制御して、目標照度値が維持される
ように調光する。
【0008】また、点灯直後に測定した測定照度値のラ
ンクによって、再定着(補充定着)の要否とモータ回転
速度とが決められる。再定着が必要なランクでは、目標
照度値を維持しながら、指定されたモータ回転速度でプ
ラテンドラムを回転して再定着をする。この再定着時
に、モータ回転速度が速い場合は、プラテンドラムが速
く回転するため、紫外線の照射時間が短くなる。
【0009】マゼンタ定着では、マゼンタ記録と同時に
マゼンタ用紫外線ランプをフル発光させる。そして、マ
ゼンタ用紫外線ランプの点灯直後に照度を測定し、得ら
れた測定照度値のランクに応じて、再定着の要否と再定
着時のモータ回転速度とを決定する。マゼンタ定着中
は、マゼンタ用紫外線ランプの調光を行わずにフル発光
させる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】紫外線ランプの発光強
度は、ランプの管壁温度に依存していることが知られて
おり、管壁温度が低い場合には発光強度が小さく、管壁
温度が高い場合には発光強度が大きい。また、管壁温度
が高すぎると、逆に発光強度が低下するという特性があ
る。この管壁温度は、周囲の環境温度に依存する他に、
点灯による発熱で温度上昇する。
【0011】前述した従来の光定着方法では、点灯直後
に照度測定して定着条件を設定しているが、この点灯直
後では管壁温度が低く、充分な発光強度に達していない
ために、測定照度値のランクが低いと判定されてしま
う。特に、環境温度が低い場合や最初の1枚をプリント
する場合には、低いランクの判定が多い。この場合に
は、イエロー定着では小さな目標照度値が用いられるた
め、少ない照射量で定着が行われ、その結果殆どの場合
に再定着が必要となる。また、再定着時の記録紙搬送速
度は、単に戻す場合に比べて遅いために、結果的にプリ
ント時間が長くなる。マゼンタ定着の場合も、測定照度
値のランクが低いと判定される結果、低速で再定着が行
われることになる。
【0012】また、各色のプリント前に、紫外線ランプ
をプレ発光させて、管壁温度を上昇させてから、プリン
トを開始する方法も知られているが、待機時間のために
プリント時間が長くなってしまう。
【0013】本発明は、紫外線ランプが温まった状態の
ときに測定した照度に基づいて定着条件を決定すること
により、プリント時間を短縮することができるカラー感
熱プリンタの光定着方法を提供することを目的とするも
のである。
【0014】 上記目的を達成するために、請求項1記
載の光定着方法では、第1又は第2感熱発色層の記録開
始とほぼ同時に第1又は第2紫外線ランプをフル発光さ
せ、記録開始後にカラー感熱記録紙の記録エリアの先端
が前記第1又は第2紫外線ランプに到達する直前に前記
紫外線ランプの照度値を測定し、この測定照度値に基づ
いて各定着条件を決定し、この定着条件に応じてカラー
感熱記録紙を第2方向に戻すときに前記第1又は第2紫
外線ランプの紫外線による再定着を行うことを特徴とす
る。
【0015】 請求項2記載の光定着方法では、前記搬
送ローラ対に対して第1方向下流側に第1又は第2紫外
線ランプを設け、前記搬送ローラ対に対して第2方向下
流側にサーマルヘッドを設けたことを特徴とする。
【0016】
【作用】サーマルヘッドの記録と同時に紫外線ランプを
点灯させ、そして記録済部分が紫外線ランプに到達する
直前で照度測定を開始する。紫外線ランプの管壁が温ま
り、発光強度が高くなったときに照度測定を行うから、
効率の良い光定着が可能となり、再定着が必要なケース
が少なくなる。また、再定着が必要な場合でもカラー感
熱記録紙の搬送を速くすることができるから、プリント
時間を短縮することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1において、サーマルヘッド1
0には、多数の発熱素子をライン状に配列した発熱素子
アレイ10aが形成されている。このサーマルヘッド1
0は、軸11を支点にして揺動自在であり、プラテンロ
ーラ13上のカラー感熱記録紙12を押圧するプリント
位置と、プラテンローラ13から離れた退避位置との間
で揺動する。
【0018】カラー感熱記録紙12は、周知のように、
支持体上に、シアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,
イエロー感熱発色層が順次層設されている。最上層とな
るイエロー感熱発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エ
ネルギーでイエローに発色する。最下層となるシアン感
熱発色層は熱感度が最も低く、大きな熱エネルギーでシ
アンに発色する。また、イエロー感熱発色層は、420
nmの近紫外線が照射されたときに、発色能力が消失す
る。マゼンタ感熱発色層は、365nmの紫外線が照射
されたときに発色能力が消失する。カラー感熱記録紙1
2に、例えばブラック感熱発色層を設けて4層構造にし
てもよい。
【0019】サーマルヘッド10の下流に、搬送ローラ
対15が配置されており、パルスモータ16によって正
逆両方向に回転する。この搬送ローラ対15は、カラー
感熱記録紙12をニップして往復動させる。
【0020】カラー感熱記録紙12の搬送路に、光定着
器17が配置されている。この光定着器17は、発光ピ
ークが420nmの近紫外線を発生するイエロー用紫外
線ランプ18と、発光ピークが365nmの紫外線を発
生するマゼンタ用紫外線ランプ19と、これらの背後を
覆うリフレクタ20とから構成されている。
【0021】紫外線ランプ18,19が選択的に発光し
たときに、これらから放出された紫外線の一部が照度セ
ンサー21に入射する。この照度センサー21は、カラ
ー感熱記録紙12が記録開始時より一定距離Lだけ移動
して、記録エリアの先端が光定着器17に到達する直前
に、カラー感熱記録紙12上の照度を間接的に測定す
る。なお、符号22は、カラー感熱記録紙12の先端を
検出する位置センサーである。
【0022】図2において、コントローラ25には、照
度センサー21,位置センサー22,速度制御回路2
6,ランプ照度調整回路27,ドライバ28,カウンタ
29,ROM33が接続されている。速度制御回路26
は、パルスモータ16の送りと戻しの回転速度を決定
し、ドライバ30を介してパルスモータ16の回転を制
御する。戻しの回転速度は、照度センサー21で測定し
た照度値に応じて決められる。
【0023】マゼンタ感熱発色層は、僅かであるが、波
長が420nmの紫外線によっても光分解される。そこ
で、イエロー用紫外線ランプ18に対しては、照射光量
を正確に制御するために、ランプ照度調整回路27が設
けられている。このランプ照度調整回路27は、目標照
度設定回路32,差動増幅器33,デューティ比調整回
路34,及びROM35から構成されている。このRO
M35には、図4に示すように、照度センサー21で測
定したイエロー用紫外線の照度値LY と目標照度値LS
との関係を示すテーブルが記憶されている。なお、図4
中の数値の単位はいずれもmWである。
【0024】目標照度設定回路32は、イエロー用紫外
線の測定照度値LY をアドレスとして、ROM35に記
憶された目標照度値LS を読み出す。差動増幅器33
は、目標照度設定回路32で設定された目標照度値LS
と定着中の照度値との差を算出し、この差信号をデュー
ティ比調整回路34に送る。デューティ比調整回路34
は、ドライバ36から出力される駆動パルスのデューテ
ィ比を調節する。
【0025】ROM33には、図3に示すように、紫外
線の測定照度値とモータ回転速度との関係を表すテーブ
ルデータが書き込まれている。この図3において、
(a)はイエロー用のテーブルであり、(b)はマゼン
タ用のテーブルである。イエロー画像及びマゼンタ画像
の記録では、プリントの開始と同時又はその直前に対応
する紫外線ランプが点灯する。そして、プリント開始位
置から、カラー感熱記録紙12が図1で右方向に距離L
だけ移動した時点で、照度センサー21が紫外線の照度
を測定し、定着条件と、再定着の要否及び戻し速度を決
定する。
【0026】イエロー画像の記録では、パルスモータ1
6は送り速度SY1 で正転して、カラー感熱記録紙12
を図1で右方向に搬送する。この送り速度SY1 は、イ
エロー感熱発色層の熱感度に応じて決めた一定な値であ
る。カラー感熱記録紙12が一定距離Lだけ移動した時
点での測定照度値LY のランクに応じて、図4に示す目
標照度値LS が設定される。この目標照度値LS が維持
されるようにイエロー用紫外線ランプ18を調光する。
【0027】イエロー画像の記録後に、パルスモータ1
6を戻し速度SY2 で逆転させて、カラー感熱記録紙1
2の先端が位置センサー22で検出されるまで戻す。測
定照度値LY のランクが最も高い場合には、イエロー用
紫外線ランプ18を消灯してから、一定のイエロー用戻
し速度SY2 でパルスモータ16を逆転させる。このイ
エロー用戻し速度SY2 は、イエロー用プリント速度S
1 よりも速い。
【0028】測定照度値LY が低い場合には、イエロー
の定着不足が発生するから、カラー感熱記録紙12を第
1図で左方向に戻す際に再定着を行う。この再定着で
は、イエロー用紫外線ランプ18を記録時の目標照度値
S に保つとともに、測定照度値LY のランクに応じて
決めた戻し速度SY2 でパルスモータ16を逆転させ
る。このランクが低いほど、紫外線照射量が増えるよう
に、パルスモータ16の回転速度を遅くする。
【0029】イエロー用紫外線ランプ18は、点灯直後
ではなく、管壁が温まって発光強度が高くなった時点で
照度測定するから、測定照度値が従来よりも高くなる。
この場合には、目標照度値が高くなるから、再定着が不
要となるケースが増える。たとえ再定着が必要な場合で
も、カラー感熱記録紙12の戻しが速くなるから、全体
のプリント時間が短縮される。
【0030】マゼンタ画像の記録では、パルスモータ1
6が一定な送り速度SM1 で回転する。また、マゼンタ
用紫外線ランプ19は、調光されずにフル発光する。そ
して、距離Lだけ移動した時の測定照度値LM に応じ
て、カラー感熱記録紙12の戻しでのパルスモータ16
の回転速度SM2 と再定着の要否とを決定する。なお、
マゼンタでは発色熱エネルギーがイエローよりも大きい
ので、パルスモータ16の回転速度は遅い。また、送り
速度SM1 は戻し速度SM2 よりも遅い。
【0031】次に、上記実施形態の作用について、図5
を参照して説明する。プリントキー(図示せず)を操作
すると、まず給紙工程が開始される。カラー感熱記録紙
12は、給紙カセット(図示せず)から送り出されてサ
ーマルヘッド10に向けて搬送される。この給紙中に
は、サーマルヘッド10は、プラテンローラ13から離
れた退避位置にセットされている。カラー感熱記録紙1
2は、サーマルヘッド10とプラテンローラ13との間
を通過してその先端が位置センサー22で検出される
と、給紙工程が終了する。
【0032】給紙工程が終了すると、搬送ローラ対15
が移動してカラー感熱記録紙12をニップし、またサー
マルヘッド10が時計方向に揺動して、カラー感熱記録
紙12を押圧したプリント位置へ移動する。
【0033】最初はイエロー画像の記録であるため、コ
ントローラ25は、デューティ比調整回路34を最大値
にセットする。これにより、ドライバ36は、イエロー
用紫外線ランプ18を点灯させるとともに、最大デュー
ティ比の駆動パルスでフル発光させる。
【0034】イエロー用紫外線ランプ18の点灯と同時
に、コントローラ25は、ROM33から送り速度SY
1 を読み出して速度制御回路26に送る。この速度制御
回路26は、ドライバ30を介してモータ駆動パルスを
パルスモータ16に送り、一定な送り速度SY1 で回転
させる。
【0035】パルスモータ16が送り速度SY1 で回転
すると、搬送ローラ対15でニップされたカラー感熱記
録紙12が光定着器17に向けて一定速度で搬送され
る。この搬送中に、サーマルヘッド16の各発熱素子
は、イエロー画像データに応じた熱エネルギーを発生
し、カラー感熱記録紙12上の記録エリア内にイエロー
画像を1ラインずつ記録する。
【0036】カウンタ29は、イエロー画像の記録直前
にリセットされており、ドライバー30からのモータ駆
動パルスをカウントする。このカウンタ29のカウント
値からカラー感熱記録紙12のプリント開始からの搬送
距離が測定される。そして、カラー感熱記録紙12が所
定距離Lだけ移動して、記録エリアの先端が光定着器1
7に到達する直前の状態となったときに、照度センサー
21はフル発光状態のイエロー用紫外線ランプ18の照
度を測定し、得られた測定照度値LY をコントローラ2
5に送る。
【0037】コントローラ25は、ROM33に書き込
まれたイエロー画像用テーブルを参照して、測定照度値
Y に基づいて戻し速度SY2 と再定着の要否を決定す
る。また、コントローラ25は、測定照度値LY を目標
照度設定回路32に送る。この目標照度設定回路32
は、ROM35に書き込まれたテーブルに基づき、測定
照度値LY に応じた目標照度値LS を決定する。そし
て、この目標照度値LS に応じてデューティ比が調節さ
れた駆動パルスでイエロー用紫外線ランプ18を駆動す
る。
【0038】サーマルヘッド10で記録された部分が光
定着器17を通過する間に、イエロー用紫外線ランプ1
8からの近紫外線が照射されて光定着される。この光定
着中も、照度センサー21によって照度測定が行われ、
得られた照度値が差動増幅器33に送られる。この差動
増幅器33は、照度値と目標照度値LS との差を算出
し、その差信号をデューティ比調整回路36に送る。
【0039】デューティ比調整回路36は、差信号に応
じてイエロー用紫外線ランプ18に供給される駆動パル
スのデューティ比を調節する。もし、照度値が目標照度
値L S よりも小さい時には、デューティ比調整回路34
は、デューティ比を大きく調節して紫外線ランプ18に
大きな電力を与えて発光強度を増加させる。逆に、照度
値が大きいときには、デューティ比を小さくて発光強度
を抑える。これによって、イエロー用紫外線ランプ18
から放出される紫外線の照度値は、常に目標照度値LS
に保持されるから、記録エリアの全面において均一な光
定着が行われる。
【0040】カウンタ29は、カラー感熱記録紙12の
搬送距離を測定している。このカウンタ29のカウント
値から、コントローラ25は、記録エリアの全ての記録
が終了したものと判定したときには、サーマルヘッド1
0を退避位置へシフトする。更に、カラー感熱記録紙1
2の後端が光定着器17に対面又は通過したときに、コ
ントローラ25は、速度制御回路26にパルスモータ1
6の逆転と、戻し速度SY2Jとを指示する。速度制御回
路26は、パルスモータ16をいったん停止してから、
測定照度値LY のランクに応じた戻し速度SY2 で、パ
ルスモータ16を逆転させ、カラー感熱記録紙12を図
1に示す位置へ戻す。この戻し速度SY 2 は、ランクが
大きいほど高速に設定されて紫外線の照射時間を短くす
る。
【0041】カラー感熱記録紙12が戻される際に、再
定着が不要な場合には、イエロー用紫外線ランプ18が
消灯する。この場合には、パルスモータ16が高速回転
してカラー感熱記録紙12を速く戻す。
【0042】再定着が必要な場合には、イエロー用紫外
線ランプ18は、定着時と同じ目標照度値LS となるよ
うに発光制御される。このイエロー用紫外線ランプ18
から放出された420nmの近紫外線がカラー感熱記録
紙12に照射され、イエロー画像の再定着が行われる。
そして、カラー感熱記録紙12の先端が位置センサー2
1で検知されると、パルスモータ16が停止し、同時に
イエロー用紫外線ランプ17の発光が停止する。この戻
し時での紫外線の照射によって不足分が補われるから、
紫外線照射量が一定になる。
【0043】次に、マゼンタ画像の記録が開始される。
コントローラ25は、ドライバ28を介してマゼンタ用
紫外線ランプ19をフル発光状態で点灯させる。これと
ともに、コントローラ25は、カウンタ29をリセット
してから、ROM33から送り速度SM1 を読み出して
速度制御回路26に送る。この速度制御回路26は、ド
ライバ30を介してモータ駆動パルスをパルスモータ1
6に送り、一定な送り速度SY1 で回転させる。
【0044】カラー感熱記録紙12が一定速度で搬送さ
れる際に、プリント位置にセットされたサーマルヘッド
10は、マゼンタ画像を1ラインずつ記録する。カウン
タ29のカウント値から、カラー感熱記録紙12が距離
Lだけ搬送されたことが検知されたときに、コントロー
ラ25は、照度センサー22から測定照度値LM を取り
込む。この測定照度値LM をアドレスとして、ROM3
3のマゼンタ画像用テーブルをアクセスして戻し速度S
2 と再定着の要否とを読み出す。
【0045】マゼンタ画像が記録された部分が光定着器
17に到達すると、フル発光中のマゼンタ用紫外線ラン
プ19から放出された365nmの紫外線が照射されて
光定着される。記録エリアがサーマルヘッド10を通過
すると、マゼンタ画像の記録が終了し、サーマルヘッド
10は退避位置へ移動する。
【0046】記録エリアが光定着器17に対面又は通過
する位置まで移動すると、コントローラ25は、速度制
御回路26にパルスモータ16の逆転と、戻し速度SM
2 とを指示する。速度制御回路26は、パルスモータ1
6をいったん停止してから、戻し速度SM2 で逆転させ
る。
【0047】カラー感熱記録紙12が戻される際に、再
定着が不要な場合には、マゼンタ用紫外線ランプ19が
消灯する。再定着が必要な場合には、マゼンタ用紫外線
ランプ19はフル発光状態となっている。このマゼンタ
用紫外線ランプ19から放出された365nmの紫外線
がカラー感熱記録紙12に照射され、マゼンタ画像の再
定着が行われる。そして、カラー感熱記録紙12の先端
が位置センサー21で検知されると、パルスモータ16
が停止する。
【0048】次に、シアン画像の記録が開始される。コ
ントローラ25は、速度制御回路26を介してパルスモ
ータ16を一定な回転速度SCで回転させる。カラー感
熱記録紙12が一定速度で搬送されている間に、サーマ
ルヘッド10はシアン画像を1ラインずつ記録する。
【0049】各画像の記録では、発色熱エネルギーをバ
イアス加熱と階調加熱とに分けて行っている。このバイ
アス加熱は全ての発熱素子が行うものであり、感熱発色
層が発色する手前の熱エネルギーを発生する。階調加熱
は発色すべき画素に対応した発熱素子だけが行う。シア
ン加熱では、パイアス加熱での熱エネルギーが大きいた
めに、白地となる部分が薄黄色に変色する。この薄黄色
を漂白するために、シアン画像の記録中に、マゼンタ用
紫外線ランプ19をフル発光させる。
【0050】カラー感熱記録紙12は、シアン画像の記
録と漂白とが行われてから、排紙トレイ(図示せず)へ
排出される。カラー感熱記録紙12の排紙が終了する
と、パルスモータ16が停止し、またマゼンタ用紫外線
ランプ19が消灯する。このカラー感熱記録紙12に
は、3色面順次でフルカラー画像が記録されている。
【0051】上記実施形態では、カラー感熱記録紙12
を往復動させているが、カラー感熱記録材料をプラテン
ドラムに巻き付けて回転させてもよい。また、紫外線ラ
ンプは、管壁温度が高くなりすぎると発光強度が低下す
るため、フル発光するマゼンタ用紫外線ランプに対して
は、管壁温度が一定値以上になった時にファンを回して
冷却するのがよい。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、第1又は第2感熱発色層の記録開始とほぼ同時に
第1又は第2紫外線ランプをフル発光させ、記録開始後
にカラー感熱記録紙の記録エリアの先端が前記第1又は
第2紫外線ランプに到達する直前に前記紫外線ランプの
照度値を測定し、得られた測定照度値に基づいて紫外線
ランプを調光するから、管壁の温度が上昇して発光強度
が高い状態で測定した測定照度値に基づいて定着条件を
設定することができる。したがって、発光強度が高い状
態で紫外線ランプを使用するから、効率の良い光定着が
可能となり、また再定着が必要な場合もカラー感熱記録
紙の戻しが高速となるから、全体としてプリント時間を
短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するカラー感熱プリンタの概略図
である。
【図2】紫外線ランプ及びパルスモータの制御装置を示
すブロック図である。
【図3】測定照度値とパルスモータの回転速度との関係
を表すテーブルであり、(a)はイエロー記録、(b)
はマゼンタ記録に用いられる。
【図4】イエロー用紫外線ランプの測定照度値と目標照
度値との関係を表すテーブルである。
【図5】プリントの手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 サーマルヘッド 12 カラー感熱記録紙 15 搬送ローラ対 16 パルスモータ 17 光定着器 18 イエロー用紫外線ランプ 19 マゼンタ用紫外線ランプ 21 照度センサー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発色する色及び熱感度が異なった少なく
    とも第1ないし第3感熱発色層を順次層設したカラー感
    熱記録紙を用い、前記カラー感熱記録紙をニップして第
    1方向及びこれと反対向きの第2方向へ搬送する搬送ロ
    ーラ対と、この搬送ローラ対によるカラー感熱記録紙の
    搬送路に設けられ、カラー感熱記録紙を加熱して前記各
    感熱発色層を熱記録するサーマルヘッドと、前記搬送ロ
    ーラ対によるカラー感熱記録紙の搬送路に、前記サーマ
    ルヘッドの第1方向下流側で設けられ、前記熱記録され
    た第1感熱発色層を光定着する第1波長域の紫外線を照
    射する第1紫外線ランプと、前記搬送ローラ対によるカ
    ラー感熱記録紙の搬送路に、前記サーマルヘッドの第1
    方向下流側で設けられ、前記熱記録された第2感熱発色
    層を光定着する第2波長域の紫外線を照射する第2紫外
    線ランプとを備え、 前記搬送ローラ対によりカラー感熱記録紙を第1方向に
    搬送するときに、サーマルヘッドでカラー感熱記録紙を
    加熱して第1感熱発色層を記録してから、第1紫外線ラ
    ンプから放出された第1波長域の紫外線を照射して光定
    着し、次に搬送ローラ対によりカラー感熱記録紙を第2
    方向へ搬送した後に第1方向に搬送するときに、サーマ
    ルヘッドで第2感熱発色層を記録してから、第2紫外線
    ランプから放出された第2波長域の紫外線を照射して光
    定着し、次に搬送ローラ対によりカラー感熱記録紙を第
    2方向へ搬送した後に第1方向に搬送するときに、サー
    マルヘッドで第3感熱発色層を記録するカラー感熱プリ
    ンタにおいて、 前記第1又は第2感熱発色層の記録開始とほぼ同時に第
    1又は第2紫外線ランプをフル発光させ、 記録開始後にカラー感熱記録紙の記録エリアの先端が前
    記第1又は第2紫外線ランプに到達する直前に前記紫外
    線ランプの照度値を測定し、 この測定照度値に基づいて各定着条件を決定し、この定
    着条件に応じてカラー感熱記録紙を第2方向に戻すとき
    に前記第1又は第2紫外線ランプの紫外線による再定着
    を行うことを特徴とするカラー感熱プリンタの光定着方
    法。
  2. 【請求項2】 前記搬送ローラ対に対して第1方向下流
    側に第1又は第2紫外線ランプを設け、前記搬送ローラ
    対に対して第2方向下流側にサーマルヘッドを設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載のカラー感熱プリンタの
    定着方法。
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