JP3509957B2 - カラー感熱プリンタ - Google Patents

カラー感熱プリンタ

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JP3509957B2 JP25098394A JP25098394A JP3509957B2 JP 3509957 B2 JP3509957 B2 JP 3509957B2 JP 25098394 A JP25098394 A JP 25098394A JP 25098394 A JP25098394 A JP 25098394A JP 3509957 B2 JP3509957 B2 JP 3509957B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、往復動方式のカラー感
熱プリンタに関し、詳しくは、カラー感熱記録材料の端
部近くまで光定着を行うカラー感熱プリンタに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】支持体上に、少なくとも3種類の感熱発
色層、例えばシアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,
イエロー感熱発色層を順に層設したカラー感熱記録材料
を用いて、フルカラー画像をプリントするカラー感熱プ
リンタが知られている。このカラー感熱プリンタでは、
プリントに際してサーマルヘッドをカラー感熱記録材料
に押し付け、熱感度が最も高いイエロー感熱発色層にイ
エロー画像を1ラインずつ熱記録し、その直後にイエロ
ー感熱発色層を光定着する。次にマゼンタ感熱発色層に
マゼンタ画像を熱記録してから、これを光定着する。最
後に、シアン感熱発色層にシアン画像を熱記録してフル
カラー画像が得られる。
【0003】このような熱記録及び光定着は、サーマル
ヘッド及び光定着器に対してカラー感熱記録材料が相対
移動される間に行われ、この移動方式によってカラー感
熱プリンタは、主にプラテンドラム方式と往復動方式と
に分けられる。プラテンドラム方式は、カラー感熱記録
材料の長さに応じた周長を有するプラテンドラムにカラ
ー感熱記録材料を巻き付けて回転させるもので、プラテ
ンドラムに対するカラー感熱記録材料の固定は、プラテ
ンドラムに設けられたクランパによってカラー感熱記録
材料の先端をクランプして行っている。この方式では、
カラー感熱記録材料を巻き付けるために、この記録材料
の長さに対応する周長を備えたプラテンドラムが必要と
なる。したがって、プラテンドラム方式は葉書サイズ程
度のプリントに適し、それ以上のB5,A4サイズ等の
プリントになると、これに対応させて径が大きなプラテ
ンドラムが必要となり装置の小型化が難しくなる。しか
も、径が大きくなるため、摩擦負荷半径も大きくなり、
その分だけ強力な駆動モータを用いる必要がある。反
面、カラー感熱記録材料は先端部分が僅かにクランプさ
れるだけなので、このプラテンドラム方式では記録面を
有効に使用することができる。
【0004】一方、図6に示すように往復動方式のカラ
ー感熱プリンタは、上方のニップローラ2aと下方の駆
動ローラ2bとからなる搬送ローラ対2でカラー感熱記
録材料3の先端をニップして、給紙トレイ4側から排紙
通路5側へ搬送する順方向と、排紙通路5側から給紙ト
レイ4側へ搬送する逆方向とに交互に搬送しながら、小
径のプラテンローラ7とサーマルヘッド8との間にカラ
ー感熱記録材料3を挟み込んで、イエロー,マゼンタ,
シアンの3色を順次熱記録するものである。
【0005】また、搬送ローラ対2の順方向の下流側に
は、イエロー用紫外線ランプ9a及びマゼンタ用紫外線
ランプ9bと、これらのランプ9a,9bを覆うランプ
ハウス9cとからなる光定着器9が配置されており、順
方向へ搬送しながら各感熱発色層への熱記録を行い、順
方向又は逆方向への搬送時に光定着器9を点灯して光定
着を行うようになっている。この方式では、感熱記録材
料3の長さに対応した周長を有するプラテンドラムを用
いる必要がなく、小径のプラテンローラ7を使用するこ
とができるため装置の小型化には有利であり、また小さ
な駆動モータを用いることができるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、往復動
方式のカラー感熱プリンタでは、3色の画素にズレが生
じないようにするために、簡単な構成の搬送系では常に
搬送ローラ対2に感熱記録材料3を挟み込んでおく必要
があり、このため搬送ローラ対2に挟み込まれる挟み代
L1が必要となり、この部分は熱記録ができない余白部
分となる。
【0007】また、図6に示すように、2種類の紫外線
ランプ9a,9bを並べる必要があり、これによって搬
送ローラ対2から離れた側のランプ9bでは、定着不足
の領域が広くなる。また、記録材料3の端部が搬送ロー
ラ対2に位置して記録材料3の送りが停止されると、紫
外線照射エリア(定着エリア)A1に先に到達した部分
と後から到達した部分では照射光量が異なりこのエリア
A1内で光定着量にむらが生じてしまう。
【0008】したがって、往復動方式のカラー感熱プリ
ンタでは、定着エリアA1で光定着にむらが生じるた
め、このエリアA1の長さL4を含んだL2と前記L1
とが余白の長さL3となってしまう。このように、往復
動方式では大きな余白長さL3が必要となり、プリント
可能な部分が狭くなるという問題がある。特に、複数本
のランプを用いて定着光量を大きくし定着時の搬送速度
を速くしてプリント時間を短縮しようとする場合には、
定着エリアA1が更に広がってしまうため、この余白長
さが更に大きくなってしまうという問題がある。
【0009】本発明は上記課題を解決するものであり、
往復動方式のカラー感熱プリンタの余白長さを短くする
ことができるようにしたカラー感熱プリンタを提供する
ことを目的とする。また、本発明の別の目的は、光定着
時間を短縮してプリント速度を上げることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載のカラー感熱プリンタは、光定着器
による光定着時にカラー感熱記録材料の送り方向の一
部が搬送ローラ対に位置してその送りを停止した直後
に、光定着器を点灯させた状態で光定着時のカラー感熱
記録材料の送り方向と反対方向に光定着器を移動させ
て、カラー感熱記録材料の記録エリア内の送り方向にお
ける積算定着光量を一定にしたものである。これによっ
て、記録材料の端部が光定着エリアに達してもこの部
分の定着むらが無くなり、余白部分を少なくして記録エ
リアを広く確保することができる。
【0011】また、請求項2記載のカラー感熱プリンタ
は、第1の感熱発色層に特有な電磁線を照射してこれを
定着する第1の光定着器と、第2の感熱発色層に特有な
電磁線を照射してこれを定着する第2の光定着器とを、
複数本の紫外線ランプをカラー感熱記録材料の送り方向
に並べて構成し、これら光定着器を反転フレームに取り
付け、カラー感熱記録材料の送り方向と反対方向に各光
定着器が移動するように反転フレームを回転自在に構成
して、各光定着器を定着位置に選択的にセットし、光定
着時にカラー感熱記録材料の端部が搬送ローラ対に位置
してその送りを停止した直後に、反転フレームを回転す
ることにより光定着器を移動させるようにしたものであ
る。
【0012】
【作用】光定着時にカラー感熱記録材料の端部が搬送ロ
ーラ対に位置してその送りを停止した直後に、光定着器
が点灯された状態で記録材料の停止前の送り方向と反対
方向に移動する。これによって、光定着エリア内の光量
不足部分に対して充分な定着光量が与えられ、この部分
の定着むらが無くなり余白長さが短くなる。したがっ
て、記録エリアが広く確保される。
【0013】また、第1及び第2の光定着器が選択的に
定着位置にセットされるため、各色毎の定着エリアが同
じになり、第1及び第2の光定着器を並べた従来のもの
に比べて定着むらによる余白長さが短くなる。これによ
り無駄な余白が少なくなり、その分だけ記録エリアが拡
大する。
【0014】
【実施例】カラー感熱プリンタの概略を示す図1におい
て、給紙ローラ10により給紙トレイ11から送り出さ
れたカラー感熱記録材料12は、給紙通路13を通って
第1搬送ローラ対14に向かって搬送される。第1搬送
ローラ対14は、上方のニップローラ15と、下方の駆
動ローラ16との間でカラー感熱記録材料12を挟み込
み、これをプラテンローラ17とサーマルヘッド18と
の間に送り込む。
【0015】サーマルヘッド18には多数の発熱素子1
8aが記録材料12の幅方向にライン状に配列されてお
り、各発熱素子18aは記録すべき色及び画素の濃度に
応じて熱エネルギーを発生する。サーマルヘッド18
は、取付軸20に回動自在に取り付けられており、この
取付軸20を中心に時計方向に回動して発熱素子18a
とプラテンローラ17との間にカラー感熱記録材料12
を挟み込む。
【0016】カラー感熱記録材料12は、サーマルヘッ
ド18とプラテンローラ17との間を通過して第2搬送
ローラ対22に向かって搬送される。第2搬送ローラ対
22は、上方に配置されたニップローラ23と、下方に
配置された駆動ローラ24とからなり、これらの間でカ
ラー感熱記録材料12を挟み込む。この第2搬送ローラ
対22の送りに同期して発熱素子18aがイエロー画像
に応じた熱エネルギーを発熱させ、これによりカラー感
熱記録材料12にイエロー画像が熱記録される。第1搬
送ローラ対14の駆動ローラ16と、第2搬送ローラ対
22の駆動ローラ24と、給紙ローラ10は搬送モータ
9で回転制御される。搬送モータ9はドライバ8を介し
て後述するコントローラ40により回転制御される。ま
た、給紙ローラ10には図示しない電磁クラッチが設け
られており、給紙ローラ10の回転によってトレイ11
からカラー感熱記録材料12が引き出されて第1搬送ロ
ーラ対14にニップされた後はこの電磁クラッチが作動
して、搬送モータ9の回転を給紙ローラ10に伝達する
ことのないようにされる。
【0017】カラー感熱記録材料12は、図2に示すよ
うに、支持体25の上に、シアン感熱発色層26,マゼ
ンタ感熱発色層27,イエロー感熱発色層28,保護層
29が順次層設されている。これらの各感熱発色層26
〜28は、熱記録される順番に表面から層設されている
が、例えばマゼンタ,イエロー,シアンの順番に熱記録
する場合には、イエロー感熱発色層28とマゼンタ感熱
発色層27との位置が入れ換えられる。前記支持体25
としては、不透明なコート紙又はプラスチックフイルム
が用いられ、そしてOHPシートを制作する場合には、
透明なプラスチックフイルムが用いられる。
【0018】シアン感熱発色層26は、電子供与性染料
前駆体と電子受容性化合物を主成分として含有し、加熱
されたときにシアンに発色する。マゼンタ感熱発色層2
7としては、最大吸収波長が約365nmであるジアゾ
ニウム塩化合物と、これに熱反応してマゼンタに発色す
るカプラーとを含有している。このマゼンタ感熱発色層
27は、熱記録後に365nm付近の紫外線を照射する
とジアゾニウム塩化合物が光分解して発色能力が失われ
る。イエロー感熱発色層28は、最大吸収波長が約42
0nmであるジアゾニウム塩化合物と、これと熱反応し
てイエローに発色するカプラーとを含有している。この
イエロー感熱発色層28は420nm付近の紫外線を照
射すると光定着して発色能力が失われる。また、イエロ
ーの光定着については、最適積算光量を越える光定着を
行った場合マゼンタの発色特性に影響を与える。
【0019】図1及び図3に示すように、第2搬送ロー
ラ対22の順方向送り(図1中の右方向への送り)の下
流側には、反転フレーム35が取付軸36を介して機枠
(図示せず)に回転自在に取り付けられている。この反
転フレーム35には、光定着器30,31が取付軸36
を中心とする点対称位置で取り付けられており、これら
各光定着器30,31は反転フレーム35が180°回
転することにより定着位置に交互にセットされるように
なっている。この反転フレーム35は反転モータ38に
より回転され、反転モータ38はドライバ39を介して
コントローラ40により回転制御される。
【0020】定着位置にある各光定着器30,31がニ
ップローラ23に近接するように、反転フレーム35は
配置されており、余白部分が少なくなるようにされてい
る。第1の光定着器30は、2本のイエロー用紫外線ラ
ンプ30aとランプハウス32とから構成されている。
ランプハウス32は、紫外線ランプ30aから放射され
た紫外線を反射してカラー感熱記録材料12に照射す
る。第2の光定着器31は、同様に2本のマゼンタ用紫
外線ランプ31aとランプハウス34とから構成されて
いる。イエロー用紫外線ランプ30aは発光ピークがほ
ぼ420nmの紫外線を放射してイエロー感熱発色層2
8の光定着を行い、マゼンタ用紫外線ランプ31aは発
光ピークがほぼ365nmの紫外線を放射してマゼンタ
感熱発色層27の光定着を行う。
【0021】図1及び図3に示すように、サーマルヘッ
ド18と第2搬送ローラ対22との間には記録材料12
の後端を検出する後端センサ41が設けられている。こ
の後端センサ41は投光器41a,受光器41bから構
成されており、受光器41bからの検出信号はコントロ
ーラ40に送られる。
【0022】コントローラ40は周知のマイクロコンピ
ュータから構成されており、カラー感熱プリンタの各部
をシーケンス制御する他に、後端センサ41からの後端
検出信号に基づき反転フレーム35の反転制御を行う。
そして、反転開始から所定時間を経過するまでは、定着
中の紫外線ランプをそのまま点灯し、これにより、光定
着エリアの露光むらを解消する。
【0023】図4はカラー感熱記録材料12の送りを停
止した後の光定着エリアA1内の積算光量分布を示すも
のである。S1は記録材料の送りを停止した直後の積算
光量分布を示し、S2は本実施例による反転フレームの
反転開始から一定時間経過するまで定着中の紫外線ラン
プをそのまま点灯した状態で反転フレーム35を反時計
方向に反転させた場合の積算光量分布を示す。
【0024】図4からも判るように、反転フレーム35
の反転によって、紫外線ランプが光量不足エリアA2を
照射して、このエリアA2をハッチングで示すように定
着光量を補うから、S2で示されるように、カラー感熱
記録材料12の送りを停止した後の光定着エリアA1の
累積照射エネルギが送り方向の各位置においてほぼ一定
になり、光量むらが無くなる。これにより、記録材料1
2の送り停止後の光定着エリアA1を均一に定着するこ
とができるため、図6に示す従来例のように余白部分L
2の内、光定着エリアA1の長さL4も記録エリアにす
ることができ、結果として、記録エリアを広くとること
ができるようになる。なお、反転フレーム35の反転速
度は本実施例では一定速度にしているが、この反転速度
は、光定着エリアA1内で累積照射エネルギがほぼ一定
になるように、送り停止直後の積算定着光量分布に合わ
せて変化させてもよい。
【0025】次に上記実施例の作用について説明する。
図1に示すように、プリント開始スイッチが操作される
と搬送モータ9が回転して給紙ローラ10を回転する。
これにより、トレイ11の最上部にあるカラー感熱記録
材料12が送り出され、給紙通路13を通過して第1搬
送ローラ対14に向けて搬送される。このカラー感熱記
録材料12の先端部が、第1搬送ローラ対14のニップ
ローラ15と駆動ローラ16との間に送り込まれると、
これらの間でカラー感熱記録材料12を挟み込んで、サ
ーマルヘッド18に向けて搬送する。この第1搬送ロー
ラ対14のカラー感熱記録材料12のニップ後は、給紙
ローラ10の回転はフリーにされる。
【0026】サーマルヘッド18とプラテンローラ17
との間を通過したカラー感熱記録材料12は、第2搬送
ローラ対22に向けて搬送される。第2搬送ローラ対2
2は、ニップローラ23と駆動ローラ24との間でカラ
ー感熱記録材料12を挟み込む。これと同時にサーマル
ヘッド18は、取付軸20を中心に時計方向に回動し、
発熱素子18aがプラテンローラ17上のカラー感熱記
録材料12を押圧する。その後、第1搬送ローラ対14
のカラー感熱記録材料12の挟み込みは解除される。
【0027】この状態でカラー感熱記録材料12は、第
2搬送ローラ対22によって順方向に搬送され、この搬
送中にカラー感熱記録材料12の記録エリアの先端が発
熱素子18aに到達すると、各発熱素子18aが画素に
応じた熱エネルギーを発生してイエロー感熱発色層28
にイエロー画像を1ラインずつ熱記録する。各発熱素子
18aは、1画素を記録する際に、イエロー感熱発色層
28を発色直前の状態にするためのバイアス熱エネルギ
ーと、発色濃度に応じた階調表現熱エネルギーとをカラ
ー感熱記録材料12に与える。また、イエロー熱記録に
同期してイエロー光定着器30の紫外線ランプ30aが
点灯する。この紫外線ランプ30aにより、ほぼ420
nm付近の近紫外線がカラー感熱記録材料12に照射さ
れ、次のマゼンタ感熱発色層27の熱記録時にイエロー
が発色しないように定着する。
【0028】図3に示すように、カラー感熱記録材料1
2の順方向の後端までイエロー画像の熱記録及び定着が
行われて、カラー感熱記録材料12の後端が後端センサ
41で検出され、この検出から一定時間を経過した後に
搬送モータ9が回転を停止する。これにより、カラー感
熱記録材料12の後端が第2搬送ローラ対22に近接し
た位置でニップされて停止する。この後、反転モータ3
8が回転して反転フレーム35の反転を開始する。ま
た、定着中の紫外線ランプ30aはそのまま点灯されて
いる。
【0029】この反転フレーム35の反転によって、図
4に示すように、光定着エリアA1の定着光量の不足エ
リアA2に対し、紫外線が照射されるため、この不足エ
リアA2の定着光量が充足され、光定着エリアA1の記
録材料送り方向の各位置において累積照射エネルギがほ
ぼ一定になって定着むらが解消される。定着器30のラ
ンプホルダ32が光定着エリアA1を越えると、点灯さ
れていた紫外線ランプ30aが消灯される。また、反転
フレーム35が180°回転すると、反転モータ38の
回転が終了する。これにより、定着位置にマゼンタ光定
着器31がセットされる。
【0030】次に、図1に示すように、コントローラ4
0は、サーマルヘッド18を取付軸20を中心として反
時計方向に回動して上方の退避位置にセットして、カラ
ー感熱記録材料12への押圧を解除する。この後に、搬
送モータ9を逆転して第2搬送ローラ対22が逆方向に
回転し、カラー感熱記録材料12を逆方向へ搬送する。
【0031】カラー感熱記録材料12の記録エリアの順
方向の先端が発熱素子18aの位置まで搬送されると、
第2搬送ローラ対22がいったん停止する。そして、サ
ーマルヘッド18が再び熱記録位置に復帰し、第2搬送
ローラ対22が正回転してカラー感熱記録材料12を順
方向に搬送する。サーマルヘッド18はマゼンタ感熱発
色層27にマゼンタ画像に応じた熱エネルギーを与えて
熱記録を行う。また、熱記録に際してマゼンタ用紫外線
ランプ30bが点灯する。このマゼンタ用紫外線ランプ
30bにより、ほぼ365nm付近の近紫外線がカラー
感熱記録材料12に照射され、次のシアン感熱発色層2
6の熱記録時にマゼンタが発色しないように定着する。
【0032】カラー感熱記録材料12の順方向の後端部
までマゼンタ画像の熱記録が行われて、後端センサ41
の信号に基づき記録材料12の後端の通過が検出される
と、図3に示すようにイエロー画像の熱記録と同様にし
て、記録材料12の送りが停止される。マゼンタ定着に
おいては、過定着による画質特性の影響がないため、記
録材料12を停止したまま充分な紫外線照射を行えばよ
い。マゼンタ定着の終了後は、反転フレーム35の反転
が開始され、180°回転すると反転を停止する。これ
により、光定着位置にイエロー光定着器30がセットさ
れる。
【0033】次に、コントローラ40により、サーマル
ヘッド18が上方の退避位置にセットされカラー感熱記
録材料12への押圧が解除される。そして、イエロー記
録の場合と同様に、この直後に搬送モータ9を逆転して
第1及び第2搬送ローラ対14,22を逆方向に回転す
る。
【0034】次に、カラー感熱記録材料12の記録エリ
アの順方向の先端が発熱素子18aの位置まで搬送され
ると、サーマルヘッド18は前述と同様に熱記録位置に
復帰する。そして、第1及び第2搬送ローラ対14,2
2が回転してカラー感熱記録材料12を順方向へ搬送す
る。この搬送中にサーマルヘッド28は、シアン感熱発
色層26にシアン画像を熱記録する。なお、シアン感熱
発色層26は、発色熱エネルギーが通常の保管状態では
発色しない値となっているので光定着性は与えられてお
らず、光定着器30は点灯しない。また、既に、次のイ
エロー記録に備えてイエロー定着器30が定着位置にセ
ットされているので、シアン熱記録後には反転フレーム
35の反転は行われない。
【0035】全ての感熱発色層に熱記録が行われると、
第2搬送ローラ対22はそのまま回転を続け、カラー感
熱記録材料12が排紙通路50に送り込まれる。排紙通
路50に送り込まれたカラー感熱記録材料12は、排紙
用のローラによって排紙トレイに排出される。
【0036】また、上記実施例では、記録材料12の送
りを停止した後に反転フレーム35の反転を開始するよ
うにしたが、この他に記録材料12の送りを停止するた
めの減速中に、反転フレーム35の反転を開始するよう
にしてもよく、この場合には、光定着エリアA1のみな
らず、光定着エリアA1の近傍部分も減速による定着光
量むらを無くすことができる。
【0037】上記実施例では、各定着器30,31は各
紫外線ランプ30a,31aを2本用いて構成したが、
この他に、紫外線ランプは1本又は3本以上としてもよ
い。また、各定着器30,31を搬送ローラ対22にで
きるだけ接近させることにより、余白部分の長さL2を
短くすることができるが、この光定着器30,31と搬
送ローラ対22のニップローラ23との接近により、反
転フレーム35の回転時に各定着器30,31のランプ
ホルダ32,34等がニップローラ23と干渉すること
がある。この場合には、反転フレーム35を図示しない
揺動フレームに回転自在に取り付けて、この揺動フレー
ムを上方に持ち上げた状態で反転フレーム35を回転さ
せてもよい。
【0038】また、上記実施例では、図1に示すよう
に、サーマルヘッド18の左側に給紙トレイ11を設け
たが、これに代えて、図5に示すように、サーマルヘッ
ド18の右側に給紙トレイ60を設けてもよい。なお、
この実施例において、図1に示すものと同一の構成部材
には同じ符号が付してある。また、符号61は可動式の
分岐ガイドであり、給紙時には下方に回動して給紙位置
となり、記録材料12をサーマルヘッド18側に案内す
る。また、熱記録時には上方に回動して排紙位置とな
り、排紙トレイ側に記録材料12を案内する。
【0039】この実施例では、先ず分岐ガイド61を給
紙位置にセットして給紙トレイ60から記録材料12を
引き出す。そして、記録材料12の後端がサーマルヘッ
ド18の記録開始位置に来たときに、搬送系を停止した
後に、分岐ガイド61を排紙位置にセットする。その
後、記録材料12を順送りしてイエローの感熱記録と光
定着とを行う。次に、イエローの光定着後にカラー感熱
記録材料12を逆送りしプリント開始位置に再セットし
てマゼンタの感熱記録と光定着とを行い、以下同じよう
にしてシアンの感熱記録を行う。なお、可動式の分岐ガ
イド61を用いる代わりに、固定式の分岐ガイドを用い
てもよい。この場合には、給紙時に感光材料の後端が分
岐ガイドから通路側に出た後は、給紙トレイ側に感光材
料が入ることなく排紙トレイ側に案内されるように分岐
ガイド及び排紙通路の交差角度を設定するとよい。
【0040】また、上記実施例では、反転フレーム35
の反転動作を利用して、光定着エリアA1の定着光量不
足エリアA2を紫外線ランプで照射するようにしたが、
この他に、反転フレームを用いることなく、ニップロー
ラの上方に光定着器をスライド移動させてもよい。この
光定着器の斜め上方へのスライド移動により、定着光量
不足エリアA2を紫外線ランプで照射することができ
る。この場合には、図6と同じようにランプホルダ内に
イエロー用紫外線ランプとマゼンタ用紫外線ランプとを
記録材料の送り方向に並べて配置する。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、光定着器による光定着
時にカラー感熱記録材料の送り方向の一端部が搬送ロー
ラ対に位置してその送りを停止した直後に、光定着器を
点灯させた状態で光定着時のカラー感熱記録材料の送り
方向と反対方向に光定着器を移動させて、カラー感熱記
録材料の記録エリア内の送り方向における積算定着光量
を一定にしたから、記録エリアにおける定着むらが無く
なる。したがって、従来は定着むらに起因して余白部分
とされていた箇所を記録エリアとすることができ、記録
エリアを広く確保することができる。
【0042】特に、反転フレームに第1及び第2の光定
着器を取り付け、定着中の紫外線ランプを点灯させた状
態で反転フレームを反転させたから、反転フレームの回
転を利用して、光定着エリア内の光量不足部分に対して
紫外線を照射することができ、構成を簡単にすることが
できる。また、記録材料の送り方向の印画余白量を定着
ランプ1本の場合と同一に維持したまま、定着ランプを
複数化することが簡単に可能になる。しかも、反転フレ
ームの反転を利用して光定着器を移動させるため、光定
着器がニップローラ等に干渉することもない。
【0043】また、反転フレームに第1及び第2の光定
着器を取り付けてこれを反転させることにより、選択的
に第1または第2の光定着器を定着位置にセットするよ
うにしたから、各定着器の紫外線ランプをカラー感熱記
録材料の送り方向に複数本並べることにより定着光量を
簡単に増やすことができる。したがって、定着時の記録
材料の送り速度を上げることができ、プリント時間を短
縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したカラー感熱プリンタの要部を
示す概略図である。
【図2】カラー感熱プリンタで用いるカラー感熱記録材
料の層構造の一例を示す概略図である。
【図3】反転フレームの反転状態を示す側面図である。
【図4】カラー感熱記録材料の送り停止直前の積算光量
分布と、送り停止後の追加定着による積算光量分布とを
示す線図である。
【図5】給紙トレイを逆に配置した他の実施例を示す要
部の側面図である。
【図6】カラー感熱プリンタの従来例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
12 カラー感熱記録材料 17 プラテンローラ 18 サーマルヘッド 14,22 搬送ローラ対 30,31 光定着器 30a,30b 紫外線ランプ 35 反転フレーム 40 コントローラ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なった色に発色する少なくとも第1〜
    第3の感熱発色層が層設されたカラー感熱記録材料を用
    い、このカラー感熱記録材料を搬送ローラ対でニップし
    て往復動させながらサーマルヘッドで1種類の感熱発色
    層を選択的に発色させ、次の感熱発色層を発色させる前
    に、発色済みの感熱発色層に特有な電磁線を光定着器か
    ら照射して定着させ、面順次でフルカラー画像を記録す
    るカラー感熱プリンタにおいて、 前記光定着器による光定着時にカラー感熱記録材料の
    り方向の一端部が搬送ローラ対に位置してその送りを停
    止した直後に、光定着器を点灯させた状態で光定着時の
    カラー感熱記録材料の送り方向と反対方向に光定着器を
    移動させ、カラー感熱記録材料の記録エリア内の送り
    方向における積算定着光量を一定にしたことを特徴とす
    るカラー感熱プリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカラー感熱プリンタにお
    いて、 前記第1の感熱発色層に特有な電磁線を照射してこれを
    定着する第1の光定着器と、第2の感熱発色層に特有な
    電磁線を照射してこれを定着する第2の光定着器とを、
    複数本の紫外線ランプをカラー感熱記録材料の送り方向
    に並べて構成し、これら光定着器を反転フレームに取り
    付け、カラー感熱記録材料の送り方向と反対方向に各光
    定着器が移動するように反転フレームを回転自在に構成
    して、各光定着器を定着位置に選択的にセットし、光定
    着時にカラー感熱記録材料の端部が搬送ローラ対に位置
    してその送りを停止した直後に、反転フレームを回転す
    ることにより光定着器を移動させるようにしたことを特
    徴とするカラー感熱プリンタ。
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