JPH08310020A - サーマル記録装置 - Google Patents

サーマル記録装置

Info

Publication number
JPH08310020A
JPH08310020A JP11884395A JP11884395A JPH08310020A JP H08310020 A JPH08310020 A JP H08310020A JP 11884395 A JP11884395 A JP 11884395A JP 11884395 A JP11884395 A JP 11884395A JP H08310020 A JPH08310020 A JP H08310020A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal
recording material
color
thermal recording
optical fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11884395A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Homan
剛 宝満
Junichi Tanizaki
淳一 谷崎
Toshibumi Abe
俊文 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP11884395A priority Critical patent/JPH08310020A/ja
Publication of JPH08310020A publication Critical patent/JPH08310020A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャプスタンローラ、ピンチローラを用い、
複数の感熱発色層が積層されたカラー感熱記録材料を、
サーマルヘッドによって各感熱発色層が選択的に熱記憶
され、光定着器により特有な電磁線を照射して光定着す
るサーマル記憶装置において、カラー感熱記録材料の光
定着のための時間を削減でき、光定着器の配置を容易に
できるサーマル記録装置を提供する。 【構成】 サーマルヘッド12に関してカラー感熱記録
材料10を熱記録させる際の搬送方向(B方向)に対し
て上流および下流に光定着器63,22を設けることに
より、カラー感熱記録材料10の熱記録面の前半部分と
後半部分にそれぞれの光定着器22,63で区分して光
定着できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー感熱記録材料にビ
デオ画像などを熱記録するサーマル記録装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種のサーマル記録装置としては、例
えば特開昭61−213169号公報に開示されたもの
がある。このサーマル記録装置においては、支持体上に
シアン感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感熱
発色層を順次層設して、多色画像を直接に熱記録するこ
とができるカラー感熱記録材料が用いられる。そして、
表面の感熱発色層から順に熱記録を行い、次の感熱発色
層に熱記録する際に、その上にある熱記録済みの感熱発
色層が再度熱記録されないようにするため、熱記録後に
個々の感熱記録層に特有な波長域の電磁線を照射するこ
とにより定着している。
【0003】以下、上記従来のサーマル記録装置につい
て、図6を参照にしながら説明する。カセット2の下側
には給紙ローラ3が設けられ、ステッピングモータ(図
示せず)により回転駆動される。給紙案内板4の先には
カラー感熱記録材料10を検知するためのセンサー5が
設けられている。カラー感熱記録材料10はシート状と
され、その記録材料面を上方向に向けた状態で、カセッ
ト2内に複数枚が積層されて収納されている。6はステ
ッピングモータにより(図示せず)回転駆動されるキャ
プスタンローラ、7はピンチローラで、これらのキャプ
スタンローラ6とピンチローラ7とによってカラー感熱
記録材料10は狭持された状態で保持されて副走査方向
に移動される。
【0004】12はサーマルヘッド、13はプラテンロ
ーラ、22は光定着器であり、光定着器22はマゼンタ
用紫外線ランプ20とイエロー用紫外線ランプ19とリ
フレクタ21とから構成される。24は排紙ローラ対で
ステッピングモータ(図示せず)により回転駆動され、
27は排紙トレー、23は排紙案内板である。
【0005】以下、このサーマル記録装置の動作につい
て説明する。ステッピングモータ(図示せず)が逆転駆
動されることにより給紙ローラ3が反時計回りに回転さ
れ、カセット2内のカラー感熱記録材料10の最下層の
1枚が押し出される。カセット2から送り出されたカラ
ー感熱記録材料10は排紙案内板23と給紙案内板4と
の間を通って、キャプスタンローラ6とピンチローラ7
に狭持された姿勢で保持されながら矢印A方向に給送さ
れる。このとき、キャプスタンローラ6はステッピング
モータ(図示せず)によって反時計回りに回転駆動され
ている。センサー5がカラー感熱記録材料10の後端を
検知した直後にステッピングモータ(図示せず)のステ
ップ数を管理させることにより、カラー感熱記録材料1
0の略後端部、すなわち、記録エリアで言えば先端部を
サーマルヘッド12に到達させる。
【0006】次に、ステッピングモータ(図示せず)を
正転駆動させて、キャプスタンローラ6を時計回り方向
に回転させると、ピンチローラ7とキャプスタンローラ
6に狭持された姿勢で保持されたカラー感熱記録材料1
0が矢印B方向に移動されながら、イエロー画像を1ラ
インずつ熱記録され、ほぼ同時に、光定着器22のイエ
ロー用紫外線ランプ19のみが点灯されて光定着され
る。カラー感熱記録材料10の先端は排紙ローラ対24
に狭持保持され、排紙トレー27の方に移動される。カ
ラー感熱記録材料10の熱記録が終了した後にも、カラ
ー感熱記録材料10の後端部分を光定着させるために、
その記録エリアの最後部がイエロー用紫外線の有効エネ
ルギー領域に達する位置まで移動させながら光定着を行
う。
【0007】その直後、ステッピングモータ(図示せ
ず)を逆転駆動し、キャプスタンローラ6を反時計回り
に回転させることにより、カラー感熱記録材料10は、
矢印A方向に再移動される。この時、正転駆動された時
と同じステップ数だけ逆回転させることにより、サーマ
ルヘッド12の主走査方向にライン状に配列されている
多数の発熱素子の位置と、カラー感熱記録材料10にイ
エロー画像が熱記録された先端の部分が一致する。
【0008】次に、前記のイエロー画像の熱記録および
光定着の一連の動作と同じ熱記録および光定着の動作が
マゼンタ画像として行われる。ただし、光定着にはマゼ
ンタ用紫外線ランプ20のみが用いられる。
【0009】最後にシアン画像の熱記録を行うために、
再びステッピングモータ(図示せず)を正転駆動させ
て、キャプスタンローラ6を時計回りに回転させること
により、カラー感熱記録材料10を矢印B方向に移動さ
せる。シアン画像の熱記録が終了すると、カラー感熱記
録材料10はそのまま排紙通路26を通って、排紙ロー
ラ対24に狭持保持されて、排紙トレー27に排出され
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成のサーマル記録装置では、光定着器22の有効エ
ネルギー領域が限られており、カラー感熱記録材料10
の熱記録面を全て光定着させるために、熱記録後に、さ
らに定着光がカラー感熱記録材料10の記録エリアの最
後部に届く位置までカラー感熱記録材料10を移動させ
る必要があり、この移動時間分だけ多くの時間が必要と
なっていた。
【0011】また、カラー感熱記録材料10はキャプス
タンローラ6とピンチローラ7とに狭持保持されながら
副走査方向に移動され、光定着器22をキャプスタンロ
ーラ6に極力近づけるように配置することは困難である
ので、記録エリア後端部が定着不足になって結果的に記
録エリアが狭くなるという問題も発生していた。
【0012】本発明は上記問題を解決するもので、キャ
プスタンローラ、ピンチローラを用い、複数の感熱発色
層が積層されたカラー感熱記録材料を、サーマルヘッド
によって各感熱発色層が選択的に熱記憶され、光定着器
により特有な電磁線を照射して光定着するサーマル記憶
装置において、カラー感熱記録材料の光定着のための時
間を削減でき、光定着器の配置を容易にできるサーマル
記録装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明は、複数の感熱発色層が積層されたカラー感
熱記録材料が、キャプスタンローラとピンチローラとの
間に狭持保持された状態で副走査方向に複数回往復移動
する際に、サーマルヘッドによって各感熱発色層が選択
的に熱記録され、特有な電磁線を照射する光定着器によ
り熱記録された感熱発色層を光定着させるサーマル記録
装置において、前記カラー感熱記録材料を熱記録する際
の搬送方向に対して前記サーマルヘッドの上流と下流と
に前記光定着器をそれぞれ配置し、前記サーマルヘッド
により熱記録されたカラー感熱記録材料の前半部分を下
流の光定着器で光定着し、後半部分を上流の光定着器に
より光定着する構成としたものである。
【0014】
【作用】上記構成において、カラー感熱記録材料の前半
部分を上流の光定着器で熱記録と略同時に光定着するよ
うにし、熱記録が終了したと同時にカラー感熱記録材料
を熱記録初期時の位置に移動させる際に、下流の光定着
器によりカラー感熱記録材料の後半部分を光定着させる
ことにより、従来のように、カラー感熱記録材料の熱記
録面を全て光定着するために熱記録が終了した後も定着
光を記録エリアの最後部に届く位置まで移動させる必要
がなくなり、この分だけ従来よりも時間を短縮すること
ができる。また、光定着器をキャプスタンローラやピン
チローラに近づける必要がなくなるため、配置的にも余
裕ができ、さらに記録エリアの範囲を広くすることがで
きる。
【0015】
【実施例】以下、図1〜図5を参照しながら本発明の一
実施例について説明する。図1は本発明のサーマル記録
装置の作動していない状態を概略的に示す側面図、図2
は同サーマル記録装置の、カラー感熱記録材料を給紙、
搬送している状態を概略的に示す側面図、図3は同サー
マル記録装置の、カラー感熱記録材料を熱記録、光定着
している状態を概略的に示す側面図、図4は同サーマル
記録装置のカラー感熱記録材料の層構造を示す図、図5
は同サーマル記録装置のカラー感熱記録材料の発色特性
を示す図である。なお、従来と同機能のものには同符号
を付す。
【0016】図4はカラー感熱記録材料10の一例を示
すもので、同図に示すように、カラー感熱記録材料10
は、支持体41の上にシアン感熱発色層42とマゼンタ
感熱発色層43とイエロー感熱発色層44と保護層45
とが順次、層状に設けられてなるシート状の構造とされ
ている。
【0017】ここで、支持体41としては、不透明なコ
ート紙やプラスチックフィルムが用いられる。シアン感
熱発色層42は、電子供与性染料前駆体と電子受容性化
合物を主成分として含有し、加熱されたときにシアンに
発色する。マゼンタ感熱発色層43としては、最大吸収
波長が約365nmであるジアゾニウム塩化合物と、こ
れと熱反応してマゼンタに発色するカプラーとを含有し
ている。このマゼンタ感熱発色層43は、サーマルヘッ
ド12でマゼンタ画像を熱記録した後に、波長が365
nm付近である紫外線を照射するとジアゾニウム塩化合
物が光分解して発色能力が失われる。イエロー感熱発色
層44は、最大吸収波長が約420nmであるジアゾニ
ウム塩化合物と、これと熱反応してイエローに発色する
カプラーとを含有している。このイエロー感熱発色層4
4は、波長が420nm付近である近紫外線を照射する
と光定着して発色能力が失われる。このため、これより
もエネルギーが高い波長が365nm付近である近紫外
線によっても光定着する。これらのマゼンタ感熱発色層
43およびイエロー感熱発色層44には、ジアゾニウム
塩化合物が含まれているため、カラー感熱記録材料10
はもともと薄黄色をしている。
【0018】カセット2内には、シート状をしたカラー
感熱記録材料10が熱記録面を表にして積載されてい
る。カセット2の下側には給紙ローラ3が設けられ、ス
テッピングモータ(図示せず)により回転駆動される。
給紙案内板4の先にはカラー感熱記録材料10を検知す
るためのセンサー5が設けられている。
【0019】6は金属製のキャプスタンローラで、両端
にエッジング加工を施した金属シートが巻きつけられた
構成になっており、ステッピングモータにより回転駆動
される。7は両端に金属シャフトと一体形成されたゴム
ローラ部を持つピンチローラであり、キャプスタンロー
ラ6の両端エッジング加工部とピンチローラ7のゴム部
とで互いに押圧するようになっている。ピンチローラ7
は駆動カム16により支軸11bを中心軸として回動さ
れる。
【0020】駆動カム16には外側側面にピンチ案内溝
17、内側側面にサーマル案内溝18が形成されてお
り、装置本体に取り付けられたDCモータ(図示せず)
により回転駆動され、さらにセンサー(図示せず)を用
いて回転位置が制御される。ピンチ案内溝17は初期位
置17a〜駆動位置17b間ではカムレバー8を支点8
bを中心軸に回動させるが、駆動位置17b〜最終位置
17c間では同心円溝に形成されてカムレバー8を一定
位置で静止させるようになっている。サーマル案内溝1
8は初期位置18a〜駆動位置18b間では同心円溝に
形成されてプラテンカムレバー15を回動させないよう
になっているが、駆動位置18b〜最終位置18c間で
はプラテンカムレバー15を支点15bを中心軸に回動
させるようになっている。
【0021】駆動カム16を回転させることにより、カ
ムレバー8に一体形成されたピン8aがピンチ案内溝1
7に沿って移動し、カムレバー8は支軸8bを支点とし
て連結部8cが左右に動かされる。それに伴って動作レ
バー9も左右に動き、ピンチレバー11の係合部11a
も左右に動かされるように構成されている。ピンチレバ
ー11は支軸11bを支点として回動するように構成さ
れている。
【0022】図1に示すように、装置が作動していない
状態では、カムレバー8のピン8aが駆動カム16のピ
ンチ案内溝17の初期位置17aの位置にあり、ピンチ
ローラ7はキャプスタンローラ6から離された位置に配
置される。これは、ピンチローラ7の押圧力を解除する
ことで、ピンチローラ7の両端ゴム部の変形を防ぐため
である。
【0023】また、図2、図3に示すように、給紙、カ
ラー感熱記録材料搬送、熱記録、光定着時では、カムレ
バー8のピン8aが駆動カム16が時計回りに45度回
転したピン案内溝17の駆動位置17bの位置を移動
し、さらに時計回りに45度回転したピンチ案内溝17
の最終位置17cの位置を移動するため、ピンチローラ
7は、常に支軸11bを支点としたピンチレバー11と
その下端に係合されたバネ28とによって、キャプスタ
ンローラ6に所定の圧力で圧接されるように構成されて
いる。
【0024】12はサーマルヘッドであり、13は金属
シャフト上にゴム部を一体成形したプラテンローラであ
る。プラテンローラ13もピンチローラ7と同様に駆動
カム16により作動される。駆動カム16を回動させる
ことにより、プラテンカムレバー15に一体形成された
ピン15aがサーマル案内溝18に沿って移動し、プラ
テンカムレバー15は支軸15bを支点としてその連結
部15cが左右に動かされる。それに伴ってプラテン動
作レバー30も左右に動かされ、プラテンレバー31の
係合部31aが左右に動かされるように構成されてい
る。プラテンレバー31は支軸31bを支点として回動
するように構成されている。
【0025】図1、図2に示すように、装置が作動して
いない状態と給紙、カラー感熱記録材料搬送時では、プ
ラテンカムレバー15のピン15aが駆動カム16のサ
ーマル案内溝18の初期位置18aと時計回りに45度
回転した駆動位置18bの位置とにあり、プラテンロー
ラ13はサーマルヘッド12から離された位置にある。
【0026】また、図3に示すように、熱記録、光定着
時では、プラテンカムレバー15のピン15aが駆動カ
ム16のサーマル案内溝18の最終位置18cの位置に
あり、プラテンローラ13は、支軸31bを支点とした
プラテンレバー31とその下端に係合されたバネ29と
によって、サーマルヘッド12に所定の圧力で圧接され
るように構成されている。
【0027】サーマルヘッド12は、周知のように、多
数の発熱素子が主走査方向にライン状に配列されてい
る。各発熱素子は、カラー感熱記録材料10を加熱して
発色させ、ドッドパターンの画像をカラー感熱記録材料
10にプリントする。図5は、各感熱発色層の特性を示
すものである。横軸の熱エネルギーは、サーマルヘッド
12の発熱素子が発生する熱エネルギーを表しており、
イエロー感熱発色層44の熱エネルギーが最も低く、シ
アン感熱発色層42の熱エネルギーが最も高い。この熱
エネルギーの差異の主たる要因は、シアン感熱発色層4
2は、イエロー感熱発色層44、マゼンタ感熱発色層4
3を介して加熱しなければならないからである。このよ
うに、シアン感熱発色層42は感熱発色するに必要な熱
エネルギーがほぼ80mJ/mm2 以上であるため、通
常の保管状態では発色することはない。
【0028】22、63は光定着器であり、発光ピーク
がほぼ365nmのマゼンタ用紫外線ランプ20、61
と、発光ピークがほぼ420nmのイエロー用紫外線ラ
ンプ19、60と、リフレクタ21、62とから構成さ
れ、サーマルヘッド12に関してカラー感熱記録材料1
0が熱記録される際の搬送方向(矢印B方向)に対して
下流側に光定着器22が配置され、上流側に光定着器6
3がそれぞれ配置されている。
【0029】24は排紙ローラ対で、ステッピングモー
タ(図示せず)により回転駆動され、27は排紙トレー
である。また、23は排紙案内板であり、バネ25によ
って給紙案内板4に当接されている。排紙ローラ対24
は、給紙の際にはカラー感熱記録材料10に押されなが
ら、排紙ローラ対24の軸を中心に時計回り方向に回動
するように構成されている。
【0030】以下、各構成要素の関係と動作について説
明する。図1〜図3において、シート状をしたカラー感
熱記録材料10は、記録材料面を上方向にして、カセッ
ト2内に複数枚が積層されており、ステッピングモータ
が逆転駆動されることにより給紙ローラ3にて、その最
下層にあるものが押し出される。この時、DCモータ
(図示せず)を回転させて、駆動カム16を時計回りに
45度回転させることにより、カムレバー8のピン8a
はピンチ案内溝17の駆動位置17bに位置する。この
ことにより、ピンチローラ7はキャプスタンローラ6に
所定の押圧力で圧接された状態となる。カセット2から
送り出されたカラー感熱記録材料10は排紙案内板23
と給紙案内板4との間を通って、キャプスタンローラ6
とピンチローラ7に狭持保持されて矢印A方向に送給さ
れる。このキャプスタンローラ6と給紙ローラ3とはス
テッピングモータによって反時計回りに回転駆動されて
いる。センサー5がカラー感熱記録材料10の後端部を
検知した直後にステッピングモータのステップ数を管理
させることにより、カラー感熱記録材料10の略後端
部、すなわち記録エリアで言えば略先端部がサーマルヘ
ッド12に到達される。この時点で、ステッピングモー
タの回転を停止させ、DCモータを回転させ駆動カム1
6をさらに時計回りに45度回転させることによりプラ
テンカムレバー15のピン15aはサーマル案内溝18
の最終位置18cの位置に移動してサーマルヘッド12
はプラテンローラ13に所定の押圧力で圧接される。
【0031】次に、ステッピングモータを正転駆動させ
て、キャプスタンローラ6を時計回り方向に回転させる
と、ピンチローラ7とキャプスタンローラ6に狭持保持
されたカラー感熱記録材料10が矢印B方向に移動す
る。このカラー感熱記録材料10の移動時に、イエロー
画像の画像データがサーマルヘッド12に送られ、サー
マルヘッド12の各発熱素子が画像データに応じてほぼ
20〜35mJ/mm2の熱エネルギーを発生するよう
に駆動される。これにより、サーマルヘッド12は、イ
エロー画像を1ラインずつカラー感熱記録材料10に熱
記録される。
【0032】ここで、イエロー画像の熱記録が開始され
ると同時に、光定着器22のイエロー用紫外線ランプ1
9のみが点灯される。イエロー画像が熱記録されたカラ
ー感熱記録材料10の前半部分にイエロー用紫外線ラン
プ19から放出されたほぼ420nmの近紫外線が照射
され、イエロー感熱発色層44内に残っていたジアゾニ
ウム塩化合物が光分解して発色能力が失われ、次のマゼ
ンタ感熱発色層43の熱記録時に、イエローが発色しな
い。カラー感熱記録材料10の先端は排紙ローラ対24
に狭持保持されて排紙トレー27の方に移動される。
【0033】カラー感熱記録材料10の熱記録が終了し
た直後に、ステッピングモータの回転が停止され、DC
モータを回転させ、駆動カム16が反時計回りに45度
回転し、駆動位置17bに戻すことにより、プラテンロ
ーラ13はサーマルヘッド12から離れる。その直後に
ステッピングモータを逆転駆動させ、キャプスタンロー
ラ6を反時計回りに回転させることにより、カラー感熱
記録材料10は、矢印A方向に移動する。この時、正転
駆動された時と同じステップ数だけ逆回転させることに
より、サーマルヘッド12の主走査方向にライン状に配
列されている多数の発熱素子の位置と、カラー感熱記録
材料10にイエロー画像が熱記録された先端の部分が一
致する。この際、イエロー用紫外線ランプ60が点灯さ
れ、イエロー画像が熱記録されたカラー感熱記録材料1
0の後半部分が光定着器63のイエロー用紫外線ランプ
60により光定着される。ステッピングモータの回転を
停止させ、DCモータを回転させ、駆動カム16を時計
回りに45度回転させることにより、プラテンカムレバ
ー15のピン15bがサーマル案内溝18の最終位置1
8cの位置となり、再びサーマルヘッド12はプラテン
ローラ13より所定の押圧力で圧接される。
【0034】次に、前記のイエロー画像の熱記録、光定
着の時の一連の動作と同じ動作がマゼンタ画像の熱記
録、光定着の時に行われる。ただしこの時に、サーマル
ヘッド12にはマゼンタ画像の画像データが送られ、サ
ーマルヘッド12の各発熱素子が画像データに応じてほ
ぼ45〜65mJ/mm2 の熱エネルギーを発生するよ
うに駆動され、光定着器22のマゼンタ用紫外線ランプ
20が点灯され、365nm付近の紫外線がマゼンタ画
像が熱記録されたカラー感熱記録材料10に照射され
て、次のシアン感熱発色層42の熱記録時に、マゼンタ
が発色しない程度にマゼンタ感熱発色層43の光定着が
行われる。ただし、マゼンタ画像の熱記録時には、光定
着器63のイエロー用紫外線ランプ60を点灯させてお
き、熱記録が終了した直後にイエロー用紫外線ランプ6
0を消灯させ、マゼンタ用紫外線ランプ61を点灯させ
る。
【0035】最後にシアン画像の熱記録を行うため、再
びステッピングモータを正転駆動させて、キャプスタン
ローラ6を時計回りに回転させることにより、カラー感
熱記録材料10を矢印B方向に移動させる。この時、サ
ーマルヘッド12でほぼ80〜95mJ/mm2 の熱エ
ネルギーを与えてシアン画像を1ラインずつ熱記録す
る。このシアン感熱発色層42に対しては光定着を行わ
ないために、シアン画像の熱記録が終了すると、光定着
器63のマゼンタ用紫外線ランプ61が消灯され、同時
にステッピングモータが停止され、DCモータが回転さ
れ、駆動カム16が反時計回りに45度回転し、プラテ
ンローラ13がサーマルヘッド12から離される。再び
ステッピングモータが正転駆動され、キャプスタンロー
ラ6が時計回りに回転し、カラー感熱記録材料10はそ
のまま排紙通路26を通って、排紙ローラ対24に狭持
保持されて、排紙トレー27に排出される。
【0036】このように、カラー感熱記録材料10を熱
記録する際の搬送方向に対してサーマルヘッド12の下
流側だけでなく、上流側にも光定着器22,63をそれ
ぞれ配置し、熱記録されたカラー感熱記録材料10の前
半部分を下流の光定着器22で光定着し、後半部分を上
流の光定着器63により光定着する構成とすることによ
り、カラー感熱記録材料10の前半部分を下流の光定着
器で熱記録と略同時に光定着するようにし、熱記録が終
了したと同時にカラー感熱記録材料10を熱記録初期時
の位置に移動させる際、上流の光定着器63によりカラ
ー感熱記録材料10の後半部分を光定着させることがで
きるため、光定着の際の下流側の光定着器22への移動
量を従来よりほぼ半減させることができ、これらの工程
のための時間を従来より短縮することできる。また、光
定着器22,63をキャプスタンローラ6やピンチロー
ラ7に近づける必要がなくなるため、配置的にも余裕が
でき、さらに記録エリアの範囲も広くすることができ
る。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、カラー感
熱記録材料を熱記録する際の搬送方向に対してサーマル
ヘッドの下流側だけでなく、上流側にも光定着器をそれ
ぞれ配置し、熱記録されたカラー感熱記録材料の前半部
分を下流の光定着器で光定着し、後半部分を上流の光定
着器により光定着する構成とすることにより、カラー感
熱記録材料の前半部分を下流の光定着器で熱記録と略同
時に光定着するようにし、熱記録が終了したと同時にカ
ラー感熱記録材料を熱記録初期時の位置に移動させる際
に、上流の光定着器によりカラー感熱記録材料の後半部
分を光定着させることができるため、光定着の際の下流
側の光定着器への移動量を減少させながら光定着を確実
に行うことができ、これらの工程のための時間を従来よ
り短縮することできる。また、光定着器をキャプスタン
ローラやピンチローラに近づける必要がなくなるため、
配置的にも余裕ができ、さらに記録エリアの範囲も広く
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるサーマル記録装置
の、作動していない状態を概略的に示す側面図
【図2】同サーマル記録装置の、カラー感熱記録材料を
給紙、搬送している状態を概略的に示す側面図
【図3】同サーマル記録装置の、カラー感熱記録材料を
熱記録、光定着している状態を概略的に示す側面図
【図4】同サーマル記録装置のカラー感熱記録材料の層
構造を示す図
【図5】同サーマル記録装置のカラー感熱記録材料の発
色特性を示す図
【図6】従来のサーマル記録装置を概略的に示す側面図
【符号の説明】
1 サーマル記録装置 2 カセット 3 給紙ローラ 6 キャプスタンローラ 7 ピンチローラ 10 カラー感熱記録材料 12 サーマルヘッド 13 プラテンローラ 16 駆動カム 19,60 イエロー用紫外線ランプ 20,61 マゼンタ用紫外線ランプ 22,63 光定着器 23 排紙案内板 24 排紙ローラ対

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の感熱発色層が積層されたカラー感
    熱記録材料が、キャプスタンローラとピンチローラとの
    間に狭持保持された状態で副走査方向に複数回往復移動
    する際に、サーマルヘッドによって各感熱発色層が選択
    的に熱記録され、特有な電磁線を照射する光定着器によ
    り熱記録された感熱発色層を光定着させるサーマル記録
    装置であって、前記カラー感熱記録材料を熱記録する際
    の搬送方向に対して前記サーマルヘッドの上流と下流と
    に前記光定着器をそれぞれ配置し、前記サーマルヘッド
    により熱記録されたカラー感熱記録材料の前半部分を下
    流の光定着器で光定着し、後半部分を上流の光定着器に
    より光定着する構成としたサーマル記録装置。
JP11884395A 1995-05-18 1995-05-18 サーマル記録装置 Pending JPH08310020A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11884395A JPH08310020A (ja) 1995-05-18 1995-05-18 サーマル記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11884395A JPH08310020A (ja) 1995-05-18 1995-05-18 サーマル記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08310020A true JPH08310020A (ja) 1996-11-26

Family

ID=14746535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11884395A Pending JPH08310020A (ja) 1995-05-18 1995-05-18 サーマル記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08310020A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0860287A2 (en) * 1997-02-05 1998-08-26 Fuji Photo Film Co., Ltd. Direct thermal printer, direct thermal printing method and conveyor for recording material

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0860287A2 (en) * 1997-02-05 1998-08-26 Fuji Photo Film Co., Ltd. Direct thermal printer, direct thermal printing method and conveyor for recording material
EP0860287A3 (en) * 1997-02-05 1998-10-14 Fuji Photo Film Co., Ltd. Direct thermal printer, direct thermal printing method and conveyor for recording material

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5988907A (en) Paper transport device for color thermal printer
JPH08310020A (ja) サーマル記録装置
JPH08300699A (ja) サーマル記録装置
JPH0872270A (ja) カラー感熱プリンタ
JPH08238785A (ja) サーマル記録装置
JP2001239687A (ja) 感熱プリンタ
JP2000128392A (ja) サーマルプリンタ
JP3179945B2 (ja) サーマルプリンタ
JPH07314805A (ja) カラー感熱プリンタ
JP3509957B2 (ja) カラー感熱プリンタ
JP2899490B2 (ja) サーマルプリンタ及びサーマルプリンタ用の記録カートリッジ
JP2815739B2 (ja) カラー感熱プリンタ
JP2711039B2 (ja) カラー感熱プリンタ
JPH08300757A (ja) サーマル記録装置
JP2667736B2 (ja) カラー感熱プリンタ
JP2849516B2 (ja) プリンタ
JP2744161B2 (ja) プリンタのクランプ装置
JPH10278324A (ja) カラー感熱プリンタ
JP2942664B2 (ja) サーマルプリンタ
JPH05201083A (ja) プリンタのクランプ装置
JPH10278325A (ja) カラー感熱プリンタ及びカラー感熱プリント方法
JP2005271472A (ja) 感熱プリンタ
JP2004181835A (ja) サーマルプリンタ
JPH05104753A (ja) カラー感熱プリンタ
JPH07125354A (ja) サーマルラインプリンタの紙送り装置