JPH08300757A - サーマル記録装置 - Google Patents

サーマル記録装置

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Publication number
JPH08300757A
JPH08300757A JP10986895A JP10986895A JPH08300757A JP H08300757 A JPH08300757 A JP H08300757A JP 10986895 A JP10986895 A JP 10986895A JP 10986895 A JP10986895 A JP 10986895A JP H08300757 A JPH08300757 A JP H08300757A
Authority
JP
Japan
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paper
recording material
roller
color
color thermosensitive
Prior art date
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Pending
Application number
JP10986895A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Tanizaki
淳一 谷崎
Takeshi Homan
剛 宝満
Toshibumi Abe
俊文 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10986895A priority Critical patent/JPH08300757A/ja
Publication of JPH08300757A publication Critical patent/JPH08300757A/ja
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  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラー感熱記録材料の分離爪による正確な裏
面分離給紙を可能とし、簡単な構成のキャプスタンピン
チローラ方式で色ズレのない鮮明な画像を得ることを目
的とする。 【構成】 給紙ローラ3がカラー感熱記録材料10に当
接して押し上げた場合に、押し上げられたカラー感熱記
録材料10に向けて用紙付勢部材42が用紙載置部材3
9を揺動させるため、最下層のカラー感熱記録材料の両
端部と用紙載置部材と一体形成された分離爪40とが常
に一定の密着状態を維持できて、裏面分離給紙を可能と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー感熱記録材料にビ
デオ画像などを熱記録するサーマル記録装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】サーマル記録装置には、例えば特開昭6
1−213169号公報に記載されているように、支持
体上にシアン感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、イエロ
ー感熱発色層を順次層設して、多色画像を直接に熱記録
することができるカラー感熱記録材料が用いられる。
【0003】そして、表面の感熱発色層から順に熱記録
を行い、次の感熱発色層に熱記録する際に、その上にあ
る熱記録済みの感熱発色層が再度熱記録されないように
するため、熱記録後に個々の感熱記録層に特有な波長域
の電磁線を照射し定着している。
【0004】以下、従来のサーマル記録装置について図
12を参照して説明する。カセット2には、カラー感熱
記録材料10が記録材料面を裏面にして複数枚載置され
ている。カセット2の上方に給紙ローラ3が設けられて
いる。46はプラテンドラムで、カラー感熱記録材料1
0の先端部をプラテンドラム外周面に押圧して固定する
クランプ部44が設けられている。クランプ部44には
ソレノイド45が固定されており、このソレノイド45
にはスプリング(図示せず)が内蔵され、ソレノイド4
5が通電されていない状態ではクランプ部44には常に
カラー感熱記録材料10の先端部を固定する方向に付勢
されている。
【0005】プラテンドラム46の外周にはカラー感熱
記録材料10の熱記録位置にサーマルヘッド12、その
下流側でサーマルヘッド12と近接した位置にマゼンタ
用光定着器48、更にその下流にイエロー用光定着器4
9が配置されている。
【0006】サーマルヘッド12とマゼンタ用光定着器
48の間には、排紙の際にクランプ部44の回転を阻止
するストッパー43が設けられている。マゼンタ用光定
着器48とイエロー用光定着器49との間には、排紙通
路Sが設けられ、その奥に、排紙ローラ対24と排紙ト
レー27が設けられている。
【0007】以下、各構成要素の関係と動作について説
明する。給紙時にはプラテンドラム46はセット位置に
停止している。この時、ソレノイド45が通電されてク
ランプ部44が給紙位置へ移動する。
【0008】給紙ローラ3によりカセット2の上面から
分離爪方式で分離供給されたカラー感熱記録材料10
は、搬送ローラ対47によって挟持されてプラテンドラ
ム46に向けて搬送される。
【0009】カラー感熱記録材料10の先端部がクラン
プ部44に当接すると同時に搬送ローラ対47が停止
し、ソレノイド45への通電がオフされる。これによ
り、クランプ部44は内部スプリングによって引き戻さ
れカラー感熱記録材料10の先端部がクランプ部44で
クランプされる。
【0010】このクランプ後に駆動モータ50が駆動さ
れてプラテンドラム46と搬送ローラ対47とが回転
し、カラー感熱記録材料10はプラテンドラム46の外
周面に巻き付けられる。プラテンドラム46が回転し、
カラー感熱記録材料10の記録エリアの先端がサーマル
ヘッド12に到達すると、イエロー画像の熱記録が行わ
れ、同時にイエロー用光定着器49によって光定着が行
われる。
【0011】プラテンドラム46の回転が進み、記録エ
リアの先端が再びサーマルヘッド12の位置に達する
と、マゼンタ画像の熱記録が行われ同時にマゼンタ用光
定着器48によって、光定着が行われる。
【0012】次にカラー感熱記録材料10がサーマルヘ
ッド12に対面すると、シアン画像の熱記録が開始され
る。このシアン画像の熱記録の直前にソレノイド45が
通電されクランプ部44が排紙位置に移動してカラー感
熱記録材料10の先端部のクランプが解除される。
【0013】これによってクランプ部44はストッパ4
3に当接し、その位置で回転が阻止されるが、プラテン
ドラム46は駆動モータ50によって継続回転されるか
ら、カラー感熱記録材料10はクランプ部44を通過し
て排紙通路Sに向かって搬送される。
【0014】この搬送時にシアン画像が熱記録され、排
紙通路Sを通って排紙ローラ対24に挟持保持されて排
紙トレイ27の上に排出される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、カラー感熱記録材料10をプラテンドラム46に
巻き付けるという方式であるため、プラテンドラム46
のサイズがカラー感熱記録材料10のサイズに合わせて
大きくなり、結果的にはサーマル記録装置サイズが大き
くなる。
【0016】また、プラテンドラム46はクロロプレン
ゴム等の弾性材料よりなるため、精密加工するのが困難
で加工誤差の影響により色ズレが生じていた。しかも、
カラー感熱記録材料10をプラテンドラム46に巻き付
けたり、離したりするための制御部品が多数必要であ
り、コストアップになるという問題が発生していた。
【0017】また、構成的に簡単なキャプスタンピンチ
ローラ方式では、従来の記録材料面を上面としてカラー
感熱記録材料10を載置し最上層より給紙ローラ3など
でピックアップする給紙方式では記録材料面への給紙ロ
ーラ摩擦による傷が印字品質の劣化を引き起こしてい
た。更に、記録材料面を上面としてカラー感熱記録材料
10を載置し、カラー感熱記録材料10の絶対厚みを利
用して最下層より給紙ローラ3などで分離給紙方式では
分離手段とカラー感熱記録材料との相対位置が一定にな
らず給紙ミスになるという問題が発生している。
【0018】本発明は分離爪による正確な裏面分離給紙
が可能で、色ズレのない鮮明な画像が得られるサーマル
記録装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のサーマル記録装
置は、複数の感熱発色層が積層されたカラー感熱記録材
料をキャプスタンローラとピンチローラとで挟持し、副
走査方向に複数回往復搬送する際にサーマルヘッドとプ
ラテンローラの間を通過させてサーマルヘッドによって
各感熱発色層に選択的に熱記録し、特有な電磁線を光定
着器から照射して光定着するサーマル記録装置におい
て、用紙収納部には用紙分離爪が形成された先端部が揺
動するように基端部が枢支された用紙載置部材を設け、
用紙載置部材の上に記録材料面を上向きにして載置した
カラー感熱記録材料を用紙載置部材の側に押圧する用紙
押さえ部材を設け、用紙収納部と用紙載置部材の間に介
装され用紙載置部材を上方に付勢する用紙付勢部材を設
け、用紙収納部にセットされたカラー感熱記録材料に用
紙収納部の下方から給紙ローラを当接させて最下層より
一枚づつ分離してキャプスタンローラとピンチローラに
給紙することを特徴とする。
【0020】
【作用】この構成によると、給紙ローラがカラー感熱記
録材料に当接して押し上げた場合に、押し上げられたカ
ラー感熱記録材料に向けて用紙付勢部材が用紙載置部材
を揺動させるため、最下層のカラー感熱記録材料の両端
部と用紙載置部材と一体形成された分離爪とが常に一定
の密着状態を維持できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図11に基
づいて説明する。図1はカラー感熱記録材料10をセッ
トするために装置本体の開閉蓋37を開放した状態を示
している。図2はカラー感熱記録材料10をセットして
開閉蓋37を閉塞した状態を示している。
【0022】装置本体の内部に形成された用紙収納部2
Aには、図11にも示すように先端部に用紙分離爪40
が一体に形成されて基端部が支軸39aで枢支された用
紙載置部材39が設けられている。
【0023】開閉蓋37の裏面には、用紙押さえ部材3
8が設けられている。用紙押さえ部材38は、基端部が
支軸38aで枢支されて開閉蓋37を閉塞した状態で先
端部を用紙載置部材39の側に押圧するバネ41が介装
されている。なお、カラー感熱記録材料10は用紙載置
部材の上に記録材料面を上向きにして積み上げてセット
されている。
【0024】また、用紙収納部2Aと用紙載置部材39
の間には用紙付勢部材42が設けられており、用紙付勢
部材42は用紙載置部材39を上方に付勢している。カ
ラー感熱記録材料10は図9に示すように構成されてい
る。
【0025】カラー感熱記録材料10は、支持体32の
上にシアン感熱発色層33、マゼンタ感熱発色層34、
イエロー感熱発色層35、保護層36が順次層設されて
いる。この支持体32としては、不透明なコート紙やプ
ラスチックフィルムが用いられる。
【0026】シアン感熱発色層33は、電子供与性染料
前駆体と電子受容性化合物を主成分として含有し、加熱
されたときにシアンに発色する。マゼンタ感熱発色層3
4としては、最大吸収波長が約365nmであるジアゾ
ニウム塩化合物と、これと熱反応してマゼンタに発色す
るカプラーとを含有している。このマゼンタ感熱発色層
34は、サーマルヘッド12でマゼンタ画像を熱記録し
た後に、365nm付近の紫外線を照射するとジアゾニ
ウム塩化合物が光分解して発色能力が失われる。
【0027】イエロー感熱発色層35は、最大吸収波長
が約420nmであるジアゾニウム塩化合物と、これと
熱反応してイエローに発色するカプラーとを含有してい
る。このイエロー感熱発色層35は、420nm付近の
近紫外線を照射すると光定着して発色能力が失われる。
このため、これよりもエネルギーが高い365nmの近
紫外線によっても光定着する。これらのマゼンタ感熱発
色層34及びイエロー感熱発色層35には、ジアゾニウ
ム塩化合物が含まれているため、カラー感熱記録材料1
0はもともと薄黄色をしている。
【0028】用紙収納部2Aの下側には給紙ローラ3が
設けられており、ステッピングモータ(図示せず)によ
り回転駆動される。給紙案内板4の先にはカラー感熱記
録材料10を検知するためのセンサー5が設けられてい
る。6は金属製のキャプスタンローラで両端にエッジン
グ加工を施した金属シートが巻きつけられた構成になっ
ている。7は両端に金属シャフトと一体形成されたゴム
ローラ部を持つピンチローラであり、キャプスタンロー
ラ6の両端エッジング加工部とピンチローラ7のゴム部
が押圧するようになっている。
【0029】ピンチローラ7はピンチレバー11に両端
を回動自在に保持され、ピンチレバー11は回転支軸1
1bに対して回動自在になっている。また、プラテンロ
ーラ13はプラテンレバー31に両端を回動自在に保持
され、プラテンローラ13は回転支軸31bに対して回
動自在になっている。
【0030】プラテンレバー31の端部にはプラテンロ
ーラ13をサーマルヘッド12に付勢する方向に付勢バ
ネ29が設けられ、ピンチレバー11の端部にはピンチ
ローラ7をキャプスタンローラ6に付勢する方向に付勢
バネ28が設けられている。
【0031】キャプスタンローラ6は、ステッピングモ
ータ(図示せず)により回転駆動される。駆動カム16
は内側にレバー案内溝17が形成されており、装置本体
に取り付けられたDCモータ30により回転駆動させら
れ、さらにセンサー(図示せず)を用いて回転制御され
る。カムレバー8はカムレバー支点8bを回転支点とし
て、一端のレバーピン8aを前記駆動カム16のレバー
案内溝17に係合させ、他端のレバーピン8cをリンク
機構を形成している動作レバー9の溝部9aに係合させ
ている。
【0032】動作レバー9の他端のレバーピン9bは移
動レバー15の溝部15aに係合し、動作レバー9は矢
印K,L方向にスライド移動可能になっている。移動レ
バー15は動作レバー9の動作に連動して支点15bを
中心にして矢印C,D方向に回動する。
【0033】18はプラテン動作レバーで、両端部がプ
ラテンレバー31の溝部31aと係合し、装置本体のス
ライド支点18bに沿って矢印E,F方向に移動自在と
なっている。
【0034】14はピンチ動作レバーであり、両端部が
ピンチレバー11の溝部11aと係合し、装置本体のス
ライド支点15bに沿って矢印G,H方向に移動自在と
なっている。
【0035】図5と、図6に示すように装置が作動して
いない初期状態では、カムレバー8のレバーピン8aが
駆動カム16のレバー案内溝17の初期位置17aに位
置し、レバー案内溝17と係合するカムレバー8は矢印
I方向に回動しており、動作レバー9は矢印L方向に移
動している。
【0036】それに伴い、移動レバー15は矢印C方向
に回動し、移動レバー15に一体形成された突起部15
cがプラテン動作レバー18を矢印E方向に、突起部1
5dはピンチ動作レバー14の案内溝に係合しているた
めピンチ動作レバー14を矢印G方向に移動させてい
る。その結果、ピンチローラ7はキャプスタンローラ6
から離された状態に、プラテンローラ13はサーマルヘ
ッド12から離された状態に位置させられる。
【0037】これは、ピンチローラ7の押圧力を解除す
ることで、キャプスタンローラとピンチローラ7の両端
ゴム部の変形を防ぐためと、プラテンローラ13の変形
を防ぐためである。
【0038】プラテン動作レバー18の突起部18cは
給紙ローラホルダー26の突起部26bよりの左側に位
置するため給紙ローラホルダー26は回動せず、給紙ロ
ーラ3は用紙収納部2Aにセットされたカラー感熱記録
材料10から離れた位置にある。
【0039】また、図6の駆動カム16が初期状態より
反時計回りに50度回転し、カムレバー8のレバーピン
8aがレバー案内溝17の駆動位置17bに位置する時
(図示せず)、レバー案内溝17と係合するカムレバー
8は矢印J方向に所定角度回動し、動作レバー9は矢印
L方向に所定距離移動している。それに伴い移動レバー
15は矢印D方向に所定角度回動し、移動レバー15に
一体形成された突起部15cが矢印D方向に回動し、プ
ラテン動作レバー18が矢印F方向に所定距離移動す
る。突起部15dで押されていたピンチ動作レバー14
は矢印H方向に所定距離移動する。その結果、ピンチロ
ーラ7はキャプスタンローラ6に所定の押圧力で付勢さ
れるがプラテンローラ13はサーマルヘッド12から初
期状態より狭まった間隔で位置している。また、プラテ
ン動作レバー18の突起部18cが給紙ローラホルダー
26の突起部26bとオーバラップし、給紙ローラホル
ダー26は支点26aを中心として矢印M方向に回動
し、給紙ローラ3が用紙収納部2Aにセットされたカラ
ー感熱記録材料10を押し上げる。この押し上げ力は用
紙押さえ部材38の付勢力に勝るため、カラー感熱記録
材料10は上方へ持ち上げられる。
【0040】この時、用紙載置部材39は上方へ持ち上
げられたカラー感熱記録材料10に向かって用紙付勢部
材42により回動させられ、最下層のカラー感熱記録材
料10の両端部と分離爪40とが常に一定の密着状態を
維持しているため、この状態でステッピングモータ(図
示せず)が駆動した場合、正確な分離給紙とカラー感熱
記録材料10の搬送の状態となる。
【0041】この状態から更に駆動カム16が反時計回
りに50度回転したレバー案内溝17の最終位置17c
の位置に前記カムレバー8のレバーピン8aが位置した
図4、図5に示す状態では、レバー案内溝17と係合す
るカムレバー8は矢印J方向に回動し、動作レバー9は
矢印K方向に移動する。それに伴い移動レバー15は矢
印D方向に回動し、移動レバー15に一体形成された突
起部15cがプラテン動作レバー18より離れ、プラテ
ン動作レバー18が矢印F方向に移動し、突起部15d
はピンチ動作レバー14から離れ、ピンチ動作レバー1
4を矢印G方向に移動させる。
【0042】その結果、ピンチローラ7はキャプスタン
ローラ6に所定の押圧力で付勢され、プラテンローラ1
3はサーマルヘッド12に所定の押圧力で付勢される。
また、プラテン動作レバー18の突起部18cが給紙ロ
ーラホルダー26の突起部26bから右方向に通過し、
給紙ローラホルダー26は支点26aを中心として矢印
N方向に回動し、給紙ローラ3が用紙収納部2Aにセッ
トされたカラー感熱記録材料10から離れる。
【0043】この状態でステッピングモータ(図示せ
ず)が駆動した場合、カラー感熱記録材料搬送、熱記
録、光定着の状態となる。サーマルヘッド12は、周知
のように、多数の発熱素子が主走査方向にライン状に配
列されている。各発熱素子は、カラー感熱記録材料10
を加熱して発色させ、ドッドパターンの画像をカラー感
熱記録材料10にプリントする。
【0044】図10は、各感熱発色層の特性を示すもの
である。横軸の熱エネルギーは、サーマルヘッド12の
発熱素子が発生する熱エネルギーを表しており、イエロ
ー感熱発色層35の熱エネルギーが最も低く、シアン感
熱発色層33の熱エネルギーが最も高い。この熱エネル
ギーの差異の主たる要因は、シアン感熱発色層33は、
イエロー感熱発色層35、マゼンタ感熱発色層34を介
して加熱しなければならないからである。このように、
シアン感熱発色層33は感熱発色するに必要な熱エネル
ギーがほぼ80mJ/mm2 以上であるため、通常の保
管状態では発色することはない。
【0045】22は光定着器で、発光ピークがほぼ36
5nmのマゼンタ用紫外線ランプ20と、発光ピークが
ほぼ420nmのイエロー用紫外線ランプ19と、リフ
レクタ21とから構成され、排紙案内板23の近傍に配
置されている。
【0046】24は排紙ローラ対でステッピングモータ
(図示せず)により回転駆動される。27は排紙トレー
である。排紙案内板23は、バネ25によって給紙案内
板4に当接されている。給紙の際は、カラー感熱記録材
料10に押され、排紙ローラ対24の軸を中心に時計回
り方向に回動するように構成されている。
【0047】以下、各構成要素の関係と動作について説
明する。図5〜図8において、ステッピングモータ(図
示せず)が逆転駆動することにより給紙ローラ3によっ
て、その最下層にあるものが押し出される。この時、D
Cモータ30を回転させ、駆動カム16を初期状態から
反時計回りに50度回転させており、カムレバー8のピ
ン8aはレバー案内溝17の駆動位置17bの位置にな
る。このことにより、ピンチローラ7はキャプスタンロ
ーラ6に所定の押圧力で圧接された状態となる。
【0048】用紙収納部2Aから送り出されたカラー感
熱記録材料10は排紙案内板23と給紙案内板4との間
を通って、キャプスタンローラ6とピンチローラ7に挟
持され矢印A方向に給送される。このキャプスタンロー
ラ6と給紙ローラ3はステッピングモータ(図示せず)
によって反時計回りに回転駆動されている。センサー5
がカラー感熱記録材料10の後端を検知した直後にステ
ッピングモータのステップ数を管理させることにより、
カラー感熱記録材料10の記録エリアの先端がサーマル
ヘッド12に到達される。この時点で、ステッピングモ
ータ(図示せず)の回転を停止させ、DCモータ30を
駆動させ、駆動カム16を更に反時計回りに50度回転
させることによりカムレバー8のレバーピン8aはレバ
ー案内溝17の最終位置17cの位置に移動してサーマ
ルヘッド12はプラテンローラ13に所定の押圧力で圧
接される。
【0049】次にステッピングモータ(図示せず)を正
転駆動させて、キャプスタンローラ6を時計回り方向に
回転させると、ピンチローラ7とキャプスタンローラ6
に挟持されたカラー感熱記録材料10が矢印B方向に移
動する。
【0050】このカラー感熱記録材料10の移動時に、
イエロー画像の画像データがサーマルヘッド12に送ら
れ、サーマルヘッド12の各発熱素子が画像データに応
じてほぼ20〜35mJ/mm2 の熱エネルギーを発生
するように駆動される。
【0051】これにより、サーマルヘッド12はイエロ
ー画像を1ラインずつカラー感熱記録材料10に熱記録
する。イエロー画像の熱記録が開始されると同時に、光
定着器22のイエロー用紫外線ランプ19のみが点灯さ
れる。イエロー画像が熱記録されたカラー感熱記録材料
10にイエロー用紫外線ランプ19から放出されたほぼ
420nmの近紫外線が照射され、イエロー感熱発色層
35内に残っていたジアゾニウム塩化合物が光分解して
発色能力が失われ、次のマゼンタ感熱発色層34の熱記
録時に、イエローが発色しない。カラー感熱記録材料1
0の先端は排紙ローラ対24に挟持され、排紙トレー2
7の方に移動される。カラー感熱記録材料10の熱記録
が終了した直後に、ステッピングモータ(図示せず)の
回転が停止され、DCモータ30を回転させ、駆動カム
16が再度時計回りに50度回転し、駆動位置17bに
戻すことにより、プラテンローラ13はサーマルヘッド
12から離れる。その直後ステッピングモータ(図示せ
ず)を逆転駆動し、キャプスタンローラ6を反時計回り
に回転させることにより、カラー感熱記録材料10は、
矢印A方向に搬送される。この時、正転駆動された時と
同じステップ数だけ逆回転させることにより、サーマル
ヘッド12の主走査方向にライン状に配列されている多
数の発熱素子の位置と、カラー感熱記録材料10にイエ
ロー画像が熱記録された先端の部分が一致する。ステッ
ピングモータ(図示せず)の回転を停止させ、DCモー
タ30を回転させ、駆動カム16を反時計回りに50度
回転させることにより、カムレバー8のピン8aがレバ
ー案内溝17の最終位置17cの位置となり再びサーマ
ルヘッド12はプラテンローラ13より所定の押圧力で
圧接される。
【0052】次に、前記のイエロー画像の熱記録、光定
着の時の一連の動作と同じ動作がマゼンタ画像の熱記
録、光定着の時に行われる。ただしこの時に、サーマル
ヘッド12にはマゼンタ画像の画像データが送られ、サ
ーマルヘッド12の各発熱素子が画像データに応じてほ
ぼ45〜65mJ/mm2 の熱エネルギーを発生するよ
うに駆動され、光定着器22のマゼンタ用紫外線ランプ
20が点灯され、365nm付近の紫外線がマゼンタ画
像が熱記録されたカラー感熱記録材料10に照射され
て、次のシアン感熱発色層33の熱記録時に、マゼンタ
が発色しない程度にマゼンタ感熱発色層34の光定着が
行われる。
【0053】最後にシアン画像の熱記録を行うため、再
びステッピングモータ(図示せず)を正転駆動させて、
キャプスタンローラ6が時計回りに回転することによ
り、カラー感熱記録材料10を矢印B方向に移動させ
る。この時、サーマルヘッド12でほぼ80〜95mJ
/mm2 の熱エネルギーを与えてシアン画像を1ライン
ずつ熱記録する。このシアン感熱発色層33に対しては
光定着を行わないために、シアン画像の熱記録が終了す
ると、ステッピングモータ(図示せず)が停止され、D
Cモータ30が回転され、駆動カム16が時計回りに5
0度回転し、プラテンローラ13がサーマルヘッド12
から離される。再びステッピングモータ(図示せず)が
正転駆動され、キャプスタンローラ6が時計回りに回転
し、カラー感熱記録材料10はそのまま排紙通路26を
通って、排紙ローラ対24に狭持保持されて、排紙トレ
ー27に排出される。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明によると、複数の感
熱発色層が積層されたカラー感熱記録材料をキャプスタ
ンローラとピンチローラとで挟持し、副走査方向に複数
回往復搬送する際にサーマルヘッドとプラテンローラの
間を通過させてサーマルヘッドによって各感熱発色層に
選択的に熱記録し、特有な電磁線を光定着器から照射し
て光定着するサーマル記録装置において、用紙収納部に
は用紙分離爪が形成された先端部が揺動するように基端
部が枢支された用紙載置部材を設け、用紙載置部材の上
に記録材料面を上向きにして載置したカラー感熱記録材
料を用紙載置部材の側に押圧する用紙押さえ部材を設
け、用紙収納部と用紙載置部材の間に介装され用紙載置
部材を上方に付勢する用紙付勢部材を設け、用紙収納部
にセットされたカラー感熱記録材料に用紙収納部の下方
から給紙ローラを当接させて最下層より一枚づつ分離し
てキャプスタンローラとピンチローラに給紙するため、
最下層のカラー感熱記録材料両端部と用紙載置部材と一
体形成された分離爪とが常に一定の密着状態を維持する
ため、最下層から最上層のカラー感熱記録材料まで分離
爪による正確な裏面分離給紙が可能となる。
【0055】また、金属製キャプスタンローラは高精度
な仕上がりが期待でき、環境による精度誤差もほとんど
無視でき、サーマルヘッドとキャプスタンローラ間隔が
常に一定のため、色ズレもなく鮮明な画像を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサーマル記録装置の用紙セット前の縦
断面図。
【図2】同実施例の用紙セット時の縦断面図。
【図3】同実施例の紙給紙時の概略図。
【図4】同実施例の給紙前の概略図。
【図5】同実施例の初期状態の記録機構の上面概略図。
【図6】同実施例の初期状態の記録機構の側面概略図。
【図7】同実施例の駆動状態の記録機構の上面概略図。
【図8】同実施例の駆動状態の記録機構の側面概略図。
【図9】カラー感熱記録材料の層構造を示す説明図。
【図10】カラー感熱記録材料の発色特性図。
【図11】同実施例の用紙収納部の斜視図。
【図12】従来のサーマル記録装置の概略図。
【符号の説明】
2A 用紙収納部 3 給紙ローラ 6 キャプスタンローラ 7 ピンチローラ 10 カラー感熱記録材料 12 サーマルヘッド 13 プラテンローラ 22 光定着器 23 排紙案内板 26 給紙ローラホルダー 37 開閉蓋 38 用紙押さえ部材 39 用紙載置部材 41 用紙分離爪 42 用紙付勢部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 3/06 8712−3F B65H 3/56 310A 3/56 310 B41J 3/20 109J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の感熱発色層が積層されたカラー感
    熱記録材料をキャプスタンローラとピンチローラとで挟
    持し、副走査方向に複数回往復搬送する際にサーマルヘ
    ッドとプラテンローラの間を通過させてサーマルヘッド
    によって各感熱発色層に選択的に熱記録し、特有な電磁
    線を光定着器から照射して光定着するサーマル記録装置
    において、用紙収納部には用紙分離爪が形成された先端
    部が揺動するように基端部が枢支された用紙載置部材を
    設け、用紙載置部材の上に記録材料面を上向きにして載
    置したカラー感熱記録材料を用紙載置部材の側に押圧す
    る用紙押さえ部材を設け、用紙収納部と用紙載置部材の
    間に介装され用紙載置部材を上方に付勢する用紙付勢部
    材を設け、用紙収納部にセットされたカラー感熱記録材
    料に用紙収納部の下方から給紙ローラを当接させて最下
    層より一枚づつ分離してキャプスタンローラとピンチロ
    ーラに給紙するサーマル記録装置。
  2. 【請求項2】 用紙付勢部材の付勢力を、給紙ローラが
    カラー感熱記録材料に当接して押し上げた場合に、用紙
    載置部材を押し上げられたカラー感熱記録材料に向けて
    揺動させることができる付勢力としたことを特徴とする
    請求項1記載のサーマル記録装置。
JP10986895A 1995-05-09 1995-05-09 サーマル記録装置 Pending JPH08300757A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007210743A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Canon Inc シート給送装置及び記録装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007210743A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Canon Inc シート給送装置及び記録装置
JP4612896B2 (ja) * 2006-02-09 2011-01-12 キヤノン株式会社 シート給送装置及び記録装置

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