JPH10157228A - シート加圧手段を有するサーマルプリンター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質の像を生成できるように優れた印刷ス
ピードの制御を与える、感熱シートにおいて像を生成す
るためのサーマルプリンターを提供する。 【解決手段】 感熱シートに対して横切る、細長い印刷
領域に一致する感熱シートを像に従って加熱するための
サーマルヘッド（１６）、及びかかるサーマルヘッドを
印刷ドラムの方へ推進しながらサーマルヘッドを通り過
ぎてかかるシートを運搬するための回転可能な駆動され
た印刷ドラム（１５）を有するサーマルプリンターであ
って、前記サーマルヘッドがシートの前端をかかるヘッ
ドとドラムの間で自由に通過させることができる印刷ド
ラムから離れた静止位置、及びシートをかかるドラム上
に推進する操作位置を有する場合において、前記プリン
ターがシートと印刷ドラムの間に顕著な角摩擦接触エリ
アを確立するために印刷ドラム上に前記印刷領域の下流
のシートセクションを推進するための加圧手段（１７）
を与えられていることを特徴とするサーマルプリンタ
ー。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は像、特に医療診断目
的のための透明支持体上の像を製造するために感熱シー
トを線に従って加熱するためのサーマルヘッドを有する
サーマルプリンターに関する。

【０００２】

【従来の技術】サーマルイメージング又はサーモグラフ
ィは像が像に従って変調された熱エネルギーの使用によ
って生じる記録方法である。

【０００３】サーモグラフィには二つの方法が知られて
いる： 1. 化学的又は物理的方法によって色又は光学濃度を変
化する物質を含有する記録材料の像に従った加熱による
可視像パターンの直接熱形成。 2. 可視像パターンが像に従って加熱された供与体材料
から受容体材料中への着色種の転写によって形成される
熱染料転写印刷。

【０００４】“直接熱（ダイレクトサーマル）”イメー
ジング法の概括は“Imaging systems” Kurt I. Jaco
bson-Ralph E. Jacobson 著、The Focal Press −Lo
ndonand NewYork（１９７６）、Chapter VII、見出し
“7.1 Thermography”に与えられている。

【０００５】一般的なサーマルプリンターはヘッドとド
ラムの間を通過する感熱材料にしっかりと線に従って接
触するためにドラムの方へスプリングでそらされている
細長いサーマルヘッドと回転可能なドラムを含んでい
る。

【０００６】サーマルヘッドは多数の加熱素子及びこれ
らの素子のための対応するドライバー及びシフト抵抗体
を含んでいる。シートの像に従った加熱は線ずつを基準
にして行われ、加熱抵抗体がドラムの軸に平行に伸びて
ビーズ状に並んで互いに幾何学的に並置されている。こ
れらの抵抗体のそれぞれは加熱パルスによって電圧を印
加することができ、そのエネルギーは対応する画素の要
求濃度に従って制御される。

【０００７】熱染料転写では、シート（即ち像受容シー
ト）は回転可能なドラムに付着され、染料供与体シート
又はウエブはサーマルヘッドを通り過ぎて回転している
シートとの摩擦接触によって運搬される。

【０００８】直接熱像形成では、単一の感熱シートがサ
ーマルヘッドとドラムの間に運搬され、像がシート内に
直接生成される。シートはドラムに付着しないが、ドラ
ムとシートの後側の摩擦接触によってヘッドとドラムの
間に進められる。

【０００９】我々はもし印刷中のシート輸送がサーマル
ヘッドの場所においてだけ、駆動印刷ドラムとシートの
後側の摩擦接触によって生じるなら、前進の実際のスピ
ードの制御が不十分となり、印刷された熱像の品質を不
満足なものにすることを発見した。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は高品質
の像を生成できるように優れた印刷スピードの制御を与
える、感熱シートにおいて像を生成するためのサーマル
プリンターを提供することにある。

【００１１】本発明の別の目的は診断目的（特に医療診
断）のための透明支持体上に像を生成するために特に好
適なサーマルプリンターを提供することにある。医療診
断の例としては、エコー図、ＣＴスキャン及びＮＭＲ像
がある。これらの像はネガ型像であり、それは背景が実
質的に黒く、像ディテールがより低い光学濃度を有する
ことを意味する。

【００１２】これらの像はライトボックス上で見られ、
この関連において像印刷中に案内するシートの端が透明
であるという欠点がある。なぜならばそれはサーマルヘ
ッドが近づき、像に従った印刷が開始する前にサーマル
ヘッドと印刷ドラムの間を自由に通過しなければならな
いからである。放射線医は従来のＡｇＸ Ｘ線像に存在
しないかかる大きな開放像縁（open image margin ）
に慣れていない。さらに、かかる開放エリアは目をくら
ませる効果を有する。本発明は、前記問題のための特別
な解決策を提供することを目的とする。

【００１３】この関連において、透明シート上の（特に
ポリエチレンテレフタレート支持体上の）サーマルプリ
ンティングはヘッドを損傷したり又はシートの縁との接
触によってその寿命を減らす危険が大きいので、シート
の周囲の全てに印刷されていない周囲部を保持しながら
なされることが好ましいことに気づくべきである。これ
らの周囲部はそれとスライド接触するいかなる表面に対
しても鋭利かつ破壊的である。その理由のため印刷され
るべきシートの幅はこの用途ではサーマルヘッドの長さ
よりわずかに小さいが横方向のシート縁は印刷されず、
ヘッドはシートの前縁がヘッドを通過した後にだけシー
トと接触し、シートの後端が到達する前に退かれる。さ
らに、シートはサーマルヘッドがその印刷位置をとる前
に適切に横方向に整列される。この全ての結果がかかる
ように乱されない均一な幅を有するシート上の透明な周
囲枠である。なぜならばそれは５ｍｍだけの大きさのオ
ーダーを有することができるからである。

【００１４】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、感熱シ
ートに対して横切る、細長い印刷領域に一致する感熱シ
ートを像に従って加熱するためのサーマルヘッド、及び
かかるサーマルヘッドを印刷ドラムの方へ推進しながら
サーマルヘッドを通り過ぎてかかるシートを運搬するた
めの回転可能な駆動された印刷ドラムを有するサーマル
プリンターであって、前記サーマルヘッドがシートの前
端をかかるヘッドとドラムの間で自由に通過させること
ができる印刷ドラムから離れた静止位置、及びシートを
かかるドラム上に推進する操作位置を有する場合におい
て、前記プリンターがシートと印刷ドラムの間に顕著な
角摩擦接触エリア（notable angular frictional co
ntact area ）を確立するために印刷ドラム上に前記印
刷領域の下流のシートセクション（sheet section）を
推進するための加圧手段を与えられていることを特徴と
するサーマルプリンターが提供される。

【００１５】前記加圧手段はサーマルヘッドを越えてか
かる加圧手段とかかるドラムの間に自由に広がるシート
前端を可能にする印刷ドラムから離れた開放位置、及び
ドラムとの接触をシートに促す閉鎖位置を有することが
好適である。

【００１６】本発明の好ましい例は以下の通りである。

【００１７】加圧手段は平行関係で前記印刷ドラムの方
に変位可能であるローラ手段によって形成される。

【００１８】前記ローラ手段は個々に偏らせるために装
着された軸方向に間隔を置いて配置された複数のローラ
ーセクションを含んでいる。

【００１９】プリンターはまずサーマルヘッドがその静
止位置からその操作位置に移動してシートを引きつけ、
次に加圧手段が印刷ドラム上にシート前端を推進するよ
うに操作されるような方法で加圧手段のサーマルヘッド
端の動きを制御する制御手段を含むことができる。印刷
ドラムはシート前端がシート前進を妨げないようにヘッ
ドとドラムの間に導入され、シートがドラムと摩擦接触
し、次いでサーマルヘッドがドラムの方向へ促され、ド
ラムがシートを前進させはじめ、加圧手段が接近してシ
ートをそらすように連続して手短かに回転されることが
好適である。

【００２０】医療診断像の印刷のための本発明によるサ
ーマルプリンターの使用に関して、プリンターはサーマ
ルヘッドがその操作位置にあるが加圧手段がまだ作動さ
れていないとき、シートの前縁が眩惑効果を回避するた
めに高い画像濃度で印刷され（即ち前印刷）、加圧手段
が作動するようになった後、かかるような像に従った印
刷が開始されるような方法で操作されることが好適であ
る。かかる手順では、例えば減少した光学濃度の表示の
形態で、前印刷された画像縁上に身元証明（identifica
tion）又は他のデータを与えることが重要である。

【００２１】本発明は放射線写真画像を担持する透明支
持体上の新規なサーマルプリントも含むものである。か
かるプリントは印刷されていない周囲縁を有することを
特徴とする。さらに、放射線写真画像はその側縁の一つ
の上に黒い帯（band）を有していてもよい。その帯にも
し望むならより低い光学濃度の表示の形態で身元証明デ
ータを与えてもよい。

【００２２】

【発明の実施の形態】本発明は添付の図面を参照して実
施例によって以下記載されるだろう：図１は本発明によ
るサーマルプリンターの一例の概略図である。図２は静
止位置で示された、図１のシート加圧機構及び印刷ヘッ
ドの詳細図である。図３は前印刷位置で示された、図２
の機構である。図４は印刷ドラムがシートを前進してい
る、図３の位置の機構を示したものである。図５は印刷
位置の図２の機構を示したものである。図６はシート加
圧手段の一例の詳細を示したものである。図７は印刷さ
れたシートの一例を示したものである。

【００２３】図１は本発明によるサーマルプリンターの
一例の一般的なレイアウトを示したものである。

【００２４】装置は内側に傾斜された位置で印刷される
べきシートの積み重ね１２を保持するための手段、積み
重ねからシートを１枚ずつ取り除き、それらを上方に運
ぶためのディスペンサーローラー１３，モーター２３に
よって駆動される当業者に公知の印刷ドラム１５，サー
マルヘッド１６，シート加圧ローラー１７，シートガイ
ド１８及びシート駆動ローラー１９，脱カールローラー
２０，出口トレー２１及び画像取得及び処理を制御する
ための制御手段２２を含むハウジング１０内に装着され
ている。サーマルヘッド１６は印刷ドラム軸と厳密に平
行に伸びる軸２５の周囲で旋回可能な硬質フレーム２４
上に装着されている。フレーム２４はその自由端で回転
可能なカム２７に支えられて動く従動ローラー２６を持
っている（図２参照）。引張スプリング２８は印刷ドラ
ムの方向にフレームを促す。

【００２５】加圧ローラー１７は印刷ドラムに平行に伸
びる軸３０の周囲で旋回可能なフレーム２９において自
由回転するように装着されている。フレーム２９はその
自由端でカム３２に支えられて動く従動ローラー３１を
持っている。引張スプリング３４はフレーム２９を印刷
ドラムの方へローラー１７を促すようにさせる。カム２
７と３２の両方はモーター３６によって回転可能である
共通の軸３５上で示されているように同軸関係で装着さ
れている。

【００２６】前記サーマルヘッドの操作は図１及び連続
する図２〜図５の一つを参照すると以下の通りである。

【００２７】ディスペンサーローラー１３は積み重ね１
２から上部シート３８を取り除き、シートの前端が図２
に示すように印刷ドラム１５とサーマルヘッド１６の間
の位置をとるまで上方にシートを運ぶように制御され
る。

【００２８】シート３８はこの例ではポリエチレンテレ
フタレート支持体上に被覆された感熱層を有する感熱シ
ートである。還元剤と熱作用関係のベヘン酸銀に基づい
た医療像形成のために好適なサーモグラフィック材料は
我々の特許出願ＥＰ−Ａ ０６６９８７５，ＥＰ−Ａ
０６６９８７６及びＥＰ−Ａ ０７２６８５２に開示さ
れている。

【００２９】次に、モーター３６はカム２７が図３に示
されたような位置をとるまでカム機構を反時計回りに回
転するように電圧を印加される。この位置ではローラー
２６はカム２７から自由であり、サーマルヘッド１６は
スプリング２８によってシート３８と接触するように促
された印刷素子３９の配列を有している。印刷配列３９
はシートが図に従ってほとんど垂直に伸びるようにシー
トの前端３８′をそらす。印刷されていない前端３８′
の幅はａ′になる。

【００３０】次いで、シートの前端が加圧ローラー１７
を越えて達するまでシートの前端３８′のサイズが増加
されるようにモーター２３は反時計回りの方向で一定の
角度にわたって印刷ドラム１５を回転するために電圧を
印加される（図４参照）。印刷ドラム１５が回転しはじ
めると、サーマルヘッド１６はシート前端が図４に示さ
れたサイズに増加するまでシートを前印刷するために電
圧を印加される。前記サーマルヘッドの前印刷動作はシ
ートが全く印刷接触せずに印刷配列３９を過ぎて導入さ
れているために透明のままである前縁ａ′以外、シート
上に黒い領域ａを生成する。黒領域ａはシートの顕著な
未印刷領域の別の妨げ効果を引き延ばすために望まし
い。“黒”という概念は本例では放射線写真画像のほぼ
最大濃度に等しい光学濃度（即ち３．０又はわずかにそ
れ以下の濃度）を表す。

【００３１】しかしながら、減少された光学濃度の文
字、図、バーコードの線などの形で身元確認データなど
を黒くした領域ａに与えるものはどんなものも拒否され
ない。これらのデータの減少された濃度は領域ａの全体
の暗い外観を破壊しない。この前印刷中の印刷ドラム
と、シートの制限された摩擦接触の結果としてのシート
の小さなスピード変動は画像情報のこの部分の品質のた
めに重要でなく、裸眼によってほとんど気づかないこと
さえあるだろう。

【００３２】次いで、モーター３６は反時計方向にカム
機構をさらに回転するために再び電圧を印加され、かく
してカム３２は軸３０の周囲のフレーム２９の回転によ
ってスプリング３４が印刷ドラムに対して加圧ローラー
１７を引き寄せている図５に示された位置をとり、それ
によってシートの前端を示されたようにそらすことがで
きる。このそりは角度αにわたって広がり、駆動された
印刷ドラムによるシート走行が十分な制御下で行われる
ように印刷ドラムによるシートの実質的な摩擦接触を与
える。像に従った印刷は加圧ローラー１７が印刷ドラム
に対して促された時から開始することができ、装置は加
圧ローラーの位置の作用として印刷操作を制御するため
の制御手段を含むことが好ましい。

【００３３】シートが印刷されるにつれて、それは角を
なして配置された（angularly disposed ）多数のシー
ト加圧ローラによって包囲された脱カールローラー２０
までガイドプレート１８の間の通路４０に沿って運ばれ
る。ローラー２０はシートの前側の像に従った加熱によ
ってシート中に導入されたカール応力を補うためにシー
トの後側と接触する加熱されたローラーである。我々は
カールを減らすためにシートの後側での均一な加熱を開
示する我々の特許出願ＥＰ−Ａ ０６７９５１９に言及
する。

【００３４】この関連においてシートの駆動を乱すよう
な影響が全くないように保つことが有益であることを知
ることは大切である。脱カールローラーの機械加工及び
駆動は原則として印刷ドラムのそれらより精度に劣り、
それゆえローラー２０のシート駆動をドラム１５のそれ
で妨げないようにすることが望ましい。１５と２０の間
のシート通路の長さは装置において印刷されるべき最大
のシート長さより大きく、前記両ローラー間のシート輸
送は図１に示されたような開放位置をとる駆動された加
圧ローラー１９によって行うことができ、それはシート
の後縁が印刷配列３９を越えて通過する前に印刷ドラム
からシート駆動を引き継ぐためにシート上の最終画像線
を印刷するときに閉じられる。

【００３５】これまで加圧ローラー１７についての詳細
は全く与えられていない。これは印刷ドラムの完全な幅
をカバーする単純な円柱形の金属ローラーであってもよ
いが、我々はかかるローラーの精度が新しく印刷された
像を損傷しかつ／又は正確なシート駆動を妨げることを
避けるために高い基準を満足すべきであることを発見し
た。

【００３６】それゆえ、このローラーの好適な例はフレ
ーム２９に適合し印刷ドラムの方へ各ローラーセクショ
ンを個々に片寄らせるためのコイルスプリング４８を担
持する固定軸４４上に旋回可能に装着されたヨーク４３
における自由回転のために装着された多数のローラーセ
クション４２から構成されているものである。我々はこ
のような配置の平面図を示す図６に言及する。ローラー
セクションは好適なプラスチックから作ることができ
る。

【００３７】下記例は前記サーマルプリンター及び像を
説明したものである。 加圧ローラー１７：五つのローラーセクションから構成
され、各々は１５ｍｍの長さ、８ｍｍの直径を有し、シ
リコーンゴムから作られる。 角度α： ３８．０度 角接触距離： １０ｍｍ

【００３８】図７は本発明によるサーマルプリンターで
印刷された感熱シート上の像の例を示したものである。
ポリエチレンテレフタレートシート４５は幅ａ′の透明
な周囲縁４６を有する。シートの前端は幅ａの黒い帯４
７を持っている。

【００３９】本発明によるプリンターは記載された例に
限定されるものではない。

【００４０】加圧手段の全体の変位は公知の他の機構に
よって行ってもよい。

【００４１】加圧手段は第２ローラー、又はローラーセ
クションの組合せを含んでもよく、それは印刷ドラムの
周囲でシートのラッピングの角度をより大きく得るよう
に第１加圧ローラーの後で（印刷ドラムに対して）角を
なすように設けられる。かかる第２ローラーは第１加圧
ローラーと同時に、又は第１加圧ローラーに対して少し
遅れて動かすことができる。

【００４２】加圧手段が接近する前の距離ａにわたるシ
ート前進は１０ｍｍより小さくしてもよく、好適には５
ｍｍから開始してもよい。

【００４３】印刷ドラムとサーマルヘッドの間の間隙中
へのシートの積み重ねから取られるシートの供給は様々
な方法で行うことができる。

【００４４】前述の記載はシート前端の正確な長さａ′
が印刷ヘッドに接近する前に設定される方法について無
口のままである。

【００４５】この結果を得るための特に重要な機構は意
図した位置を越えて上方に送られたシートを場合によっ
て調節可能な参照停止位置（reference stop ）にその
後縁を戻させる重力の使用に基づくものである。この配
置は全ての条件において信頼できるシート位置を与え
る。それは１９９６年１１月２８日に（これと同日に）
出願された我々のヨーロッパ特許出願 No.９６２０３３
５９に開示されている。この配置は場合によってはシー
トをわずかに後方に動かすための図１の４９の如き付加
的なシート駆動ローラーを含むことができる。

【００４６】シートの積み重ねがプリンターのマガジン
に置かれているときに乱される危険のない、図１に示さ
れたような傾斜位置でシートの積み重ねを装填するため
に特に好適なシートパックは１９９６年１１月２８日に
（これと同日に）出願された我々のヨーロッパ特許出願
No.９６２０３３６０に開示されている。

【００４７】サーマルヘッド１６を持つフレーム２４の
回転は軸２５の周囲で生じるように記載されている。我
々は印刷ドラムに対する印刷素子３９の正確な位置が
“バンディング”として知られる欠陥を避けるために及
びこの軸の位置を微調整するための調整手段を与えるこ
とが望ましいという理由のために最も重要であることを
発見した。我々はこの目的のための新規な調整機構を開
示する我々の特許出願ＥＰ−Ａ ０８０６２９８に言及
する。

【００４８】本発明は以下のものを開示する： − シートに対して横切る、細長い印刷領域に一致する
感熱シートを像に従って加熱するためのサーマルヘッド
１６、及びかかるサーマルヘッドを印刷ドラムの方へ推
進しながらサーマルヘッドを通り過ぎてかかるシートを
運搬するための回転可能な駆動された印刷ドラム１５を
有するサーマルプリンターであって、前記サーマルヘッ
ドがシートの前端をかかるヘッドとドラムの間で自由に
通過させることができる印刷ドラムから離れた静止位
置、及びシートをかかるドラム上に推進する操作位置を
有する場合において、前記プリンターがシートと印刷ド
ラムの間に顕著な角摩擦接触エリアを確立するために印
刷ドラム上に前記印刷領域の下流のシートセクションを
推進するための加圧手段１７を与えられていることを特
徴とするサーマルプリンター； − 前記加圧手段１７がサーマルヘッド１６を越えて広
がるシート後端をかかる加圧手段とかかるドラムの間で
自由に広がることができる印刷ドラム１５から離れた開
放位置、及びそれがシートをドラムと接触させることを
促す閉鎖位置を有するサーマルプリンター； − 前記加圧手段がドラムに平行関係で前記印刷ドラム
の方向へ変位可能なローラー手段１７によって形成され
ているサーマルプリンター； − 前記ローラー手段が複数の軸方向で間隔を置いて配
置されたローラーセクション４２を含むサーマルプリン
ター； − 前記ローラーセクションが印刷ドラム１５の方向に
スプリング手段４８によって個々に偏らされているサー
マルプリンター； − 最初にサーマルヘッドがその静止位置からその操作
位置に移動されて印刷ドラム上でシートと係わり、次に
加圧手段が印刷ドラム１５の周囲でシート前端をそらす
ために操作されるような方法で加圧手段１７の及びサー
マルヘッド１６の動きを制御する制御手段２７，３２を
含むサーマルプリンター； − シート前端がサーマルヘッド１６とドラムの間に導
入されているときに印刷ドラム１５が静止し、それでサ
ーマルヘッドがドラムの方へ促され、ドラムがシートを
前進しはじめ、加圧手段１７がシートをそらすために近
づくことが連続的にされるサーマルプリンター； − 印刷ドラムが加圧手段が近づく前に少なくとも５ｍ
ｍの距離ａを越えてシートを前進するように回転される
サーマルプリンター； − ａが少なくとも１０ｍｍであるサーマルプリンタ
ー； − 前記シートと前記印刷ドラムの間の角接触距離が少
なくとも１０ｍｍに達するサーマルプリンター； − サーマルヘッドが操作位置にあるとき前印刷を開始
することを含むサーマルプリンター； − 加圧手段が操作位置にあるとき像に従った印刷を開
始することを含むサーマルプリンター； − 前記フィルムの周囲縁４６が像を全く持たないこと
を特徴とする放射線写真画像を含む感熱フィルム４５； − 前記周囲縁が均一な幅を有する感熱フィルム； − 前記像の一側縁に高い光学濃度の帯４５を有する感
熱フィルム； − 前記帯の光学濃度が約３．０である感熱フィルム； − 前記帯が減少した光学濃度の表示の形でＩＤデータ
を含む感熱フィルム。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるサーマルプリンターの一例の概略
図である。

【図２】静止位置で示された、図１のシート加圧機構及
び印刷ヘッドの詳細図である。

【図３】前印刷位置で示された、図２の機構である。

【図４】印刷ドラムがシートを前進している、図３の位
置の機構を示したものである。

【図５】印刷位置の図２の機構を示したものである。

【図６】シート加圧手段の一例の詳細を示したものであ
る。

【図７】印刷されたシートの一例を示したものである。

【符号の説明】

１０ ハウジング １２ 積み重ね １３ ディスペンサーローラー １５ 印刷ドラム １６ サーマルヘッド １７ 加圧ローラー １８ ガイド １９ 駆動ローラー ２０ 脱カールローラー ２１ 出口トレー ２４ フレーム ２５ 軸 ２６ 従動ローラー ２７ カム ２８ スプリング ２９ フレーム ３０ 軸 ３１ 従動ローラー ３２ カム ３４ スプリング ３５ 軸 ３６ モーター ３８ シート ３８′ シート前端 ３９ 印刷素子の配列 ４０ シート通路 ４２ ローラーセクション ４３ ヨーク ４４ 軸 ４５ シート ４６ 縁 ４７ 帯 ４８ スプリング ４９ 駆動ローラー ａ′ 印刷されていない縁 ａ 印刷された縁

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダニエル・ヴェルビー ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 感熱シートに対して横切る、細長い印刷
   領域に一致する感熱シートを像に従って加熱するための
   サーマルヘッド（１６）、及びかかるサーマルヘッドを
   印刷ドラムの方へ推進しながらサーマルヘッドを通り過
   ぎてかかるシートを運搬するための回転可能な駆動され
   た印刷ドラム（１５）を有するサーマルプリンターであ
   って、前記サーマルヘッドがシートの前端をかかるヘッ
   ドとドラムの間で自由に通過させることができる印刷ド
   ラムから離れた静止位置、及びシートをかかるドラム上
   に推進する操作位置を有する場合において、前記プリン
   ターがシートと印刷ドラムの間に顕著な角摩擦接触エリ
   アを確立するために印刷ドラム上に前記印刷領域の下流
   のシートセクションを推進するための加圧手段（１７）
   を与えられていることを特徴とするサーマルプリンタ
   ー。
2. 【請求項２】 前記フィルムの周囲縁（４６）が像を全
   く担持していないことを特徴とする、放射線写真像を含
   む感熱性フィルム（４５）。