JP2005007671A - プリント方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】余白部分(カット片)に記録されるプリント画像の付帯情報を有効利用する。
【解決手段】カラー感熱記録紙3は、プリンタにセットされた記録紙ロール4から引き出されて給紙される。プリント画像は、画像記録エリア21に記録される。カラー感熱記録紙3の先端と画像記録エリア21との間には、サーマルヘッドとプラテンローラとによってニップされるニップ代を含む余白部22が確保される。プリント画像の付帯情報は、この余白部22に記録される。プリント画像とその付帯情報とを記録した後、余白部22はカットされることなく、画像記録エリア21とともにシート16に含めてカラー感熱記録紙3から切り離される。ユーザは、1枚のシート16上でプリント画像とその付帯情報とを確認する。
【選択図】 図3
【解決手段】カラー感熱記録紙3は、プリンタにセットされた記録紙ロール4から引き出されて給紙される。プリント画像は、画像記録エリア21に記録される。カラー感熱記録紙3の先端と画像記録エリア21との間には、サーマルヘッドとプラテンローラとによってニップされるニップ代を含む余白部22が確保される。プリント画像の付帯情報は、この余白部22に記録される。プリント画像とその付帯情報とを記録した後、余白部22はカットされることなく、画像記録エリア21とともにシート16に含めてカラー感熱記録紙3から切り離される。ユーザは、1枚のシート16上でプリント画像とその付帯情報とを確認する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録紙ロールを使用したプリント方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
巻芯に長尺の記録紙を巻き付けた記録紙ロールを使用するプリンタが知られている。このプリンタは、カッタを備えており、記録紙ロールから記録紙を引き出して1画面分の画像を記録した後、その記録済みエリアを予め設定された長さのシートとして前記記録紙から切り離す。切り離されたシートは、プリンタ外に排出される。
【0003】
前記記録紙として、加熱により発色する感熱記録紙を使用する感熱プリンタが知られている。この感熱プリンタは、感熱記録紙を搬送する搬送ローラ対と、前記感熱記録紙に圧接してこれを加熱することにより画像を熱記録するサーマルヘッドと、熱記録済みの感熱記録紙に対して紫外線を照射して光定着する光定着器とを備えている。サーマルヘッドと対向する位置には、感熱記録紙を裏面から支持するプラテンローラが配置されている。前記搬送ローラ対によって感熱記録紙を搬送させながら、前記サーマルヘッド及び光定着器を通過させてプリント画像の熱記録及び光定着が行われる。
【0004】
上述の感熱プリンタで余白の無い縁無しプリントを得る場合には、1回のプリント毎に、記録紙ロールから引き出した感熱記録紙の先端部をカット屑として切断する必要がある。これは、誤作動によりサーマルヘッドがプラテンローラを直接加熱することがないように、サーマルヘッドとプラテンローラとが感熱記録紙を挟み込むためのニップ代を前記先端部に確保しているためである。このニップ代を含む所定長さの余白部分を切断してカット屑として廃棄している。
【0005】
カット屑は材料の無駄となるため、このカット屑を有効利用する感熱プリンタとして、カット屑として切断されるカット片に、例えば、記録紙ロールの残量情報やプリント画像の付帯情報を記録するものがある(例えば、特許文献1参照)。これによれば、ユーザは、プリンタから排出されたカット片より、感熱記録紙ロールの交換時期を知ることができたり、プリント画像の付帯情報を知ることができる。
【0006】
【特許文献1】特開2002−36615号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したカット片は、画像が記録されたシートから切り離されてしまう。残量情報が記録されたカット片では、シートから切り離されていても残量情報がプリント画像に直接に関連しないため、残量情報だけで利用可能であるが、撮影日時やファイルナンバなどのプリント画像に関連する付帯情報が記録されたカット片では、シートから切り離されていると、画像と付帯情報との対応が分からなくなったり、付帯情報(カット片)を紛失してしまうことが多く、せっかく記録しても付帯情報が有効に利用されることがなかった。
【0008】
本発明は、上記問題を考慮してなされたもので、カット片(余白部分)に記録される付帯情報を有効に利用できるようにするプリント方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のプリント方法は、記録紙の先端と画像記録エリアとの間に確保され、前記記録紙をニップするニップ代を含む所定長さの余白部分に、画像記録ヘッドにより画像に関連する付帯情報を記録し、この余白部分を前記画像記録エリアから切り離すことなくシートに含めた状態で排紙することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1に示すカラー感熱プリンタ2には、カラー感熱記録紙3をロール状に巻いた記録紙ロール4がセットされる。給紙ローラ5は、記録紙ロール4を回転させて、記録紙ロール4からカラー感熱記録紙3を引き出し、搬送路上に給紙する。
【0011】
カラー感熱記録紙3には、支持体上に、イエローに発色するイエロー感熱発色層,マゼンタに発色するマゼンタ感熱発色層,シアンに発色するシアン感熱発色層の少なくとも3つの感熱発色層が積層されている。各感熱発色層は、最上層からイエロー,マゼンタ,シアンの順に配置されており、下層の感熱発色層ほど熱感度が低い。
【0012】
また、イエロー感熱発色層とその下のマゼンタ感熱発色層に対しては、それぞれ特有な波長域の紫外線による定着性が付与されている。イエロー感熱発色層は、波長が約420nm付近の近紫外線を照射すると光定着され、他方、マゼンタ感熱発色層は、波長が約365nm付近の紫外線を照射すると光定着される。
【0013】
搬送路上には、搬送ローラ対8,サーマルヘッド6,プラテンローラ7,光定着器9が配置されている。搬送ローラ対8は、給紙されたカラー感熱記録紙3をニップして副走査方向に往復搬送する。搬送モータとしては、例えば、与えられた駆動パルスの個数に応じて所定量回転するパルスモータが使用される。給紙時にフォトセンサ10がカラー感熱記録紙3の先端を検出すると、その検出信号が、コントローラ11に送られる。コントローラ11は、この検出信号に基づいて駆動パルスのカウントを開始する。この駆動パルスをアップ及びダウンカウントすることにより、カラー感熱記録紙3のA方向及びB方向の搬送量が制御される。
【0014】
サーマルヘッド6は、周知のように、多数の発熱素子を主走査方向に沿ってライン状に並べた発熱素子アレイ6aを備えている。この発熱素子アレイ6aがカラー感熱記録紙3に圧接されて熱記録が行われる。各発熱素子は、画素の濃度に応じた熱エネルギーを発生し、イエロー,マゼンタ,シアンの各色の画像を各感熱発色層に熱記録する。
【0015】
コントローラ11内の画像処理部12は、例えば、パソコンやメモリーカードなどから取り込んだ画像データをプリント用データに変換する。ヘッド駆動部13は、このプリント用データに基づいてサーマルヘッド6を駆動する。プラテンローラ7は、このサーマルヘッド6と対向する位置に配置されており、カラー感熱記録紙3を裏面から支持する。
【0016】
光定着器9は、イエロー用の紫外線を放射するイエロー用光定着器と、マゼンタ用の紫外線を放射するマゼンタ用光定着器とからなる。各光定着器は、蛍光ランプとこの蛍光ランプからの光をカラー感熱記録紙3に反射するリフレクタからなる。光定着器9は、イエロー用及びマゼンタ用の紫外線を選択的に照射して、カラー感熱記録紙3のイエロー感熱発色層及びマゼンタ感熱発色層を光定着する。
【0017】
光定着器9のA方向下流側には、排紙ローラ対14とカッタ15とが配置されている。排紙ローラ対14は、熱記録及び光定着が終了したカラー感熱記録紙3をニップしてカッタ15に送る。カッタ15は、後述する画像記録エリアを所定長さのシート16に切断する。このシート16は、プリンタケース17の排紙口17aからプリンタ外へ排出される。
【0018】
図2に示すように、記録紙3の先端部には、先端3aと画像記録エリア21との間に余白部22が確保される。この余白部22には、サーマルヘッド6とプラテンローラ7とによってニップされるニップ代23が含まれている。余白部22の長さLnは約10mm程度であり、前記ニップ代23に加えて若干のマージンが取られている。余白部22のうち、前記ニップ代を除く部分は文字記録エリア24として利用される。
【0019】
図3(A)に示すように、サーマルヘッド6は、画像記録エリア21にプリント画像を記録した後、文字記録エリア24にプリント画像の付帯情報を記録する。図3(B)に示すように、この余白部22はカットされることなく、画像記録エリア21とともにシート16に含めてカラー感熱記録紙3から切り離される。
【0020】
この付帯情報は、例えば、プリント画像のファイル名「DSC0001」である。もちろん、付帯情報としては、ファイル名に限らず他の情報を記録してもよい。デジタルカメラで撮影した画像データは、例えば、EXIF形式で記録される。EXIF形式では、画像データが格納されるエリアの他に、画像データの付帯情報を格納するEXIFタグが付加される。このEXIFタグには、撮影日付, 撮影に使用したカメラの機種情報, 撮影時の撮影条件, 撮影場所情報など各種の情報を格納できるように規定されている。こうした情報をファイル名の代わりに、あるいはファイル名とともに文字記録エリア24に記録してもよい。
【0021】
以下、上記構成による作用について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。プリント指示がなされると、搬送路上にカラー感熱記録紙3が給紙される。搬送ローラ対8がカラー感熱記録紙3をニップしてA方向に搬送する。フォトセンサ10がカラー感熱記録紙3の先端3aを検出すると、コントローラ11は駆動パルスのカウントを開始する。カラー感熱記録紙3は、A方向に搬送され、その先端3aがサーマルヘッド6を通過して、記録開始位置Psがサーマルヘッド6の位置に達すると、停止する。
【0022】
搬送モータが逆転して、B方向への搬送が開始されるとともに、サーマルヘッド6がイエロー感熱発色層に対してイエロー画像の熱記録を開始する。サーマルヘッド6は、記録開始位置Psから熱記録を開始し、まず、画像記録エリア21にプリント画像を記録する。プリント画像の記録が終了した直後、文字記録エリア24にプリント画像の付帯情報を記録する。
【0023】
イエロー画像の記録が終了すると、搬送方向が逆転し、カラー感熱記録紙3が光定着器9に送られて、熱記録済みのイエロー感熱発色層が光定着される。イエローの光定着が終了すると、B方向に搬送され、記録開始位置Psからマゼンタ画像の熱記録が開始される。イエローと同様に、プリント画像の付帯情報が記録される。
【0024】
マゼンタ画像の記録が終了すると、マゼンタの光定着がなされた後、イエロー及びマゼンタと同様にシアン画像が記録される。3色の画像の熱記録及び光定着が終了した後、カラー感熱記録紙3はカッタ15に送られる。
【0025】
カラー感熱記録紙3の記録開始位置Psがカッタ15の位置に達すると、カッタ15は、余白部22と画像記録エリア21とを1枚のシート16として切断する。シート16は、排紙口17aから排紙される。このように、余白部22と画像記録エリア21とが切り離されることはないので、1枚のシート16上でプリント画像とその付帯情報とを確認することができる。これにより、記録した付帯情報が有効に利用される。
【0026】
上記実施形態では、縁無しプリントの一端に設定される余白部22に付帯情報を記録する例で説明したが、余白の有る縁有りプリントの周辺に設定される余白部に付帯情報を記録するようにしてもよい。
【0027】
上記実施形態によれば、感熱プリンタを例に説明したが、感熱プリンタ以外でもよく、記録紙ロールを使用する全てのプリンタに適用することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、記録紙の先端と画像記録エリアとの間に確保され、前記記録紙をニップするニップ代を含む所定長さの余白部分に、画像記録ヘッドにより画像に関連する付帯情報を記録し、この余白部分を前記画像記録エリアから切り離すことなくシートに含めた状態で排紙するから、余白部分に記録される付帯情報を有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー感熱プリンタの構成図である。
【図2】記録紙の画像記録エリアと余白部の説明図である。
【図3】シートに切断される状態を示す説明図である。
【図4】プリント手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 カラー感熱プリンタ
3 カラー感熱記録紙
4 記録紙ロール
6 サーマルヘッド
15 カッタ
21 画像記録エリア
22 余白部
23 ニップ代
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録紙ロールを使用したプリント方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
巻芯に長尺の記録紙を巻き付けた記録紙ロールを使用するプリンタが知られている。このプリンタは、カッタを備えており、記録紙ロールから記録紙を引き出して1画面分の画像を記録した後、その記録済みエリアを予め設定された長さのシートとして前記記録紙から切り離す。切り離されたシートは、プリンタ外に排出される。
【0003】
前記記録紙として、加熱により発色する感熱記録紙を使用する感熱プリンタが知られている。この感熱プリンタは、感熱記録紙を搬送する搬送ローラ対と、前記感熱記録紙に圧接してこれを加熱することにより画像を熱記録するサーマルヘッドと、熱記録済みの感熱記録紙に対して紫外線を照射して光定着する光定着器とを備えている。サーマルヘッドと対向する位置には、感熱記録紙を裏面から支持するプラテンローラが配置されている。前記搬送ローラ対によって感熱記録紙を搬送させながら、前記サーマルヘッド及び光定着器を通過させてプリント画像の熱記録及び光定着が行われる。
【0004】
上述の感熱プリンタで余白の無い縁無しプリントを得る場合には、1回のプリント毎に、記録紙ロールから引き出した感熱記録紙の先端部をカット屑として切断する必要がある。これは、誤作動によりサーマルヘッドがプラテンローラを直接加熱することがないように、サーマルヘッドとプラテンローラとが感熱記録紙を挟み込むためのニップ代を前記先端部に確保しているためである。このニップ代を含む所定長さの余白部分を切断してカット屑として廃棄している。
【0005】
カット屑は材料の無駄となるため、このカット屑を有効利用する感熱プリンタとして、カット屑として切断されるカット片に、例えば、記録紙ロールの残量情報やプリント画像の付帯情報を記録するものがある(例えば、特許文献1参照)。これによれば、ユーザは、プリンタから排出されたカット片より、感熱記録紙ロールの交換時期を知ることができたり、プリント画像の付帯情報を知ることができる。
【0006】
【特許文献1】特開2002−36615号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したカット片は、画像が記録されたシートから切り離されてしまう。残量情報が記録されたカット片では、シートから切り離されていても残量情報がプリント画像に直接に関連しないため、残量情報だけで利用可能であるが、撮影日時やファイルナンバなどのプリント画像に関連する付帯情報が記録されたカット片では、シートから切り離されていると、画像と付帯情報との対応が分からなくなったり、付帯情報(カット片)を紛失してしまうことが多く、せっかく記録しても付帯情報が有効に利用されることがなかった。
【0008】
本発明は、上記問題を考慮してなされたもので、カット片(余白部分)に記録される付帯情報を有効に利用できるようにするプリント方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のプリント方法は、記録紙の先端と画像記録エリアとの間に確保され、前記記録紙をニップするニップ代を含む所定長さの余白部分に、画像記録ヘッドにより画像に関連する付帯情報を記録し、この余白部分を前記画像記録エリアから切り離すことなくシートに含めた状態で排紙することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1に示すカラー感熱プリンタ2には、カラー感熱記録紙3をロール状に巻いた記録紙ロール4がセットされる。給紙ローラ5は、記録紙ロール4を回転させて、記録紙ロール4からカラー感熱記録紙3を引き出し、搬送路上に給紙する。
【0011】
カラー感熱記録紙3には、支持体上に、イエローに発色するイエロー感熱発色層,マゼンタに発色するマゼンタ感熱発色層,シアンに発色するシアン感熱発色層の少なくとも3つの感熱発色層が積層されている。各感熱発色層は、最上層からイエロー,マゼンタ,シアンの順に配置されており、下層の感熱発色層ほど熱感度が低い。
【0012】
また、イエロー感熱発色層とその下のマゼンタ感熱発色層に対しては、それぞれ特有な波長域の紫外線による定着性が付与されている。イエロー感熱発色層は、波長が約420nm付近の近紫外線を照射すると光定着され、他方、マゼンタ感熱発色層は、波長が約365nm付近の紫外線を照射すると光定着される。
【0013】
搬送路上には、搬送ローラ対8,サーマルヘッド6,プラテンローラ7,光定着器9が配置されている。搬送ローラ対8は、給紙されたカラー感熱記録紙3をニップして副走査方向に往復搬送する。搬送モータとしては、例えば、与えられた駆動パルスの個数に応じて所定量回転するパルスモータが使用される。給紙時にフォトセンサ10がカラー感熱記録紙3の先端を検出すると、その検出信号が、コントローラ11に送られる。コントローラ11は、この検出信号に基づいて駆動パルスのカウントを開始する。この駆動パルスをアップ及びダウンカウントすることにより、カラー感熱記録紙3のA方向及びB方向の搬送量が制御される。
【0014】
サーマルヘッド6は、周知のように、多数の発熱素子を主走査方向に沿ってライン状に並べた発熱素子アレイ6aを備えている。この発熱素子アレイ6aがカラー感熱記録紙3に圧接されて熱記録が行われる。各発熱素子は、画素の濃度に応じた熱エネルギーを発生し、イエロー,マゼンタ,シアンの各色の画像を各感熱発色層に熱記録する。
【0015】
コントローラ11内の画像処理部12は、例えば、パソコンやメモリーカードなどから取り込んだ画像データをプリント用データに変換する。ヘッド駆動部13は、このプリント用データに基づいてサーマルヘッド6を駆動する。プラテンローラ7は、このサーマルヘッド6と対向する位置に配置されており、カラー感熱記録紙3を裏面から支持する。
【0016】
光定着器9は、イエロー用の紫外線を放射するイエロー用光定着器と、マゼンタ用の紫外線を放射するマゼンタ用光定着器とからなる。各光定着器は、蛍光ランプとこの蛍光ランプからの光をカラー感熱記録紙3に反射するリフレクタからなる。光定着器9は、イエロー用及びマゼンタ用の紫外線を選択的に照射して、カラー感熱記録紙3のイエロー感熱発色層及びマゼンタ感熱発色層を光定着する。
【0017】
光定着器9のA方向下流側には、排紙ローラ対14とカッタ15とが配置されている。排紙ローラ対14は、熱記録及び光定着が終了したカラー感熱記録紙3をニップしてカッタ15に送る。カッタ15は、後述する画像記録エリアを所定長さのシート16に切断する。このシート16は、プリンタケース17の排紙口17aからプリンタ外へ排出される。
【0018】
図2に示すように、記録紙3の先端部には、先端3aと画像記録エリア21との間に余白部22が確保される。この余白部22には、サーマルヘッド6とプラテンローラ7とによってニップされるニップ代23が含まれている。余白部22の長さLnは約10mm程度であり、前記ニップ代23に加えて若干のマージンが取られている。余白部22のうち、前記ニップ代を除く部分は文字記録エリア24として利用される。
【0019】
図3(A)に示すように、サーマルヘッド6は、画像記録エリア21にプリント画像を記録した後、文字記録エリア24にプリント画像の付帯情報を記録する。図3(B)に示すように、この余白部22はカットされることなく、画像記録エリア21とともにシート16に含めてカラー感熱記録紙3から切り離される。
【0020】
この付帯情報は、例えば、プリント画像のファイル名「DSC0001」である。もちろん、付帯情報としては、ファイル名に限らず他の情報を記録してもよい。デジタルカメラで撮影した画像データは、例えば、EXIF形式で記録される。EXIF形式では、画像データが格納されるエリアの他に、画像データの付帯情報を格納するEXIFタグが付加される。このEXIFタグには、撮影日付, 撮影に使用したカメラの機種情報, 撮影時の撮影条件, 撮影場所情報など各種の情報を格納できるように規定されている。こうした情報をファイル名の代わりに、あるいはファイル名とともに文字記録エリア24に記録してもよい。
【0021】
以下、上記構成による作用について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。プリント指示がなされると、搬送路上にカラー感熱記録紙3が給紙される。搬送ローラ対8がカラー感熱記録紙3をニップしてA方向に搬送する。フォトセンサ10がカラー感熱記録紙3の先端3aを検出すると、コントローラ11は駆動パルスのカウントを開始する。カラー感熱記録紙3は、A方向に搬送され、その先端3aがサーマルヘッド6を通過して、記録開始位置Psがサーマルヘッド6の位置に達すると、停止する。
【0022】
搬送モータが逆転して、B方向への搬送が開始されるとともに、サーマルヘッド6がイエロー感熱発色層に対してイエロー画像の熱記録を開始する。サーマルヘッド6は、記録開始位置Psから熱記録を開始し、まず、画像記録エリア21にプリント画像を記録する。プリント画像の記録が終了した直後、文字記録エリア24にプリント画像の付帯情報を記録する。
【0023】
イエロー画像の記録が終了すると、搬送方向が逆転し、カラー感熱記録紙3が光定着器9に送られて、熱記録済みのイエロー感熱発色層が光定着される。イエローの光定着が終了すると、B方向に搬送され、記録開始位置Psからマゼンタ画像の熱記録が開始される。イエローと同様に、プリント画像の付帯情報が記録される。
【0024】
マゼンタ画像の記録が終了すると、マゼンタの光定着がなされた後、イエロー及びマゼンタと同様にシアン画像が記録される。3色の画像の熱記録及び光定着が終了した後、カラー感熱記録紙3はカッタ15に送られる。
【0025】
カラー感熱記録紙3の記録開始位置Psがカッタ15の位置に達すると、カッタ15は、余白部22と画像記録エリア21とを1枚のシート16として切断する。シート16は、排紙口17aから排紙される。このように、余白部22と画像記録エリア21とが切り離されることはないので、1枚のシート16上でプリント画像とその付帯情報とを確認することができる。これにより、記録した付帯情報が有効に利用される。
【0026】
上記実施形態では、縁無しプリントの一端に設定される余白部22に付帯情報を記録する例で説明したが、余白の有る縁有りプリントの周辺に設定される余白部に付帯情報を記録するようにしてもよい。
【0027】
上記実施形態によれば、感熱プリンタを例に説明したが、感熱プリンタ以外でもよく、記録紙ロールを使用する全てのプリンタに適用することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、記録紙の先端と画像記録エリアとの間に確保され、前記記録紙をニップするニップ代を含む所定長さの余白部分に、画像記録ヘッドにより画像に関連する付帯情報を記録し、この余白部分を前記画像記録エリアから切り離すことなくシートに含めた状態で排紙するから、余白部分に記録される付帯情報を有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー感熱プリンタの構成図である。
【図2】記録紙の画像記録エリアと余白部の説明図である。
【図3】シートに切断される状態を示す説明図である。
【図4】プリント手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 カラー感熱プリンタ
3 カラー感熱記録紙
4 記録紙ロール
6 サーマルヘッド
15 カッタ
21 画像記録エリア
22 余白部
23 ニップ代
Claims (1)
- 巻芯に長尺の記録紙を巻き付けた記録紙ロールから前記記録紙を搬送路上に引き出し、引き出された記録紙をニップして搬送しながら画像記録ヘッドにより1画面分の画像を記録した後、前記画像が記録された画像記録エリアを予め設定された長さのシートとして前記記録紙から切り離して本体外に排紙するプリント方法において、
前記記録紙の先端と前記画像記録エリアとの間に確保され、前記記録紙をニップするニップ代を含む所定長さの余白部分に、前記画像記録ヘッドにより前記画像に関連する付帯情報を記録し、この余白部分を前記画像記録エリアから切り離すことなく前記シートに含めた状態で排紙することを特徴とするプリント方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003172605A JP2005007671A (ja) | 2003-06-17 | 2003-06-17 | プリント方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003172605A JP2005007671A (ja) | 2003-06-17 | 2003-06-17 | プリント方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005007671A true JP2005007671A (ja) | 2005-01-13 |
Family
ID=34096686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003172605A Withdrawn JP2005007671A (ja) | 2003-06-17 | 2003-06-17 | プリント方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005007671A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102602143A (zh) * | 2011-01-24 | 2012-07-25 | 精工爱普生株式会社 | 印刷装置以及印刷方法 |
CN102689506A (zh) * | 2011-03-23 | 2012-09-26 | 精工爱普生株式会社 | 印刷装置及印刷方法 |
US9162489B2 (en) | 2014-03-04 | 2015-10-20 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Printed matter producing apparatus |
-
2003
- 2003-06-17 JP JP2003172605A patent/JP2005007671A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8783856B2 (en) | 2011-01-24 | 2014-07-22 | Seiko Epson Corporation | Printing apparatus and printing method |
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