JP2001010091A - カラー感熱プリンタ及び定着方法 - Google Patents

カラー感熱プリンタ及び定着方法

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JP2001010091A
JP2001010091A JP18087299A JP18087299A JP2001010091A JP 2001010091 A JP2001010091 A JP 2001010091A JP 18087299 A JP18087299 A JP 18087299A JP 18087299 A JP18087299 A JP 18087299A JP 2001010091 A JP2001010091 A JP 2001010091A
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fixing
recording paper
recording
lamp
color
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JP18087299A
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English (en)
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Katsuya Toyofuku
克也 豊福
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録紙の副走査方向の定着ムラをなくす。 【解決手段】 カラー感熱プリンタ21に、光定着器3
6を設ける。光定着器36を、直管型の定着ランプ41
と、定着ケース42とから構成する。定着ケース42
を、ケース本体43と、イエロー用定着フイルタとから
構成する。ケース本体43により、定着ランプ41の発
光面と記録紙10との距離が、記録領域の全域に渡って
等距離になるように、記録紙10を定着ランプ41の回
りにセットする。イエロー用定着フイルタをイエロー用
定着光だけを透過させるフイルタ44から構成する。ケ
ース本体43をフイルタ44によって、イエロー用定着
室46と、マゼンタ用定着室47とに区画する。定着ケ
ース42の入口に分岐ガイド35を設ける。分岐ガイド
35により、熱記録済みの記録紙10を各定着室46,
47に選択的に案内する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー感熱記録紙
を熱記録した後、光定着することによりカラー画像を記
録するカラー感熱プリンタ及び定着方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】カラー感熱記録紙(以下、記録紙とい
う)を用いて、この記録紙に三色面順次でフルカラー画
像を発色記録するカラー感熱プリンタが知られている。
記録紙は、ベース上に、シアン感熱発色層,マゼンタ感
熱発色層,イエロー感熱発色層が順次層設されており、
最上層となるイエロー感熱発色層の熱感度が最も高く、
最下層となるシアン感熱発色層の熱感度が最も低い。各
感熱発色層は、最上層から順番に記録されるが、マゼン
タ感熱発色層の記録の際に、イエロー感熱発色層内の未
発色成分が発色しないように、イエロー画像の記録後に
420nmの近紫外線を照射して光定着する。同様に、
マゼンタ感熱発色層の記録後に、365nmの紫外線を
照射してマゼンタ感熱発色層を光定着する。
【0003】カラー感熱プリンタは、給紙された記録紙
を送り出し方向と戻し方向とに搬送を行う搬送ローラ
と、この搬送途中に感熱発色層に対して面順次で熱記録
を行うサーマルヘッドと、熱記録された感熱発色層を光
定着する光定着器とからなる。光定着器は、一般にイエ
ロー用光定着ランプ,マゼンタ用光定着ランプの2本の
定着ランプからなり、この定着ランプは、記録紙の搬送
路と対向する位置にそれぞれ配置される。
【0004】各光定着ランプとしては、通常、直管型の
ランプが使用され、この直管型のランプは、その長手方
向を記録紙の幅方向(主走査方向)に合わせて配置され
る。光定着は、前記記録紙を定着ランプの下で移動させ
ながら、その記録領域の全面に対して行われる。このよ
うな光定着の方法を採用したカラー感熱プリンタとし
て、例えば、特開平8−90798号公報に記載された
プリンタがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録紙
を移動させながら光定着を行うと、記録紙の搬送速度に
変動が生じた場合に、副走査方向に定着ムラが発生して
しまう。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためのもの
であり、記録紙の副走査方向の定着ムラをなくすことを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のカラー感熱プリンタは、支持体上に複数の
異なる感熱発色層を設けたカラー感熱記録紙に、カラー
画像を複数色面順次に熱記録するサーマルヘッドと、熱
記録された感熱発色層に定着光を照射して光定着する定
着ランプと、給紙された記録紙を送り出し方向と戻し方
向とに搬送する搬送手段と、プリントされた記録紙を排
出する排紙口とを備えたカラー感熱プリンタにおいて、
前記定着ランプとして直管型のランプを用い、この定着
ランプの長手方向を前記記録紙の幅方向に合わせて配置
し、前記定着ランプの回りで照度がほぼ一様となる位置
に記録紙を保持するケース本体と、このケース本体と前
記定着ランプとの間に配置され、特定の波長域の定着光
を透過させるフイルタとを備え、前記フイルタによりケ
ース本体を区画し、複数個の定着室を設けたことを特徴
とするものである。
【0008】なお、請求項2に示すように、前記定着ラ
ンプの発光面と前記記録紙との距離が、前記記録紙の記
録領域の全域に渡って等しくなるように、前記ケース本
体を構成することが好ましい。
【0009】なお、請求項3に示すように、熱記録され
た記録紙の進路を、前記各定着室に向かう定着経路と、
前記排紙口に向かう排紙経路とに振り分ける記録紙分岐
ガイドを設けることが好ましい。
【0010】なお、請求項4に示すように、長尺の前記
記録紙をロール状に巻いた記録紙ロールが使用され、こ
の記録紙ロールから引き出されプリントされた前記記録
紙をシートに切り離すカッタが設けられることが好まし
い。
【0011】また、請求項5記載のカラー感熱プリンタ
の定着方法は、支持体上に複数の異なる感熱発色層を設
けたカラー感熱記録紙に、カラー画像を複数色面順次に
熱記録するサーマルヘッドと、熱記録された感熱発色層
に定着光を照射して光定着する定着ランプと、給紙され
た記録紙を送り出し方向と戻し方向とに搬送する搬送手
段と、プリントされた記録紙を排出する排紙口とを備え
たカラー感熱プリンタの定着方法において、前記定着ラ
ンプとして直管型のランプを用い、この定着ランプの長
手方向を前記記録紙の幅方向に合わせて配置し、前記定
着ランプの回りで照度がほぼ一様となる位置に記録紙を
定着ケースにより保持させ、熱記録後の記録紙を前記定
着ケースにセットした後に定着ランプを発光させて光定
着することを特徴とするものである。
【0012】なお、請求項6に示すように、ケース本体
と前記定着ランプとの間に、特定の波長域の定着光を透
過させるフイルタを配置し、このフイルタにより区画さ
れた複数個の定着室を選択的に用いて光定着することが
好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】カラー感熱記録紙の層構造を示す
図2において、記録紙10は、紙やプラスチックフイル
ム等の支持体11上に、シアン、マゼンタ、イエローの
各感熱発色層12,13,14、及び透明な保護層15
が順に層設されている。シアン感熱発色層12は、図3
に示すように、熱感度が最も低く、比較的大きな熱エネ
ルギを与えときに、シアンに発色する。マゼンタ感熱発
色層13は、熱感度が中程度であり、加熱によりマゼン
タに発色する。イエロー感熱発色層14は、熱感度が最
も高く、比較的に小さな熱エネルギを与えた時にイエロ
ーに発色する。
【0014】また、各感熱発色層12〜14の間には、
熱感度を調整するための中間層16,17が設けられて
いる。また、ベース部11の裏面にはバック層18が設
けられている。なお、各感熱発色層12〜14の順番は
入れ換えてもよい。保護層15は透明な樹脂層であり、
各感熱発色層12〜14に傷が付いたりするのを防止す
る。
【0015】イエロー感熱発色層14とマゼンタ感熱発
色層13とは、その下層になる感熱発色層を発色記録す
る際に、未発色の発色成分が発色することがないよう
に、光定着性が与えられている。すなわち、マゼンタ感
熱発色層13は、365nm近辺の波長域の紫外線が照
射されると、発色能力が消失する。イエロー感熱発色層
14は、420nm近辺の波長域の近紫外線によって発
色能力が消失する。
【0016】図1に示すように、カラー感熱プリンタ
(以下、プリンタという)21は、給紙部22とプリン
ト部23と、これらを制御する制御部24と、これらを
収納するケース26とからなる。ケース26には、プリ
ントされた記録紙10を排出するための排紙口26aが
形成される。給紙部22には、記録紙ロール27がセッ
トされる。この記録紙ロール27は、長尺の記録紙10
を、その記録面が内周側に向くようにロール状に巻いた
ものである。
【0017】記録紙ロール27は、駆動ローラ28を介
してモータ29によって回転される。モータ29は、パ
ルスモータが使用され、制御部24からその回転方向
(正転/逆転)の信号と駆動パルスを受けて回転する。
記録紙ロール27が時計方向へ回転すると、記録紙10
はプリント部23へ給紙され、該ロール27が反時計方
向へ回転すると、記録紙10を巻き戻す。
【0018】プリント部23は、記録紙10を加熱し
て、各感熱発色層を発色させるサーマルヘッド31と、
このサーマルヘッド31と対向して記録紙10を支持す
るプラテンローラ32と,記録紙10をニップしてその
搬送を行う搬送ローラ対33,34と、光定着器36
と、分岐ガイド38とを有している。
【0019】サーマルヘッド31には、周知のように、
多数の発熱素子をライン状に配列した発熱素子アレイが
設けられている。この発熱素子アレイは、記録紙10の
幅方向に沿って延びている。このサーマルヘッド31
は、軸31aを中心に回動自在に設けられており、給紙
時には記録紙10を通過させ、記録紙10が搬送ローラ
対33,34にニップされると、プラテンローラ32に
向けて回動し記録紙10に接触する。
【0020】搬送ローラ対33の横には、記録紙10の
先端を検出するセンサ37が設けられており、このセン
サ37から出力された先端検出信号が制御部24に送ら
れる。この先端検出位置が、記録紙10の記録開始位置
となる。
【0021】搬送ローラ対33,34は、モータ29に
よって駆動され、ニップした記録紙10を、その正転時
には記録紙ロール27から光定着器36又は排紙口26
aに向かう送り出し方向(矢印A)へ搬送し、その逆転
時には記録紙ロール27へ向かう巻き戻し方向(矢印
B)へ搬送する。この送り出し方向への搬送時に、サー
マルヘッド31により、イエロー画像,マゼンタ画像,
シアン画像のそれぞれの熱記録が三色面順次に行われ
る。
【0022】熱記録が行われる記録領域は記録紙10の
幅方向のほぼ中央に設定されており、記録領域の両端部
は余白となる。記録紙10は、イエロー画像が記録され
ると、光定着器36に向けて送り出され、イエロー感熱
発色層14に対する光定着が終了すると、記録開始位置
まで巻き戻される。次に、マゼンタ画像が記録される
と、光定着器36に向けて送り出され、再度、記録開始
位置まで巻き戻される。最後に、シアン画像が記録され
てプリント処理が終了する。
【0023】記録紙10の搬送経路上には、記録紙10
の進路を振り分ける分岐ガイド38が設けられている。
図4に示すように、この分岐ガイド38は、薄型の角筒
に形成され、その内部を記録紙10が通過する。記録紙
10の進路としては、光定着器36に設けられたイエロ
ー用定着室46及びマゼンタ用定着室47に向かう各定
着経路と、排紙口26aに向かう排紙経路とがある。
【0024】分岐ガイド38は、入口38aの近くに配
置した取り付け軸38cによって揺動自在に取り付けら
れており、その出口38bが前記各定着室46,47の
入り口46a,47a位置と、排紙経路の入り口位置と
に選択的にセットされる。入口38aは、出口38bと
比較して大きめに形成しており、これにより、分岐ガイ
ド38が回動した時でも、記録紙10を進入しやすくし
ている。取り付け軸38cには、ギアを介してガイドモ
ータ39が連結されており、このガイドモータ39によ
って分岐ガイド38が駆動される。ガイドモータ39
は、制御部24によって制御される。なお、分岐ガイド
38は、角筒でなくてもよく、例えば、平板で構成して
もよい。
【0025】光定着器36の下方には、排紙経路が形成
されており、この排紙経路上には、排紙口26aに向か
う記録紙10の進路を規制する排紙ガイド51と、該記
録紙10を排紙口26aに送り出す排紙ローラ対52
と、プリントされた記録紙10をカットしてシートに切
り離すためのカッタ53とが設けられている。記録紙1
0が排紙される時には、分岐ガイド38の出口38bが
排紙ガイド51の入り口51a位置にセットされる。カ
ッタ53は可動刃と固定刃とからなり、可動刃を上下動
させて記録紙10を切断し、これをシートに切り離す。
シートに切り離された記録紙10は、プリンタ21外に
排紙される。
【0026】光定着器36は、定着ランプ41と、この
定着ランプ41の回りを取り囲むように形成される定着
ケース42とからなる。定着ランプ41としては、36
5nm近辺から420nm近辺までの波長域の紫外線を
照射する直管型のランプが1本使用される。定着ランプ
41は、その長手方向を記録紙10の幅方向に合わせて
配置されている。定着ランプ41は、長手方向の中央部
に比べて両端部の発光照度が小さいため、発光照度がほ
ぼ一定な中央部分のみが定着ケース42内に入れられ
る。
【0027】定着ケース42は、略円筒形状に形成され
たケース本体43と、このケース本体43の内周に沿っ
て配置され、420nm近辺の波長域の紫外線だけを透
過させるフイルタ44とからなる。ケース本体43は、
定着ランプ41の発光面41aと記録紙10との距離
が、記録紙10の記録領域の全域に渡って等距離になる
ように、記録紙10を巻き取って、記録紙10を定着ラ
ンプ41の回りにセットするためのものである。
【0028】このケース本体43は、例えば、遮光性能
の高いプラスチック等で成形され、定着ケース42外へ
紫外線が漏れ出るのを防ぐ。このため、記録紙10は、
その記録面が定着ランプ41の発光面41aと対向する
ようにセットされる。
【0029】フイルタ44は、定着ケース42内で記録
紙10がセットされる定着室を、フイルタ43の外周側
に形成されるイエロー用定着室46と、フイルタ43の
内周側に形成されるマゼンタ用定着室47とに区画す
る。イエロー感熱発色層14の光定着は、記録紙10が
イエロー用定着室46にセットされた状態で行われる。
この時、定着ランプ41の発光面41aと記録紙10と
の距離は、その記録領域の全域に渡って距離L1で一定
となる。
【0030】他方、マゼンタ感熱発色層13の光定着
は、記録紙10がマゼンタ用定着室47にセットされた
状態で行われる。この時、定着ランプ41の発光面41
aと記録紙10との距離は、その記録領域の全域に渡っ
て距離L2で一定となる。
【0031】図5に定着ケース42の断面形状(図4
上、V−Vで示す断面)を示すように、ケース本体43
は、略コの字型形状で形成されている。ケース本体43
には、該ケース本体43と定着ランプ41とが対向する
面に開口43aが形成されている。マゼンタ用定着室4
7には、定着ランプ41からの紫外線がこの開口43a
を通って直接入射する。
【0032】この開口43aの両側縁部43bは、互い
が向き合う方向に突出している。この両側縁部43bに
より、記録紙10の両端が支持され、記録紙10がマゼ
ンタ用定着室47から飛び出してしまうことを防いでい
る。この両端部43bが記録紙10を覆う部分は、記録
紙10の余白部分になっているので、該記録紙10の記
録領域に向かう紫外線が遮られてしまうようなことはな
い。なお、この両側縁部を透明な部材で構成してもよ
い。
【0033】図6に示すように、制御部24は、システ
ムコントローラ56と、このシステムコントローラ56
によって制御されるプリントコントローラ57,分岐ガ
イド駆動部58,カッタ駆動部59,モータドライバ6
1とからなる。システムコントローラ56は、CPU,
メモリ,カウンタ62等で構成される。操作部63は、
プリントスタートスイッチやプリント枚数を指定するス
イッチを備えており、これらを操作してシステムコント
ローラ56に指示を与える。カッタ駆動部59は、カッ
タ53を駆動して、プリント処理が終了した記録紙10
を所定サイズに切断する。
【0034】プリントコントローラ57は、サーマルヘ
ッド31と、定着ランプ41とを駆動して、プリント処
理を行う他、サーマルヘッド31の移動を制御する。シ
ステムコントローラ56は、モータドライバ61に回転
方向の信号と駆動パルスとを送る。この信号に応じてモ
ータドライバ61は、モータ29を制御する。カウンタ
62は、センサ37から先端検出信号が入力されたとき
からカウント動作を開始し、モータ29が正転するとき
にカウントアップし、逆転するときにカウントダウンす
る。モータ29の正転と逆転との切り換えのタイミング
は、このカウント値をもとに判断される。分岐ガイド駆
動部58は、ガイドモータ39を駆動して分岐ガイド3
8の回動を制御する。
【0035】以下、上記構成の作用について図7に示す
フローチャートを参照しながら説明する。操作部63か
らプリント指示がなされると、分岐ガイド38が回動し
て、その出口38bがイエロー用定着室46の入り口4
6a位置にセットされる。他方、モータ29が正転を開
始して、記録紙10が給紙部22からプリント部23へ
給紙される。記録紙10がサーマルヘッド31を通過し
て、その先端がセンサ37に検出されると、搬送ローラ
対33,34のピンチローラがシフトして記録紙10を
ニップする。また、先端の検出によりカウンタ62が作
動を開始する。
【0036】記録紙10が搬送ローラ対33,34にニ
ップされた後に、サーマルヘッド31がプラテンローラ
32に向けて回動し、プリント処理が開始される。記録
紙10を送り出し方向に搬送しながら、イエロー画像の
熱記録が行われる。熱記録が終了すると、記録紙10
は、そのまま送り出し方向に搬送され、記録紙10の先
端が入口38aから分岐ガイド38に進入し、該ガイド
38に規制されてイエロー用定着室46に進入する。さ
らに、記録紙10が送り出され、カウンタ62が所定値
に達し、モータ29の回転が停止する。これにより、記
録紙10の記録領域の全域がイエロー用定着室46にセ
ットされる。
【0037】この状態で、定着ランプ41が点灯し、イ
エロー感熱発色層14の光定着が行われる。定着ランプ
41が発光する紫外線は、開口43aを通ってケース本
体43の内部に入射し、さらに、フイルタ44を通って
記録紙10に照射される。フイルタ43を透過する紫外
線は420nmの波長域の紫外線だけなので、この紫外
線によりイエロー感熱発色層14の発色能力だけが消失
される。
【0038】定着ランプ41と記録紙10との距離は、
その記録領域の全域に渡って等距離L1となっているの
で、その全域に渡って定着ランプ41の発光照度が一定
となる。また、搬送ローラ対33,34が記録紙10を
ニップしているので、記録紙10は、固定された状態で
紫外線を受ける。このため、記録紙10が受ける受光量
は、該記録紙10の副走査方向に渡って一定となり、前
記方向に定着ムラが発生することはない。
【0039】イエロー感熱発色層14の光定着が終了す
ると、モータ29が逆転を開始して、記録紙10が記録
開始位置まで巻き戻される。巻き戻しが終了すると、モ
ータ29が停止され、ガイドモータ39が作動を開始す
る。ガイドモータ39の作動により、分岐ガイド38
が、マゼンタ用定着室47の入り口47a位置にセット
される。分岐ガイド38がセットされると、モータ29
が正転を開始して、マゼンタ画像の熱記録が開始され
る。
【0040】マゼンタ画像の熱記録が終了すると、記録
紙10は、そのまま送り出し方向へ搬送される。記録紙
10は、分岐ガイド38に規制されて、マゼンタ用定着
室47に進入する。マゼンタ用定着室47に記録紙10
の記録領域の全域がセットされると、定着ランプ41が
点灯し、マゼンタ感熱発色層13の光定着が行われる。
定着ランプ41から発光される紫外線は、開口43aを
通って、直接記録紙10に照射される。この紫外線の
内、360nmの波長域の紫外線を受けて、マゼンタ感
熱発色層13の発色能力が消失する。
【0041】定着ランプ41と記録紙10との距離は、
その全域に渡って等距離L2となっており、また、記録
紙10が固定された状態で光定着されるので、イエロー
感熱発色層14に対する光定着と同様に、記録紙10の
副走査方向に定着ムラが発生することはない。
【0042】マゼンタ感熱発色層13の光定着が終了す
ると、モータ29が逆転を開始して、記録紙10が記録
開始位置まで巻き戻される。巻き戻しが終了すると、モ
ータ29が停止され、ガイドモータ39が作動を開始す
る。ガイドモータ39の作動により、分岐ガイド38
が、排紙ガイド51の入り口51a位置にセットされ
る。分岐ガイド38がセットされると、モータ29が正
転を開始して、シアン画像の熱記録が開始される。
【0043】シアン画像の熱記録が終了すると、そのま
まモータ29は正転を続け、記録紙10は、排紙ガイド
51に向かう。排紙ガイド51を通った記録紙10は、
排紙ローラ対52にニップされて排紙口26aに向けて
送り出される。記録紙10は、カット位置で停止し、カ
ッタ53によって切断される。シートに切り離された記
録紙10は排紙口26aからプリンタ21外へ排出され
る。
【0044】上記例では、マゼンタ用定着室には、定着
ランプからの紫外線が直接入射する例で示したが、マゼ
ンタ用定着室と定着ランプとの間にイエロー用の定着光
とマゼンタ用の定着光の両方を透過させるフイルタを設
けてもよい。また、上記例では、イエロー用の定着光を
透過させるフイルタを1つ設け、このフイルタによって
区画された定着室を2つ設けた例で説明したが、フイル
タの種類及びフイルタと定着室の数については、記録紙
の感熱発色層の数に応じて適宜選択される。
【0045】また、上記例では、記録紙が定着ケースに
入れられる際の湾曲方向が、記録紙ロールの巻き取り時
の湾曲向きになるように、定着ケースを配置した例で説
明しているが、もちろん、これと逆向きの湾曲になるよ
うに配置してもよい。この場合には、記録紙の記録面が
ロールの外周側を向くように巻き取られた記録紙ロール
が使用される。これによれば、光定着時に記録紙ロール
の巻き取り方向と逆向きに巻き取られることによって、
記録紙の巻癖を除去することができる。
【0046】なお、上記例では、長尺の記録紙を巻き取
った記録紙ロールを使用した例で説明したが、予め所定
サイズにカットされたカットシートタイプの記録紙を使
用してもよい。
【0047】また、上記実施形態では、フイルタでケー
ス本体を2つの定着室に仕切ったが、この他、2個のケ
ース本体を設け、各ケース本体内に定着ランプをそれぞ
れ配置してもよい。この場合にも、記録紙は、各ケース
本体に選択的にセットされるように、分岐ガイドによっ
て振り分けられる。
【0048】上記実施形態では、ケース本体内の中心部
に1本の直管型定着ランプを配置したが、この他に複数
本の直管型定着ランプを配置してもよい。この場合に
は、複数本の定着ランプを拡散筒内に配置し、拡散筒か
らの定着光が一様な照度となるようにするとよい。ま
た、定着ランプの円周方向での発光照度に応じてランプ
と記録紙との距離を変え、記録紙上で照度がほぼ一様に
なるようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のカ
ラー感熱プリンタは、定着ランプとして直管型のランプ
を用い、この定着ランプの長手方向を前記記録紙の幅方
向に合わせて配置し、前記定着ランプの回りで照度がほ
ぼ一様となる位置に記録紙を保持するケース本体と、こ
のケース本体と前記定着ランプとの間に配置され、特定
の波長域の定着光を透過させるフイルタとを備え、この
フイルタによりケース本体を区画し、複数個の定着室を
設けたから、記録紙の副走査方向に渡って前記定着ラン
プの発光照度を均一にすることができる。さらに、記録
領域の全域を同時に照射することができるので、定着ラ
ンプの照射時間を減少することができ、これにより、消
費電力量を削減することができる。
【0050】また、記録紙が定着ランプの回りを取り囲
むようにセットされ、その状態で紫外線の照射を受け
る。このため、記録紙を定着ランプの下を直線的に移動
させながら光定着する従来の方法と比較して、記録紙と
定着ランプとが対向する面積が増加する。このため、定
着ランプから発光される紫外線を有効に利用することが
でき、定着効率を向上することができる。
【0051】また、定着ケースには、記録紙の収納機能
があるので、プリント途中の記録紙をプリンタ外へ一部
露呈させなくても済む。これにより、外部の蛍光灯など
から照射される紫外線の影響を受けることがなく、記録
紙の発色能力が低下することがない。
【0052】また、本発明のカラー感熱プリンタの定着
方法は、定着ランプとして直管型のランプを用い、この
定着ランプの長手方向を前記記録紙の幅方向に合わせて
配置し、前記定着ランプの回りで照度がほぼ一様となる
位置に記録紙を定着ケースにより保持させ、熱記録後の
記録紙を前記定着ケースにセットした後に定着ランプを
発光させて光定着するようにしたから、記録紙の副走査
方向に沿って均一な照度で光定着することができる。し
かも、記録紙と定着ランプとを相対的に固定した状態で
光定着するから、記録紙の搬送速度の変動が生じること
がない。この結果、記録紙の受光量が副走査方向に沿っ
て一定となり、定着ムラをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー感熱プリンタの概略を示す説明図であ
る。
【図2】カラー感熱記録紙の層構造を示す説明図であ
る。
【図3】カラー感熱記録紙の発色特性を示すグラフであ
る。
【図4】光定着器の構成を示す断面図である。
【図5】定着ケースの断面図である。
【図6】制御部の構成を示すブロック図である。
【図7】プリント処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
21 プリンタ 36 光定着器 38 分岐ガイド 39 ガイドモータ 41 定着ランプ 42 定着ケース 43 ケース本体 44 フイルタ 46 イエロー用定着室 47 マゼンタ用定着室

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に複数の異なる感熱発色層を設
    けたカラー感熱記録紙に、カラー画像を複数色面順次に
    熱記録するサーマルヘッドと、熱記録された感熱発色層
    に定着光を照射して光定着する定着ランプと、給紙され
    た記録紙を送り出し方向と戻し方向とに搬送する搬送手
    段と、プリントされた記録紙を排出する排紙口とを備え
    たカラー感熱プリンタにおいて、 前記定着ランプとして直管型のランプを用い、この定着
    ランプの長手方向を前記記録紙の幅方向に合わせて配置
    し、 前記定着ランプの回りで照度がほぼ一様となる位置に記
    録紙を保持するケース本体と、 このケース本体と前記定着ランプとの間に配置され、特
    定の波長域の定着光を透過させるフイルタとを備え、 前記フイルタによりケース本体を区画し、複数個の定着
    室を設けたことを特徴とするカラー感熱プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記定着ランプの発光面と前記記録紙と
    の距離が、前記記録紙の記録領域の全域に渡って等しく
    なるように、前記ケース本体を構成したことを特徴とす
    る請求項1記載のカラー感熱プリンタ。
  3. 【請求項3】 熱記録された記録紙の進路を、前記各定
    着室に向かう定着経路と、前記排紙口に向かう排紙経路
    とに振り分ける記録紙分岐ガイドを設けたことを特徴と
    する請求項1又は2記載のカラー感熱プリンタ。
  4. 【請求項4】 長尺の前記記録紙をロール状に巻いた記
    録紙ロールが使用され、この記録紙ロールから引き出さ
    れプリントされた前記記録紙をシートに切り離すカッタ
    を有することを特徴とする請求項1〜3いずれか1つ記
    載のカラー感熱プリンタ。
  5. 【請求項5】 支持体上に複数の異なる感熱発色層を設
    けたカラー感熱記録紙に、カラー画像を複数色面順次に
    熱記録するサーマルヘッドと、熱記録された感熱発色層
    に定着光を照射して光定着する定着ランプと、給紙され
    た記録紙を送り出し方向と戻し方向とに搬送する搬送手
    段と、プリントされた記録紙を排出する排紙口とを備え
    たカラー感熱プリンタの定着方法において、 前記定着ランプとして直管型のランプを用い、この定着
    ランプの長手方向を前記記録紙の幅方向に合わせて配置
    し、 前記定着ランプの回りで照度がほぼ一様となる位置に記
    録紙を定着ケースにより保持させ、 熱記録後の記録紙を前記定着ケースにセットした後に定
    着ランプを発光させて光定着することを特徴とするカラ
    ー感熱プリンタの定着方法。
  6. 【請求項6】 ケース本体と前記定着ランプとの間に、
    特定の波長域の定着光を透過させるフイルタを配置し、
    このフイルタにより区画された複数個の定着室を選択的
    に用いて光定着することを特徴とする請求項6記載のカ
    ラー感熱プリンタの定着方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8029202B2 (en) * 2008-03-14 2011-10-04 Citizen Holdings Co., Ltd. Printer with recording paper leading edge storage unit

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