JPH09314873A - カラー感熱プリント方法 - Google Patents

カラー感熱プリント方法

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JPH09314873A
JPH09314873A JP8129620A JP12962096A JPH09314873A JP H09314873 A JPH09314873 A JP H09314873A JP 8129620 A JP8129620 A JP 8129620A JP 12962096 A JP12962096 A JP 12962096A JP H09314873 A JPH09314873 A JP H09314873A
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JP
Japan
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lamp
color
coloring layer
magenta
recording paper
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JP8129620A
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English (en)
Inventor
Michiaki Uchikawa
通明 内川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線ランプの起動特性に起因する定着不足
を防止する。 【解決手段】 カラー感熱記録紙は、3回往復動されて
いる間に3色面順次でカラー画像が記録される。マゼン
タ画像の記録に際しては、マゼンタ用紫外線ランプを点
灯してから、その発光強度が所定値に達した時点で、カ
ラー感熱記録紙の搬送を開始して、マゼンタ画像を記録
するとともに、マゼンタ画像の記録された部分にマゼン
タ用紫外線ランプからの紫外線を照射してマゼンタ感熱
発色層を光定着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー感熱記録紙
にフルカラー画像を直接に記録するカラー感熱プリント
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー感熱プリンタでは、支持体上に、
例えばシアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロ
ー感熱発色層を順番に形成したカラー感熱記録紙が用い
られ、3色面順次でカラー感熱記録紙にフルカラーで画
像を記録する。画像の記録に際しては、カラー感熱記録
紙を移動しながらサーマルヘッドで押圧・加熱して、最
初に熱感度が最も高いイエロー感熱発色層にイエロー画
像を1ラインずつ記録する。そして、このイエロー画像
の記録直後に、イエロー用紫外線ランプから420nm
の紫外線(近紫外線)をカラー感熱記録紙に照射して光
定着する。この光定着によって、未発色のイエロー発色
成分が光分解されて発色能力が消失される。
【0003】イエロー画像の定着後に、サーマルヘッド
でマゼンタ感熱発色層にマゼンタ画像を1ラインずつ記
録し、この記録直後に、マゼンタ用紫外線ランプから3
65nmの紫外線を照射してマゼンタ画像を光定着す
る。最後に、サーマルヘッドでシアン感熱発色層にシア
ン画像を1ラインずつ記録する。
【0004】画像を記録する際に、通常はイエロー画像
の記録開始と同時にイエロー用紫外線ランプを点灯し、
またマゼンタ画像の記録開始と同時にマゼンタ用紫外線
ランプを点灯し、サーマルヘッドを通過した記録済のカ
ラー感熱記録紙の部分に紫外線を照射している。イエロ
ー用紫外線ランプの発光強度が小さいと、イエロー画像
の定着不足が生じる。この場合には、光分解されずに残
っているイエローの発色成分がマゼンタ画像の記録時に
発色する。逆に、イエロー用紫外線ランプの発光強度が
大きすぎると、マゼンタ感熱発色層の発色成分も僅かで
あるが光分解されるから、マゼンタ画像の濃度が全体的
に低くなる。そこで、イエロー用紫外線ランプについて
は、発光強度を測定するセンサーを設け、点灯中のカラ
ー感熱記録紙の照度を間接的に測定し、これに基づいて
イエロー用紫外線ランプの駆動条件を設定して、発光強
度が所定値に保たれるように調整されている。
【0005】同様にマゼンタ画像の定着不足が生じる
と、シアン画像の記録時にマゼンタ発色成分が発色す
る。しかし、シアン感熱発色層には光定着性が与えられ
ていないから、マゼンタ画像の過定着はなんら実害がな
い。そこで、マゼンタ画像の定着では、マゼンタ用紫外
線ランプをフル発光させている。これにより、未発色の
マゼンタ発色成分を全て光分解することができる適正照
射量以上の充分な紫外線がカラー感熱記録紙に与えられ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、紫外線ラン
プをフル発光させた場合に、点灯してからの発光強度の
変化、すなわち起動特性は、紫外線ランプ自体の起動特
性のバラツキや環境温度、経年劣化の程度等によって異
なる。例えば、環境温度が低い場合や、経年劣化した紫
外線ランプ、起動特性の悪い紫外線ランプを用いた場合
には、点灯時から発光強度が緩やかに増大し、その後に
発光強度が最大となる起動特性を示す。しかしながら、
従来のカラー感熱プリンタでは、マゼンタ用紫外線ラン
プの点灯直後に、マゼンタ画像の記録が開始されてカラ
ー感熱記録紙がマゼンタ用紫外線ランプの紫外線の照射
領域に搬送される。このため、マゼンタ用紫外線ランプ
の起動特性が悪い場合には、記録エリアの最初の部分で
はカラー感熱記録紙に与えられる紫外線が適正照射量よ
りも少なくなってしまい、マゼンタ感熱発色の定着不足
が発生する。
【0007】本発明は、紫外線ランプの起動特性に起因
するカラー感熱発色層の定着不足を防止するカラー感熱
プリント方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、カラー感熱記録紙の第2感熱発色層に特有
な紫外線を照射する第2紫外線ランプを点灯した後に、
第2紫外線ランプの発光強度を測定し、充分な発光強度
に達してから第2感熱発色層の記録と光定着とを開始す
るようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図2において、記録紙ロール10
は、回転可能な供給軸11に嵌め込まれる。この記録紙
ロール10の下流には搬送ローラ対12が配置されてお
り、この搬送ローラ対12に記録紙ロール10から引き
出されたカラー感熱記録紙14がニップされる。搬送ロ
ーラ対12の下流には、順番にカッタ16,光定着器1
7,回動自在なプラテンローラ18が配置され、このプ
ラテンローラ18に対向してサーマルヘッド19が配置
されている。
【0010】カラー感熱記録紙14は、周知のように、
支持体上に、シアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,
イエロー感熱発色層が順次層設されており、最上層のイ
エロー感熱発色層の熱感度が最も高く、最下層のシアン
感熱発色層の熱感度が最も低い。イエロー感熱発色層
は、420nmの紫外線(近紫外線)によって発色能力
が消失し、マゼンタ感熱発色層は、365nmの紫外線
で発色能力が消失する。
【0011】図3に記録紙ロール10から引き出された
カラー感熱記録紙14の先端部分を示すように、カラー
感熱記録紙14はカット予定線LCでエリアPSに分け
られ、この各エリアPS内の記録エリアPAにカラー画
像が記録される。そして、カラー感熱記録紙14は、カ
ラー画像の記録後に、カット予定線LCで切断され、記
録シートとしてカラー感熱プリンタから排紙される。ま
た、カラー感熱記録紙14の記録面と反対の面で、カッ
ト予定線LCから一定距離の位置には、印刷等により記
された位置決めマーク14aがエリアPS毎に記されて
いる。この位置決めマーク14aは、サーマルヘッド1
9の圧接位置と退避位置との揺動及び記録開始のタイミ
ング,記録シートへの切断のタイミングの制御に使用さ
れる。なお、カラー感熱記録紙14は、カット予定線L
Cで複数のエリアPSに分けられているが、以下の説明
では引き出されたカラー感熱記録紙14の先端部分のエ
リアPSを便宜上、先端エリアPSと称する。
【0012】図2において、搬送ローラ対12は、パル
スモータ15によって正逆両方向に回転し、ニップした
カラー感熱記録紙14を往復動させる。1色の画像を記
録する際には、カラー感熱記録紙14は、搬送ローラ対
12の回転により、記録紙ロール10から引き出され、
先端エリアPSの後端(記録紙ロール10側の端部)が
サーマルヘッド19の位置まで送り出される。この後
に、搬送ローラ対12の回転が切り換えられて、カラー
感熱記録紙14が記録紙ロール10方向(図中矢印A方
向)に引き戻され、この間にサーマルヘッド19によっ
て1色の画像が1ラインずつ記録される。このようにし
て、カラー感熱記録紙14を3回往復動している間に先
端エリアPSの記録エリアPAにカラー画像を3色面順
次で記録する。
【0013】カッタ16は、シアン画像の記録後に、記
録済の先端エリアPAの後端のカット予定線LCでカラ
ー感熱記録紙14を切断する。このカッタ16の下流側
の近傍にはマークセンサ16aが配されており、このマ
ークセンサ16aで位置決めマーク14aを検出して、
カッタ16を作動させることによって、カラー感熱記録
紙14をカット予定線LCで切り離す。
【0014】光定着器17は、発光ピークが420nm
の紫外線を発生するイエロー用紫外線ランプ20と、発
光ピークが365nmの紫外線を発生するマゼンタ用紫
外線ランプ21と、これらの背後を覆うランプハウス2
2と、イエロー用紫外線ランプ20及びマゼンタ用紫外
線ランプ21の放出された紫外線を受光して、各紫外線
ランプ20,21の発光強度を測定するための紫外線セ
ンサ23とから構成されている。また、この光定着器1
7の下部には、スライド自在なシャッタ24が配されて
いる。
【0015】紫外線センサ23からは、各紫外線ランプ
20,21の発光強度に応じた信号が出力され、この信
号を基にしてイエロー用紫外線ランプ20の発光強度の
調整及びマゼンタ画像の記録開始のタイミングの制御が
行われる。なお、紫外線センサは、各紫外線ランプ2
0,21毎に設けてもよい。
【0016】シャッタ24は、光定着器17の下部の開
口を開閉して紫外線の照射領域を規制する。イエロー画
像及びマゼンタ画像の記録時には、シャッタ24は、カ
ラー感熱記録紙14の引き戻しの速度と同じ速度で、引
き戻し方向(図中矢印A方向)にスライド移動される。
これにより、先端エリアPSだけに各紫外線ランプ2
0,21からの紫外線が照射される。
【0017】サーマルヘッド19には、多数の発熱素子
をライン状に配列した発熱素子アレイ19aが形成され
ている。このサーマルヘッド19aは、軸19bを支点
にして揺動自在であり、プラテンローラ18上のカラー
感熱記録紙14に発熱素子アレイ19aを圧接した圧接
位置と、カラー感熱記録紙14から離れた退避位置との
間で揺動される。プラテンローラ18の上流側の近傍に
は、マークセンサ18aが配されている。マークセンサ
18aに位置決めマーク14aが対峙した時に、サーマ
ルヘッド19で記録を開始することにより、先端エリア
PSの記録エリアPAの後端(記録紙ロール10側の端
部)側から画像が記録される。
【0018】サーマルヘッド19の下流には、パルスモ
ータ27で回転される排紙ローラ対28が配されてい
る。この排紙ローラ対28は、カラー感熱記録紙14を
ニップした位置と、ニップを解除した位置との間で移動
自在であり、3色の画像を記録した後にカラー感熱記録
紙14(記録シート)の先端部をニップし、カット予定
線LCで切断された記録シートをその回転によりカラー
感熱プリンタから排紙する。
【0019】図4にカラー感熱プリンタの要部の電気的
構成を示す。コントローラ30は、カラー感熱プリンタ
の各部を制御する。画像メモリ31には、今回記録すべ
き画像のイエロー画像データ,マゼンタ画像データ,シ
アン画像データが書き込まれている。ヘッドドライバ3
2は、各色の画像データに応じてサーマルヘッド19の
各発熱素子を駆動する。これにより、各発熱素子は画像
データ及び記録すべき色に応じた発熱量で発熱し、カラ
ー感熱記録紙14を画像データに応じた濃度で発色させ
る。
【0020】紫外線センサ23からの信号は、アンプ3
3,A/D変換器34を介して、イエロー用紫外線ラン
プ20またはマゼンタ用紫外線ランプ21の発光強度に
応じた照度データとして、コントローラ30に送られ
る。コントローラ30は、イエロー画像の記録時には、
イエロー用ランプドライバ35を介して、イエロー用紫
外線ランプ20を点灯させる。また、マゼンタ画像を記
録する際には、コントローラ30は、マゼンタ用ランプ
ドライバ36を介して、マゼンタ用紫外線ランプ21を
点灯させる。モータドライバ37は、コントローラ30
の制御により、パルスモータ15を正逆両方向に回転す
る。
【0021】コントローラ30は、イエロー用紫外線ラ
ンプ20またはマゼンタ用紫外線ランプ21の点灯中に
A/D変換器34からの照度データを参照して、各紫外
線ランプ20,21の発光強度を監視する。イエロー画
像を記録する際には、コントローラ30は、照度データ
に基づいてランプ調光信号を発生し、この信号をイエロ
ー用ランプドライバ35に送る。このイエロー用ランプ
ドライバ35は、ランプ調光信号に応じてイエロー用紫
外線ランプ20の発光強度を調節する。具体的には、イ
エロー用紫外線ランプ20の駆動パルスのデューテイ比
を調節する。
【0022】イエロー用紫外線ランプ20の発光強度が
小さいと、カラー感熱記録紙14に対する紫外線の照射
強度が小さくなる。紫外線の照射強度が小さくなると、
カラー感熱記録紙14への紫外線の照射量が不足してイ
エロー感熱発色層の定着不足が生じ、光分解されずに残
っているイエローの発色成分がマゼンタ画像の記録時に
発色する。逆に、イエロー用紫外線ランプの発光強度が
大きすぎると、マゼンタ感熱発色層の発色成分も僅かで
あるが光分解されるから、マゼンタ画像の濃度が全体的
に低くなる。このような不都合を防止するために、イエ
ロー用紫外線ランプの発光強度が所定値に保たれ、イエ
ロー感熱発色層を過不足なく光定着するための紫外線の
照射量がカラー感熱記録紙14に与えられるように調節
する。この調整後に、カラー感熱記録紙14を引き戻し
を開始して、イエロー画像の記録とイエロー感熱発色層
の光定着とを行う。
【0023】一方、マゼンタ画像を記録する際には、シ
アン感熱発色層には光定着性が与えられていないから、
マゼンタ用紫外線ランプ21によるマゼンタ画像の過定
着はなんら実害がないので、マゼンタ用紫外線ランプ2
1をフル発光させるが、コントローラ30は、照度デー
タに基づいて、マゼンタ用紫外線ランプ21の発光強度
がマゼンタ感熱発色層を定着するのに必要な所定値に達
した後に、カラー感熱記録紙14を引き戻しを開始し
て、マゼンタ画像の記録とマゼンタ感熱発色層の光定着
とを行う。これにより、マゼンタ用紫外線ランプ21か
らはマゼンタ感熱発色層の発色能力を全て消失し得るに
必要な適正照射量以上の紫外線がカラー感熱記録紙14
に与えられる。
【0024】次に上記実施態様の作用について説明す
る。記録紙ロール10から引き出されたカラー感熱記録
紙14は、その先端が搬送ローラ対12にニップされた
状態にされている。プリントすべき画像の各色の画像デ
ータを画像メモリ31に取り込んだ後に、操作部(図示
省略)を操作してプリントを指示すれば、コントローラ
30は、モータドライバ37を介してパルスモータ15
を正方向に回転する。このパルスモータ15の回転は、
搬送ローラ対12を正方向に回転させる。これにより、
記録紙ロール10からカラー感熱記録紙14が引き出さ
れ、その先端が退避位置に移動しているサーマルヘッド
19とプラテンローラ18と間に向けて送り出される。
【0025】送り出されたカラー感熱記録紙14の最初
の位置決めマーク14aがプラテンローラ18の近傍の
マークセンサ18aに達すると、マークセンサ18aか
らマーク検知信号が発生する。このマーク検知信号の発
生後、コントローラ30は、カラー感熱記録紙14を適
当な長さだけ余分に送ってからパルスモータ15の回転
を停止する。次に、コントローラ30は、サーマルヘッ
ド19を圧接位置に揺動する。これにより、発熱素子ア
レイ19aがカラー感熱記録紙14に圧接された状態に
なる。
【0026】次に、コントローラ30は、イエロー用ラ
ンプドライバ35を介して、イエロー用紫外線ランプ2
0を点灯させる。イエロー用紫外線ランプ20からの紫
外線の一部が紫外線センサ23で受光され、イエロー用
紫外線ランプ20の発光強度に応じた信号が出力され
る。この信号は、アンプ33,A/D変換器34を介し
て、照度データとしてコントローラ30に送られる。コ
ントローラ30は、照度データを基づいたランプ調光信
号を発生し、この信号をイエロー用ランプドライバ35
に送り、イエロー用紫外線ランプ20の発光強度が所定
値に保たれるように調整する。
【0027】この調整によって、イエロー用紫外線ラン
プ20の発光強度が所定値になった後に、コントローラ
30は、パルスモータ15を一定の速度で逆方向に回転
させる。これにより、搬送ローラ対12が逆方向に回転
され、カラー感熱記録紙14が一定速度で記録紙ロール
10に向けて引き戻される。この引き戻しによって、位
置決めマーク14aがマークセンサ18aに検出される
と、すなわち先端エリアPS内の記録エリアPAに発熱
素子アレイ19aが達した時点で、コントローラ30
は、ヘッドドライバ32にイエロー画像の記録開始を指
示する。この指示により、各発熱素子がイエロー画像デ
ータに基づいて駆動され、先端エリアPSの記録エリア
PA内にイエロー画像が1ラインずつ記録される。
【0028】そして、先端エリアPSの後端が光定着器
17の紫外線の照射領域に達すると、シャッタ24がカ
ラー感熱記録紙14の引き戻し速度と同じ速度で、引き
戻し方向(図2中矢印A方向)にスライド移動される。
これにより、イエロー用紫外線ランプ20からの420
nmの紫外線が先端エリアPSだけに照射されるように
なる。イエロー画像の最終ラインを記録した後にも、カ
ラー感熱記録紙14の先端(先端エリアPSの先端)が
光定着器17の紫外線の照射領域を通過するまで、カラ
ー感熱記録紙14が引き戻される。
【0029】イエロー用紫外線ランプ20の発光強度の
調整は、点灯中に継続して行われるから、先端エリアP
Sは、紫外線の照射領域を通過する間に、一定の照射強
度の420nmの紫外線が照射されて、イエロー感熱発
色層は過不足なく定着される。したがって、イエロー感
熱発色層に残っていた発色能力が全て消失される。先端
エリアPSが紫外線の照射領域を通過した後、イエロー
用紫外線ランプ20が消灯されるとともに、シャッタ2
4が閉じられてイエロー画像の記録工程が終了する。
【0030】なお、先端エリアPSが紫外線の照射領域
に達したことと、カラー感熱記録紙14の先端が光定着
器17を通過したこととは、パルスモータ15に供給さ
れる駆動パルスの個数をカウントすることにより判断さ
れる。もちろん、センサを用いて検出してもよい。
【0031】次に、コントローラ30は、サーマルヘッ
ド19を退避位置に移動させてから、搬送ローラ対12
を正方向に回転して、カラー感熱記録紙14を再びプラ
テンローラ18に向けて送り出す。上述の手順と同様に
して、カラー感熱記録紙14を所定長だけ送り出してか
らパルスモータ15の回転を停止し、サーマルヘッド1
9を圧接位置に揺動する。
【0032】この後、コントローラ30は、図1に示す
手順に従って、マゼンタ画像の記録を行う。まず、コン
トローラ30は、マゼンタ用ランプドライバ36を介し
てマゼンタ用紫外線ランプ21を点灯する。この時に
は、マゼンタ用ランプドライバ36は、マゼンタ用紫外
線ランプ21をフル発光するようにして点灯させる。
【0033】マゼンタ用紫外線ランプ21が点灯する
と、これからの紫外線の一部が紫外線センサ23で受光
され、マゼンタ用紫外線ランプ21の発光強度に応じた
信号が出力され、アンプ33,A/D変換器34を介し
て、照度データとしてコントローラ30に送られる。
【0034】コントローラ30は、照度データを参照し
てマゼンタ用紫外線ランプ21の発光強度を監視し、そ
の発光強度が適正照射量を得るのに必要な所定値に達し
た後に、搬送ローラ対12を逆方向に回転し、カラー感
熱記録紙14を記録紙ロール10に向けて引き戻す。そ
して、位置決めマーク14aがマークセンサ18aに検
出された時点で、コントローラ30は、ヘッドドライバ
32にマゼンタ画像の記録開始を指示する。この指示に
より、発熱素子アレイ19aの各発熱素子がマゼンタ画
像データに基づいて駆動され、先端エリアPSの記録エ
リアPA内にマゼンタ画像が1ラインずつ記録される。
【0035】このマゼンタ画像が記録された先端エリア
PSの後端が光定着器17の紫外線の照射領域に達する
と、シャッタ24がカラー感熱記録紙14の引き戻し速
度と同じ速度で、引き戻し方向にスライド移動され、マ
ゼンタ用紫外線ランンプ21からの365nmの紫外線
が先端エリアPSだけに照射され、この照射された部分
のマゼンタ感熱発色層が発色能力が消失される。
【0036】また、マゼンタ画像の最終ラインを記録し
た後にも、カラー感熱記録紙14の先端が紫外線の照射
領域を通過するまでカラー感熱記録紙14が引き戻され
る。これにより、先端エリアPSの全面に365nmの
紫外線が照射されて、この先端エリアPSのマゼンタ感
熱発色層の発色能力が消失される。この後、マゼンタ用
紫外線ランプ21が消灯されるとともに、シャッタ24
が閉じられてマゼンタ画像の記録工程が終了する。
【0037】マゼンタ画像の記録工程の終了後には、上
述と同様な手順でカラー感熱記録紙14をプラテンロー
ラ18に向けて送り出してから、再び記録紙ロール10
に向けて引き戻す。そして、この引き戻しの間にシアン
画像が1ラインずつ記録される。このシアン画像の記録
に際しては、光定着が行われない。
【0038】シアン画像の最終ラインの記録終了後に、
上記のようにして先端エリアPSの後端のカット予定線
LCがカッタ16に向かうようにして、カラー感熱記録
紙14が搬送される。そして、先端エリアPSの位置決
めマーク14aがマークセンサ16aに対峙すると、搬
送ローラ対12の回転が停止されるとともに、排紙ロー
ラ対28がカラー感熱記録紙14の先端をニップした状
態に移動される。この後、カッタ16が作動されて、カ
ラー画像記録された先端エリアPSが記録紙ロール10
から切り離され、記録シートとされる。記録シートは、
それをニップした排紙ローラ対28が回転されることに
よりカラー感熱プリンタから排紙される。
【0039】ところで、環境温度が低い、マゼンタ用紫
外線ランプが経年劣化している、紫外線ランプ自体の起
動特性が悪い場合には、点灯直後にマゼンタ用紫外線ラ
ンプの発光強度が緩やかに増大し、環境温度や劣化程度
等に応じた時間が経過してから最大発光強度で発光す
る。そして、マゼンタ用紫外線ランプの発光強度が所定
値に達しないうちに、先端エリアPSの記録エリアPA
が紫外線の照射領域に達するとこの記録エリアPAのマ
ゼンタ感熱発色層に定着不足が生じる。
【0040】図5は、マゼンタ用紫外線ランプ21の起
動特性が悪い場合に、マゼンタ用紫外線ランプ21の点
灯と同時に、カラー感熱記録紙14の引き戻しを開始し
て、先端エリアPSのマゼンタ感熱発色層の光定着を行
うようにした際の定着状態を模式的に示すものである。
先端エリアPSは、マゼンタ用紫外線ランプ21の点灯
と同時に、マゼンタ用紫外線ランプ21による紫外線の
照射領域に向けて引き戻され、その記録エリアPAの後
端(記録紙ロール10側)が時間T1で紫外線照射領域
に達する。また、この引き戻し時に、先端エリアPSの
記録エリアPAにサーマルヘッド19でマゼンタ画像が
記録される。一方、マゼンタ用紫外線ランプ21は、点
灯直後から発光強度が緩やかに増大し、時間T2が経過
した時点で、マゼンタ感熱発色層の発色能力を全て消失
し得る所定値(発光強度Z)に達する。
【0041】例えば、図6に示すようにマゼンタ用紫外
線ランプ21の起動特性が良好で点灯直後に発光強度Z
に達するような場合で時間T1が時間T2よりも長い場
合、または起動特性が悪くても時間T1が時間T2より
も長い場合には、先端エリアPSの記録エリアPAの部
分のマゼンタ感熱発色層に定着不足は発生しない。しか
しながら、図5に示されるように、起動特性が悪く時間
T1が時間T2よりも短い場合には、先端エリアPSの
記録エリアPAの後端が紫外線の照射領域に達した時点
では、まだマゼンタ用紫外線ランプ21は、発光強度Z
に達してない。したがって、時間T2までに紫外線の照
射領域に達した図中符号Puで示される領域は、紫外線
の照射領域を通過している全期間中、あるいは紫外線の
照射領域を通過する際の一部の期間中において、マゼン
タ用紫外線ランプ21からの照射強度が低くなるため適
正照射量が与えられない。
【0042】このような状態でシアン画像を記録するた
めに先端エリアPSの記録エリアPAがサーマルヘッド
19で加熱すると、記録エリアPA内のシアン感熱発色
層が発色するだけでなく、図中クロスハッチングで示さ
れる領域Pmのマゼンタ感熱発色層が定着不足となって
いるために、残っていた発色能力でマゼンタが発色して
しまい記録された画像の画質を劣化させてしまう。
【0043】しかしながら、このカラー感熱プリンタで
は、マゼンタ用紫外線ランプ21を点灯させてから、そ
の発光強度を照度センサ23で測定し、この測定で発光
強度Zになった時点で、カラー感熱記録紙の引き戻しを
行ってマゼンタ画像の記録を開始するとともに、記録エ
リアPAにマゼンタ用紫外線ランプ21からの紫外線を
照射するようにしている。
【0044】したがって、図7に示すように、例えばマ
ゼンタ用紫外線ランプ21の起動特性が悪い場合には、
マゼンタ用紫外線ランプ21を点灯してから発光強度Z
になった時点(時間T2)で、カラー感熱記録紙の引き
戻しを行ってマゼンタ画像の記録が開始される。これに
より、記録エリアPAが紫外線の照射領域には達した時
点(時間T1)では、すでにマゼンタ用紫外線ランプ2
1が発光強度Z以上で発光しているから、記録エリアP
Aの全面に適正照射量以上の紫外線が与えられ、記録エ
リアPAのマゼンタ感熱発色層に定着不足が生じること
がない。もちろん、先端エリアPSの記録エリアPA以
外の部分についても、マゼンタ感熱発色層に定着不足が
生じることがない。このようにして定着不足が発生しな
いから、シアン画像を記録した際に、マゼンタ感熱発色
層が発色することがない。なお、マゼンタ用紫外線ラン
プ21の起動特性が良好な場合にも、マゼンタ用紫外線
ランプ21が発光強度Zになった時点で、カラー感熱記
録紙の引き戻しを行ってマゼンタ画像の記録と、光定着
が開始される。この場合には点灯後からマゼンタ画像の
記録開始までの時間が短くなるのはいうまでもない。
【0045】上記実施形態では、カラー感熱記録紙を記
録紙ロールから引き出し、これを往復動させて画像を記
録しているが、予め所定のサイズにカットされたシート
状のカラー感熱記録紙を往復動させて画像を記録しても
よい。また、径の大きなプラテンドラムを用い、この外
周にシート状のカラー感熱記録紙を巻き付けて、プラテ
ンドラムを3回転させる間に各色の画像の記録を行って
もよい。この場合には、プラテンドラムの1回転目でイ
エロー画像の記録を行い、このイエロー画像の記録直後
にイエロー用紫外線ランプからの紫外線をカラー感熱記
録紙に照射する。そして、イエロー画像の記録と光定着
の終了後に、マゼンタ用紫外線ランプを点灯させ、マゼ
ンタ用紫外線ランプの発光強度が所定値に達した後に、
2回転目を開始してマゼンタ画像の記録を行い、このマ
ゼンタ画像の記録直後にマゼンタ用紫外線ランプからの
紫外線をカラー感熱記録紙に照射する。なお、シート状
のカラー感熱記録紙を用いる場合には、光定着器のシャ
ッタは不要である。
【0046】また、上記実施形態では、上層からイエロ
ー感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,シアン感熱発色層
の順番で配されたカラー感熱記録紙を用いた例について
説明したが、上層からマゼンタ感熱発色層,イエロー感
熱発色層,シアン感熱発色層の順番で配されたカラー感
熱記録紙を用いた場合には、マゼンタ、イエロー,シア
ンの順番で記録する。この場合には、イエロー用紫外線
をフル発光させて、その発光強度が所定値に達してから
イエロー画像の記録とイエロー感熱発色層の光定着とを
行うようにする。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明のカラ
ー感熱プリント方法によれば、カラー感熱記録紙の第2
感熱発色層、例えばマゼンタ感熱発色層を光定着するた
めの第2紫外線ランプを点灯した後に、第2紫外線ラン
プの発光強度を測定し、第2感熱発色層を定着するのに
充分な発光強度に達してから第2感熱発色層の記録と光
定着とを開始しするから、第2紫外線ランプの起動特性
が悪い場合であっても、この第2紫外線ランプが所定の
発光強度に達した後に、第2感熱発色層の記録が開始さ
れ、第2紫外線ランプによって適正量以上の紫外線が記
録されたカラー感熱記録紙の部分に照射されるので、第
2感熱発色層に定着不足が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】マゼンタ画像を記録する際の手順を示すフロー
チャートである。
【図2】本発明のカラー感熱プリンタの一例を示す概略
図である。
【図3】記録紙ロールから引き出したカラー感熱記録紙
を示す説明図である。
【図4】カラー感熱プリンタの要部の電気的構成を示す
ブロック図である。
【図5】起動特性が悪い紫外線ランプの点灯直後に記録
と定着とを行うようにした場合のカラー感熱記録紙の定
着状態を示す説明図である。
【図6】起動特性が良好な紫外線ランプの点灯直後に記
録と定着とを行うようにした場合のカラー感熱記録紙の
定着状態を示す説明図である。
【図7】紫外線ランプの点灯後に発光強度が所定値に達
してから記録と定着とを行うようにした場合のカラー感
熱記録紙の定着状態を示す説明図である。
【符号の説明】
14 カラー感熱記録紙 17 光定着器 19 サーマルヘッド 20 イエロー用紫外線ランプ 21 マゼンタ用紫外線ランプ 23 紫外線センサ 30 コントローラ 35 イエロー用ランプドライバ 36 マゼンタ用ランプドライバ PS エリア PA 記録エリア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1〜第3感熱発色層が積層され、最上
    層の第1感熱発色層とその下の第2感熱発色層について
    はそれぞれ特有な紫外線による光定着性を有するととも
    に、下層の感熱発色層ほど熱感度が低いカラー感熱記録
    紙を用い、カラー感熱記録紙の搬送中にサーマルヘッド
    で上層にある熱感度が高い感熱発色層から順に記録して
    画像を3色面順次で記録するとともに、第1感熱発色層
    の記録直後に、第1紫外線ランプで第1感熱発色層に特
    有な紫外線をカラー感熱記録紙に与えて第1感熱発色層
    を光定着し、また第2感熱発色層の記録直後に、第2紫
    外線ランプで第2感熱発色層に特有な紫外線をカラー感
    熱記録紙に与えて第2の感熱発色層を光定着するように
    したカラー感熱プリント方法において、 前記第2紫外線ランプを点灯した後に第2紫外線ランプ
    の発光強度を測定し、第2感熱発色層を定着するのに充
    分な発光強度に達してから第2感熱発色層の記録を開始
    することを特徴とするカラー感熱プリント方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005271452A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Noritsu Koki Co Ltd プリンタ
JP2005271453A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Noritsu Koki Co Ltd プリンタ

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JP2005271452A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Noritsu Koki Co Ltd プリンタ
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