JP3369004B2 - カラー感熱プリンタ - Google Patents

カラー感熱プリンタ

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JP3369004B2
JP3369004B2 JP21008594A JP21008594A JP3369004B2 JP 3369004 B2 JP3369004 B2 JP 3369004B2 JP 21008594 A JP21008594 A JP 21008594A JP 21008594 A JP21008594 A JP 21008594A JP 3369004 B2 JP3369004 B2 JP 3369004B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、往復動方式のカラー感
熱プリンタに関し、詳しくは、カラー感熱記録材料の端
部近くまで光定着を行うカラー感熱プリンタに関するも
のである。 【0002】 【従来の技術】支持体上に、少なくとも3種類の感熱発
色層、例えばシアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,
イエロー感熱発色層を順に層設したカラー感熱記録材料
を用いて、フルカラー画像をプリントするカラー感熱プ
リンタが知られている。このカラー感熱プリンタでは、
プリントに際してサーマルヘッドをカラー感熱記録材料
に押し付け、熱感度が最も高いイエロー感熱発色層にイ
エロー画像を1ラインずつ熱記録し、その直後にイエロ
ー感熱発色層を光定着する。次にマゼンタ感熱発色層に
マゼンタ画像を熱記録してから、これを光定着する。最
後に、シアン感熱発色層にシアン画像を熱記録してフル
カラー画像が得られる。 【0003】このような熱記録及び光定着は、サーマル
ヘッド及び光定着器に対してカラー感熱記録材料が相対
移動される間に行われ、この移動方式によってカラー感
熱プリンタは、主にプラテンドラム方式と往復動方式と
に分けられる。プラテンドラム方式は、カラー感熱記録
材料の長さに応じた周長を有するプラテンドラムにカラ
ー感熱記録材料を巻き付けて回転させるもので、プラテ
ンドラムに対するカラー感熱記録材料の固定は、プラテ
ンドラムに設けられたクランパによってカラー感熱記録
材料の先端をクランプして行っている。この方式では、
カラー感熱記録材料を巻き付けるために、この記録材料
の長さに対応する周長を備えたプラテンドラムが必要と
なる。したがって、プラテンドラム方式は葉書サイズ程
度のプリントに適し、それ以上のB5,A4サイズ等の
プリントになると、これに対応させて径が大きなプラテ
ンドラムが必要となり装置の小型化が難しくなる。しか
も、径が大きくなるため、摩擦負荷半径も大きくなり、
その分だけ強力な駆動モータを用いる必要がある。反
面、カラー感熱記録材料は先端部分が僅かにクランプさ
れるだけなので、このプラテンドラム方式では記録面を
有効に使用することができる。 【0004】一方、図8に示すように往復動方式のカラ
ー感熱プリンタは、上方のニップローラ2aと下方の駆
動ローラ2bとからなる搬送ローラ対2でカラー感熱記
録材料3の先端をニップして、給紙トレイ4側から排紙
通路5側へ搬送する順方向と、排紙通路5側から給紙ト
レイ4側へ搬送する逆方向とに交互に搬送しながら、小
径のプラテンローラ7とサーマルヘッド8との間にカラ
ー感熱記録材料3を挟み込んで、イエロー,マゼンタ,
シアンの3色を順次熱記録するものである。 【0005】また、搬送ローラ対2の順方向の下流側に
は、イエロー用紫外線ランプ9a及びマゼンタ用紫外線
ランプ9bと、これらのランプ9a,9bを覆うランプ
ハウス9cとからなる光定着器9が配置されており、順
方向へ搬送しながら各感熱発色層への熱記録を行い、順
方向又は逆方向への搬送時に光定着器9を点灯して光定
着を行うようになっている。この方式では、感熱記録材
料3の長さに対応した周長を有するプラテンドラムを用
いる必要がなく、小径のプラテンローラ7を使用するこ
とができるため装置の小型化には有利であり、また小さ
な駆動モータを用いることができるようになる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、往復動
方式のカラー感熱プリンタでは、3色の画素にズレが生
じないようにするために、簡単な構成の搬送系では常に
搬送ローラ対2に感熱記録材料3を挟み込んでおく必要
があり、このため搬送ローラ対2に挟み込まれる挟み代
L1が必要となり、この部分は光定着器に達しないた
め、定着できないので余白部分となる。 【0007】また、図8に示すように、2種類の紫外線
ランプ9a,9bを並べる必要があり、これによって搬
送ローラ対2から離れた側のランプ9bでは、定着不足
の領域が広くなる。また、記録材料3の端部が搬送ロー
ラ対2に位置して記録材料3の送りが停止されると、紫
外線照射エリア(定着エリア)A1に先に到達した部分
と後から到達した部分では照射光量が異なりこのエリア
A1内で光定着量にむらが生じてしまう。これにより、
後から定着エリアA1に達した部分が光定着不足になっ
てしまうという問題がある。 【0008】したがって、往復動方式のカラー感熱プリ
ンタでは、定着エリアA1に光定着不足部分が生じるた
め画像品位が落ちる。印画面に均一な品質を求めると、
このエリアA1の長さL4を含んだL2と前記L1とを
余白部分(長さL3)とする必要がある。このように、
往復動方式では大きな余白長さL3が必要となり、プリ
ント可能な部分が狭くなるという問題がある。特に、複
数本のランプを用いて定着光量を大きくし定着時の搬送
速度を速くしてプリント時間を短縮しようとする場合に
は、定着エリアA1が更に広がってしまうため、この余
白長さが更に大きくなってしまうという問題がある。 【0009】上記定着エリアA1内における定着不足部
分を解消するためには、この部分に充分な定着光量を与
える必要がある。追加的に定着光量を与える方法として
は、記録材料の送りを停止した後も一定時間紫外線ラン
プを点灯しておくことが考えられるが、この場合には、
記録材料の送りを停止した後に一定時間ランプを点灯す
る必要があるため、定着時間が長くなってしまうという
問題がある。 【0010】本発明は上記課題を解決するものであり、
往復動方式のカラー感熱プリンタの余白が長くならない
ようにしたカラー感熱プリンタを提供することを目的と
する。また、本発明は、プリント時間を短縮することが
できるようにしたカラー感熱プリンタを提供することを
目的とする。 【0011】 【0012】【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載したカラー感熱プリンタは、光定
着器に光定着時のカラー感熱記録材料の送り方向と同じ
方向に移動して光定着器を覆い定着光を遮光するシャッ
タを設け、光定着時にカラー感熱記録材料の端部が搬送
ローラ対に接近してその送りを停止する前に、カラー感
熱記録材料の送りを減速し、この減速による定着光量の
増加をシャッタによりカットして減速前の積算定着光量
に対して積算定着光量をほぼ一定にしたものである。 【0013】 【作用】光定着時にカラー感熱記録材料の端部が搬送ロ
ーラ対に位置してその送りを停止する前に、カラー感熱
記録材料の送りが減速される。これにより、減速前の送
りに比べて定着エリア内を記録材料がゆっくりと移動す
るため、積算定着光量が増加する。したがって、定着光
量不足部分が少なくなって、この分だけ記録エリアが広
がる。また、減速した後一定時間を経過した時点で、シ
ャッタの閉じが開始される。シャッタの閉じ速度はカラ
ー感熱記録材料の送り速度よりも速く設定されており、
これにより、余分な定着光量がカットされ、積算定着光
量がほぼ一定にされる。 【0014】 【実施例】カラー感熱プリンタの概略を示す図1におい
て、給紙ローラ10により給紙トレイ11から送り出さ
れたカラー感熱記録材料12は、給紙通路13を通って
第1搬送ローラ対14に向かって搬送される。第1搬送
ローラ対14は、上方のニップローラ15と、下方の駆
動ローラ16との間でカラー感熱記録材料12を挟み込
み、これをプラテンローラ17とサーマルヘッド18と
の間に送り込む。 【0015】サーマルヘッド18には多数の発熱素子1
8aが記録材料12の幅方向にライン状に配列されてお
り、各発熱素子18aは記録すべき色及び画素の濃度に
応じて熱エネルギーを発生する。サーマルヘッド18
は、取付軸20に回動自在に取り付けられており、この
取付軸20を中心に時計方向に回動して発熱素子18a
とプラテンローラ17との間にカラー感熱記録材料12
を挟み込む。 【0016】カラー感熱記録材料12は、サーマルヘッ
ド18とプラテンローラ17との間を通過して第2搬送
ローラ対22に向かって搬送される。第2搬送ローラ対
22は、上方に配置されたニップローラ23と、下方に
配置された駆動ローラ24とからなり、これらの間でカ
ラー感熱記録材料12を挟み込む。この第2搬送ローラ
対22の送りに同期して発熱素子18aが例えばイエロ
ー画像に応じた熱エネルギーを発熱させ、これによりカ
ラー感熱記録材料12にイエロー画像が熱記録される。
第1搬送ローラ対14の駆動ローラ16と、第2搬送ロ
ーラ対22の駆動ローラ24と、給紙ローラ10は搬送
モータ56で回転制御される。搬送モータ56はドライ
バ57を介して後述するコントローラ40により回転制
御される。また、給紙ローラ10には図示しない電磁ク
ラッチが設けられており、給紙ローラ10の回転によっ
てトレイ11からカラー感熱記録材料12が引き出され
て第1搬送ローラ対14にニップされた後はこの電磁ク
ラッチが作動して、搬送モータ56の回転を給紙ローラ
10に伝達することのないようにされる。 【0017】カラー感熱記録材料12は、図2に示すよ
うに、支持体25の上に、シアン感熱発色層26,マゼ
ンタ感熱発色層27,イエロー感熱発色層28,保護層
29が順次層設されている。これらの各感熱発色層26
〜28は、熱記録される順番に表面から層設されている
が、例えばマゼンタ,イエロー,シアンの順番に熱記録
する場合には、イエロー感熱発色層28とマゼンタ感熱
発色層27との位置が入れ換えられる。前記支持体25
としては、不透明なコート紙又はプラスチックフイルム
が用いられ、そしてOHPシートを制作する場合には、
透明なプラスチックフイルムが用いられる。 【0018】シアン感熱発色層26は、電子供与性染料
前駆体と電子受容性化合物を主成分として含有し、加熱
されたときにシアンに発色する。マゼンタ感熱発色層2
7としては、最大吸収波長が約365nmであるジアゾ
ニウム塩化合物と、これに熱反応してマゼンタに発色す
るカプラーとを含有している。このマゼンタ感熱発色層
27は、熱記録後に365nm付近の紫外線を照射する
とジアゾニウム塩化合物が光分解して発色能力が失われ
る。イエロー感熱発色層28は、最大吸収波長が約42
0nmであるジアゾニウム塩化合物と、これと熱反応し
てイエローに発色するカプラーとを含有している。この
イエロー感熱発色層28は420nm付近の紫外線を照
射すると光定着して発色能力が失われる。 【0019】図1に示すように、第2搬送ローラ対22
の順方向送り(図1中の右方向への送り)の下流側に
は、反転フレーム35が取付軸36を介して機枠(図示
せず)に回転自在に取り付けられている。この反転フレ
ーム35には、光定着器30,31が取付軸36を中心
とする点対称位置で取り付けられており、これら各光定
着器30,31は反転フレーム35が180°回転する
ことにより定着位置に交互にセットされるようになって
いる。この反転フレーム35は反転モータ38により回
転され、反転モータ38はドライバ39を介してコント
ローラ40により回転制御される。 【0020】定着位置にある各光定着器30,31がニ
ップローラ23に近接するように、反転フレーム35は
配置されており、図8に示す余白部分の長さL3が少な
くなるようにされている。第1の光定着器30は、2本
のイエロー用紫外線ランプ30aとランプハウス32と
から構成されている。ランプハウス32は、紫外線ラン
プ30aから放射された紫外線を反射してカラー感熱記
録材料12に照射する。第2の光定着器31は、同様に
2本のマゼンタ用紫外線ランプ31aとランプハウス3
4とから構成されている。イエロー用紫外線ランプ30
aは発光ピークがほぼ420nmの紫外線を放射してイ
エロー感熱発色層28の光定着を行い、マゼンタ用紫外
線ランプ31aは発光ピークがほぼ365nmの紫外線
を放射してマゼンタ感熱発色層27の光定着を行う。 【0021】定着位置にある光定着器30,31と記録
材料12との間には、シャッタ板41が配置されてい
る。シャッタ板41は、図3に示す退避位置から定着時
の記録材料の送り方向と同じ方向に移動して、図4に示
すように、定着位置にある各光定着器30,31の定着
エリアA1を覆う。シャッタ板41が定着エリアA1を
全て覆うと、シャッタ板41の移動が停止される。 【0022】図3に示すように、シャッタ板41は反転
フレーム35の取付軸36に取付板42を介して回動自
在に取り付けられており、その移動軌跡と同じ曲率の円
弧状に湾曲されている。このように、湾曲させてシャッ
タ板41を構成し、取付軸36に取付板42を介して回
動自在に取り付けることにより、ニップローラ23に光
定着器30,31を近接させても、シャッタ板41の移
動を行うことができるようになり、前記余白部分を少な
くすることができる。 【0023】シャッタ板41はコイルバネ43により時
計方向に付勢されている。また、取付板42には回動ギ
ヤ44が固定されており、この回動ギヤ44にはシャッ
タモータ45が連係されている。図1に示すように、シ
ャッタモータ45はドライバ46を介してコントローラ
40により回転制御される。そして、シャッタモータ4
5がONされると、回動ギヤ44が反時計方向に回転し
て、図4に示すように、シャッタ板41は光定着器30
を覆うように移動する。また、シャッタモータ45がO
FFにされ図示しない電磁クラッチがシャッタモータ4
5と回動ギヤ44との連係を断つと、図3に示すよう
に、シャッタ板41はコイルバネ43の付勢により閉じ
位置から退避位置に戻される。なお、このようなシャッ
タモータ45を用いる代わりに、ソレノイドを用いてシ
ャッタの開閉を行うようにしてもよい。 【0024】図1に示すように、サーマルヘッド18と
第2搬送ローラ対22との間には記録材料12の後端を
検出する後端センサ51が設けられている。この後端セ
ンサ51は投光器51a,受光器51bから構成されて
おり、受光器51bからの検出信号はコントローラ40
に送られる。 【0025】コントローラ40は周知のマイクロコンピ
ュータから構成されており、カラー感熱プリンタの各部
をシーケンス制御する他に、後端センサ51からの後端
検出信号に基づき、記録材料12の送り制御と、シャッ
タ板41の閉じ制御を行う。 【0026】図5は、カラー感熱記録材料12の送り位
置と、その位置における積算光量分布とを作動順に示す
説明図である。図5(A)は、カラー感熱記録材料12
の送りを減速する直前の時点の記録材料の送り位置と、
その位置における積算光量分布とを示している。本実施
例では、後端センサ51が記録材料12の後端を検出し
た時点で、記録材料12の送り速度を定速送り速度(例
えば20mm/sec )からこれの2/3の減速送り速度
(13.3mm/sec )にする。図5(A)の時点では、
定着エリアA1の先端に位置する記録材料の点P0まで
は20mm/sec の定速送り速度により積算定着光量C1
が得られている。また、定着エリアA1の後端に位置す
る記録材料の点P1における積算定着光量はこの時点で
は「0」となっている。 【0027】図5(B)は、記録材料12の減速送りに
より、記録材料12が2秒送られて26.6mm進んだ状
態のときの記録材料の位置と、この位置における積算定
着光量とを示している。定着エリアA1の先端に位置す
る記録材料の点P2では減速送りによって積算定着光量
が最大を示している。この(B)に示す位置に記録材料
12が達すると、シャッタ板41が移動を開始してシャ
ッタ板41の閉じを開始する。 【0028】シャッタ板の閉じ速度は、記録材料の減速
速度が13.3mm/sec のときには、この送り速度の3
倍である40mm/sec とされている。これにより、図5
(C)に示すように、シャッタ板41が閉まり始めて1
秒経過すると、シャッタ板41が定着エリアA1を完全
に覆って紫外線ランプ30aの紫外線をカットする。ま
た、シャッタ板41が記録エリアA1を完全に覆って閉
じた状態になった時点で記録材料12の送りが停止さ
れ、この後に光定着中の紫外線ランプ30aが消灯す
る。したがって、図5(B)の状態から1秒経過するこ
とにより、記録材料の点P3が13.3mm進んだ状態と
なり、この状態での積算定着光量は、記録材料の点P1
が最大を示し、この積算定着光量は定速送りにおける積
算定着光量C1の1.5倍となっている。 【0029】また、シャッタ板41の閉じ動作による積
算定着光量のカット分を図5(C)にハッチングH1で
示す。したがって、積算定着光量はこのカット分が除か
れる。また、シャッタ板41の定着エリアA1内への進
入により点P3よりも後端側は完全に遮光された状態と
なっており、積算定着光量は「0」となっている。この
ように、記録材料12の送り速度を減速することによ
り、積算定着光量が増加し、従来のような定速送り後の
停止では定着エリアA1が図5(A)と同じような積算
定着光量分布となって、定着エリアA1内で定着光量不
足となっていたが、図5(C)に示すように、この定着
光量不足部分をL5だけ少なくすることができる。した
がって、このL5の長さ分が記録可能エリアPAとなる
ため、余白部分を少なくすることができる。 【0030】次に上記実施例の作用について説明する。
図1に示すように、プリント開始スイッチが操作される
と搬送モータ56が回転して給紙ローラ10を回転す
る。これにより、トレイ11の最上部にあるカラー感熱
記録材料12が送り出され、給紙通路13を通過して第
1搬送ローラ対14に向けて搬送される。このカラー感
熱記録材料12の先端部が、第1搬送ローラ対14のニ
ップローラ15と駆動ローラ16との間に送り込まれる
と、これらの間でカラー感熱記録材料12を挟み込ん
で、サーマルヘッド18に向けて搬送する。この第1搬
送ローラ対14のカラー感熱記録材料12のニップ後
は、給紙ローラ10の回転はフリーにされる。 【0031】サーマルヘッド18とプラテンローラ17
との間を通過したカラー感熱記録材料12は、第2搬送
ローラ対22に向けて搬送される。第2搬送ローラ対2
2は、ニップローラ23と駆動ローラ24との間でカラ
ー感熱記録材料12を挟み込む。これと同時にサーマル
ヘッド18は、取付軸20を中心に時計方向に回動し、
発熱素子18aがプラテンローラ17上のカラー感熱記
録材料12を押圧する。その後、第1搬送ローラ対14
のカラー感熱記録材料12の挟み込みは解除される。 【0032】この状態でカラー感熱記録材料12は、第
2搬送ローラ対22によって順方向に搬送され、この搬
送中にカラー感熱記録材料12の記録エリアの先端が発
熱素子18aに到達すると、各発熱素子18aが画素に
応じた熱エネルギーを発生してイエロー感熱発色層28
にイエロー画像を1ラインずつ熱記録する。各発熱素子
18aは、1画素を記録する際に、イエロー感熱発色層
28を発色直前の状態にするためのバイアス熱エネルギ
ーと、発色濃度に応じた階調表現熱エネルギーとをカラ
ー感熱記録材料12に与える。また、イエロー熱記録に
同期してイエロー光定着器30の紫外線ランプ30aが
点灯する。この紫外線ランプ30aにより、ほぼ420
nm付近の近紫外線がカラー感熱記録材料12に照射さ
れ、次のマゼンタ感熱発色層27の熱記録時にイエロー
が発色しないように定着する。 【0033】図1に示すように、カラー感熱記録材料1
2の順方向の後端近くまでイエロー画像の熱記録及び定
着が行われて、カラー感熱記録材料12の後端が後端セ
ンサ51で検出されると、図5(A)に示すように、カ
ラー感熱記録材料12の送り速度が2/3に減速され、
13.3mm/sec になる。この減速により定着エリアA
1内では積算定着光量が定速送り時よりも最大で1.5
倍になる。そして、図5(B)に示すように、減速開始
時に定着エリアA1の後端に位置していた記録材料の点
P1が定着エリアA1の2/3に達した時点で、シャッ
タ板41が閉じを開始する。シャッタ速度は記録材料の
減速速度のほぼ3倍の40mm/sec であり、図5(C)
に示すように、シャッタ板41を閉じ始めてから1秒を
経過すると、シャッタ板41の先端が記録材料12の点
P1に達し、この時点で記録材料12の送りが停止され
る。したがって、このときの記録材料12の端部近くに
おける積算定着光量は、図5(C)に示すように、定着
エリアA1内においても、定着光量不足部分がL5分だ
け少なくなり、この分だけ記録可能エリアPAが広くな
る。 【0034】シャッタ板41が完全に閉じられた後は、
光定着器30の紫外線ランプ30aがOFFにされる。
また、シャッタモータ45がOFFにされるため、シャ
ッタ板41は閉じ位置から元の退避位置にコイルバネ4
3の付勢によって戻される。この後、反転モータ38が
回転して反転フレーム35の反転を開始する。そして、
反転フレーム35が180°回転すると、反転モータ3
8の回転が終了する。これにより、定着位置にマゼンタ
光定着器31がセットされる。 【0035】次に、図1において、コントローラ40
は、サーマルヘッド18を取付軸20を中心として反時
計方向に回動して上方の退避位置にセットして、カラー
感熱記録材料12への押圧を解除する。この後に、搬送
モータ38を逆転して第2搬送ローラ対22が逆方向に
回転し、カラー感熱記録材料12を逆方向へ搬送する。 【0036】カラー感熱記録材料12の記録エリアの順
方向の先端が発熱素子18aの位置まで搬送されると、
第2搬送ローラ対22がいったん停止する。そして、サ
ーマルヘッド18が再び熱記録位置に復帰し、第2搬送
ローラ対22が正回転してカラー感熱記録材料12を順
方向に搬送する。サーマルヘッド18はマゼンタ感熱発
色層27にマゼンタ画像に応じた熱エネルギーを与えて
熱記録を行う。また、熱記録に際してマゼンタ用紫外線
ランプ30bが点灯する。このマゼンタ用紫外線ランプ
30bにより、ほぼ365nm付近の近紫外線がカラー
感熱記録材料12に照射され、次のシアン感熱発色層2
6の熱記録時にマゼンタが発色しないように定着する。 【0037】カラー感熱記録材料12の順方向の後端部
までマゼンタ画像の熱記録が行われて、後端センサ51
の信号に基づき記録材料12の後端の通過が検出される
と、図1に示すようにイエロー画像の熱記録と同様にし
て、記録材料12の送りが減速される。また、減速後に
一定時間を経過すると、シャッタモータ45がONにな
り、シャッタ板41が定着エリアA1内に入り込む。そ
して、シャッタ板41が定着エリアA1を完全に覆った
後に、記録材料12の送りが停止される。この停止後
に、マゼンタ用紫外線ランプ30bがOFFになる。こ
の後、反転フレーム35が180°回転され、イエロー
光定着器30が光定着位置にセットされる。 【0038】次に、コントローラ40により、サーマル
ヘッド18が上方の退避位置にセットされカラー感熱記
録材料12への押圧が解除される。そして、イエロー記
録の場合と同様に、この直後に搬送モータ56を逆転し
て第1及び第2搬送ローラ対14,22を逆方向に回転
する。 【0039】次に、カラー感熱記録材料12の記録エリ
アの順方向の先端が発熱素子18aの位置まで搬送され
ると、サーマルヘッド18は前述と同様に熱記録位置に
復帰する。そして、第1及び第2搬送ローラ対14,2
2が回転してカラー感熱記録材料12を順方向へ搬送す
る。この搬送中にサーマルヘッド28は、シアン感熱発
色層26にシアン画像を熱記録する。なお、シアン感熱
発色層26は、発色熱エネルギーが通常の保管状態では
発色しない値となっているので光定着性は与えられてお
らず、光定着器30は点灯しない。したがって、記録材
料12の後端部が搬送ローラ対22に位置しても減速さ
れず、また、シャッタ板41の閉じ制御も行われない。
また、既に、次のイエロー記録に備えてイエロー定着器
30が定着位置にセットされているので、シアン熱記録
後には反転フレーム35の反転は行われない。 【0040】全ての感熱発色層に熱記録が行われると、
第2搬送ローラ対22はそのまま回転を続け、カラー感
熱記録材料12が排紙通路55に送り込まれる。排紙通
路55に送り込まれたカラー感熱記録材料12は、排紙
用のローラによって排紙トレイに排出される。 【0041】なお、上記実施例では一定速度に減速して
所定量を送った後に停止させたが、この他に、定速送り
速度から「0」に連続的に減速してもよい。この場合に
は、減速に合わせてシャッタ速度を変える。これによ
り、定着エリアA1内における積算定着光量をより一層
一定にすることができるようになる。また、減速速度を
より低くすることで積算定着光量をより一層上げること
ができ、これに対応して記録可能エリアPAの増加分
をより大きくすることができ、記録可能エリアPAを
より一層広げることができるようになる。 【0042】また、上記実施例ではシャッタ板41を反
転フレーム35の取付軸36を中心として回転させるこ
とにより、シャッタの開閉を行うようにしたが、この他
に、図6に示すようにシャッタ板60をスライド機構6
1により単にスライド移動するようにしてもよい。スラ
イド機構61としては、ラックアンドピニオンによる往
復動機構やリンク機構によって構成することができる。 【0043】更には、図7に示すように、スライド機構
64によりシャッタ板65をスライド移動する際に、シ
ャッタ板65がニップローラ66と干渉する場合には、
シャッタ板65をプラスチック等の可撓板から構成し
て、これをガイド部材67により案内するようにして、
シャッタ板65の開時にシャッタ板65をニップローラ
66の上方に退避させてもよい。 【0044】また、上記実施例では、各定着器30,3
1は各紫外線ランプ30a,31aを2本用いて構成し
たが、この他に、紫外線ランプは1本又は3本以上とし
てもよい。紫外線ランプを1本用いる場合には、図8に
示すように、1個のランプホルダ内に並べて配置しても
よく、又は反転フレームに点対称位置でそれぞれ配置し
てもよい。また、各定着器30,31を搬送ローラ対2
2にできるだけ接近させることにより、余白部分の長さ
L2(図8参照)を短くすることができるが、この光定
着器30,31と搬送ローラ対22のニップローラ23
との接近により、反転フレーム35の回転時に各定着器
30,31のランプホルダ32,34等がニップローラ
23と干渉する場合には、反転フレーム35を図示しな
い揺動フレームに回転自在に取り付けて、この揺動フレ
ームを上方に持ち上げた状態で反転フレーム35を回転
させてもよい。 【0045】また、上記実施例では、図1に示すよう
に、サーマルヘッド18の左側に給紙トレイ11を設け
たが、これに代えて、サーマルヘッド18の右側に給紙
トレイを設けてもよい。また、上記実施例では、マゼン
タ定着の終わりに記録材料の減速制御とシャッタ閉じ制
御とを行うようにしたが、マゼンタ光定着器31を漂白
として用いる場合には、この記録材料の減速制御とシャ
ッタ閉じ制御とは省略してもよい。また、上記実施例で
は後端センサ51を設けたが、これは省略してもよい。
この場合には、搬送モータ56としてステッピングモー
タを用い、ステップ数を管理することで記録材料の送り
量を検出する。また、シャッタモータ45としてステッ
ピングモータを用い、これのステップ数を管理すること
で、シャッタ駆動制御を行ってもよい。 【0046】 【発明の効果】本発明によれば、光定着時にカラー感熱
記録材料の端部が搬送ローラ対に近づいてその送りを停
止する前に、カラー感熱記録材料の送りを減速したか
ら、定着エリア内における積算定着光量を増加すること
ができる。これにより、定着エリア内の光量不足部分を
少なくすることができ、この分だけ記録可能エリアを広
げることができる。 【0047】また、光定着器に光定着時のカラー感熱記
録材料の送り方向と同じ方向に移動して光定着器を覆い
定着光を遮光するシャッタを設けて、記録材料の送りの
減速に合わせて、この減速による定着光量の増加をシャ
ッタによりカットすることにより、定着光量の増加分を
抑えて減速前の積算定着光量に対して積算定着光量がほ
ぼ均一化される。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を実施したカラー感熱プリンタの要部を
示す概略図である。 【図2】カラー感熱プリンタで用いるカラー感熱記録材
料の層構造の一例を示す概略図である。 【図3】シャッタ板の開状態を示す側面図である。 【図4】シャッタ板の閉状態を示す側面図である。 【図5】カラー感熱記録材料の各送り位置と、この送り
位置における積算光量分布とを示す線図である。 【図6】別の実施例におけるシャッタ板を示す概略図で
ある。 【図7】別の実施例におけるシャッタ板を示す概略図で
ある。 【図8】カラー感熱プリンタの従来例を示す概略図であ
る。 【符号の説明】 12 カラー感熱記録材料 17 プラテンローラ 18 サーマルヘッド 14,22 搬送ローラ対 30,31 光定着器 30a,30b 紫外線ランプ 35 反転フレーム 40 コントローラ 41,60,61 シャッタ板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−40058(JP,A) 特開 平6−246940(JP,A) 特開 平5−104770(JP,A) 特開 平6−47933(JP,A) 特開 平6−191116(JP,A) 特開 平4−357087(JP,A) 特開 昭61−213169(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/32 B41J 2/325 B41M 5/26

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 異なった色に発色する少なくとも第1〜
    第3の感熱発色層が層設されたカラー感熱記録材料を用
    い、このカラー感熱記録材料を搬送ローラ対でニップし
    て往復動させながらサーマルヘッドで1種類の感熱発色
    層を選択的に発色させ、次の感熱発色層を発色させる前
    に、発色済みの感熱発色層に特有な電磁線を光定着器か
    ら照射して定着させ、面順次でフルカラー画像を記録す
    るカラー感熱プリンタにおいて、 前記光定着器に光定着時のカラー感熱記録材料の送り方
    向と同じ方向に移動して光定着器を覆い定着光を遮光す
    るシャッタを設け、光定着時にカラー感熱記録材料の端
    部が搬送ローラ対に接近してその送りを停止する前に、
    カラー感熱記録材料の送りを減速し、この減速による定
    着光量の増加をシャッタによりカットして減速前の積算
    定着光量に対して積算定着光量をほぼ一定にすることを
    特徴とするカラー感熱プリンタ。
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