JP2571643B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2571643B2
JP2571643B2 JP2340191A JP34019190A JP2571643B2 JP 2571643 B2 JP2571643 B2 JP 2571643B2 JP 2340191 A JP2340191 A JP 2340191A JP 34019190 A JP34019190 A JP 34019190A JP 2571643 B2 JP2571643 B2 JP 2571643B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、染料を内包したカプセルが表面に多数設け
られた感光シートを用いて受像シート上にある画像を形
成する画像形成装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、フルカラー複写機において、イエロー、マゼン
タまたはシアンの各色成分の染料を含むとともに、それ
ぞれの色成分に対応する波長の光の露光により硬化する
3種類の微小なカプセルが表面に多数設けられた感光シ
ートを使用し、この感光シートに原稿の像を露光して原
稿の像に対応してカプセルを硬化させた後、感光シート
と受像シートとを対向させて圧力を加えることにより、
露光によって硬化したカプセル内の染料を受像シートに
転写するとともに、受像シート上に予め塗布されている
現像材料により上記染料を発色させるようにしたものが
ある。
このようなフルカラー複写機では、第7図に示すよう
に、感光シート61を供給軸62上にロール状に巻き付けて
おき、複写時に第8図および第9図に示すように、感光
シート61の裏面側に接するバッファローラ63を矢印A方
向に移動させて供給軸62から感光シート61を所定量だけ
搬出し、露光部64で原稿の像の露光を行うようになって
いる。
露光終了後、供給軸62は回転不能となるようにロック
された上で、第9図に示すように、バッファローラ63が
逆A方向に移動されるとともに巻取軸65により感光シー
ト61が巻き取られて感光シート61が圧力転写現像装置66
側に搬送され、感光シート61における露光領域の先端と
受像シート67の先端との位置合わせが行われる。その
後、圧力転写現像装置66により感光シート61上の染料が
受像シート67に転写・現像され、転写済の感光シート61
が巻取軸65により巻き取られる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記のフルカラー複写機では、露光が終了
した時点で第7図に矢印Cで示すように、供給軸62上で
の感光シート61の緩み等により、供給軸62と感光シート
61との間にがたつきが存在することがある。このがたつ
きがある場合、バッファローラ63を逆A方向に移動させ
ながら巻取軸65で巻取を行って感光シート61を圧力転写
現像装置66側に送る際に、上記のように供給軸62をロッ
クしているにもかかわらず、巻取軸65の巻取力により上
記のがたつきの分だけ感光シート61が供給軸62から搬出
され、結果的に感光シート61が上記のがたつき分だけ余
分に圧力転写現像装置66側に搬送される。
これにより、上記の先端位置合わせ時に感光シート61
における露光領域の先端位置と受像シート65の先端位置
とがずれるため、受像シート65に形成される画像に位置
ずれが生じる問題がある。
また、上記のフルカラー複写機では、感光シート61を
巻取軸65に押圧するローラ68が、巻取軸65から見て圧力
転写現像装置66側の位置で揺動軸69により揺動自在に支
持されているため、第8図および第9図中に実線および
点線で示すように、感光シート61のテンションの変動に
応じてローラ68の位置が変化し、これにより、圧力転写
現像装置66と巻取軸65との間の感光シート61の長さが変
化する。その場合、露光動作中または上記の先端位置合
わせ時にローラ65の位置が変化すると、露光動作中にお
ける感光シート61の搬送速度の変動または先端位置合わ
せにおける位置ずれが生じて、受像シート67に形成され
る画像のずれ、歪み等が生じる問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る画像形成装置は、上記課題を解決するた
めに、染料を内包するとともに露光により硬度が変化す
るカプセルが表面に多数設けられた感光シートと、この
感光シートをロール状に巻き付けて保持するとともに、
回転可能状態と回転阻止状態とに切り換え可能な供給軸
と、原位置と引出し位置との間を移動可能であり、画像
形成時に、原位置から引出し位置へ移動することによ
り、上記供給軸から露光済となる部分が露光位置に存在
するような量で上記感光シートを上記露光位置を経由し
て上記引出し位置へ引出す供給手段と、この供給手段に
よる引出し位置への感光シートの移動に伴って上記露光
位置で感光シートに像露光する露光手段と、上記供給手
段を経由した露光済の感光シートに受像シートを押圧し
て上記染料による像を受像シートに転写する転写手段
と、この転写手段に上記受像シートを供給する受動シー
ト供給ローラと、転写済の上記感光シートを巻き取る巻
取軸とを備えた画像形成装置において、画像形成時に、
上記露光手段による露光が終了した後、上記供給軸が回
転阻止状態とされ、次に上記巻取軸が回転駆動されて上
記感光シートの巻き取りが行われるとともに、上記受像
シート供給ローラによる受像シートの供給が行われ、感
光シートにおける上記像露光により形成された潜像領域
の先端と上記受像シートの先端とが上記転写手段に到達
したとき、上記巻取軸の回転および上記受像シート供給
ローラの回転が停止され、この状態にて上記巻取軸が回
転阻止状態から回転可能状態に切り換えられるととも
に、上記転写手段の上記押圧動作が行われ、この押圧動
作の開始後に、上記巻取軸が回転駆動されるとともに、
上記供給手段が上記感光シートにテンションが付与され
る速度で上記原位置方向へ移動して、上記供給手段から
上記転写手段への感光シートの供給が開始されるように
制御する制御手段が設けられていることを特徴とするも
のである(請求項第1項の構成)。
本発明の他の画像形成装置は、染料を内包するととも
に露光により硬度が変化するカプセルが表面に多数設け
られた感光シートと、この感光シートをロール状に巻き
付けて保持する供給軸と、画像形成時に供給軸から感光
シートを所定量引き出して露光位置に供給する供給手段
と、上記露光位置で感光シートに像露光する露光手段
と、露光済の感光シートに受像シートを押圧して染料に
よる像を受像シートに転写する転写手段と、転写済の感
光シートを巻き取る巻取軸とを備えた画像形成装置にお
いて、感光シートを上記巻取軸に押し付けるために、こ
の巻取軸に巻き取られた感光シートの表面に押圧される
ローラが、上記巻取軸に巻き取られた感光シートとこれ
から巻き取られようとする感光シートとの接触位置より
も、上記巻取軸の回転方向側位置に設けられていること
を特徴としている(請求項第2項の構成)。
〔作 用〕
上記した請求項第1項の構成によれば、画像形成のた
めの露光に先立って、巻取軸により感光シートを巻き取
るようにしたので、この巻取動作により供給軸と感光シ
ートとの間のがたつきが解消された後、供給手段による
感光シートの露光位置への供給が開始されることにな
る。従って、露光終了後、感光シートにおける露光領域
の先端と受像シートの先端の位置合わせをする際に、供
給軸と感光シートとの間にがたつきは存在しないので、
先端位置合わせが正確に行われる。これにより、受像シ
ート上の適正位置に画像が形成されるようになる。
また、請求項第2項の構成によれば、感光シートを巻
取軸に押し付けるローラが、巻取軸に巻き取られた感光
シートとこれから巻き取られようとする感光シートとの
接触位置よりも、上記巻取軸の回転方向側位置に設けら
れているので、感光シートにテンションの変動が生じて
も転写手段と巻取軸との間に存在する感光シートの長さ
は変化しない。従って、露光動作中における感光シート
の搬送速度の変動は生じず、かつ、感光シートにおける
露光領域の先端と受像シートの先端との位置合わせにお
ける位置ずれも生じないので、受像シート上に適正な画
像が形成されるようになる。
〔実施例〕
本発明の一実施例を第1図ないし第6図に基づいて説
明すれば、以下の通りである。
本実施例に係る画像形成装置としてのフルカラー複写
機(以下、複写機と呼ぶ)は、第1図に示すように、一
般のシート状原稿または厚手の原稿等を複写する際に使
用される第1露光光学系1と、透明フィルムに画像が形
成されたスライドフィルム等の透過性原稿を複写する際
に使用される第2露光光学系2とを有している。
上記の第1露光光学系1は、複写機の上面に配設され
た硬質の透明ガラスからなる原稿載置台3、この原稿載
置台3に沿って矢印D方向に移動しながら光を照射する
露光ランプ4・4と、原稿載置台3からの反射光を図示
しないスリットを介して後述の第2ミラー6方向へ反射
する第1ミラー5とからなる第1光学ユニット7と、第
1光学ユニット7を冷却する冷却ファン16と、第2ミラ
ー6と第3ミラー10とからなり、第1光学ユニット7の
半分の速度でD方向に移動する第2光学ユニット9と、
色補正フィルターが設けられたズームレンズ11と、この
ズームレンズ11からの光を感光シート12が通過する露光
部24方向へ反射する回転可能な第4ミラー13とを有して
いる。
第1光学ユニット7の原位置(ホームポジション)に
は、原位置センサS9が設けられるとともに、原稿載置台
3の近傍には原稿載置台3の温度を検出する温度検出セ
ンサS10が設けられている。
一方、第2露光光学系2は、複写機の側面上部に配設
されており、図示しない透過性原稿を着脱自在に保持し
てE方向に移動させる保持部材18と、この保持部材18に
保持された透光性原稿に図示しないスリットを介して光
を照射する露光ランプ15と、透光性原稿を透過した光を
露光部24に収束させるレンズ19とを有している。
上記の第1露光光学系1または第2露光光学系2によ
り露光が行われる感光シート12は、シアン、マゼンタ、
およびイエローのロイコ染料と光硬化性物質とが内包さ
れた10〜20μm程度の粒径を有する3種類の微小なカプ
セルが例えばアルミニウムからなるシート上にそれぞれ
多数塗布されたものであり、各色成分に対応する波長の
光が所定光量以上照射された時にカプセルの硬度が増加
するようになっている。
感光シート12は、正方向および逆方向に回転自在な供
給軸20にロール状に巻き付けて支持され、後端部が供給
軸20に接続されるとともに、先端部にリーダーシートが
設けられている。このリーダーシートは、供給軸20と同
様に、正方向および逆方向に回転自在な巻取軸21に取り
付けられるようになっている。
供給軸20は、遮光性材料で形成されたカートリッジ22
内に収容され、カートリッジ22は複写機のバケット17に
着脱可能に取り付けられている。これにより、感光シー
ト12は、上記のカートリッジ22とともに容易に交換でき
るようになっている。
カートリッジ22の1つのコーナ部には、感光シート12
の進行方向を変えながら感光シート12を案内するガイド
ローラ23が設けられている。また、複写機内にはトラク
ターローラ26が配設され、感光シート12を露光部24へ案
内するようになっている。
露光部24における感光シート12の裏面側には、感光シ
ート12を加熱するヒータ29が配設されている。そして、
露光部24における感光シート12の温度を測定する温度検
出センサS11が設けられ、露光部24における感光シート1
2が所定の温度範囲に保温されるようにヒータ29によっ
て感光シート12が加熱される。これにより、感光シート
12の感光感圧型のカプセルは、温度により変動する感度
特性がほぼ一定に維持される。
ヒータ29と感光シート12との間には、露光部24を走行
する感光シート12の振動を抑制して位置決めする露光板
31が設けられている。この露光板31は、両端がトラクタ
ーローラー26と後述するバッファローラ32とに近接する
ように、例えば板金により形成されている。
供給手段としてのバッファローラ32は、感光シート12
を裏面側から支持するとともに、実線で示す原位置と点
線位置との間でAおよびB方向に移動可能とされてい
る。バッファローラ32がA方向に移動することにより、
供給軸20から感光シート12が所定量だけ搬出され、B方
向に移動することにより、感光シート12が後述の圧力転
写現像装置33方向へ送られるようになっている。
第6図にバッファローラ32の駆動系を示す。フレーム
71により入力ギヤ72が回転自在に支持され、入力ギヤ72
と同軸上にワイヤー巻取プーリ73が設けられている。フ
レーム71の両端部で、それぞれプーリ74・75が回転自在
に支持されている。バッファローラ32が接続されている
ワイヤー76は、プーリ74・75間に架け渡されるととも
に、ワイヤー巻取プーリ73に巻き付けられている。
入力ギヤ72には、ギヤ77および減速機構78を介してバ
ッファモータ79に接続されている。そして、バッファモ
ータ79により入力ギヤ72を回転させると、ワイヤー76が
いずれかの方向に周回移動することにより、バッファロ
ーラ32がAまたはB方向に移動するように構成されてい
る。
第1図において、原位置にあるバッファローラ32のト
ラクターローラ26側に近傍にガイドローラ27が配置さ
れ、感光シート12を表面側から支持している。これによ
り、バッファローラ32がA方向に移動する時に露光部24
における感光シート12が露光板31から離れるのを防止す
るようになっている。
転写手段としての圧力転写現像装置33は、互いに対向
し、加圧および圧力解除が可能な大径および小径の圧力
ローラ33a・33bを有している。これらの圧力ローラ33a
・33bは、感光シート12における露光済領域のカプセル
を押し潰してロイコ染料を流出させるようになってい
る。その際、感光シート12とともに受像シート34が圧力
ローラ33a・33b間を通過させられ、押し潰されたカプセ
ルから流出したロイコ染料が受像シート34に転写される
ようになっている。なお、受像シート34における感光シ
ート12に対向する側の表面には、図示しないが、上記ロ
イコ染料を発色させる現像材料(酸)が予め塗布されて
いる。
上記の受像シート34は、手差し給紙部14に載置される
ようになっているとともに、複写機の側面下部に着脱可
能に設けられた用紙カートリッジ35に収容されるように
なっている。手差し給紙部14には、受像シート34が載置
されているか否かを検出するシート検出センサS12が設
けられ、また、手差し給紙部14の後方には、手差し給紙
部14からの受像シート34の幅を検出する幅検出センサS3
4と受像シート34の重送を検出する重送検出センサS14が
設けられている。さらに、幅検出センサS13の近傍には
室温検知センサS15が設置されている。
用紙カートリッジ35の上方には、受像シート34を上方
へ吸引する吸引ファン37と、用紙カートリッジ35内に受
像シート34が存在するか否かを検知するシート検知セン
サS7とが設けられている。また、用紙カートリッジ35の
内側には用紙カートリッジ35の種類を判別する判別セン
サS8が設けられている。
給紙トレイ14および用紙カートリッジ35と圧力転写現
像装置33との間には、給紙トレイ14および用紙カートリ
ッジ35から受像シート34を引き出す給紙ローラ38a・38b
と、受像シート34を圧力ローラ33a・33b間へ送出するタ
イミングローラ39とが設けられている。
圧力転写現像装置33の後方には、染料の転写済の受像
シート34を排出トレイ48に搬送するシート搬送系42が設
けられている。このシート搬送系42は、搬送ローラ43a
・43bと、これらの搬送ローラ43a・43b間に設けられた
加熱処理装置44と、加熱された受像シート34を冷却させ
る冷却ブロア45とを有している。上記加熱処理装置44
は、感光シート12を挟持して加熱する加熱ローラ44a・4
4bを有していて、受像シート34の光沢処理および発色処
理を行うようになっている。
搬送ローラ43a・43bの後方には、受像シート34の通過
を検出するシート検出センサS16・S17が設けられ、加熱
ローラ44bの近傍には温度検出センサS18が設置されてい
る。
巻取軸21における圧力転写現像装置33と反対側の位置
には、円弧状部材51が支軸52を中心として揺動自在に配
置されている。円弧状部材51にはローラ53が回転自在に
支持されている。そして、円弧状部材51が図示しないば
ね手段でF方向に付勢されることにより、ローラ53が感
光シート12を巻取軸21に押し付けて、ローラ53と巻取軸
21との間に感光シート12を挟み付けるようになってい
る。円弧状部材51は巻取軸21の巻取量が増加するに伴っ
て逆F方向に回動する。
上記の構成において、新しいカートリッジ22を装着す
る時には、複写機の前カバー(図示せず)を開き、バケ
ット17を引き出してカートリッジ22をセットする。そし
て、感光シート12の先端部のリーダーシートをトラクタ
ーローラ26に取り付けた上で、バケット17を複写機内に
挿入し、前カバーを閉じる。
前カバーが閉じられると、カバースイッチS1がオンと
なり、巻取軸21、圧力ローラ33a・33bおよびトラクター
ローラ26が回転し、リーダーシートの先端が巻取軸21に
巻き付けられる。続いて、圧力ローラ33a・33bの圧力が
解除され、巻取軸21の回転により所定量の感光シート21
が搬送されて、感光シート12の初期セットが終了する。
感光シート12として、種々の感度を有するものの中か
ら所望の感度のものを選択して使用するようになってい
る場合、上記の所定量搬送時に、トラクターローラ26の
近傍に配置された反射型光センサS2により、リーダーシ
ートの裏面に付されている、感光シート12の感度情報に
関するマークが読み取られる。そして、読み取られたデ
ータに応じて、ズームレンズ11内に設けられた色補正フ
ィルターの基準位置が切り替えられる。
また、前カバーを閉じた時、電源スイッチを投入した
時、図示しない操作パネルにおける、複写開始を指令す
るプリントスイッチを操作した時等には、複写開始前の
前処理として、原位置センサS3によりバッファローラ32
が実線で示す原位置にあるか否かが判定される。そし
て、バッファローラ32が原位置にない場合はバッファロ
ーラ32がB方向に移動されて原位置に復帰させられると
ともに、巻取軸21が回転されてバッファローラ32のB方
向への移動に伴って感光シート12の巻取が行われる。
図示しない原稿が原稿載置台3上に載置された上で、
上記プリントスイッチにより複写動作が指令され、か
つ、バッファローラ32が原位置にあることが確認される
と、続いて、図示しないマイクロコンピュータ等の制御
手段からの指令に基づいて、第2図に示すように巻取軸
21が回転され、感光シート12の巻取が行われる。これに
より、供給軸20上の感光シート12の緩み等で供給軸20と
感光シート12との間に矢印Cで示すがたつきがある場
合、そのがたつきが吸収される。
次に、感光シート押さえ部材36により圧力転写現像装
置33の手前側の位置で感光シート12が固定された後、供
給軸20のロックが解除されて回転可能状態とされる。
その後、第3図および第4図に示すように、バッファ
ローラ32がA方向へ点線で示す位置まで所定の速度で移
動される。これにより、供給軸20から感光シート12が所
定の搬送速度で搬出され、順次、露光部24を通過する。
これに合わせて、第1露光光学系1の第1光学ユニッ
ト7がD方向に移動され、露光ランプ4・4により図示
しないスリットを介して上記原稿が照射されることによ
って、露光部24における感光シート12上にハッチングG
で示す如く、スリット露光が行われる。このスリット露
光時および露光後の第1光学ユニット7のリターン動作
中に冷却ファン16により露光ランプ4・4および原稿載
置台3が冷却される。なお、バッファローラ32のA方向
への移動量、つまり、露光走査長は、使用する受像シー
ト34のサイズおよび複写倍率等により決定される。
露光が終了すると、供給軸20がロックされて回転不能
状態とされる。その後、第5図に示すように、バッファ
ローラ32が所定速度V1でB方向に移動されるとともに、
巻取軸21が回転されて巻取が行われ、これにより、感光
シート12が圧力転写現像装置33側に送られる。巻取軸21
の駆動源は、バッファローラ32のB方向への移動による
感光シート12の搬送速度より大きい速度で回転されると
ともに、巻取軸21はその駆動源とトルクリミッタを介し
て接続され、所定値以上のトルクが駆動源から巻取軸21
に加わらないようになっている。そのため、感光シート
12は常に緊張した状態でバッファローラ32の移動速度V1
に応じた搬送速度で圧力転写現像装置33側に搬送され
る。
そして、バッファローラ32のB方向への移動開始後、
所定時間T1が経過した時点で、タイミングローラ39の回
転が開始され、給紙トレイ14または用紙カートリッジ35
からタイミングローラ39に供給されて、タイミングロー
ラ39で保持されていた受像シート34が圧力転写現像装置
33側に搬送され始める。
タイミングローラ39による受像シート34の搬送開始か
ら所定時間T2が経過して受像シート34の先端が圧力転写
現像装置33に到達した時、バッファローラ32の移動、巻
取軸21の回転およびタイミングローラ39の回転が停止さ
れ、これにより、感光シート12および受像シート34の搬
送が一時的に停止される。この状態で供給軸20の回転ロ
ックが解除され、供給軸20からの感光シート12の搬出が
可能とされるとともに圧力ローラ33a・33bが加圧され
る。
圧力ローラ33a・33bの加圧完了後、圧力ローラ33a・3
3bを圧力現像速度V2に応じた回転速度で回転されるとと
もに、バッファローラ32を圧力現像速度V2の1/2以下の
速度V1でB方向に移動される。これにより、常時感光シ
ート12にテンションが掛けられ、感光シート12にしわが
発生しないようにされながら圧力転写および現像が行わ
れる。すわわち、圧力ローラ33a・33bの圧力により、感
光シート12に形成されている染料による像が受像シート
34に転写され、受像シート34上の現像材料により現像さ
れる。
バッファローラ32が原位置まで移動すると、バッファ
ローラ32の駆動が停止され、圧力ローラ33a・33bの回転
により感光シート12が供給軸20から搬出されて搬送され
ながら、さらに圧力転写および現像が行われる。そし
て、受像シート34の後端が圧力ローラ33a・33bを通過し
たことが検知された時点で圧力ローラ33a・33bの圧力が
解除される。なお、受像シート34の後端が圧力ローラ33
a・33bを通過するタイミングは、タイミングローラ39の
手前側の受像シート34の表面側と裏面側にそれぞれ設け
られている反射型光センサS4・S5が感光シート12の後端
の通過を検出した後、タイマーで所定時間カウントする
ことにより検知される。
圧力転写および現像された受像シート34は搬送ローラ
43aにより加熱処理装置44に送られ、ここで加熱される
ことにより、光沢処理および発色処理が行われる。一
方、転写済の感光シート12はガイドローラ50を介して巻
取軸21により巻き取られる。
以上では、複写に際して第1露光光学系1により露光
を行う場合を説明したが、透光性原稿から複写を行う場
合、第4ミラー13の位置を、上記前カバーの内側に設け
られた手動レバーにより点線で示す位置に移動させ、第
2露光光学系2で露光するようにすれば良い。なお、第
4ミラー13の位置はミラー位置検知センサS6により検出
される。
また、色調整は、上述したように、感光シート12の先
端部に設けられているリーダーシートに付されている感
度情報に関するマークにより感光シート12の感光特性が
読み取られて基本設定が行われるとともに、図示しない
操作パネル上の色調整キーによる入力により適宜補正さ
れる。この色調整は、ズームレンズ11内の色補正フィル
ターの挿入量が変更されることにより行われる。
また、圧力ローラ33a・33bの回転量(回転時間)が計
測され、これに基づいて感光シート12の残量が計算され
て、上記操作パネル等に表示される。また、感光シート
12の後端近傍の裏面には終端マークが付されており、こ
の終端マークが反射型光センサS2により読み取られる
と、その時行われている複写動作は継続されて完了され
るが、次の複写サイクルの実行が禁止されるようになっ
ている。
また、受像シート34としては紙またはOHP(Over Head
Projection)シート等が使用されるが、受像シート34
の種類および表裏が反射型光センサS4・S5により検出さ
れる。すなわち、紙およびOHPシートでは反射率が異な
り、さらに、感光シート12の表面側には感光材料が塗布
されているので、紙およびOHPシートにおいて表面側と
裏面側とでそれぞれ反射率が相違する。従って、この反
射率の差を利用して感光シート12の種類および表裏が検
出される。
〔発明の効果〕
請求項第1項に係る画像形成装着は、以上のように、
画像形成時に、露光手段による露光が終了した後、供給
軸が回転阻止状態とされ、次に巻取軸が回転駆動され感
光シートの巻き取りが行われるとともに、受像シート供
給ローラによる受像シートの供給が行われ、感光シート
における像露光により形成された潜像領域の先端と受像
シートの先端とが転写手段に到達したとき、巻取軸の回
転および受像シート供給ローラの回転が停止され、この
状態にて巻取軸が回転阻止状態から回転可能状態に切り
換えられるとともに、転写手段の押圧動作が行われ、こ
の押圧動作の開始後に、巻取軸が回転駆動されるととも
に、供給手段が感光シートにテンションが付与される速
度で原位置方向へ移動して、供給手段から転写手段への
感光シートの供給が開始されるように制御する制御手段
が設けられている構成である。
これにより、供給軸と感光シートとの間のがたつきが
解消された後、供給手段による感光シートの露光位置へ
の供給が開始されるので、露光終了後、感光シートにお
ける露光領域の先端と受像シートの先端の位置合わせを
する際に、供給軸と感光シートとの間にがたつきは存在
せず、従って、先端位置合わせが正確に行われて、受像
シート上の正規の位置に画像が形成されるようになる。
また、請求項第2項に係る画像形成装置は、感光シー
トを上記巻取軸に押し付けるために、この巻取軸に巻き
取られた感光シートの表面に押圧されるローラが、巻取
軸に巻き取られた感光シートとこれから巻き取られよう
とする感光シートとの接触位置よりも、巻取軸の回転方
向側位置に設けられている構成である。
これにより、感光シートにテンションの変動が生じて
も転写手段と巻取軸との間の感光シートの長さは変化し
ないので、露光動作中における感光シートの搬送速度の
変動は生じず、かつ、感光シートにおける露光領域の先
端と受像シートの先端との位置合わせにおける位置ずれ
も生じない、従って、受像シート上に適正な画像が形成
されるようになるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は、本発明の一実施例を示すもので
ある。 第1図はフルカラー複写機の構成説明図である。 第2図ないし第5図はそれぞれ複写機の処理手順を示す
要部説明図である。 第6図はバッファローラの駆動系の説明図である。 第7図ないし第9図は従来例を示すものである。 第7図はフルカラー複写機の要部説明図である。 第8図および第9図は巻取軸に対向するローラの位置変
動を示す要部説明図である。 12は感光シート、20は供給軸、21は巻取軸、32はバッフ
ァローラ(供給手段)、33は圧力転写現像装置(転写手
段)、53はローラである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】染料を内包するとともに露光により硬度が
    変化するカプセルが表面に多数設けられた感光シート
    と、この感光シートをロール状に巻き付けて保持すると
    ともに、回転可能状態と回転阻止状態とに切り換え可能
    な供給軸と、原位置と引出し位置との間を移動可能であ
    り、画像形成時に、原位置から引出し位置へ移動するこ
    とにより、上記供給軸から露光済となる部分が露光位置
    に存在するような量で上記感光シートを上記露光位置を
    経由して上記引出し位置へ引出す供給手段と、この供給
    手段による引出し位置への感光シートの移動に伴って上
    記露光位置で感光シートに像露光する露光手段と、上記
    供給手段を経由した露光済の感光シートに受像シートを
    押圧して上記染料による像を受像シートに転写する転写
    手段と、この転写手段に上記受像シートを供給する受動
    シート供給ローラと、転写済の上記感光シートを巻き取
    る巻取軸とを備えた画像形成装置において、 画像形成時に、上記露光手段による露光が終了した後、
    上記供給軸が回転阻止状態とされ、次に上記巻取軸が回
    転駆動されて上記感光シートの巻き取りが行われるとと
    もに、上記受像シート供給ローラによる受像シートの供
    給が行われ、感光シートにおける上記像露光により形成
    された潜像領域の先端と上記受像シートの先端とが上記
    転写手段に到達したとき、上記巻取軸の回転および上記
    受像シート供給ローラの回転が停止され、この状態にて
    上記巻取軸が回転阻止状態から回転可能状態に切り換え
    られるとともに、上記転写手段の上記押圧動作が行わ
    れ、この押圧動作の開始後に、上記巻取軸が回転駆動さ
    れるとともに、上記供給手段が上記感光シートにテンシ
    ョンが付与される速度で上記原位置方向へ移動して、上
    記供給手段から上記転写手段への感光シートの供給が開
    始されるように制御する制御手段が設けられていること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】染料を内包するとともに露光により硬度が
    変化するカプセルが表面に多数設けられた感光シート
    と、この感光シートをロール状に巻き付けて保持する供
    給軸と、画像形成時に供給軸から感光シートを所定量引
    き出して露光位置に供給する供給手段と、上記露光位置
    で感光シートに像露光する露光手段と、露光済の感光シ
    ートに受像シートを押圧して染料による像を受像シート
    に転写する転写手段と、転写済の感光シートを巻き取る
    巻取軸とを備えた画像形成装置において、 感光シートを上記巻取軸に押し付けるために、この巻取
    軸に巻き取られた感光シートの表面に押圧されるローラ
    が、上記巻取軸に巻き取られた感光シートとこれから巻
    き取られようとする感光シートとの接触位置よりも、上
    記巻取軸の回転方向側位置に設けられていることを特徴
    とする画像形成装置。
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