JPH0813545B2 - 感熱プリンタ - Google Patents

感熱プリンタ

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JPH0813545B2
JPH0813545B2 JP3221047A JP22104791A JPH0813545B2 JP H0813545 B2 JPH0813545 B2 JP H0813545B2 JP 3221047 A JP3221047 A JP 3221047A JP 22104791 A JP22104791 A JP 22104791A JP H0813545 B2 JPH0813545 B2 JP H0813545B2
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thermosensitive coloring
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斉藤  均
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱プリンタに関し、
更に詳しくは、クランプ部材で押さえ付けられた部分も
光定着するようにした感熱プリンタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタには、感熱プリンタと
熱転写プリンタとがあるが、これらのうち感熱プリンタ
は感熱記録材料に直接に画像を熱記録することができる
ため、転写シート等の廃棄物が発生せず、また構造が簡
単である等の特長がある。このような特長から感熱プリ
ンタは広く用いられる傾向にあり、例えばファクシミリ
の殆どはモノクロの感熱プリンタが組み込まれている。
最近では、例えば、特開昭61ー213169号公報に
記載されているように、支持体上にマゼンタ感熱発色
層,シアン感熱発色層,イエロー感熱発色層を順次層設
して、フルカラーの画像を直接に熱記録することができ
るようにしたカラー感熱記録材料が提案されている。こ
のカラー感熱記録材料は、表面の感熱発色層から順に熱
記録を行なうが、次の感熱発色層に熱記録する際に、そ
の上にある熱記録済みの感熱発色層が再度熱記録されな
いようにするため、熱記録後に個々の感熱発色層に特有
な波長域の電磁線を照射して発色能力を失わせている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】プリンタでは、保持部
材例えばプラテンドラムに記録材料(記録用紙)を装着
するために、クランプ部材が広く用いられ、このクラン
プ部材で記録材料の一部例えば先端を押え付けることに
より、プラテンドラムの回転中に記録材料がずれないよ
うにしている。ところで、カラー感熱記録材料は、感熱
発色層に用いられるジアゾニウム塩化合物により黄色
帯びているが、光定着によってジアゾニウム塩化合物が
光分解すると白色になる。しかし、クランプ部材て押え
られた先端部分を光定着することができないので、カラ
ー感熱記録材料の先端部に黄色の帯が残るという問題が
発生する。本発明は、クランプ部材で押え付けられた部
分に黄色の帯が残らないようにした感熱プリンタを提供
することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の感熱プリンタは、クランプ部材に押
えられて未定着になっていた部分が、感熱記録材料の排
紙時にクランプ部材から外れて、光定着器に対面する
磁線照射位置に到達したことを検知する検知手段と、
検知手段からの信号で光定着器をONにして感熱記録
材料の未定着部分に電磁線、例えば紫外線を照射させる
制御手段とを設けたものである。記録済みの感熱記録材
料の未定着部分が電磁線照射位置に到達したことが検知
されると、光定着器がONして未定着部分に紫外線を照
射するから、この未定着部分が漂白されて帯状の黄色が
消失する。 請求項2記載の感熱プリンタでは、フルカラ
ー画像の記録後にクランプ部材のクランプを解除する手
段と、このクランプの解除後に保持部材上からカラー感
熱記録材料を排紙通路を介して排出するための排紙手段
と、排紙中にクランプ手段で押さえられていた未定着部
分が光定着器に対面する電磁線照射位置に到達したこと
を検知する手段と、この検知手段からの検知信号に基づ
いて排紙手段の作動を所定時間だけ一時停止させ、この
一時停止中に電磁線がカラー感熱記録材料の未定着部分
に照射されるようにする制御手段とを設けたものであ
る。未定着部分が電磁線照射位置内に入って停止してい
る間に、電磁線例えば紫外線が照射されるから、充分な
漂白を行うことができる。 請求項3記載の感熱プリンタ
では、フルカラー画像の記録後にクランプ部材のクラン
プを解除する手段と、このクランプの解除後に保持部材
上からカラー感熱記録材料を排紙通路を介して排出する
排紙手段と、排紙中にクランプ手段で押さえられていた
未定着部分の先端が電磁線照射位置に到達したことを検
知する手段と、この検知手段からの検知信号に基づいて
排紙手段の排紙速度を高速から低速に切り換えて、未定
着部分が電磁線照射位置を低速で通過させる制御手段と
を設けたものである。未定着部分は、ゆっくりと電磁線
照射位置を通過するから、充分な漂白を行うことができ
る。 請求項4記載の感熱プリンタでは、排紙時には、高
速でカラー感熱記録材料を排紙し、そして未定着部分の
先端が電磁線照射位置に到達したときに排紙速度を 低速
とし、未定着部分が電磁線照射位置を通過したときに、
再び高速で排紙するようにしたものである。低速で漂白
を行っているが、それ以外は高速で排紙するから、排紙
が遅くなることはない。
【0005】
【実施例】図1及び図2において、プラテンドラム10
は、その外周にカラー感熱記録材料11を保持し、熱記
録及び光定着時にパルスモータ9によって回転される。
カラー感熱記録材料11は、その少なくとも1ケ所,例
えば先端部11aが、クランプ部材13によってプラテ
ンドラム10の溝10aとの間に押さえられ固定され
る。このクランプ部材13は、長孔13aを介してプラ
テンドラム10の軸14に遊嵌しており、スプリング1
5によって溝10aに嵌合する方向に付勢されている。
そして、カラー感熱記録材料11のクランプ時及びクラ
ンプ解除時に、クランプ部材13がソレノイド16によ
って溝10aから抜け出る方向に移動される。
【0006】前記プラテンドラム10の外周には、カラ
ー感熱記録材料11の熱記録位置にサーマルヘッド1
7,その熱記録時の下流側に光定着器18が設けられ、
さらに光定着器18の近傍で下流側にセンサ19が設け
られている。サーマルヘッド17は、周知のように多数
の発熱素子をライン状に配列したものであり、熱記録す
べき色及びその発色濃度に応じた温度に発熱される。光
定着器18は、図3において実線で示すように、ほぼ3
65nmと、420nmに発光ピークを持った棒状の紫
外線ランプ21と、点線で示すような透過特性を持った
カットフイルタ22とから構成されている。このカット
フイルタ22は、ソレノイド等の駆動装置よって、紫外
線ランプ21の前に入れられときに、ほぼ420nm付
近の近紫外線を透過する。
【0007】給排紙通路25には、前記モータ24で回
転駆動される搬送ローラ対26が配置されており、これ
を通ってカラー感熱記録材料11が搬送される。また、
給排紙通路25のプラテンドラム10側には、排紙時に
カラー感熱記録材料11の後端を給排紙通路25に案内
するための分離爪27が形成されている。この実施例で
は、1つの通路を給紙通路と排紙通路とに兼用している
が、これらは別個に設けてもよい。
【0008】前記センサ19は、カラー感熱記録材料1
1の排紙時にクランプ部材13から外れた先端部11a
を検知し、この検知信号をコントローラ23に送る。コ
ントローラ23は、この検知信号を受けると、図4に示
すようなシーケンスに従ってモータ24を停止させ、カ
ラー感熱記録材料11の排紙を停止させるとともに、紫
外線ランプ21を点灯して先端部11aに紫外線を照射
し、未定着状態であった先端部11aを光定着する。
【0009】図5は、カラー感熱記録材料の一例を示す
ものである。支持体30の上に、シアン感熱発色層3
1,マゼンタ感熱発色層32,イエロー感熱発色層3
3,保護層34が順次層設されている。これらの各感熱
発色層31〜33は、熱記録される順番に表面から層設
されているが、例えばマゼンタ,イエロー,シアンの順
番に熱記録する場合には、イエロー感熱発色層とマゼン
タ感熱発色層との位置が入れ換えられる。
【0010】前記支持体30としては、不透明なコート
紙又はプラスチックフイルムが用いられ、またOHPシ
ートを作成する場合には透明なプラスチックフイルムが
用いられる。シアン感熱発色層31は、電子供与性染料
前駆体と電子受容性化合物を主成分として含有し、加熱
されたときにシアンに発色する。マゼンタ感熱発色層3
2としては、最大吸収波長が約365nmであるジアゾ
ニウム塩化合物と、これと熱反応してマゼンタに発色す
るカプラーとを含有している。このマゼンタ感熱発色層
32は、サーマルヘッド17でマゼンタ画像を熱記録し
た後に、365nm付近の紫外線を照射するとジアゾニ
ウム塩化合物が光分解して発色能力が失われる。
【0011】イエロー感熱発色層33は、最大吸収波長
が約420nmであるジアゾニウム塩化合物と、これと
熱反応してイエローに発色するカプラーとを含有してい
る。このイエロー感熱発色層33も、420nm付近の
近紫外線を照射すると光定着して発色能力が失われる。
これらのマゼンタ感熱発色層32及びイエロー感熱発色
層33には、ジアゾニウム塩化合物が含まれているた
め、カラー感熱記録材料11はもともと黄色をしてい
る。これらの感熱発色層32,33が光定着されると、
カラー感熱記録材料11が黄色から白色に変化する。な
お、このカラー感熱記録材料の構成は、平成2年4月4
日に本出願人によって出願された特願平2ー89384
号に詳細に説明されている。
【0012】図6は、各感熱発色層31〜33の特性を
示すものである。横軸の熱エネルギーは、サーマルヘッ
ド17の発熱素子が発生する熱エネルギーを表してお
り、イエロー感熱発色層33の熱エネルギーが最も低
く、シアン感熱発色層31の熱エネルギーが最も高い。
この熱エネルギーの差異の主たる要因は、シアン感熱発
色層31は、イエロー感熱発色層33,マゼンタ感熱発
色層32を介して加熱しなければならないからである。
【0013】次に、図1及び図2に示す装置の作用につ
いて図4を参照して説明する。給紙時には、プラテンド
ラム10は、クランプ部材13が図2においてほぼ垂直
となった給紙位置に停止している。また、ソレノイド1
6が通電されて、クランプ部材13が溝10aから抜け
出ている。搬送ローラ対26は、カセット(図示せず)
から供給されたカラー感熱記録材料11をニップしてプ
ラテンドラム10に向けて搬送する。このカラー感熱記
録材料11がプラテンドラム10の溝10aに入り込ん
だ状態のときに、搬送ローラ対26がいったん停止す
る。
【0014】カラー感熱記録材料11がクランプ部材1
3の位置にセットされた後に、ソレノイド16の通電が
停止される。これにより、クランプ部材13は、スプリ
ング15によって引き戻されるから、カラー感熱記録材
料11がクランプ部材13でクランプされる。このクラ
ンプ後に、プラテンドラム10と搬送ローラ対26とが
回転するから、カラー感熱記録材料11がプラテンドラ
ム10の外周に巻き付けられる。
【0015】プラテンドラム10が回転して、カラー感
熱記録材料11の記録エリアの先端がサーマルヘッド1
7に達すると、このサーマルヘッド17によってイエロ
ー画像が1ラインずつ熱記録される。このイエロー画像
の熱記録では、サーマルヘッド17の各発熱素子は、図
6に示す発色特性を考慮した温度に発熱される。このイ
エロー画像が熱記録された部分は、光定着器18に達
し、ここで光定着が行なわれる。この光定着器18は、
カットフイルタ22が紫外線ランプ21の前にセットさ
れているから、ほぼ420nm付近の近紫外線がカラー
感熱記録材料11に照射される。これにより、クランプ
部材13で覆われた先端部11aを除いてイエロー感熱
発色層33に含有されたジアゾニウム塩化合物が分解し
て発色能力が消失される。
【0016】プラテンドラム10が1回転して、記録エ
リアが再びサーマルヘッド17の位置に達すると、マゼ
ンタ画像がマゼンタ感熱発色層32に1ラインずつ熱記
録される。マゼンタ画像の熱記録時には、カットフイル
タ22が紫外線ランプ21の前から退避しているので、
紫外線ランプ21から放出された全ての電磁線が、マゼ
ンタ画像を記録したカラー感熱記録材料11の部分に照
射される。この紫外線ランプ21から放射された電磁線
のうち、365nm付近の紫外線によってマゼンタ感熱
発色層32が光定着される。
【0017】前記イエロー感熱発色層33,マゼンタ感
熱発色層32が光定着されると、先端部11aを除いて
カラー感熱記録材料11は黄色から白色に変化する。な
お、このマゼンタ画像の熱記録時は、図6に示されてい
るように、ほぼ40〜70mJ/mm2 の範囲内で、か
つ記録すべき濃度に応じた熱エネルギーが用いられる。
この範囲の熱エネルギーは、イエロー感熱発色層33を
記録するに必要な熱エネルギーよりも高いが、既にイエ
ロー感熱発色層33は光定着されているから、このイエ
ロー感熱発色層33が発色することはない。
【0018】プラテンドラム10が更に1回転すると、
カラー感熱記録材料11がサーマルヘッド17に対面す
るから、このサーマルヘッド17によってシアン画像が
1ラインずつ熱記録される。このシアン感熱発色層31
は、感熱発色するに必要な熱エネルギーがほぼ80mJ
/mm2 以上であるため、通常の保管状態では発色する
ことはない。そこで、このシアン感熱発色層31に対し
ては、光定着器18がOFF状態として光定着を省略し
ている。
【0019】イエロー画像,マゼンタ画像,シアン画像
の熱記録が終了した後に、プラテンドラム10と搬送ロ
ーラ対26とが逆転する。このプラテンドラム10の逆
転により、カラー感熱記録材料11の後端が分離爪27
によって給排紙通路25に案内され、搬送ローラ対26
にニップされる。この後、ソレノイド16が通電される
とともに、プラテンドラム10が停止する。このソレノ
イド16によって、クランプ部材13がスプリング15
に抗して移動するから、カラー感熱記録材料11の先端
部11aのクランプが解除される。
【0020】クランプ解除後は、モータ24が回転する
と、カラー感熱記録材料11の排紙が再開される。この
排紙中に、先端部11aがセンサ19により検知される
と、センサ19と光定着器18との距離を考慮して、所
定の遅延後にコントローラ23はモータ24の駆動を停
止させるとともに、光定着器18の紫外線ランプ21を
カットフイルタ22を外した状態で点灯させる。これに
よって、先端部11aは、図1に示すように、光定着器
18の紫外線照射位置に停止する。そして、紫外線ラン
プ21の点灯開始と同時に、コントローラ23に内蔵さ
れたタイマが作動を開始し、先端部11aの定着が完了
するまでの所要時間を計測する。この定着で、先端部1
1aは黄色から白色に変化する。所定の定着時間が経過
すると、紫外線ランプ21が消灯され、同時にモータ2
4の駆動が再開される。これにより、熱記録済みカラー
感熱記録材料11は給排紙通路25を経てトレイ(図示
せず)に排出される。
【0021】次に、図7及び図8を参照して別の実施例
を説明する。この実施例は、前記センサ19の代わり
に、搬送ローラ対26の駆動系にロータリーエンコーダ
40を設け、カラー感熱記録材料11の排紙時に先端部
11aが光定着器18の位置に到達するタイミングを計
測するようにしたものである。ロータリーエンコーダ4
0は、周上に等間隔でスリットが刻まれた回転ディスク
41と、これを挟むように発光素子と受光素子が配置さ
れたセンサ部42とからなる。回転ディスク41はモー
タ43の駆動軸44に固定されており、この回転ディス
ク41が回転すると、センサ部42からパルスが出力さ
れてカウンタ50に送られる。なお、駆動軸44の回転
は、ウォームギア45,平ギア46,プーリ47,ベル
ト48及びプーリ49を介して搬送ローラ対26の軸5
1に伝達される。
【0022】排紙初期には、カラー感熱記録材料11は
高速な排紙速度V1で搬送される。カラー感熱記録材料
11が搬送ローラ対26にクランプされた直後から、カ
ウンタ50は駆動軸44の回転量をカウントし始める。
ここで、光定着器18の紫外線照射位置から搬送ローラ
対26までの距離が一定であり、また、カラー感熱記録
材料11の長さが分かっているから、カラー感熱記録材
料11の先端部11aが光定着器18の紫外線照射位置
に到達した瞬間のカウンタ50のカウント数N1 が決め
られる。
【0023】そこで、カウンタ50のカウント数がN1
になった瞬間に、コントローラはモータ43の回転速度
を減速し、カラー感熱記録材料11の排紙速度を光定着
に適した低速の排紙速度V2 に変更するとともに、光定
着器18の紫外線ランプ21を点灯させる。カラー感熱
記録材料11の移動が進み、カウンタ50のカウント数
がN2 に達すると、カラー感熱記録材料11の先端部1
1aが光定着器18の紫外線照射領域を通過し終わるの
で、コントローラはモータ43の回転速度を上げて高速
の排紙速度V1 に切り替えるとともに、紫外線ランプ2
1を消灯させる。これにより、先端部11aを含めて全
ての光定着が終わったカラー感熱記録材料11は、高速
度で排出される。
【0024】上記実施例では、プラテンドラムを用いて
いるが、この代わりに搬送ベルトやスライドテーブルを
用い、これにクランプ部材を取り付けてもよい。また、
このクランプ部材でカラー感熱記録材料の後端を保持部
材に固定してもよい。
【0025】上記実施例は、サーマルヘッド又は記録紙
を副走査方向に相対移動して記録するラインプリンタで
あるが、本発明は二次元に相対移動して記録するシリア
ルプリンタに対しても適用することができる。このシリ
アルプリンタでは、発熱素子が主走査方向に配列され、
熱記録時に副走査方向に移動するサーマルヘッドが用い
られ、そして記録紙は主走査方向に移動する。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1記
載の発明では、排紙中にクランプ部材で固定されていた
部分が光定着器の前に到達した時に、この光定着器をO
Nにして電磁線を照射するから、クランプ部材で押えら
れていた部分が黄色の帯となって残ることがない。請求
項2記載の発明では、クランプされていた部分が光定着
器に対面したときに排紙を一時停止し、この停止中に光
定着器からの電磁線を照射して漂白するから、充分な漂
白を行うことができる。請求項3記載の発明では、クラ
ンプされていた部分の先端が光定着器による電磁線照射
位置に到達したときに、排紙速度を低速としたから、漂
白を充分に行うことができる。請求項4記載の発明で
は、クランプされていた部分が電磁線照射位置を通過す
るときにだけ低速とし、それ以外では高速で排紙するか
ら、排紙に時間がかかり過ぎるのを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】クランプ部材でクランプされていた先端部を光
定着している状態を示す感熱プリンタの概略図である。
【図2】熱記録,光定着を行っている状態を示す感熱プ
リンタの概略図である。
【図3】紫外線ランプの発光特性とカットフイルタの透
過特性を示すグラフである。
【図4】図1に示す先端部の排紙シーケンスを示すフロ
ーチャートである。
【図5】カラー感熱記録材料の層構造を示す説明図であ
る。
【図6】カラー感熱記録材料の発色特性を示すグラフで
ある。
【図7】先端部の光定着時には低速で排紙するようにし
た実施例の要部を示す概略図である。
【図8】図7に示す実施例の排紙のシーケンスを示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
10 プラテンドラム 11 カラー感熱記録材料 13 クランプ部材 17 サーマルヘッド 18 光定着器 19 センサ 21 紫外線ランプ 22 カットフイルタ 23 コントローラ 24,43 モータ 26 搬送ローラ対 40 ロータリーエンコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/18 T

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持部材上にセットされた感熱記録材料
    の少なくとも一端をクランプ部材で固定し、この保持部
    材とともに移動する感熱記録材料をサーマルヘッドで加
    熱して、感熱発色層を熱記録するとともに、この熱記録
    された部分が光定着器に対面する電磁線照射位置を通過
    する間に電磁線を照射して定着する感熱プリンタにおい
    て、 前記クランプ部材に押えられて未定着になっていた部分
    が、感熱記録材料の排紙時にクランプ部材から外れて、
    光定着器に対面する電磁線照射位置に到達したことを検
    知する検知手段と、この検知手段からの信号で光定着器
    ONにして感熱記録材料の未定着部分に電磁線を照射
    させる制御手段とを設けたことを特徴する感熱プリン
    タ。
  2. 【請求項2】 発色する色が異なった少なくとも第1〜
    第3の感熱発色層を備え、下層の感熱発色層ほど発色に
    要する熱エネルギーが大きいカラー感熱記録材料を用
    い、このカラー感熱記録材料を移動自在な保持部材にセ
    ットするとともに、その一端をクランプ部材で固定し、
    保持部材とともにカラー感熱記録材料を移動しながら、
    サーマルヘッドで最上層の第1の感熱発色層を熱記録し
    た後に、この第1の感熱発色層に特有な波長域の電磁線
    を照射して定着し、次に第2の感熱発色層を熱記録した
    後にこの感熱発色層に特有な波長域の電磁線を照射して
    定着し、最後に最下層にある第3の感熱発色層を熱記録
    して、カラー感熱記録材料にフルカラー画像を記録する
    感熱プリンタにおいて、 前記フルカラー画像の記録後にクランプ部材のクランプ
    を解除する手段と、このクランプの解除後に保持部材上
    からカラー感熱記録材料を排紙通路を介して排出するた
    めの排紙手段と、排紙中にクランプ手段で押さえられて
    いた未定着部分が光定着器に対面する電磁線照射位置に
    到達したことを検知する手段と、この検知手段からの検
    知信号に基づいて排紙手段の作動を所定時間だけ一時停
    止させ、この一時停止中に電磁線がカラー感熱記録材料
    の未定着部分に照射されるようにする制御手段とを設け
    たことを特徴とする感熱プリンタ。
  3. 【請求項3】 発色する色が異なった少なくとも第1〜
    第3の感熱発色層を備え、下層の感熱発色層ほど発色に
    要する熱エネルギーが大きいカラー感熱記録 材料を用
    い、このカラー感熱記録材料を移動自在な保持部材にセ
    ットするとともに、その一端をクランプ部材で固定し、
    保持部材とともにカラー感熱記録材料を移動しながら、
    サーマルヘッドで最上層の第1の感熱発色層を熱記録し
    た後に、この第1の感熱発色層に特有な波長域の電磁線
    を照射して定着し、次に第2の感熱発色層を熱記録した
    後にこの感熱発色層に特有な波長域の電磁線を照射して
    定着し、最後に最下層にある第3の感熱発色層を熱記録
    して、カラー感熱記録材料にフルカラー画像を記録する
    感熱プリンタにおいて、 前記フルカラー画像の記録後にクランプ部材のクランプ
    を解除する手段と、このクランプの解除後に保持部材上
    からカラー感熱記録材料を排紙通路を介して排出する排
    紙手段と、排紙中にクランプ手段で押さえられていた未
    定着部分の先端が光定着器に対面する電磁線照射位置に
    到達したことを検知する手段と、この検知手段からの検
    知信号に基づいて排紙手段の排紙速度を高速から低速に
    切り換えて、未定着部分が電磁線照射位置を低速で通過
    させる制御手段とを設けたことを特徴とする感熱プリン
    タ。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、排紙速度を一定時間だ
    け低速にし、その後は再び高速にすることを特徴とする
    請求項3記載の感熱プリンタ。
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