JP3587511B2 - ノードデータ表示方法およびノードデータ表示装置およびハイパーテキスト装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はハイパーテキスト構造を持つデータをウインドウとして表示するノードデータの表示方法、表示装置およびハイパーテキスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、階層構造、ネットワーク構造等、構造を持ったハイパーテキスト構造のデータベースではデータの単位を示すものとしてノードが使用されている。各ノード間はリンクアイコンをノードに入れることによってリンクし、リンクを辿ることによりノードのナビゲーションができるようになっている。ノードはマウスのようなポインティングデバイスで選択することによりウインドウとして開き、そのデータ内容を表示することができるようになっている。
【0003】
図10はこのようなノードの表示例を示す図であり、ブラウザという各ノード間の関係を表示する機能を使うと、図10(a)に示すように、ノードA、ノードB、ノードCとそれらの間のリンクを矢印で示したものが表示され、各ノードの相互間の関係が視覚的に捉えることができる。
【0004】
ノード間のリンク付けは、図10(b)に示すように、例えばノードAの中にノードB、Cのリンクアイコンが入れられることにより行われ、このリンクアイコンをマウスで選択するとそれぞれノードB、Cのウインドウが開いてその内容が表示される。
【0005】
このようなノードをウインドウとして開く場合、従来は図10(c)に示すように、ノードAに入れられているノードBのリンクアイコンをマウスで選択すると、マウスで指定した位置に仮想枠50が破線で表示され、この位置はマウス操作によって移動し、マウスをダブルクリックすることにより位置を確定して表示されるようになっている(8080/8083JSTAR VPビューカーズ操作説明書 1988年6月 富士ゼロックス株式会社発行)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来はノードをウインドウとして開く場合、開く位置は操作者がその都度マウス等により指定するというものであった。この方法は操作者がノードを開く際に自由にその位置を決められるという柔軟性に富んでいるが、必ずマウスによる位置決めが必要になるため、ノードを開く位置を予め決めておいた方が良い場合にはかえって操作性の点で問題があった。
【0007】
本発明は上記課題を解決するためのもので、ノードをウインドウとして開く場合に、自由にその位置を決められると共に、ノードを開く位置を予め指定することもできるようにし、ノードを開く際の柔軟性と操作性とを向上させることができるノードデータの表示方法、表示装置およびハイパーテキスト装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、図1に示すように、ノードの持つデータをウインドウとして表示可能なハイパーテキストシステムにおいて、
ウインドウの属性値として該ウインドウの表示情報を設定するウインドウ表示情報設定手段13と、ウインドウを開く時に前記ウインドウの表示情報を参照してウインドウ開示を制御するウインドウ開示制御手段14を備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明はウインドウ表示情報設定手段13により、ノード、あるいはノードへのリンクを表すリンクアイコンの属性にノードを開いた時の位置、大きさ、スクロールの量、およびこれらの属性を参照するか否かの情報をウインドウ表示情報として設定し、これを参照することよりノードの開き方を属性値を参照する方法と、参照しない方法が選択できるようにする。
【0010】
ウインドウ開示制御手段14は、ウインドウの表示情報を参照してノード属性を参照しないように設定されている場合には仮想枠を表示し、属性を参照するように設定されている場合にはウインドウの表示情報として設定されたレイアウトでウインドウを開く。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明のデータ表示方式の機能ブロック図、図2は装置構成を示す図、図3は本発明におけるノードあるいはリンクアイコンの属性を説明する図、図4はノード属性の設定方法を説明する図、図5はウインドウの開き方を説明する図、図6はウインドウの開き方の他の実施例を示す図、図7はノード開示の処理フローを説明する図、図8はプロパティシートによる属性設定の処理フローを示す図、図9はノードメニューから属性を設定する処理フローを示す図である。図中、11は表示制御手段、12は記憶手段、13はウインドウ表示情報設定手段、14はウインドウ開示制御手段、21はCPU、211はウインドウ表示情報設定部、212はウインドウ開示制御部、22は主メモリ、221はノードデータ、222はリンクアイコンデータ、23はディスプレイ、24は入力部、25は外部記憶装置、26はバスである。
【0012】
記憶手段12には階層構造を持ったノードデータが記憶され、CPUのウインドウ表示情報設定部211に対応するウインドウ表示情報設定手段13によりその属性値が設定できるようになっている。本発明におけるノードデータの属性値としては、図3に示すように表示位置を示すX座標、Y座標およびその大きさを示す幅と高さ、縦方向および横方向のスクロール量、さらに属性を参照するか否かの情報が設定される。
【0013】
これらの属性の設定は、例えば図4(a)に示すように、各ノードに対して設けられているプロパティシートをマウスの選択により開いて設定する。プロパティシートは、例えば図4(a)に示すようにノードの名前、その内容等を変更した日時、変更者、属性等が入力できるようになっており、このプロパティシートを開いて図2の入力部24により属性値を設定する。また、図4(b)に示すようにノードのウインドウを開いた時に、そのヘッダーメニュの項目に掲げられている位置の設定という項目をマウスで選択することにより、ウインドウが開かれている状態の位置、大きさ、スクロール量等が設定され、プロパティシートの内容がその時の値に更新される。このような方法によりノードのウインドウ表示情報を設定することができる。
【0014】
CPUのウインドウ開示制御部212に対応する図1のウインドウ開示制御手段14は、ウインドウ表示情報設定手段13により設定されたウインドウの表示情報を参照してウインドウの開示制御を行う。すなわち、図5に示すように、ウインドウの属性として属性値を参照しないように設定されている場合には、ノードA31のリンクアイコン32をマウスで選択すると、破線で示す仮想枠33がマウスで選択した位置に表示され、操作者はマウスを操作することによりその位置を自由に選択することができる。また、ノードの属性として属性値を参照するように設定されている場合には、ウインドウ開示制御手段14は図3に示す属性値を参照し、その値により決められた位置、大きさ、スクロール量でノードBのウインドウ34を開くことになる。
【0015】
属性を参照しないで、仮想枠によりそのウインドウの表示位置を指定するやり方は、従来のように操作者にとって自由にその位置を決められるため柔軟性に富み、一方属性を参照する場合には、例えばデータベースを使ってプレゼンテーションを行う時等には、予めレイアウトを決定しておくことができるため効果的である。
【0016】
なお、属性の設定はノードへのリンクを表すリンクアイコンに対しても同じように属性を持たせるようにする。そして1つのノードに対して複数のリンクを張ることができるから、例えば図6に示すようにノードA41とノードZ42にそれぞれノードBのリンクアイコンが入れられている場合、それぞれ異なる属性値を設定することにより、例えばノードB43、ノードB44のように大きさおよびスクロール量を変えて同じノードを開く場合でも、異なった形で開くことが可能である。
【0017】
次にノードの開示制御処理、位置の設定処理について説明する。
【0018】
図7はノードの開示制御処理を示し、ノードの開示要求があると図3に示した属性を参照し、ノード属性を参照することになっているか否か判断する。属性として参照することに設定されていれば、ノードの属性値によりウインドウの位置、大きさ、スクロール量が決定される。ノード属性を参照することになっていない場合には、仮想枠を表示し、その位置はマウス操作により決定される(ステップ103,104)。このようにウインドウの表示位置等が決定されると、それに基づいてノードの開示が行われる(ステップ105)。
【0019】
図8はプロパティシートによるウインドウの位置設定処理を示し、まずマウスの選択によりプロパティシートを開き、ウインドウの位置、大きさ、スクロール量を設定するのか否かみて、設定する場合にはその位置、大きさ、スクロール量を設定し、保存という項目を指定することによりファイルに保存され、プロパティシートを閉じる。
【0020】
図9はノードメニュから属性を更新する場合の処理を示し、ノードメニュで位置の設定を選択すると、その時表示されているウインドウの位置、大きさ、スクロール量にプロパティシートの属性値が更新され、ファイルに保存される。
以上のように本実施例によれば、リンクに属性としてスクロール量を含む表示情報を記憶し、リンク先のノードの内容を表示する際に表示情報を参照して表示することで、異なる属性を有する複数のリンクが張られた同じノードの内容を、例えばスクロール量を変えて異なった形で開くことが可能になるので、ウインドウを開く場合の柔軟性を維持しつつ、操作性の向上を図ることも可能となる。
【0021】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ウインドウを開く場合の柔軟性を維持しつつ、操作性の向上を図ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ表示方式の機能ブロック図である。
【図2】装置構成を示す図である。
【図3】属性を説明する図である。
【図4】ノードの属性値設定方法を説明する図である。
【図5】ウインドウの開き方を説明する図である。
【図6】ウインドウの開き方の他の実施例を示す図である。
【図7】ノードの開示処理フローを説明する図である。
【図8】プロパティシートによる属性設定処理フローを示す図である。
【図9】ノードメニュから属性を設定する処理フローを示す図である。
【図10】従来のウインドウ表示を説明するための図である。
【符号の説明】
11…表示制御手段、12…記憶手段、13…ウインドウ表示情報設定手段、14…ウインドウ開示制御手段、21…CPU、211…ウインドウ表示情報設定部、212…ウインドウ開示制御部、22…主メモリ、221…ノードデータ、222…リンクアイコンデータ、23…ディスプレイ、24…入力部、25…外部記憶装置、26…バス。
Claims (3)
- リンク先ノードデータを表示する際のウインドウ表示情報を該リンクの属性として記憶すると共に、リンク先の一つのノードに対して属性の異なる複数のリンクを張る事が可能なノードデータ表示方法であって、
1つのリンクを指定することでリンク先のノードをウインドウとして開示する場合、ノードへのリンクを表すリンクアイコンの属性を参照して、それぞれその属性に応じた1つのウインドウを開示することを特徴とするノードデータ表示方法。 - リンク先ノードデータを表示する際のウインドウ表示情報を該リンクの属性として記憶すると共に、リンク先の一つのノードに対して属性の異なる複数のリンクを張る事が可能なノードデータ表示装置であって、
1つのリンクを指定することでリンク先のノードをウインドウとして開示する場合、ノードへのリンクを表すリンクアイコンの属性を参照して、それぞれその属性に応じた1つのウインドウを開示することを特徴とするノードデータ表示装置。 - 一つのリンク先のノードに対して属性の異なる複数のリンクを張る事で、ハイパーテキストを構成するハイパーテキスト装置であって、
1つのリンクを指定することでリンク先のノードをウインドウとして開示する場合、ノードへのリンクを表すリンクアイコンの属性を参照して、それぞれその属性に応じた1つのウインドウを開示することを特徴とするハイパーテキスト装置。
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