JP2004030296A - マルチウィンドウ表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示画面全体でウィンドウの表示状態に変化があった場合に、常時表示したい情報を表示画面の空き領域内の最適な位置に最適なサイズで再表示する。
【解決手段】ウィンドウ情報を入力する入力部1と、常時表示したい情報を格納した常時表示ウィンドウ情報記憶部5と、表示画面に表示されているウィンドウ状態が変化した場合に、ウィンドウが表示されていない空き領域に常時表示したい情報を表示させるデータ処理部2とを備え、データ処理部2は、ウィンドウ表示状態が変化した場合に、表示画面の空き領域を抽出し、この空き領域から矩形領域を切り出し、それぞれの矩形領域について、常時表示したい情報が表示可能であるか否かを判断し、表示可能な矩形領域に常時表示したい情報を再表示させる。
【選択図】 図1
【解決手段】ウィンドウ情報を入力する入力部1と、常時表示したい情報を格納した常時表示ウィンドウ情報記憶部5と、表示画面に表示されているウィンドウ状態が変化した場合に、ウィンドウが表示されていない空き領域に常時表示したい情報を表示させるデータ処理部2とを備え、データ処理部2は、ウィンドウ表示状態が変化した場合に、表示画面の空き領域を抽出し、この空き領域から矩形領域を切り出し、それぞれの矩形領域について、常時表示したい情報が表示可能であるか否かを判断し、表示可能な矩形領域に常時表示したい情報を再表示させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のウィンドウを表示画面に表示するマルチウィンドウ表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のマルチウィンドウ表示装置の一例としては特開平5−27938号公報に開示されているマルチウィンドウ表示装置がある。このマルチウィンドウ表示装置は、表示画面上に複数のウィンドウを同時に表示する際に、表示画面中のウィンドウが表示されていない領域、いわゆる空き領域を調べ、各ウィンドウの重なりが最小になるように表示を行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来のマルチウィンドウ表示装置は、ウィンドウを新たに表示させるタイミングでしか表示位置計算処理を行わないため、ウィンドウ表示後にユーザーがウィンドウを移動したり、ウィンドウのサイズ変更を行ったりすると、各ウィンドウの重なりを最小にするという効果がなくなってしまうといった問題があった。
【0004】
本発明はこのような問題を解決すべく創案されたものであり、新規ウィンドウの作成、ウィンドウの移動、ウィンドウのサイズ変更およびウィンドウの消去等といった操作が行われることにより、表示画面全体でウィンドウの表示状態に変化があった場合に、予め設定しておいた常時表示したい情報(常時表示情報)を、表示画面の空き領域内の最適な位置に最適なサイズで再表示することのできるマルチウィンドウ表示装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のマルチウィンドウ表示装置は、ウィンドウ情報を入力する入力手段と、常時表示したい情報を格納した常時表示情報記憶手段と、ウィンドウの表示または非表示の切り替えおよび表示形態の変更によるウィンドウ状態の変化を検知する検知手段と、この検知手段によりウィンドウ状態の変化を検知したとき、ウィンドウが表示されていない空き領域に、前記常時表示情報記憶手段に記憶されている常時表示情報を表示させる常時表示情報表示手段とを備えたことを特徴としている。
【0006】
この発明によれば、表示画面のウィンドウの表示状態が変化したとき、常時表示情報表示手段は、この変化に基づいて、表示画面の空き領域を抽出し、この空き領域から矩形領域を切り出す。そして、それぞれの矩形領域について、常時表示情報記憶手段に記憶されている1または複数の常時表示情報が表示可能であるか否かを判断し、表示可能な矩形領域に常時表示情報を表示させる。これにより、表示画面の空き領域の変化に応じて、常時表示情報を表示し直すことができる。
【0007】
また、前記常時表示情報を表示するウィンドウの最大サイズを指定する指定手段をさらに備え、前記常時表示情報表示手段は、常時表示情報を空き領域に表示する際、前記最大サイズを上限として前記空き領域に収まる範囲で拡大表示してもよい。この場合には、常時表示情報を、指定された最大サイズを上限として、空き領域のサイズ内で最大の大きさに表示することができる。
【0008】
また、前記常時表示情報を表示するウィンドウの最小サイズを指定する指定手段をさらに備え、前記常時表示情報表示手段は、常時表示情報を空き領域に表示する際、前記最小サイズで収まる空き領域に前記常時表示情報を表示するようにしてもよい。この場合には、表示画面の空き領域全体により多くの常時表示情報を表示することができる。
【0009】
また、前記常時表示情報を背景画面の露出領域に表示するようにしてもよい。この場合には、複数の常時表示情報をウィンドウリソース(資源)を使わずに表示させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のマルチウィンドウ表示装置の実施の形態について説明する。
【0011】
[実施の形態1]
まず初めに、本発明のマルチウィンドウ表示装置の実施の形態1について、図面を参照しつつ説明する。
【0012】
図1は、本発明のマルチウィンドウ表示装置のハードウェア構成の実施の形態1を示すブロック図である。
【0013】
このマルチウィンドウ表示装置のハードウェアは、入力部1、データ処理部2、表示部3、ウィンドウ情報記憶部4、常時表示ウィンドウ情報記憶部と、プログラム記憶部6を備えている。
【0014】
入力部1は、キーボードやマウス(ポインティング入力装置)等からなり、ウィンドウの表示、消去(非表示)および移動等といった処理をユーザーが指示する際に使用されるものである。この入力部1を用いて指示された処理内容は、データ処理部2に通知される。
【0015】
一方、表示部3は、例えばCRT(Cathode Ray Tube)で構成されており、データ処理部2から送信されてきたデータが示す内容を表示画面に表示する。
【0016】
このデータ処理部2は、ウィンドウの表示または非表示の切り替えおよび表示形態の変更を検知する検知手段として機能するとともに、ウィンドウが表示されていない空き領域に、常時表示したい情報を任意数表示させる常時表示情報表示手段として機能するものである。また、データ処理部2は、例えばCPU(central processing unit)およびメモリで構成されており、入力部1を用いて入力された指示に応答してウィンドウ情報記憶部4から表示部3に現在表示されているウィンドウのデータを読み出し、入力された指示と読み出したデータとに基づきウィンドウの表示状態を変化させるための演算処理を実施する。そして、この演算処理によって得られた新しいウィンドウの表示情報を示すデータをウィンドウ情報記憶部4に送信するとともに、表示部3へウィンドウの表示内容を示すデータを送信する。なお、このデータ処理部2の演算処理等の動作は、プログラム記憶部6に格納されているプログラムに基づいて実施される。
【0017】
表1は、ウィンドウ情報記憶部4に格納されているウィンドウの表示情報の一例であるウィンドウ情報テーブルを示している。
【0018】
【表1】
このウィンドウ情報テーブルは、「ウィンドウNo.(番号)」、「ウィンドウ名」、ウィンドウの例えば左上部の表示基準位置を示す「X座標」および「Y座標」、ならびにウィンドウの「幅」および「高さ」に関するデータから構成されている。
【0019】
また、常時表示ウィンドウ情報記憶部5は、表示部3に形成されたウィンドウ内に常に表示させる情報である常時表示ウィンドウ情報を格納しており、データ処理部2の要求に応じて適宜この常時表示ウィンドウ情報を提供する。
【0020】
表2は、常時表示ウィンドウ情報記憶部5に格納されている常時表示ウィンドウ情報の一例である常時表示ウィンドウ情報テーブルを示している。
【0021】
【表2】
この常時表示ウィンドウ情報テーブルは、「ウィンドウNo.」、「ウィンドウ名」、ならびに常時表示ウィンドウ情報を表示する際に必要な領域の「幅」および「高さ」に関するデータから構成されている。
【0022】
続いて、表示部3に常時表示ウィンドウ情報を表示させる手順について図2を参照しつつ説明する。図2は、図1に示すマルチウィンドウ表示装置において、表示部3に常時表示ウィンドウ情報を割り振る手順の一例を示すフローチャートである。
【0023】
まず初めに、入力部1を用いた指示があるまで待機しており(ステップS1)、指示があれば、その指示がウィンドウの表示状態を変化させるような内容の指示であるか否かをウィンドウ情報テーブルを参照しつつデータ処理部2において判断する(ステップS2)。
【0024】
もし、ウィンドウの表示状態を変化させるような内容の指示ではない場合(ステップS2における判断結果がNOである場合)には、ステップS1に戻り、再び指示があるまで待機する。
【0025】
一方、ウィンドウの表示状態を変化させるような内容の指示であった場合(ステップS2における判断結果がYESである場合)には、まず、常時表示ウィンドウ管理用変数(N)を1に初期化する(ステップS3)。
【0026】
そして、図3および図4に示すように、表示画面11中から現在開いているウィンドウ11a,11b以外の(即ち、表示されていない)空き領域Aを抽出し、この空き領域Aから矩形領域A1,A2,A3,A4,A5を切り出し、これらの矩形領域A1,A2,A3,A4,A5に、面積の大きい順に管理番号(例えば、1,2,3,4,5)を割り振る(ステップS4)。続いて、空き矩形領域管理用変数(R)を1に初期化する(ステップS5)。このとき、既に常時表示ウィンドウ情報を表示しているウィンドウがあれば、このウィンドウを消去し、このウィンドウを表示していた領域も空き領域とみなす。なお、空き領域から矩形領域を切り出すアルゴリズムは、特開平5−27938号公報に開示されている手法等を用いることができる。
【0027】
なお、図4においては、矩形領域A1,A2,A3,A4,A5をより明確に示すために、表示画面11の周囲に矩形領域A1,A2,A3,A4,A5を図示している。また、図示しているように、矩形領域A1,A2,A3,A4,A5それぞれは、互いにその一部分が重複していてもよい。
【0028】
そして、空き矩形領域管理用変数(R)と常時表示ウィンドウ情報テーブルとを参照して、管理番号がR番目の矩形領域に、ウィンドウNo,がN番目の常時表示ウィンドウ情報を表示するのに必要な領域が収まるか否かを判定する(ステップS6)。その結果、収まらない場合(ステップS6での判断結果がNOである場合)には、空き矩形領域管理用変数(R)に1を加算(即ち、R=R+1)し(ステップS7)、続いて、この空き矩形領域管理用変数(R)がステップS4で割り振れた矩形領域の数以下であるか否かを判断する(ステップS8)。その結果、空き矩形領域管理用変数(R)が矩形領域の数以下である場合(ステップS8での判断結果がYESである場合)には、次の矩形領域に関して判定(ステップS6)を再び実行する。
【0029】
一方、全ての矩形領域にN番目の常時表示ウィンドウ情報を表示するのに必要な領域が収まらない場合(ステップS6およびステップS8での判断結果がNOである場合)には、常時表示ウィンドウ管理用変数(N)に1を加算(即ち、N=N+1)し(ステップS9)、続いて、この常時表示ウィンドウ管理用変数(N)が常時表示ウィンドウ情報の数以下であるか否かを判断する(ステップS10)。その結果、常時表示ウィンドウ管理用変数(N)が常時表示ウィンドウ情報の数以下である場合(ステップS10での判断結果がYESである場合)には、ステップS5に戻って空き矩形領域管理用変数(R)を1に初期化した後、次の常時表示ウィンドウ情報に関して判定を行う(ステップS6)。
【0030】
また、R番目の矩形領域に、判定対象となっている常時表示ウィンドウ情報を表示するのに必要な領域が収まる場合(ステップS6における判断結果がYESである場合)には、R番目の矩形領域に常時表示ウィンドウ情報を割り振る。このとき、ユーザーによってウィンドウのサイズの最大値が予め指定されている場合は、R番目の矩形領域に収まる範囲で常時表示ウィンドウを表示する領域を拡大してから割り振る(ステップS12およびステップS13)。
【0031】
図5は、1番目の常時表示ウィンドウ情報を表示している常時表示ウィンドウ11cを2番目の矩形領域A2にそのまま表示したときの表示画面の表示例を示し、図6は、矩形領域に収まる範囲で常時表示ウィンドウ情報を表示する領域を拡大してから、1番目の常時表示ウィンドウ情報を表示している常時表示ウィンドウ11cを2番目の矩形領域A2に表示したときの表示画面の表示例を示している。
【0032】
その後、ステップS9に戻り、常時表示ウィンドウ管理用変数(N)に1を加算(即ち、N=N+1)し、次の常時表示ウィンドウ情報に関して前述のステップS10を実施する。
【0033】
このような処理を繰り返した結果、常時表示ウィンドウ管理用変数(N)が常時表示ウィンドウ情報の数より大きくなったとき(ステップS10での判断結果がNOになったとき)には、ウィンドウの更新処理を終了し、データ処理部2から表示部3へ表示更新後の表示状態を示すデータを送信し、表示画面の更新を行った後(ステップS11)、再びユーザー指示待機状態(ステップS1)に戻る。
【0034】
なお、表示部3に常時表示ウィンドウ情報を割り振る手順は、マルチウィンドウ表示装置の電源がオフ状態になった時点で終了する。
【0035】
[実施の形態2]
次に、本発明のマルチウィンドウ表示装置の実施の形態2について、図面を参照しつつ説明する。
【0036】
本実施の形態2のマルチウィンドウ表示装置は、前述の実施の形態1のマルチウィンドウ表示装置とハードウェア構成は同じであるが、ユーザーによって常時表示ウィンドウ情報を表示する領域の最小サイズが予め指定されている点で異なっている。そのため、プログラム記憶部6に格納されているプログラムが異なっており、その結果、表示部2に常時表示ウィンドウ情報を割り振る手順の一部が異なっている。
【0037】
図7は、図1に示すマルチウィンドウ表示装置において、表示部3に常時表示ウィンドウ情報を割り振る手順の他の例を示すフローチャートである。
【0038】
まず、ユーザー指示待機状態から常時表示ウィンドウ管理用変数(N)が常時表示ウィンドウ情報の数より大きくなるまで(ステップS21〜ステップS32)は、前述の実施の形態1において図2を参照しつつ説明した手順(ステップS1〜ステップS10、ステップS12およびステップS13)と同様の手順が実施される。
【0039】
ただし、ステップS26では、R番目の矩形領域に、ユーザーによって予め指定された最小サイズに縮小した状態で、N番目の常時表示ウィンドウ情報を表示するのに必要な領域が収まるか否かの判定が行われる。そして、この判定を全ての常時表示ウィンドウ情報について行った後、図2に示すステップS11の処理に行く直前で、最小化で表示したい常時表示ウィンドウそれぞれについて、拡大できる余裕があれば拡大処理を行い、その後に表示画面の更新処理を行うのが、本実施の形態2での処理である。以下、具体的に説明する。
【0040】
全ての常時表示ウィンドウ情報について処理が行われた後(ステップS30での判断結果がNOになったときには)、常時表示ウィンドウ管理用変数(N)を1に初期化し(ステップS33)、N番目の常時表示ウィンドウ情報がいずれかの矩形領域にすでに割り振られているか否か(即ち、表示されているか否か)を判定する(ステップS34)。その結果、N番目の常時表示ウィンドウ情報がいずれかの矩形領域に割り振られて表示されている場合(ステップS34での判断結果がYESである場合)には、N番目の常時表示ウィンドウ情報の割り振りを一旦消去して非表示とし、このN番目の常時表示ウィンドウ情報が割り振られていた矩形領域を空き領域とする(ステップS35)。そして、この空き領域を複数の矩形領域に分割し、これらの矩形領域を面積の小さい順に並べて矩形領域に管理番号を割り振り(ステップS36)、続いて、空き矩形領域管理用変数(R)を1に初期化する(ステップS37)。
【0041】
そして、空き矩形領域管理用変数(R)と常時表示ウィンドウ情報テーブルとを参照して、管理番号がR番目の矩形領域(常時表示ウィンドウ情報の割り振りを消去することにより得られた空き領域を分割することによって形成された複数の矩型領域のうちの1つの矩形領域)に、ウィンドウNo,がN番目の常時表示ウィンドウ情報を予め指定された最小サイズに縮小した状態で表示するのに必要な領域が収まるか否かを判定する(ステップS38)。その結果、収まらない場合(ステップS38での判断結果がNOである場合)には、空き矩形領域管理用変数(R)に1を加算(即ち、R=R+1)し(ステップS39)、再びステップS38を実施する。なお、ここでは、割り振られていたN番目の常時表示ウィンドウ情報を一旦消去した後に再び表示可能な領域を探しているため、元の矩型領域(一番大きな矩形領域)が割り振り可能な矩形領域として必ず存在する(即ち、ステップS38での判断結果が必ずNOからYESになる)。
【0042】
そして、ステップ38での判断結果がYESになると、矩形領域に収まる範囲内で常時表示ウィンドウ情報を表示する領域を拡大した後(ステップS40)、R番目の矩形領域にN番目の常時表示ウィンドウ情報を割り振る(ステップS41)。
【0043】
その後、常時表示ウィンドウ管理用変数(N)に1を加算(即ち、N=N+1)し(ステップS42)、この常時表示ウィンドウ管理用変数(N)が常時表示ウィンドウ情報の数以下であるか否かを判断する(ステップS43)。その結果、常時表示ウィンドウ管理用変数(N)が常時表示ウィンドウ情報の数以下である場合(ステップS43での判断結果がYESである場合)には、ステップS34に戻り、次の常時表示ウィンドウ情報に関して判定を行う。
【0044】
このような処理を繰り返した結果、常時表示ウィンドウ管理用変数(N)が常時表示ウィンドウ情報の数より大きくなったとき(ステップS43での判断結果がNOになったとき)には、ウィンドウの更新処理を終了し、データ処理部2から表示部3へ表示更新後の表示状態を示すデータを送信し、表示画面の更新を行った後(ステップS44)、再びユーザー指示待機状態(ステップS21)に戻る。
【0045】
図8は、前述の手順を実行することによって、1〜4番目の常時表示ウィンドウ情報を表示している4つの常時表示ウィンドウ11d,11e,11f,11gそれぞれを4つの矩形領域A11,A12,A13,A14に表示したときの表示画面の表示例を示している。
【0046】
[実施の形態3]
次に、本発明のマルチウィンドウ表示装置の実施の形態3について、図面を参照しつつ説明する。
【0047】
本実施の形態3のマルチウィンドウ表示装置は、前述の実施の形態1のマルチウィンドウ表示装置とハードウェア構成は同じであるが、プログラム記憶部6に格納されているプログラムが異なっている。すなわち、表示部3に常時表示ウィンドウ情報を割り振る手順において、常時表示ウィンドウ情報をウィンドウに表示する代わりに、背景画面の露出領域に表示するといった動作を実行する。
【0048】
具体的には、本実施の形態3のマルチウィンドウ表示装置は、図2のステップS13において、R番目の矩形領域に新たにウィンドウを形成してN番目の常時表示ウィンドウ情報を表示する代わりに、背景画面(壁紙)の、R番目の矩形領域と同位置の領域に、N番目の常時表示ウィンドウ情報を直接割り振り表示するといった動作を実行する。
【0049】
【発明の効果】
本発明のマルチウィンドウ表示装置によれば、表示画面全体でウィンドウの表示状態に変化があった場合に、予め設定しておいた常時表示したい情報(常時表示情報)を、表示画面の空き領域内の最適な位置に最適なサイズで再表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマルチウィンドウ表示装置のハードウェア構成の実施の形態1を示すブロック図である。
【図2】本発明のマルチウィンドウ表示装置において、表示部に常時表示ウィンドウ情報を割り振る手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明のマルチウィンドウ表示装置を構成する表示部の表示画面の表示例1を示す説明図である。
【図4】本発明のマルチウィンドウ表示装置を構成する表示部の表示画面の表示例2を示す説明図である。
【図5】本発明のマルチウィンドウ表示装置を構成する表示部の表示画面の表示例3を示す説明図である。
【図6】本発明のマルチウィンドウ表示装置を構成する表示部の表示画面の表示例4を示す説明図である。
【図7】本発明のマルチウィンドウ表示装置において、表示部に常時表示ウィンドウ情報を割り振る手順の他の例を示すフローチャートである。
【図8】本発明のマルチウィンドウ表示装置を構成する表示部の表示画面の表示例5を示す説明図である。
【符号の説明】
1 入力部
2 データ処理部
3 表示部
4 ウィンドウ情報記憶部
5 常時表示ウィンドウ情報記憶部
6 プログラム記憶部
11 表示画面
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のウィンドウを表示画面に表示するマルチウィンドウ表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のマルチウィンドウ表示装置の一例としては特開平5−27938号公報に開示されているマルチウィンドウ表示装置がある。このマルチウィンドウ表示装置は、表示画面上に複数のウィンドウを同時に表示する際に、表示画面中のウィンドウが表示されていない領域、いわゆる空き領域を調べ、各ウィンドウの重なりが最小になるように表示を行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来のマルチウィンドウ表示装置は、ウィンドウを新たに表示させるタイミングでしか表示位置計算処理を行わないため、ウィンドウ表示後にユーザーがウィンドウを移動したり、ウィンドウのサイズ変更を行ったりすると、各ウィンドウの重なりを最小にするという効果がなくなってしまうといった問題があった。
【0004】
本発明はこのような問題を解決すべく創案されたものであり、新規ウィンドウの作成、ウィンドウの移動、ウィンドウのサイズ変更およびウィンドウの消去等といった操作が行われることにより、表示画面全体でウィンドウの表示状態に変化があった場合に、予め設定しておいた常時表示したい情報(常時表示情報)を、表示画面の空き領域内の最適な位置に最適なサイズで再表示することのできるマルチウィンドウ表示装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のマルチウィンドウ表示装置は、ウィンドウ情報を入力する入力手段と、常時表示したい情報を格納した常時表示情報記憶手段と、ウィンドウの表示または非表示の切り替えおよび表示形態の変更によるウィンドウ状態の変化を検知する検知手段と、この検知手段によりウィンドウ状態の変化を検知したとき、ウィンドウが表示されていない空き領域に、前記常時表示情報記憶手段に記憶されている常時表示情報を表示させる常時表示情報表示手段とを備えたことを特徴としている。
【0006】
この発明によれば、表示画面のウィンドウの表示状態が変化したとき、常時表示情報表示手段は、この変化に基づいて、表示画面の空き領域を抽出し、この空き領域から矩形領域を切り出す。そして、それぞれの矩形領域について、常時表示情報記憶手段に記憶されている1または複数の常時表示情報が表示可能であるか否かを判断し、表示可能な矩形領域に常時表示情報を表示させる。これにより、表示画面の空き領域の変化に応じて、常時表示情報を表示し直すことができる。
【0007】
また、前記常時表示情報を表示するウィンドウの最大サイズを指定する指定手段をさらに備え、前記常時表示情報表示手段は、常時表示情報を空き領域に表示する際、前記最大サイズを上限として前記空き領域に収まる範囲で拡大表示してもよい。この場合には、常時表示情報を、指定された最大サイズを上限として、空き領域のサイズ内で最大の大きさに表示することができる。
【0008】
また、前記常時表示情報を表示するウィンドウの最小サイズを指定する指定手段をさらに備え、前記常時表示情報表示手段は、常時表示情報を空き領域に表示する際、前記最小サイズで収まる空き領域に前記常時表示情報を表示するようにしてもよい。この場合には、表示画面の空き領域全体により多くの常時表示情報を表示することができる。
【0009】
また、前記常時表示情報を背景画面の露出領域に表示するようにしてもよい。この場合には、複数の常時表示情報をウィンドウリソース(資源)を使わずに表示させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のマルチウィンドウ表示装置の実施の形態について説明する。
【0011】
[実施の形態1]
まず初めに、本発明のマルチウィンドウ表示装置の実施の形態1について、図面を参照しつつ説明する。
【0012】
図1は、本発明のマルチウィンドウ表示装置のハードウェア構成の実施の形態1を示すブロック図である。
【0013】
このマルチウィンドウ表示装置のハードウェアは、入力部1、データ処理部2、表示部3、ウィンドウ情報記憶部4、常時表示ウィンドウ情報記憶部と、プログラム記憶部6を備えている。
【0014】
入力部1は、キーボードやマウス(ポインティング入力装置)等からなり、ウィンドウの表示、消去(非表示)および移動等といった処理をユーザーが指示する際に使用されるものである。この入力部1を用いて指示された処理内容は、データ処理部2に通知される。
【0015】
一方、表示部3は、例えばCRT(Cathode Ray Tube)で構成されており、データ処理部2から送信されてきたデータが示す内容を表示画面に表示する。
【0016】
このデータ処理部2は、ウィンドウの表示または非表示の切り替えおよび表示形態の変更を検知する検知手段として機能するとともに、ウィンドウが表示されていない空き領域に、常時表示したい情報を任意数表示させる常時表示情報表示手段として機能するものである。また、データ処理部2は、例えばCPU(central processing unit)およびメモリで構成されており、入力部1を用いて入力された指示に応答してウィンドウ情報記憶部4から表示部3に現在表示されているウィンドウのデータを読み出し、入力された指示と読み出したデータとに基づきウィンドウの表示状態を変化させるための演算処理を実施する。そして、この演算処理によって得られた新しいウィンドウの表示情報を示すデータをウィンドウ情報記憶部4に送信するとともに、表示部3へウィンドウの表示内容を示すデータを送信する。なお、このデータ処理部2の演算処理等の動作は、プログラム記憶部6に格納されているプログラムに基づいて実施される。
【0017】
表1は、ウィンドウ情報記憶部4に格納されているウィンドウの表示情報の一例であるウィンドウ情報テーブルを示している。
【0018】
【表1】
このウィンドウ情報テーブルは、「ウィンドウNo.(番号)」、「ウィンドウ名」、ウィンドウの例えば左上部の表示基準位置を示す「X座標」および「Y座標」、ならびにウィンドウの「幅」および「高さ」に関するデータから構成されている。
【0019】
また、常時表示ウィンドウ情報記憶部5は、表示部3に形成されたウィンドウ内に常に表示させる情報である常時表示ウィンドウ情報を格納しており、データ処理部2の要求に応じて適宜この常時表示ウィンドウ情報を提供する。
【0020】
表2は、常時表示ウィンドウ情報記憶部5に格納されている常時表示ウィンドウ情報の一例である常時表示ウィンドウ情報テーブルを示している。
【0021】
【表2】
この常時表示ウィンドウ情報テーブルは、「ウィンドウNo.」、「ウィンドウ名」、ならびに常時表示ウィンドウ情報を表示する際に必要な領域の「幅」および「高さ」に関するデータから構成されている。
【0022】
続いて、表示部3に常時表示ウィンドウ情報を表示させる手順について図2を参照しつつ説明する。図2は、図1に示すマルチウィンドウ表示装置において、表示部3に常時表示ウィンドウ情報を割り振る手順の一例を示すフローチャートである。
【0023】
まず初めに、入力部1を用いた指示があるまで待機しており(ステップS1)、指示があれば、その指示がウィンドウの表示状態を変化させるような内容の指示であるか否かをウィンドウ情報テーブルを参照しつつデータ処理部2において判断する(ステップS2)。
【0024】
もし、ウィンドウの表示状態を変化させるような内容の指示ではない場合(ステップS2における判断結果がNOである場合)には、ステップS1に戻り、再び指示があるまで待機する。
【0025】
一方、ウィンドウの表示状態を変化させるような内容の指示であった場合(ステップS2における判断結果がYESである場合)には、まず、常時表示ウィンドウ管理用変数(N)を1に初期化する(ステップS3)。
【0026】
そして、図3および図4に示すように、表示画面11中から現在開いているウィンドウ11a,11b以外の(即ち、表示されていない)空き領域Aを抽出し、この空き領域Aから矩形領域A1,A2,A3,A4,A5を切り出し、これらの矩形領域A1,A2,A3,A4,A5に、面積の大きい順に管理番号(例えば、1,2,3,4,5)を割り振る(ステップS4)。続いて、空き矩形領域管理用変数(R)を1に初期化する(ステップS5)。このとき、既に常時表示ウィンドウ情報を表示しているウィンドウがあれば、このウィンドウを消去し、このウィンドウを表示していた領域も空き領域とみなす。なお、空き領域から矩形領域を切り出すアルゴリズムは、特開平5−27938号公報に開示されている手法等を用いることができる。
【0027】
なお、図4においては、矩形領域A1,A2,A3,A4,A5をより明確に示すために、表示画面11の周囲に矩形領域A1,A2,A3,A4,A5を図示している。また、図示しているように、矩形領域A1,A2,A3,A4,A5それぞれは、互いにその一部分が重複していてもよい。
【0028】
そして、空き矩形領域管理用変数(R)と常時表示ウィンドウ情報テーブルとを参照して、管理番号がR番目の矩形領域に、ウィンドウNo,がN番目の常時表示ウィンドウ情報を表示するのに必要な領域が収まるか否かを判定する(ステップS6)。その結果、収まらない場合(ステップS6での判断結果がNOである場合)には、空き矩形領域管理用変数(R)に1を加算(即ち、R=R+1)し(ステップS7)、続いて、この空き矩形領域管理用変数(R)がステップS4で割り振れた矩形領域の数以下であるか否かを判断する(ステップS8)。その結果、空き矩形領域管理用変数(R)が矩形領域の数以下である場合(ステップS8での判断結果がYESである場合)には、次の矩形領域に関して判定(ステップS6)を再び実行する。
【0029】
一方、全ての矩形領域にN番目の常時表示ウィンドウ情報を表示するのに必要な領域が収まらない場合(ステップS6およびステップS8での判断結果がNOである場合)には、常時表示ウィンドウ管理用変数(N)に1を加算(即ち、N=N+1)し(ステップS9)、続いて、この常時表示ウィンドウ管理用変数(N)が常時表示ウィンドウ情報の数以下であるか否かを判断する(ステップS10)。その結果、常時表示ウィンドウ管理用変数(N)が常時表示ウィンドウ情報の数以下である場合(ステップS10での判断結果がYESである場合)には、ステップS5に戻って空き矩形領域管理用変数(R)を1に初期化した後、次の常時表示ウィンドウ情報に関して判定を行う(ステップS6)。
【0030】
また、R番目の矩形領域に、判定対象となっている常時表示ウィンドウ情報を表示するのに必要な領域が収まる場合(ステップS6における判断結果がYESである場合)には、R番目の矩形領域に常時表示ウィンドウ情報を割り振る。このとき、ユーザーによってウィンドウのサイズの最大値が予め指定されている場合は、R番目の矩形領域に収まる範囲で常時表示ウィンドウを表示する領域を拡大してから割り振る(ステップS12およびステップS13)。
【0031】
図5は、1番目の常時表示ウィンドウ情報を表示している常時表示ウィンドウ11cを2番目の矩形領域A2にそのまま表示したときの表示画面の表示例を示し、図6は、矩形領域に収まる範囲で常時表示ウィンドウ情報を表示する領域を拡大してから、1番目の常時表示ウィンドウ情報を表示している常時表示ウィンドウ11cを2番目の矩形領域A2に表示したときの表示画面の表示例を示している。
【0032】
その後、ステップS9に戻り、常時表示ウィンドウ管理用変数(N)に1を加算(即ち、N=N+1)し、次の常時表示ウィンドウ情報に関して前述のステップS10を実施する。
【0033】
このような処理を繰り返した結果、常時表示ウィンドウ管理用変数(N)が常時表示ウィンドウ情報の数より大きくなったとき(ステップS10での判断結果がNOになったとき)には、ウィンドウの更新処理を終了し、データ処理部2から表示部3へ表示更新後の表示状態を示すデータを送信し、表示画面の更新を行った後(ステップS11)、再びユーザー指示待機状態(ステップS1)に戻る。
【0034】
なお、表示部3に常時表示ウィンドウ情報を割り振る手順は、マルチウィンドウ表示装置の電源がオフ状態になった時点で終了する。
【0035】
[実施の形態2]
次に、本発明のマルチウィンドウ表示装置の実施の形態2について、図面を参照しつつ説明する。
【0036】
本実施の形態2のマルチウィンドウ表示装置は、前述の実施の形態1のマルチウィンドウ表示装置とハードウェア構成は同じであるが、ユーザーによって常時表示ウィンドウ情報を表示する領域の最小サイズが予め指定されている点で異なっている。そのため、プログラム記憶部6に格納されているプログラムが異なっており、その結果、表示部2に常時表示ウィンドウ情報を割り振る手順の一部が異なっている。
【0037】
図7は、図1に示すマルチウィンドウ表示装置において、表示部3に常時表示ウィンドウ情報を割り振る手順の他の例を示すフローチャートである。
【0038】
まず、ユーザー指示待機状態から常時表示ウィンドウ管理用変数(N)が常時表示ウィンドウ情報の数より大きくなるまで(ステップS21〜ステップS32)は、前述の実施の形態1において図2を参照しつつ説明した手順(ステップS1〜ステップS10、ステップS12およびステップS13)と同様の手順が実施される。
【0039】
ただし、ステップS26では、R番目の矩形領域に、ユーザーによって予め指定された最小サイズに縮小した状態で、N番目の常時表示ウィンドウ情報を表示するのに必要な領域が収まるか否かの判定が行われる。そして、この判定を全ての常時表示ウィンドウ情報について行った後、図2に示すステップS11の処理に行く直前で、最小化で表示したい常時表示ウィンドウそれぞれについて、拡大できる余裕があれば拡大処理を行い、その後に表示画面の更新処理を行うのが、本実施の形態2での処理である。以下、具体的に説明する。
【0040】
全ての常時表示ウィンドウ情報について処理が行われた後(ステップS30での判断結果がNOになったときには)、常時表示ウィンドウ管理用変数(N)を1に初期化し(ステップS33)、N番目の常時表示ウィンドウ情報がいずれかの矩形領域にすでに割り振られているか否か(即ち、表示されているか否か)を判定する(ステップS34)。その結果、N番目の常時表示ウィンドウ情報がいずれかの矩形領域に割り振られて表示されている場合(ステップS34での判断結果がYESである場合)には、N番目の常時表示ウィンドウ情報の割り振りを一旦消去して非表示とし、このN番目の常時表示ウィンドウ情報が割り振られていた矩形領域を空き領域とする(ステップS35)。そして、この空き領域を複数の矩形領域に分割し、これらの矩形領域を面積の小さい順に並べて矩形領域に管理番号を割り振り(ステップS36)、続いて、空き矩形領域管理用変数(R)を1に初期化する(ステップS37)。
【0041】
そして、空き矩形領域管理用変数(R)と常時表示ウィンドウ情報テーブルとを参照して、管理番号がR番目の矩形領域(常時表示ウィンドウ情報の割り振りを消去することにより得られた空き領域を分割することによって形成された複数の矩型領域のうちの1つの矩形領域)に、ウィンドウNo,がN番目の常時表示ウィンドウ情報を予め指定された最小サイズに縮小した状態で表示するのに必要な領域が収まるか否かを判定する(ステップS38)。その結果、収まらない場合(ステップS38での判断結果がNOである場合)には、空き矩形領域管理用変数(R)に1を加算(即ち、R=R+1)し(ステップS39)、再びステップS38を実施する。なお、ここでは、割り振られていたN番目の常時表示ウィンドウ情報を一旦消去した後に再び表示可能な領域を探しているため、元の矩型領域(一番大きな矩形領域)が割り振り可能な矩形領域として必ず存在する(即ち、ステップS38での判断結果が必ずNOからYESになる)。
【0042】
そして、ステップ38での判断結果がYESになると、矩形領域に収まる範囲内で常時表示ウィンドウ情報を表示する領域を拡大した後(ステップS40)、R番目の矩形領域にN番目の常時表示ウィンドウ情報を割り振る(ステップS41)。
【0043】
その後、常時表示ウィンドウ管理用変数(N)に1を加算(即ち、N=N+1)し(ステップS42)、この常時表示ウィンドウ管理用変数(N)が常時表示ウィンドウ情報の数以下であるか否かを判断する(ステップS43)。その結果、常時表示ウィンドウ管理用変数(N)が常時表示ウィンドウ情報の数以下である場合(ステップS43での判断結果がYESである場合)には、ステップS34に戻り、次の常時表示ウィンドウ情報に関して判定を行う。
【0044】
このような処理を繰り返した結果、常時表示ウィンドウ管理用変数(N)が常時表示ウィンドウ情報の数より大きくなったとき(ステップS43での判断結果がNOになったとき)には、ウィンドウの更新処理を終了し、データ処理部2から表示部3へ表示更新後の表示状態を示すデータを送信し、表示画面の更新を行った後(ステップS44)、再びユーザー指示待機状態(ステップS21)に戻る。
【0045】
図8は、前述の手順を実行することによって、1〜4番目の常時表示ウィンドウ情報を表示している4つの常時表示ウィンドウ11d,11e,11f,11gそれぞれを4つの矩形領域A11,A12,A13,A14に表示したときの表示画面の表示例を示している。
【0046】
[実施の形態3]
次に、本発明のマルチウィンドウ表示装置の実施の形態3について、図面を参照しつつ説明する。
【0047】
本実施の形態3のマルチウィンドウ表示装置は、前述の実施の形態1のマルチウィンドウ表示装置とハードウェア構成は同じであるが、プログラム記憶部6に格納されているプログラムが異なっている。すなわち、表示部3に常時表示ウィンドウ情報を割り振る手順において、常時表示ウィンドウ情報をウィンドウに表示する代わりに、背景画面の露出領域に表示するといった動作を実行する。
【0048】
具体的には、本実施の形態3のマルチウィンドウ表示装置は、図2のステップS13において、R番目の矩形領域に新たにウィンドウを形成してN番目の常時表示ウィンドウ情報を表示する代わりに、背景画面(壁紙)の、R番目の矩形領域と同位置の領域に、N番目の常時表示ウィンドウ情報を直接割り振り表示するといった動作を実行する。
【0049】
【発明の効果】
本発明のマルチウィンドウ表示装置によれば、表示画面全体でウィンドウの表示状態に変化があった場合に、予め設定しておいた常時表示したい情報(常時表示情報)を、表示画面の空き領域内の最適な位置に最適なサイズで再表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマルチウィンドウ表示装置のハードウェア構成の実施の形態1を示すブロック図である。
【図2】本発明のマルチウィンドウ表示装置において、表示部に常時表示ウィンドウ情報を割り振る手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明のマルチウィンドウ表示装置を構成する表示部の表示画面の表示例1を示す説明図である。
【図4】本発明のマルチウィンドウ表示装置を構成する表示部の表示画面の表示例2を示す説明図である。
【図5】本発明のマルチウィンドウ表示装置を構成する表示部の表示画面の表示例3を示す説明図である。
【図6】本発明のマルチウィンドウ表示装置を構成する表示部の表示画面の表示例4を示す説明図である。
【図7】本発明のマルチウィンドウ表示装置において、表示部に常時表示ウィンドウ情報を割り振る手順の他の例を示すフローチャートである。
【図8】本発明のマルチウィンドウ表示装置を構成する表示部の表示画面の表示例5を示す説明図である。
【符号の説明】
1 入力部
2 データ処理部
3 表示部
4 ウィンドウ情報記憶部
5 常時表示ウィンドウ情報記憶部
6 プログラム記憶部
11 表示画面
Claims (4)
- 複数のウィンドウを表示画面に表示するマルチウィンドウ表示装置において、
ウィンドウ情報を入力する入力手段と、常時表示したい情報を格納した常時表示情報記憶手段と、ウィンドウの表示または非表示の切り替えおよび表示形態の変更によるウィンドウ状態の変化を検知する検知手段と、この検知手段によりウィンドウ状態の変化を検知したとき、ウィンドウが表示されていない空き領域に前記常時表示情報記憶手段に記憶されている常時表示情報を表示させる常時表示情報表示手段とを備えたことを特徴とするマルチウィンドウ表示装置。 - 前記常時表示情報を表示するウィンドウの最大サイズを指定する指定手段を備え、前記常時表示情報表示手段は、常時表示情報を空き領域に表示する際、前記最大サイズを上限として前記空き領域に収まる範囲で拡大表示することを特徴とする請求項1記載のマルチウィンドウ表示装置。
- 前記常時表示情報を表示するウィンドウの最小サイズを指定する指定手段を備え、前記常時表示情報表示手段は、常時表示情報を空き領域に表示する際、前記最小サイズで収まる空き領域に前記常時表示情報を表示することにより、より多くの常時表示情報を表示可能としたことを特徴とする請求項1記載のマルチウィンドウ表示装置。
- 前記常時表示情報を背景画面の露出領域に表示することを特徴とする請求項1記載のマルチウィンドウ表示装置。
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JP2002186358A JP2004030296A (ja) | 2002-06-26 | 2002-06-26 | マルチウィンドウ表示装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009070261A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Sony Corp | 表示制御装置及び方法、並びにプログラム |
JP2012529675A (ja) * | 2009-06-10 | 2012-11-22 | スキフ・エルエルシー | 電子ペーパーディスプレイの余白利用 |
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JP4631890B2 (ja) * | 2007-09-14 | 2011-02-16 | ソニー株式会社 | 表示制御装置及び方法、並びにプログラム |
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