JP3584125B2 - 半導体装置のアラインメントキーパターンの形成方法 - Google Patents

半導体装置のアラインメントキーパターンの形成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体装置のアラインメントキーパターンの形成方法に係り、特に半導体基板上の相対的に広いアラインメントキーパターンの形成領域にアラインメントキーパターンを形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の半導体装置の高集積化に伴い、素子の大きさも段々小型化している。このような情勢によりセルアレー領域の素子間の電気的絶縁のための素子隔離構造もまた小型化しているが、広く用いられているシリコンの局所的な酸化(LOCal Oxidation Of Silicon 以下、LOCOS と言う)を用いた素子隔離構造は今限界に至り現在以上の半導体素子の集積化に対応することが不可能になっている。したがって、このようなLOCOS 方法による素子分離限界を克服し、高集積化の情勢に適切な素子隔離構造を具現するための新しい方法が要求されており、その幾つかの方法のうち一つが浅いトレンチ隔離(Shallow Trench Isoation 以下、STI と言う)構造を用いる方法である。
【0003】
前記STI 構造を簡単に説明すると次のようである。まず、半導体基板上にトレンチを形成する。その次に、ここに絶縁物質、例えば酸化膜を、トレンチを埋込むのに十分なくらいの厚さで形成する。次いで、化学機械的ポリシング(Chemical Mechanical Polishing 以下、CMP と言う)方法にて前記酸化膜を隣接した活性領域の表面が現れるまでにエッチバックする。この結果、前記トレンチが形成された半導体基板の全面は平坦化される。このようなSTI 方法はバーズビークが形成されず、素子隔離の微細化においてLOCOS 構造より一層有利な点はあるが、CMP 工程のうちに後続写真蝕刻工程で必要とするアラインメントキーパターンが取り除かれる。したがって、STI 構造には半導体基板の表面に段差が形成されないという問題点がある。通常の整列はステッパのアラインメント部にあるレーザーが半導体基板に形成されているアラインメントキーパターンに照射され反射される時、アラインメントキーの規則的なパターンにより形成された干渉模様の明暗が検出部から検出される。これに基づき、前記半導体基板と写真蝕刻装備との間の相対的な方向と位置が前記検出された半導体基板の方向と位置に一致するように調整される。この結果、適切な整列が行われる。
【0004】
どころが、STI の場合にはLOCOS 工程とは異なり素子分離酸化膜がCMP 方法などにより形成されるので、素子分離酸化膜の形成の後に活性領域とフィールド領域との間に段差の無い平たい半導体基板が得られる。
このような平坦化された全面にゲート電極を形成する物質として用いられるタングステンシリサイドのような不透明な膜が形成されると反射による干渉模様は形成されない。したがって、写真蝕刻装備の整列は事実上難しくなる。
【0005】
このような従来の技術によるLOCOS 及びSTI 構造のアラインメントキーパターン形成方法を添付した図面と共に詳細に説明する。
図1A及び図1Bは従来の技術によるLOCOS 及び浅いトレンチ隔離(STI) 構造のアラインメントキーパターンの平面図である。
図1AはLOCOS 構造のアラインメントキーの平面図である。ここで参照番号12と10は各々活性領域とフィールド領域である。そして、図2Aは図1に示されたLOCOS 型隔離構造の断面構造図である。
【0006】
図2を参照すると、半導体基板18上には素子分離酸化膜20と活性領域間の段差が形成される。この段差は前記半導体基板18の全面に形成された不透明膜22(例えば、タングステンシリサイド)及び感光膜24に転写される。したがって、素子分離酸化膜がLOCOS 構造である場合には半導体基板上に活性領域と素子分離酸化膜の段差によるアラインメントキーパターンが鮮明に形成される。
【0007】
図1BはSTI 構造のアラインメントキーの平面図を示したものであり、ここで14は活性領域を表し、16はフィールド領域を表す。
図2Bは図1Bに示されたSTI 構造の断面図である。図2Bに示されたように素子分離酸化膜がSTI 構造である場合には、フィールド領域と活性領域との間に段差が形成されない。かつ、前記STI 構造を有する半導体基板の全面にタングステンシリサイドのような不透明物質が形成されるので下部層の段差は感知されない。したがって、写真蝕刻工程で必要とする鮮明なアラインメントキーの形成が不可能である。
【0008】
図2A及び図2Bは従来の技術によるLOCOS 及び浅いトレンチ型隔離(STI )構造の垂直断面図である。
図2AはLOCOS 構造の垂直断面図であり、半導体基板18上にフィールド酸化膜20が形成されており、フィールド酸化膜の形成された半導体基板の全面にタングステンシリサイド22が形成されている。かつ、前記タングステンシリサイド22の全面にはフォトレジスト24が塗布されている。LOCOS 構造はフィールド酸化膜20による段差により前述したアラインメントキーが鮮明に形成される。どころが、LOCOS 構造のフィールド酸化膜にはバーズビークが形成される。このようなバーズビークは活性領域を減少させる。
【0009】
図2BはSTI 構造を有するアラインメントキーの垂直断面図である。具体的には、半導体基板25上にトレンチ26を形成した後、このトレンチ26を埋込みながら前記半導体基板25の全面にフィールド酸化膜27を形成する。次いで、前記結果物の全面を前記活性領域28の界面が現れるまでにエッチバックする。この結果、前記結果物の全面は平坦になる。続いて、タングステンシリサイド29を前記平坦化された結果物の全面に形成する。タングステンシリサイド29の全面にはフォトレジスト30を塗布する。前記STI 構造のフィールド酸化膜27は活性領域28と段差を形成せず、またその全面にタングステンシリサイドのような不透明物質を形成するので、LOCOS 構造のような鮮明なアラインメントキーパターンを得ることは不可能である。
【0010】
前述したように、従来の技術によるSTI 構造を有する半導体基板上のアラインメントキーパターン形成方法は、フィールド酸化膜が活性領域との段差を形成しないのでアラインメントキーを形成することが難しい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前述した問題点を解決するために案出されたものであり、STI 構造でもアラインメントキーパターン形成領域で段差を有するSTI 構造を形成することにより、半導体装置のアラインメントキーパターンを形成する方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明の半導体装置のアラインメントキーパターンの形成方法は、半導体基板上のセルアレー及びアラインメントキーパターン形成領域のフィールド領域を限定する第1絶縁膜パターンを形成する段階と、前記第1絶縁膜パターンをマスクとして前記フィールド領域にトレンチを形成する段階と、前記半導体基板の全面に前記トレンチを埋込みながら満たしながら第2絶縁膜を形成する段階と、前記セルアレー領域の活性領域と前記アラインメントキーパターン形成領域の全面に形成された前記第2絶縁膜を所定の深さで蝕刻する段階と、前記半導体基板の全面をエッチバックする段階と、前記半導体基板の全面に導電層を形成する段階と、前記導電層の全面にフォトレジストを塗布する段階とを含むことを特徴とする。
【0013】
前記導電層はゲート電極であって、多結晶シリコンに導電性不純物をイオン注入して形成したり、またはタングステンシリサイドを用いて形成する。かつ、前記アラインメントキーパターン形成領域に形成するトレンチの幅は前記セルアレー領域に形成することより更に広く形成される。
本発明によればSTI 構造でもアラインメントキーを形成し得るので、フォトリソグラフィの工程時半導体基板と工程装備との整列が容易になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を添付した図面に基づき更に詳細に説明する。
図3、4および5は本発明による半導体装置のアラインメントキーパターンの形成方法を段階別に表した図面である。
図3Aはトレンチ34を形成する段階を表す。具体的に半導体基板31上にフィールド領域を限定するように第1絶縁膜パターン32を形成する。続いて、前記第1絶縁膜パターン32を蝕刻マスクとして前記半導体基板31の全面を異方性蝕刻し所定の深さを有するトレンチ34をフィールド領域に形成する。一般的にセルアレー領域とアラインメントキーパターン形成領域に形成されるトレンチ34,34aの幅は相異なる。即ち、セルアレー領域に形成されるトレンチ34の幅はアラインメントキーパターン形成領域のトレンチ34a の幅より狭い。前記第1絶縁膜パターン32は通常500 〜2,000OÅ程度の厚さを有する窒化膜(SiN )または高温熱酸化膜(HTO )を用いて形成する。かつ、前記トレンチ34は通常0.2 〜0.5 μm の深さで形成される。
【0015】
図3Bは第2絶縁膜を形成する段階を表す。具体的に前記トレンチを埋込みながら前記結果物の全面に第2絶縁膜36を形成する。前記第2絶縁膜36は酸化膜より形成するが、その厚さは4,000 〜10,000Åである。この際、セルアレー領域に形成されたトレンチ幅は周辺回路領域に形成されたトレンチ幅に比べ遥かに狭い。したがって、セルアレー領域での活性領域とフィールド領域との段差は無視しても良いくらいに小さく形成される。どころが、アラインメントキーパターン領域では前記領域に形成されたものより遥かに広い幅のトレンチが形成される。したがって、前記第2絶縁膜36はアラインメントキーパターン形成領域のフィールド領域と活性領域とがなす段差状をそのまま保ちながら形成される。
【0016】
図4Cはセルアレー領域のフィールド領域を限定するフォトレジストパターン38を形成する段階を表す。具体的に説明すると、前記結果物の全面にフォトレジスト膜を塗布した後にパタニングする。この結果、前記セルアレー領域では前記フィールド領域を限定し、アラインメントキーパターン形成領域では図4Cの左側に示したようにフィールド領域及び活性領域の全面を露出させるフォトレジストパターン38が形成される。
【0017】
図4Dは第2絶縁膜パターン36a を形成する段階を表す。具体的に前記フォトレジストパターン(図4Cの38)を蝕刻マスクとして前記結果物の全面を所定の深さまで異方性蝕刻する。こうすると、前記セルアレー領域では前記第2絶縁膜(図4Cの36)の活性領域に当たる部分の取り除かれた第2絶縁膜パターン36a が形成される。前記アラインメントキーパターン形成領域のトレンチは前記セルアレー領域に形成されたトレンチと同様な深さで広く形成され、前記異方性蝕刻課程でアラインメントキーパターン形成領域は保護されない。結局、前記異方性蝕刻によりアラインメントキーパターン形成領域では図4Dに示されたように前記トレンチ34a の底まで蝕刻される。前記フォトレジストパターン38は通常後続CMP 工程の進行時に発生するディッシング(dishing) 現象を抑制するために用いる感光膜パターンの一部を変形して形成される。したがって、工程が追加されることは無い。
【0018】
図5Eは前記第2絶縁膜パターン(図4Dの36a )をエッチバックする段階である。具体的に説明すると、前記結果物でセルアレー領域に形成されたフォトレジストパターン38を取り除く。続いて、前記結果物の全面をCMP にて平坦化する。前記CMP により前記セルアレー領域ではトレンチ34を埋込んだ表面が平坦化され第2絶縁膜パターン36b が形成される。かつ、前記アラインメントキーパターン形成領域ではCMP により活性領域で前記第2絶縁膜パターン(図4Dの36a )が取り除かれ、トレンチ34a の表面のみに新しい第2絶縁膜パターン36b が形成される。
【0019】
図5Fはアラインメントキーパターンを完成する段階を表す。具体的には、前記第1絶縁層パターン(図5Eの32)を取り除いた後、続けて平坦化された前記半導体基板の全面に導電層40を形成した後、再びその全面にフォトレジスト42を塗布する。この際、セルアレー領域の表面は平坦化されて段差が形成されない。どころが、相対的にトレンチ34a の幅が広いアラインメントキーパターン形成領域ではフィールド領域のトレンチ36b と活性領域とがなす段差がそのまま現れる。こうして前記アラインメントキーパターン形成領域に形成された段差を用いアラインメントキーパターンを形成することができる。前記導電層40は半導体基板の全面にドービングされたポリシリコン層より形成するかタングステンシリサイド層より形成する。
【0020】
【発明の効果】
本発明によると、STI 構造を有する半導体装置でもアラインメントキーパターンを形成しようとする部分に段差が形成され得て、これを用い写真蝕刻工程に要るアラインメントキーパターンを得ることが可能である。
本発明は前記実施例に限られず、本発明の技術的な思想内で当分野において通常の知識を持つ者により多くの変形や改良が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】A〜Bは従来の技術によるLOCOS 及び浅いトレンチ隔離(STI )構造のアラインメントキーパターンの平面図である。
【図2】A〜Bは従来の技術によるLOCOS 及び浅いトレンチ隔離(STI )構造のアラインメントキーパターンの垂直断面図である。
【図3】A〜Bは本発明による半導体装置のアラインメントキーパターンの形成方法をセルアレー部とアラインメントキーパターン形成領域とに分けて段階別に表した図面である。
【図4】C〜Dは本発明による半導体装置のアラインメントキーパターンの形成方法をセルアレー部とアラインメントキーパターン形成領域とに分けて段階別に表した次の段階の図面である。
【図5】E〜Fは本発明による半導体装置のアラインメントキーパターンの形成方法をセルアレー部とアラインメントキーパターン形成領域とに分けて段階別に表したさらにその次の段階の図面である。
【符号の説明】
31 半導体基盤
32 第一絶縁膜パターン
34 トレンチ
36 第二絶縁膜
38 フォトレジストパターン
40 導電層

Claims (3)

  1. 半導体基板上のセルアレー及びアラインメントキーパターンの形成領域のフィールド領域を限定する第1絶縁膜パターンを形成する段階と、
    前記第1絶縁膜パターンをマスクとして前記フィールド領域にトレンチを形成する段階と、
    前記半導体基板の全面に前記トレンチを埋込みながら第2絶縁膜を形成する段階と、
    前記セルアレー領域の活性領域と前記アラインメントキーパターン形成領域の全面に形成された前記第2絶縁膜を所定の深さで蝕刻する段階と、
    前記半導体基板の全面をエッチバックする段階と、
    前記半導体基板の全面に導電層を形成する段階と、
    前記導電層の全面にフォトレジストを塗布する段階とを含み、
    前記第2絶縁膜を所定の深さで蝕刻する時、前記セルアレー領域では活性領域を、アラインメントキーパターン形成領域では全面を露出させるフォトレジストパターンを用いて蝕刻することを特徴とする半導体装置のアラインメントキーパターンの形成方法。
  2. 前記第2絶縁膜は酸化膜を用いて形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置のアラインメントキーパターンの形成方法。
  3. 前記導電層はドーピングされた多結晶シリコン及びタングステンシリサイドのうち選択されたいずれか一つを用いて形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置のアラインメントキーパターンの形成方法。
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