JP3580800B2 - 傾斜角度調整台 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する分野】
本発明は、液晶プロジェクターを載せて、投影角度の調整を行うのに使用できる角度調整台に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来は、液晶プロジェクターの投影角度の調整機構は、プロジェクターの底面に配備した複数の高さ調整ネジを回して該ネジの突出長さを調節するもの、或いはパーソナルコンピュータのモニターの脚部に多用されている凸球面と凹球面を摺接させた構成が多く採用されている。
前者は、1本のネジを回すだけでは済まない場合が多く、調整作業が面倒である。又、ネジの1回転によって調整できる角度は僅かであるため、調整角度が大きいときは、迅速な角度調整が出来ない。
後者は、不用意に傾かない様に、凸球面と凹球面の摩擦抵抗は大きくなっており、角度調整には強い力が必要であり、力を入れ過ぎて必要以上に傾けてしまう等、傾角度の微調整が難しい。又、前後方向にのみ傾き調整したい場合でも、左右方向にも傾いてしまうことがあり、この点からも傾き調整が難しい。
本発明は、傾き調整が簡単にできる傾斜角度調整台を明らかにするものである。
【0003】
【課題を解決する手段】
本発明の角度調整台は、ベース台(1)と、該ベース台上に揺動可能に配備され上面が載せ面(30)となった載せ台(3)と、ベース台(1)と載せ台(3)との間に配備され載せ台(3)の傾き角度を係止するストッパー(4)とによって構成され、
ベース台(1)は、載せ台(3)の揺動中心Pを円弧の中心とする円弧状受け部(2)を具えて、該受け部(2)の周面にブレーキ面(21)を形成し、
載せ台(3)は、該台の前側或いは後側に掴み片(33)を外向きに突設し、
ストッパー(4)は、ベース台(1)の円弧状受け部(2)のブレーキ面(21)を押圧可能な押圧部(5)を具えて、該押圧部(5)の周面にブレーキ面(50)を形成し、ストッパー(4)の一端は載せ台(3)に枢支連結され、自由端に載せ台(3)の掴み片(33)に対向する操作片(41)を有し、ストッパー(4)に対して設けたバネ部材(6)によって押圧部(5)はベース台(1)の受け部(2)に押圧する様に付勢されると共に、操作片(41)は掴み片(33)から離間する方向に付勢されている。
【0004】
【作用及び効果】
ストッパー(4)の押圧部(5)表面のブレーキ面(50)が、バネ力でベース台(1)の受け部表面のブレーキ面(21)に押圧されて、載せ台(3)の揺動回転にブレーキが利き、載せ面(30)の傾き角度が固定される。
掴み片(33)と操作片(41)を一緒に握って、握り力を加えると、バネ力に抗して操作片(41)が掴み片(33)に接近する。操作片(41)を具えたストッパー(4)の基端は載せ台(3)に枢支連結されているから、前記の如く、掴み片(33)と操作片(41)を一緒に握って力を加えると、ストッパー(4)は載せ台(3)との枢支部を中心に回転して、ストッパー(4)のブレーキ面(50)が、ベース台(1)のブレーキ面(21)から離間し、載せ台(3)の揺動回転に対するブレーキが解除される。
掴み片(33)と操作片(41)を握ったまま、上向き又は下向きに動かすと、載せ台(3)がストッパー(4)と一緒に回転する。載せ台(3)が所望の角度に傾いた状態で、掴み片(33)と操作片(41)に対する握りを開放する。
ストッパー(4)は、バネ力によって再びベース台(1)の受け部(2)側に係合し、ブレーキ面(50)がベース台(1)のブレーキ面(21)を押圧して、載せ台(3)にブレーキを利かせることができる。
【0005】
載せ台(3)の角度調整は、掴み片(33)と操作片(41)を一緒に握って上向き又は下向きに移動させ、所望の位置で握りを解除するだけで済むため、操作が簡単で角度調整を迅速に行うことができる。
ストッパー(4)のブレーキ面(50)が、ベース台(1)のブレーキ面(21)を押圧して、載せ台(3)の揺動回転に対するブレーキを利かせるため、載せ台(3)に予定外の荷重が加わった際には、ブレーキ面(21)(50)どうしが滑るだけで、角度調整台を破損させる様な大きなダメージは回避できる。
全体構造が単純で、構成部品も少ない。
【0006】
【発明の実施の形態】
第1実施例 ( 図1乃至図8 )
第1実施例の傾斜角度調整台は、図1に示す如く、ベース台(1)と、該ベース台上に上下に揺動可能に配備され上面が載せ面(30)となった載せ台(3)と、該載せ面(30)に載せて載せ台(3)にネジ止め固定されたテーブル板(7)と、ベース台(1)と載せ台(3)との間に配備され、載せ台(3)の傾き角度を調整するためのストッパー(4)とによって構成される。
【0007】
図4、図5に示す如く、ベース台(1)は合成樹脂にて形成され、底面(11)が前後方向に長い矩形を呈し、上面は中央部が高く、湾曲して前後に徐々に低くなってる。
ベース台(1)の幅方向の中央部に、前後方向に長く上下に貫通した開口部(15)を設け、該開口部(15)内にストッパー(4)と協同して載せ台(3)の傾斜角度を設定するための受け部(2)が設けられる。
実施例の受け部(2)は、図2に示す如く、ベース台(1)上の載せ台(3)の回転中心Pを共通の中心として円弧状に下向きに膨らんだ凸受け部(2a)である。
図3aに示す如く、凸受け部(2a)の外表面はブレーキ面(21)となっている。実施例では、断面三角形の低い突条(21a)が密なるピッチで周方向に等間隔に並んでブレーキ面(21)を形成したものである。
ベース台(1)の上面に、開口部(15)を挟んで左右に2個づつ円弧状凹部(14)が形成され、該円弧状凹部(14)に載せ台(3)の脚片(36)が回転可能に嵌まる。
【0008】
図6、図7に示す如く、載せ台(3)は合成樹脂にて形成され、上面は略正方形の載せ面(30)となり、下面に上記4つの脚片(36)を突設している。
脚片(36)はベース台(1)の円弧状凹部(14)に嵌まって回転可能な円弧状に形成されている。脚片(36)の円弧の中心は、ベース台(1)上での載せ台(3)の揺動回転中心Pと同一直線上にある。
載せ台(3)の前端中央に、前方に向けて板状の掴み片(33)が突設される。掴み片(33)は載せ台(3)の前端から斜め下向き前方に延びた短いブラケット(32)(32)を介して、載せ台(3)と一体に連続している。載せ台下面、ブラケット(32)(32)及び掴み片(33)で囲まれる部分は、後記するストッパー(4)の操作片(41)が侵入可能な空間(34)となっている。
図7に示す如く、載せ台(3)の下面には、左右の脚片(36)(36)の間にて前後に延びる平行補強リブ(37)(37)が突設され、両補強リブ(37)(37)の後端に、ストッパー(4)を枢支連結するための軸孔(38)(38)が開設されている。
掴み片(33)の後縁中央部を後方に延長して板バネ(61)を形成し、バネ部材(6)はこの板バネ(61)の樹脂の弾性を利用したものであって、ストッパー(4)の押圧部(5)をベース台(1)の受け部(2)に押圧する
【0009】
図8に示す如く、ストッパー(4)は合成樹脂にて形成され、枢支部の近くに、ベース台(1)の受け部(2)を押圧する押圧部(5)を有し、後端に軸孔(42)、前端に板状の操作片(41)を形成している。
ストッパー(4)の押圧部(5)は、ベース台(1)の凸受け部(2a)に対応して円弧状に下向きに凹んだ凹押圧部(5a)であって、該凹押圧部(5a)は凸受け部(2a)の下方に位置し、ストッパー(4)の基端は、ベース台(1)の開口部(15)の後部から載せ台(3)の後部側に突出して、ピン(43)によって載せ台(3)に枢支連結される。
ストッパー(4)の自由端側は、ベース台(1)の開口部(15)の前部から載せ台(3)側に突出し、載せ台(3)の下面と板バネ(61)との間を通過してブラケット(32)(32)間から外側に操作片(41)を突出させている。
ストッパー(4)の凹押圧部(5a)にブレーキ面(50)が形成される。実施例のブレーキ面(50)は、前記凸受け部(2a)のブレーキ面(21)に対応して、断面三角形の浅い溝条(50a)が周方向に密なるピッチで並んでいる。
ストッパー(4)は、該ストッパーと一体に形成された板バネ(61)によって、凹押圧部(5a)がベース台(1)の凸受け部(2a)を押圧する方向に付勢される。ストッパー(4)の操作片(41)は、該板バネ(61)によって載せ台(3)の掴み片(33)に対して、離れる方向に付勢される。
【0010】
テーブル板(7)は合成樹脂製の化粧板であり、載せ台(3)の載せ面(30)より大きな長方形に形成され、載置すべきプロジェクター(8)の形状に応じて、載せ台(3)に対して、前後方向に長く、或いは左右方向に長くなる様に、載せ面(30)に載せて、ネジ止めにより載せ台(3)に固定される。
【0011】
然して、傾斜角度調整台の組立は、ストッパー(4)の基端をベース台(1)の開口部(15)の前部から下向きに挿入し、凹押圧部(5a)を凸受け部(2a)に沿って滑らせる様にして、ストッパー(4)の基端をベース台(1)の開口部(15)の後部から上方に臨出させる。
ストッパー(4)は、ベース台(1)開口部(15)内の凸受け部(2a)を下から跨ぐ様にして両端がベース台(1)の上面へ突出する。
載せ台(3)を、その下面と板バネ(61)との間にストッパー(4)の操作片(41)を嵌め入れてから、該載せ台の脚片(36)をベース台(1)上の円弧状凹部(14)に嵌め込む。
載せ台(3)の補強リブ(37)(37)の間にストッパー(4)の基端を嵌め入れ、補強リブ(37)(37)とストッパー(4)の軸孔(38)(42)を一致させ、ピン(43)を嵌めて枢支連結する。
載せ台(3)にテーブル板(7)を固定する。
【0012】
ストッパー(4)の凹押圧部表面のブレーキ面(50)が、バネ力でベース台(1)の凸受け部表面のブレーキ面(21)に押圧されて互いに係合し、載せ台(3)の傾き方向の回転にブレーキが利く(図3a)。
掴み片(33)と操作片(41)を一緒に握ると、バネ力に抗して操作片(41)が掴み片(33)に接近する。操作片(41)を具えたストッパー(4)の基端は載せ台(3)に枢支連結されているから、ストッパー(4)が載せ台(3)との枢支部を中心に下向きに回転し、ストッパー(4)のブレーキ面(50)がベース台(1)のブレーキ面(21)から離れ、載せ台(3)に対する回転方向のブレーキが解除される(図3b)。
掴み片(33)と操作片(41)を握ったまま、上向き又は下向きに動かすと、ブレーキの解除状態でストッパー(4)と載せ台(3)は一緒に回動する。
載せ台(3)は、回動中心Pを中心にシート状にバランスがとれた状態でベース台(1)に支持されており、上記掴み片(33)と操作片(41)を握ったままの載せ台(3)の回転操作は軽く行うことができる。
載せ台(3)が所望の角度に傾いた状態で、掴み片(33)と操作片(41)に対する握りを開放する。
ストッパー(4)のブレーキ面(21)は、バネ力により再びベース台(1)のブレーキ面(50)を押圧して、載せ台(3)の揺動回転に対するブレーキを利かせる。
【0013】
上記の如く、載せ台(3)の角度調整は、掴み片(33)と操作片(41)を一緒に握って、上下に移動させ、所望の位置で握りを解除するだけでよいから、操作が簡単で、角度調整を迅速に行うことができる。
ストッパー(4)のブレーキ面(50)をベース台(1)のブレーキ面(21)に押圧して、載せ台(3)の角度を固定するため、載せ台(3)に予定外の強い荷重が加わった際には、ブレーキ面(21)(50)どうしが滑るだけで、角度調整台を破損させる様な大きなダメージを受けない。
全体構造が単純で、構成部品も少ない。
下向きに円弧状に膨らんだ凸受け部(2a)をベース台(1)内に形成し、該凸受け部(2a)に対して、ストッパー(4)の凹押圧部(5a)が下方から押圧する様にしたため、傾斜角度調整台の全体高さを低くできる利点がある。
ベース台(1)の上面を、前後に低くなる様に湾曲させているため、ストッパー(4)及び載せ台(3)が揺動しても、ベース台(1)に衝突することを防止できる。
【0014】
第2実施例 ( 図9 )
ベース台(1)の受け部(2)は、下向きに円弧状に凹んだ凹受け部(2b)であり、ストッパー(4)の押圧部(5)は、下向きに円弧状に膨らんだ凸押圧部(5b)である。
凹受け部(2b)と凸押圧部(5b)の対向面に前記同様のブレーキ面(21)(50)が形成されている。
。
バネ部材(6)の付勢力によって、凹受け部(2b)に対して上方から凸押圧部(5b)を押圧して、載せ台(3)の揺動回転にブレーキを利かせる。
第1実施例と同様にして、ストッパー(4)の基端はピン(43)によって載せ台(3)の後部下面に枢支連結されている。
ストッパー(4)の凸押圧部(5b)をベース台(1)の凹受け部(2b)に付勢する板バネ状のバネ部材(6)は、ストッパー(4)と一体に形成され、先端を載せ台(3)の下面に当てている。
バネ部材(6)の付勢力で載せ台(3)が浮き上がらない様に、載せ台(3)は、ベース台(1)に突設したブラケット(16)にピン(17)によって回動可能に支持されている。
バネ部材(6)は、第1実施例と同様にして載せ台(3)と一体に形成することもできる。
載せ台(3)の角度調整法は、第1実施例と同様であり、第1実施例と同様の作用効果を奏することができる。
【0015】
第3実施例 ( 図10 )
ベース台(1)の受け部(2)は、円弧状に上向きに膨らんだ凸受け部(2a)である。ストッパー(4)の押圧部(5)は、上向きに円弧状に凹んだ凹押圧部(5a)である。
凸受け部(2a)と凹押圧部(5a)の対向面に前記同様のブレーキ面(21)(50)が形成されている。
凹押圧部(5a)を、凸受け部(2a)に対して上方から押圧して、載せ台(3)の揺動回転にブレーキを利かせる。
第1実施例と同様にして、ストッパー(4)の基端はピン(43)によって載せ台(3)の後部下面に枢支連結されている。
ストッパー(4)のブレーキ面(50)をベース台(1)のブレーキ面(21)に付勢するバネ部材(6)は、載せ台(3)と一体に形成され、先端をストッパー(4)の下面に当てている。
バネ部材(6)の付勢力で載せ台(3)が浮き上がらない様に、載せ台(3)は、ベース台(1)にピン(17)によって回動可能に支持されている。
バネ部材(6)は、第2実施例と同様にしてストッパー(4)と一体に形成することもできる。
載せ台(3)の角度調整法は、第1実施例と同様であり、第1実施例と同様の作用効果を奏することができる。
【0016】
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
例えば、載せ台(3)の載せ面(30)をプロジェクター等、載置すべき物品に対して必要な大きさに形成しておけば、テーブル板(7)を省略することができる。
載せ台(3)は、プロジェクターの支持に限らず、美術品の陳列台、工作用加工台としても使用できる。
又、バネ部材(6)は、ストッパー(4)や載せ台(3)と一体に形成することに限定されず、独立した板バネ、コイルバネ、トーションバネを用いることが出来るのは勿論である。
又、実施例1、実施例2、実施例3から、テーブル板(7)を外して、傾斜角度調整台を天地逆にし、上方の部材に必要に応じてテーブル板(7)を取り付けて使用することもできる。
又、受け部(2)のブレーキ面(21)及び押圧部(5)のブレーキ面(50)は、上記突条と溝状に限定されることはなく、浅い穴部と低い突部等、互いに浅く嵌まり合う凹部と凸部を、受け部(2)と押圧部(5)の夫々周方向に密なるピッチで等間隔に形成すれば可い。
受け部(2)と押圧部(5)に、凹部、凸部を形成することなく、ゴム板等の摩擦係数の大きい部材を貼り付けてブレーキ面(21)(50)を形成することもできる。
又、ベース台(1)の受け部(2)は、載せ台(3)の揺動回転中心Pを半径中心として、少なくとも載せ台(3)の揺動範囲に対応して円弧状に形成する必要があるが、押圧部(5)は、必ずしも円弧状に形成する必要はなく、載せ台(3)の揺動回転に必要なブレーキ力を得るだけの、摩擦力或いは小さな凹凸のかみ合わせが可能なブレーキ面(50)を確保出来れば、受け部(2)の形状は問わない。
又、実施例では、傾斜角度調整台の前方側から角度調整可能となしたが、傾斜角度調整台を前後を逆にして使用すれば、後方から角度調整ができるのは当然である。
【図面の簡単な説明】
【図1】傾斜角度調整台の斜面図である。
【図2】同上の断面図である。
【図3】a図は、ブレーキが利いて状態、b図はブレーキが解除された状態の受け部と押圧部の関係を示す説明図である。
【図4】ベース台を上方から見た斜面図である。
【図5】ベース台を下方から見た斜面図である。
【図6】載せ台を上方から見た斜面図である。
【図7】載せ台を下方から斜面図である。
【図8】ストッパーの斜面図である。
【図9】第2実施例の断面図である。
【図10】第3実施例の断面図である。
【符号の説明】
(1) ベース台
(2) 受け部
(21) ブレーキ面
(3) 載せ台
(4) ストッパー
(41) 操作片
(5) 押圧部
(6) バネ部材
【発明の属する分野】
本発明は、液晶プロジェクターを載せて、投影角度の調整を行うのに使用できる角度調整台に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来は、液晶プロジェクターの投影角度の調整機構は、プロジェクターの底面に配備した複数の高さ調整ネジを回して該ネジの突出長さを調節するもの、或いはパーソナルコンピュータのモニターの脚部に多用されている凸球面と凹球面を摺接させた構成が多く採用されている。
前者は、1本のネジを回すだけでは済まない場合が多く、調整作業が面倒である。又、ネジの1回転によって調整できる角度は僅かであるため、調整角度が大きいときは、迅速な角度調整が出来ない。
後者は、不用意に傾かない様に、凸球面と凹球面の摩擦抵抗は大きくなっており、角度調整には強い力が必要であり、力を入れ過ぎて必要以上に傾けてしまう等、傾角度の微調整が難しい。又、前後方向にのみ傾き調整したい場合でも、左右方向にも傾いてしまうことがあり、この点からも傾き調整が難しい。
本発明は、傾き調整が簡単にできる傾斜角度調整台を明らかにするものである。
【0003】
【課題を解決する手段】
本発明の角度調整台は、ベース台(1)と、該ベース台上に揺動可能に配備され上面が載せ面(30)となった載せ台(3)と、ベース台(1)と載せ台(3)との間に配備され載せ台(3)の傾き角度を係止するストッパー(4)とによって構成され、
ベース台(1)は、載せ台(3)の揺動中心Pを円弧の中心とする円弧状受け部(2)を具えて、該受け部(2)の周面にブレーキ面(21)を形成し、
載せ台(3)は、該台の前側或いは後側に掴み片(33)を外向きに突設し、
ストッパー(4)は、ベース台(1)の円弧状受け部(2)のブレーキ面(21)を押圧可能な押圧部(5)を具えて、該押圧部(5)の周面にブレーキ面(50)を形成し、ストッパー(4)の一端は載せ台(3)に枢支連結され、自由端に載せ台(3)の掴み片(33)に対向する操作片(41)を有し、ストッパー(4)に対して設けたバネ部材(6)によって押圧部(5)はベース台(1)の受け部(2)に押圧する様に付勢されると共に、操作片(41)は掴み片(33)から離間する方向に付勢されている。
【0004】
【作用及び効果】
ストッパー(4)の押圧部(5)表面のブレーキ面(50)が、バネ力でベース台(1)の受け部表面のブレーキ面(21)に押圧されて、載せ台(3)の揺動回転にブレーキが利き、載せ面(30)の傾き角度が固定される。
掴み片(33)と操作片(41)を一緒に握って、握り力を加えると、バネ力に抗して操作片(41)が掴み片(33)に接近する。操作片(41)を具えたストッパー(4)の基端は載せ台(3)に枢支連結されているから、前記の如く、掴み片(33)と操作片(41)を一緒に握って力を加えると、ストッパー(4)は載せ台(3)との枢支部を中心に回転して、ストッパー(4)のブレーキ面(50)が、ベース台(1)のブレーキ面(21)から離間し、載せ台(3)の揺動回転に対するブレーキが解除される。
掴み片(33)と操作片(41)を握ったまま、上向き又は下向きに動かすと、載せ台(3)がストッパー(4)と一緒に回転する。載せ台(3)が所望の角度に傾いた状態で、掴み片(33)と操作片(41)に対する握りを開放する。
ストッパー(4)は、バネ力によって再びベース台(1)の受け部(2)側に係合し、ブレーキ面(50)がベース台(1)のブレーキ面(21)を押圧して、載せ台(3)にブレーキを利かせることができる。
【0005】
載せ台(3)の角度調整は、掴み片(33)と操作片(41)を一緒に握って上向き又は下向きに移動させ、所望の位置で握りを解除するだけで済むため、操作が簡単で角度調整を迅速に行うことができる。
ストッパー(4)のブレーキ面(50)が、ベース台(1)のブレーキ面(21)を押圧して、載せ台(3)の揺動回転に対するブレーキを利かせるため、載せ台(3)に予定外の荷重が加わった際には、ブレーキ面(21)(50)どうしが滑るだけで、角度調整台を破損させる様な大きなダメージは回避できる。
全体構造が単純で、構成部品も少ない。
【0006】
【発明の実施の形態】
第1実施例 ( 図1乃至図8 )
第1実施例の傾斜角度調整台は、図1に示す如く、ベース台(1)と、該ベース台上に上下に揺動可能に配備され上面が載せ面(30)となった載せ台(3)と、該載せ面(30)に載せて載せ台(3)にネジ止め固定されたテーブル板(7)と、ベース台(1)と載せ台(3)との間に配備され、載せ台(3)の傾き角度を調整するためのストッパー(4)とによって構成される。
【0007】
図4、図5に示す如く、ベース台(1)は合成樹脂にて形成され、底面(11)が前後方向に長い矩形を呈し、上面は中央部が高く、湾曲して前後に徐々に低くなってる。
ベース台(1)の幅方向の中央部に、前後方向に長く上下に貫通した開口部(15)を設け、該開口部(15)内にストッパー(4)と協同して載せ台(3)の傾斜角度を設定するための受け部(2)が設けられる。
実施例の受け部(2)は、図2に示す如く、ベース台(1)上の載せ台(3)の回転中心Pを共通の中心として円弧状に下向きに膨らんだ凸受け部(2a)である。
図3aに示す如く、凸受け部(2a)の外表面はブレーキ面(21)となっている。実施例では、断面三角形の低い突条(21a)が密なるピッチで周方向に等間隔に並んでブレーキ面(21)を形成したものである。
ベース台(1)の上面に、開口部(15)を挟んで左右に2個づつ円弧状凹部(14)が形成され、該円弧状凹部(14)に載せ台(3)の脚片(36)が回転可能に嵌まる。
【0008】
図6、図7に示す如く、載せ台(3)は合成樹脂にて形成され、上面は略正方形の載せ面(30)となり、下面に上記4つの脚片(36)を突設している。
脚片(36)はベース台(1)の円弧状凹部(14)に嵌まって回転可能な円弧状に形成されている。脚片(36)の円弧の中心は、ベース台(1)上での載せ台(3)の揺動回転中心Pと同一直線上にある。
載せ台(3)の前端中央に、前方に向けて板状の掴み片(33)が突設される。掴み片(33)は載せ台(3)の前端から斜め下向き前方に延びた短いブラケット(32)(32)を介して、載せ台(3)と一体に連続している。載せ台下面、ブラケット(32)(32)及び掴み片(33)で囲まれる部分は、後記するストッパー(4)の操作片(41)が侵入可能な空間(34)となっている。
図7に示す如く、載せ台(3)の下面には、左右の脚片(36)(36)の間にて前後に延びる平行補強リブ(37)(37)が突設され、両補強リブ(37)(37)の後端に、ストッパー(4)を枢支連結するための軸孔(38)(38)が開設されている。
掴み片(33)の後縁中央部を後方に延長して板バネ(61)を形成し、バネ部材(6)はこの板バネ(61)の樹脂の弾性を利用したものであって、ストッパー(4)の押圧部(5)をベース台(1)の受け部(2)に押圧する
【0009】
図8に示す如く、ストッパー(4)は合成樹脂にて形成され、枢支部の近くに、ベース台(1)の受け部(2)を押圧する押圧部(5)を有し、後端に軸孔(42)、前端に板状の操作片(41)を形成している。
ストッパー(4)の押圧部(5)は、ベース台(1)の凸受け部(2a)に対応して円弧状に下向きに凹んだ凹押圧部(5a)であって、該凹押圧部(5a)は凸受け部(2a)の下方に位置し、ストッパー(4)の基端は、ベース台(1)の開口部(15)の後部から載せ台(3)の後部側に突出して、ピン(43)によって載せ台(3)に枢支連結される。
ストッパー(4)の自由端側は、ベース台(1)の開口部(15)の前部から載せ台(3)側に突出し、載せ台(3)の下面と板バネ(61)との間を通過してブラケット(32)(32)間から外側に操作片(41)を突出させている。
ストッパー(4)の凹押圧部(5a)にブレーキ面(50)が形成される。実施例のブレーキ面(50)は、前記凸受け部(2a)のブレーキ面(21)に対応して、断面三角形の浅い溝条(50a)が周方向に密なるピッチで並んでいる。
ストッパー(4)は、該ストッパーと一体に形成された板バネ(61)によって、凹押圧部(5a)がベース台(1)の凸受け部(2a)を押圧する方向に付勢される。ストッパー(4)の操作片(41)は、該板バネ(61)によって載せ台(3)の掴み片(33)に対して、離れる方向に付勢される。
【0010】
テーブル板(7)は合成樹脂製の化粧板であり、載せ台(3)の載せ面(30)より大きな長方形に形成され、載置すべきプロジェクター(8)の形状に応じて、載せ台(3)に対して、前後方向に長く、或いは左右方向に長くなる様に、載せ面(30)に載せて、ネジ止めにより載せ台(3)に固定される。
【0011】
然して、傾斜角度調整台の組立は、ストッパー(4)の基端をベース台(1)の開口部(15)の前部から下向きに挿入し、凹押圧部(5a)を凸受け部(2a)に沿って滑らせる様にして、ストッパー(4)の基端をベース台(1)の開口部(15)の後部から上方に臨出させる。
ストッパー(4)は、ベース台(1)開口部(15)内の凸受け部(2a)を下から跨ぐ様にして両端がベース台(1)の上面へ突出する。
載せ台(3)を、その下面と板バネ(61)との間にストッパー(4)の操作片(41)を嵌め入れてから、該載せ台の脚片(36)をベース台(1)上の円弧状凹部(14)に嵌め込む。
載せ台(3)の補強リブ(37)(37)の間にストッパー(4)の基端を嵌め入れ、補強リブ(37)(37)とストッパー(4)の軸孔(38)(42)を一致させ、ピン(43)を嵌めて枢支連結する。
載せ台(3)にテーブル板(7)を固定する。
【0012】
ストッパー(4)の凹押圧部表面のブレーキ面(50)が、バネ力でベース台(1)の凸受け部表面のブレーキ面(21)に押圧されて互いに係合し、載せ台(3)の傾き方向の回転にブレーキが利く(図3a)。
掴み片(33)と操作片(41)を一緒に握ると、バネ力に抗して操作片(41)が掴み片(33)に接近する。操作片(41)を具えたストッパー(4)の基端は載せ台(3)に枢支連結されているから、ストッパー(4)が載せ台(3)との枢支部を中心に下向きに回転し、ストッパー(4)のブレーキ面(50)がベース台(1)のブレーキ面(21)から離れ、載せ台(3)に対する回転方向のブレーキが解除される(図3b)。
掴み片(33)と操作片(41)を握ったまま、上向き又は下向きに動かすと、ブレーキの解除状態でストッパー(4)と載せ台(3)は一緒に回動する。
載せ台(3)は、回動中心Pを中心にシート状にバランスがとれた状態でベース台(1)に支持されており、上記掴み片(33)と操作片(41)を握ったままの載せ台(3)の回転操作は軽く行うことができる。
載せ台(3)が所望の角度に傾いた状態で、掴み片(33)と操作片(41)に対する握りを開放する。
ストッパー(4)のブレーキ面(21)は、バネ力により再びベース台(1)のブレーキ面(50)を押圧して、載せ台(3)の揺動回転に対するブレーキを利かせる。
【0013】
上記の如く、載せ台(3)の角度調整は、掴み片(33)と操作片(41)を一緒に握って、上下に移動させ、所望の位置で握りを解除するだけでよいから、操作が簡単で、角度調整を迅速に行うことができる。
ストッパー(4)のブレーキ面(50)をベース台(1)のブレーキ面(21)に押圧して、載せ台(3)の角度を固定するため、載せ台(3)に予定外の強い荷重が加わった際には、ブレーキ面(21)(50)どうしが滑るだけで、角度調整台を破損させる様な大きなダメージを受けない。
全体構造が単純で、構成部品も少ない。
下向きに円弧状に膨らんだ凸受け部(2a)をベース台(1)内に形成し、該凸受け部(2a)に対して、ストッパー(4)の凹押圧部(5a)が下方から押圧する様にしたため、傾斜角度調整台の全体高さを低くできる利点がある。
ベース台(1)の上面を、前後に低くなる様に湾曲させているため、ストッパー(4)及び載せ台(3)が揺動しても、ベース台(1)に衝突することを防止できる。
【0014】
第2実施例 ( 図9 )
ベース台(1)の受け部(2)は、下向きに円弧状に凹んだ凹受け部(2b)であり、ストッパー(4)の押圧部(5)は、下向きに円弧状に膨らんだ凸押圧部(5b)である。
凹受け部(2b)と凸押圧部(5b)の対向面に前記同様のブレーキ面(21)(50)が形成されている。
。
バネ部材(6)の付勢力によって、凹受け部(2b)に対して上方から凸押圧部(5b)を押圧して、載せ台(3)の揺動回転にブレーキを利かせる。
第1実施例と同様にして、ストッパー(4)の基端はピン(43)によって載せ台(3)の後部下面に枢支連結されている。
ストッパー(4)の凸押圧部(5b)をベース台(1)の凹受け部(2b)に付勢する板バネ状のバネ部材(6)は、ストッパー(4)と一体に形成され、先端を載せ台(3)の下面に当てている。
バネ部材(6)の付勢力で載せ台(3)が浮き上がらない様に、載せ台(3)は、ベース台(1)に突設したブラケット(16)にピン(17)によって回動可能に支持されている。
バネ部材(6)は、第1実施例と同様にして載せ台(3)と一体に形成することもできる。
載せ台(3)の角度調整法は、第1実施例と同様であり、第1実施例と同様の作用効果を奏することができる。
【0015】
第3実施例 ( 図10 )
ベース台(1)の受け部(2)は、円弧状に上向きに膨らんだ凸受け部(2a)である。ストッパー(4)の押圧部(5)は、上向きに円弧状に凹んだ凹押圧部(5a)である。
凸受け部(2a)と凹押圧部(5a)の対向面に前記同様のブレーキ面(21)(50)が形成されている。
凹押圧部(5a)を、凸受け部(2a)に対して上方から押圧して、載せ台(3)の揺動回転にブレーキを利かせる。
第1実施例と同様にして、ストッパー(4)の基端はピン(43)によって載せ台(3)の後部下面に枢支連結されている。
ストッパー(4)のブレーキ面(50)をベース台(1)のブレーキ面(21)に付勢するバネ部材(6)は、載せ台(3)と一体に形成され、先端をストッパー(4)の下面に当てている。
バネ部材(6)の付勢力で載せ台(3)が浮き上がらない様に、載せ台(3)は、ベース台(1)にピン(17)によって回動可能に支持されている。
バネ部材(6)は、第2実施例と同様にしてストッパー(4)と一体に形成することもできる。
載せ台(3)の角度調整法は、第1実施例と同様であり、第1実施例と同様の作用効果を奏することができる。
【0016】
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
例えば、載せ台(3)の載せ面(30)をプロジェクター等、載置すべき物品に対して必要な大きさに形成しておけば、テーブル板(7)を省略することができる。
載せ台(3)は、プロジェクターの支持に限らず、美術品の陳列台、工作用加工台としても使用できる。
又、バネ部材(6)は、ストッパー(4)や載せ台(3)と一体に形成することに限定されず、独立した板バネ、コイルバネ、トーションバネを用いることが出来るのは勿論である。
又、実施例1、実施例2、実施例3から、テーブル板(7)を外して、傾斜角度調整台を天地逆にし、上方の部材に必要に応じてテーブル板(7)を取り付けて使用することもできる。
又、受け部(2)のブレーキ面(21)及び押圧部(5)のブレーキ面(50)は、上記突条と溝状に限定されることはなく、浅い穴部と低い突部等、互いに浅く嵌まり合う凹部と凸部を、受け部(2)と押圧部(5)の夫々周方向に密なるピッチで等間隔に形成すれば可い。
受け部(2)と押圧部(5)に、凹部、凸部を形成することなく、ゴム板等の摩擦係数の大きい部材を貼り付けてブレーキ面(21)(50)を形成することもできる。
又、ベース台(1)の受け部(2)は、載せ台(3)の揺動回転中心Pを半径中心として、少なくとも載せ台(3)の揺動範囲に対応して円弧状に形成する必要があるが、押圧部(5)は、必ずしも円弧状に形成する必要はなく、載せ台(3)の揺動回転に必要なブレーキ力を得るだけの、摩擦力或いは小さな凹凸のかみ合わせが可能なブレーキ面(50)を確保出来れば、受け部(2)の形状は問わない。
又、実施例では、傾斜角度調整台の前方側から角度調整可能となしたが、傾斜角度調整台を前後を逆にして使用すれば、後方から角度調整ができるのは当然である。
【図面の簡単な説明】
【図1】傾斜角度調整台の斜面図である。
【図2】同上の断面図である。
【図3】a図は、ブレーキが利いて状態、b図はブレーキが解除された状態の受け部と押圧部の関係を示す説明図である。
【図4】ベース台を上方から見た斜面図である。
【図5】ベース台を下方から見た斜面図である。
【図6】載せ台を上方から見た斜面図である。
【図7】載せ台を下方から斜面図である。
【図8】ストッパーの斜面図である。
【図9】第2実施例の断面図である。
【図10】第3実施例の断面図である。
【符号の説明】
(1) ベース台
(2) 受け部
(21) ブレーキ面
(3) 載せ台
(4) ストッパー
(41) 操作片
(5) 押圧部
(6) バネ部材
Claims (5)
- ベース台(1)と、該ベース台上に揺動可能に配備され上面が載せ面(30)となった載せ台(3)と、ベース台(1)と載せ台(3)との間に配備され載せ台(3)の傾き角度を係止するストッパー(4)とによって構成され、
ベース台(1)は、載せ台(3)の揺動中心Pを円弧の中心とする円弧状受け部(2)を具えて、該受け部(2)の周面にブレーキ面(21)を形成し、
載せ台(3)は、該台の前側或いは後側に掴み片(33)を外向きに突設し、
ストッパー(4)は、ベース台(1)の円弧状受け部(2)のブレーキ面(21)を押圧可能な押圧部(5)を具えて、該押圧部(5)の周面にブレーキ面(50)を形成し、ストッパー(4)の一端は載せ台(3)に枢支連結され、自由端に載せ台(3)の掴み片(33)に対向する操作片(41)を有し、ストッパー(4)に対して設けたバネ部材(6)によって押圧部(5)はベース台(1)の受け部(2)に押圧する様に付勢されると共に、操作片(41)は掴み片(33)から離間する方向に付勢され、押圧部(5)のブレーキ面(50)が受け部(2)のブレーキ面(21)を押圧して載せ台(3)の揺動回転に対するブレーキが利いており、
バネ部材(6)の付勢力に抗して、操作片(41)が掴み片(33)に接近する方向に外力を加えて、ストッパー(4)のブレーキ面(50)をベース台(1)のブレーキ面(21)から離間させることにより、載せ台(3)に対するブレーキを解除して、載せ台(3)を傾けることができる傾斜角度調整台。 - ベース台(1)の円弧状受け部(2)はベース台内で下向きに膨らんだ凸受け部(2a)であり、ストッパー(4)の押圧部(5)は、該凸受け部(2a)に対応して凹んだ凹押圧部(5a)であり、ストッパー(4)は、ベース台(1)の凸受け部(2a)を下方から跨いで両端側がベース台(1)から揺動できる余裕のある状態に載せ台(3)側へ突出しており、操作片(41)は載せ台(3)の掴み片(33)と交差して掴み片(33)に対して上方から対向している請求項1に記載の傾斜角度調節台。
- ストッパー(4)の操作片(41)を付勢するバネ部材(6)は、載せ台(3)又はストッパー(4)と一体に形成されている板バネである請求項1又は2の何れかに記載の傾斜角度調整台。
- ベース台(1)の上面は、中央部から前後縁(12)(13)側へ低くなる様に円弧状に湾曲しており、凸受け部(2a)は、ベース台(1)の中央部に設けた開口部(15)内に形成されている請求項1乃至3の何れかに記載の傾斜角度調整台。
- ベース台(1)上の複数の複数の円弧状凹部(14)に、載せ台(3)の円弧状脚片(36)が回転可能に嵌まって、ベース台(1)に載せ台(3)がシーソ状に揺動可能に支持され、ブレーキ面(21)(50)には、載せ台(3)及び載せ台上の載置物の重量は加わらず、バネ部材(6)の付勢力が作用するだけである請求項1乃至4の何れかに記載の傾斜角度調整台。
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