JP4275870B2 - アームレストの角度調節装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は自動車用シートの側面に備えて、不使用状態においてシートバック(背凭部)に沿って格納できるアームレストの使用状態における角度調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のアームレストは、シートバックのフレームより外方に突出した取付軸に回動自在に取付けて、略水平状態である使用状態から起立状態である格納状態に回動できるように構成されている。
【0003】
そして、このアームレストは例えば特開平4ー361708号公報に開示するように、取付軸側に固定したセクターギャの適宜位置にフレーム側のロックギャのロック爪を噛合することにより、或いはラチェットによってアームレストの使用状態においてその角度を調節できるように形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のアームレストの角度調節装置は多数の部品を使用するため、構造が複雑で故障が生じ易い不具合があった。
そこで、本発明は斯様な従来品における不具合を解消することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するための本発明は、シートバック側に固定する取付軸に上下方向に回転自在に取付けてストッパピンを有するフレームと、前記取付軸に一体に固着されたストッパプレートと、前記フレームに、前後方向に回転自在に枢着すると共に先端部の側面にガイドピンを有し前記ストッパプレート方向にバネによって付勢されているロックプレートと、前記ストッパプレートに一体に重ねて固定され前記ロックプレートのガイドピンが突き当たるガイドプレートとからなり、前記ストッパプレートの外周には、ロックプレートが摩擦力によって接合する半円弧状の角度調節部と、この角度調節部の一端に有して前記ロックプレートの先端が係合するアームレストの使用状態を保持する第1ロック部と、前記角度調節部の他端側に設けて前記ストッパピンが突き当たり、アームレストの格納状態を保持する第2ロック部とを有し、前記ロックプレートのストッパプレートにおける角度調節部に対する圧力角を60度から87度に形成してなることを特徴とするものである。
【0006】
以上の構成により、可動側のロックプレートが固定側のストッパプレートにおける半円弧状の外周を有する角度調節部に摩擦力によって接合するため、アームレストは無段階に使用角度を調節することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るアームレストの角度調節装置を示す分解図で、図中(1)は取付軸(11)に一体に固着したストッパプレート、(2)はストッパプレート(1)の外周端縁に摩擦接合し、一端側面に円ボスからなるガイドピン(24)を一体に有するロックプレート、(3)はストッパプレート(1)に一体に締結したガイドプレート、(4)(5)はアームレストを構成する板金製フレームで前記取付軸(11)に回転自在に取付けられている。従って、アームレストは取付軸(11)を回転中心に使用状態から格納状態に回転する。
【0008】
前記取付軸(11)はシートバックのバックフレーム(6)外側面に固設した支持筒(61)内に、セレーション(11A)によって結合し、ばね(62)によって一体に取付けられている。図中(14)は取付軸(11)に装着するブッシュを示す。
【0009】
ストッパプレート(1)は取付軸(11)を中心とする略半円弧状の外周からなる角度調節部(10B)と、その一端より外方に略三角状に突出する端縁からなる第1ロック部(10A)と、角度調節部(10B)の他端より外方突出する端縁からなる第2ロック部(10C)とを有し、第1ロック部(10A)は第1突起(12A)、第2ロック部(10C)は第2突起(12B)に各々形成されている。
【0010】
図中(13)(13)はガイドプレート(3)を締結用の通孔で、この通孔(13)(13)とガイドプレート(3)に設けた通孔(31)(31)とにリベットを通してガイドプレート(3)がストッパプレート(1)に重ね合わせて締結されている。そのため、ストッパプレート(1)と共に回動することなく一定位置に固定されている。
【0011】
ガイドプレート(3)は図示するように、外形形状が略ブーメラン形のプレートで、格納状態のアームレストから使用状態にする際に、前記ガイドピン(24)が突き当たり、ロックプレート(2)のストッパプレート(1)の第1ロック部(10A)に係合させる第1端縁(33A)を有する突部(33)と、前記ガイドピン(24)が突き当たり、ロックプレート(2)をストッパプレート(1)の角度調節部(10B)から離反させる第2端縁(33B)とを有する。
【0012】
ロックプレート(2)はリベット(23)を回転支点になるようにリベット(23)によってフレーム(4)に揺動自在に取付け、先端側に基端側をストッパプレート(1)方向に付勢するばね(25)を設け、基端側の側面には前記ガイドピン(24)を突設すると共に端縁には、略U字状に切欠形成して前記ストッパプレート(1)の第1突起(12A)係合用の係合切欠部(21)が設けてある。
【0013】
また、このロックプレート(2)の基端部の外周縁には、ストッパプレート(1)の角度調節部(10B)に接合する接合突部(20)が設けてある。
【0014】
前記フレーム(4)とフレーム(5)との間に、ストッパプレート(1)、ロックプレート(2)、ガイドプレート(3)等を収容し、多数のビスにより両フレーム(4)(5)は一体に結合されており、フレーム(4)には前記ストッパプレート(1)の第2ロック部(10C)に突き当たるストッパピン(40)が突設されている。
【0015】
また、前記ストッパプレート(1)、ガイドプレート(3)は両フレーム(4)(5)に一体に締結するブラケット(42)内に配設されており、平ワッシャ(15)、皿バネ(16)によって所定位置に位置決めされて前記ロックプレート(2)が係合するように配設されている。図中(41)(51)は取付軸(11)の通孔を示す。
【0016】
以上のストッパプレート(1)、ガイドプレート(3)に対するロックプレート(2)の配設位置関係及び各部材の形状は、図2乃至図7に示すようである。
【0017】
即ち、図2、図3に示すように、アームレスト(A)の使用状態(水平状態)において、ロックプレート(2)のガイドピン(24)がガイドプレート(3)の第1端縁(33A)に突き当たり、ロックプレート(2)の係合切欠部(21)に、ストッパプレート(1)の第1突起(12A)が係合すると共にロックプレート(2)の接合突部(20)がストッパプレート(1)の角度調節部(10B)に接合するように構成されている。
【0018】
また、図4、図5に示すように、アームレスト(A)を取付軸(11)を回転中心に上方に回動した際に、ロックプレート(2)の接合突部(20)がストッパプレート(1)の角度調節部(10B)に接合して、ロックプレート(2)のストッパプレート(1)に対する摩擦力によってアームレスト(A)が一定範囲(C)内で角度調節できるように構成されている。
【0019】
即ち、図5に示すように、ロックプレート(2)の接合突部(20)のストッパプレート(2)の角度調節部(10B)に対する接触点(B)における曲線からなる角度調節部(10B)の接線(X)に、前記接触点(B)から法線(Y)をたてたものと、ばね(25)の弾力によってロックプレート(2)に与えられた力方向(Z)との角度、即ち、アームレスト(A)の回転ヒンジ点とロックプレート(2)の支点(23)の角度である圧力角(θ)を60度から87度に設定するように形成されている。
【0020】
従って、斯様な圧力角(θ)にすることにより、アームレストが耐え得る荷重を抽出することができ、圧力角(θ)を87度にすることにより、ロックプレート(2)は自動止めするため、それ以上の角度にアームレスト(A)を高くすることができない。
【0021】
そして、アームレスト(A)を格納するために更に回動すると、図6に示すように、ガイドピン(24)がガイドプレート(3)の第2端縁(33B)に突き当たるように形成されているため、ロックプレート(2)がストッパプレート(1)から離反するように形成されている。
【0022】
そして、更に、アームレスト(A)を起立状に回転させると、ガイドプレート(3)の第2端縁(33B)をロックプレート(2)のガイドピン(24)が乗り超えるため、ガイドピン(24)がガイドプレート(3)から離れて、フレーム(4)のストッパピン(40)が図7に示すように、ストッパプレート(1)の第2ロック部(10C)に突き当たり係止する。これにより、アームレスト(A)が格納状態となるように構成されている。
【0023】
なお、図中(SB)はシートバック、(SC)はシートクッションを各々示す。
【0024】
以上の如く、本発明装置は構成されているため、アームレスト(A)の使用状態においては図2、図3に示すように、ロックプレート(2)がストッパプレート(1)にロックされ、アームレスト(A)の先端部を上方に持ち上げると、図4、図5に示すように調節可能な角度(C)内においてアームレスト(A)の高さが無段階に調節できる。
【0025】
そして、更にアームレスト(A)を上方に回動することにより、図6に示すように、ガイドプレート(3)によってロックプレート(2)はストッパプレート(1)から離れて回転して、図7に示すように、アームレスト(A)は格納される。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、ストッパプレートがカムの作用をなし、ストッパプレートに対するロックプレートの圧力角を調節することにより、無段階でアームレストの使用状態における角度(高さ)を調節できる。
【0027】
従って、従来のラチェット式などによってアームレストの角度調節を行うものに対して、ロック解除用等の操作レバーが不要になるし、また、構造が簡単で部品点数が少ないため、故障等が生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分解斜視図である。
【図2】使用状態の要部の側面図である。
【図3】図2の部分切欠拡大図である。
【図4】角度調節状態の要部の側面図である。
【図5】図4の部分切欠拡大図である。
【図6】ロック解除時の要部の側面図である。
【図7】格納状態の要部の側面図である。
【符号の説明】
1 ストッパプレート
2 ロックプレート
3 ガイドプレート
4 フレーム
10A ストッパプレートの第1ロック部
10B ストッパプレートの角度調節部
10C ストッパプレートの第2ロック部
11 取付軸
24 ガイドピン
40 ストッパピン
Claims (1)
- シートバック側に固定する取付軸に上下方向に回転自在に取付けてストッパピンを有するフレームと、
前記取付軸に一体に固着されたストッパプレートと、
前記フレームに、前後方向に回転自在に枢着すると共に先端部の側面にガイドピンを有し前記ストッパプレート方向にバネによって付勢されているロックプレートと、
前記ストッパプレートに一体に重ねて固定され前記ロックプレートのガイドピンが突き当たるガイドプレートとからなり、
前記ストッパプレートの外周には、ロックプレートが摩擦力によって接合する半円弧状の角度調節部と、この角度調節部の一端に有して前記ロックプレートの先端が係合するアームレストの使用状態を保持する第1ロック部と、前記角度調節部の他端側に設けて前記ストッパピンが突き当たり、アームレストの格納状態を保持する第2ロック部とを有し、前記ロックプレートのストッパプレートにおける角度調節部に対する圧力角を60度から87度に形成してなるアームレストの角度調節装置。
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