JP3579588B2 - 自動車用ドアトリム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はセンタベースとロアベースの接合部に隙間が発生しないようにした自動車用ドアトリムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来自動車のドア内面には、内装材として合成樹脂を射出成形したドアトリムが取付けられている。
【0003】
また最近では、外観をよくしたり、複雑な形状を実現するため、複数の部材を組合せたドアトリムも多く採用されている。
【0004】
図4は従来のドアトリムのセンタベースaとロアベースbの接合部の断面を示す物で、アームレスト部cが一体成形されたセンタベースaの下方よりロアベースbの上端側フランジ部dが接合されており、ロアベースbのフランジ部dは剛性を持たせるため厚肉に形成されていて、この厚肉部の上面に形成した傾斜面eをセンタベースaのアームレスト部cの下面に当接する構造を採用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のドアトリムでは、ロアベースbのフランジ部d上面に形成した傾斜面eをセンタベースaの表面を被覆するクロスfに面接触させることにより、センタベースaとロアベースbを接合している。
【0006】
しかし樹脂により射出成形されたセンタベースaやロアベースbには、反りや変形などがあるため、ロアベースbの全長に亘って形成されたフランジ部dの傾斜面eをセンタベースaのアームレスト部c下面に接触させる従来の構造では、センタベースaとロアベースbの接合部に局部的に隙間が発生して、外観が著しく損なわれるなどの不具合があった。
【0007】
この発明はかかる従来の不具合を改善するためになされたもので、センタベースとロアベースを線接触させることにより、接合部に隙間が発生しないようにした自動車用ドアトリムを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1記載の発明は、複数の部材により構成された自動車用ドアトリムにおいて、ロアベースの上縁側フランジ部に、剛性を持たせるためほぼ全長に亘って厚肉部を形成し、かつこの厚肉部に段差を設けることにより、上記フランジ部の上縁部にほぼ全長に亘って突条を形成すると共に、この突条をセンタベースに形成されたアームレスト部に下方より圧着させることにより、アームレスト部にフランジ部を線接触させて、センタベースとロアベースを接合したものである。
【0009】
上記構成により、センタベースやロアベースに反りや変形などがあっても、センタベースとロアベースが線接触されているため、センタベースとロアベースの接合部に隙間が発生することが少ない。
【0010】
上記目的を達成するため請求項2記載の発明は、センタベースの表面を表皮材により被覆して、この表皮材にフランジ部に突設された突条を食い込ませたものである。
【0011】
上記構成により、センタベースとロアベースの接合部に多少隙間が発生しても表皮材により覆われて表面へ露出することがない。
【0012】
上記目的を達成するため請求項3記載の発明は、厚肉部の上面をアームレスト部の下面に沿って傾斜させたものである。
【0013】
上記構成により、仮令センタベースとロアベースの接合部に隙間が生じても、隙間より厚肉部の傾斜面が見えるため、外観上は隙間が発生しているように見えない。
【0014】
上記目的を達成するため請求項4記載の発明は、フランジ部上縁に突設された突条の表面側を小円弧状としたものである。
【0015】
上記構成により、接合部に手などが触れてもエッジ感がないので、センタベースとロアベースの接合部に違和感が生じない。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態を図1ないし図3に示す図面を参照して詳述する。
【0017】
図1はドアトリムの正面図、図2はセンタベースとロアベースの接合部付近を示す斜視図、図3は図2のA−A線に沿う断面図である。
【0018】
図1において1はドアトリム本体で、アッパベース2とセンタベース3及びロアベース4の3部材により構成されており、何れも塩化ビニールなどの樹脂を射出成形することにより成形されている。
【0019】
ドアトリム本体1の上部を構成するアッパベース2は、センタベース3の上面を全長に亘って覆う構造となっている。
【0020】
またセンタベース3は、ドアトリム本体1のほぼ上半分を構成しており、中間部にアームレスト部3aが一体成形されていると共に、表面のほぼ全体がクロスなどの表皮材5により被覆されている。
【0021】
一方ロアベース4はドアトリム本体1のほぼ下半分を構成しており、上縁部のほぼ全長に亘って設けられたフランジ部4aの表面側は小円弧状に、そして裏面側は、剛性を上げるため厚肉部4bとなっていて、この厚肉部4bの上面には、段差4cが設けられている。
【0022】
上記段差4cは、フランジ部4aの先端をセンタベース3のアームレスト部3a下面に線接触させるためのもので、この段差4cによりフランジ部4aの先端に突条4dが形成されると共に、段差4cに連続する厚肉部4bの上面は、アームレスト部3aの下面とほぼ平行する傾斜面4eとなっている。
【0023】
なお図1中6はセンタベース3に開口されたスピーカ取付け孔を示す。
【0024】
次に上記構成された自動車用ドアトリムの作用を説明すると、ドアトリム本体1をドアの内側に取付けるに当っては、まずセンタベース3の上部にアッパベース2を下部にロアベース4を夫々取付けて、アッパベース2によりセンタベース3の上面を覆った後に、これらセンタベース3、アッパベース2及びロアベース4を共にドア内側の所定位置に取付ける。
【0025】
このときロアベース4のフランジ部4aをセンタベース3のアームレスト部3a下面に圧着させる。
【0026】
これによってロアベース4のフランジ部4aがセンタベース3のアームレスト部3a下面に線接触すると共に、フランジ部4aの先端に形成された突条4dが図3に示すように、アームレスト部3aの下面を覆う表皮材5に食い込むため、センタベース3やロアベース4に反りや変形があっても、センタベース3とロアベース4の接合部に隙間が発生することがないと共に、仮令接合部に局部的に隙間が発生しても、隙間からは厚肉部4b上面の傾斜面4eが見えるだけのため、外観上は隙間が発生しているようには見えず、これによって隙間により外観が損なわれることがない。
【0027】
またロアベース4のフランジ4aに段差4cを形成することにより、ロアベース4を射出成形する際段差4cにより押し切り面ができるので、バリが発生することがなく、これによってロアベース4の成形後にバリを除去するなどの作業が不要となる上、取残したバリによりセンタベース3とロアベース4の接合部に隙間が生じるなどの不具合も解消することができる。
【0028】
【発明の効果】
この発明は以上詳述したように、ロアベースのフランジ部に厚肉部を形成すると共に、この厚肉部に段差を設けることにより、フランジ部の先端に全長に亘って突条を形成したことから、ロアベースのフランジ部をセンタベースのアームレスト部下面に線接触させることができる。
【0029】
これによってセンタベースやロアベースに反りや変形があっても、センタベースとロアベースの接合部に隙間が発生することが少ないため、隙間によってドアトリムの外観が著しく損なわれるなどの従来の不具合を解消することができる。
【0030】
またセンタベースの表面がクロスなどの表皮材で被覆されたドアトリムの場合、フランジ部より突設された突条が表皮材に食い込むため、多少隙間があっても目立つことがないと共に、仮令接合部に局部的な隙間が発生しても、隙間からは厚肉部の上面の傾斜面が見えるだけで、外観上は隙間が発生しているように見えないため、隙間により外観が損なわれることもない。
【0031】
さらにロアベースのフランジ部は、表面側が小円弧となっているため、接合部に手などが触れてもエッジ感がないので、センタベースとロアベースの接合部に違和感を与える心配もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態になる自動車用ドアトリムの正面図である。
【図2】この発明の実施の形態になる自動車用ドアトリムのセンタベースとロアベースの接合部付近を示す斜視図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】従来の自動車用ドアトリムの断面図である。
【符号の説明】
1 ドアトリム本体
2 アッパベース
3 センタベース
3a アームレスト部
4 ロアベース
4a フランジ部
4b 厚肉部
4c 段差
4d 突条
4e 傾斜面
5 表皮材
6 スピーカ取付け孔
Claims (4)
- 複数の部材により構成された自動車用ドアトリムにおいて、ロアベースの上縁側フランジ部に、剛性を持たせるためほぼ全長に亘って厚肉部を形成し、かつこの厚肉部に段差を設けることにより、上記フランジ部の上縁部にほぼ全長に亘って突条を形成すると共に、この突条をセンタベースに形成されたアームレスト部に下方より圧着させることにより、アームレスト部にフランジ部を線接触させて、センタベースとロアベースを接合したことを特徴とする自動車用トリム。
- センタベースの表面を表皮材により被覆して、この表皮材にフランジ部に突設された突条を食い込ませてなる請求項1記載の自動車用ドアトリム。
- 厚肉部の上面をアームレスト部の下面に沿って傾斜させてなる請求項1記載の自動車用ドアトリム。
- フランジ部上縁に突設された突条の表面側を小円弧状としてなる請求項1記載の自動車用ドアトリム。
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