JP3435340B2 - 自動車用ドアトリムのポケット構造 - Google Patents

自動車用ドアトリムのポケット構造

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JP3435340B2 JP07492398A JP7492398A JP3435340B2 JP 3435340 B2 JP3435340 B2 JP 3435340B2 JP 07492398 A JP07492398 A JP 07492398A JP 7492398 A JP7492398 A JP 7492398A JP 3435340 B2 JP3435340 B2 JP 3435340B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車におけるド
アを内装するドアトリムのポケット構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のドアトリムのポケット構造は、図
5及び図6に示すように、ドアトリム1における壁面を
若干窪ませて、この窪み部1aに対向するように、ポケ
ット本体2を位置させ、このポケット本体2の上端にお
けるポケット開口部2aを除く周壁部2bに取付けフラ
ンジ部3を突設し、この取付けフランジ部3を高周波溶
接4等によりドアトリム1に装着することにより、ポケ
ット部5を構成していた。 【0003】そして、ポケット本体2は通常合成樹脂に
よる成形品であり、その周壁部2bに取付けフランジ部
3を設けた場合、この取付けフランジ部3と周壁部2b
とによって板厚部となって、ポケット本体2の成形時
に、周壁部2bの内側にヒケによる凹凸が形成されてし
まい、見栄えを劣化することから、図6に示すように、
ひけ発生を防止するための薄肉部3aを取付けフランジ
部3における周壁部2bとの境目に形成していた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成する自動車用ドアトリムのポケット構造にお
いては、取付けフランジ部3に、薄肉部3aを形成した
ために、ポケット本体2自体の剛性低下と共に、ドアト
リム1への取付け強度が弱くなってしまうことも考えな
ければならなかった。そこで、本発明は、かかる従来の
問題点に鑑み、ポケット体の剛性及びドアトリムへの取
付け強度を向上させるように意図した自動車用ドアトリ
ムのポケット構造を提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、ポケット本体のポケット開口部を除く周
壁部に取付けフランジ部を突設して、該取付けフランジ
部をドアトリムに取付けることによってドアトリムの壁
面にポケット本体を装着して、前記壁面を利用したポケ
ット部を構成する自動車用ドアトリムのポケット構造で
あって、前記ポケット本体の前記周壁部の内側先端に前
取付けフランジ部が対向する欠き凹部を形成すると
共に、前記ポケット部の壁面に、前記切欠き凹部の壁面
に対して前記ポケット部の内側に若干高くするか面一に
なるように、凸片部を形成し、該凸片部に前記切欠き凹
部を重合対向させて、前記凸片部により前記切欠き凹部
を前記ポケット部内側上部において覆うように構成した
ことを特徴とする。 【0006】このように構成する結果、取付けフランジ
部に従来のようなヒケ防止用の薄肉部を設けていないた
めに、取付けフランジ自体の剛性を高めると共に、ポケ
ット体のドアトリムへの取付け強度を高めることができ
る。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1乃至図4を用いて説明する。 【0008】図1は本発明の実施の形態としてのポケッ
ト構造を備えたドアトリムの分解斜視図、図2は同じく
ドアトリムの表側より描画した斜視図、図3は図2のII
I-III 断面図である。 【0009】図において、11はドアトリムで、ポケッ
ト部15を構成すべく、略中央部下側における壁面に若
干の窪み部11aを形成し、この窪み部11aに対向す
るように、ポケット本体12を位置させ、ポケット本体
12の上端におけるポケット開口部12aを除く周壁部
12bに取付けフランジ部13を突設している。 【0010】取付けフランジ部13の裏面側には、ピン
状突起13aが複数個形成されていて、該ピン状突起1
3aをドアトリム11に形成した取付け穴11bにピン
状突起13aを挿入して、その頭部を高周波溶接により
つぶす14することによって、ポケット本体12をドア
トリム11に装着して、ポケット部15を構成してい
る。 【0011】そして、取付けフランジ13に対向する周
壁部12bの内側先端に、切欠き凹部16を形成すると
共に、この切欠き凹部16にポケット部15の内側にお
いて重合する凸片部17を、ドアトリム11の壁面に形
成している。 【0012】上記凸片部17は、切欠き凹部16の壁面
16aより若干ポケット部15の内側に若干高くするか
面一に形成されていて、図4に示すように、乗員の指な
どが切欠き凹部16の壁面16aの角部に引っかからな
いようにしている。 【0013】以上のように構成する本発明の実施の形態
によれば、ドアトリム11側の凸片部17が、ポケット
部15の内側において、切欠き凹部16を覆うことにな
って、乗員等がポケット開口部12a側より見ても、切
欠き凹部16が視覚に入ることはなく、また指等を入れ
たとしても、触ることはできない。この結果、たとえ、
ポケット本体12の成形時に、切欠き凹部16にヒケ1
8が形成されても、凸片部17によって覆われることに
なり、従来のように、取付けフランジ部13に薄肉部を
設ける必要がなく、ポケット本体12自体の剛性を高め
ると共に、ポケット本体12のドアトリム11への取付
け強度も高めることができる。 【0014】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ポケッ
ト本体のポケット開口部を除く周壁部に取付けフランジ
部を突設して、該取付けフランジ部をドアトリムに取付
けることによってドアトリムの壁面にポケット本体を装
着して、前記壁面を利用したポケット部を構成する自動
車用ドアトリムのポケット構造であって、前記ポケット
本体の前記周壁部の内側先端に前記取付けフランジ部が
対向する欠き凹部を形成すると共に、前記ポケット部
の壁面に、前記切欠き凹部の壁面に対して前記ポケット
部の内側に若干高くするか面一になるように、凸片部を
形成し、該凸片部に前記切欠き凹部を重合対向させて、
前記凸片部により前記切欠き凹部を前記ポケット部内側
上部において覆うように構成したことから、ドアトリム
側の凸片部が、ポケット部の内側において、切欠き凹部
を覆うことになって、乗員等がポケット開口部側より見
ても、切欠き凹部が視覚に入ることはなく、また指等を
入れたとしても、触ることはできない。 【0015】この結果、たとえ、ポケット本体の成形時
に、切欠き凹部にヒケが形成されても、このヒケは凸片
部によって覆われることになり、従来のように、取付け
フランジ部に薄肉部を設ける必要がなく、ポケット本体
自体の剛性を高めると共に、ポケット本体のドアトリム
への取付け強度も高めることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態としてのポケット構造を備
えた自動車用ドアトリムの分解視図である。 【図2】同じく自動車用ドアトリムを表側より描画した
斜視図である。 【図3】図2のIII-III 断面図である。 【図4】図1におけるポケット構造の作用を説明するた
めの要部断面図である。 【図5】従来のポケット構造を備えた自動車用ドアトリ
ムを表側から描写した斜視図である。 【図6】図5のVI-VI 断面図である。 【符号の説明】 11 ドアトリム 11a 窪み部 12 ポケット体 12a ポケット開口部 12b 周壁部 13 取付けフランジ部 13a ピン状突起 15 ポケット部 16 切欠き凹部 17 凸片部 18 ヒケ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ポケット本体のポケット開口部を除く周
    壁部に取付けフランジ部を突設して、該取付けフランジ
    部をドアトリムに取付けることによってドアトリムの壁
    面にポケット本体を装着して、前記壁面を利用したポケ
    ット部を構成する自動車用ドアトリムのポケット構造で
    あって、 前記ポケット本体の前記周壁部の内側先端に前記取付け
    フランジ部が対向する欠き凹部を形成すると共に、
    記ポケット部の壁面に、前記切欠き凹部の壁面に対して
    前記ポケット部の内側上方に若干高くするか面一になる
    ように、凸片部を形成し、該凸片部に前記切欠き凹部を
    重合対向させて、前記凸片部により前記切欠き凹部を前
    記ポケット部内側上部において覆うように構成したこと
    を特徴とする自動車用ドアトリムのポケット構造。
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