JP3579448B2 - プロスタグランジン誘導体、その塩およびその使用 - Google Patents

プロスタグランジン誘導体、その塩およびその使用 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は新規なプロスタグランジン(以下PGと略称する)誘導体、その塩およびその使用に関する。さらに詳しくは、眼圧下降剤として優れた特性を有する新規なPG誘導体、その塩およびその使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
PG類は微量で種々の重要な薬理学的、生理学的作用を発揮することから、医薬への応用を意図して天然PGおよび夥しい数のその誘導体について、合成方法および生物活性の検討が行われてきた。薬理学的、生理学的作用としては、血管拡張、起炎作用、血小板凝集抑制作用を有する物も知られている。これらの中には、眼圧下降作用を示し緑内障に有効とされるPG類もあるが、一過性の眼圧上昇、流涙、閉眼、虹彩の充血などの副作用を示し薬剤として使用するには問題のある化合物が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、眼圧下降剤として有用な新規なPG誘導体およびその塩の提供を目的とする。さらには、一過性の眼圧上昇などの副作用がない、あるいはこれらの副作用を著しく軽減した眼圧下降剤の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、式(I)
【化2】
Figure 0003579448
(式中、Rは水素原子または炭素原子1〜10個のアルキル基を示し、Rは炭素原子数3〜10個のシクロアルキル基を示し、またはメチル基で置換された炭素原子数3〜10個のシクロアルキル基を示し、または炭素原子数3〜10個のシクロアルキル基で置換された炭素原子数1〜3個のアルキル基を示し、または炭素原子数5〜10個の分枝鎖状のアルキル基を示し、または炭素原子数5〜10個の分枝鎖状のアルケニル基を示し、Xはαまたはβ置換したハロゲン原子を示し、Aはエチレン基、ビニレン基またはエチニレン基を示す)で表されることを特徴とする新規なPG誘導体およびその塩を提供する。
さらに本発明は上記PG誘導体およびその塩を有効成分として含有する眼圧下降剤を提供する。
【0005】
本発明において、炭素原子数1〜10個のアルキル基は直鎖状または分枝鎖状のいずれでもよく、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基などが例示される。
メチル基で置換されていてもよい炭素原子数3〜10個のシクロアルキル基としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、2−メチルシクロヘキシル基、シクロヘプチル基など、炭素原子数3〜10個のシクロアルキル基で置換された炭素原子数1〜3個のアルキル基としては、例えばシクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロペンチルエチル基、シクロヘキシルエチル基、シクロヘプチルエチル基、シクロヘキシルプロピル基など、炭素原子数5〜10個の分枝状鎖アルキル基としては、1−メチルヘキシル基、2−メチルヘキシル基など、炭素原子数5〜10個の分枝鎖状アルケニル基としては2、6−ジメチルヘプタ−5−エニル基などが例示される。
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素が例示される。
式(I)の化合物の塩とは、式(I)においてRが水素原子の化合物の場合の、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アルミニウムなどの金属との塩あるいはトリアルキルアミンなどの有機アミンとの塩等の薬学上許容しうる塩を意味する。
【0006】
本発明の式(I)の化合物において、Rとして好ましいのは水素原子または炭素原子数1〜6個のアルキル基であり、特に好ましいのは水素原子、メチル基i−プロピル基またはt−ブチル基である。Rのシクロアルキル基として好ましいのは炭素原子数5〜8個のシクロアルキル基であり、特に好ましいのはシクロペンチル基、シクロヘキシル基、2−メチルシクロヘキシル基、シクロヘプチル基である。R2のシクロアルキル基で置換されたアルキル基として好ましいのは炭素原子数5〜8個のシクロアルキル基で置換された炭素原子数1〜3個のアルキル基であり、特に好ましいのはシクロヘキシルメチル基またはシクロペンチルメチル基である。Xとして特に好ましいのはβ置換されたクロル原子またはブロム原子である。Aとして特に好ましいのはエチニレン基である。
【0007】
本発明の化合物として特に好ましい化合物名を例示すると次のとおりである。3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα イソプロピルエステル、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘプチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα、3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル、3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα、3−チア−9−フルオロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF
【0008】
本発明の化合物は、例えば以下に挙げる方法により製造できる。
【0009】
【化3】
Figure 0003579448
【0010】
【化4】
Figure 0003579448
【0011】
(反応式中、TBSはt−ブチルジメチルシリル基を、Rは炭素原子数1〜10個のアルキル基を、A’はエチレン基またはビニレン基を、Etはエチル基を示し、A、RおよびXは式(I)と同意義である。)
▲1▼すなわち、まず、佐藤らの方法[ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)、第53巻、第5590ページ(1988年)]により公知である式(II)の化合物に、式(III)または式(IV)の化合物0.8〜2.0当量を−10〜30℃で不活性溶媒中、反応させることにより立体選択的に式(V)の化合物が得られる。ここで、Aがエチレンまたはビニレンの化合物(即ちAがA’である化合物)を得るには式(III)の化合物を、Aがエチニレンの化合物を得るには式(IV)の化合物を用いる。不活性溶媒としては、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、塩化メチレン、n−ヘキサン、n−ペンタンなどが例示される。
▲2▼式(V)の化合物に、式(VI)で表される有機銅化合物0.5〜4.0当量と、トリメチルクロロシラン0.5〜4.0当量とを不活性溶媒中、−78〜40℃で反応させ、さらに無機酸または有機酸もしくはそのアミン塩を用い、有機溶媒中、0〜40℃にて加水分解することにより、立体選択的に式(VII)の化合物が得られる。不活性溶媒としては、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、塩化メチレン、n−ヘキサン、n−ペンタンなどが例示される。無機酸としては、塩酸、硫酸、硝酸などが例示される。有機酸としては、酢酸、p−トルエンスルホン酸などが例示される。アミン塩としてはp−トルエンスルホン酸ピリジン塩などが例示される。有機溶媒としては、アセトン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ジエチルエーテルあるいはこれらの混合溶媒などが例示される。
【0012】
▲3▼式(VII)の化合物を、水素化ホウ素カリウム、水素化ホウ素ナトリウム、リチウム トリシアミルボロハイドライド、リチウム トリsec−ブチルボロハイドライド等の還元剤0.5〜5当量を用い−78〜40℃にて有機溶媒中で還元すると、式(VIII)および(VIII’)の化合物が得られる。有機溶媒としてはテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、エチルアルコール、メチルアルコール等が例示される。これらの式(VIII)および(VIII’)の化合物はカラムクロマトグラフィーなど通常用いられる分離法にて精製することができる。
▲4▼式(VIII)(または式(VIII’))の化合物をp−トルエンスルホン酸クロリド1〜6当量を用いピリジン中−20〜40℃にて0.8〜6当量の4−ジメチルアミノピリジン存在下反応させてトシル化した後、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロリド1〜6当量を用いてクロル化すると式(IX)(または式(IX’)の化合物(Xは塩素原子)が得られる。ここでブロム化、フッ素化も通常の方法で行うことが出来る。ブロム化は例えば、1〜10当量の四臭化炭素を用い、トリフェニルフォスフィン1〜10当量およびピリジン1〜10当量の存在下、アセトニトリル中にて反応させることで得られる。フッ素化は例えば、塩化メチレン中、ジエチルアミノサルファートフロリド(DAST)5〜20当量を反応させることで得られる。
▲5▼式(IX)(または式(IX’))の化合物をフッ化水素酸、ピリジニウム ポリ(ハイドロゲンフロリド)等を用い通常行われる条件にて、水酸基の保護基をはずすと式(I)においてR1が水素原子以外の基である本発明の化合物である式(Ia)(または(Ia’))のPG誘導体が得られる。
▲6▼式(I)の化合物のうちR1が水素原子である本発明の化合物である式(Ib)(または式(Ib’))のPG誘導体は、式(Ia)(または式(Ia’)のPG誘導体のエステル部を1〜6当量の塩基を用い、通常加水分解に用いられる溶媒中にて加水分解することにより得られる。塩基としては水酸化リチウム、炭酸カリウムなどが例示され、溶媒としてはアセトニトリル、アセトン、メタノール、エタノール、水、あるいはこれらの混合溶媒などが例示される。
【0013】
本発明のPG誘導体およびその塩は点眼剤として投与することが出来る。本発明による点眼剤は、無菌の水性または非水性の溶液剤、懸濁剤等として用いられる。水性の溶液剤、懸濁用希釈剤としては蒸留水、生理食塩水であってよい。非水性の溶液剤、懸濁用希釈剤としては、植物油、流動パラフィン、鉱物油、プロピレングリコール、p−オクチルドデカノール等が例示される。塩化ナトリウム、塩化ベザンコニウム、塩化フェドリン、クエン酸ナトリウム等の涙液と等張にするための等張化剤、ホウ酸緩衝液、リン酸緩衝液等の緩衝液を配合することもできる。亜硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、EDTA、プロピレングリコール等の安定剤、グリセリン、カルボキシメチルセルロース等の粘稠剤、ポリソルベート、マクロゴール等の希釈剤、パラペン、ベンジルアルコール、ソルビン等の保存剤、さらには溶解補助剤、賦形剤等を配合してもよい。これらは、ろ過、加熱滅菌により無菌化して用いられる。
【0014】
眼軟膏として投与するときは、ワセリン、ゼレン50、プラスチベース、マクロゴール等を基剤とし、これにポリソルベート、精製ラノリン等の界面活性剤、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシビニルポリマー等のゼリー剤等を配合してもよい。本発明の化合物の眼圧下降作用を利用して、緑内障治療薬として用いることが出来る。このときには、従来のコリン系などの眼圧下降剤、縮瞳剤としてサリチル酸フィゾスチグミン等、静注用高浸透圧剤としてマンニトール等、点眼剤用防腐剤としてクロロブタノール等、さらに炎症予防および治療に、ペニシリン、サルファ剤等を配合してもよい。
【0015】
【発明の効果】
本発明の化合物は、後記試験例から明らかなように眼圧下降作用が強く、また副作用もほとんどみられないことから緑内障をはじめとする、眼圧低下が望まれる種々の疾患および症状の処置に対して有効である。
【0016】
以下、本発明のPG誘導体による眼圧下降作用を試験例により具体的に説明する。
試験例1 [ウサギ眼圧下降作用]
ウサギの眼圧測定はGohらの方法(British Journal of Opthalomogy, 72巻、461ページ、1988年)に従って測定した。即ち、ウサギ(白色家兎;2.0〜2.5Kg)を経口投与用固定器にいれ眼科用キシロカイン液(藤沢薬品工業社製)1〜2滴を点眼して角膜表面麻酔を施した。ついで、電子眼圧計(ALCON社製)を用いウサギの角膜にセンサーのついたシリコンゴム膜を当ててセンサー内のガス圧を眼圧値(Intraocular Pressure, IOP)として測定し、15分間隔で、3回、各両眼の眼圧をとって平均した値をコントロールとした。
ウサギの左目に本発明化合物(10−8,10−7,10−6mol/50μl)50μlを右目に溶媒(10%エタノール含有生理食塩水)50μlを点眼投与し0.5,1,2,3時間まで眼圧を測定した。本発明の化合物としては、式(I)においてRが水素原子、Rがシクロヘキシル基、Xがβ−クロル、Aがエチニレンである式(X)の化合物を用いた。
統計解析は、点眼前の眼圧と各測定時点の眼圧との比較をpaired T−検定法により解析した。有意水準は両側危険率5%とし、危険率5%未満のものを有意差ありと判定した。ウサギは1群4羽とした。
【0017】
【化5】
Figure 0003579448
【0018】
【結果】
各種濃度の本発明化合物点眼液(10−8,10−7,10−6mol/50μl)をウサギに点眼したときの眼圧の経時変化を図1〜図3に示す。
本発明化合物を含む点眼液の投与により、眼圧は速やかに下降し、有意な眼圧下降が投与1〜2時間後より観察された。10−8,10−7mol/50μlでは安定な眼圧下降作用が認められ、ほとんど副作用は観察されなかった。またいずれの用量群においても眼圧下降に先立つ眼圧の上昇は観察されなかった。一方、溶媒を投与した他眼においては投与前値と比べ、有意な変化はみられずまた副作用もみられなかった。
副作用を各試験例について具体的に説明すると次のとおりであった。
Irritation:各試験例とも通常の状態であり、異常は認められなかった。
縮瞳:各試験例とも縮瞳は認められなかった。
虹彩の充血:10−6mol/50μlの場合(図1)には、虹彩が一面に赤色に充血したが、10−7mol/50μlおよび10−8mol/50μlの場合には、充血は認められなかった。
結膜の充血:各試験例とも充血は認められなかった。
【0019】
試験例2〜6
試験例1と同様に操作して、ウサギ(各群4羽)の左目に本発明の化合物(10−8mol/50μl)50μlを、右目に溶媒(10%エタノール含有生理食塩水)50μlを点眼投与し、3時間後の眼圧を測定した。左目の右目に対する眼圧下降作用を次に示す。なお、実施例2の(4)、実施例7の(5)等はそれぞれ実施例2の(4)、実施例7の(5)で得られた化合物であることを示す。
Figure 0003579448
いずれの試験例においても副作用は殆ど認められなかった。
【0020】
【実施例】
以下、実施例および試験例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。各実施例で製造した化合物を表1および表2に示す。表1および表2に示す記号A,X,RおよびRは、式(1)に示したものと同じである。
【0021】
【表1】
Figure 0003579448
【0022】
【表2】
Figure 0003579448
【0023】
実施例1
3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF α(試験例の化合物)、3−チア−9−デオキシ−9α−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF α、およびそのメチルエステル体の製造
(1)(3S)−3−(t−ブチルジメチルシロキシ)−3−シクロヘキシルプロパ−1−イン(3.61g)をベンゼン28.8mlに溶解し、0℃でn−ブチルリチウム(1.95M,n−ヘキサン溶液、6.4ml)を加え、同温度で30分間攪拌した。この溶液に0℃でジエチルアルミニウムクロリド(0.97M,ヘキサン溶液、14.8ml)を加え、室温まで30分間攪拌した。この溶液に室温で(4R)−2−(N,N−ジエチルアミノ)メチル−4−(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペント−2−エン−1−オン(0.25M,ベンゼン溶液、14.8ml)を加え、15分間攪拌した。反応液をn−ヘキサン(100ml)−飽和塩化アンモニウム水溶液(100ml)−塩酸水溶液(3M,30ml)の混合液に攪拌しながら注いだ後、有機層を分離し、飽和重曹水溶液(50ml)で洗浄した。得られた有機層を乾燥、濃縮して得た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:エーテル=10:1)で精製して(3R,4R)−2−メチレン−3−[(3’S)−3’−(t−ブチルジメチルシロキシ)−3’−シクロヘキシルプロパ−1’−イニル]−4−(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペンタン−1−オン3.69gを得た。
【0024】
H−H−NMR(CDCl,200MHz)δppm:
0.07,0.08 and0.12(3s,12H),0.88(s,18H),0.92−1.92(m,11H),2.32(dd,J=17.8,7.4Hz,1H),2.71(dd,J=17.8,6.5Hz,1H),3.48−3.58(m,1H),4.11(dd,J=6.2,1.4Hz,1H),4.20−4.32(m,1H),5.55(d,J=2.6Hz,1H),6.13(d,J=3.0Hz,1H)。
IR(neat):
2930,2850,1375,1640,1470,1380,1255,1105,830,770cm−1
【0025】
(2)アルゴン気流下、−70℃において4−チア−5−カルボメトキシペンチル亜鉛(II)ヨージド(0.75M,テトラヒドロフラン溶液,18.0ml,13.5mmol)にシアン化銅(I)・2塩化リチウム(1.0M,テトラヒドロフラン溶液,16.9ml,16.9mmol)を加え同温度で20分間攪拌した。この溶液に−70℃で(3R,4R)−2−メチレン−3−[(3’S)−3’−(t−ブチルジメチルシロキシ)−3’−シクロヘキシルプロパ−1’−イニル]−4−(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペンタン−1−オン(3.21g,6.74mmol)のジエチルエーテル23.6mlの溶液とクロロトリメチルシラン(1.54ml,12.1mmol)を加え、攪拌しながら約1時間かけて0℃まで昇温した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液100mlを加え、n−ヘキサンにて抽出した。有機層を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄後、乾燥、濃縮して得られた残渣をジエチルエーテル(6.8ml)−イソプロピルアルコール(27ml)に溶解し、p−トルエンスルホン酸ピリジン塩(85mg,0.34mmol)を加え、室温で12時間攪拌した。反応液にn−ヘキサン200mlを加え、飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄後、乾燥、濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:AcOEt=15:1)で精製して3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGE1 メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)2.51g(4.02mmol)を得た。
【0026】
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.08(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.12(s,3H),0.84−1.92(m,17H),0.89(s,9H),0.90(s,9H),2.03−2.27(m,1H),2.17(dd,J=18.2,7.0Hz,1H),2.56−2.76(m,4H),3.22(s,2H),3.74(s,3H),4.09(dd,J=6.2,1.5Hz,1H),4.23−4.35(m,1H)。
IR(neat):
2929,2856,2235,1746,1463,1436,1362,1280,1257,1133,1103,1008,899,838,779,670 cm−1
【0027】
(3)(2)で得た化合物(1.55g,2.47mmol)のメチルアルコール(24.7ml)溶液を0℃に冷却し、水素化ホウ素カリウム(0.267g,4.94mmol)を加え、15分間攪拌した。水を加え、エーテル−n−ヘキサン(2:1、210ml)にて抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄した後、乾燥、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:AcOEt=7:1〜4:1)にて精製し3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF1α メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)608mg(0.970mmol),および3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF1β メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)642mg(1.024mmol)を得た。
【0028】
3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF1α メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.08(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.11(s,3H),0.84−1.92(m,19H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),1.93−2.07(m,1H),2.40−2.50(m,1H),2.53(br s,1H),2.65(t,J=7.0Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),4.01−4.19(m,1H),4.07(dd,J=6.3,1.8Hz,1H),4.23−4.32(m,1H)。
IR(neat):
3523,2929,2856,2231,1740,1472,1463,1437,1408,1389,1362,1338,1279,1256,1217,1133,1103,1071,1007,964,939, 899,838,778,669 cm−1
【0029】
3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF1β メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.08(s,6H),0.11(s,3H),0.83−1.94(m,20H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),2.23(ddd,J=9.0,6.2,1.6Hz,1H),2.65(t,J=7.0Hz,2H),3.22(s,2H),3.74(s,3H),3.90−4.06(m,1H),4.08(dd,J=6.2,1.6Hz,1H),4.16−4.30(m,1H)。
IR(neat):
3458、2928、2856、2232、1739、1472、1463、1451、1388、1361、1338、1281、1255、1132、1104、1068、1007、898、838、778、670 cm−1
【0030】
(4)アルゴン気流下、(3)で得た 3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF1αメチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)(839mg,1.34mmol)のピリジン(6.70ml)溶液に0℃メタンスルホニルクロリド(0.31ml,4.0mmol)を加え、室温にて2時間攪拌した。この溶液にテトラn−ブチルアンモニウムクロリド(7.45g,26.8mmol)のトルエン溶液(6.70ml)を加え45℃にて4時間攪拌した。これに、水を加え、エーテル抽出し、飽和食塩水にて洗浄、乾燥した後、濃縮した。得られた粗生成物ををシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:AcOEt=10:1)にて精製し3−チア−9ーデオキシー9βークロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシルー13,14−ジデヒドロ−PGF1α メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)764mg(1.18mmol)を得た。
【0031】
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.08(s,6H),0.11(s,3H),0.74−1.92(m,17H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),1.98−2.20(m,2H),2.14(dd,J=7.7,5.7Hz,1H),2.28(ddd,J=8.9,5.1,1.6Hz,1H),2.58−2.72(m,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),3.95(dd,J=15.5,7.7Hz,1H),4.08(dd,J=6.1,1.6Hz,1H),4.25(q,J=5.1Hz,1H)。
IR(neat):
2929,2856,2233,1741,1472,1463,1451,1408,1389,1362,1339,1279,1256,1189,1133,1101,1073,1007,962,939,899,838,815,778,670,588cm−1
【0032】
同様に(3)で得た3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ メチルエステル11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い3−チア−9ーデオキシー9αークロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシルー13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0033】
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.06(s,3H),0.08(s,3H),0.09(s,3H),0.11(s,3H),0.71−2.18(m,18H),0.89(s,9H),0.90(s,9H),2.02(ddd,J=15.3,3.6,1.7Hz,1H),2.46−2.76(m,4H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),4.04−4.27(m,2H),4.27−4.36(m,1H)。
IR(neat):
2929,2856,2237,1741,1472,1463,1451,1387,1361,1279,1256,1102,1073,1007,888,838,778,670,626cm−1
【0034】
(5)(4)で得た3−チア−9ーデオキシー9βークロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシルー13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)(738mg,1.14mmol)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液に、0℃でフッ化水素酸水溶液(6.0ml))を加え、室温に昇温しながら6時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(60ml)−飽和重曹水(170ml)中に攪拌しながら注いだ後、水層を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を乾燥後、、濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:AcOEt=2:1)にて精製し3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル474 mg(1.14mmol)を得た。
【0035】
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.96−1.35(m,6H),1.46−1.90(m,11H),2.09−2.21(m,1H),2.19(ddd,J=14.1,7.6,6.1Hz,1H),2.23−2.32(m,1H),2.31(ddd,J=9.9,6.4,1.8Hz,1H),2.58−2.73(m,2H),3.24(s,2H),3.75(s,3H),3.95(dd,J=14.7,7.6Hz,1H),4.17(dd,J=6.0,1.8Hz,1H),4.33−4.41(m,1H)。
IR(KBr):
3392,2926,2854,2236,1736,1457,1439,1410,1370,1341,1278,1228,1140,1126,1097,1016,892,730,706,546 cm−1
【0036】
同様に(4)で得た3−チア−9ーデオキシー9αークロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシルー13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い3−チア−9−デオキシ−9α−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステルを得た。
【0037】
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.97−2.00(m,18H),2.15(ddd,J=15.7,3.0,1.1Hz,1H),2.54−2.78(m,3H),2.73(ddd,J=11.5,6.2,2.0Hz,1H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),4.17(dd,J=6.0,1.8Hz,1H),4.27(ddd,J=8.6,6.1,3.0Hz,1H),4.35−4.43(m,1H)。
IR(neat):
3401,2927,2854,2235,1736,1437,1281,1137,1085,1011,894、834、623 cm−1
【0038】
(6)(5)で得た3−チア−9ーデオキシー9βークロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシルー13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル (222 mg,0.532mol)のメタノール(17.7ml)−水(1.8ml)溶液に、水酸化リチウム・1水和物(122mg,17.7mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。1N塩酸水溶液を加え中和の後、濃縮する。残渣に0.1N塩酸(4ml)、エーテル(40ml),AcOEt(8ml)を加えた後、硫酸アンモニウムにて塩析した後有機層を分取する。有機層をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt溶出)にて精製し無色結晶171mg(0.424mmol)(3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα)(試験例の化合物)を得た。
【0039】
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.96−1.34(m,6H),1.47−1.89(m,11H),2.09−2.33(m,2H),2.20(ddd,J=14.1,7.6,6.5Hz,1H),2.33(ddd,J=9.9,6.5,1.8Hz,1H),2.64(br s,2H),2.65−2.75(m,2H),3.23(s,2H),3.95(dd,J=14.5,7.6Hz,1H),4.21(dd,J=6.0,1.8Hz,1H),4.37(q,J=6.5Hz,1H)。
IR(neat):
3369,2928,2854,2236,1713,1451,1283,1140,1084,1008,894,758,668 cm−1
【0040】
同様に(5)で得た3−チア−9ーデオキシー9αークロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシルー13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル を用い3−チア−9−デオキシ−9α−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα を得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.83−2.08(m,18H),2.16(ddd,J=15.6,2.9,1.1Hz,1H),2.57−2.81(m,4H),2.84−3.60(m,5H),4.23(dd,J=6.2,2.0Hz,1H),4.28(ddd,J=8.7,6.0,2.8Hz,1H),4.39(t,J=4.8Hz,1H)。
IR(KBr):
3392,2932,2856,2240,1705,1458,1416,1345,1304,1278,1212,1140,1108,1085,1063,1042,1002,890,843,723,682,620 cm−1
【0041】
実施例2
3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF α イソ プロピルエステルの製造
(1)実施例1の(1)で得た化合物を用い、4ーチアー5ーカルボイソプロピルオキシペンチル亜鉛(II)ヨージドを用いて、実施例1の(2)と同様にして3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGE イソプロピルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0042】
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.08(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.12(s,3H),0.83−1.94(m,17H),0.89(s,9H),0.90(s,9H),1.28(d,J=6.3Hz,6H),2.03−2.28(m,1H),2.17(dd,J=18.9,6.8Hz,1H),2.51−2.88(m,4H),3.19(s,2H),4.09(dd,J=6.2,1.3Hz,1H),4.22−4.36(m,1H),5.05(sept,J=6.3Hz,1H)。
IR(neat):
2980,2930,2856,2235,1730,1471,1411,1387,1375,1277,1214,1107,1007,965, 898,838,779,670 cm−1
【0043】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(3)と同様にして、3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα イソプロピルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)および、3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFβイソプロピルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0044】
3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα イソプロピルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.08(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.11(s,3H),0.74−2.12(m,20H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),1.26(d,J=6.3Hz,6H),2.39−2.51(m,1H),2.65(t,J=7.1Hz,2H),3.18(s,2H),4.04−4.17(m,1H),4.07(dd,J=6.3,1.9Hz,1H),4.22−4.33(m,1H),5.04(sept,J=6.3Hz,1H)。
IR(neat):
3464,2929,2856,2232,1729,1472,1388,1277,1256,1106,1071,1006,965,899, 838,778,669 cm−1
【0045】
3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ イソプロピルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.08(s,6H),0.11(s,3H),0.78−2.00(m,18H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),1.26(d,J=6.3Hz,6H),1.88(t,J=6.3Hz,2H),2.23(ddd,J=9.3,6.3,1.6Hz,1H),2.64(t,J=7.0Hz,2H),3.17(s,2H),3.98(q,J=6.3Hz,1H),4.07(dd,J=6.3,1.6Hz,1H),4.22(q,J=6.3Hz,1H),5.04(sept,J=6.3Hz,1H)。
IR(neat):
3435,2929,2856,2233,1729,1472,1387,1375,1361,1279,1255,1107,1071,1006,965,898,838,778,669 cm−1
【0046】
(3)(2)で得た3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF1α イソプロピルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い実施例1の(4)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα イソプロピルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0047】
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.08(s,6H),0.11(s,3H),0.74−2.20(m,20H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),2.17(d,J=6.3Hz,6H),2.28(ddd,J=7.7,4.8,1.7Hz,1H),2.57−2.71(m,2H),3.18(s,2H),3.95(dd,J=15.5,7.6Hz,1H),4.07(dd,J=6.2,1.7Hz,1H),4.18−4.30(m,1H),5.04(sept,J=6.3Hz,1H)。
IR(neat):
2929,2856,2231,1729,1472,1386,1362,1276,1255,1107,1072,1006,964,898,837,778,669 cm−1
【0048】
(4)(3)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα イソプロピルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.95−1.35(m,6H),1.27(d,J=6.3Hz,6H),1.46−1.90(m,11H),1.95(s,2H),2.08−2.34(m,2H),2.19(ddd,J=13.9,7.8,6.1Hz,1H),2.27(dt,J=13.9,7.0Hz,1H),2.61−2.71(m,2H),3.18(s,2H),3.91−3.99(m,1H),4.16(dd,J=6.0,1.9Hz,1H),4.33−4.41(m,1H),5.04(sept,J=6.3Hz,1H)。
IR(neat):
3401,2980,2928,2854,2236,1727,1451,1412,1375,1280,1145,1106,1013,966, 894,693 cm−1
【0049】
実施例3
3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF α n−ブチルエステルの製造
(1)実施例1の(1)で得た化合物を用い、4ーチアー5ーカルボーn−ブチルオキシペンチル亜鉛(II)ヨージドを用いて、実施例1の(2)と同様にして3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGE n−ブチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0050】
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.08(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.12(s,3H),0.75−1.95(m,24H),0.89(s,9H),0.90(s,9H),2.08−2.27(m,2H),2.53−2.78(m,4H),3.20(s,2H),4.01−4.20(m,1H),4.13(t,J=6.6Hz,2H),4.29(q,J=6.7Hz,1H)。
IR(neat):
2930,2856,2235,1748,1472,1463,1408,1385,1362,1278,1257,1103,1007,961, 940,898,838,778,670 cm−1
【0051】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(3)と同様にして、3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα n−ブチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)および、3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ n−ブチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0052】
3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα n−ブチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.08(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.11(s,3H),0.75−2.12(m,27H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),2.40−2.50(m,1H),2.65(t,J=7.1Hz,2H),3.21(s,2H),4.03−4.20(m,1H),4.07(dd,J=6.4,1.9Hz,1H),4.13(t,J=6.6Hz,2H),4.24−4.32(m,1H)。
IR(neat):
3469,2930,2856,2231,1733,1472,1463,1387,1361,1278,1256,1102,1069,1006,964,939,899,838,778,669 cm−1
【0053】
3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ n−ブチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.08(s,6H),0.11(s,3H),0.75−1.96(m,27H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),2.22(ddd,J=9.4,6.2,1.7Hz,1H),2.64(t,J=6.9Hz,2H),3.21(s,2H),3.91−4.04(m,1H),4.07(dd,J=6.2,1.8Hz,1H),4.13(t,J=6.6Hz,2H),4.15−4.28(m,1H)。
IR(neat):
3436,2955,2929,2856,2232,1733,1472,1463,1386,1361,1280,1255,1104,1066,1007,898,837,778,670 cm−1
【0054】
(3)(2)で得た3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF1α n−ブチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い実施例1の(4)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα n−ブチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.08(s,6H),0.11(s,3H),0.76−1.90(m,24H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),1.98−2.19(m,3H),2.28(ddd,J=8.9,5.0,1.6Hz,1H),2.64(t,J=7.0Hz,2H),3.21(s,2H),3.88−4.02(m,1H),4.07(dd,J=6.2,1.6Hz,1H),4.14(t,J=6.7Hz,2H),4.18−4.29(m,1H)。
IR(neat):
2955,2930,2856,2233,1734,1472,1463,1386,1362,1278,1256,1101,1072,1006,962,898,837,778,669 cm−1
【0055】
(4)(3)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα n−ブチルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.87−1.89(m,24H),1.92−2.38(m,4H),2.66(t,J=6.9Hz,2H),3.22(s,2H),3.89−3.99(m,1H),4.08−4.23(m,1H),4.14(t,J=6.7Hz,2H),4.31−4.41(m,1H)。
IR(neat):
3401,2929,2854,2235,1730,1451,1413,1384,1281,1133,1084,1013,894,694cm−1
【0056】
実施例4
3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF α t−ブチルエステルの製造
(1)実施例1の(1)で得た化合物を用い、4ーチアー5ーカルボーt−ブチルオキシペンチル亜鉛(II)ヨージドを用いて、実施例1の(2)と同様にして3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGE t−ブチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0057】
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.08(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.12(s,3H),0.75−1.95(m,17H),0.89(s,9H),0.90(s,9H),1.47(s,9H),1.99−2.27(m,2H),2.48−2.85(m,4H),3.11(s,2H),4.08(dd,J=6.3,1.5Hz,1H),4.29(q,J=6.8Hz,1H)。
IR(neat):
2930,2856,1728,1462,1410,1392,1369,1293,1256,1213,1129,951,898,838,778,671 cm−1
【0058】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(3)と同様にして、3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα t−ブチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)および、3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ t−ブチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0059】
3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα t−ブチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.08(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.11(s,3H),0.75−2.10(m,20H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),1.47(s,9H),2.40−2.50(m,1H),2.65(t,J=7.1Hz,2H),3.12(s,2H),4.04−4.16(m,1H),4.07(dd,J=6.3,1.9Hz,1H),
4.22−4.32(m,1H)。
IR(neat):
3468,2929,2856,2232,1727,1472,1463,1391,1369,1294,1256,1127,1103,1071,1006,953,898,838,778,669 cm−1
【0060】
3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ t−ブチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.08(s,6H),0.11(s,3H),0.75−1.95(m,20H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),1.47(s,9H),2.23(ddd,J=9.3,6.3,1.7Hz,1H),2.64(t,J=6.9Hz,2H),3.12(s,2H),3.98(q,J=6.3Hz,1H),4.08(dd,J=6.3,1.7Hz,1H),4.22(q,J=6.3Hz,1H)。
IR(neat):
3436,2929,2856,2233,1726,1473,1463,1391,1369,1294,1255,1127,1070,1006,898,837,778,669 cm−1
【0061】
(3)(2)で得た3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα t−ブチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い実施例1の(4)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα t−ブチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.08(s,6H),0.11(s,3H),0.73−2.20(m,20H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),1.48(s,9H),2.28(ddd,J=8.9,4.8,1.7Hz,1H),2.55−2.72(m,2H),3.12(s,2H),3.95(q,J=7.7Hz,1H),4.07(dd,J=6.2,1.7Hz,1H),4.18−4.30(m,1H)。
IR(neat):
2930,2856,2233,1728,1472,1463,1391,1369,1292,1255,1126,1102,1073,1006,952,899,838,778,669 cm−1
【0062】
(4)(3)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα t−ブチルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.96−1.93(m,17H),1.48(s,9H),1.88(s,2H),2.08−2.36(m,4H),2.65(t,J=6.9Hz,2H),3.13(s,2H),3.95(dd,J=14.4,7.5Hz,1H),4.16(dd,J=6.0,1.9Hz,1H),4.37(q,J=6.5Hz,1H)。
IR(neat):
3401,2978,2928,2854,2235,1724,1452,1393,1369,1297,1259,1137,1085,1012,952,894,834,765 cm−1
【0063】
実施例5
3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF α シクロヘキシルエステルの製造
(1)実施例1の(1)で得た化合物を用い、4−チア−5−カルボシクロヘキシルオキシペンチル亜鉛(II)ヨージドを用いて、実施例1の(2)と同様にして3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGE シクロヘキシルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0064】
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.08(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.12(s,3H),0.76−2.28(m,28H),0.89(s,9H),0.90(s,9H),2.17(dd,J=18.7,7.0Hz,1H),2.57−2.83(m,4H),3.20(s,2H),4.04−4.18(m,1H),4.22−4.35(m,1H),4.72−4.94(m,1H)。
IR(neat):
2931,2857,2236,1747,1463,1451,1409,1386,1280,1259,1215,1122,1040,1016,973,928,897,838,779,670 cm−1
【0065】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(3)と同様にして、3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα シクロヘキシルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)および、3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ シクロヘキシルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0066】
3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα シクロヘキシルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.08(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.11(s,3H),0.55−2.08(m,30H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),2.11(br s,1H),2.40−2.50(m,1H),2.66(t,J=7.0Hz,2H), 3.19(s,2H),4.02−4.20(m,1H),4.07(dd,J=6.3,2.0Hz,1H),4.22−4.32(m,1H),4.70−4.94(m,1H)。
IR(neat):
3524,2930,2856,2232,1728,1472,1451,1361,1257,1102,1071,1015,965,898, 838,778,669 cm−1
【0067】
3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ シクロヘキシルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.08(s,6H),0.11(s,3H),0.83−2.10(m,30H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),2.23(ddd,J=9.3,6.2,1.6Hz,1H),2.65(t,J=6.9Hz,2H),3.19(s,2H),3.90−4.05(m,1H),4.08(dd,J=6.2,1.6Hz,1H),4.15−4.32(m,1H),4.70−4.91(m,1H)。
IR(neat):
3456,2930,2856,2233,1727,1472,1463,1451,1361,1282,1256,1122,1069,1015,963,898,837,778,669 cm−1
【0068】
(3)(2)で得た3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα t−ブチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い実施例1の(4)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα シクロヘキシルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.08(s,3H),0.10(s,3H),0.11(s,3H),0.76−2.19(m,30H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),2.28(ddd,J=9.0,4.8,1.5Hz,1H),2.65(t,J=7.0Hz,2H),3.19(s,2H),3.87−4.03(m,1H),4.07(dd,J=6.2,1.6Hz,1H),4.18−4.31(m,1H),4.70−4.91(m,1H)。
IR(neat):
2931,2857,2234,1729,1472,1463,1451,1409,1386,1361,1338,1279,1258,1100,1073,1017,963,898,837,778,670 cm−1
【0069】
(4)(3)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα シクロヘキシルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.94−1.94(m,26H),2.01−2.35(m,2H),2.19(ddd,J=13.9,7.8,6.1Hz,1H),2.27(dt,J=13.9,6.9Hz,1H),2.30(ddd,J=9.9,6.5,2.0Hz,1H),2.66(t,J=7.0Hz,2H),3.19(s,2H),3.89−3.96(m,1H),4.10−4.20(m,1H),4.31−4.44(m,1H),4.72−4.84(m,1H)。
IR(neat):
3401,2931,2856,2236,1724,1451,1412,1284,1123,1085,1038,1015,974,893, 757 cm−1
【0070】
実施例6
3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGF α、およびメチルエステル体の製造
(1)実施例1の(2)と同様にして(3R,4R)−2−メチレン−3−[(3’S)−3’−(t−ブチルジメチルシロキシ)ー3’ーシクロペンチルプロパー1’ーイニル]−4−(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペンタンー1ーオンを用いて、3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGE メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.09(s,6H),0.11(s,3H),0.13(s,3H),1.15−1.85(m,14H),0.89(s,9H),0.90(s,9H),2.02−2.25(m,2H),2.17(dd,J=18.3,6.9Hz,1H),2.58−2.79(m,4H),3.22(s,2H),3.74(s,3H),4.18(dd,J=6.8,1.4Hz,1H),4.22−4.35(m,1H)。
IR(neat):
2954,2931,2858,2234,1747,1472,1463,1437,1408,1362,1280,1256,1131,1100,1007,940,838,778,671 cm−1
【0071】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(3)と同様にして3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)および 3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0072】
3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.11(s,6H),0.89(s,9H),0.90(s,9H),1.18−2.19(m,18H),2.39−2.49(m,1H),2.66(t,J=7.0Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),4.07−4.19(m,1H),4.17(dd,J=6.9,2.0Hz,1H),4.23−4.31(m,1H)。
IR(neat):
3523,2954,2931,2858,2230,1740,1472,1463,1437,1387,1361,1278,1256,1100,1071,1006,940,838,778,670 cm−1
【0073】
3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.09(s,6H),0.12(s,3H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),1.23−1.93(m,17H),2.01−2.24(m,1H),2.22(ddd,J=9.2,6.1,1.6Hz,1H),2.65(t,J=6.9Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),3.92−4.03(m,1H),4.13−4.28(m,2H)。
IR(neat):
3458,2954,2930,2857,2231,1740,1473,1463,1438,1388,1361,1281,1255,1131,1071,1007,940,838,778,671 cm−1
【0074】
(3)(2)で得た3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い実施例1の(4)と同様にして3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.08(s,6H),0.12(s,3H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),1.22−1.80(m,14H),1.97−2.18(m,4H),2.27(ddd,J=8.8,4.7,1.6Hz,1H),2.64(t,J=6.9Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),3.88−4.02(m,1H),4.16−4.28(m,1H),4.17(dd,J=6.8,1.6Hz,1H)。
IR(neat):
2954,2931,2858,2231,1741,1472,1463,1437,1408,1387,1362,1279,1256,1131,1073,1007,940,909,838,778,671 cm−1
【0075】
(4)(3)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
1.36−1.84(m,14H),2.06−2.33(m,4H),2.30(ddd,J=9.8,6.4,1.9Hz,1H),2.66(t,J=7.0Hz,2H),3.23(s,2H),3.75(s,3H),3.90−3.99(m,1H),4.25(dd,J=6.9,1.5Hz,1H),4.31−4.41(m,1H)。
IR(neat):
3401,2951,2864,2234,1734,1438,1385,1283,1137,1025,757 cm−1
【0076】
(5)(4)で得た化合物を用い実施例1の(6)と同様にして3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα を得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
1.29−1.86(m,14H),2.08−2.37(m,4H),2.32(ddd,J=10.0,6.5,1.7Hz,1H),2.54−2.90(m,2H),3.25(br s,2H),3.90−4.00(m,1H),4.28(dd,J=7.1,1.7Hz,1H),4.28−4.41(m,1H)。
IR(KBr):
3369,2946,2854,2221,1712,1679,1459,1416,1388,1356,1307,1247,1215,1194,1172,1140,1091,1030,957,870,800,726,677,582 cm−1
【0077】
実施例7
3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘプチル−13,14−ジデヒドロ−PGF α、およびメチルエステル体の製造
(1)実施例1の(2)と同様にして(3R,4R)−2−メチレン−3−[(3’S)−3’−(t−ブチルジメチルシロキシ)−3’−シクロヘプチルプロパー1’ーイニル]−4−(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペンタンー1ーオンを用いて、3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘプチル−13,14−ジデヒドロ−PGE メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.08(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.13(s,3H),0.89(s,18H),1.15−1.96(m,19H),2.01−2.28(m,1H),2.17(dd,J=18.2,6.8Hz,1H),2.46−2.80(m,4H),3.22(s,2H),3.74(s,3H),4.17(dd,J=5.3,1.5Hz,1H),4.20−4.36(m,1H)。
IR(neat):
2953,2929,2857,2232,1747,1472,1463,1437,1408,1385,1362,1280,1255,1130,1086,1007,940,838,778,670 cm−1
【0078】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(3)と同様にして3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘプチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)、および3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘプチル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0079】
3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘプチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.08(s,3H),0.09(s,6H),0.11(s,3H),0.88(s,9H),0.89(s,9H),1.15−2.07(m,22H),2.38−2.49(m,1H),2.66(t,J=7.1Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),4.07−4.20(m,1H),4.14(dd,J=5.5,2.0Hz,1H),4.23−4.33(m,1H)。
IR(neat):
3524,2929,2857,2229,1740,1472,1463,1437,1388,1361,1279,1255,1131,1084,1006,939,838,778,669 cm−1
【0080】
3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘプチル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,6H),0.09(s,3H),0.11(s,3H),0.88(s,9H),0.89(s,9H),1.14−1.95(m,22H),2.22(ddd,J=9.2,6.1,1.6Hz,1H),2.64(t,J=6.9Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),3.90−4.04(m,1H),4.12−4.30(m,1H),4.16(dd,J=5.4,1.6Hz,1H)。
IR(neat):
3459,2928,2857,2231,1740,1472,1463,1438,1388,1361,1281,1254,1131,1082,1007,838,777,670 cm−1
【0081】
(3)(2)で得た3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘプチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い実施例1の(4)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘプチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.08(s,3H),0.09(s,3H),0.11(s,3H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),1.14−1.90(m,19H),1.95−2.20(m,3H),2.28(ddd,J=8.8,4.6,1.7Hz,1H),2.63(t,J=7.3Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),3.87−4.03(m,1H),4.15(dd,J=5.4,1.7Hz,1H),4.17−4.28(m,1H)。
IR(neat):
2929,2857,2231,1741,1472,1463,1437,1387,1362,1279,1256,1130,1084,1007,940,837,778,671 cm−1
【0082】
(4)(3)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘプチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
1.22−1.91(m,19H),2.07−2.34(m,1H),2.19(ddd,J=14.0,7.8,6.1Hz,1H),2.27(dt,J=14.0,6.9Hz,1H),2.30(ddd,J=9.8,6.3,1.8Hz,1H),2.66(t,J=7.0Hz,2H),3.23(s,2H),3.75(s,3H),3.90−4.00(m,1H),4.23(dd,J=5.4,1.8Hz,1H),4.32−4.40(m,1H)。
IR(neat):
3401,2926,2856,2233,1734,1438,1385,1282,1196,1135,1048,1014,687,594cm−1
【0083】
(5)(4)で得た化合物を用い実施例1の(6)と同様にして3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘプチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα を得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
1.20−1.90(m,19H),2.09−2.36(m,1H),2.20(ddd,J=14.0,7.8,6.0Hz,1H),2.27(dt,J=14.0,6.8Hz,1H),2.32(ddd,J=9.8,6.4,1.9Hz,1H),2.63−2.77(m,2H),3.24(s,2H),3.90−4.00(m,1H),4.27(dd,J=5.4,1.8Hz,1H),4.31−4.40(m,1H)。
IR(neat):
3369,2921,2852,2234,1711,1462,1385,1280,1048 cm−1
【0084】
実施例8
(2’RS)−3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−(2’−メチルシクロヘキシル)−13,14−ジデヒドロ−PGF α、およびメチルエステル体の製造
(1)実施例1の(2)と同様にして(3R,4R、)−2−メチレン−3−[(3’S)−3’−(t−ブチルジメチルシロキシ)−3’−((2”RS)−2”−メチルシクロヘキシルプロパ)−1’−イニル]−4−(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペンタン−1−オンを用いて、(2’RS)−3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−(2’−メチルシクロヘキシル)−13,14−ジデヒドロ−PGE メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0085】
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.09,0.10,0.11,0.13 and 0.14(5s, 12H),0.85 and 0.86(d,J=7.1Hz,3H),0.89(s,9H),0.91(s,9H),0.95−1.84(m,15H),2.08−2.28(m,2H),2.17(dd,J=18.0,7.1Hz,1H),2.57−2.76(m,3H),2.68(dd,J=18.0,6.7Hz,1H),3.22(s,2H),3.74(s,3H),3.95−4.12(m,1H),4.22−4.35(m,1H)。
IR(neat):
2953,2929,2857,2233,1747,1472,1463,1437,1408,1383,1362,1279,1256,1131,1103,1063,1006,939,838,778,670 cm−1
【0086】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(3)と同様にして(2’RS)−3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−(2’−メチルシクロヘキシル)−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)、および(2’RS)−3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−(2’−メチルシクロヘキシル)−13,14−ジデヒドロ−PGFβ メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0087】
(2’RS)−3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−(2’−メチルシクロヘキシル)−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.08,0.09,0.10 and 0.13(4s,12H),0.75−0.94(m,3H),0.88,0.89 and 0.90(3s,18H),0.98−2.27(m,19H),2.40−2.49(m,1H),2.65(t,J=7.0Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),4.01−4.15(m,2H),4.24−4.31(m,1H)。
IR(neat):
3523,2928,2857,2229,1740,1472,1463,1437,1387,1362,1256,1102,1062,1006,939,838,778,669 cm−1
【0088】
(2’RS)−3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−(2’−メチルシクロヘキシル)−13,14−ジデヒドロ−PGFβ メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07,0.08,0.09,0.10,0.12 and 0.15(6s,12H),0.76−1.94(m,21H),0.88,0.89 and 0.90(3s,18H),2.13−2.29(m,2H),2.64(t,J=6.9Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),3.92−4.09(m,2H),4.16−4.26(m,1H)。
IR(neat):
3467,2954,2928,2857,2230,1740,1472,1463,1438,1385,1361,1281,1255,1132,1103,1063,1006,838,778,669 cm−1
【0089】
(3)(2)で得た(2’RS)−3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−(2’−メチルシクロヘキシル)−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い実施例1の(4)と同様にして、(2’RS)−3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−(2’−メチルシクロヘキシル)−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.09,0.10,0.12,0.14 and 0.16(5s, 12H),0.68−0.93(m,3H),0.89,0.91 and 0.92(3s,18H),1.00−2.35(m,20H),2.60−2.72(m,2H),3.24(s,2H),3.76(s,3H),3.89−4.11(m,2H),4.20−4.31(m,1H)。
IR(neat):
2953,2929,2857,2232,1741,1472,1463,1437,1385,1362,1279,1256,1132,1101,1063,1006,939,907,838,778,669 cm−1
【0090】
(4)(3)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして(2’RS)−3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−(2’−メチルシクロヘキシル)−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.88 and 0.91(2d,J=7.3Hz,3H),1.15−1.88(m,15H),2.06−2.35(m,4H),2.31(ddd,J=9.7,6.4,2.0Hz,1H),2.66(t,J=6.7Hz,2H),3.24(s,2H),3.75(s,3H),3.90−4.00(m,1H),4.03−4.15(m,1H),4.32−4.41(m,1H)。
IR(neat):
3401,2926,2857,2233,1738,1439,1384,1283,1199,1136,1087,1017,979,694, 594 cm−1
【0091】
(5)(4)で得た化合物を用い実施例1の(6)と同様にして(2’RS)−3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−(2’−メチルシクロヘキシル)−13,14−ジデヒドロ−PGFα を得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.88 and 0.91(2d,J=6.8Hz,3H),1.10−1.94(m,15H),2.07−2.37(m,5H),2.58−2.80(m,2H),3.24(br s,2H),3.90−4.00(m,1H),4.06−4.19(m,1H),4.31−4.41(m,1H)。
IR(neat):
3368,2926,2857,2235,1713,1446,1380,1280,1156,1087,1019,977,681 cm−1
【0092】
実施例9
3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGF α、およびメチルエステル体の製造
(1)実施例1の(2)と同様にして(3R,4R)−2−メチレン−3−[(3’S)−3’−(t−ブチルジメチルシロキシ)−4’−シクロペンチルブタ−1’−イニル]−4−(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペンタン−1−オンを用いて、3−チア−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGE メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.10(s,6H),0.11(s,3H),0.13(s,3H),0.89(s,9H),0.90(s,9H),0.92−2.27(m,18H),2.17(dd,J=18.2,6.9Hz,1H),2.57−2.74(m,4H),3.22(s,2H),3.74(s,3H),4.22−4.41(m,2H)。
IR(neat):
2952,2934,2858,2234,1747,1472,1463,1437,1408,1362,1280,1256,1131,1102,1007,940,838,779,670 cm−1
【0093】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(3)と同様にして、3−チア−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)、および3−チア−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0094】
3−チア−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.09(s,3H),0.10(s,6H),0.11(s,3H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),1.00−2.02(m,20H),2.40−2.49(m,1H),2.65(t,J=7.1Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),4.06−4.15(m,1H),4.23−4.31(m,1H),4.35(dt,J=1.9,6.9Hz,1H)。
IR(neat):
3469,2952,2931,2858,2230,1740,1472,1463,1437,1409,1388,1362,1337,1279,1256,1132,1102,1073,1006,939,870, 838,778,668 cm−1
【0095】
3−チア−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.08(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H), 0.12(s,3H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),0.96−2.04(m,20H),2.22(ddd,J=9.2,6.3,1.5Hz,1H),2.65(t,J=6.9Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),3.91−4.04(m,1H),4.16−4.28(m,1H),4.36(dt,J=1.5,6.9Hz,1H)。
IR(neat):
3459,2952,2930,2857,2232,1740,1472,1463,1438,1388,1362,1281,1255,1132,1103,1072,1007,939,837,778,670 cm−1
【0096】
(3)(2)で得た3−チア−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い実施例1の(4)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.12(s,3H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),0.98−2.17(m,20H),2.27(ddd,J=9.0,4.9,1.7Hz,1H),2.65(t,J=6.9Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),3.87−4.02(m,1H),4.19−4.31(m,1H),4.35(dt,J=1.7,6.7Hz,1H)。
IR(neat):
2952,2931,2858,2233,1741,1472,1463,1437,1388,1362,1279,1255,1131,1075,1007,940,906,837,812,778,670 cm−1
【0097】
(4)(3)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
1.06−1.22(m,2H),1.46−2.07(m,15H),2.09−2.22(m,1H),2.19(ddd,J=14.0,7.9,6.1Hz,1H),2.27(dt,J=14.0,6.8Hz,1H),2.30(ddd,J=9.8,6.4,1.8Hz,1H),2.66(t,J=6.8Hz,2H),3.24(s,2H),3.75(s,3H),3.90−4.00(m,1H),4.32−4.43(m,1H),4.39(dt,J=1.8,6.9Hz,1H)。
IR(neat):
3401,2946,2860,2234,1736,1642,1550,1438,1385,1282,1197,1135,1038 cm−1
【0098】
(5)(4)で得た化合物を用い実施例1の(6)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFαを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
1.05−1.31(m,2H),1.46−2.06(m,15H),2.09−2.35(m,1H),2.19(ddd,J=14.1,7.8,6.3Hz,1H),2.27(dt,J=14.1,6.8Hz,1H),2.32(ddd,J=10.0,6.6,1.8Hz,1H),2.70(t,J=6.7Hz,2H),3.24(s,2H),3.90−3.99(m,1H),4.10(br s,3H),4.32−4.42(m,1H),4.42(dt,J=1.8,7.0Hz,1H)。
IR(neat):
3391,2943,2860,2236,1709,1451,1284,1140,1089,1039,680 cm−1
【0099】
実施例10
3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF α、およびメチルエステル体の製造
(1)実施例1の(2)と同様にして(3R,4R)−2−メチレン−3−[(3’S)−3’−(t−ブチルジメチルシロキシ)−4’−シクロヘキシルブタ−1’−イニル]−4−(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペンタン−1−オンを用い、3−チア−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGE メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.09(s,6H),0.11(s,3H),0.13(s,3H),0.74−1.86(m,19H),0.89(s,9H),0.90(s,9H),2.07−2.28(m,1H),2.17(dd,J=18.2,7.0Hz,1H),2.54−2.78(m,4H),3.22(s,2H),3.74(s,3H),4.22−4.36(m,1H),4.38−4.52(m,1H)。
IR(neat):
2928,2856,2233,1747,1472,1463,1449,1362,1279,1256,1131,1098,1075,1006,939,838,779,670 cm−1
【0100】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(3)と同様にして、3−チア−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)、および3−チア−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0101】
3−チア−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;0.09(s,6H),0.11(s,6H),0.74−2.14(m,22H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),2.38−2.49(m,1H),2.65(t,J=7.0Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),4.06−4.16(m,1H),4.22−4.32(m,1H),4.36−4.49(m,1H)。
IR(neat):
3479,2928,2856,2230,1740,1472,1463,1449,1388,1361,1255,1131,1097,1074,1005,939,838,778,668 cm−1
【0102】
3−チア−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.08(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H), 0.12(s,3H),0.72−1.96(m,22H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),2.22(ddd,J=9.2,6.3,1.7Hz,1H),2.65(t,J=7.0Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),3.91−4.05(m,1H),4.15−4.29(m,1H),4.43(dt,J=1.6,7.5Hz,1H)。
IR(neat):
3467,2928,2856,2232,1740,1472,1463,1449,1388,1361,1280,1255,1131,1073,1006,939,838,778,670 cm−1
【0103】
(3)(2)で得た3−チア−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い実施例1の(4)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.12(s,3H),0.74−1.80(m,19H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),1.95−2.19(m,3H),2.27(ddd,J=8.8,4.8,1.8Hz,1H),2.57−2.71(m,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),3.87−4.04(m,1H),4.17−4.31(m,1H),4.37−4.49(m,1H)。
IR(neat):
2928,2856,2232,1741,1472,1463,1448,1388,1361,1278,1255,1130,1096,1074,1006,939,891,837,811,778,670 cm−1
【0104】
(4)(3)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.86−1.03(m,2H),1.11−1.39(m,4H),1.44−1.83(m,13H),2.08−2.20(m,1H),2.19(ddd,J=14.0,7.8,6.1Hz,1H),2.27(dt,J=14.0,6.8Hz,1H),2.30(ddd,J=9.8,6.4,1.8Hz,1H),2.67(t,J=7.0Hz,2H),3.24(s,2H),3.75(s,3H),3.92−3.98(m,1H),4.32−4.41(m,1H),4.43−4.51(m,1H)。
IR(neat):
3401,2925,2852,2233,1737,1448,1283,1136,1089,1044,895 cm−1
【0105】
(5)(4)で得た化合物を用い実施例1の(6)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα を得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.85−1.04(m,2H),1.08−1.82(m,17H),2.09−2.36(m,1H),2.19(ddd,J=14.0,7.7,6.3Hz,1H),2.27(dt,J=14.0,6.7Hz,1H),2.32(ddd,J=9.9,6.5,1.6Hz,1H),2.62−2.79(m,2H),3.24(s,2H),3.90−4.00(m,1H),4.30−4.55(m,2H)。
IR(neat):
3368,2925,2852,2236,1713,1448,1279,1135,1089,1044,981,679 cm−1
【0106】
実施例11
17S)−3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−17,20−ジメチル−13,14−ジデヒドロ−PGF α、およびメチルエステル体の製造
(1)実施例1の(2)と同様にして(3R,4R)−2−メチレン−3−[(3’S、5’S)−3’−(t−ブチルジメチルシロキシ)ー5’ーメチルノナー1’ーイニル]−4−(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペンタンー1ーオンを用い、(17S)−3−チア−17,20−ジメチル−13,14−ジデヒドロ−PGE メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.09(s,6H),0.11(s,3H),0.12(s,3H),0.84−0.94(m,6H),0.89(s,9H),0.90(s,9H),0.96−1.86(m,15H),2.07−2.27(m,1H),2.17(dd,J=18.3,6.9Hz,1H),2.48−2.76(m,4H),3.22(s,2H),3.74(s,3H),4.22−4.36(m,1H),4.38−4.50(m,1H)。
IR(neat):
2955,2930,2858,2233,1748,1463,1437,1408,1379,1362,1279,1256,1131,1093,1007,940,838,778,670 cm−1
【0107】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(3)と同様にして、(17S)−3−チア−17,20−ジメチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)、および(17S)−3−チア−17,20−ジメチル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0108】
(17S)−3−チア−17,20−ジメチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.09(s,6H),0.10(s,3H),0.11(s,3H),0.82−0.94(m,6H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),1.06−2.12(m,18H),2.38−2.49(m,1H),2.65(t,J=6.8Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),4.05−4.20(m,1H),4.22−4.32(m,1H),4.35−4.48(m,1H)。
IR(neat):
3523,2955,2930,2858,2230,1741,1463,1437,1388,1362,1256,1129,1084,1006,939,870,838,778,668 cm−1
【0109】
(17S)−3−チア−17,20−ジメチル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H), 0.12(s,3H),0.80−0.93(m,6H),0.86(s,9H),0.90(s,9H),0.96−1.96(m,18H),2.22(ddd,J=9.2,6.2,1.6Hz,1H),2.64(t,J=6.9Hz,2H),3.22(s,2H),3.74(s,3H),3.91−4.05(m,1H),4.15−4.29(m,1H),4.42(dt,J=1.6,7.0Hz,1H)。
IR(neat):
3468,2955,2930,2858,2231,1740,1463,1438,1385,1362,1281,1255,1130,1072,1006,837,778,669 cm−1
【0110】
(3)(2)で得た(17S)−3−チア−17,20−ジメチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い実施例1の(4)と同様にして、(17S)−3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−17,20−ジメチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.08(s,3H),0.10(s,3H),0.12(s,3H),0.84−0.94(m,6H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),1.04−1.77(m,15H),1.96−2.19(m,3H),2.28(ddd,J=8.8,4.8,1.7Hz,1H),2.65(t,J=7.1Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),3.87−4.03(m,1H),4.18−4.29(m,1H),4.42(dt,J=1.7,7.0Hz,1H)。
IR(neat):
2955,2930,2858,2233,1741,1463,1437,1385,1362,1279,1256,1129,1089,1006,939,906,837,778,669 cm−1
【0111】
(4)(3)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−17,20−ジメチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.84−0.97(m,3H),0.91(d,J=6.6Hz,3H),1.09−1.75(m,15H),2.08−2.22(m,1H),2.19(ddd,J=14.0,7.7,6.1Hz,1H),2.27(dt,J=14.0,6.8Hz,1H),2.30(ddd,J=9.9,6.4,1.8Hz,1H),2.66(t,J=7.0Hz,2H),3.24(s,2H),3.75(s,3H),3.90−4.00(m,1H),4.31−4.49(m,2H)。
IR(neat):
3401,2954,2929,2858,2233,1738,1438,1384,1282,1134,1020,597 cm−1
【0112】
(5)(4)で得た化合物を用い実施例1の(6)と同様にして、(17S)−3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−17,20−ジメチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα を得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.83−0.99(m,3H),0.91(d,J=6.0Hz,3H),1.09−1.78(m,15H),2.08−2.36(m,1H),2.20(ddd,J=14.1,7.8,6.4Hz,1H),2.27(dt,J=14.1,6.8Hz,1H),2.32(ddd,J=9.7,6.6,1.7Hz,1H),2.63−2.77(m,2H),3.24(s,2H),3.90−4.00(m,1H),4.31−4.40(m,1H),4.48(dt,J=1.7,7.7Hz,1H),4.90(br s,3H)。
IR(neat):
3350,2954,2929,2858,2236,1713,1460,1380,1284,1135,1044,680 cm−1
【0113】
実施例12
(17S)−3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−20−イソプロピリデン−17−メチル−13,14−ジデヒドロ−PGF α、およびメチルエステル体の製造
(1)実施例1の(2)と同様にして(3R,4R)−2−メチレン−3−[(3’S、5’S)−3’−(t−ブチルジメチルシロキシ)−5’、9’−ジメチルデカ−8’−エン−1’−イニル]−4−(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペンタン−1−オンを用い、(17S)−3−チア−20−イソプロピリデン−17−メチル−13,14−ジデヒドロ−PGE メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.11(s,3H),0.13(s,3H),0.84−0.92(m,3H),0.89(s,9H),0.90(s,9H),1.05−2.08(m,13H),1.60(s,3H),1.68(d,J=0.9Hz,3H),2.10−2.24(m,1H),2.17(dd,J=6.5,18.2Hz,1H),2.57−2.74(m,4H),3.21(s,2H),3.74(s,3H),4.23−4.34(m,1H),4.36−4.48(m,1H),5.03−5.14(m,1H)。
IR(neat):
2954,2930,2857,2235,1747,1463,1437,1377,1362,1279,1255,1131,1099,1074,1007,939,838,778,670 cm−1
【0114】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(3)と同様にして、(17S)−3−チア−20−イソプロピリデン−17−メチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)及び、(17S)−3−チア−20−イソプロピリデン−17−メチル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0115】
(17S)−3−チア−20−イソプロピリデン−17−メチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.10(s,3H),0.11(s,6H),0.12(s,3H),0.85−0.94(m,3H),0.89(s,9H),0.91(s,9H),1.06−2.14(m,16H),1.60(s,3H),1.68(s,3H),2.39−2.48(m,1H),2.65(t,J=7.0Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),4.07−4.16(m,1H),4.22−4.31(m,1H),4.42(dt,J=1.9,7.1Hz,1H),5.03−5.16(m,1H)。
IR(neat):
3524,2954,2930,2857,2231,1740,1472,1463,1437,1378,1362,1278,1256,1100,1072 ,1006,939,905,838,778,668 cm−1
【0116】
(17S)−3−チア−20−イソプロピリデン−17−メチル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H), 0.12(s,3H),0.84−0.93(m,3H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),1.04−2.07(m,16H),1.60(s,3H),1.68(s,3H),2.21(ddd,J=9.3,6.2,1.7Hz,1H),2.64(t,J=6.8Hz,2H),3.22(s,2H),3.74(s,3H),3.90−4.05(m,1H),4.14−4.29(m,1H),4.33−4.48(m,1H),5.02−5.16(m,1H)。
IR(neat):
3467,2955,2929,2857,2232,1739,1472,1463,1438,1384,1362,1281,1255,1131,1071,1006,907,837,778,669 cm−1
【0117】
(3)(2)で得た(17S)−3−チア−20−イソプロピリデン−17−メチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い実施例1の(4)と同様にして、(17S)−3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−20−イソプロピリデン−17−メチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.12(s,3H),0.85−0.94(m,3H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),1.05−1.82(m,11H),1.60(s,3H),1.68(s,3H),1.88−2.19(m,5H),2.27(ddd,J=8.9,4.8,1.8Hz,1H),2.64(t,J=7.0Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),3.87−4.03(m,1H),4.19−4.30(m,1H),4.42(dt,J=1.8,7.1Hz,1H),5.04−5.17(m,1H)。
IR(neat):
2954,2930,2857,2234,1741,1472,1463,1437,1384,1362,1279,1256,1130,1093,1073,1007,939,907,837,811,778,669 cm−1
【0118】
(4)(3)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−20−イソプロピリデン−17−メチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.93(d,J=6.3Hz,3H),1.13−1.75(m,11H),1.61(s,3H),1.69(s,3H),1.88−2.33(m,3H),2.22(ddd,J=14.0,7.7,6.2Hz,1H),2.27(dt,J=14.0,6.8Hz,1H),2.29(ddd,J=9.9,6.4,1.8Hz,1H),2.66(t,J=6.9Hz,2H),3.23(s,2H),3.75(s,3H),3.89ー4.00(m,1H),4.31−4.41(m,1H),4.45(dt,J=1.8,7.5Hz,1H),5.05−5.15(m,1H)。
IR(neat):
3401,2928,2856,2234,1738,1438,1379,1283,1136,1089,1028,742 cm−1
【0119】
(5)(4)で得た化合物を用い実施例1の(6)と同様にして、(17S)−3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−20−イソプロピリデンー17−メチル−13,14−ジデヒドロ−PGFαを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.93(d,J=6.4Hz,3H),1.12−1.82(m,11H), 1.61(s,3H),1.69(s,3H),1.88−2.36(m,3H),2.19(ddd,J=14.0,7.7,6.3Hz,1H),2.27(dt,J=14.0,6.9Hz,1H),2.32(ddd,J=9.9,6.4,1.8Hz,1H),2.63−2.76(m,2H),3.24(s,2H),3.90−4.00(m,1H),4.30−4.41(m,1H),4.49(dt,J=1.8,7.1Hz,1H),5.06−5.19(m,1H)。
IR(neat):
3369,2929,2857,2236,1713,1445,1380,1284,1136,1088,1031,680 cm−1
【0120】
実施例13
3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF α、およびメチルエステル体の製造
(1)実施例1の(3)で得た 3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)(174mg,0.2775mmol)のアセトニトリル(2.8ml)溶液にピリジン(0.045ml,0.555mmol)、四臭化炭素(184mg,0.5655mmol)、トリフェニルフォスフィン(109mg,0.416mmol)を加え、室温にて5時間攪拌した。この溶液にヘキサンーエーテル(1/1溶液)を加え、水洗、飽和食塩水にて洗浄後、乾燥する。濃縮した後得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:AcOEt=10:1)にて溶出し3−チア−9ーデオキシー9βーブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシルー13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)153mg(0.227mmol)を得た。
【0121】
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.08(s,3H),0.10(s,3H),0.11(s,3H),0.73−1.92(m,18H),0.87(s,9H),0.90(s,9H),2.08−2.39(m,3H),2.54−2.70(m,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),3.88−4.02(m,1H),4.07(dd,J=6.0,1.5Hz,1H),4.18−4.28(m,1H)。
IR(neat):
2929,2856,2232,1741,1472,1463,1437, 1362,1278,1255,1101,1072,1007,899, 838,778,670 cm−1
【0122】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.94−1.90(m,18H),2.12−2.46(m,3H),2.58−2.72(m,2H),3.23(s,2H),3.75(s,3H), 3.93−4.02(m,1H),4.16(dd,J=5.9,1.3Hz,1H),4.31−4.42(m,1H)。
IR(neat):
3401,2927,2853,2235,1736,1438,1282,1139,1084,1011,894,690 cm−1
【0123】
(3)(2)で得た化合物を用い実施例1の(6)と同様にして3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα を得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.94−1.37(m,6H),1.42−1.96(m,12H),2.13−2.49(m,3H),2.60−2.84(m,2H),3.24(s,2H),3.92−4.05(m,1H),4.20(dd,J=6.1,1.6,1H),4.33−4.43(m,1H)。
IR(KBr):
3369,2927,2854,2222,1715,1447,1418,1297,1213,1173,1143,1085,1050,1008,960,892,683cm−1
【0124】
実施例14
3−チア−9−デオキシ−9α−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF αおよびメチルエステル体の製造
(1)実施例13の(1)と同様に実施例1の(3)で得た3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFβ メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い3−チア−9ーデオキシー9αーブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシルー13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0125】
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.06(s,3H),0.08(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.73−1.94(m,18H),0.89(s,9H),0.90(s,9H),2.22(ddd,J=15.6,3.3,1.8Hz,1H),2.52−2.82(m,4H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),4.09(dd,J=6.2,1.7Hz,1H),4.23(ddd,J=8.2,6.5,3.2Hz,1H),4.34−4.44(m,1H)。
IR(neat):
2929,2856,2232,1741,1472,1463,1388,1361,1338,1278,1255,1218,1101,1072,1007,886,838,778,669 cm−1
【0126】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして、3−チア−9ーデオキシー9αーブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシルー13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル を得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.96−1.94(m,18H),2.35(ddd,J=16.1,2.8,1.1Hz,1H),2.58−2.87(m,3H),2.82(ddd,J=16.1,8.7,5.7,1H),3.23(s,2H),3.75(s,3H),4.17(dd,J=6.0,1.7Hz,1H),4.27−4.37(m,1H),4.42−4.49(m,1H)。
IR(neat):
3401,2927,2853,2236,1735,1437,1280,1217,1137,1085,1011,894,830,690,598cm−1
【0127】
(3)(2)で得た化合物を用い実施例1の(6)と同様にして3−チア−9−デオキシ−9α−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα を得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.94−1.92(m,18H),2.31−2.42(m,1H),2.61−2.90(m,3H),2.83(ddd,J=16.0,8.6,5.7Hz,1H),3.22(s,2H),4.24(dd,J=6.1,2.1Hz,1H),4.26−4.36(m,1H),4.42−4.50(m,1H)。
IR(KBr):
3401,2930,2856,2239,1706,1458,1415,1344,1303,1275,1213,1140,1107,1084,1063,1040,1002,889,830,721,680,591 cm−1
【0128】
実施例15
3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGF α、およびメチルエステル体の製造
(1)実施例13の(1)と同様に実施例6の(2)で得た3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.09(s,6H),0.12(s,3H),0.87(s,9H),0.90(s,9H),1.17−1.79(m,15H),2.04−2.33(m,4H),2.65(t,J=7.0Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),3.90−4.04(m,1H),4.15ー4.26(m,1H),4.17(dd,J=6.9,1.6Hz,1H)。
IR(neat):
2954,2931,2858,2231,1741,1472,1463,1437,1388,1362,1278,1256,1073,1007,940,906,838,778,671 cm−1
【0129】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
1.34−1.93(m,14H),2.09−2.44(m,3H),2.27(ddd,J=14 .1,7.8,5.6Hz,1H),2.40(dt,J=14.1,7.1Hz,1H),2.66(t,J=6.9Hz,2H),3.24(s,2H),3.75(s,3H),3.93−4.01(m,1H),4.25(dd,J=7.0,1.4Hz,1H),4.32−4.41(m,1H)。
IR(neat):
3401,2950,2864,2233,1735,1438,1385,1283,1138,1026,594 cm−1
【0130】
(3)(2)で得た化合物を用い実施例1の(6)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFαを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
1.18−1.86(m,14H),2.08−2.46(m,3H),2.28(ddd,J=14.2,7.7,5.7Hz,1H),2.40(dt,J=14.2,7.1Hz,1H),2.52−2.86(m,2H),3.28(br s,2H),3.92−4.02(m,1H),4.28(dd,J=7.2,1.6Hz,1H),4.30−4.42(m,1H),4.48(br s,3H)。
IR(KBr):
3323,2947,2853,2221,1712,1679,1459,1415,1387,1355,1300,1246,1215,1174,1141,1087,1030,953,866,759,726,677,581 cm−1
【0131】
実施例16
3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘプチル−13,14−ジデヒドロ−PGF α、およびメチルエステル体の製造
(1)実施例13の(1)と同様に実施例7の(2)で得た3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘプチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘプチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.08(s,3H),0.09(s,3H),0.11(s,3H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),1.16−1.92(m,19H),2.07−2.36(m,4H),2.65(t,J=7.1Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),3.90−4.06(m,1H),4.11−4.28(m,2H)。
IR(neat):
2929,2857,2230,1741,1472,1463,1437,1408,1387,1362,1278,1255,1130,1084,1007,940,837,777,671 cm−1
【0132】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘプチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
1.21−1.92(m,19H),2.21−2.36(m,2H),2.27(ddd,J=14 .1,7.8,5.7Hz,1H),2.40(dt,J=14.1,7.1Hz,1H),2.66(t,J=7.0Hz,2H),3.24(s,2H),3.75(s,3H),3.92−4.03(m,1H),4.23(dd,J=5.3,1.4Hz,1H),4.32−4.42(m,1H)。
IR(neat):
3401,2926,2855,2232,1736,1438,1282,1137,1048,1013 cm−1
【0133】
(3)(2)で得た化合物を用い実施例1の(6)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘプチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα を得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
1.16−1.93(m,19H),2.20−2.45(m,2H),2.28(ddd,J=14 .2,7.7,5.8Hz,1H),2.40(dt,J=14.2,7.1Hz,1H),2.61−2.80(m,2H),3.24(s,2H),3.70(br s,3H),3.93−4.03(m,1H),4.26(dd,J=5.4,1.6Hz,1H),4.33−4.41(m,1H)。
IR(neat):
3369,2926,2856,2234,1713,1446,1280,1142,1047,680 cm−1
【0134】
実施例17
(2’RS)−3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18, 19,20−ペンタノル−15−(2’−メチルシクロヘキシル)−13,14−ジデヒドロ−PGF α、およびメチルエステル体の製造
(1)実施例13の(1)と同様に実施例8の(2)で得た3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−(2’−メチルシクロヘキシル)−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い(2’RS)−3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−(2’−メチルシクロヘキシル)−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07,0.08,0.09,0.10,0.12 and 0.15(6s,12H),0.84 and 0.90(2d,J=7.0Hz,3H),0.88,0.89 and 0.91(3s,18H),1.07−1.82(m,16H),2.08−2.38(m,4H),2.65(t,J=6.8Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),3.90−4.10(m,2H),4.17−4.29(m,1H)。
IR(neat):
2953,2929,2857,2230,1741,1472,1463,1437,1385,1362,1278,1256,1101,1064,1006,939,906,838,778,669 cm−1
【0135】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして、(2’RS)−3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−(2’−メチルシクロヘキシル)−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.88 and 0.91(2d,J=7.3Hz,3H),1.12−1.85(m,15H),2.06−2.45(m,4H),2.40(dt,J=14.1,7.1Hz,1H),2.66(t,J=6.8Hz,2H),3.24(s,2H),3.75(s,3H),3.92−4.16(m,2H),4.33−4.41(m,1H)。
IR(neat):
3401,2926,2856,2232,1735,1438,1384,1281,1217,1135,1085,1017,978,757cm−1
【0136】
(3)(2)で得た化合物を用い実施例1の(6)と同様にして、(2’RS)−3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−(2’−メチルシクロヘキシル)−13,14−ジデヒドロ−PGFα を得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.88 and 0.91(2d,J=6.8Hz,3H),1.09−1.85(m,15H),2.10−2.46(m,3H),2.28(ddd,J=14.1,7.8,5.9Hz,1H),2.40(dt,J=14.1,7.1Hz,1H),2.71(t,J=6.4Hz,2H),3.24(s,2H),3.54(br s,3H),3.93−4.03(m,1H),4.07−4.19(m,1H),4.31−4.42(m,1H)。
IR(neat):
3369,2927,2857,2234,1713,1447,1383,1283,1217,1143,1086,1019,977,758, 668 cm−1
【0137】
実施例18
3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGF α、およびメチ ルエステル体の製造
(1)実施例13の(1)と同様に実施例9の(2)で得た3−チア−17,18,19,20−テトラノル−16ーシクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.08(s,3H),0.10(s,3H),0.12(s,3H),0.87(s,9H),0.90(s,9H),0.98−2.37(m,21H),2.65(t,J=7.0Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),3.90−4.05(m,1H),4.18−4.29(m,1H),4.35(dt,J=1.3,6.8Hz,1H)。
IR(neat):
2952,2931,2857,2232,1741,1472,1463,1437,1387,1362,1278,1255,1131,1074,1007,940,905,837,778,670 cm−1
【0138】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
1.05−1.22(m,2H),1.46−2.06(m,15H),2.20−2.42(m,2H),2.27(ddd,J=14 .2,7.7,5.6Hz,1H),2.40(dt,J=14.2,7.1Hz,1H),2.59−2.73(m,2H),3.24(s,2H),3.75(s,3H),3.92−4.02(m,1H),4.33−4.42(m,2H)。
IR(neat):
3400,2946,2860,2233,1737,1437,1385,1283,1137,1044,1014,594 cm−1
【0139】
(3)(2)で得た化合物を用い実施例1の(6)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロペンチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα を得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
1.05−1.32(m,2H),1.46−2.06(m,15H),2.12−2.46(m,2H),2.28(ddd,J=14 .2,7.8,5.7Hz,1H),2.40(dt,J=14.2,7.0Hz,1H),2.56−2.89(m,2H),3.23(br s,2H),3.92−4.03(m,1H),4.20(br s,3H),4.30−4.50(m,2H)。
IR(neat):
3369,2942,2860,2235,1713,1419,1281,1142,1044,676 cm−1
【0140】
実施例19
3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF α、およびメチルエステル体の製造
(1)実施例13の(1)と同様に実施例10の(2)で得た3−チア−17,18,19,20−テトラノル−16ーシクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.12(s,3H),0.73−1.80(m,19H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),2.08−2.37(m,4H),2.65(t,J=7.0Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),3.91−4.06(m,1H),4.17−4.29(m,1H),4.35−4.50(m,1H)。
IR(neat):
2928,2856,2232,1741,1472,1463,1448,1387,1362,1278,1255,1129,1095,1074,1006,939,837,778,669 cm−1
【0141】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.85−1.04(m,2H),1.07−1.34(m,4H),1.44−1.86(m,13H),2.21−2.35(m,2H),2.27(ddd,J=14 .1,7.7,5.6Hz,1H),2.40(dt,J=14.1,7.0Hz,1H),2.67(t,J=7.0Hz,2H),3.24(s,2H),3.75(s,3H),3.92−4.02(m,1H),4.33−4.41(m,1H),4.42−4.50(m,1H)。
IR(neat):
3392,2924,2851,2233,1735,1448,1283,1199,1137,1045,895,592 cm−1
【0142】
(3)(2)で得た化合物を用い実施例1の(6)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFαを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.85−1.04(m,2H),1.08−1.33(m,4H),1.42−1.84(m,13H),2.20−2.45(m,2H),2.28(ddd,J=14 .0,7.6,5.9Hz,1H),2.40(dt,J=14.0,7.0Hz,1H),2.60−2.80(m,2H),3.24(br s,2H),3.93−4.03(m,1H),4.15(br s,3H),4.33−4.53(m,2H)。
IR(neat):
3369,2925,2852,2235,1713,1448,1376,1273,1142,1044,982,895,677 cm−1
【0143】
実施例20
(17S)−3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−17,20−ジメチル−13,14−ジデヒドロ−PGF α、およびメチルエステル体の製造
(1)実施例13の(1)と同様に実施例10の(2)で得た(17S)ー3−チア−17,20−ジメチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い、(17S)−3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−17,20−ジメチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.08(s,3H),0.10(s,3H),0.12(s,3H),0.75−0.94(m,6H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),1.04−1.76(m,15H),2.09−2.37(m,4H),2.65(t,J=6.9Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),3.90−4.05(m,1H),4.18−4.28(m,1H),4.35−4.48(m,1H)。
IR(neat):
2954,2929,2857,2231,1741,1463,1437,1408,1385,1362,1277,1255,1128,1088,1007,939,905,837,777,668 cm−1
【0144】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして、(17S)−3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−17,20−ジメチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.82−0.95(m,3H),0.92(d,J=6.4Hz,3H),1.09−1.77(m,15H),2.20−2.44(m,2H),2.27(ddd,J=14 .1,7.7,5.5Hz,1H),2.40(dt,J=14.1,7.0Hz,1H),2.67(t,J=7.0Hz,2H),3.24(s,2H),3.75(s,3H),3.92−4.02(m,1H),4.32−4.48(m,2H)。
IR(neat):
3400,2954,2929,2857,2233,1737,1438,1380,1283,1196,1136,1045,1014,730 cm−1
【0145】
(3)(2)で得た化合物を用い実施例1の(6)と同様にして、(17S)−3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−17,20−ジメチル−13,14−ジデヒドロ−PGFαを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.88−1.00(m,3H),0.91(d,J=6.3Hz,3H),1.08−1.85(m,15H),2.13−2.46(m,2H),2.28(ddd,J=14 .1,7.9,6.0Hz,1H),2.40(dt,J=14.1,7.1Hz,1H),2.69(t,J=6.7Hz,2H),3.24(s,2H),3.93−4.03(m,1H),4.22(br s,3H),4.30−4.53(m,2H)。
IR(neat):
3369,2954,2929,2858,2234,1713,1460,1380,1282,1141,1045,679 cm−1
【0146】
実施例21
(17S)−3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−20−イソプロピリデン−17−メチル−13,14−ジデヒドロ−PGF α、およびメチルエステル体の製造
(1)実施例13の(1)と同様に実施例10の(2)で得た(17S)ー3−チア−9ーデオキシー20ーイソプロピリデンー17−メチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い、(17S)−3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−20−イソプロピリデン−17−メチル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル) を得た。
【0147】
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.08(s,3H),0.10(s,3H),0.12(s,3H),0.77−1.80(m,14H),0.87(s,9H),0.90(s,9H),1.60(s,3H),1.68(s,3H),1.88−2.06(m,2H),2.10−2.36(m,4H),2.65(t,J=6.9Hz,2H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),3.90−4.04(m,1H),4.18−4.28(m,1H),4.36−4.47(m,1H),5.02−5.16(m,1H)。
IR(neat):
2954,2930,2857,2232,1741,1472,1463,1437,1384,1362,1278,1256,1073,1007,939,907,837,778,669 cm−1
【0148】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして、(17S)−3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−20−イソプロピリデン−17−メチルー13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.93(d,J=6.3Hz,3H),1.11−1.86(m,11H),1.61(s,3H),1.69(s,3H),1.90−2.08(m,2H),2.19−2.34(m,2H),2.27(ddd,J=14 .2,7.7,5.6Hz,1H),2.40(dt,J=14.2,7.1Hz,1H),2.66(t,J=7.0Hz,2H),3.24(s,2H),3.75(s,3H),3.91−4.02(m,1H),4.34−4.51(m,2H),5.06−5.14(m,1H)。
IR(neat):
3401,2928,2855,2233,1736,1437,1384,1281,1135,1026,595 cm−1
【0149】
(3)(2)で得た化合物を用い実施例1の(6)と同様にして、(17S)−3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−20−イソプロピリデン−17−メチル−13,14−ジデヒドロ−PGFαを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.93(d,J=6.3Hz,3H),1.27−1.83(m,11H)
,1.61(s,3H),1.69(s,3H),1.91−2.06(m,2H),2.20−2.47(m,2H),2.28(ddd,J=14 .2,7.7,6.0Hz,1H),2.40(dt,J=14.2,7.0Hz,1H),2.60−2.79(m,2H),3.24(br s,2H),3.92−4.02(m,1H),4.31−4.40(m,1H),4.42−4.52(m,1H),5.06−5.14(m,1H)。
IR(neat):
3368,2928,2856,2235,1713,1444,1379,1282,1141,1087,1029,679 cm−1
【0150】
実施例22
3−チア−9−デオキシ−9−フルオロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF およびメチルエステル体の製造
(1)実施例1の(3)で得た 3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)(208mg,0.332mmol)の塩化メチレン溶液(6.63ml)をー78℃にて攪拌下、ジエチルアミノサルファートフロリド(DAST)(0.438ml,3.32mmol)を加え室温まで昇温し1時間攪拌した。エーテルを加え飽和重曹水、飽和食塩水にて洗浄の後、乾燥する。濃縮後、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1)にて精製し3−チア−9−デオキシ−9−フルオロー16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)(121mg,0.192mmol)を得た。
【0151】
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.07(s,3H),0.08(s,3H),0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.72−1.99(m,20H),0.89(s,9H),0.90(s,9H),2.47−2.70(m,3H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),4.03−4.19(m,1H),4.09(dd,J=6.2Hz,1.4Hz,1H),4.69−4.78(m,1/2H),4.96−5.04(m,1/2H)。
IR(neat):
2930,2856,2233,1741,1472,1463,1387,1361,1287,1255,1103,1065,1007,899, 838,778,670 cm−1
【0152】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして3−チア−9−デオキシ−9−フルオロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF メチルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.93−2.08(m,20H),2.24−2.74(m,3H),3.23(s,2H),3.74(s,3H),4.02−4.30(m,2H),4.76−5.11(m,1H)。
IR(KBr):
3369,2925,2852,2237,1734,1449,1441,1381,1346,1304,1197,1170,1136,1087,1057,1020,1001,955,914,894,803,683,592 cm−1
【0153】
(3)(2)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして3−チア−9−デオキシ−9−フルオロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGF を得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.70−2.85(m,23H),3.12(br s,3H),3.24(s,2H),4.13−4.36(m,1H),4.22(dd,J=6.1Hz,1.9Hz,1H),4.76−4.92(m,1/2H),4.96−5.11(m,1/2H)。
IR(KBr):
3370,3171,2933,2855,2239,1706,1683,1447,1413,1373,1345,1295,1231,1222,1185,1140,1112,1085,1058,1017,987, 946,893,803,674,574 cm−1
【0154】
実施例23
3−チア−9−デオキシ−9βクロロ−16、17、18、19、20−ペンタノル−15−シクロへキシル−13、14−ジヒドロ−PGF αおよびメチルエステルの製造
(1)(3R)−1−ヨード−3−t−(ブチルジメチルシロキシ)−3−シクロヘキシルプロパン(5.47 g)をエーテル57.2mlに溶解し、−78℃でt−ブチルリチウム(1.7M,ペンタン溶液、16.8ml)を加え、10分間同温度にて攪拌の後、リチウム 2−チエニルシアノキュープレイト(0.25M,テトラヒドロフラン溶液、66.8ml)を加え、さらに30分同温度にて攪拌の後に、(4R)−2−(N,N−ジエチルアミノ)メチル−4−(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペント−2−エン−1−オン (0.25M,テトラヒドロフラン溶液、23.8ml)を加え、攪拌しながら0℃まで昇温した。反応液にn−ヘキサン(150ml)−飽和塩化アンモニウム水溶液(150ml)を加え、n−ヘキサンで抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄後、乾燥濃縮の後得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:AcOEt=10:1)にて精製し(3R,4R)−2−メチレン−3−[(3’R)−3’−(t−ブチルジメチルシロキシ)−3’−シクロヘキシル−1’−プロピル]−4−(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペンタン−1−オン5.36gを得た。
【0155】
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.02(s,3H),0.03(s,3H),0.06(s,3H),0.08(s,3H),0.55−1.85(m,15H),0.88(s,9H),0.89(s,9H),2.24−2.38(m,1H),2.53−2.72(m,1H),2.62(dd,J=18.1,5.9Hz,1H),3.37−3.49(m,1H),4.06−4.17(m,1H),5.27−5.32(m,1H),6.08(d,J=2.2Hz,1H)。IR(neat):
2954,2929,2856,1734,1642,1473,1463,1362,1256,1089,1072,1006,939,836, 775,670 cm−1
【0156】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(2)と同様にして、3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジヒドロ−PGE メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.03(s,3H),0.04(s,3H),0.05(s,3H),0.08(s,3H),0.65−1.95(m,23H),0.89(s,18H),2.16(dd,J=18.1,5.9Hz,1H),2.47−2.71(m,3H),3.22(s,2H),3.34−3.47(m,1H),3.74(s,3H),3.99−4.12(m,1H)。
IR(neat):
2929,2856,1744,1472,1463,1385,1278,1256,1106,1072,1007,940,876,837,775,669 cm−1
【0157】
(3)(1)の化合物を用い実施例1の(3)と同様にして、3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジヒドロ−PGFα メチル エステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)及び、3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジヒドロ−PGFβ メチル エステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0158】
3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.03(s,6H),0.08(s,6H),0.75−1.95(m,25H),0.88(s,9H),0.89(s,9H),2.65(t,J=7.1Hz,2H),3.23(s,2H),3.32−3.43(m,1H),3.74(s,3H),3.95−4.04(m,1H),4.06−4.16(m,1H)。
IR(neat):
3523,2929,2856,1741,1472,1463,1436,1386,1362,1278,1256,1089,1072,1006,939,870,836,775,666 cm−1
【0159】
3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジヒドロ−PGFβ メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.03 and 0.04(2s,12H),0.70−1.95(m,25H),0.87(s,9H),0.90(s,9H),2.64(t,J=7.1Hz,2H),3.22(s,2H),3.31−3.44(m,1H),3.74(s,3H),3.87−4.10(m,2H)。
IR(neat):
3523,2929,2856,1741,1472,1463,1436,1386,1362,1278,1256,1089,1072,1006,939,870,836,775,666 cm−1
【0160】
(4)(3)で得た3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジヒドロ−PGFα メチル エステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い、実施例1の(4)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.03(s,3H),0.04(s,9H),0.70−1.84(m,23H),0.87(s,9H),0.89(s,9H),1.96−2.11(m,2H),2.56−2.70(m,2H),3.23(s,2H),3.30−3.43(m,1H),3.74(s,3H),3.90−4.13(m,2H)。
IR(neat):
2929,2856,1741,1472,1463,1386,1361,1256,1090,1072,1007,940,899,836,775,668 cm−1
【0161】
(5)(4)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジヒドロ−PGFα メチルエステルを得た。H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.90−1.90(m,23H),2.07−2.22(m,2H),2.65(t,J=7.1Hz,2H),3.23(s,2H),3.34−3.43(m,1H),3.74(s,3H),4.03(dd,J=7.2,7.0Hz,1H),4.05−4.15(m,1H)。
IR(neat):
3369,2927,2853,1736,1450,1283,1136,1011,893,699 cm−1
【0162】
(6)(5)で得た化合物を用い実施例1の(6)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13、14ージヒドローPGFα を得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.85−1.90(m,23H),2.08−2.22(m,2H),2.72(t,J=6.6Hz,2H),3.20(s,2H),3.40−3.55(m,1H),3.66(br s,3H),4.04(dd,J=7.2,7.0Hz,1H),4.07−4.17(m,1H)。
IR(neat):
3387,2927,2854,1713,1450,1375,1278,1137,1046,969,893,681 cm−1
【0163】
実施例24
3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジヒドロ−PGF αおよびメチルエステルの製造
(1)実施例13の(1)と同様に実施例23の(3)で得た3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い、3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14ージヒドロ−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
【0164】
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
0.02,0.03,0.04,0.05 and 0.06(5s,12 H),0.70−1.90(m,41H),2.04−2.20(m,2H), 2.57−2.70(m,2H),3.23(s,2H),3.32−3.43(m,1H),3.74(s,3H),3.90−4.15(m,2H)。
IR(neat):
2929,2855,1741,1472,1463,1361,1256,1090,1072,1007,940,900,836,774,669 cm−1
【0165】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジヒドロ−PGFα メチルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.90−1.93(m,23H),2.17−2.30(m,2H),2.56−2.75(m,2H),3.23(br s,2H),3.34−3.45(m,1H),3.75(s,3H),4.00−4.16(m,2H)。
IR(neat):
3369,2926,2853,1735,1450,1283,1136,1012,969,893,702 cm−1
【0166】
(3)(2)で得た化合物を用い実施例1の(6)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−ブロモ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13、14ージヒドローPGFαを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.85−1.95(m,23H),2.17−2.34(m,2H),2.58−2.88(m,2H),3.05−3.35(br,2H),3.43−3.57(m,1H),3.70(br s,3H),4.02−4.17(m,2H)。
IR(neat):
3392,2927,2853,1713,1450,1375,1266,1046,969,893,680 cm−1
【0167】
実施例25
3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16、17、18、19、20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−PGF α、およびメチルエステル体の製造
(1)(1E,3S)−1−ヨードー3−(t−ブチルジメチルシロキシ)−3−シクヘキシル−1−プロペン(2.66g)をエーテル28mlに溶解し、−78℃でt−ブチルリチウム(1.7M,ペンタン溶液、8.24ml)を加え、同温度にて1時間攪拌後、リチウム 2−チエニルシアノキュープレイト(0.25M,テトラヒドロフラン溶液、39.2ml)を加え、さらに同温度にて20分間攪拌の後、(4R)−2−(N,N−ジメチルアミノ)メチル−4−(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペント−2−エン−1−オン(0.25M,エーテル溶液、28ml)攪拌しながら1.5時間にて0℃まで昇温した。反応液にヘキサン70mlと飽和塩化アンモニウム水溶液105mlを加え、ヘキサンで抽出し、飽和食塩水にて洗浄後乾燥、濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチルエステル=30:1)により精製し、(3S,4R)−2−メチレン−3−[(1’E,3S)−3’−(t−ブチルジメチルシロキシ)−3’−シクロヘキシル−1’−プロペニル]−4−(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペンタン−1−オン910mgを得た。
【0168】
(2)(1)で得た化合物を用い実施例1の(2)と同様にして、3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−PGE メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
−0.01(s,3H),0.04(s,3H),0.05(s,3H),0.06(s,3H),0.73−2.02(m,18H),0.88(s,9H),0.90(s,9H),2.17(dd,J=18.3,7.9Hz,1H),2.40−2.81(m,2H),2.61(t,J=7.0Hz,2H),3.21(s,2H),3.74(s,3H),3.77−3.93(m,1H),4.11(dd,J=7.2,2.8Hz,1H),5.39−5.65(m,2H)。
IR(neat):
2952,2929,2856,1744,1472,1463,1437,1408,1385,1361,1278,1255,1117,1008,974,838,777,670 cm−1
【0169】
(3)(1)で得た化合物を用い実施例1の(3)と同様にして、3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−PGFαメチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)および、3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−PGFβ メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
−0.01(s,3H),0.03(s,3H),0.06(s,6H),0.76−1.97(m,20H),0.88(s,9H),0.89(s,9H),2.17−2.31(m,1H),2.63(t,J=7.1Hz,2H),3.22(s,2H),3.71−3.82(m,1H),3.73(s,3H),4.01−4.19(m,2H),5.22−5.49(m,2H)。
IR(neat):
3523,2929,2856,1740,1472,1463,1436,1408,1386,1361,1278,1256,1099,1067,1006,974,940,924,900,837,776,668cm−1
【0170】
3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−PGF1β メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
−0.01 and 0.02(2s,12H),0.71−2.07(m,21H),0.86(s,9H),0.89(s,9H),2.67(t,J=7.0Hz,2H),3.22(s,2H),3.73(s,3H),3.74−3.83(m,1H),3.95−4.08(m,2H),5.40−5.47(m,2H)。
IR(neat):
3436,2953,2928,2856,1740,1472,1463,1387,1361,1279,1255,1121,1069,1007,974,900,837,776,671 cm−1
【0171】
(4)(3)で得た3−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−PGF1α メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を用い実施例1の(4)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−PGFα メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。
H−NMR(CDCl,200MHz)δppm;
−0.01(s,6H),0.03(s,6H),0.72−1.86(m,18H),0.86(s,9H),0.89(s,9H),2.01−2.15(m,2H),2.10(ddd,J=7.4,5.6,1.2Hz,1H),2.62(t,J=7.1Hz,2H),3.21(s,2H),3.73(s,3H),3.74−3.83(m,1H),3.93−4.17(m,2H),5.27−5.57(m,1H),5.43(dd,J=4.9,2.1Hz,1H)。
IR(neat):
2929,2856,1741,1472,1463,1437,1408,1385,1361,1278,1256,1098,1071,1007,974,900,837,776,672 cm−1
【0172】
(5)(4)で得た化合物を用い実施例1の(5)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−PGFα メチルエステルを得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.85−2.33(m,20H),2.27(ddd,J=14.2,7.1,5.3Hz,1H),2.62(t,J=7.1Hz,2H),3.22(s,2H),3.74(s,3H),3.78−3.88(m,1H),3.96−4.05(m,1H),4.07−4.20(m,1H),5.46−5.68(m,2H)。
IR(KBr):
3369,2926,2853,1738,1437,1385,1281,1134,1085,1011,973,892,756 cm−1
【0173】
(6)(5)で得た化合物を用い実施例1の(6)と同様にして、3−チア−9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−PGFα を得た。
H−NMR(CDCl,300MHz)δppm;
0.82−2.10(m,19H),2.15−2.33(m,1H),2.27(ddd,J=14.1,7.2,5.4Hz,1H),2.56−2.73(m,2H),3.21(br s,2H),3.87−3.94(m,1H),3.96−4.06(m,1H),4.08−4.24(m,1H),5.43−5.77(m,2H)。
IR(neat):
3369,2927,2853,1712,1450,1385,1284,1133,1082,974,892,757 cm−1
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明化合物および溶媒を点眼投与したときの眼圧の経時変化を示すグラフである。
【図2】本発明化合物および溶媒を点眼投与したときの眼圧の経時変化を示すグラフである。
【図3】本発明化合物および溶媒を点眼投与したときの眼圧の経時変化を示すグラフである。

Claims (2)

  1. 式(I)
    Figure 0003579448
    (式中、Rは水素原子または炭素原子数1〜10個のアルキル基を示し、Rは炭素原子数3〜10個のシクロアルキル基を示し、またはメチル基で置換された炭素原子数3〜10個のシクロアルキル基を示し、または炭素原子数3〜10個のシクロアルキル基で置換された炭素原子数1〜3個のアルキル基を示し、または炭素原子数5〜10個の分枝鎖状のアルキル基を示し、または炭素原子数5〜10個の分枝鎖状のアルケニル基を示し、Xはαまたはβ置換したハロゲン原子を示し、Aはエチレン基、ビニレン基またはエチニレン基を示す)で表されることを特徴とするプロスタグランジン誘導体およびその塩。
  2. 請求項1記載のプロスタグランジン誘導体またはその塩を有効成分として含有することを特徴とする眼圧下降剤。
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