JP3579175B2 - 化粧料容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯容易に化粧料を収納する化粧料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、化粧料の携帯用に化粧料容器が用いられるが、この化粧料容器は容器本体内に化粧料を収納すると共に、容器本体の後端部に開閉自在に蝶着される外蓋で容器本体上側を全体的に覆うようになっている。そして、容器本体と外蓋との前端部間に設けられるフック機構で外蓋の閉止状態が保持され、かつ、このフック機構を解除するための操作ボタンが容器本体の前端部から突出されるのが一般的な構造となっている。
【0003】
ところで、この種の化粧料容器としては実開昭58−4003号公報に開示されるように、容器本体の収納部内に脱着可能な中皿を収納するようにしたものがある。即ち、前記中皿は皿状の容器に内蓋がヒンジ結合されることにより構成され、容器本体の外蓋が閉位置にあるときに、内蓋が外蓋で押圧されて、内蓋の閉止状態が保持されるようになっている。従って、前記中皿は内蓋と外蓋との二重構造をもって閉止されるようになっているため、中皿内の化粧料が外方に漏れるのを確実に防止できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の化粧料容器にあっては、中皿内の化粧料を使用する際に、まず容器本体の外蓋を開いた後に、この中皿の内蓋を開くという二度手間となり、従って、蓋体の開動時の操作性が不便であるという課題があった。
【0005】
そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて、外蓋と内蓋とを一度の操作で開けられるようにして、二重構造となった蓋体の開動操作性を容易化することができる化粧料容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために請求項1の発明は、容器本体と、この容器本体を開閉する外蓋と、容器本体内を隔壁によって2つの収納部に隔成し、一方の収納部を開閉する内蓋と、外蓋から突設されて前記容器本体に係脱される第1フックと、内蓋から突設されて前記容器本体に係脱される第2フックとを備え、これら第1フックと第2フックの係合を解除するためのプッシュピースを容器本体に移動可能に配置し、このプッシュピースに容器本体の前端部から突出する操作部と、前記第1フックおよび前記第2フックの係合をそれぞれ解除する第1解除部および第2解除部とを設ける構成とする。
【0007】
また、請求項2の発明は、容器本体と、この容器本体を開閉する外蓋と、容器本体内を隔壁によって2つの収納部に隔成し、一方の収納部内に脱着自在に収納される中皿と、この中皿を開閉する内蓋と、外蓋から突設されて前記容器本体に係脱される第1フックと、内蓋から突設されて前記中皿に係脱される第2フックとを備え、これら第1フックと第2フックの係合を解除するためのプッシュピースを容器本体に移動可能に配置し、このプッシュピースに容器本体の前端部から突出する操作部と、前記第1フックおよび前記第2フックの係合をそれぞれ解除する第1解除部および第2解除部とを設ける構成とする。
【0008】
かかる構成により請求項1に係る化粧料容器は、容器本体を開閉する外蓋および容器本体内の一方の収納部を開閉する内蓋が共に閉止された状態でプッシュピースの操作部を押込むことにより、第1解除部および第2解除部が移動して第1フックの係合を解除すると共に、第2フックの係合を解除する。このように第1,第2フックが係合解除されることにより、外蓋および内蓋双方を開けることができる。従って、前記外蓋および前記内蓋はプッシュピースの一度の押込み操作で一挙に開動させることができるため、二重構造となった蓋体の開動操作が著しく簡単化される。
【0009】
また請求項2に係る化粧料容器では、容器本体を開閉する外蓋と、容器本体内の一方の収納部に別途着脱自在に収納される中皿を開閉する内蓋とが共に閉止された状態でプッシュピースの操作部を押込むことにより、上記請求項1の発明と同様に第1解除部および第2解除部が移動して第1フックの係合を解除すると共に、第2フックの係合を解除する。このように第1,第2フックが係合解除されることにより、容器本体の外蓋と中皿の内蓋の双方を開けることができる。殊に、容器本体の外蓋とこの容器本体に脱着式に収納される別体の中皿の内蓋とがプッシュピースの一度の押込み操作で一挙に開動されるようになっているため、レフィル容器のような脱着式の中皿を備えた化粧料容器においてその開動操作が著しく簡単化される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。図1から図4は本発明の化粧料容器の一実施例を示し、図1は外蓋および内蓋を開いてプッシュピースを取出した状態の分解斜視図、図2は外蓋を閉じた状態の図1中A−A線に対応する断面図、図3は外蓋を閉じた状態の図1中B−B線に対応する断面図、図4はプッシュピースの押込み状態を示す図3に対応する断面図である。
【0011】
即ち、本実施例の化粧料容器10は図1に示すように、容器本体12と、この容器本体12の後方端部に第1蝶番14を介して蝶着される外蓋16とを備える。前記容器本体12は側壁12aと底面12bとを備えた皿状を成しており、この容器本体12の内側は左右方向略中央に前後方向を指向して配置される仕切り壁12cによって2つの収納部に隔成され、この仕切り壁12cの左側の収納部を化粧料が収納される化粧皿18とし、右側の収納部をパフ等の小物入れ20として構成してある。
【0012】
前記第1蝶番14は、容器本体12の後端部中央に形成される凹部14aに、外蓋16の後端部中央に形成される凸部14bが嵌合され、これら凹部14aと凸部14bとに跨がって両側から蝶番ピン14c(図3参照)が挿入されることにより構成される。また、前記外蓋16には先端部中央から第1フック22が突設され、この第1フック22は外蓋16の閉じ状態で、前記仕切り壁12cが指向する容器本体12の前端中央部に設けた第1凸部12dに係脱可能に係合され、この係合状態で外蓋16の閉止状態が保持される。尚、前記第1凸部12dは側壁12aの凹設部12eに設けられる。また、前記外蓋16の裏面16aに形成された凹部16bにバニティミラー24が嵌合固定される。
【0013】
前記化粧皿18は内蓋26によって開閉自在に閉止されるようになっている。前記内蓋26は容器本体12の左端側の側壁12a上面に第2蝶番28を介して蝶着されると共に、この内蓋26の先端部中央に第2フック30が突設される。また、前記仕切り壁12cの略中央部に前記第2フック30が挿入される凹部13が形成され、この凹部13の化粧皿18側内壁に設けた第2凸部12fに前記第2フック30が係合されることにより、内蓋26の閉止状態が保持される。
【0014】
一方、前記仕切り壁12cの底部には、前記第1凸部12dの下方から前記第2凸部12fの下方に亘って通孔部12gが連続して形成され、この通孔部12gにプッシュピース32が挿入される。プッシュピース32は図2に示すように前記通孔部12g内に移動可能に挿入されるスライドバー32aを備え、このスライドバー32aの前端部に操作部32bを設けると共に、この操作部32bの後側に前記第1フック22の係合状態を解除する第1解除部32cを設け、かつ、前記スライドバー32aの後端部上側に前記第2フック30の係合状態を解除する第2解除部32dを突設することによって構成される。
【0015】
前記第1,第2解除部32c,32dは図3に示すように後方に向かって下方に傾斜し、これら第1,第2解除部32c,32dが、係合状態にある前記第1,第2フック22,30の下端にそれぞれ当接される。このとき、第1解除部32cが第2解除部32dよりも先に対応する第1フック22に当接するように構成するとともに、かつ前記第1,第2解除部32c,32dの傾斜角度をそれぞれ異ならせ、第1解除部32cの傾斜角を第2解除部32dより大きくすることにより、プッシュピース32の押込みによって第1フック22の持上げ量を第2フック30より大きくなるように設定してある。尚、前記プッシュピース32の前記操作部32bは、第1,第2解除部32c,32dが第1,第2フック22,30下端に当接している状態で、容器本体12の前端部に、外方に面して配置される。
【0016】
以上の構成により本実施例の化粧料容器10にあっては、図3に示すように外蓋16および内蓋26が閉止された状態では、第1フック22が第1凸部12dに係合されると共に、第2フック30が第2凸部12fに係合されている。
【0017】
そして、化粧料容器10を使用するに際して閉止状態にある前記外蓋16および前記内蓋26を開ける場合には、容器本体12の前端部中央に位置するプッシュピース32の操作部32bを押込む。すると、第1,第2解除部32c,32dは操作部32bに伴って押込まれ、それぞれの傾斜部分で第1,第2フック22,30を上方に持上げる。このとき、第1解除部32cが第2解除部32dよりも先に対応する第1フック22に当接するとともに、また第1解除部32cの傾斜角が第2解除部32dより大きく形成されているので、プッシュピース32の所定の押込み量に対して、第1解除部32cによる第1フック22の持上げ量が第2解除部32dによる第2フック30の持上げ量より大きくなる。このため、プッシュピース32の押込みよって、まず第1フック22と第1凸部12dとの係合が解除され、第1解除部32cの傾斜部分で外蓋16が若干開かれる。そして、プッシュピース32が更に押込まれると、第2解除部32dによって第2フック30と第2凸部12fとの係合が解除され、第2解除部32dの傾斜部分で内蓋26が若干開かれる。そして、若干開かれた外蓋16および内蓋26を図1に示したように手動で開けることができ、化粧皿18に収納された化粧料の使用が可能となる。
【0018】
従って、本実施例では外蓋16および中蓋26が設けられた化粧料容器10にあっても、これら外蓋16および中蓋26を開動するに単一のプッシュピース32の一度の押込みによって、これら両蓋16,26を順次開けることができるため、二重構造となった蓋体の開動操作性が著しく向上される。
【0019】
図5から図7は他の実施例を示し、前記実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。尚、図5は図3に対応する断面図、図6は図4に対応する断面図、図7はプッシュピースの一部を破断した斜視図である。即ち、この実施例では図7に示すようにプッシュピース32の操作部32bの後側に形成される第1解除部32cおよびスライドバー32aの後端部に形成される第2解除部32dを、後方に向かって斜め上方に延びる屈曲可能な突起部として構成する。そして、図5に示すように外蓋16および内蓋26の閉止状態で、第1解除部32cの先端部を第1フック22の下端に当接すると共に、第2解除部32dの先端部を第2フック30の下端に当接する。尚、前記第1解除部32cの先端は第1凸部12dを形成した凹設部12eの正面壁に、この第1凸部12dの下方に適宜間隔をもって当接されると共に、前記第2解除部32dの下側が通孔部12gの終端に形成された段部12hの角部に当接されている。
【0020】
従って、この実施例の化粧料容器10では、図5に示す外蓋16および内蓋26の閉止状態から、図6に示すようにプッシュピース32の操作部32bを押込むことにより、凹設部12eの正面壁に当接されている第1解除部32cは、この正面壁を上方に滑りつつ徐々に起立すると共に、第2解除部32dは段部12hの角部に規制されて徐々に起立する。そして、これら第1解除部32cおよび第2解除部32dの起立によって、第1,第2フック22,30の係合が解除される。尚、この実施例にあってもプッシュピース32の一定の押込み量に対して、第1解除部32cの起立量が第2解除部32dより大きく設定され、また、第1フック22と第1凸部12dとの係合が解除された後、第2フック30と第2凸部12fとの係合が解除される。
【0021】
図8から図10は他の実施例を示し、前記実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。尚、図8は図3に対応する断面図、図9は図4に対応する断面図、図10はプッシュピースの一部を破断した斜視図である。
【0022】
即ち、この実施例では図10に示すようにプッシュピース32の操作部32bの上端部を後方に向かってL字状に折曲し、この折曲した先端部分を第1解除部32cとして用いる。そして、前記操作部32bの上端部をピン34を介して容器本体12に回動可能に取付け、この操作部32bの押込みにより第1解除部32cの先端部が上方に回動して、第1フック22の付け根部分を上方に押上げるようになっている。尚、第2解除部32dは図1に示す実施例と同様に傾斜した突起部として形成される。
【0023】
従って、この実施例では図8に示す外蓋16および内蓋26の閉止状態から図9に示すように操作部32bを押込むと、第1解除部32cがピン34を中心に上方に回動して、第1フック22と第1凸部12dとの係合が解除されると共に、第2解除部32dの傾斜面で第2フック30を押上げて、この第2フック30と第2凸部12fとの係合が解除される。また、この実施例にあっても第1フック22は第2フック30に先んじて係合解除されるように設定される。
【0024】
図11から図13は他の実施例を示し、前記実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。尚、図11は図3に対応する断面図、図12は図4に対応する断面図、図13はプッシュピースの斜視図である。
【0025】
即ち、この実施例では図13に示すようにプッシュピース32の第1,第2解除部32c,32dを、第1,第2フック22,30に係合可能な第1,第2鉤部として構成する。尚、この実施例では第2フック30の係合部が後方に向かって配置される。そして、外蓋16および内蓋26の閉止状態では、第1,第2フック22,30が前記第1,第2解除部32c,32dに係合された状態が保持される。また、この実施例では前記プッシュピース32のスライドバー32aの後端部に、後方に向かって円弧状に湾曲される板ばね36を形成し、この板ばね36の両端を容器本体12に当接しておくことにより、プッシュピース32に復帰方向の付勢力を付加するようになっている。
【0026】
従って、この実施例では図11に示す外蓋16および内蓋26の閉止状態から図12に示すように操作部32bを押込むと、第1解除部32cおよび第2解除部32dが後方移動して、これらと第1フック22および第2フック30との係合が解除される。尚、この実施例では前記第1,第2フック22,30の係合解除時点で内・外蓋16,26を上方に押上げる力が作用しないため、これら第1,第2フック22,30の係合解除を同時に行い、その後に外蓋16および内蓋26を手動で開ければ良い。
【0027】
図14および図15は容器本体内にレフィル容器を着脱自在に収納するようにした場合の実施例を示し、前記実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。尚、図14は図1に対応する分解斜視図、図15は外蓋を閉じた状態の図14中C−C線に対応する断面図である。
【0028】
即ち、本実施例の化粧料容器10にあっては、容器本体12は側壁12aと底面12bとを備えた皿状を成しており、この容器本体12の内側は左右方向略中央に前後方向を指向して配置される仕切り壁12cによって2つの収納部に隔成され、この仕切り壁12cの左側が化粧料を収納するレフィル容器38の脱着収納部40とされ、右側がパフ等の化粧具収納部20として構成される。また、容器本体12の左端側の側壁12aの略中央部には、上面に開口する切欠部42が形成されている。さらに、仕切り壁12cの略中央部には、切欠部44が形成されている。
【0029】
外蓋16には先端部中央から第1フック22が突設され、この第1フック22は外蓋16の閉じ状態で、前記仕切り壁12cが指向する容器本体12の前端中央部に設けた第1凸部12dに係脱可能に係合され、この係合状態で外蓋16の閉止状態が保持される。
【0030】
前記レフィル容器38は取換え用の容器として用いられ、化粧料が充填される中皿としての皿部本体46と、この皿部本体46の上面を閉止する内蓋48とを備え、前記内蓋48は一端部が第2蝶番50を介して皿部本体46に開閉可能に蝶着されるようになっている。前記第2蝶番50は、内蓋48の端部中央から突設される凸部50aが、皿部本体46から突設される支持部50bに嵌合され、これら凸部50aと支持部50bとに跨がって蝶番ピン50cが挿入されることにより構成される。また、前記内蓋48の閉じ状態では、図15に示すように内蓋48の開放端部中央から垂設される第2フック52が、皿部本体46に設けられる第2凸部54に係脱可能に係合されるようになっている。
【0031】
前記レフィル容器38は前記容器本体12の脱着収納部40に脱着可能に嵌合されるが、このとき、容器本体12の左端側の側壁12aに形成された切欠部42に前記レフィル容器38の第2蝶番50が嵌合されると共に、前記仕切り壁12cに形成された切欠部44は、前記内蓋48の第2フック52を収容するための空隙となっている。また、前記皿部本体46の左右両側壁外面に形成された係合凹部56が、前記脱着収納部40を区画する側壁12a内面と仕切り壁12cとに形成された係合凸部58に係合されることにより、脱着収納部40に嵌合されたレフィル容器38の脱落が防止されるようになっている。
【0032】
ここで、本実施例では前記脱着収納部40の底面全体をくり抜いて大きな開口部60を形成してある。前記開口部60は前記皿部本体46の外側形状より若干小さく形成され、この開口部60の内周面が皿部本体46の底部46a周縁部の面取り形状に沿ってすり鉢状に形成される。そして、前記レフィル容器38を脱着収納部40に嵌合した際に、図15に示すように皿部本体46の底部46a周縁部を開口部60の内周面に係止して臨ませ、この底部46aの下面と容器本体12の下面とが略面一となるようにしている。
【0033】
一方、前記仕切り壁12cの底部には、前記第1凸部12dの下方から切欠部44の下方に亘って通路部12jが連続して形成され、この通路部12jにプッシュピース32が挿入される。
【0034】
この実施例では図7と同様なプッシュピース32が用いられていて、プッシュピース32の操作部32bの後側に形成される第1解除部32cおよびスライドバー32aの後端部に形成される第2解除部32dは、後方に向かって斜め上方に延びる屈曲可能な突起部として構成されている。そして、容器本体12に係合した外蓋16およびレフィル容器38の皿部本体46に係合した内蓋48の閉止状態で、第1解除部32cの先端部を外蓋16の第1フック22の下端に当接させると共に、第2解除部32dの先端部を内蓋48の第2フック52の下端に当接させる。尚、前記第1解除部32cの先端は第1凸部12dを形成した凹設部12eの正面壁に、この第1凸部12dの下方に適宜間隔をもって当接されると共に、前記第2解除部32dの下側が通路部12jの終端に形成された段部12hの角部に当接されている。
【0035】
以上の構成により本実施例の化粧料容器10にあっては、図15に示すように外蓋16および内蓋48が閉止された状態では、第1フック22が第1凸部12dに係合されると共に、第2フック52が第2凸部54に係合されている。
【0036】
そして、化粧料容器10を使用するに際して閉止状態にある前記外蓋16およびレフィル容器38の前記内蓋48を開ける場合には、容器本体12の前端部中央に位置するプッシュピース32の操作部32bを押込む。すると、凹設部12eの正面壁に当接されている第1解除部32cは、この正面壁を上方に滑りつつ徐々に起立すると共に、第2解除部32dは段部12hの角部に規制されて徐々に起立する。そして、これら第1解除部32cおよび第2解除部32dの起立によって、第1フック22と第1凸部12dとの係合が解除された後、第2フック52と第2凸部54との係合が解除される。そして、若干開かれた外蓋16および内蓋48は手動で開けることができて、レフィル容器38に収納されている化粧料の使用が可能となる。
【0037】
従って、本実施例では容器本体12を開閉する外蓋16とこの容器本体12内に脱着式に収納される別途独立したレフィル容器38の内蓋48とが備えられる化粧料容器10にあっても、これら外蓋16および内蓋48を開動するのに単一のプッシュピース32の一度の押込みによって、これら両蓋16,48を順次開けることができるため、レフィル容器38のような脱着式の中皿を備えた化粧料容器10においてもその開動操作を著しく簡単化することができる。
【0038】
ところで、本実施例の化粧料容器10にあっては容器本体12内にレフィル容器38を収納した際に、上述したようにこのレフィル容器38の皿部本体46の底部46aが容器本体12の開口部60内に嵌合されるため、これら皿部本体46と容器本体12とが重なり合うことを構造上防止することができる。従って、前記容器本体12内にレフィル容器38を収納したにもかかわらず、この容器本体12の全体の厚みが厚くなるのを防止でき、ひいては、化粧料容器10を薄肉化することができる。
【0039】
また、レフィル容器38が容器本体12の脱着収納部40に対して着脱自在となっているため、レフィル容器38を複数用意して、それぞれに異なる色の化粧料を充填しておくことにより、その日の化粧に応じた化粧料のレフィル容器38を選んで化粧料容器10にセットしておくことができる。
【0040】
ところで、前記各実施例では第1,第2解除部32c,32dの形態を各種開示したが、これら第1,第2解除部32c,32dは第1,第2フック22,30,52を係合解除するための一例にすぎず、前記各実施例以外の構造を用いることができることは勿論のこと、また、各実施例に用いた前記第1,第2解除部32c,32dを任意に組合わせても良い。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に係る化粧料容器にあっては、容器本体を開閉する外蓋および容器本体内の一方の収納部を開閉する内蓋が共に閉止された状態でプッシュピースの操作部を押込むことにより、第1解除部および第2解除部を移動させて第1,第2フックの係合を解除することができ、外蓋および内蓋双方をプッシュピースの一度の押込み操作で一挙に開動させることができて、二重構造となった蓋体の開動操作を著しく簡単化することができる。
【0042】
また請求項2に係る化粧料容器にあっては、容器本体を開閉する外蓋と、容器本体内の一方の収納部に別途着脱自在に収納される中皿を開閉する内蓋とが共に閉止された状態でプッシュピースの操作部を押込むことにより、第1解除部および第2解除部を移動させて第1,第2フックの係合を解除することができ、殊に、容器本体の外蓋とこの容器本体に脱着式に収納される別体の中皿の内蓋とをプッシュピースの一度の押込み操作で一挙に開動させることができて、レフィル容器のような脱着式の中皿を備えた化粧料容器においてその開動操作を著しく簡単化することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す外蓋および内蓋を開いてプッシュピースを取出した状態の分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す外蓋を閉じた状態の図1中A−A線に対応する断面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す外蓋を閉じた状態の図1中B−B線に対応する断面図である。
【図4】本発明の一実施例を示すプッシュピースの押込み状態の図3に対応する断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す図3に対応する断面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す図4に対応する断面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示すプッシュピースの一部を破断した斜視図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す図3に対応する断面図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す図4に対応する断面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示すプッシュピースの一部を破断した斜視図である。
【図11】本発明の他の実施例を示す図3に対応する断面図である。
【図12】本発明の他の実施例を示す図4に対応する断面図である。
【図13】本発明の他の実施例を示すプッシュピースの斜視図である。
【図14】本発明の他の実施例を示す外蓋を開いてプッシュピースを取出した状態の分解斜視図である。
【図15】本発明の他の実施例を示す外蓋を閉じた状態の図14中C−C線に対応する断面図である。
【符号の説明】
10 化粧料容器
12 容器本体
14 第1蝶番
16 外蓋
22 第1フック
26, 48 内蓋
28, 50 第2蝶番
30, 52 第2フック
32 プッシュピース
32b 操作部
32c 第1解除部
32d 第2解除部

Claims (2)

  1. 容器本体と、この容器本体を開閉する外蓋と、容器本体内を隔壁によって2つの収納部に隔成し、一方の収納部を開閉する内蓋と、外蓋から突設されて前記容器本体に係脱される第1フックと、内蓋から突設されて前記容器本体に係脱される第2フックとを備え、これら第1フックと第2フックの係合を解除するためのプッシュピースを容器本体に移動可能に配置し、このプッシュピースに容器本体の前端部から突出する操作部と、前記第1フックおよび前記第2フックの係合をそれぞれ解除する第1解除部および第2解除部とを設けたことを特徴とする化粧料容器。
  2. 容器本体と、この容器本体を開閉する外蓋と、容器本体内を隔壁によって2つの収納部に隔成し、一方の収納部内に脱着自在に収納される中皿と、この中皿を開閉する内蓋と、外蓋から突設されて前記容器本体に係脱される第1フックと、内蓋から突設されて前記中皿に係脱される第2フックとを備え、これら第1フックと第2フックの係合を解除するためのプッシュピースを容器本体に移動可能に配置し、このプッシュピースに容器本体の前端部から突出する操作部と、前記第1フックおよび前記第2フックの係合をそれぞれ解除する第1解除部および第2解除部とを設けたことを特徴とする化粧料容器。
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