JP3578912B2 - 電動運搬車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は4輪/3輪転用可能な電動運搬車に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビニールハウスの普及により、寒冷地でもメロンの栽培が盛んに行なわれるようになってきた。大型のビニールハウスは、大収穫を見込むために50m〜100mの長大なものとなり、肥料、苗、作物の移動には機械力が必要となる。
従来は、トラクター、耕運機を用いていたが、原動機が内燃機関(ガソリンエンジン、ジーゼルエンジン)であるため、排気ガスがハウス内にこもり、作業環境衛生上好ましいとはいえなかった。また、トラクターや耕運機は、基本的に屋外作業向きの農機であるため、狭いハウス内での取り回し性は良くない。
【0003】
そこで、例えば特公昭53−4294号公報「道路の状態に適応させた農業用運搬車」が提案されており、同公報の第3図によれば、この農業用運搬車は、車体フレームの側板1の前部に2つの駆動輪12,12、後部に2つの従輪6,6を備え、モータ15を駆動源とした電動4輪運搬車である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
電動車であるから、排気ガスを心配する必要がなくハウス内での農作業に好適である。4輪車であるから、1輪車〜3輪車に比べて直進性及び安定性は十分に高い。
しかし、4輪車であるから、旋回性は悪い。すなわち、農地のように凹凸のある未整地を走行させると、どうしても右又は左へ曲る虞れがある。そのときに細かな進路方向の修正(以下、進路修正という。)を行う必要があるが、この形式の4輪車は進路修正が困難である。
【0005】
直進性や安定性を無視すれば、1輪車や3輪車は進路修正が容易である。
しかし、需要家の立場になると、運搬車として1輪車又は3輪車及び4輪車を同時に所有するには、負担が大き過ぎる。
そこで、本発明の目的は、4輪車をベースに随時3輪車に模様替えすることのできる電動運搬車を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、荷台を備えた車体フレームと、この車体フレームの前部に取付けた前輪車軸と、この前輪車軸に取付けた2つの前輪と、前輪車軸を駆動するために車体フレームの下方に配置した電動モータ及びバッテリと、車体フレームの後部に取付けた後輪車軸と、この後輪車軸に取外し可能に取付けた2つの後輪と、これらの後輪の代わりに取付ける一輪式キャスター輪ユニットと、から電動運搬車を構成する。
【0007】
車体フレームに2つの前輪と2つの後輪を取付ければ4輪仕様の電動運搬車となる。2つの後輪を外して、一輪式キャスター輪ユニットを取付ければ3輪仕様の電動運搬車に変えることができる。1台の電動運搬車で4輪と3輪のいづれにも使え、車体フレーム、荷台、駆動系を全て兼用するので、経済的であり、運搬車の収納場所は大きくならない。
【0008】
請求項2は、キャスター輪ユニットを、後輪車軸の左右及び台車の左右にボルトで固定するユニットフレームと、このユニットフレームにキャスター軸を介して旋回可能に取付けるキャスターアームと、このキャスターアームに回転可能に取付ける1個の後輪とから構成する。
キャスター輪ユニットは、ボルト止めするため、簡単に着脱でき、4輪から3輪又は逆への模様替え作業が容易となる。
【0009】
請求項3は、1個の後輪を、2つの後輪のうちの1個としたことを特徴とする。
取外した2つの後輪の1個をキャスター輪に転用するため、キャスター輪ユニットに車輪を常備させる必要がなく、部品数の削減が図れる。
【0010】
請求項4は、キャスター輪ユニットに、ユニットフレーム側とキャスターアーム側とを連結するロックピンを付設したことを特徴とする。
運搬や長距離を後退させるときなどに、キャスター輪をロック状態にする。
【0011】
請求項5は、キャスター軸に対称に2個の孔をキャスターアーム又はユニットフレームに開け、運搬車の前進モードでは一方の孔にロックピンを挿通し、後退モードでは他方の孔にロックピンを挿通するようにしたことを特徴とする。
1本のロックピンで前進モード/後退モードのいづれにおいてもキャスターロックを掛けることができ、使い勝手が飛躍的に向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。「左」「右」は作業者から見た方向、「前」は前進側、「後」はその逆側をいい、左の部材にはL、右の部材にはRを付す。
図1(a),(b)は本発明に係る電動運搬車の概念図であり、(a)は4輪仕様の電動運搬車1を示し、この電動運搬車1は荷台5の下方の車体フレーム(不図示)に2個の前輪2L,2R及び2個の後輪3L,3Rを備えたものである。
【0013】
(b)は3輪仕様の電動運搬車1Bを示し、この電動運搬車1Bは荷台5の下方の車体フレーム(不図示)に2個の前輪2L,2R及び1個の後輪3L(又は3R)を備えたものである。
詳細は後述するが、荷台5や車体フレームを共用し、2個の後輪3L,3Rを外して1輪(3L又は3R)にするだけで、手軽に4輪から3輪又は3輪から4輪仕様に変更できることを特徴とする。
【0014】
以下、図2〜図6にて「4輪仕様」の電動運搬車1の詳細、図7〜図9にて「3輪仕様」の電動運搬車1Bの詳細をそれぞれ説明する。
【0015】
図2は本発明に係る電動運搬車の斜視図であり、電動運搬車1は左右の前輪2L,2R、左右の後輪3L,3R(3Rは不図示)を備えた4輪車であり、前後輪間にバッテリ4L,4R(右のバッテリ4Rは不図示)を備え、前後に延びた荷台5の前部に枠フレーム6をボルト7・・・(・・・は複数個を示す。以下同様。)で固定し、この枠フレーム6と荷台5の後面とに柵8,8を取付け、後輪3L,3Rから後斜め上へ操作ハンドル9L,9Rを延ばし、左のハンドル9Lにブレーキレバー11、右のハンドル9Rに変速レバー12を取付けたものである。
【0016】
図3は本発明に係る電動運搬車の下部構造の分解斜視図であり、車体フレーム20はメインフレーム21の前部に、上から下にモータマウントベース22、外筒23、ギヤケースマウントベース24を一体的に備え、中央にバッテリ支持ピース25,26を備え、後部に鳥居型の後部フレーム27を備えたものである。この後部フレーム27は後輪車軸28を支える左右一対の縦フレーム29L,29Rと荷台を直接受ける横フレーム31とからなる。
【0017】
前記後輪車軸28は非回転軸であり、操作ハンドル9L,9Rの基部32,32を差込んだ後、座金33,33及びボルト34,34で後輪3L,3Rを取付けることができる。後輪3L,3Rは自由回転輪である。ハンドル9L,9Rは後輪車軸28を回転中心に傾動可能であり、途中のピース35,35(一方は不図示)を図示せぬ荷台にボルト固定するようにした一種のチルトハンドルである。
【0018】
バッテリ支持ピース25に孔25a,25bを開け、同様にバッテリ支持ピース26に孔26a,26bを開け、前側の孔25aと孔26aとにバッテリケージ37の一端を差込み、バッテリケージ37を孔25a,孔26aを支点に傾動できるようにした。孔25bと孔26bには右のバッテリケージ(不図示)を取付けることができる。
【0019】
次に前輪駆動系統の説明をする。
本発明の電動運搬車は電動モータ38で軸直結駆動系40を介して前輪2L,2Rを駆動することを特徴とする。チェーンやベルトを使用しないので、始動ショックがなく、大きなトルクを前輪2L,2Rへ伝えることができ、滑らかで且つ強力な走行が図れる。
そのための軸直結駆動系40は、詳しくは図6で説明するが、出力軸38aを差込むことのできる中継軸41と、この軸41の下端に取付けたピニオンベベルギヤ42と、このピニオンベベルギヤ42に噛み合う大径ベベルギヤ43と、この大径ベベルギヤ43にスプライン結合した前輪車軸44と、車輪連結金具45,45とからなる。
【0020】
車輪連結金具45はパイプ46に角フランジ47を取付け、この角フランジ47に前輪2L又は2Rをボルト48・・・にて取付け、前記パイプ46を前輪車軸44の一端に嵌合してボルト49で固定するアタッチメントであり、例えばパイプ46に複数のボルト孔46a・・・を開けておくことにより、パイプ46の差込み深さを変更して、前輪2L,2R間隔(前輪トレッド)を変更することができる。
なお、図では軸受、オイルシールは省略した。
【0021】
図4は本発明に係る電動運搬車の側面図であり、荷台5を前上りに緩やかに傾斜させたこと、荷台5を直接的に電動モータ38のモータケース38bで受けることで車体フレーム20の一部を兼ねさせたこと、前輪車軸44を通る鉛直線L上に概ねモータ軸L2を配置したこと、バッテリケージ37の自由端を掛けるためのハンガボルト51を荷台5に取付けたこと、操作ハンドル9Lのピース35を荷台5から延びたハンドルブラケット52にボルト53で固定したことを示す。図示せぬ操作ハンドル9Rについても同様である。
前記ブラケット52に複数のボルト孔52a・・・を開けたことで、ボルト53を差し替えることにより、ハンドル9L,9Rの取付け角を変更してグリップの地面からの高さを調整することができる。
【0022】
図5は本発明に係る電動運搬車の平面図であり、荷台5は、ほぼ前輪2L,2R、バッテリ4L,4R及び後輪3L,3Rをカバーする細長い平板であり、枠フレーム6及び柵8,8で積載可能面積を拡大したものであり、底付きケースや箱を載せるのに適した形態である。積載可能面積に対して荷台5の面積を大幅に小さくしたので荷台5の重量を小さくすることができる。しかし、荷台5を柵8,8で囲う面積まで拡大することは差支えないので、荷台5、枠フレーム6及び柵8,8の取合いは用途に応じて任意に決定すればよい。
【0023】
荷台5の後縁に作業者に臨む計器板55を取付け、この計器板55にメインスイッチ56、前後進切換スイッチ57、バッテリ残量メータ58を取付けたことを示す。
また、59・・・は荷台5とモータケース38bとを連結するボルト、61,61は荷台5と図3の横フレーム31とを連結するボルトであり、62,62はバッテリ4L,4Rの点検孔である。詳しくは説明しないが、本実施例のバッテリ4L,4Rにはバッテリ残量に応じて色彩が変るバッテリ残量表示機能が付いており、その色彩を点検孔62,62を通して上から見ることができる。
【0024】
図6は本発明に係る軸直結駆動系の詳細図であり、図3でも述べたが軸直結駆動系40は、出力軸38aを差込むことのできる中継軸41と、この軸の下端に取付けたピニオンベベルギヤ42と、このピニオンベベルギヤ42に噛み合う大径ベベルギヤ43と、この大径ベベルギヤ43にスプライン結合した前輪車軸44と、車輪連結金具45,45とからなる。22はモータマウントベース、24はギヤケースマウントベース、63はギヤケース、64,64,64はベアリング、65,65はオイルシールである。
【0025】
モータケース38bに想像線で示した荷台5をボルト59・・・で固定するが、荷台5の底にチャンネル66を渡し、このチャンネル66を介してボルト59・・・を締めるため、ボルト59・・・の頭が荷台5の上面から突き出ることはない。また、ギヤケース63の図左の機構はブレーキ機構68(詳細は省略する。)である。
【0026】
図7は本発明の3輪仕様電動運搬車のためのキーパーツであるキャスター輪ユニットの分解斜視図であり、キャスター輪ユニット70は、基本的にユニットフレーム71と、このユニットフレーム71に取付けるキャスターアーム77と、このキャスターアーム77に取付ける後輪3Lと、キャスターロックのためのロックピン90とからなる。95,95はハンドル抑えカラーである。
各要素を次に詳しく説明する。
【0027】
ユニットフレーム71は、横長のチャンネル72と、このチャンネル72の左右端から斜め下へ延ばしたダウンフレーム73L,73Rと、このダウンフレーム73L,73Rから斜め上へ延ばしたアッパフレーム74L,74Rと、前記チャンネル72の中央に縦に取付けたスリーブ75とからなる。
【0028】
キャスターアーム77は、キャスター軸78を中心に備えたセンタプレート79と、このセンタプレート79の左右端から横へ突起したアイプレート81L,80R(便宜上、81Lを角先プレート、81Rを丸先プレートとして区別したが、両者は同一形状であっても差支えない。)と、センタプレート79から斜め下に延ばしたキャスターステー82L,82Rと、車軸83とからなり、この車軸83、座金84・・・及びナット85によりキャスターステー82L,82Rに後輪3Lを取付けることができる。
また、ベアリング86,86を介してキャスター軸78をスリーブ75に挿入することで、ユニットフレーム71にキャスターアーム77を水平旋回可能に取付けることができる。87はC型止め輪であり、キャスター軸78の下方への抜け止めを図る部品である。
【0029】
ロックピン90は鎖91でユニットフレーム71側に繋いだ部品であり、チャンネル72に開けた仮置き用孔92、ロック用孔93,93のいづれかに差込むピンであり、作用は後述する。
【0030】
図8は本発明に係るキャスター輪ユニットの取付要領説明図であり、キャスター輪ユニット70の組立て姿(すなわち図7に示した要素を組立てたもの)を図右に示した。
このキャスター輪ユニット70を、4輪仕様の電動運搬車1に取付ける要領を説明すると、前記図3を参照して、ボルト34,34を緩めて後輪車軸28から、2つの後輪3L,3Rを取外す。次に後輪3L,3Rのうちの1個、ここでは後輪3Lを選択し、図7の要領でキャスターアーム77に取付ける。
【0031】
そして、図8において、剥き出しになった後輪車軸28にハンドル抑えカラー95,95を嵌める。この理由は、操作ハンドル9L,9Rを、後輪3L,3R(図3参照)のボスで抑える構造にしていたので、後輪3L,3Rの替りにハンドル抑えカラー95,95を嵌める必要がでてきたからである。
次に、後輪車軸28の左右端にダウンフレーム73L,73Rの下部を添え、座金33,33及びボルト34,34で固定する。座金33,33及びボルト34,34は図3のものをそのまま流用する。
【0032】
図9は本発明に係る3輪仕様電動運搬車の側面図であり、操作ハンドル9L,9R(奥の9Rは不図示)を止めていたボルト53,53(奥の53は不図示)で、アッパフレーム74L,74R(奥の74Rは不図示)の上部を操作ハンドル9L,9Rとともに、荷台5側へ共締めする。
これで、キャスター輪ユニット70は、上下左右4本のボルト34,34,53,53で強固に後輪車軸や荷台5側に固定できたことになる。
電動モータ38により、前輪2L,2R(奥の2Rは不図示)を図反時計方向へ回転させれば、前進を開始し、路面の凹凸等の影響で前輪2L,2R間に速度差が発生して荷台5等が小さく旋回したとしても、キャスター軸78を中心に後輪3Lが振れるため、前進動作は滑らかなものとなる。
【0033】
この様に、前輪2個、後輪1個の3輪仕様電動運搬車であって、且つ後輪がキャスターであれば、通常の前進動作に威力を発揮する。
加えて、後輪を1輪としたことで、次の様な旋回操作を行うこともできる。
図10(a),(b)は3輪仕様電動運搬車の旋回例を示す図である。
停止中は、電動モータ38がブレーキの役割を果たすため、旋回に必要な前輪2L,2R間の回転差をつけることは難しい。
そこで、(a)に示す通り、操作ハンドル9L,9Rを矢印方向へ押し下げ、後輪3Lを起点にして前輪2L,2Rを地面から距離aだけ浮上させる。
次に、(b)に示す通り、操作ハンドル9L,9Rを矢印方向へ水平に押す。すると、後輪3Lを旋回中心にして、荷台5は角度bの如く旋回する。
この旋回操作は前進中であっても実施可能であり、進路調整が容易となる。
【0034】
図11は本発明に係る3輪仕様電動運搬車の後退動作説明図であり、電動モータ38は極性の切換で簡単に逆回転させることができ、逆回転により電動運搬車1Bは後退する。この後退により、キャスター特有の首振り動作により、キャスターステー82L,82Rがキャスター軸78を中心として180°回転する。このときの状態を図示したのが図11である。
【0035】
ただし、キャスター輪(後輪3L)が前輪となる場合には、進行方向が不安定になりやすいことは知られている。また、本発明の3輪仕様電動運搬車1Bを、トラックなどに載せて遠隔地に運搬するときに、キャスター輪が振らついて荷姿が安定しないことがある。そこで、本発明は必要に応じて、キャスター輪をロックすることのできる機構を備えている。
【0036】
図12(a)〜(c)は本発明に係るキャスターロック説明図である。
(a)は、ロックピン90を仮置き用孔92に差込んだ状態を示す。この状態では、後輪3Lはキャスター軸78を中心に自在に旋回する。
(b)は、前進状態(前進モード)で、ロックピン90をロック用孔93,93及びアイプレート81Rの孔に串刺し状に挿通し、このロックピン90で後輪3Lの旋回動を封じたことを示す。
(c)は、後退状態(後退モード)で、ロックピン90をロック用孔93,93及びアイプレート81Lの孔に串刺し状に挿通し、このロックピン90で後輪3Lの旋回動を封じたことを示す。
この様に極めて簡単な構成ではあるが、キャスター輪を任意にロックすることができる。
【0037】
尚、請求項2では、キャスター輪ユニットに専用の1輪を予め組込んでおいてもよい。4輪の後輪をわざわざ組込む手間が省けるからである。
また、請求項5では、2個の孔をキャスターアーム側に開けたものと、2個の孔をユニットフレーム側に開けたものとの、いづれでもよい。
【0038】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1の電動運搬車は、車体フレームに2つの前輪と2つの後輪を取付ければ4輪仕様の電動運搬車となり、2つの後輪を外して、一輪式キャスター輪ユニットを取付ければ3輪仕様の電動運搬車に変えることができる。1台の電動運搬車で4輪と3輪のいづれにも使え、車体フレーム、荷台、駆動系を全て兼用するので、経済的であり、運搬車の収納場所は大きくならない。
【0039】
請求項2では、キャスター輪ユニットをボルトで台車や後輪車軸に固定するようにしたので、簡単に着脱でき、4輪から3輪又は逆への模様替え作業がより容易となる。
【0040】
請求項3では、取外した2つの後輪の1個をキャスター輪に転用するため、キャスター輪ユニットに車輪を常備させる必要がなく、部品数の削減が図れる。
【0041】
請求項4は、キャスター輪ユニットに、ユニットフレーム側とキャスターアーム側とを連結するロックピンを付設したことを特徴とし、運搬や長距離を後退させるときなどに、キャスター輪をロック状態にすることができる。
【0042】
請求項5によれば、1本のロックピンで前進モード/後退モードのいづれにおいてもキャスターロックを掛けることができ、使い勝手が飛躍的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動運搬車の概念図
【図2】本発明に係る電動運搬車の斜視図
【図3】本発明に係る電動運搬車の下部構造の分解斜視図
【図4】本発明に係る電動運搬車の側面図
【図5】本発明に係る電動運搬車の平面図
【図6】本発明に係る軸直結駆動系の詳細図
【図7】本発明の3輪仕様電動運搬車のためのキーパーツであるキャスター輪ユニットの分解斜視図
【図8】本発明に係るキャスター輪ユニットの取付要領説明図
【図9】本発明に係る3輪仕様電動運搬車の側面図
【図10】3輪仕様電動運搬車の旋回例を示す図
【図11】本発明に係る3輪仕様電動運搬車の後退動作説明図
【図12】本発明に係るキャスターロック説明図
【符号の説明】
1,1B…電動運搬車、2L,2R…前輪、3L,3R…後輪、4L,4R…バッテリ、5…荷台、9L,9R…操作ハンドル、20…車体フレーム、28…後輪車軸、38…電動モータ、44…前輪車軸、70…一輪式キャスター輪ユニット(キャスター輪ユニット)、71…ユニットフレーム、77…キャスターアーム、78…キャスター軸、81L,81R…ロックピンを差込む孔を有するアイプレート、90…ロックピン、93…ロック用孔。

Claims (5)

  1. 荷台を備えた車体フレームと、この車体フレームの前部に取付けた前輪車軸と、この前輪車軸に取付けた2つの前輪と、前記前輪車軸を駆動するために前記車体フレームの下方に配置した電動モータ及びバッテリと、前記車体フレームの後部に取付けた後輪車軸と、この後輪車軸に取外し可能に取付けた2つの後輪と、これらの後輪の代わりに取付ける一輪式キャスター輪ユニットと、からなる電動運搬車。
  2. 前記キャスター輪ユニットは、前記後輪車軸の左右及び台車の左右にボルトで固定するユニットフレームと、このユニットフレームにキャスター軸を介して旋回可能に取付けるキャスターアームと、このキャスターアームに回転可能に取付ける1個の後輪とからなることを特徴とした請求項1記載の電動運搬車。
  3. 前記1個の後輪は、前記2つの後輪のうちの1個であることを特徴とした請求項2記載の電動運搬車。
  4. 前記キャスター輪ユニットに、ユニットフレーム側とキャスターアーム側とを連結するロックピンを付設したことを特徴とする請求項2記載の電動運搬車。
  5. キャスター軸に対称に2個の孔を前記キャスターアーム又はユニットフレームに開け、運搬車の前進モードでは一方の孔にロックピンを挿通し、後退モードでは他方の孔にロックピンを挿通するようにしたことを特徴とする請求項2記載の電動運搬車。
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