JP3853874B2 - 小型乗用作業車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型乗用作業車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、小型乗用作業車の一形態として、車体フレームの前部にエンジンと変速ケースとを設け、その後方に運転部を設けると共に、変速ケースにフロントアクスルケースを連動連設して、同フロントアクスルケースの左右側端部にそれぞれ前車輪を取付ける一方、車体フレームの後部に上記変速ケースに伝動シャフトを介して連動連結したリヤアクスルケースを設けて、同リヤアクスルケースの左右側端部にそれぞれ後車輪を取付けたものがある。
【0003】
そして、エンジンと変速ケースは、前車軸の直上方若しくは前方位置に配置している。
【0004】
また、小型乗用作業車の一形態として、上記とは反対に、エンジンと変速ケースを、後車軸の直上方若しくは後方位置に配置したものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した小型乗用作業車では、重量物であるエンジンと変速ケースを、前車軸の上方近傍又は後車軸の上方近傍に配置しているために、車体の重心位置が前方又は後方位置に片寄り、重量バランスが悪く、操向操作時の車体の安定性に課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、前後方向に伸延する左右一対のメインフレーム(20,20)と、両メインフレーム(20,20)の前端部と後端部との間に架設したサブフレーム(21)と、メインフレーム(20,20)の後端部とサブフレーム(21)の後端部との間に介設した支持フレーム23とを具備する車体フレーム(1)に、それぞれ左右一対の前車輪(3,3)をフロントアクスルケース(2)を介して取付けると共に、左右一対の後車輪(5,5)をリヤアクスルケース(4)を介して取付け、これら前車輪(3,3)と後車輪(5,5)との各車軸(3a,3a,5a,5a)間において、メインフレーム(20,20)上に変速ケース(8)とエンジン(9)とを配置すると共に、前車軸(3a,3a)の近傍に変速ケース(8)を配置し、後車軸(5a,5a)の近傍にエンジン(9)を配置し、メインフレーム(20,20)の前端部にハンドルポスト(31)を配置し、車体フレーム(1)の後端に昇降機構(12)を介して荷物容器(14)又は耕耘作業機等の各種作業機を設けたことを特徴とする小型乗用作業車を提供せんとするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
【0009】
本発明に係る小型乗用作業車は、左右一対のメインフレームの前部にフロントアクスルケースを介して左右一対の前車輪を取付けると共に、後部にリヤアクスルケースを介して左右一対の後車輪を取付けて車体支持構造体を構成している。
【0010】
そして、車体支持構造体に運転部と変速ケースとエンジンと燃料タンクとを設け、車体フレームの後端に昇降機構をステーを介して取付け、同昇降機構に荷物容器を取付けている。
【0011】
このように、車体支持構造体を、左右一対のメインフレームと左右一対のフロントアクスルケースとリヤアクスルと左右一対の前後車輪とから構成することにより、同車体車輪とから構成することにより、同車体支持構造体の重量を大幅に軽減している。
【0012】
しかも、車体支持構造体の構成部材として、変速ケースやエンジン等のパワーラインを使用していないために、これらパワーラインの軽量化が図れる。
【0013】
メインフレームにはサブレームを取付けると共に、同サブフレームに、左右幅方向に伸延させて左右側のメインフレームの前端間に横架した前側フレーム形成パイプと、同前側フレーム形成パイプの左右側端より後方へ向けて伸延させた左右側フレーム形成パイプとを具備させ、左右側フレーム形成パイプには、前端から後下方へ向けて傾斜する踏ん張り面形成部と、同踏ん張り面形成部の後端から運転部の座席の側方位置まで後上方へ向けて傾斜する側方傾斜部とを具備させ、踏ん張り面形成部に踏ん張り面部を形成することにより、下り傾斜路面を走行する際には、オペレータが踏ん張り面に足を載せて踏ん張ることができて、オペレータの恐怖感をなくすことができるようにしている。
【0014】
左右側フレーム形成パイプは、それぞれ前後車輪の直上方位置に配置することにより、植立している果樹に対しては、本機の外周縁部として左右側フレーム形成パイプが接触することがあるとしても、果樹を損傷等することがなく、同果樹の保護が図れると共に、左右側フレーム形成パイプがガードフレームとして機能してオペレータの保護も図れるようにしている。
【0015】
左右側フレーム形成パイプの側方傾斜部に、握り部を設けると共に、同握り部は運転部の座席の側方に配置することにより、オペレータが運転部に乗降する際には、握り部を把持することにより楽に乗降することができるようにしている。
【0016】
運転部に設けた座席の直後方位置において、左右側フレーム形成パイプ間に、正面視門型に形成したロールバーを跨架することにより、上り傾斜路面を走行する際に、オペレータに安心感を与えることができるようにしている。
【0017】
ロールバーは、運転部の座席に設けた背もたれ部の近傍位置にて、略垂直に起立した位置と、後方へ倒伏させた位置との間で起倒自在とすることにより、必要に応じてロールバーを起立させてオペレータを保護する形態とすることも、また、ロールバーを倒伏させて荷物等を載置する形態とすることもできるようにしている。
【0018】
また、本機を格納庫等に格納する際には、ロールバーを倒伏させることにより、格納スペースを小さくすることもできるようにしている。
【0019】
ロールバーの頂部に、前方へ張出し状のサンバイザー部を設けることにより、オペレータを直射日光から保護することができて、オペレータの疲労を軽減することができるようにしている。
【0020】
メインフレームの前部に、ハンドルポストをサブフレームの踏ん張り面形成部と略直交する方向に立設することにより、運転部の座席に着座したオペレータは、踏ん張り面形成部に形成した踏ん張り面部に足を載せた楽な姿勢で、ハンドルポストの上端に取付けたハンドルを操作することができて、ハンドルの操作性を向上させることができるようにしている。
【0021】
サブフレームとロールバーは、それぞれ丸パイプにより形成することにより、三次元空間で自由な方向に屈曲させて形成することができ、しかも、溶接部品点数の削減が図れて、デザイン性を高めることができるようにしている。
【0022】
前後方向に伸延する左右一対のメインフレームに、それぞれ左右一対の前車輪をフロントアクスルケースを介して取付けると共に、左右一対の後車輪をリヤアクスルケースを介して取付け、これら前車輪と後車輪との各車軸間において、メインフレームに変速ケースとエンジンとを配置すると共に、前車軸の近傍に変速ケースを配置し、かつ、後車軸の近傍にエンジンを配置することにより、メインフレーム上の重量バランスを良好にして、操向操作時の車体の安定性を高めている。
【0023】
しかも、変速ケースとエンジンは、それぞれメインフレームの地上高と同等若しくはそれよりも高い位置に配置することにより、本機を圃場に形成した畝を跨いだ状態で走行させながら農作業をする際に、変速ケースやエンジンが畝や農作物に当らないようにしている。
【0024】
メインフレームの前部に変速ケースを配置し、同変速ケースに左右一対のフロントアクスルケースを連動連設すると共に、同変速ケースにその後方に配置したリヤアクスルケースを伝動機構を介して連動連結し、同リヤアクスルケースにサイドクラッチを設けることにより、四輪駆動にて操向操作が行なえ、傾斜路面の多い山間地においても楽に走行させることができると共に、サイドクラッチ操作により回向性を良好に確保することができるようにしている。
【0025】
メインフレームの前部に配置した変速ケースの直上方位置に、運転部の座席を配置することにより、同座席に着座して操向操作を行なうオペレータの視線を高位置に確保して、車体前方の視界性を良好に確保することができ、しかも、操向操作時の安全性を高めることができるようにしている。
【0026】
フレーム構造は、エンジンの左右側方に沿わせて前後方向に伸延する左右一対のメインフレームを配置し、両メインフレームの前部に左右側方へ膨出するループ状のステップフレームを取付け、同ステップフレームの後部より左右一対のサブフレームを後方へ向けて伸延させて形成することにより、剛性を確保したまま軽量化することができると共に、フレーム構造の部品点数の削減が図れるようにしている。
【0027】
ステップフレームは、丸パイプにより形成することにより、三次元空間で自由な方向に屈曲させて形成することができ、しかも、溶接部品点数の削減が図れて、デザイン性を高めることができるようにしている。
【0028】
ボンネットの上部に小物収容部を設けることにより、同小物収容部にメンテナンス作業に必要な工具等の小物を収容することができて、農作業現場においても、速やかにメンテナンスが行なえるようにしている。
【0029】
しかも、小物収容部は、ボンネットの上部に設けているために、オペレータは楽な姿勢で小物収容部により工具等を出入れできるようにしている。
【0030】
運転部に設けた座席を昇降位置調節自在とすることにより、作業条件に応じて座席を昇降位置調節することにより、オペレータの視点の高さを適宜変更することができて、作業能率と作業上の安全性とを向上させることができるようにしている。
【0031】
メインフレームの左右外側上方位置に、前後方向に伸延する左右一対のサブフレームを配置し、各サブフレームの後端にリフレクターを取付けることにより、夜間走行中も、後方より本機をリフレクターを介して視認できるようにしている。
【0032】
しかも、リフレクターは、メインフレームの左右外側上方位置に配置したサブフレームの後端に取付けることにより、後方からも視認し易い位置にあり、夜間走行における安全性を確保することができるようにしている。
【0033】
また、サブフレームが中空パイプの場合には、同サブフレームの後端をリフレクターにより塞ぐことができ、同サブフレームに別途に閉塞用部材を設けることなく、同サブフレーム中に雨水やゴミ等が浸入するのを防止できる。
【0034】
メインフレームの後端部に昇降機構を設け、同昇降機構に荷物容器を取付けることにより、荷物を運搬する必要性のある場合には、同荷物容器中に荷物を収容して運搬できるようにしている。
【0035】
しかも、荷物容器は、昇降機構を昇降させることにより、荷物を楽に積込み・積降しできる高さに調節して、同積込み・積降し作業をスムーズに行なえるようにしている。
【0036】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0037】
図1〜図3に示すAは、本発明に係る第1実施例としての小型乗用作業車であり、同小型乗用作業車Aは、車体フレーム1の前部にフロントアクスルケース2を介して左右一対の前車輪3,3を取付けると共に、後部にリヤアクスルケース4を介して左右一対の後車輪5,5を取付けて車体支持構造体6を構成しており、リヤアクスルケース4の左右側部には、それぞれサイドクラッチ4a,4a を設けている。3aは前車軸、5aは後車軸である。
【0038】
そして、車体支持構造体6に運転部7と変速ケース8とエンジン9と燃料タンク10とマフラー11とを設け、車体フレーム1の後端に昇降機構12をステー13を介して取付け、同昇降機構12に荷物容器14を取付けている。
【0039】
なお、本実施例では、昇降機構12に荷物容器14を取付けているが、同昇降機構12には耕耘作業機等の各種作業機を取付けることもでき、同各種作業機はエンジン9より動力を取出して駆動することができる。
【0040】
車体フレーム1は、図1〜図3に示すように、前後方向に伸延する左右一対のメインフレーム20,20 と両メインフレーム20,20 の前端部と後端部との間に架設した平面視略U字状のサブフレーム21と、同サブフレーム21上に起倒自在に立設した正面視門型のロールバー22と、メインフレーム20,20 の後端部とサブフレーム21の後端部との間に介設した支持フレーム23とを具備している。
【0041】
サブフレーム21は、左右幅方向に伸延させて左右側のメインフレーム20,20 の前端間に横架した前側フレーム形成パイプ24と、同前側フレーム形成パイプ24の左右側端より後方へ向けて伸延させた左右側フレーム形成パイプ25,25 とから形成している。
【0042】
そして、左右側フレーム形成パイプ25,25 は、それぞれ前後車輪3,3,5,5の直上方位置に配置しており、前端から後下方へ向けて傾斜する踏ん張り面形成部25a,25a と、各踏ん張り面形成部25a,25a の後端から後述する運転部7の座席36の側方位置まで後上方へ向けて傾斜する側方傾斜部25b,25b と、各側方傾斜部25b,25b からメインフレーム20,20 の後端上方位置まで略水平に伸延する後方伸延部25c,25c とから形成している。
【0043】
また、上記側方傾斜部25b,25b には、それぞれ握り部26,26 を設けると共に、同握り部26,26 は運転部7の座席36の左右側方に配置している。
【0044】
上記側方傾斜部25b,25b の後端には、それぞれリフレクター70,70 を取付けている。
【0045】
さらに、左右側の踏ん張り面形成部25a,25a 間には、両踏ん張り面形成部25a,25a と同一平面上にて前端から後下方へ向けて傾斜状の踏ん張り面部71を張設しており、オペレータは、同踏ん張り面部71に足を載せた楽な姿勢でハンドル操作が行なえるようにすると共に、下り傾斜路面を走行する際には、オペレータは踏ん張り面部71上で足を踏ん張ることができるようにしている。
【0046】
ロールバー22は、運転部7の座席の直後方位置において、上記サブフレーム21の後方伸延部25c,25c 間に跨架しており、左右一対の支柱部22a,22a と、両支柱部22a,22a の上端間に横架した平面視コ字状で前方へ張出し状のサンバイザー部22b とから形成している。72は、サンバイザー部22b に張設した幌体であり、同幌体72を日差しの強い時期に適宜張設して、オペレータを直射日光から保護できるようにしている。
【0047】
そして、左右一対の支柱部22a,22a は、それぞれ後方伸延部25c,25c に下端部を支持ブラケット27,27 を介して横方向の枢軸28,28 により起倒自在に取付け、各支柱部22a,22a の下端部後面に、上下縦長の固定ブラケット29,29 を取付け、各固定ブラケット29,29 に上下一対の固定ピン孔29a,29a,29a,29a を形成する一方、支持ブラケット27,27 にも固定ピン孔27a,27a を形成している。
【0048】
しかも、ロールバー22は、運転部7の座席に設けた背もたれ部の近傍位置にて略垂直に起立した位置と、後方へ倒伏させた位置との間で枢軸28,28 を中心に起倒自在とし、起立位置と倒伏位置とで支持ブラケット27,27 と固定ブラケット29,29 とにそれぞれ形成した固定ピン孔27a,29a 同士が符合し、符合した固定ピン孔27a,29a 中に固定ピン30を挿通して、ロールバー22を固定可能としている。
【0049】
ここで、上記した車体フレーム1の各構成部材であるメインフレーム20,20 、サブフレーム21、及び、ロールバー22は、それぞれ丸パイプを使用して形成している。
【0050】
運転部7は、図1〜図3に示すように、メインフレーム20,20 の前端部にハンドルポスト31をサブフレーム21の踏ん張り面形成部25a,25a と略直交する方向に立設し、同ハンドルポスト31の上端にハンドル32を取付け、同ハンドル32の後方に位置するメインフレーム20,20 上に座席支持台33を配置し、同座席支持台33上に座席支持板34を座席昇降機構35を介して昇降位置調節自在に載置し、同座席支持板34上に座席36を載置している。36a は座部、36b は背もたれ部である。
【0051】
しかも、座席36は、下面前部に取付ブラケット37を下方へ突設し、同取付ブラケット37に複数の取付孔37a を前後方向に間隔を開けて形成し、座席支持板34の前部に枢支孔38a を有する枢支ブラケット38を突設して、枢支ブラケット38の枢支孔38a に取付ブラケット37の取付孔37a のいずれかを符合させると共に、枢支ピン39を挿通して枢支することにより、座席36を前後位置調節自在かつ、前方へ反転自在としている。40はクッションゴムである。
【0052】
さらに、前記した座席昇降機構35は、昇降調節レバー35a を具備して、同昇降調節レバー35a を操作することにより、座席支持板34を介して座席36を昇降位置調節自在としている。
【0053】
また、ハンドルポスト31の下端とフロントアクスルケース2の左右側端部に設けた可動側軸ケース2b,2b との間にはステアリング機構(図示せず)を介設して、前輪操舵が行えるようにしている。
【0054】
座席支持台33の下方位置には、前車軸3aの近傍に位置させて変速ケース8を配置し、同変速ケース8の後方位置で、かつ、後車軸5aの近傍に位置させてエンジン9を配置し、同エンジン9の右側方位置に燃料タンク10を配置しており、これらは、前車軸3aと後車軸5aとの間に配置すると共に、それぞれメインフレーム(20,20) の地上高(H)と同等若しくはそれよりも高い位置に配置している。41はバッテリ、42は、エンジン9の出力プーリ9aと変速ケース8の入力プーリ8aとの間に巻回した伝動ベルトである。
【0055】
変速ケース8には、前記フロントアクスルケース2を連動連設すると共に、リヤアクスルケース4を伝動シャフト(図示せず)を介して連動連結している。
【0056】
エンジン9と燃料タンク10の上方は、図1及び図4に示すように、ボンネット45により被覆しており、同ボンネット45の上部には小物収納部46を設けている。
【0057】
そして、小物収納部46は、ボンネット45の天井壁に上面開口の凹部46a を形成し、同凹部46a に開閉蓋46b を開閉自在に取付けている。46c は開閉枢支部、46d は閉塞係止用フック、46e はフック受片である。
【0058】
昇降機構12は、図1に示すように、左右一対のリフトアーム12a,12a と左右一対のロアリンク12b,12b とリフトリンク12c,12c とトップリンク12d とリフトシリンダ(図示せず)とを具備している。
【0059】
荷物容器14は、前壁上部にトップリンク連結片14a を設け、前壁下部にロアリンク連結片14b,14b を設けて、上記昇降機構12のトップリンク12d とロアリンク12b,12b に連結ピン47,48 により着脱自在に取付けている。
【0060】
図5及び図6は、第2実施例としての小型乗用作業車Aを示しており、同小型乗用作業車Aは、基本的構造を前記第1実施例の小型乗用作業車Aと同じくしているが、サブフレーム21の左右側フレーム形成パイプ25,25 に後方伸延部25c,25c を形成することなく、側方傾斜部25b,25b の後端部を垂直上方へ屈曲させてロールバー支持部25d,25d を形成し、同ロールバー支持部25d,25d 間にロールバー22を起倒自在に跨架している点で異なる。
【0061】
また、図5及び図6中、73は、ロールバー22の各支柱部22a,22a の下端に取付けた取付ブラケット、73a,25e はそれぞれ取付ブラケット73とロールバー支持部25d に形成した固定ピン孔であり、符合する固定ピン孔73a,25e 中に固定ピン30を抜き差しすることにより、ロールバー22を起立位置と倒伏位置とにそれぞれ固定可能としている。
【0062】
図7及び図8は、第3実施例としての小型乗用作業車Aを示しており、同小型乗用作業車Aは、基本的構造を前記第1実施例の小型乗用作業車Aと同じくしているが、車体フレーム1の形状とフロントアクスルケース2の取付構造と燃料タンク10の形状及び配設位置において異なり、以下に異なる部分について説明する。
【0063】
すなわち、車体フレーム1は、図7及び図8に示すように、エンジン9の左右側方に沿わせて前後方向に伸延する左右一対のメインフレーム20,20 と両メインフレーム20,20 の前部に取付けて左右側方へ膨出するループ状のステップフレーム50と、同ステップフレーム50の後部左右側位置よりそれぞれ後方へ向けて伸延させて形成した左右一対のサブフレーム21,21 と、同サブフレーム21,21 の後端と上記メインフレーム20,20 の後端との間に介設した略U字状の支持フレーム23とを具備している。
【0064】
そして、メインフレーム20,20 とステップフレーム50とは、同一水平面上に配置し、また、サブフレーム21,21 は、前端より運転部7の座席36の前端側方位置まで後上方へ傾斜状の前部傾斜部21a,21a と、同前部傾斜部21a,21a の後端よりエンジン9の後端側方位置まで後上方へ傾斜状の側部傾斜部21b,21b と、両側部傾斜部21b,21b の前端部同士を連結する連結部21c とから形成している。67は、左右一対の側部傾斜部21b,21b の中途部間に横架した座席支持フレームである。
【0065】
このように、車体フレーム1を形成することにより、所要の剛性を確保したまま重量の軽減と部品点数の削減を図っている。
【0066】
また、メインフレーム20,20 の前部間にはハンドルポスト支持台51を横架し、同支持台51上にハンドルポスト31を後上方へ向けて傾斜状に立設している。52はピットマンアーム、62はハンドルコラムである。
【0067】
フロントアクスルケース2は、図7〜図9に示すように、メインフレーム20とサブフレーム21との間に正面視L字状のケース支持体53を架設し、同ケース支持体53に縦長の固定側軸ケース2aの上部を固定し、同固定側軸ケース2aの下端に縦長の可動側軸ケース2bの上端を同軸的かつ、軸線廻りに回動自在に接続し、同可動側軸ケース2bの下端部に前車軸3を前車軸3aを介して取付けている。54は、固定側軸ケース2a中と可動側軸ケース2b中とにわたって挿通した縦軸、55,56 は、縦軸54の上下端部に取付けた上下側ベベルギヤ、57は、前車軸3aに取付けると共に、上記下側ベベルギヤ56に噛合させた大径ベベルギヤ、58は固定ボルトである。
【0068】
そして、上記フロントアクスルケース2の固定側軸ケース2aの上部は、変速ケース8に横長の伝動軸59を介して連動連結している。60は、伝動軸59に取付けると共に、前記上側ベベルギヤ55に噛合させた伝動ベベルギヤ、61はケース支持体53に形成した伝動軸挿通孔である。
【0069】
また、フロントアクスルケース2は、ケース支持体53に固定ボルト58を介して着脱自在に取付けて、メンテナンスと組付け作業が楽に行なえるようにすると共に、フロントアクスルケース2とケース支持体53との間にトレッド調節用筒体(図示せず)を介設することにより、前車輪3,3のトレッド調節が容易に行なえるようにしている。
【0070】
なお、可動側軸ケース2bに突設したナックルアーム2cと前記ピットマンアーム52との間に、図示しないステアリング機構を介設してステアリング操作が行なえるようにしている。
【0071】
燃料タンク10は、図7及び図8に示すように、変速ケース8の直後方位置において、メインフレーム20,20 上に載置しており、偏平箱型に形成すると共に、天井壁の中央部に前後方向に伸延する凹溝10a を形成し、同凹溝10a 中に前後方向に伸延する伝動機構としての伝動シャフト65を配置して、同伝動シャフト65により変速ケース8とリヤアクスルケース4とを連動連結している。
【0072】
そして、かかる燃料タンク10の直上方位置にエンジン9を配置している。
【0073】
このようにして、燃料タンク10とエンジン9とを、伝動シャフト65に干渉させることなくコンパクトに配置している。
【0074】
図10及び図11は、第4実施例としての小型乗用作業車Aを示しており、同小型乗用作業車Aは、前記第3実施例としての小型乗用作業車Aと基本的構造を同じくしているが、車体フレーム1において、サブフレーム21を、前側立上り部21d と前後方向水平伸延部21e と後側立上り部21f とから一体的に形成している点で異なる。66は、メインフレーム20,20 の後端同士を連結する連結フレームである。
【0075】
【効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0076】
▲1▼ 請求項1記載の本発明では、前後方向に伸延する左右一対のメインフレームに、それぞれ左右一対の前車輪をフロントアクスルケースを介して取付けると共に、左右一対の後車輪をリヤアクスルケースを介して取付け、これら前車輪と後車輪との車軸間において、メインフレームに変速ケースとエンジンと燃料タンクとを配置すると共に、前車軸の近傍に変速ケースを配置し、かつ、後車軸の近傍にエンジンを配置しているために、メインフレーム上の重量バランスを良好にすることができて、操向操作時の車体の安定性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る小型乗用作業車の側面図。
【図2】同小型乗用作業車の平面図。
【図3】同小型乗用作業車の正面図。
【図4】小物収容部の断面側面図。
【図5】第2実施例としての小型乗用作業車の側面図。
【図6】同小型乗用作業車の平面図。
【図7】第3実施例としての小型乗用作業車の側面図。
【図8】同小型乗用作業車の平面図。
【図9】フロントアクスルケースの断面正面図。
【図10】第4実施例としての小型乗用作業車の側面図。
【図11】同小型乗用作業車の平面図。
【符号の説明】
A 小型乗用作業車
1 車体フレーム
2 フロントアクスルケース
3 前車輪
4 リヤアクスルケース
5 後車輪
6 車体支持構造体
7 運転部
8 変速ケース
9 エンジン
10 燃料タンク
Claims (1)
- 前後方向に伸延する左右一対のメインフレーム(20,20)と、両メインフレーム(20,20)の前端部と後端部との間に架設したサブフレーム(21)と、メインフレーム(20,20)の後端部とサブフレーム(21)の後端部との間に介設した支持フレーム23とを具備する車体フレーム(1)に、それぞれ左右一対の前車輪(3,3)をフロントアクスルケース(2)を介して取付けると共に、左右一対の後車輪(5,5)をリヤアクスルケース(4)を介して取付け、これら前車輪(3,3)と後車輪(5,5)との各車軸(3a,3a,5a,5a)間において、メインフレーム(20,20)上に変速ケース(8)とエンジン(9)とを配置すると共に、前車軸(3a,3a)の近傍に変速ケース(8)を配置し、後車軸(5a,5a)の近傍にエンジン(9)を配置し、メインフレーム(20,20)の前端部にハンドルポスト(31)を配置し、車体フレーム(1)の後端に昇降機構(12)を介して荷物容器(14)又は耕耘作業機等の各種作業機を設けたことを特徴とする小型乗用作業車。
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JP19943496A JP3853874B2 (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | 小型乗用作業車 |
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Publications (2)
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JPH1035530A JPH1035530A (ja) | 1998-02-10 |
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ID=16407762
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JP19943496A Expired - Fee Related JP3853874B2 (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | 小型乗用作業車 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Families Citing this family (1)
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1996
- 1996-07-29 JP JP19943496A patent/JP3853874B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN101773001B (zh) * | 2010-01-08 | 2012-10-24 | 明日新 | 旱田多功能作业机 |
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