JPH10297529A - 小型乗用作業車 - Google Patents

小型乗用作業車

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JPH10297529A
JPH10297529A JP12811297A JP12811297A JPH10297529A JP H10297529 A JPH10297529 A JP H10297529A JP 12811297 A JP12811297 A JP 12811297A JP 12811297 A JP12811297 A JP 12811297A JP H10297529 A JPH10297529 A JP H10297529A
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JP
Japan
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arm
frame
frame forming
extending
transmission
Prior art date
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Pending
Application number
JP12811297A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinari Yamashita
佳成 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
Application filed by Seirei Industry Co Ltd, Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Seirei Industry Co Ltd
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Publication of JPH10297529A publication Critical patent/JPH10297529A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体の前方において各種農作業を行なうこと
ができる小型乗用作業車を提供すること。 【解決手段】 前後方向に伸延するメインフレームに、
左右一対の前車輪と後車輪をそれぞれ取付け、メインフ
レームにはサブフレームを取付けると共に、同サブフレ
ームは、左右幅方向に伸延させた前側フレーム形成体
と、同前側フレーム形成体の左右側端より後方へ向けて
伸延させた左右側フレーム形成体とを具備し、左右側フ
レーム形成体には、前端から後下方へ向けて傾斜する左
右側踏ん張り面形成部を形成し、同踏ん張り面形成部と
前側フレーム形成体とにより形成される傾斜面の直下方
の下部空間内に、車輪操舵機構の一部を配設すると共
に、その直下方に前側昇降機構を配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型乗用作業車に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、小型乗用作業車の一形態として、
前後方向に伸延するメインフレームに、左右一対の前車
輪を前車輪伝動ケースを介して取付けると共に、左右一
対の後車輪を後車輪伝動ケースを介して取付け、上記メ
インフレームに運転部とエンジンと変速ケースを支持さ
せたものがある。
【0003】そして、メインフレームの後端部には昇降
機構を設けて、同昇降機構に各種作業機を連結して、か
かる各種作業機により各種農作業が行なえるようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した小
型乗用作業車では、車体の後方に各種作業機を昇降機構
を介して連結して、各種農作業が行なえるようにしてい
るが、山間地域等の狭隘地においては、車体の後方に各
種作業機を取付けて作業を行なうと、作業能率が悪い場
合や、作業が制約される場合がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、前
後方向に伸延するメインフレームに、左右一対の前車輪
と後車輪をそれぞれ取付け、メインフレームにはサブフ
レームを取付けると共に、同サブフレームは、左右幅方
向に伸延させた前側フレーム形成体と、同前側フレーム
形成体の左右側端より後方へ向けて伸延させた左右側フ
レーム形成体とを具備し、左右側フレーム形成体には、
前端から後下方へ向けて傾斜する左右側踏ん張り面形成
部を形成し、同踏ん張り面形成部と前側フレーム形成体
とにより形成される傾斜面の直下方の下部空間内に、車
輪操舵機構の一部を配設すると共に、その直下方に前側
昇降機構を配設したことを特徴とする小型乗用作業車を
提供せんとするものである。
【0006】また、本発明は、前側昇降機構は、前側フ
レーム形成体の直下方位置に、左右方向に伸延するアー
ム支軸を配置し、同アーム支軸に、前方へ伸延する左右
一対の昇降アームの基端部と、上方へ伸延する作動アー
ムの基端部とをそれぞれ取付け、同作動アームの先端部
に、下部空間内に配置したリフトシリンダのピストンロ
ッドの先端部を連動連結したことにも特徴を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。
【0008】すなわち、本発明に係る小型乗用作業車
は、メインフレームの前部に左右一対の前車輪を取付け
ると共に、後部に左右一対の後車輪を取付けて車体支持
構造体を構成している。
【0009】そして、車体支持構造体に運転部と変速ケ
ースとエンジンとを設け、車体フレームの後端に昇降機
構を取付け、同昇降機構に各種作業機を連結可能として
いる。
【0010】このように、車体支持構造体を、メインフ
レームと左右一対の前後車輪とから構成することによ
り、同車体支持構造体の重量を大幅に軽減している。
【0011】しかも、車体支持構造体の構成部材とし
て、変速ケースやエンジン等のパワーラインを使用して
いないために、これらパワーラインの軽量化が図れる。
【0012】メインフレームには、本機の外骨格を形成
するサブレームを取付けて、同サブフレームをガードフ
レームとして、又、分草フレームとして機能させるよう
にしている。
【0013】メインフレームの前部上方位置に、左右一
対の前車輪伝動ケースを取付け、同前車輪伝動ケースに
前車輪を連動連結する一方、メインフレームの後部上方
位置に、左右一対の後車輪伝動ケースを取付け、同後車
輪伝動ケースに後車輪を連動連結している。
【0014】このようにして、メインフレームへの前・
後車輪伝動ケースの取付け作業が簡単に行なえて、各前
・後車輪伝動ケースに前・後車輪を連動連結することに
より構成される車体支持構造体の組付け作業が迅速かつ
確実に行なえて、組付け作業能率の向上が図れるように
している。
【0015】しかも、メインフレームは、前・後車輪伝
動ケースの下方に配置することにより、同メインフレー
ムが前・後車輪伝動ケースのアンダーガード機能を果
し、前・後車輪伝動ケースの損傷等の防止が図れるよう
にしている。
【0016】左右側フレーム形成体には、前端から後下
方へ向けて傾斜する左右側踏ん張り面形成部を形成し、
同踏ん張り面形成部と前側フレーム形成体とにより形成
される傾斜面の直下方の下部空間内に、車輪操舵機構の
一部を配設すると共に、その直下方に前側昇降機構を配
設している。
【0017】このようにして、同前側昇降機構に各種作
業機を連結して、車体の前方において各種農作業を行な
うことができる。
【0018】従って、山間地域等の狭隘地においても、
各種農作業を能率良く行なうことができる。
【0019】前側昇降機構は、前側フレーム形成体の直
下方位置に、左右方向に伸延するアーム支軸を配置し、
同アーム支軸に、前方へ伸延する左右一対の昇降アーム
の基端部と、上方へ伸延する作動アームの基端部とをそ
れぞれ取付け、同作動アームの先端部に、下部空間内に
配置したリフトシリンダのピストンロッドの先端部を連
動連結している。
【0020】このようにして、前側昇降機構がメインフ
レームよりも下方へ大きく張出すことがなく、同前側昇
降機構の地上高を大きく確保することができて、前側昇
降機構が地上の障害物等に衝突するのを防止することが
でき、同前側昇降機構に連結した各種作業機により各種
農作業を効率良く行なうことができる。
【0021】しかも、左右一対の昇降アームは、前側フ
レーム形成体の直下方位置に配置したアーム支軸に基端
部を取付けているために、両昇降アームの昇降回動範囲
を大きく確保することができると共に、昇降アームの前
方への張出し量を小さくして、車体全体をコンパクトに
形成することができる。
【0022】さらには、各種作業機は、昇降アームの先
端部に連結した状態にて車体に近接させることができ、
車体の前後重量バランスを良好にすることができる。
【0023】従って、この点からも山間地域等の狭隘地
における各種農作業の制約を少なくして、効率良く各種
農作業を行なうことができる。
【0024】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0025】図1〜図3に示すAは、本発明に係る小型
乗用作業車であり、同小型乗用作業車Aは、車体フレー
ム1上の略中央部に変速ケース2を設け、同変速ケース
2の左右側部にそれぞれ前車輪伝動ケース3,3を連動
連設し、各前車輪伝動ケース3,3に前車輪4,4を前
車軸4a,4a を介して取付けると共に、車体フレーム1上
の後部に後車輪センター伝動ケース5を設け、同後車輪
センター伝動ケース5の左右側部にそれぞれ後車輪伝動
ケース6,6を連動連設し、各後車輪伝動ケース6,6
に後車輪7,7を後車軸7a,7a を介して取付けて、車体
支持構造体8を構成している。
【0026】そして、車体支持構造体8には、図4及び
図5にも示すように、前端部に前側昇降機構96を設け、
前部に運転部9を設けると共に、前記変速ケース2と後
車輪センター伝動ケース5との間にエンジン10とマフラ
ー11とを配設して、同エンジン10に変速ケース2を第1
伝動機構12を介して連動連結し、同変速ケース2に後車
輪センター伝動ケース5を第2伝動機構13を介して連動
連結している。18はバッテリーである。
【0027】また、後車輪センター伝動ケース5の後端
には、左右一対の作業機連結体14,14 を後方に向けて突
設し、両作動機連結体14,14 間に伝動軸15を横架して、
同伝動軸15をエンジン10に第3伝動機構16を介して連動
連結し、車体フレーム1の後端部には後側昇降機構17を
設けている。
【0028】このようにして、各種作業機(図示せず)
を、車体支持構造体8の前方に前側昇降機構96を介して
昇降可能に連結することも、また、車体支持構造体8の
後方に作動機連結体14,14 と昇降機構17とを介して昇降
可能に連結すると共に、各種作業機に第3伝動機構16を
介して動力を伝達可能としている。
【0029】車体フレーム1は、図4及び図5に示すよ
うに、前後方向に伸延する左右一対のメインフレーム2
0,20 と、両メインフレーム20,20 の前端部と後端部と
の間に架設した平面視矩形枠状のサブフレーム21と、同
サブフレーム21上に起倒自在に立設した正面視門型のロ
ールバー22と、同ロールバー22とサブフレーム21の前端
部との間に介設した平面視矩形枠状のガードフレーム23
とを具備している。
【0030】左右一対のメインフレーム20,20 は、図4
及び図5に示すように、変速ケース2の左右幅よりもや
や広幅の間隔を保持して前後方向に直状に伸延する本体
フレーム形成体20a,20a と、各本体フレーム形成体20a,
20a の前端より内側前方へ向けて伸延する前側フレーム
形成体20b,20b と、各本体フレーム形成体20a,20a の後
端より後上方へ向けて傾斜状に伸延する後側傾斜フレー
ム形成体20c,20c と、各後側傾斜フレーム形成体20c,20
c の後端より直上方へ立上げ状に伸延する後側立上げフ
レーム形成体20d,20d とから形成している。
【0031】そして、左右一対の前側フレーム形成体20
b,20b は、前車軸4a,4a よりも前方位置で、かつ、左右
側前車輪4,4の内側方に配置し、両形成体20b,20b の
左右幅を、平面視にて、前方へ漸次細幅状に形成して、
左右側前車輪4,4の切角を大きく確保することができ
るようにしている。
【0032】また、左右一対の前側フレーム形成体20b,
20b の前端間には、左右幅方向に伸延するサブフレーム
連結体30を取付ブラケット31を介して横架している。32
は取付ボルトである。
【0033】左右一対の本体フレーム形成体20a,20a の
前部間には、前側連結体33を横架し、同前側連結体33の
直後方に位置する本体フレーム形成体20a,20a の上面部
分には、それぞれ前車輪伝動ケースステー34,34 を突設
し、両ステー34,34 の上端中央部に形成した嵌合用凹部
34a,34a に、それぞれ左右幅方向に伸延する左右側前車
輪伝動ケース3,3の中途部を嵌合すると共に、各ステ
ー34,34 と各伝動ケース3,3に取付けた連結ブラケッ
ト3aとを左右方向より当接させると共に、連結ボルト3
b,3b により連結して、左右一対の本体フレーム形成体2
0a,20a により変速ケース2を下方より支持している。
【0034】従って、左右一対の本体フレーム形成体20
a,20a への左右側前車輪伝動ケース3,3の組付け作業
を簡単かつ確実に行なうことができる。
【0035】そして、左右一対の本体フレーム形成体20
a,20a の後部間には後側連結パイプ35を横架し、同後側
連結パイプ35の左右側部より左右一対のエンジン支柱3
6,36を立設している。
【0036】左右一対の後側傾斜フレーム形成体20c,20
c の中途部には、それぞれ後車輪伝動ケースステー37,3
7 を突設し、両ステー37,37 の上端中央部に形成した嵌
合用凹部37a,37a にそれぞれ左右幅方向に伸延する左右
側後車輪伝動ケース6,6の中途部を嵌合すると共に、
各ステー37,37 と各伝動ケース6,6に取付けた連結ブ
ラケット6a,6a とを左右方向より当接させると共に、連
結ボルト6b,6b により連結して、左右一対の後側傾斜フ
レーム形成体20c,20c により後車輪センター伝動ケース
5を下方より支持している。
【0037】従って、左右一対の後側傾斜フレーム形成
体20c,20c への左右側後車輪伝動ケース6,6の組付け
作業を簡単かつ確実に行なうことができ、前記した左右
側前車輪伝動ケース3,3の組付け作業と相俟って、車
体支持構造体8の組付け作業を簡単かつ確実に行なうこ
とができる。
【0038】しかも、各後車輪伝動ケースステー37の下
端には、リンク連結ブラケット37bを下方へ垂設して、
同リンク連結ブラケット37b に昇降機構17の一部を構成
するロワリンク38の基端部を連結ピン39により連結して
いる。
【0039】ここで、後側傾斜フレーム形成体20c の傾
斜角度は、ロワリンク38の最上昇傾斜角度と略同一に形
成して、同ロワリンク38が後側傾斜フレーム形成体20c
に干渉しないようにしている。
【0040】左右一対の後側立上げフレーム形成体20d,
20d は、後車軸7a,7a よりも後方位置にて立上り状に形
成しており、両形成体20d,20d の上部にリフトアームス
テー40,40 を取付け、両リフトアームステー40,40 間に
アーム支軸41を横架し、同アーム支軸41に左右一対のリ
フトアーム42,42 の基端と、作動用アーム43の基端を取
付け、同作動用アーム43の先端部と前記作業機連結体14
との間に昇降シリンダ44を介設すると共に、各リフトア
ーム42,42 の先端部と前記ロワリンク38,38 の各先端部
との間にリフトリンク45,45 を介設し、これらと作業機
連結体14に連結したトップリンク17a とにより昇降機構
17を構成している。
【0041】そして、各後側立上げフレーム形成体20d,
20d の上端には、それぞれ後述する後側フレーム形成体
26を固定するための固定ブラケット46,46 を取付けてい
る。
【0042】サブフレーム21は、図4及び図5に示すよ
うに、左右幅方向に伸延させた前側フレーム形成体24
と、同前側フレーム形成体24の左右側端より後方へ向け
て伸延させた左右側フレーム形成体25,25 と、両左右側
フレーム形成体25,25 の後端部間に横架した後側フレー
ム形成体26とから形成しており、メインフレーム20,20
の前端間に横架したサブフレーム連結体30の左右側端に
左右側フレーム形成体25,25 の前部を固定すると共に、
メインフレーム20,20 の後側立上げフレーム形成体20d,
20d の上端に後側フレーム形成体26を固定している。
【0043】そして、左右側フレーム形成体25,25 は、
それぞれ前後車輪4,4,7,7の直上方位置に配置し
ており、前端から後下方へ向けて傾斜する踏ん張り面形
成部25a,25a と、各踏ん張り面形成部25a,25a の後端か
ら後述する運転部9の座席74の側方位置まで後上方へ向
けて傾斜する側方傾斜部25b,25b と、各側方傾斜部25b,
25b の後端からメインフレーム20,20 の後側立上げフレ
ーム形成体20d,20d の上方位置まで略水平に伸延する後
方伸延部25c,25c とから形成している。
【0044】また、上記側方傾斜部25b,25b と後方伸延
部25c,25c とが接続している屈曲部をそれぞれ握り部2
7,27 となし、両握り部27,27 は運転部9の座席74の左
右側方に配置している。
【0045】上記後方伸延部25c,25c は、図1〜図5に
示すように、前部間に連結横フレーム49を横架し、ま
た、後端にそれぞれリフレクター50,50 を取付体51,51
を介して着脱自在に取付けている。
【0046】後側フレーム形成体26は、図4及び図5に
示すように、左右幅方向に伸延させた左右一対の後方伸
延部25c,25c の後端部間に横架しており、メインフレー
ム20の後側立上げフレーム形成体20d,20d 間の直上方に
位置する中途部26a を、左右側端部26b,26b よりも前方
に位置させるべく、これら左右側端部26b,26b と中途部
26a の左右側端部との間に左右側傾斜部26c,26c を形成
している。
【0047】そして、左側傾斜部26c の下面と中途部26
a の右側端部下面とにそれぞれ固定ブラケット47,47 を
取付けて、各固定ブラケット47,47 を前記後側立上げフ
レーム形成体20d,20d の上端に取付けた固定ブラケット
46,46 上に重合させて、固定ボルト48,48 により固定し
ている。
【0048】このようにして、後側フレーム形成体26
は、中途部26a の背後にリフトアーム42,42 との非干渉
空間S1を形成して、同非干渉空間S1によりリフトアーム
42,42の上昇回動角度を確保したままリフトアーム42,42
の回動支点を可及的に車体の中央部寄りに配置するこ
とができるようにしている。
【0049】その結果、昇降機構17を車体の中央部寄り
に配置することができ、同昇降機構17に連結する各種作
業機を車体に近接させることができて、車体の前後重量
バランスを良好にすることができる。
【0050】ロールバー22は、後述する運転部9の座席
74の直後方位置において、上記サブフレーム21の後方伸
延部25c,25c 間に跨架しており、左右一対の支柱部22a,
22aと、両支柱部22a,22a の上端間に横架した横フレー
ム部22b とから形成している。
【0051】そして、左右一対の支柱部22a,22a は、そ
れぞれ後方伸延部25c,25c に下端部を支持ブラケット2
8,28 を介して横方向の枢軸29,29 により起倒自在に取
付け、各枢軸29,29 よりも上方に位置する各支柱部22a,
22a の下部にピン挿通孔22c,22c を形成する一方、支持
ブラケット28,28 には、枢軸29,29 の直上方位置に起立
位置固定用ピン孔28a,28a を形成すると共に、枢軸29,2
9 の後方位置に後傾位置固定用ピン孔28b,28b を形成し
て、上記ピン挿通孔22c,22c といずれか一方のピン孔28
a,28a,28b,28b とを符合させて、固定ピン63を挿通する
ことにより、ロールバー22を起立位置と後傾位置とに姿
勢変更可能としている。28c 後傾位置ストッパーであ
る。
【0052】しかも、後傾位置に姿勢変更したロールバ
ー22の上端は、後述する運転部9のハンドル68と地上高
を略同一に設定して、格納庫等への格納に要するスペー
スを小さくすることができるようにしている。
【0053】また、支持ブラケット28,28 には、図1〜
図5に示すように、ウインカー61,61 を取付ブラケット
62,62 を介して取付けている。
【0054】このようにして、本機を路上走行させる際
の安全走行を確保することができるようにしている。
【0055】ガードフレーム23は、図1〜図5に示すよ
うに、左右幅方向に伸延し、かつ、前側フレーム形成体
24よりもやや短幅に形成した前側下部フレーム形成体23
a と、前側下部フレーム形成体23a の左右側端よりロー
ルバー22の横フレーム部22bと略同一高さまで上方へ立
上げて形成した左右側立上りフレーム形成体23b,23b
と、両立上りフレーム形成体23b,23b の上端部より後方
のロールバー22の近傍位置まで伸延させて形成した左右
側前後伸延フレーム形成体23c,23c と、両前後伸延フレ
ーム形成体23c,23c の後端よりそれぞれ内側方へ対向状
に伸延させて形成した左右後側上部フレーム形成体23d,
23d と、両後側上部フレーム形成体23d,23d 間に横架し
た嵌合連結体23e とから形成している。
【0056】そして、前側下部フレーム形成体23a の左
右側部には、それぞれ逆L字状の連結ブラケット55,55
を取付け、両連結ブラケット55,55 を前側フレーム形成
体24の左右側部より下方へ垂設した連結片56,56 に連結
ボルト57,57 により連結している。
【0057】また、嵌合連結体23e は、左右幅方向に伸
延し、かつ、ロールバー22の横フレーム部22b に嵌合す
る断面半円弧状に形成して、中央部に連結ボルト孔58を
形成しており、横フレーム部22b の中央部にも連結ボル
ト挿通孔59を上下貫通状態に形成して、符合する連結ボ
ルト孔58と連結ボルト挿通孔59とに連結ボルト60を挿通
して、横フレーム部22b に嵌合連結体23e を連結してい
る。
【0058】このようにして、ガードフレーム23は、前
側フレーム形成体24と横フレーム部22b との間に着脱自
在に取付けて、運転部9に着座しているオペレータの保
護が図れるようにしている。
【0059】また、格納庫等に格納する際に、ガードフ
レーム23が支障となる場合には、取外すこともでき、こ
の際、ロールバー22は、前記したように必要に応じて後
傾位置に姿勢変更することができる。
【0060】ここで、上記した車体フレーム1の各構成
部材であるメインフレーム20,20 、サブフレーム21、ロ
ールバー22、及び、ガードフレーム23は、それぞれ丸パ
イプを使用して形成している。
【0061】運転部9は、図1〜図5に示すように、サ
ブフレーム21の前側フレーム形成体24の中央部と、サブ
フレーム連結体30の中央部との間にハンドルポスト支持
体65を左右側踏ん張り面形成部25a,25a と略同一角度に
て前傾状態に横架し、同ハンドルポスト支持体65上にハ
ンドルポスト66を前傾状態のハンドルポスト支持体65と
略直交する後傾状態にて立設し、同ハンドルポスト66中
にハンドル支軸67を挿通して、同ハンドル支軸67の上端
にハンドル68を取付ける一方、ハンドルポスト支持体65
の下方まで伸延させたハンドル支軸67の下端と変速ケー
ス2の下部との間に車輪操舵機構69を介設し、ハンドル
ポスト66をハンドルコラム70により被覆し、同ハンドル
コラム70の左側壁に前後進切替レバー71を取付けると共
に、同ハンドルコラム70の右側壁にアクセルレバー72を
取付けている。
【0062】そして、変速ケース2上には、座席支持機
枠73を介して座席74を載置し、同座席74の左側方に主変
速操作レバー75と副変速操作レバー76とを配設する一
方、右側方に昇降操作レバー77と作業機伝動クラッチ入
切操作レバー78と耕深調節操作レバー79とを配設してい
る。
【0063】しかも、これら各種操作レバー75,76,77,7
8,79は、前記したサブフレーム21の握り部27,27 の内方
かつ近傍に配置している。
【0064】このようにして、オペレータは、運転部9
に乗降する際には、握り部27を把持することにより楽に
乗降することができ、また、傾斜地作業において、各種
操作レバーを操作中に危険性を感じた際には、すばや
く、握り部27を把持することにより身体を確実に支える
ことができて、安全性を確保することができる。
【0065】座席支持機枠73は、図6及び図7に示すよ
うに、変速ケース2の左右側壁前部で、かつ、左右側前
車輪伝動ケース3,3の直上方位置に取付けた左右一対
のステー110,110 上に載設しており、左右一対のステー
110 上に上下位置調節機構111 を立設し、同上下位置調
節機構111 に座席支持体112 を変速ケース2の直上方位
置にて後方へ張出し状に取付け、同座席支持体112 上に
座席74を載置している。132 は固定ボルトである。
【0066】そして、上下位置調節機構111 は、固定部
113 と可動部114 と位置決め部115とから構成してい
る。
【0067】固定部113 は、前記ステー110,110 上に上
下方向に伸延する支柱116,116 を立設すると共に、両支
柱116,116 の中途部間に連結体117 を横架して形成して
おり、各支柱116,116 の上部にはロッド挿通孔118,118
を形成すると共に、各ロッド挿通孔118,118 に符合させ
て内側面にボス部119,119 を取付けている。
【0068】可動部114 は、支柱116,116 の外側面に沿
って上下方向に摺動する左右可動側壁120,120 と、両可
動側壁120,120 の前端縁間に架設した前壁121 とから形
成しており、各可動側壁120,120 には、それぞれ上下方
向に間隔を開けて三個の第1・第2・第3位置決め孔12
2,123,124 を形成すると共に、各位置決め孔122,123,12
4 間に、各位置決め孔122,123,124 の孔径よりも細幅の
連通溝125,126 を形成している。
【0069】しかも、各位置決め孔122,123,124 は、可
動部114 を上下方向に摺動させることにより、各支柱11
6,116 に形成したロッド挿通孔118,118 と符合させるこ
とができるようにすると共に、符合する両孔は同径に形
成している。
【0070】位置決め部115 は、前記ロッド挿通孔118,
118 、ボス部119,119 、及びこれらと符合する位置決め
孔中に、これらと同径に形成して左右方向に伸延する位
置決めロッド127 を挿通し、図7において、同位置決め
ロッド127 の左右側部と中央部にそれぞれ小径部127a,1
27b,127cを形成すると共に、右側端部に大径部127dを形
成しており、中途部の小径部127cの外周面には、復帰用
スプリング128 を巻回し、同復帰用スプリング128 の左
右側端に、同小径部127cに嵌合したリング状の左右側ス
プリング受体129,130 を当接させ、左側スプリング受体
129 は左側ボス部119 の端面に固定する一方、右側スプ
リング受体130 は小径部127cの中途部に固定ピン131 を
介して固定している。
【0071】このように、通常は、位置決めロッド127
の左右側部が位置決め孔中に挿通・嵌合状態となって、
可動部114 が位置決めロッド127 により固定されてお
り、右側端部の大径部127dを、図7において、復帰用ス
プリング128 の弾性付勢力に抗して左側方へ押圧して、
位置決めロッド127 を左側方へ摺動させると、位置決め
孔中に左右側小径部127a,127b が位置し、可動部114 が
連通溝125,126 を介して上下方向に摺動可能となる。
【0072】そこで、所望の位置決め孔をロッド挿通孔
118,118 に符合させたところで、押圧力を解除すると、
復帰用スプリング128 の弾性力により位置決めロッド12
7 が右側方へ摺動復帰されて、位置決め孔中に位置決め
ロッド127 の左右側部が挿通・嵌合状態となって、可動
部114 が位置決めロッド127 により固定された状態とな
る。
【0073】従って、後述する座席74の上下位置調節を
簡単かつ確実に行なうことができる。
【0074】座席支持体112 は、可動部114 の左右可動
側壁120,120 間に前壁135 を架設し、同前壁135 の上端
縁より後方へ伸延させて天井壁136 を形成すると共に、
前壁135 の左右側縁上部より後方へ伸延させて左右側壁
137,137 を形成しており、天井壁136 の左右側後端部に
は座席受け体138,138 を突設している。
【0075】座席74は、底面の左右側前部に枢支ブラケ
ット140,140 を垂設し、各枢支ブラケット140,140 に前
後方向に間隔を開けて三個の第1・第2・第3枢支孔14
1,141,142,142,143,143 を形成し、いずれか左右一対の
枢支孔を可動部114 の左右可動側壁120,120 の上部に形
成した枢軸挿通孔144,144 に外側方より符合させると共
に、符合した孔中に左右方向に伸延する枢軸145 を挿通
して、可動部114 に座席74の前側下部を枢支している。
【0076】そして、枢軸145 の左右側端部には、抜止
めピン146,146 を抜差し自在に取付けて、一方の抜止め
ピン146 を抜き取ることにより、枢軸145 を外側方へ引
き抜いて、所望の枢支孔を枢軸挿通孔144,144 に符合さ
せた後、符合した孔中に枢軸145 を挿通して、座席74の
前後位置調節が行なえるようにしている。
【0077】また、主変速操作レバー75は、図8及び図
9に示すように、変速ケース2に連動連結しており、変
速ケース2の左側壁中途部に、左右方向に軸線を向けた
レバー支軸150 を軸支持ブラケット(図示せず)を介し
て取付け、同レバー支軸150にレバー支持体151 の下端
をボス部152 を介して取付け、同レバー支持体151 は、
上方へ立上げて形成した立上り部151aに主変速操作レバ
ー75の基端部を取付けると共に、同立上り部151aの上端
より右側方へ水平に伸延させて形成した水平部151bの先
端に連結ピン157 を取付けている。
【0078】そして、変速ケース2の天井壁より上方へ
主変速操作軸153 を突出させ、同主変速操作軸153 に主
変速操作アーム154 の基端を取付け、同主変速操作アー
ム154 の先端部に形成した連結用長孔155 に上記連結ピ
ン157 を挿通して、同主変速操作アーム154 に主変速操
作レバー75をレバー支持体151 を介して連動連結してい
る。156 はシフトフォークである。
【0079】また、主変速操作レバー75は、レバー支持
体151 の立上り部151aに基部75a を取付けると共に、中
途部を左側外方へ伸延させ、かつ、左側フレーム形成パ
イプ25の側方傾斜部25b の内方位置より上方へ立上げ
て、上端の把持部75b を握り部27の内側近傍位置に配置
して、同位置にて前後方向に回動させて主変速操作が行
なえるようにしている。158 はレバーガイド溝である。
【0080】副変速操作レバー76は、図8及び図9に示
すように、変速ケース2に連動連結しており、左右側フ
レーム形成体25,25 の後方伸延部25c,25c の前部間に横
架した連結横フレーム49の下方に、左右方向に伸延する
筒状のボス部160 を取付ブラケット161 を介して取付
け、同ボス部160 にレバー支軸162 を回動自在に挿通
し、同レバー支軸162 の左側端部に副変速操作レバー76
の基端をレバー取付体163を介して取付ける一方、同レ
バー支軸162 の右側端部に第1連動アーム164 をアーム
取付体165 を介して取付けている。
【0081】そして、右側の本体フレーム形成体20a の
中途部にリンクステー166 を立設し、同リンクステー16
6 に左側方へ向けてアーム支軸167 を突設し、同アーム
支軸167 にボス部168 を回動自在に嵌合して、同ボス部
168 に第2連動アーム169 と第3連動アーム170 とをそ
れぞれ突設し、第2アーム169 の先端と上記第1連動ア
ーム164 の先端とをリンク171 を介して連動連結してい
る。
【0082】また、変速ケース2の底壁より下方へ副変
速操作軸172 を突出させ、同副変速操作軸172 に副変速
操作アーム173 の基端を取付け、同副変速操作アーム17
3 の先端と前記第3連動アーム170 の先端とを連結ロッ
ド174 及びロッド連結体175を介して連動連結してい
る。176 はシフトフォークである。
【0083】副変速操作レバー76は、レバー取付体163
に基端76a を取付けると共に、左側方へ水平に伸延さ
せ、かつ、中途部を左側フレーム形成体25の後方伸延部
25c の内側位置より上方へ立上げて、上端の把持部76b
を主変速操作レバー75の把持部75b の直後方位置に配置
して、同位置にて前後方向に回動させて副変速操作が行
なえるようにしている。177 はレバーガイド溝である。
【0084】また、運転部9には、図1及び図2に示す
ように、車体フレーム1の前部上に床部形成体80を張設
し、同床部80の後端縁に連続させて座席支持機枠カバー
体81を設けている。
【0085】床部形成体80は、前側フレーム形成体24と
左右側踏ん張り面形成部25a,25a とにより形成される傾
斜面位置に張設した踏ん張り面部80a と、同踏ん張り面
部80a より後方の変速ケース2の近傍位置まで略水平に
伸延させて形成した水平面部80b とから形成している。
88はブレーキペダル、99はバックミラーである。
【0086】このようにして、オペレータは、踏ん張り
面部80a や水平面部80b に足を載せた楽な姿勢でハンド
ル操作が行なえるようにすると共に、下り傾斜路面を走
行する際には、オペレータは踏ん張り面部80a 上で足を
踏ん張ることができるようにしている。
【0087】座席支持機枠カバー体81は、上記水平面部
80b の中央部後端縁より運転部9の座席74の前端部位置
へ向けて略垂直に立上げて形成した前壁形成部81a と、
水平面部80b の左右側縁部より上方へ立上げて形成した
左右側壁形成部81b,81b と、これら壁形成部81a,81b,81
b の上端縁より後方へ伸延させて座席支持機枠73の上部
の周縁部を囲繞する天井壁形成部81c とから形成してい
る。
【0088】そして、前壁形成部81a と左右側壁形成部
81b,81b は、図2に示すように、平面視略コ字状を形成
すべく配置して、オペレータの踵部を収容するための前
方開口状の踵収容凹部82を形成している。
【0089】このようにして、座席74に着座したオペレ
ータは、床部形成体80上に載置する足の自由度を、座席
74の前端部の直下方位置まで大きく確保することができ
て、楽な姿勢で運転することができ、運転中の疲労を軽
減することができる。
【0090】また、天井壁形成部81c には、それぞれ各
種操作レバーをガイドするためのレバーガイド溝83,84,
85,86,87を形成している。
【0091】サブフレーム21の側方傾斜部25b と後方伸
延部25c との間には、サイドカバー体90を架設してお
り、同サイドカバー体90は、車体の側方と前車輪4の上
方と後車輪7の前側上方とを被覆している。
【0092】しかも、サイドカバー90の中途部90a は下
方へ凸状に折曲させて形成して、同中途部90a と握り部
27との間に握り部空間91を形成して、オペレータが握り
部27を容易に把持できるようにしている。
【0093】エンジン10の上方は、図1及び図2に示す
ように、開閉自在のボンネット92により被覆しており、
同ボンネット92の上面は平坦面に形成して荷物載置台93
となしている。
【0094】踏ん張り面部80a の直下方の下部空間S2内
には、図1及び図10に示すように、車輪操舵機構69の
一部、すなわち、ハンドル支軸67の下端に取付けたピニ
オンギヤ69a と、同ピニオンギヤ69a に噛合するセクタ
ギヤ69b と、同セクタギヤ69b に連設すると共に、ハン
ドルポスト支持体65に枢支した操舵アーム69c とを収容
している。
【0095】このように、下部空間S2内に車輪操舵機構
69の一部を配設することにより、同車輪操舵機構69の一
部の配設地上高を大きく確保することができて、飛散石
や地上突起物等による損傷を防止することができる。
【0096】また、下部空間S2内に配設したセクタギヤ
69b は、図10に示すように、基端部に基軸69e を上下
方に向けて突設しており、同基軸69e の下端部に操舵ア
ーム69c を連結し、同操舵アーム69c の左右端部に、そ
れぞれ左右一対のドラッグロッド69d,69d の前端を連結
し、また、両ロッド69d,69d の各後端を、それぞれ左右
側前車輪伝動ケース3,3に設けたナックルアーム3c,3
c に連動連結している。
【0097】従って、ハンドル68を回動操作すると、そ
の回動力はハンドル支軸67→ピニオンギヤ69a →セクタ
ギヤ69b →基軸69e →操舵アーム69c と伝達され、操舵
アーム69c は所定の操舵角で水平揺動することになり、
前車輪4,4が操舵輪として機能する。
【0098】また、操舵アーム69c には、後述する後車
輪センター伝動ケース5内に設けた左右サイドクラッチ
機構100,100 を連動機構101 を介して連動連結してい
る。
【0099】連動機構101 は、図10に示すように、左
右一対の本体フレーム形成体20a,20a の中途部間に横架
した連結フレーム102 に、揺動レバー103 の中央部を上
下方向に軸線を向けた枢軸104 を介して揺動自在に枢支
し、同揺動レバー103 の左側部と前記操舵アーム69c の
右側部とを連動ロッド105 を介して連結し、揺動レバー
103 の左右側端部と左右サイドクラッチ機構100,100 を
操作するサイドクラッチ操作アーム106,106 とをサイド
クラッチ操作ロッド107,107 を介して連動連結してい
る。108 はアーム支軸である。
【0100】このようにして、ハンドル68の操舵角に応
じた前車輪4,4の切れ角に応じて左右サイドクラッチ
機構100,100 の接続・切断操作を行なうと共に、後車輪
7,7に制動力を加えて、車体を小旋回させることがで
きるようにしている。
【0101】また、図1及び図3に示すように、踏ん張
り面部80a の直下方の下部空間S2内には、前記した車輪
操舵機構69の前部の直下方に位置させて前側昇降機構96
を配設している。
【0102】すなわち、前側昇降機構96は、図1〜図5
に示すように、前側フレーム形成体24とサブフレーム連
結体30の左右側部間に、左右一対の連結体96a,96a を架
設し、両連結体96a,96a より前下方へ向けて軸支持ブラ
ケット96b,96b を突設し、両軸支持ブラケット96b,96b
間に、左右方向に伸延するアーム支軸96c を前側フレー
ム形成体24の直下方に位置させて回動自在に横架し、同
アーム支軸96c の左右側部に前方へ伸延する昇降アーム
96d,96d の基端部を取付ける共に、同アーム支軸96c の
左側部に上方へ伸延する作動アーム96e の基端部を取付
け、同作動アーム96e の先端部と上記サブフレーム連結
体30との間にリフトシリンダ96f を介設している。96g
はピストンロッド、96h はシリンダ取付ブラケットであ
る。
【0103】このようにして、リフトシリンダ96f のピ
ストンロッド96g を伸縮作動させることにより、作動ア
ーム96e →アーム支軸96c →昇降アーム96d,96d を上下
回動作動させて、両昇降アーム96d,96d の先端部に連結
した各種作業機を昇降可能としている。
【0104】次に、変速ケース2について説明すると、
同変速ケース2は、図11に示すように、ケース本体18
0 を前後方向に伸延させて形成し、同ケース本体180 の
後部に入力軸181 を横架し、同入力軸181 の左外側端部
に入力プーリ182 を取付けて、同入力プーリ182 に前記
第1伝動機構12の伝動ベルト12a を巻回する一方、入力
軸181 の右外側端部に油圧ポンプ183 を連動連設してい
る。12b はテンションローラ、12c はテンションアー
ム、12d はテンションアーム支軸である。
【0105】入力軸181 には、入力第1ギヤ184 を取付
けると共に、入力第2ギヤ185 を後進クラッチ部186 を
介して取付けている。
【0106】ケース本体180 内の入力軸181 の近傍に
は、カウンター軸187 を横架し、同カウンター軸187
に、カウンター第1ギヤ188 を前進クラッチ部189 を介
して取付けると共に、カウンター第2ギヤ190 を取付け
ており、カウンター第1ギヤ188は入力第1ギヤ184 に
噛合させている。
【0107】ここで、ケース本体180 の後部には、前後
進切替アーム支軸191 を横架し、同前後進切替アーム支
軸191 の左外側端部に前後進切替アーム192 の基端を取
付け、同前後進切替アーム192 と前記前後進切替レバー
71とを伝動ワイヤ(図示せず)を介して連動連結する一
方、前後進切替アーム支軸191 に前記前・後進クラッチ
部189,186 をそれぞれ操作するクラッチ操作アーム193,
194 を取付けている。
【0108】このようにして、前後進切替レバー71の切
替操作に連動して、前・後進クラッチ部189,186 がそれ
ぞれ接続・切断作動して、前後車輪4,4,7,7を同
時に正転又は逆転させることができるようにしている。
【0109】ケース本体180 内のカウンター軸187 の近
傍には、リバース軸195 を横架し、同リバース軸195 に
リバース第1ギヤ196 とリバース第2ギヤ197 を取付
け、リバース第1ギヤ196 に前記入力軸第2ギヤ185 と
カウンター第2ギヤ190 とをそれぞれ噛合させている。
【0110】ケース本体180 内のリバース軸195 の近傍
には、主変速軸198 を横架し、同主変速軸198 に入力ギ
ヤ199 を取付けると共に、同入力ギヤ199 をリバース第
2ギヤ197 に噛合させている。
【0111】そして、主変速軸198 には、第1主変速ギ
ヤ200 と第2主変速ギヤ201 と第3主変速ギヤ202 とを
取付けており、第1・第3主変速ギヤ200,202 は主変速
軸198 に回転自在に取付ける一方、第2主変速ギヤ201
は主変速軸198 にスプライン嵌合して、同第2主変速ギ
ヤ201 を、主変速操作レバー75によりシフトフォーク15
6 を介して、第1・第3主変速ギヤ200,202 のいずれか
一方に接続・切断可能としている。
【0112】ケース本体180 内の主変速軸198 の近傍に
は、中間軸203 を横架し、同中間軸203 に第1主変速ギ
ヤ200 と噛合する第1従動ギヤ204 と、第2主変速ギヤ
201と噛合する第2従動ギヤ205 と、第3主変速ギヤ202
と噛合する第3従動ギヤ206 と、出力ギヤ207 とをス
プライン嵌合している。
【0113】ケース本体180 内の中間軸203 の近傍に
は、副変速軸208 を横架し、同副変速軸208 に、上記出
力ギヤ207 と噛合する大径ギヤ209 を転動自在に取付け
る共に、副変速ギヤ210 をスプライン嵌合して、同副変
速ギヤ210 を、副変速操作レバー76によりシフトフォー
ク176 を介して、大径ギヤ209 と第1従動ギヤ204 のい
ずれか一方に接続・切断可能としている。
【0114】ケース本体180 内の前部には、デフ機構21
1 を設け、同デフ機構211 に設けたリングギヤ212 を上
記副変速ギヤ210 に噛合させている。
【0115】そして、デフ機構211 には、左右前車輪伝
動軸213,213 の内側端部を連動連結し、各前車輪伝動軸
213,213 を、各前車輪伝動ケース3,3中に挿通して、
各前車軸4a,4a に連動連結している。
【0116】また、ケース本体180 の左側壁には、前側
ベベルギヤケース214 を連通連設し、同前側ベベルギヤ
ケース214 内に副変速軸208 の左側端部を挿入し、同左
側端部に出力用ベベルギヤ215 を取付ける一方、同ベベ
ルギヤケース214 内に前記第2伝動機構13の伝動シャフ
ト13a の前端部を挿入して、同前端部に前側伝動用ベベ
ルギヤ13b を取付け、同前側伝動用ベベルギヤ13b を出
力用ベベルギヤ215 に噛合させている。
【0117】次に、後車輪センター伝動ケース5につい
て説明すると、同後車輪センター伝動ケース5は、図1
2に示すように、ケース本体220 内の前部に入力軸221
を横架し、同入力軸221 に入力ギヤ222 を取付ける一
方、後部に左右サイドクラッチ機構100,100 を設け、両
サイドクラッチ機構100,100 間に最終駆動ギヤ223 を介
設して、同最終駆動ギヤ223 を入力ギヤ222 に噛合させ
ている。
【0118】そして、左右サイドクラッチ機構100,100
には、それぞれ左右クラッチ部230,230 と左右ブレーキ
部231,231 とを設けており、これら左右クラッチ部230,
230及び左右ブレーキ部231,231 に左右後車輪伝動軸22
4,224 の内側端部を連動連結し、各後車輪伝動軸224,22
4 を各後車輪伝動ケース6,6中に挿通して、各後車軸
7a,7a に連動連結している。
【0119】また、ケース本体220 の左側壁前部には後
側ベベルギヤケース225 を連結連設し、同後側ベベルギ
ヤケース225 内に入力軸221 の左側端部を挿入し、同左
側端部に入力用ベベルギヤ226 を取付ける一方、同ベベ
ルギヤケース225 内に前記伝動シャフト13a の後端部を
挿入して、同後端部に後側伝動用ベベルギヤ13c を取付
け、同後側伝動用ベベルギヤ13c を入力用ベベルギヤ22
6 に噛合させている。
【0120】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0121】 請求項1記載の本発明では、前後方向
に伸延するメインフレームに、左右一対の前車輪と後車
輪をそれぞれ取付け、メインフレームにはサブフレーム
を取付けると共に、同サブフレームは、左右幅方向に伸
延させた前側フレーム形成体と、同前側フレーム形成体
の左右側端より後方へ向けて伸延させた左右側フレーム
形成体とを具備し、左右側フレーム形成体には、前端か
ら後下方へ向けてする左右側踏ん張り面形成部を形成
し、同各踏ん張り面形成部と前側フレーム形成体とによ
り形成される傾斜面の直下方の下部空間内に、車輪操舵
機構の一部を配設すると共に、その直下方に前側昇降機
構を配設しているために、同前側昇降機構に各種作業機
を連結して、車体の前方において各種農作業を行なうこ
とができる。
【0122】従って、山間地域等の狭隘地においても、
各種農作業を能率良く行なうことができる。
【0123】 請求項2記載の本発明では、前側昇降
機構は、前側フレーム形成体の直下方位置に、左右方向
に伸延するアーム支軸を配置し、同アーム支軸に、前方
へ伸延する左右一対の昇降アームの基端部と、上方へ伸
延する作動アームの基端部とをそれぞれ取付け、同作動
アームの先端部に、下部空間内に配置したリフトシリン
ダのピストンロッドの先端部を連動連結しているため
に、前側昇降機構がメインフレームよりも下方へ大きく
張出すことがなく、同前側昇降機構の地上高を大きく確
保することができて、前側昇降機構が地上の障害物等に
衝突するのを防止することができ、同前側昇降機構に連
結した各種作業機により各種農作業を効率良く行なうこ
とができる。
【0124】しかも、左右一対の昇降アームは、前側フ
レーム形成体の直下方位置に配置したアーム支軸に基端
部を取付けているために、両昇降アームの昇降回動範囲
を大きく確保することができると共に、昇降アームの前
方への張出し量を小さくして、車体全体をコンパクトに
形成することができる。
【0125】さらには、各種作業機は、昇降アームの先
端部に連結した状態にて車体に近接させることができ、
車体の前後重量バランスを良好にすることができる。
【0126】従って、この点からも山間地域等の狭隘地
における各種農作業の制約を少なくして、効率良く各種
農作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る小型乗用作業車の側面図。
【図2】同小型乗用作業車の平面図。
【図3】同小型乗用作業車の正面図。
【図4】車体フレームの一部切欠側面図。
【図5】同車体フレームの平面図。
【図6】座席支持機枠の側面図。
【図7】同座席支持機枠の正面図。
【図8】主・副変速操作レバーの取付構造を示す側面説
明図。
【図9】同主・副変速操作レバーの取付構造を示す平面
説明図。
【図10】車輪操舵機構の平面説明図。
【図11】変速ケースの断面説明図。
【図12】後車輪センター伝動ケースの断面説明図。
【符号の説明】
A 小型乗用作業車 1 車体フレーム 2 変速ケース 3 前車輪伝動ケース 4 前車輪 5 後車輪センター伝動ケース 6 後車輪伝動ケース 7 後車輪 8 車体支持構造体 9 運転部 10 エンジン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に伸延するメインフレーム(20,
    20) に、左右一対の前車輪(4,4) と後車輪(7,7) をそれ
    ぞれ取付け、 メインフレーム(20,20) にはサブフレーム(21)を取付け
    ると共に、同サブフレーム(21)は、左右幅方向に伸延さ
    せた前側フレーム形成体(24)と、同前側フレーム形成体
    (24)の左右側端より後方へ向けて伸延させた左右側フレ
    ーム形成体(25,25) とを具備し、 左右側フレーム形成体(25,25) には、前端から後下方へ
    向けて傾斜する左右側踏ん張り面形成部(25a,25a) を形
    成し、同踏ん張り面形成部(25a,25a) と前側フレーム形
    成体(24)とにより形成される傾斜面の直下方の下部空間
    (S2)内に、車輪操舵機構(69)の一部を配設すると共に、
    その直下方に前側昇降機構(96)を配設したことを特徴と
    する小型乗用作業車。
  2. 【請求項2】 前側昇降機構(96)は、前側フレーム形成
    体(24)の直下方位置に、左右方向に伸延するアーム支軸
    (96c) を配置し、同アーム支軸(96c) に、前方へ伸延す
    る左右一対の昇降アーム(96d,96d) の基端部と、上方へ
    伸延する作動アーム(96e) の基端部とをそれぞれ取付
    け、同作動アーム(96e) の先端部に、下部空間(S2)内に
    配置したリフトシリンダ(96f) のピストンロッド(96g)
    の先端部を連動連結したことを特徴とする請求項1記載
    の小型乗用作業車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015167539A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 株式会社クボタ 作業機

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