JP3328520B2 - 電動運搬車 - Google Patents
電動運搬車Info
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Description
る。
もメロンの栽培が盛んに行なわれるようになってきた。
大型のビニールハウスは、大収穫を見込むために50m
〜100mの長大なものとなり、肥料、苗、作物の移動
には機械力が必要となる。従来は、トラクター、耕運機
を用いていたが、原動機が内燃機関(ガソリンエンジ
ン、ジーゼルエンジン)であるため、排気ガスがハウス
内にこもり、作業環境衛生上好ましいとはいえなかっ
た。また、トラクターや耕運機は、基本的に屋外作業向
きの農機であるため、狭いハウス内での取り回し性は良
くない。
公報の「電動運搬機」を用いることを検討した。この電
動運搬機は、同公報の第2図に示されるとおりに、前の
左輪11をチェーン及びスプロケットを介して電動機4
で駆動し、前の右輪11’をチェーン及びスプロケット
を介して電動機4’で駆動し、後の左右輪17,17’
を備え、前後輪間にバッテリ15,15’を備えた電動
車両である。前記電動機4,4’をスイッチ箱16(同
公報の第1図)を操作することで、左右独立して制御
し、機体を旋回させることができるというものである。
は、排気ガスを出さないという特長はあるが、第2図に
示されるとおり、バッテリ15,15’の外側面が前輪
11,11’よりサイドへ突出しているため、バッテリ
15,15’で作物を傷めることがある。また、前記電
動運搬機は、電動機4,4’で機体を旋回させる様にし
ているが、小規模の方向修正には不向きである。すなわ
ち、小規模の方向修正は電動機4,4’を止めたままで
人手でターンする方が効率が良い。しかし、前記電動運
搬機は、前輪間11,11’トレッド(車輪間距離)と
後輪17,17’間トレッドが同じであるため、旋回半
径が大きくなり過ぎて大きな操作力を加える必要があ
る。このように、前記電動運搬機は人手で方向修正する
ことは構造的に無理がある。
止めた状態で簡単に人手で方向修正ができ、バッテリ
で作物を傷めることのない電動運搬車を提供することに
ある。
に請求項1は、車体フレームの前部に左右の前輪、後部
に左右の後輪を備え、車体フレームの上方に荷台を置
き、この荷台から後斜め上へ把持ハンドルを延ばすとと
もに前輪より後輪を小径にし、この前輪間を結ぶ前輪車
軸に軸直結駆動系を介して電動モータを連結し、この電
動モータを駆動するためのバッテリを前輪と後輪との間
に左右2個配置し、且つこれらバッテリを前輪間トレッ
ド内に納めた電動運搬車であって、左右の前輪の内幅に
左右の後輪の外幅をほぼ合致させることにより、前輪間
トレッドより後輪間トレッドを小さく設定し、車体フレ
ームは、車体前後に延ばした1本の柱状フレームであ
り、この様な車体フレームの前部に電動モータを取付け
るとともに車体フレームの側面に左右のバッテリを添わ
せ、後輪は非回転の後輪車軸に回転自在に取付けた自由
回転輪としたことを特徴とする。
浮せた状態で後輪で小さな旋回半径で運搬機をターンさ
せることができ、人手による方向修正が容易となる。バ
ッテリを前輪間トレッド内に納めたので、バッテリが作
物などに触れる心配はない。加えて、車体フレームを1
本の柱状フレームにし、これの前部に電動モータを取付
けるとともに柱状フレームの側面に左右のバッテリを添
えることで、車体幅を狭くすることに成功した。
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。「左」「右」は作業者から見た方向、
「前」は前進側、「後」はその逆側をいい、左の部材に
はL、右の部材にはRを付す。
あり、電動運搬車1は左右の前輪2L,2R、左右の後
輪3L,3R(3Rは不図示)を備えた4輪車であり、
前後輪間にバッテリ4L,4R(右のバッテリ4Rは不
図示)を備え、前後に延びた荷台5の前部に枠フレーム
6をボルト7・・・(・・・は複数個を示す。以下同様。)で
固定し、この枠フレーム6と荷台5の後面とに柵8,8
を取付け、後輪3,3から後斜め上へ把持ハンドル9
L,9Rを延ばし、左のハンドル9Lにブレーキレバー
11、右のハンドル9Rに変速レバー12を取付けたも
のである。
の分解斜視図であり、車体フレーム20はメインフレー
ム21の前部に、上から下にモータマウントベース2
2、外筒23、ギヤケースマウントベース24を一体的
に備え、中央にバッテリ支持ピース25,26を備え、
後部に鳥居型の後部フレーム27を備えたものである。
この後部フレーム27は後輪車軸28を支える左右一対
の縦フレーム29L,29Rと荷台を直接受ける横フレ
ーム31とからなる。
ハンドル9L,9Rの基部32,32を差込んだ後、座
金33,33及びボルト34,34で後輪3L,3Rを
取付けることができる。後輪3L,3Rは自由回転輪で
ある。ハンドル9L,9Rは後輪車軸28を回転中心に
傾動可能であり、途中のピース35,35(一方は不図
示)を図示せぬ荷台にボルト固定するようにした一種の
チルトハンドルである。
bを開け、同様にバッテリ支持ピース26に孔26a,
26bを開け、前側の孔25aと孔26aとにバッテリ
ケージ37の一端を差込み、バッテリケージ37を孔2
5a,孔26aを支点に傾動できるようにした。孔25
bと孔26bには右のバッテリケージ(不図示)を取付
けることができる。
電動運搬車は電動モータ38で軸直結駆動系40を介し
て前輪2L,2Rを駆動することを特徴とする。チェー
ンやベルトを使用しないので、始動ショックがなく、大
きなトルクを前輪前輪2L,2Rへ伝えることができ、
滑らかで且つ強力な走行が図れる。そのための軸直結駆
動系40は、詳しくは図5で説明するが、出力軸38a
を差込むことのできる中継軸41と、この軸41の下端
に取付けたピニオンベベルギヤ42と、このピニオンベ
ベルギヤ42に噛み合う大径ベベルギヤ43と、この大
径ベベルギヤ43にスプライン結合した前輪車軸44
と、車輪連結金具45,45とからなる。
ジ47を取付け、この角フランジ47に前輪2L又は2
Rをボルト48・・・にて取付け、前記パイプ46を前輪
車軸44の一端に嵌合してボルト49で固定するアタッ
チメントであり、例えばパイプ46に複数のボルト孔4
6a・・・を開けておくことにより、パイプ46の差込み
深さを変更して、前輪2L,2R間隔(前輪トレッド)
を変更することができる。なお、図では軸受、オイルシ
ールは省略した。
あり、荷台5を前上りに緩やかに傾斜させたこと、荷台
5を直接的に電動モータ38のモータケース38bで受
けることで車体フレーム20の一部を兼ねさせたこと、
前輪車軸44を通る鉛直線L上に概ねモータ軸L2を配
置したこと、バッテリケージ37の自由端を掛けるため
のハンガボルト51を荷台5に取付けたこと、把持ハン
ドル9Lのピース35を荷台5から延びたハンドルブラ
ケット52にボルト53で固定したことを示す。図示せ
ぬ把持ハンドル9Rについても同様である。前記ブラケ
ット52に複数のボルト孔52a・・・を開けたことで、
ボルト53を差し替えることにより、ハンドル9L,9
Rの取付け角を変更してグリップの地面からの高さを調
整することができる。
あり、前輪2L,2Rより後輪3L,3Rを小径にし、
前輪間トレッドT1より後輪間トレッドT2を小さく設
定し、且つバッテリ4L,4Rを前輪間トレッドT1内
に納めた(具体的にはバッテリ3L,3Rの最大幅T3
<前輪間トレッドT1)ことを特徴とする。
ッテリ4L,4R及び後輪3L,3Rをカバーする細長
い平板であり、枠フレーム6及び柵8,8で積載可能面
積を拡大したものであり、底付きケースや箱を載せるの
に適した形態である。積載可能面積に対して荷台5の面
積を大幅に小さくしたので荷台5の重量を小さくするこ
とができる。しかし、荷台5を柵8,8で囲う面積まで
拡大することは差支えないので、荷台5、枠フレーム6
及び柵8,8の取合いは用途に応じて任意に決定すれば
よい。
取付け、この計器板55にメインスイッチ56、前後進
切換スイッチ57、バッテリ残量メータ58を取付けた
ことを示す。また、59・・・は荷台5とモータケース3
8bとを連結するボルト、61,61は荷台5と図2の
横フレーム31とを連結するボルトであり、62,62
はバッテリ4L,4Rの点検孔である。詳しくは説明し
ないが、本実施例のバッテリ4L,4Rにはバッテリ残
量に応じて色彩が変るバッテリ残量表示機能が付いてお
り、その色彩を点検孔62,62を通して上から見るこ
とができる。
であり、図2でも述べたが軸直結駆動系40は、出力軸
38aを差込むことのできる中継軸41と、この軸の下
端に取付けたピニオンベベルギヤ42と、このピニオン
ベベルギヤ42に噛み合う大径ベベルギヤ43と、この
大径ベベルギヤ43にスプライン結合した前輪車軸44
と、車輪連結金具45,45とからなる。22はモータ
マウントベース、24はギヤケースマウントベース、6
3はギヤケース、64,64,64はベアリング、6
5,65はオイルシールである。
5をボルト59・・・で固定するが、荷台5の底にチャン
ネル66を渡し、このチャンネル66を介してボルト5
9・・・を締めるため、ボルト59・・・の頭が荷台5の上面
から突き出ることはない。また、ギヤケース63の図左
の機構はブレーキ機構70である。
視図であり、ブレーキ機構70は拡径式ドラムブレーキ
であり、ギヤケースマウントベース24の上面にボルト
71で取付けた取付け金具72、この取付け金具72に
固定したブラケット73、このブラケット73にブッシ
ュ74を介して取付けるブレーキパッド付きブレーキシ
ュー75,75、このブレーキシュー75,75を拡径
するカム76、このカム76を回転するカムレバー7
7、このカムレバー77を引くブレーキワイヤ78、前
記ブレーキシュー75,75を囲うブレーキドラム79
及びブレーキシュー75,75を縮径するスプリング8
1,81とからなる。82はブレーキスイッチ、83は
ストライカである。
に取付け、その他のブレーキシュー75,75やブラケ
ット73などを車体側に取付けることにより、静止側の
ブレーキシュー75,75で、回転側のブレーキドラム
79を制動し、電動運搬車を止めることができる。
る。図7(a),(b)は電動運搬車の作用説明図であ
り、前輪ターンによる方向修正法と後輪ターンによる方
向修正法とを説明する。(a)において、把持ハンドル
9L,9Rを持上げて後輪3L,3Rをδ1だけ浮か
し、この状態で矢印又はの如く、前輪2L,2Rの
みでターンすることで方向を修正する。把持ハンドル9
L,9Rが斜め上に延びているため、荷台5後部に上向
きの力を与えることと、荷台5後部に図面表裏方向への
水平力を加えることができる。更に、前輪2L,2Rか
ら把持ハンドル9L,9Rのグリップまでの距離D1は
十分に大きいのでターンに必要なモーメント(力×距
離)を発生させるための水平力は小さくて済む。この様
に、把持ハンドル9L,9Rを荷台5から後斜め上へ延
ばしたので、方向変更のためのターンが極めて容易に実
施できるようになった。
の前輪ターン方式が採用できないことがある。このとき
には次の(b)を実施する。(b)において、把持ハン
ドル9L,9Rを押し下げて、前輪2L,2Rをδ2だ
け浮し、この状態で矢印又はの如く、後輪3L,3
Rのみでターンすることで方向を修正する。後輪3L,
3Rを小径にしたので後輪車軸28が地面に近くなり、
「てこ」の原理により簡単に前輪2L,2Rを浮せるこ
とができる。このとき後輪3L,3Rから把持ハンドル
9L,9Rのグリップまでの距離D2は前記D1より小
さい。そこで、図4において、後輪間トレッドT2を小
さく設定した。後輪間トレッドT2が小さければ水平タ
ーンに要する力は小さくて済む。従って、後輪ターンも
容易に実施できる。
4L,4Rの最大幅T3が前輪間トレッドT1より小さ
い。従ってバッテリ4L,4Rが作物などに触れる心配
はない。
する。請求項1は、前輪より後輪を小径にし、この前輪
間を結ぶ前輪車軸に軸直結駆動系を介して電動モータを
連結し、この電動モータを駆動するためのバッテリを前
輪と後輪との間に左右2個配置し、且つこれらバッテリ
を前輪間トレッド内に納めるとともに、左右の前輪の内
幅に左右の後輪の外幅をほぼ合致させることにより、前
輪間トレッドより後輪間トレッドを小さく設定し、車体
フレームを、車体前後に延ばした1本の柱状フレームと
し、この様な車体フレームの前部に電動モータを取付け
るとともに車体フレームの側面に左右のバッテリを添わ
せ、後輪は非回転の後輪車軸に回転自在に取付けた自由
回転輪としたことを特徴とする。
浮せた状態で後輪で小さな旋回半径で運搬機をターンさ
せることができ、人手による方向修正が容易となる。バ
ッテリを前輪間トレッド内に納めたので、バッテリが作
物などに触れる心配はない。加えて、車体フレームを1
本の柱状フレームにし、これの前部に電動モータを取付
けるとともに柱状フレームの側面に左右のバッテリを添
えることで、車体幅を狭くすることに成功した。
図
輪、4L,4R…バッテリ、5…荷台、9L,9R…把
持ハンドル、20…車体フレーム、38…電動モータ、
38a…モータの出力軸、38b…モータケース、40
…軸直結駆動系、T1…前輪間トレッド、T2…後輪間
トレッド、T3…バッテリの最大幅。
Claims (1)
- 【請求項1】 車体フレームの前部に左右の前輪、後部
に左右の後輪を備え、車体フレームの上方に荷台を置
き、この荷台から後斜め上へ把持ハンドルを延ばすとと
もに前輪より後輪を小径にし、この前輪間を結ぶ前輪車
軸に軸直結駆動系を介して電動モータを連結し、この電
動モータを駆動するためのバッテリを前輪と後輪との間
に左右2個配置し、且つこれらバッテリを前輪間トレッ
ド内に納めた電動運搬車であって、左右の前輪の内幅に左右の後輪の外幅をほぼ合致させる
ことにより、前輪間トレッドより後輪間トレッドを小さ
く設定し、 前記車体フレームは、車体前後に延ばした1本の柱状フ
レームであり、この様な車体フレームの前部に前記電動
モータを取付けるとともに車体フレームの側面に前記左
右のバッテリを添わせ、後輪は非回転の後輪車軸に回転
自在に取付けた自由回転輪としたことを特徴とする電動
運搬車。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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DE69734811T DE69734811T2 (de) | 1996-11-06 | 1997-10-29 | Elektrisch angetriebene Handkarre |
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---|---|---|---|
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---|---|
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-
1996
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---|---|
JPH10129490A (ja) | 1998-05-19 |
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