JP3569498B2 - 自動販売機およびその制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、販売期限のある商品を販売する自動販売機およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の自動販売機は、販売期限のある商品、例えば賞味期限を有するブリックパック式飲料を販売する。また、この自動販売機は、販売機本体を備えており、この販売機本体には、ブリックパック式飲料をこの販売機本体へと供給する供給口が設けられている。この供給口には、この供給口を開閉可能に閉塞する開閉手段としてのドア体が取り付けられている。
【0003】
また、販売機本体は、この販売機本体にて販売されるブリックパック式飲料の賞味期限情報を入力して、この賞味期限情報を記憶手段としてのメモリに記憶させる入力手段としてのキーボードを備えている。
【0004】
さらに、販売機本体の販売面には、メモリに記憶させた賞味期限情報を表示する表示手段が取り付けられている。この表示手段は、キーボードにて入力されたブリックパック式飲料の賞味期限を表示する。
【0005】
そして、販売機本体にてブリックパック式飲料が販売されてこの販売機本体内に供給されたブリックパック式飲料の数が減少した場合や、この販売機本体による販売状況を点検する場合などには、この販売機本体のドア体を開動作して、この販売機本体に供給されたブリックパック式飲料の個数などを点検する。このとき、この販売機本体にてブリックパック式飲料が販売されて、この販売機本体に新たにブリックパック式飲料が補充できる場合には、この販売機本体の供給口からブリックパック式飲料を供給する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の自動販売機では、販売機本体に収容したブリックパック式飲料の賞味期限を適切に管理しなければ、この販売機本体により賞味期限の過ぎたブリックパック式飲料が販売されてしまう。
【0007】
このため、この販売機本体の表示手段でこの販売機本体にて販売されるブリックパック式飲料の賞味期限を確認せずに購入した際に、賞味期限が過ぎたブリックパック式飲料を購入してしまう場合があるという問題を有している。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、販売期限の過ぎた商品の販売を確実に防止できる自動販売機およびその制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の自動販売機は、販売期限のある商品を収容して販売する販売機本体と、この販売機本体にて販売される前記商品の販売期限情報を入力する入力手段と、この入力手段にて入力された前記商品の販売期限情報を記憶する記憶手段と、時計を計時するタイマ手段と、前記販売機本体に設けられこの販売機本体に前記商品を供給可能にする開口部と、この開口部を開閉可能にする開閉手段と、この開閉手段の開動作を検知する検知手段と、この検知手段の検知により前記記憶手段に記憶させた前記商品の販売期限情報をリセットするリセット手段と、このリセット手段にて前記記憶手段の記憶がリセットされていない状態で、この記憶手段に記憶させた前記販売期限情報と前記タイマ手段で計時した現在の時刻とを比較して前記販売期限情報が前記時刻以前の場合にのみ前記販売機本体にて前記商品を販売させる制御手段とを具備しているものである。
【0010】
そして、この構成では、販売機本体に収容した商品の販売期限情報を入力手段にて入力し、この販売期限情報を記憶手段に記憶させる。この状態で、記憶手段が記憶した商品の販売期限とタイマ手段で測定した時刻とを比較して販売期限が現在の時刻より後となると、制御手段にて販売機本体による商品の販売が停止される。このため、販売機本体にて販売される商品の販売期限が経過する前に、記憶手段に記憶させた販売期限情報を入力手段で変更しなければ、この販売機本体にて商品を継続して販売できない。よって、この販売機本体による販売期限が経過した商品の販売が確実に防止される。また、制御手段にて販売機本体による商品の販売が停止される以前に、この販売機本体にて販売される商品を点検するためこの販売機本体に商品を収容可能にさせる開口部を開閉手段の開動作にて開口させる。このとき、この開閉手段の開動作を検知手段が検出する。すると、この検知手段の検出により、記憶手段に記憶させた商品の販売期限情報がリセット手段によりリセットされて、この販売機本体による商品の販売が停止される。この後、販売機本体に供給されている商品が減少している場合には、この販売機本体に商品を適宜に供給する。次いで、この販売機本体に供給された商品における最短の販売期限情報を入力手段により入力し、この販売期限情報を制御手段に記憶させる。そして、この販売機本体の開閉手段を閉動作して、この販売機本体の開口部を閉塞する。この結果、販売機本体の開口部を開口させて この販売機本体にて販売される商品を点検などした後に、この販売機本体に供給した商品の販売期限を新たに記憶手段に記憶させなければ、この販売機本体にて商品を販売できない。よって、この販売機本体による商品の販売を管理する者が、この販売機本体にて販売される商品を点検などする毎に、商品における最短の販売期限を入力手段にて記憶手段に記憶させることとなる。このため、この管理者により販売機本体にて販売される商品を定期的に点検などさせることにより、この販売機本体により販売される商品の販売期限が定期的に確実に更新される。
【0011】
請求項2記載の自動販売機は、請求項1記載の自動販売機において、記憶手段は、リセット手段でリセットした情報を記憶し、この情報を所定の操作で読み出し可能であるものである。
【0012】
そして、この構成では、販売機本体の開閉手段の開動作により販売期限情報がリセットされても、リセット手段でリセットした情報を記憶手段で記憶させておくことにより、点検または補充の前後において販売機本体にて販売される商品の販売期限が変更されない場合に、新に販売期限情報を再入力させる必要がなくなり、この販売機本体の取り扱いが容易になる。
【0013】
請求項3記載の自動販売機の制御方法は、販売期限のある商品を収容して販売する販売機本体に、前記商品の販売期限を記憶させ、この記憶させた前記商品の販売期限の経過により、前記販売機本体による前記商品の販売を停止させる自動販売機の制御方法であって、前記販売機本体に商品を収容可能にさせる開口部を開閉可能にする開閉手段の開動作を検知し、この検知により、入力により記憶された前記商品の販売期限をリセットし、この販売期限がリセットされた状態で、前記販売機本体による前記商品の販売を停止させるものである。
【0014】
そして、この構成では、販売期限のある商品を収容して販売する販売機本体に記憶させた販売期限の経過により、この販売機本体による商品の販売を停止させる。このため、この販売機本体にて販売される商品の販売期限が経過する前に、販売機本体に記憶させた販売期限を変更しなければ、この販売機本体にて商品を継続して販売できない。よって、この販売機本体による販売期限が経過した商品の販売が確実に防止される。また、販売機本体に商品を収容可能にさせる開口部を開閉手段の開動作にて開口させる。このとき、開閉手段の開動作を検知して、記憶した物品の販売期限情報がリセットされ、この販売機本体による商品の販売が停止する。この後、この販売機本体に供給されている商品の個数が減少している場合には、この販売機本体に商品を適宜に供給する。このため、販売機本体の開口部を開閉手段の開動作にて開口させた後に、この販売機本体にて販売される商品の販売期限を記憶させなければ、この販売機本体にて商品を販売できない。よって、この販売機本体の管理者に販売機本体にて販売される商品を定期的に点検などさせることにより、この販売機本体にて販売される商品における最短の販売期限が定期的に確実に更新される。
【0015】
請求項4記載の自動販売機の制御方法は、請求項3記載の自動販売機の制御方法において、記憶させた販売期限情報をリセットしても、所定の操作によりこの情報が読み出し可能となるものである。
【0016】
そして、この構成では、記憶させた販売期限情報をリセットしても、所定の操作でこの情報を記憶させることができるから、点検または補充の前後において販売機本体にて販売される商品の販売期限が変更されない場合に、新に販売期限情報を再入力させる必要がなくなり、この販売機本体の取り扱いが容易になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の自動販売機の一実施の形態を図1ないし図3を参照して説明する。
【0018】
図1ないし図3において、1は自動販売機で、この自動販売機1は、販売期限を有する商品、例えば賞味期限を有する乳製飲料などをパックした飲料パックである図示しないブリックパック式飲料を販売する。また、この自動販売機1は、図3に示すように、内部に複数のブリックパック式飲料が収容可能な略筐状の販売機本体2を備えている。この販売機本体2は、内部に収容した複数のブリックパック式飲料を所定の温度に冷蔵して保存する。
【0019】
また、この販売機本体2は、前面が開口して開口部3が設けられている。この開口部3内の販売機本体2の上方には、この販売機本体2内にブリックパック式飲料を供給する少なくとも1つ以上の供給口4が設けられている。また、販売機本体2の開口部3には、各供給口4を開閉可能にする開閉手段としての蓋体であるドア体5が開閉可能に取り付けられている。このドア体5の前面、ずなわち表面には、図示しないコイン投入口や複数の販売ボタンなどが配設された販売面6が設けられている。
【0020】
さらに、販売機本体2の内部には、この販売機本体2にて販売されるブリックパック式飲料における最短の賞味期限情報などを入力する入力手段としてのキーボード11が取り付けられている。このキーボード11は、販売機本体2に対してドア体5を開動作させた際にのみ操作できる。
【0021】
そして、このキーボード11にて入力されたブリックパック式飲料の賞味期限情報は、販売機本体2内に設けた記憶手段としてのメモリ12へと伝達されて、このメモリ12にて記憶される。ここで、このメモリ12は、リセットされた情報が所定の操作により読み出し可能である。
【0022】
また、販売機本体2の内部には、時刻が測定可能なタイマ手段としての時計機構13が取り付けられている。この時計機構13は、現時刻が計時可能である。そして、この時計機構13には、中央演算処理装置(CPU;Central Processing Unit)などを有する制御手段14が電気的に接続されている。この制御手段14は、後述するリセット機構22にてメモリ12の記憶がリセットされていない状態、すなわち販売機本体2に供給されたブリックパック式飲料の賞味期限情報をメモリ12に記憶させた状態で、このメモリ12に記憶させた賞味期限情報と時計機構13で計時した現時刻情報とを比較して、賞味期限情報が時刻情報以前の場合にのみ販売機本体2にてブリックパック式飲料を販売させる。
【0023】
さらに、この制御手段14は、販売機本体2の内部に設置され、キーボード11およびメモリ12それぞれが電気的に接続されている。ここで、このメモリ12は、制御手段14の内部に構成されていてもよい。また、この制御手段14は、メモリ12にて記憶した賞味期限内に限りブリックパック式飲料を販売する。さらに、この制御手段14は、メモリ12にて記憶した賞味期限情報における賞味期限の経過により販売機本体2によるブリックパック式飲料の販売を停止させる。
【0024】
また、この制御手段14には、販売機本体2によるブリックパック式飲料の販売を表示する販売中ランプ15が電気的に接続されている。この販売中ランプ15は、制御手段14により点灯および消灯が制御されており、販売機本体2にてブリックパック式飲料を販売している際にのみ点灯する。さらに、制御手段14には、販売機本体2によるブリックパック式飲料の販売の停止を表示する販売停止ランプ16が電気的に接続されている。この販売停止ランプ16は、制御手段14により点灯および消灯が制御されており、販売機本体2によるブリックパック式飲料の販売が停止された際にのみ点灯する。
【0025】
さらに、制御手段14には、ドア体5の内部に設置され、このドア体5の販売面6を明るくして、この販売面6を夜間でも目立たたせて表示させる蛍光灯17が電気的に接続されている。この蛍光灯17は、制御手段14により点灯および消灯が制御されており、販売機本体2にてブリックパック式飲料を販売している際にのみ点灯する。
【0026】
また、制御手段14には、販売機本体2の内部に供給された所定の種類のブリックパック式飲料を全て販売した際、または制御手段14にて販売機本体2によるブリックパック式飲料の販売が停止された際に点灯する売切れランプ18が電気的に接続されている。この売切れランプ18は、所定金額のコインをコイン投入口に投入した後にオンすることにより、所定の種類のブリックパック式飲料が販売機本体2から販売される販売ボタンの内部や、この販売ボタンの下方に位置する販売面6などに取り付けられている。また、この売切れランプ18は、制御手段14により点灯および消灯が制御されている。
【0027】
そして、販売機本体2の開口部3の内縁には、この開口部3に対してドア体5を開動作させた際に、このドア体5の開動作を検知する検知手段としてのドアスイッチ21が取り付けられている。このドアスイッチ21には、制御手段14に電気的に接続されたリセット手段としてのリセット機構22が電気的に接続されている。このリセット機構22は、ドアスイッチ21によるドア体5の開動作の検知によりメモリ12に記憶させたブリックパック式飲料の賞味期限情報を消去、すなわちリセット消去する。
【0028】
さらに、メモリ12には、所定の操作、例えばオンすることによりリセット機構22でこのメモリ12からリセットした最新の賞味期限情報を、このメモリ12に再度そのまま読み出して記憶させる継続機構としてのセットボタン23が制御手段14を介して電気的に接続されている。このセットボタン23は、キーボード11にてブリックパック式飲料の賞味期限情報をメモリ12に記憶させた後にオンすることにより、このメモリ12にこの賞味期限情報を記憶させる。この結果、このセットボタン23は、メモリ12に記憶させた賞味期限情報のリセット機構22によるリセットにより、この賞味期限情報をメモリ12に記憶させる。
【0029】
また、制御手段14には、図2に示すように、メモリ12が記憶した賞味期限情報を月日に変換して表示する表示手段としてのモニタ24が電気的に接続されている。このモニタ24は、販売機本体2の内部に設置されており、ドア体5にて販売機本体2の開口部3を開口した際にのみこのモニタ24が表示するブリックパック式飲料の賞味期限の月日情報を点検できる。また、このモニタ24の一側部には、セットボタン23が設けられている。
【0030】
次に、上記一実施の形態の自動販売機の制御方法を図1を参照して説明する。
【0031】
まず、販売機本体2内に収容したブリックパック式飲料を点検または補充するために、この販売機本体2のドア体5を開動作して、この販売機本体2の開口部3を開口する。このとき、ドアスイッチ21がドア体5の開動作を検知する。すると、このドアスイッチ21によるドア体5の開動作の検知により、前回販売機本体2内を点検または補充した際にメモリ12に記憶させたブリックパック式飲料の最短の賞味期限情報がリセット機構22によりリセットされる(ステップ1)。
【0032】
このとき、制御手段14により販売機本体2による各ブリックパック式飲料の販売が停止されるとともに、この販売機本体2の販売中ランプ15および蛍光灯17が制御手段14により消灯される。
【0033】
次いで、販売機本体2内におけるブリックパック式飲料を点検、またはこの販売機本体2にブリックパック式飲料を各供給口4から適宜に補充する。この状態で、この販売機本体2内に収容したブリックパック式飲料における最短の賞味期限をキーボード11にて入力し、この賞味期限情報をメモリ12に記憶させる(ステップ2)。
【0034】
この後、セットボタン23をオンして、制御手段14を起動させる(ステップ3)。
【0035】
そして、販売機本体2のドア体5を閉動作させて、この販売機本体2の開口部3をドア体5で閉塞する(ステップ4)。
【0036】
すると、この販売機本体2にて各ブリックパック式飲料が販売中となるとともに、この販売機本体2の販売中ランプ15および蛍光灯17が制御手段14により点灯される(ステップ5)。
【0037】
また、セットボタン23をオンせずに販売機本体2のドア体5を閉動作させてこの販売機本体2の開口部3を閉塞した場合には(ステップ6)、この販売機本体2による各ブリックパック式飲料の販売が開始されずに停止した状態が継続し、この販売機本体2の販売停止ランプ16および売切れランプ18が制御手段14により点灯される(ステップ7)。
【0038】
さらに、販売機本体2にて各ブリックパック式飲料を販売している状態で、時計機構13によりメモリ12に記憶させたブリックパック式飲料の賞味期限が経過した場合も同様に、この販売機本体2による各ブリックパック式飲料の販売が制御手段14により停止されるとともに、販売停止ランプ16および売切れランプ18が制御手段14により点灯される(ステップ7)。
【0039】
そして、任意の日数が経過した後、販売機本体2のドア体5を開動作させて、この販売機本体2内に収容したブリックパック式飲料を点検または補充する(ステップ1)。
【0040】
上述したように、上記一実施の形態によれば、ドア体5を開動作して販売機本体2の開口部3を開口した際に、このドア体5の開動作をドアスイッチ21が検出し、このドアスイッチ21の検出により、メモリ12に記憶させたブリックパック式飲料の賞味期限情報がリセットされて、この販売機本体2によるブリックパック式飲料の販売が停止される。
【0041】
さらに、この販売機本体2の開口部3をドア体5で閉塞する以前に、キーボード11でブリックパック式飲料の賞味期限情報を入力し、この賞味期限情報をメモリ12に記憶させた後、セットボタン23をオンしなければ、この販売機本体2にてブリックパック式飲料の販売を開始できない。
【0042】
この結果、この販売機本体2にて販売されるブリックパック式飲料を点検または補充などした後に、この販売機本体2に供給したブリックパック式飲料の賞味期限を新たにキーボード11でメモリ12に記憶させなければ、この販売機本体2にてブリックパック式飲料が販売できない。
【0043】
よって、この販売機本体2によるブリックパック式飲料の販売を管理する者が、この販売機本体2にて販売されるブリックパック式飲料を点検または補充などする毎に、ブリックパック式飲料における最短の販売期限をメモリ12にキーボード11にて記憶させることとなる。
【0044】
このため、この管理者により販売機本体2にて販売されるブリックパック式飲料の販売状況を定期的に点検または補充させることにより、この販売機本体2により販売されるブリックパック式飲料の販売期限を定期的に確実に更新できる。よって、この販売機本体2による賞味期限の過ぎたブリックパック式飲料の販売を確実に防止できる。
【0045】
また、この販売機本体2にて販売されるブリックパック式飲料を点検または補充した後、この販売機本体2のドア体5の開動作により販売期限情報がリセットされたメモリ12に、この販売機本体2にて販売されるブリックパック式飲料の販売期限情報をキーボード11にて記憶させることができる。
【0046】
この結果、販売機本体2にて販売されるブリックパック式飲料の最短の販売期限情報を容易にメモリ12に記憶させることができるので、この販売機本体2の取り扱いを容易にできる。
【0047】
さらに、販売機本体2のドア体5を開動作させて、メモリ12に記憶させた賞味期限情報をリセットさせた際に、この賞味期限情報を制御手段が記憶する。この状態で、セットボタン23をオンすることにより、リセット前にメモリ12にて記憶していた賞味期限情報を再度このメモリ12に記憶させることができる。このため、点検または補充後の販売機本体2にて販売されるブリックパック式飲料の賞味期限が変更しない場合におけるこの販売機本体2の取り扱いを容易にできる。
【0048】
なお、上記一実施の形態では、賞味期限を有するブリックパック式飲料を販売する自動販売機1について説明したが、このような賞味期限を有するブリックパック式飲料以外であっても、販売期限を有する商品であればこの自動販売機1を用いることにより、上記一実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0049】
また、メモリ12に記憶させたブリックパック式飲料の賞味期限と時計機構13で測定する時刻と比較して、この賞味期限が現在の時刻より後となると、制御手段14で販売機本体2によるブリックパック式飲料の販売を停止する構成とすることもできる。
【0050】
すると、販売機本体2にて販売されるブリックパック式飲料の賞味期限が経過する前に、メモリ12に記憶させた販売期限情報をキーボード11で変更しなければ、この販売機本体2にてブリックパック式飲料を継続して販売できない。よって、この販売機本体2による賞味期限が経過したブリックパック式飲料の販売を確実に防止できる。
【0051】
さらに、販売機本体2の供給口4毎に別種のブリックパック式飲料を収容させて、1台の販売機本体2にて複数種のブリックパック式飲料を販売する場合には、各供給口4に収容したブリックパック式飲料毎の賞味期限情報をメモリ12に記憶させて各供給口4毎に制御手段14にて販売停止させることもできる。
【0052】
また、販売機本体2の各供給口4に収容したブリックパック式飲料全体の最短の賞味期限情報をメモリ12に記憶させて、販売機本体2による販売全体を停止させることもできる。
【0053】
【発明の効果】
請求項1記載の自動販売機によれば、記憶手段が記憶した商品の販売期限とタイマ手段で測定した時刻とを比較して販売期限が現在の時刻より後となると、制御手段にて販売機本体による商品の販売を停止するので、販売機本体にて販売される商品の販売期限が経過する前に、記憶手段に記憶させた販売期限情報を入力手段で変更しなければ、この販売機本体にて商品を継続して販売できないから、この販売機本体による販売期限が経過した商品の販売を確実に防止できる。
【0054】
また、開閉手段による開動作にて販売機本体の開口部を開口させた後に、この販売機本体に供給された商品の販売期限情報を新たに入力手段で記憶手段に記憶させなければ、この販売機本体で商品を販売できないから、この販売機本体による販売期限の過ぎた商品の販売を確実に防止できる。
【0055】
請求項2記載の自動販売機によれば、請求項1記載の自動販売機の効果に加え、販売機本体の開閉手段の開動作で販売期限情報がリセットされても、このリセットした情報を記憶手段で記憶させれば、点検または補充の前後において販売機本体にて販売される商品の販売期限が変更されない場合に、新に販売期限情報を再入力させる必要がなくなり、この販売機本体の取り扱いを容易にできる。
【0056】
請求項3記載の自動販売機の制御方法によれば、販売期限のある商品を収容して販売する販売機本体に記憶させた販売期限の経過により、この販売機本体による商品の販売を停止させるので、この販売機本体にて販売される商品の販売期限が経過する前に、販売機本体に記憶させた販売期限情報を変更しなければ、この販売機本体にて商品を継続して販売できないから、この販売機本体による販売期限が経過した商品の販売を確実に防止できる。
【0057】
また、開閉手段による開動作にて販売機本体の開口部を開口させた後に、この販売機本体にて販売される商品の販売期限を記憶させなければ、この販売機本体にて商品を販売できないから、この販売機本体による販売期限の過ぎた商品の販売を確実に防止できる。
【0058】
請求項4記載の自動販売機の制御方法によれば、請求項3記載の自動販売機の制御方法の効果に加え、記憶させた販売期限情報をリセットしても、所定の操作でこの情報を記憶できるから、点検または補充の前後において販売機本体にて販売される商品の販売期限が変更されない場合に、新に販売期限情報を再入力させる必要がなくなり、この販売機本体の取り扱いを容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の自動販売機のフローチャートである。
【図2】同上自動販売機の一部を示す平面図である。
【図3】同上自動販売機を示す構成図である。
【符号の説明】
1 自動販売機
2 販売機本体
3 開口部
5 開閉手段としてのドア体
11 入力手段としてのキーボード
12 記憶手段としてのメモリ
13 タイマ手段としての時計機構
14 制御手段
21 検知手段としてのドアスイッチ
22 リセット手段としてのリセット機構
Claims (4)
- 販売期限のある商品を収容して販売する販売機本体と、
この販売機本体にて販売される前記商品の販売期限情報を入力する入力手段と、
この入力手段にて入力された前記商品の販売期限情報を記憶する記憶手段と、
時計を計時するタイマ手段と、
前記販売機本体に設けられこの販売機本体に前記商品を供給可能にする開口部と、
この開口部を開閉可能にする開閉手段と、
この開閉手段の開動作を検知する検知手段と、
この検知手段の検知により前記記憶手段に記憶させた前記商品の販売期限情報をリセットするリセット手段と、
このリセット手段にて前記記憶手段の記憶がリセットされていない状態で、この記憶手段に記憶させた前記販売期限情報と前記タイマ手段で計時した現在の時刻とを比較して前記販売期限情報が前記時刻以前の場合にのみ前記販売機本体にて前記商品を販売させる制御手段と
を具備していることを特徴とした自動販売機。 - 記憶手段は、リセット手段でリセットした情報を記憶し、この情報を所定の操作で読み出し可能である
ことを特徴とした請求項1記載の自動販売機。 - 販売期限のある商品を収容して販売する販売機本体に、前記商品の販売期限を記憶させ、
この記憶させた前記商品の販売期限の経過により、前記販売機本体による前記商品の販売を停止させる自動販売機の制御方法であって、
前記販売機本体に商品を収容可能にさせる開口部を開閉可能にする開閉手段の開動作を検知し、
この検知により、入力により記憶された前記商品の販売期限をリセットし、
この販売期限がリセットされた状態で、前記販売機本体による前記商品の販売を停止させる
ことを特徴とする自動販売機の制御方法。 - 記憶させた販売期限情報をリセットしても、所定の操作によりこの情報が読み出し可能となる
ことを特徴とする請求項3記載の自動販売機の制御方法。
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