JP3005592B2 - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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JP3005592B2
JP3005592B2 JP6063841A JP6384194A JP3005592B2 JP 3005592 B2 JP3005592 B2 JP 3005592B2 JP 6063841 A JP6063841 A JP 6063841A JP 6384194 A JP6384194 A JP 6384194A JP 3005592 B2 JP3005592 B2 JP 3005592B2
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英雄 松尾
邦昭 安保
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東芝機器株式会社
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、商品収容部に収容され
ている商品の在庫数を管理する在庫管理機能を備えた自
動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば缶入飲料の自動販売機
では、缶入飲料の在庫数を管理するものが供されてい
る。このものは、缶入飲料を収容するためのコラム毎に
缶入飲料の満杯収容数を設定可能に設けられており、満
杯収容数が設定されたときは、その満杯収容数を在庫数
の初期値として設定すると共に、缶入飲料を販売する毎
に、在庫数から販売数を減算することにより在庫数を管
理するようにしている。従って、コラムに缶入飲料を補
給した際に、その補給数を満杯収容数として設定するこ
とにより在庫数の初期値を設定することができるので、
コラムに収容されている缶入飲料の在庫数を管理するこ
とができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のものでは、缶入飲料が売切れていない状態でコラ
ムに缶入飲料を補給すると、缶入飲料の在庫管理が不正
確となるという欠点がある。また、缶入飲料を補給する
際に各コラム毎に満杯収容数を設定する必要があるの
で、その設定が非常に煩わしいと共に満杯収容数を間違
って設定してしまう虞がある。さらに、在庫数の管理の
みを行うように管理されているので、缶入飲料を冷蔵或
いは保温して販売する場合には、冷蔵或いは保温等の品
温が保証されていない缶入飲料を販売してしまう虞があ
った。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、第1の目的は、商品の在庫管理を確実に行え、第2
の目的は、商品を満杯に補給する際に満杯収容数を簡単
に設定することができ、第3の目的は、商品を冷却若し
くは加熱して販売する構成において、品温を保証した商
品を確実に販売することができる自動販売機を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の自動販売機は、
商品を収容する商品収容部を設け、この商品収容部の商
品補給口に装着可能に設けられると共にその装着状態で
前記商品収容部に補給される商品を検知する商品補給検
知手段を設け、この商品補給検知手段が前記商品補給口
に装着されたことを検知する装着検知手段を設け、この
装着検知手段の検知状態で前記商品補給検知手段が検知
状態となった回数を在庫数に加算すると共に、商品収容
部から商品が販売された回数を在庫数から減算する在庫
管理手段を設けたものである。
【0006】この場合、商品収容部に収容されている商
品の在庫数が零であることを検知する空検知手段を設け
ると共に、在庫管理手段を、前記空検知手段が検知状態
となったときは、装着検知手段の検知状態で商品補給検
知手段が検知状態となった回数を商品収容部の満杯収容
数として設定するようにしてもよい。
【0007】また、商品収容部に収容されている商品の
在庫数が不足していることを報知する追加要求報知手段
を設け、在庫管理手段を、装着検知手段の検知状態で在
庫数が満杯収容数よりも小さかったときは、前記追加要
求報知手段を動作させるようにしてもよい。
【0008】また、在庫管理手段を、装着検知手段が非
検知状態となったときは、追加要求報知手段に対する動
作を終了させるようにしてもよい。
【0009】また、在庫管理手段を、商品収容部に収容
されている商品の在庫数が満杯収容数を上回ったとき
は、その在庫数を新たな満杯収容数に設定し直すように
してもよい。
【0010】さらに、商品収容部に収容されている商品
を冷却若しくは加熱する温度調整手段を設け、装着検知
手段の検知状態で商品補給検知手段が検知状態となった
ときは、その時刻を補給商品に対応して記憶する記憶手
段を設け、この記憶手段の記憶内容に基づいて商品収容
部に収容されている商品のうち最初に補給された商品に
対する前記温度調整手段による品温時間を演算し、その
品温時間が設定時間よりも短かったときは商品の販売を
禁止する品温管理手段を設けるようにしてもよい。
【0011】
【作用】請求項1記載の自動販売機の場合、商品収容部
に商品を補給するときは、商品補給口に商品補給検知手
段を装着すると共に、その商品補給検知手段を通じて商
品を補給する。すると、装着検知手段の検知状態で商品
補給検知手段が検知状態となるので、在庫管理手段は、
商品補給検知手段が検知状態となった回数を在庫数に加
算すると共に、商品収容部から商品が販売された回数を
在庫数から減算する。従って、在庫管理手段により商品
収容部に収容されている商品の在庫数を確実に管理する
ことができる。
【0012】請求項2記載の自動販売機の場合、商品収
容部に収容されている商品の在庫数が零となったとき
は、空検知手段が検知状態となる。このとき、在庫管理
手段は、装着検知手段の検知状態で商品補給検知手段が
検知状態となった回数を満杯収容数として設定する。従
って、商品収容部に収容されている商品が零となる毎
に、商品収容部の満杯収容数を簡単且つ確実に設定する
ことができる。
【0013】請求項3記載の自動販売機の場合、在庫管
理手段は、商品補給検知手段が商品補給口に装着された
ときに在庫数が満杯収容数よりも小さかったときは、追
加要求報知手段を動作させる。従って、追加要求報知手
段の動作を確認することにより商品を満杯収容数まで確
実に補給することができる。
【0014】請求項4記載の自動販売機の場合、在庫管
理手段は、装着検知手段が非検知状態となったときは追
加要求報知手段の動作を終了する。従って、商品補給検
知手段が商品補給口から取外された状態における追加要
求報知手段の無駄な動作を防止することができると共
に、追加要求報知手段を商品収容部毎に設ける必要がな
い。
【0015】請求項5記載の自動販売機の場合、在庫管
理手段は、商品収容部に収容されている商品の在庫数が
満杯収容数を上回ったときは、その在庫数を新たに満杯
収容数に設定し直すので、満杯収容数を真の満杯収容数
に設定することができる。
【0016】請求項6記載の自動販売機の場合、温度調
整手段は、商品収容部に収容されている商品を加熱若し
くは冷却する。ここで、商品収容部に商品が補給される
と、記憶手段は商品が補給された時刻を補給商品に対応
して記憶する。
【0017】そして、品温管理手段は、記憶手段の記憶
内容に基づいて商品収容部に収容されている商品のうち
最初に補給された商品に対する温度調整手段による品温
時間を演算し、その品温時間が設定時間よりも短かった
ときは商品の販売を禁止する。従って、品温が保証され
た商品を確実に販売することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を缶入飲料の自動販売機に適用
した一実施例を図面を参照して説明する。図2は自動販
売機の全体を扉の開放状態で概略的に示している。この
図2において、本体1は前面が開口した矩形箱状をな
し、その前面開口部が中扉2により気密に閉鎖されるよ
うになっている。外扉3の正面側には、缶入飲料の見本
を展示した展示部が設けられており、その展示部に対応
して缶入飲料を選択するための複数の選択スイッチ4が
設けられていると共に、各選択スイッチ4に対応して販
売可ランプ5及び売切れランプ6が設けられている(図
1参照)。また、外箱3の背面側には、投入金銭を貯留
すると共に缶入飲料の販売に応じて釣銭を放出するコイ
ン・メカニズム7及びビル・バリデイタ8(図1参照)
が設けられている。
【0019】図2において、上記本体1の上部に商品収
容室9が設けられていると共に下部に機械室10が設け
られており、その機械室10に冷凍サイクルから成る冷
却装置11及びヒータから成る加熱装置12(図1参
照)が設けられている。
【0020】商品収容室9は例えば3つの仕切空間に仕
切られており、各部屋に1または2つのコラムユニット
13が配設されている。ここで、商品収容室9の各仕切
空間は、冷却装置11若しくは加熱装置12により冷却
若しくは加熱されるようになっている。
【0021】図3は上記コラムユニット13を断面にし
て示している。この図3において、コラムユニット13
の内部には上下方向に向かって蛇行状をなす商品収容部
としてのコラム14が複数列設けられており、各コラム
14に対する補給口15はコラムユニット13の上部に
設けられている。また、コラムユニット13の下部には
所謂ベンドメカ16が設けられており、そのベンドメカ
16の駆動に応じてコラム14に収容されている缶入飲
料が1本ずつ排出されるようになっている。そして、コ
ラムユニット13の下方にはシュータ17が設けられて
おり、ベンドメカ16を通じて排出された缶入飲料はシ
ュータ17により外扉3の正面側に設けられた取出口に
案内されるようになっている。図2において、本体1の
上部にはコネクタ18及び追加要求ランプ19が設けら
れている。
【0022】ここで、自動販売機にはコラムユニット1
3の補給口15から補給された缶入飲料を検知する構成
が付加されており、以下にその構成について説明する。
図4は1つのコラムユニット13を示している。この図
4において、コラムユニット13の補給口15には差込
部20が設けられており、その差込部20に商品補給検
知手段としての補給数検知用アダプタ21が差込まれる
ようになっている。この補給数検知用アダプタ21の底
面には、図5に示すようにマイクロスイッチから成る補
給数検知用センサ22が設けられている。この補給数検
知用センサ22は、補給数検知用アダプタ21の底面を
通過する缶入飲料を検知するように設けられており、缶
入飲料の通過を検知したときは検知信号をケーブル23
を通じてコネクタ24に出力するようなっている。この
場合、補給数検知用アダプタ21のコネクタ24は本体
1に設けられたコネクタ18に接続されるようになって
いる。
【0023】一方、コラムユニット13の差込部18に
対応してマイクロスイッチから成る装着検知手段として
の装着検知用センサ25が取付けられている。この装着
検知用センサ25は、図6に示すように差込部20に補
給数検知用アダプタ21が装着されたことを検知するよ
うに設けられており、補給数検知用アダプタ21の装着
を検知したときは検知信号をケーブル26を通じて出力
する。
【0024】図1は自動販売機の電気的構成を概略的に
示している。この図1において、在庫管理手段、品温管
理手段及び記憶手段の機能を有する主制御装置27と各
機器とはシリアル信号線で接続されており、シリアル信
号線を通じて各種情報を授受するようになっている。即
ち、選択端末28は、選択スイッチ4のオンオフ状態を
主制御装置27に送信する。表示端末29は、主制御装
置27からの指令に基づいて選択スイッチ4に対応して
設けられた販売可ランプ5及び売切れランプ6を点灯す
る。コイン・メカニズム7は、投入された貨幣を識別し
て回収すると共に、識別した貨幣の種別及び枚数を主制
御装置27に送信する。また、コイン・メカニズム7
は、主制御装置27からの指令に基づいて釣銭を放出す
る。ビル・バリデイタ8は、投入された紙幣を識別して
回収すると共に、識別した紙幣の種別及び枚数を主制御
装置27に送信する。
【0025】ベンド端末30は、主制御装置27からの
指令に基づいて所定のベンドメカ16を駆動する。ま
た、ベンド端末30はコラム14に収容されている缶入
飲料が売切れたことを検知する空検知手段としての売切
れスイッチ31を備えており、売切れスイッチ31がオ
ンしたときはそのことを主制御装置27に送信する。温
度制御端末32は、主制御装置27からの指令に基づい
て冷却装置11及び加熱装置12を駆動して所定のコラ
ムユニット13を冷却若しくは加熱する。装着検知端末
33は、装着検知用センサ25から検知信号を入力した
ときはそのことを主制御装置27に送信する。アダプタ
端末34は、補給数検知用アダプタ21から検知信号を
入力したときはそのことを主制御装置27に送信する。
表示端末35は、主制御装置27からの指令に応じて追
加要求ランプ19を点灯する。
【0026】一方、主制御装置27は、コイン・メカニ
ズム7及びビル・バリデイタ8からの投入貨幣情報に基
づいて表示端末29を通じて所定の販売可ランプ5を点
灯すると共に、選択端末28から選択スイッチ4のオン
情報を入力したときはベンド端末30を通じてベンドメ
カ16を駆動する。また、主制御装置28は、売切れス
イッチ31のオン情報をベンド端末30から受信したと
きは、表示端末29を通じて所定の売切れランプ6を点
灯させる。
【0027】ここで、主制御装置27は、上述した通常
の販売動作に加えてコラム14に収容されている缶入飲
料の在庫管理動作を実行するようになっている。この在
庫管理動作とは、缶入飲料の在庫数を管理するためのも
のである。
【0028】図7は主制御装置27の動作を示してい
る。この図7では、説明の簡略化のために通常の販売動
作を省略して在庫管理動作のみを示していると共に1台
のコラム14に対応した動作のみを示している。即ち、
主制御装置27は、電源が投入されると、まず、ベンド
端末30からの売切れスイッチ31のオン情報により全
べてのコラム14に収容されている缶入飲料が零か否か
を判定する(ステップS1)。このとき、自動販売機の
据付時には、全てのコラム14には缶入飲料が収容され
ていないので、主制御装置27は、満杯収容数を零に設
定する(ステップS2)。この満杯収容数とは、コラム
14に収容可能な缶入飲料の本数を示す数字である。
【0029】さて、サービスマンは、自動販売機の据付
時に缶入飲料を補給するときは、図8及び図9に示すよ
うにコラムユニット13の補給口15に設けられた差込
部20に補給数検知用アダプタ21を差込むと共に、そ
の補給数検知用アダプタ21のケーブル23に設けられ
たコネクタ24を本体1に設けられたコネクタ18に接
続する。これにより、コラムユニット13の補給口15
に対応して設けられた装着検知用センサ25からオン情
報が主制御装置27に送信されるので、主制御装置27
は、補給数検知用アダプタ21が装着されたところで
(ステップS3)、補給数検知用センサ22がオンする
か(ステップS4)、若しくは補給数検知用アダプタ2
1が取外されて装着検知用センサ22がオフするまで待
機状態となる(ステップS5)。
【0030】このとき、サービスマンは缶入飲料を補給
するときは、図9に示すように缶入飲料を補給数検知用
アダプタ21上を通過させるので、その通過に伴って補
給数検知用センサ22がオンする。すると、補給数検知
用センサ22からオン情報が主制御装置27に送信され
るので、主制御装置27は、補給数検知用センサ22の
オンに応じて満杯収容数に1を加算する(ステップS
6)。そして、サービスマンがコラム14に対する缶入
飲料の補給が終了したことにより補給数検知用アダプタ
21を取外したときは、装着検知用センサ25がオフす
る。すると、主制御装置27は、満杯収容数が零でない
ことを確認してから(ステップS7)、在庫数に上述し
て求めた満杯収容数を設定する(ステップS8)。この
場合、満杯収容数が零であったときは、補給数検知用ア
ダプタ21がコラムユニット13に再び装着されるまで
待機する。従って、サービスマンが、コラムユニット1
3に補給数検知用アダプタ21を一旦装着しながら缶入
飲料を投入することなくその補給数検知用アダプタ21
を取外したときは、満杯収容数は零のままである。
【0031】さて、上述のようにしてサービスマンによ
りコラム14に対する缶入飲料の補給が終了したとき
は、コラム14毎に満杯収容数が設定されることにな
る。この場合、自動販売機の据付時には、コラム14に
は満杯となるまで缶入飲料が補給されるのが一般的であ
るので、上述のようにして設定された満杯収容数は真の
満杯収容数と見なすことができる。
【0032】そして、主制御装置27は、通常の販売動
作の実行により缶入飲料を販売したときは(ステップS
9)、在庫数から1を減算すると共に(ステップS1
0)、在庫数が零、つまり缶入飲料が売切れていないこ
とを確認してから(ステップS11)缶入飲料の販売を
継続する。
【0033】一方、主制御装置27は、上述のように缶
入飲料の在庫数を管理しながら装着用検知用センサ25
がオンしたか(ステップS12)、つまり補給数検知用
アダプタ21がコラムユニット13に装着されたか否か
を監視している(ステップS12)。
【0034】ここで、サービスマンは、定期的に自動販
売機の販売状況を監視しており、缶入飲料の収容数が少
なくなってきたときは、補給数検知用アダプタ21の装
着状態で缶入飲料をコラム14に補給する。これによ
り、主制御装置27は、補給数検知用アダプタ21の装
着状態で補給数検知用センサ22がオンした回数、つま
り缶入飲料の補給数を在庫数に加算するので(ステップ
S13,S14,S15)、缶入飲料の在庫がある状態
で缶入飲料を補給した場合であっても、缶入飲料の在庫
数を確実に管理することができる。
【0035】さて、缶入飲料の販売動作により、コラム
14に収容されている缶入飲料が零となったときは(ス
テップS11)、主制御装置27は、通常の販売動作に
おいてその缶入飲料の販売を中止する一方で、補給数検
知用アダプタ21の装着状態での缶入飲料の補給数を在
庫数とする(ステップS17,S18,S24)。
【0036】このとき、主制御装置27は、缶入飲料の
補給による在庫数が満杯収容数よりも小さかったときは
(ステップS19)、缶入飲料の補給数は不十分である
と判断して追加要求ランプ19を点灯する(ステップS
20)。また、缶入飲料の補給により在庫数が満杯収容
数以上となったときは、追加要求ランプ19をオフする
(ステップS23)。従って、コラム14に収容されて
いる缶入飲料が零となったことにより缶入飲料をコラム
14に補給する際は、その補給数が十分であるか否かを
追加要求ランプ19の点灯状態により確認することがで
きるので、缶入飲料をコラム14に確実に満杯状態まで
補給することができる。このとき、主制御装置27は、
缶入飲料の補給数が不十分であるにもかかわらず補給数
検知用アダプタ21がコラムユニット13から取外され
たときは(ステップS21)、追加要求ランプ19をオ
フするようになっている(ステップS22)。
【0037】ここで、主制御装置27は、補給数検知用
アダプタ21の装着状態で缶入飲料の補給により在庫数
が満杯収容数以上となったときは、在庫数を満杯収容数
に新たに設定し直す(ステップS25)。従って、自動
販売機の据付時に補給された缶入飲料の本数がコラム1
4の真の満杯収容数よりも小さかった場合であっても、
満杯収容数をコラム14の真の満杯収容数に設定し直す
ことができるので、以後において缶入飲料をコラム14
に補給する際に、追加要求ランプ19の点灯状態に基づ
いて缶入飲料をコラム14に満杯まで確実に補給するこ
とができるようになる。
【0038】一方、主制御装置27は、上述した販売管
理動作の他に、品温管理動作を実行するようになってい
る。この品温管理動作は、販売する缶入飲料に対する品
温を保証する動作である。
【0039】図10は主制御装置の品温動作を示してい
る。この図10において、主制御装置27は、上述のよ
うに缶入飲料の補給があったときは、図11に示す補給
情報テーブルに缶入飲料が補給された補給日及び補給時
刻等の補給情報を記憶する。この補給情報テーブルはコ
ラム14に対応して設けられているもので、コラム14
に缶入飲料が補給される毎にそのコラム14に対応した
補給情報テーブルに補給情報が順次記憶される。従っ
て、補給情報テーブルには現時点においてコラム14に
収容されている全ての缶入飲料の補給日及び補給時刻が
記憶されていることになる。
【0040】そして、主制御装置27は、補給記憶テー
ブルに基づいてコラム14に収容されている缶入飲料の
品温時間を演算する。つまり、補給情報テーブルにはコ
ラム14に収容されている缶入飲料毎の補給日及び補給
時刻が記憶されているので、コラム14に収容されてい
る缶入飲料のうち最初に補給された1番目の缶入飲料の
補給日及び補給時刻と現在の日時とに基づいてその缶入
飲料の収容時間(品温時間)を演算する。このとき、演
算した品温時間がその缶入飲料に対する冷蔵保証時間若
しくは保温保証時間以上であったときは、缶入飲料に対
する品温は保証できると判断して缶入飲料の販売を許可
する、従って、通常の販売動作により1番目の缶入飲料
が販売されたときは、品温が保証された缶入飲料を販売
することができる。このとき、主制御装置27は、缶入
飲料を販売したときは、補給情報テーブルを更新するの
で、補給情報テーブルにおいて1番目の缶入飲料の補給
情報が抹消されると共に、2番目以降の缶入飲料の補給
情報が1つずつ繰上るようになる。
【0041】一方、主制御装置27は、1番目の缶入飲
料の品温時間が冷蔵保証時間若しくは保温保証時間未満
であったときは、缶入飲料に対する品温は保証できない
と判断して販売を禁止する。これにより、コラム14に
対応した売切れランプ6が点灯されて缶入飲料の販売が
禁止される。
【0042】上記構成のものによれば、補給数検知用ア
ダプタ21がコラムユニット13に装着された状態にお
ける補給数検知用センサ22の検知回数及び缶入飲料の
販売数に基づいてコラム14に収容されている缶入飲料
の在庫数を管理するようにしたので、缶入飲料を補給し
た際に満杯収容数を一々入力する必要がある従来例のも
のと違って、缶入飲料の販売若しくは補給にかかわらず
缶入飲料の在庫数を確実に管理することができる。
【0043】また、自動販売機の据付時に補給された缶
入飲料の本数を満杯収容数に見なすようにしたので、満
杯収容数を一々入力する必要がなくなる。この場合、自
動販売機の据付時のコラムへの缶入飲料の補給数は満杯
に補給されるのが通常であるので、設定された満杯収容
数の信頼性を高めることができる。
【0044】また、自動販売機の据付時以後においてコ
ラム14に収容されている缶入飲料が零になったとき
は、缶入飲料の在庫数が満杯収容数まで補給されたか否
かに応じて追加要求ランプ19を点灯するようにしたの
で、缶入飲料をコラム14の満杯収容数まで確実に補給
することができる。このとき、缶入飲料が満杯収容数ま
で補給されない状態で補給数検知用アダプタ21が取外
されたときは、追加要求ランプ19をオフするようにし
たので、追加要求ランプ19の無駄な点灯を防止するこ
とができると共に、複数のコラム14に対応しながら追
加要求ランプ19としては1個で済む。
【0045】また、缶入飲料の在庫数が満杯収容数を上
回ったときはその在庫数を新たな満杯収容数として設定
し直すようにしたので、自動販売機の据付時に缶入飲料
が満杯まで補給されなかった場合でも、満杯収容数を真
の満杯収容数に設定し直すことができる。
【0046】さらに、缶入飲料を販売する際は、コラム
14に収容されている缶入飲料のうち最初に補給されて
いる缶入飲料の収容時間を演算し、缶入飲料に対する冷
蔵若しくは保温が不十分であったときは、その缶入飲料
の販売を禁止するようにしたので、品温を保証した缶入
飲料を確実に販売することができる。
【0047】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、次のように変形または拡張できる。補給数検知
用アダプタ21は、缶入飲料の通過を光センサ、或いは
磁気センサにより検知するように構成してもよい。コラ
ム14に収容されている缶入飲料の在庫数を通信ネット
ワークによりホストコンピュータに送信するようにして
もよい。本発明を、缶入飲料の自動販売機以外に適用し
てもよい。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の自動販売機によれば、以下の効果を奏する。請求項1
記載のものによれば、商品補給検知手段により補給され
た商品数を検知して在庫数に加算すると共に、販売した
商品数を在庫数から減算するようにしたので、商品の在
庫数を確実に管理することができる。
【0049】請求項2記載のものによれば、商品収容部
に収容されている商品が零となったときは、補給された
商品数を満杯収容数として設定するようにしたので、満
杯収容数を簡単且つ確実に設定することができる。
【0050】請求項3記載のものによれば、商品が補給
された際の在庫数が満杯収容数となったか否かを追加要
求報知手段により報知するようにしたので、商品を満杯
収容数まで確実に補給することができる。
【0051】請求項4記載のものによれば、装着補給検
知手段が商品収容部から取外されたときは要求報知手段
の動作を終了するようにしたので、商品補給検知手段が
商品補給口から取外された状態における追加要求報知手
段の無駄な動作を防止することができると共に、追加要
求報知手段を商品収容部毎に設ける必要がい。
【0052】請求項5記載のものによれば、商品収容部
に収容されている商品の在庫数が満杯収容数を上回った
ときは、その在庫数を新たな満杯収容数に設定し直すよ
うにしたので、満杯収容数を真の満杯収容数に設定する
ことができる。
【0053】請求項6記載のものによれば、商品収容部
に収容されている商品のうち最初に補給された商品に対
する温度調整手段による品温時間を演算し、その品温時
間が設定時間よりも短かったときは商品の販売を禁止す
るようにしたので、品温が保証された商品を確実に販売
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における電気的構成を示す概
略図
【図2】扉の開放状態で示す全体の斜視図
【図3】全体の縦断面図
【図4】コラムユニット及び補給数検知用アダプタの斜
視図
【図5】補給数検知用アダプタの斜視図
【図6】補給数検知用アダプタの装着状態で示すコラム
ユニットの斜視図
【図7】主制御装置の在庫管理動作を示すフローチャー
【図8】補給数検知用アダプタの装着過程を示すコラム
ユニットの平面図
【図9】補給数検知用アダプタの装着状態で示す図8相
当図
【図10】主制御装置の品温動作を示すフローチャート
【図11】補給情報テーブルを示す模式図
【符号の説明】
1は本体、11は冷却装置、12は加熱装置、14はコ
ラム(商品収容部)、15は補給口、19は追加要求ラ
ンプ(追加要求報知手段)、21は補給数検知用アダプ
タ(商品補給検知手段)、25は装着検知用センサ(装
着検知手段)、27は主制御装置(在庫管理手段、品温
管理手段、記憶手段)、31は売切れスイッチ(空検知
手段)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−44450(JP,A) 特開 平5−258162(JP,A) 特開 平6−168370(JP,A) 特開 平5−189646(JP,A) 特開 平6−20140(JP,A) 特開 平3−238548(JP,A) 特開 平6−52418(JP,A) 実開 平5−48075(JP,U) 実開 平2−23781(JP,U) 実開 平2−32185(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 9/00 G07F 9/02 101 G07F 9/10 102

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品を収容する商品収容部と、 この商品収容部の商品補給口に装着可能に設けられその
    装着状態で前記商品収容部に補給される商品を検知する
    商品補給検知手段と、 この商品補給検知手段が前記商品補給口に装着されたこ
    とを検知する装着検知手段と、 この装着検知手段の検知状態で前記商品補給検知手段が
    検知状態となった回数を在庫数に加算すると共に、商品
    収容部から商品が販売された回数を在庫数から減算する
    在庫管理手段とを備えたことを自動販売機。
  2. 【請求項2】 商品収容部に収容されている商品の在庫
    数が零であることを検知する空検知手段を備え、 在庫管理手段は、前記空検知手段が検知状態となったと
    きは、装着検知手段の検知状態で商品補給検知手段が検
    知状態となった回数を商品収容部の満杯収容数として設
    定することを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  3. 【請求項3】 商品収容部に収容されている商品の在庫
    数が不足していることを報知する追加要求報知手段を備
    え、 在庫管理手段は、装着検知手段の検知状態で在庫数が満
    杯収容数よりも小さかったときは、前記追加要求報知手
    段を動作させることを特徴とする請求項2記載の自動販
    売機。
  4. 【請求項4】 在庫管理手段は、装着検知手段が非検知
    状態となったときは、追加要求報知手段に対する動作を
    終了することを特徴とする請求項3記載の自動販売機。
  5. 【請求項5】 在庫管理手段は、商品収容部に収容され
    ている商品の在庫数が満杯収容数を上回ったときは、そ
    の在庫数を新たな満杯収容数に設定し直すことを特徴と
    する請求項2記載の自動販売機。
  6. 【請求項6】 商品収容部に収容されている商品を冷却
    若しくは加熱する温度調整手段と、 装着検知手段の検知状態で商品補給検知手段が検知状態
    となったときは、その時刻を補給商品に対応して記憶す
    る記憶手段と、 この記憶手段の記憶内容に基づいて商品収容部に収容さ
    れている商品のうち最初に補給された商品に対する前記
    温度調整手段による品温時間を演算し、その品温時間が
    設定時間よりも短かったときは商品の販売を禁止する品
    温管理手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    自動販売機。
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