JP3564966B2 - 排気浄化装置の故障診断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関から排出される排気を浄化する排気浄化装置の故障診断を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の内燃機関では、排出される排気ガス、例えば、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOX)、及び炭化水素(HC)等の成分を大気に放出する前に浄化すべく、白金やパラジウム等の貴金属を触媒として担持した触媒装置を排気系に備えている。
【0003】
前記触媒装置は、例えば、排気ガスに含まれるHC及びCOを排気ガス中の酸素O2と反応させてH2O及びCO2へ酸化すると同時に、排気ガス中のNOXを排気ガス中のHC及びCOと反応させてH2O、CO2、N2へ還元する。
【0004】
ところで、内燃機関の始動時には、内燃機関の始動性を向上させるために機関空燃比が理論空燃比より低い空燃比(リッチ側)とされ、さらに内燃機関の温度が低く燃焼が不安定になるため、未燃炭化水素(HC)等の未燃ガス成分が比較的多量に排出される。しかし、前記したような触媒装置は、内燃機関が冷間始動された時のように所定温度未満では、触媒物質が未活性状態にあるため、排気ガス中に含まれる多量の未燃ガス成分を除去しきれないという問題がある。
【0005】
これに対し、所定温度未満では未燃ガス成分を吸着し、所定温度以上では吸着した未燃ガス成分を脱離する吸着材を、触媒装置の上流に設けた排気浄化装置が知られている。この排気浄化装置は、触媒装置が未活性状態にあるときは、前記吸着材で未燃ガス成分を吸着し、触媒装置が活性化した後は、前記内燃機関から排出される排気ガス及び前記吸着材から脱離した未燃ガス成分を前記触媒装置にて浄化するというものである。
【0006】
上記したような排気浄化装置では、吸着材の故障や劣化等により吸着性能が低下すると、排気ガス中に含まれる未燃ガス成分が吸着材に吸着されず、大気中に放出される虞がある。このため、排気浄化装置では、吸着材の故障や劣化等を精度良く検出し、吸着材の異常に起因する排気エミッションの悪化を防止することも重要である。
【0007】
このような要求に対し、特開平8−93458号公報等に記載された排気浄化装置が知られている。この排気浄化装置は、吸着材に未燃ガス成分を吸着させる吸着行程における吸着材の昇温速度、あるいは吸着材に吸着された未燃ガス成分を脱離させる脱離行程における吸着材の昇温速度に基づいて、吸着材の故障判定を行うというものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、吸着材に未燃ガス成分が吸着される際、吸着熱が発生し、この吸着熱により吸着材の温度が上昇するが、活性炭等の多孔質からなる吸着材に未燃ガス成分を吸着する場合は、未燃ガス成分と吸着材との相互作用が弱く特殊な化学結合が発生しない物理吸着となるので、吸着熱の発生量が微少である。
【0009】
このため、上記したような排気浄化装置では、吸着材の温度変化を判別し難く、誤診断を招く虞がある。そして、吸着材が故障しているにも関わらず正常であると誤診断した場合には、所望の浄化特性を実現することができず、排気エミッションが悪化する。また、このような誤診断を防止するためには、精度の高い温度センサが必要となる。
【0010】
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、精度の高い温度センサを用いることなく、吸着材の故障や劣化等を正確に検出することができる技術を提供し、排気エミッションの悪化を防止することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明にかかる排気浄化装置の故障診断装置は、内燃機関の排気通路に設けられた浄化触媒と、この浄化触媒と直列に設けられ排気中の未燃ガス成分を吸着する吸着手段と、前記浄化触媒あるいは前記吸着手段の温度を検出する温度検出手段と、前記吸着手段に排気を通過させているときの前記温度検出手段の検出温度に基づいて前記吸着手段の故障を判定する故障判定手段とを備えた排気浄化装置の故障診断装置であり、
前記故障判定手段は、前記吸着手段に流入する排気が酸素過剰状態にあることを条件に前記吸着手段の故障判定を行うことを特徴とする。
【0012】
このように構成された故障診断装置では、故障判定手段は、排気中の未燃ガス成分を吸着すべく吸着手段に排気を通過させているとき、または、吸着手段に吸着されている未燃ガス成分を吸着手段から脱離すべく吸着手段に排気を通過させているときであって、前記排気が酸素過剰状態にあるときに、前記温度検出手段の検出温度に基づいて前記吸着手段の故障を判定する。
【0013】
この場合、前記吸着手段あるいは前記浄化触媒では、酸素過剰雰囲気になるので、吸着手段もしくは浄化触媒と未燃ガス成分との反応が促進され、その結果、吸着手段もしくは浄化触媒において明確な温度変化が表れる。
【0014】
例えば、前記吸着手段が正常であり、所定量の未燃ガス成分を吸着及び脱離することが可能な状態にあれば、吸着時あるいは脱離時において前記未燃ガス成分が酸素過剰雰囲気の排気ガスに曝されるため、吸着の安定化による吸着熱量の増加、あるいは脱離した未燃ガス成分の燃焼促進による燃焼温度の上昇等が図られる。一方、前記吸着手段が異常であり、所定量の未燃ガス成分を吸着及び脱離することが不可能な状態にあれば、吸着熱量の低下や燃焼温度の低下等を招く。
【0015】
このように、前記吸着手段の正常時と異常時とでは、吸着手段や浄化触媒における温度差が明確になり、精度の高い温度センサでなくとも検出することができる。
【0016】
尚、上記したような酸素過剰状態としては、前記内燃機関に対する燃料供給が停止されている状態、または、前記内燃機関で燃焼される混合気の空燃比が酸素過剰雰囲気にある状態等を例示することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる故障診断装置の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る排気浄化装置の故障診断装置を適用する内燃機関とその吸排気系の概略構成を示す図である。
【0018】
図1は、本発明を適用する内燃機関の概略構成を示す図であり、同図に示す内燃機関は、4サイクルの4気筒内燃機関1である。この内燃機関1には、吸気枝管2と排気枝管12とが接続される。そして、前記吸気枝管2は、サージタンク3に接続され、このサージタンク3は、吸気管4を介してエアクリーナボックス5に接続される。
【0019】
続いて、前記吸気管4には、図示しないアクセルペダルと連動して、前記吸気管4内を流れる吸気流量を調節するスロットル弁6が設けられ、このスロットル弁6には、このスロットル弁6が全閉状態のときにオン信号を出力し、全閉以外の状態のときにオフ信号を出力するアイドルスイッチ7が取り付けられる。
【0020】
さらに、前記吸気管4には、この吸気管4内を流れる吸入空気質量に対応した電気信号を出力するエアフローメータ8が取り付けられ、前記サージタンク3には、サージタンク3内の圧力に応じた電気信号を出力するバキュームセンサ38が取り付けられる。
【0021】
また、前記吸気枝管2の各枝管には、燃料噴射弁10a、10b、10c、10d(以下、燃料噴射弁10と総称する)が取り付けられ、これらの燃料噴射弁10は、燃料分配管9と接続される。前記燃料分配管9は、図示しない燃料ポンプより圧送された燃料を各燃料噴射弁10に分配する。
【0022】
そして、前記燃料噴射弁10は、駆動回路11a、11b、11c、11d(以下、駆動回路11と総称する)と接続され、これら駆動回路11からの駆動電流が印加されたときに開弁し、前記燃料分配管9より供給された燃料を前記吸気枝管2内に噴射する。
【0023】
一方、前記排気枝管12は、排気管13に接続され、この排気管13は、下流にて図示しないマフラに接続される。そして、前記排気管13の途中には、吸着筒14と、この吸着筒14より下流に位置し排気管13内を流れる排気ガス中のNOX、HC、CO等の成分を浄化する排気浄化触媒15とが設けられる。
【0024】
ここで、前記吸着筒14は、図2に示すように、内部が二本の流路A、Bに分割されており、流路Aには、本発明に係る吸着手段としての吸着材、例えば、ゼオライト系の吸着材22が設けられている。この吸着材22は、所定温度未満では排気ガス中の未燃HCを吸着し、所定温度以上では吸着していた未燃HCを脱離する。
【0025】
また、吸着筒4の入口部分には、流路Aと流路Bとを選択的に開閉するバイパスバルブ23が取り付けられている。このバイパスバルブ23は、支点29を中心に回動する梃子25と接続される。そして、前記梃子25の吸着材側の端部が押し下げられると、それに応じてバイパスバルブ側の端部が押し上げられ、その結果、前記バイパスバルブ23は、流路Bを導通させると同時に流路Aを遮断する。一方、前記梃子25の吸着材側の端部が引っ張り上げられると、それに応じてバイパスバルブ側の端部が押し下げられ、その結果、前記バイパスバルブ23は、流路Aを導通させると同時に流路Bを遮断する。
【0026】
続いて、前記吸着筒4の外部には、前記梃子25を駆動するアクチュエータ24が配置されている。このアクチュエータ24は、筐体24a内を2つの空間部24b、24dに分割するように、その周縁が前記筐体24a内の側壁に固定されたダイヤフラム24cを備えるとともに、このダイヤフラム24cを軸方向に貫通するシャフト24eを進退自在に保持する。
【0027】
前記シャフト24eは、前記ダイヤフラム24cに固定され、前記ダイヤフラム24cの動作に連動して進退する。さらに、前記シャフト24eの先端は、前記筐体24aの外部へ突出し、その端部が前記梃子25の吸着材側端部に接続される。
【0028】
また、前記筐体24a内の2つの空間部24b、24dのうち、前記シャフト24cの基端側に位置する空間部24bには、前記シャフト24が進出するよう前記ダイヤフラム23を付勢するスプリング24fが内装される。
【0029】
そして、前記空間部24bは、負圧通路26を介して三方切換弁(VSV)20に接続される。このVSV20には、前記負圧通路26の他に、吸気負圧通路27と大気圧通路28とが接続される。前記吸気負圧通路27は、前記スロットル弁6下流の吸気管4に接続され、前記吸気管4内で発生する吸気管負圧を前記VSV20へと導く。そして、前記吸気負圧通路27の途中には、前記吸気管4から前記吸気負圧通路27へ導入される吸気管負圧を一定圧に調整する調圧弁21が設けられる。一方、前記大気圧通路28は、大気中に開口端を有し、大気圧を前記VSV20へと導く。
【0030】
ここで、前記VSV20は、前記負圧通路26及び前記吸気負圧通路27の導通(前記大気圧通路28の閉塞)と、前記負圧通路26及び前記大気圧通路28の導通(前記吸気負圧通路27の閉塞)とを切り換える弁体20a、及び前記弁体20aを駆動するソレノイド20bを備える。
【0031】
前記ソレノイド20bは、前記負圧通路26及び前記吸気負圧通路27の導通時間と前記負圧通路26及び前記大気圧通路28の導通時間との比率に相当するデューティ比を有する駆動パルス信号が印加されると、この駆動パルス信号に従って前記弁体20aを駆動し、前記負圧通路26及び前記吸気負圧通路27の導通と、前記負圧通路26及び前記大気圧通路28の導通とを切り換える。
【0032】
尚、前記ソレノイド20bは、デューティ比:100%の駆動パルス信号が印加されたときに、前記負圧通路26と前記吸気負圧通路27との導通状態(前記大気圧通路28の閉塞状態)を維持すべく前記弁体20aを駆動し、デューティ比:0%の駆動パルス信号が印加されたときに、前記負圧通路26と前記大気圧通路28との導通状態(前記吸気負圧通路27の閉塞状態)を維持すべく前記弁体20aを駆動するものとする。
【0033】
そして、デューティ比:100%の駆動パルス信号がVSV20に印加され、前記吸気負圧通路27及び前記負圧通路26が導通されると、前記サージタンク3内で発生した吸気管負圧が調圧弁21及びVSV20を経てアクチュエータ24の空間部24bに導入される。このとき、前記空間部24bの負圧が前記スプリング24fの付勢力より大きければ、前記ダイヤフラム24cは、図3に示すように、前記空間部24b側へ吸引され、これに伴って前記シャフト24eが退行し、前記梃子25の吸着材側端部を引っ張り上げる。この結果、前記梃子25のバイパスバルブ側端部が押し下げられ、前記バイパスバルブ23が吸着筒14内の流路Aを開放するとともに流路Bを閉塞する。
【0034】
一方、デューティ比:0%の駆動パルス信号がVSV20に印加され、前記大気圧通路28及び前記負圧通路26が導通されると、前記大気圧通路28の開口端から導入される大気が前記VSV20を経てアクチュエータ24の空間部24bに導入される。このとき、前記空間部24bの負圧が前記スプリング24fの付勢力よりも小さくなるため、前記ダイヤフラム24cは、前述の図2に示すように、前記スプリング24fにより空間部24d側へ付勢され、これに伴って前記シャフト24eが進出し、前記梃子25の吸着材側端部を押し下げる。この結果、前記梃子25のバイパスバルブ側端部が引っ張り上げられ、前記バイパスバルブ23が吸着筒14内の流路Aを閉塞するとともに流路Bを開放する。
【0035】
ここで図1に戻り、前記吸着材14より上流の排気管13には、排気管13内を流れる排気ガスの空燃比に対応した電圧を出力する空燃比センサ16が取り付けられ、前記排気浄化触媒15の出口部分には、排気浄化触媒15を通過した排気ガスの温度に対応した電気信号を出力する排気温度センサ30が取り付けられる。
【0036】
前記排気温度センサ30は、本発明にかかる温度検出手段の一例であり、この排気温度センサ30により検出された排気ガス温度は、排気浄化触媒15の温度の代替値として使用される。また、吸着材22や排気浄化触媒15の温度を検出する方法としては、吸着材22や排気浄化触媒15自体の温度を直接検出する方法や、内燃機関の運転状態(例えば、吸入空気量、負荷、回転数、空燃比等)から間接的に推定する方法でも構わない。
【0037】
次に、前記内燃機関1には、図示しないクランクシャフトが所定角度(例えば、30度)回転する都度、電気信号を出力するクランクポジションセンサ17と、冷却水の温度に対応した電気信号を出力する水温センサ18とが取り付けられる。
【0038】
そして、前記クランクポジションセンサ17と水温センサ18と前記アイドルスイッチ7と前記エアフローメータ8と前記バキュームセンサ38と前記空燃比センサ16と前記排気温度センサ30は、それぞれ電気配線を介してエンジンコントロール用の電子制御ユニット(Electronic Control Unit:ECU)19に接続され、各センサの出力信号が前記ECU19に入力されるようになっている。
【0039】
前記ECU15は、前記した各センサからの出力信号をパラメータとして内燃機関1の運転状態を判定し、その運転状態に応じて燃料噴射制御、吸着筒の流路切換制御等の各種制御、及び本発明の要旨となる吸着材22の異常判定制御を実行する。
【0040】
ここで、前記ECU19は、図4に示すように、双方向性バス31により相互に接続された、CPU32とROM33とRAM34と入力ポート35と出力ポート36とを備えるとともに、前記入力ポート35に接続されたA/Dコンバータ(A/D)37を備える。
【0041】
前記入力ポート35は、アイドルスイッチ7とクランクポジションセンサ17とからの信号を入力し、これらの信号をCPU32あるいはRAM34へ送信する。さらに、前記入力ポート35は、エアフローメータ8と空燃比センサ16と水温センサ18と排気温度センサ30とバキュームセンサ38とからの信号をA/Dコンバータ37を介して入力し、これらの信号をCPU32あるいはRAM34へ送信する。
【0042】
前記出力ポート36は、前記CPU32からの制御信号を駆動回路11あるいはVSV20へ出力する。
前記ROM33は、各燃料噴射弁7の燃料噴射量を決定するための燃料噴射量制御ルーチン、各燃料噴射弁7の燃料噴射時期を決定するための燃料噴射時期制御ルーチン、バイパスバルブ23を制御するためのバイパスバルブ制御ルーチン、あるいは吸着材22の異常を判定するための吸着材異常判定ルーチン等のアプリケーションプログラムと、各種の制御マップを格納する。
【0043】
前記制御マップは、例えば、内燃機関1の運転状態と燃料噴射量との関係を示す燃料噴射量制御マップ、内燃機関1の運転状態と燃料噴射時期との関係を示す燃料噴射時期制御マップ、内燃機関始動時の冷却水の温度と始動時から浄化触媒15が活性化するまでにかかる時間(以下、触媒活性時間と記す)との関係を示す活性判定制御マップ、内燃機関1の運転状態とVSV制御用のデューティ比との関係を示すVSV制御マップ等である。
【0044】
また、ROM33は、内燃機関始動時の冷却水の温度と第1の判定用積算吸入空気量との関係を示す第1の脱離判定制御マップを記憶している。ここでいう第1の判定用積算吸入空気量とは、内燃機関始動時から吸着材22が所定の温度(吸着材22に吸着された未燃ガス成分が脱離し始める温度)に昇温するまでの間に、内燃機関1が吸入するであろう空気量である。
【0045】
さらに、ROM33は、内燃機関始動時の冷却水の温度と第2の判定用積算吸入空気量との関係を示す第2の脱離判定制御マップを記憶している。前記第2の判定用積算吸入空気量は、内燃機関始動時から吸着材22が所定の温度(吸着材22に吸着された未燃ガス成分が脱離し終わる温度)に昇温するまでの間に、内燃機関1が吸入するであろう空気量である。
【0046】
続いて、前記RAM34は、各センサからの出力信号やCPU32の演算結果等を格納する。前記演算結果は、例えば、クランクポジションセンサ17の出力信号より算出される機関回転数である。そして、各センサからの出力信号やCPU32の演算結果等は、クランクポジションセンサ17が信号を出力する都度、最新のデータに書き換えられる。
【0047】
さらに、前記RAM34には、排気浄化触媒15が活性化しているか否かを識別する活性判定フラグ(活性時:1、未活性時:0)と、内燃機関1を搭載する車両が減速状態にあり且つ内燃機関1に対する燃料供給が停止されている状態、所謂、減速フューエルカット実行状態にあるか否かを識別する減速フューエルカット判定フラグ(減速フューエルカット実行時:1、減速フューエルカット非実行時:0)と、吸着材22の脱離処理が完了したか否かを識別する脱離完了フラグ(脱離完了時:1、脱離未完了時:0)と、吸着材22の劣化判定が終了したか否かを識別する劣化判定終了フラグ(劣化判定終了時:1、劣化判定未終了時:0)等の各種フラグを記憶する領域が設定されている。
【0048】
次に、前記CPU32は、前記ROM33に記憶されたアプリケーションプログラムに従って動作し、RAM34に記憶された前記各センサの出力信号より内燃機関1の運転状態を判定し、その運転状態と各制御マップとから燃料噴射量、燃料噴射時期、VSV制御用デューティ比等を算出する。そして、CPU32は、算出した燃料噴射量、燃料噴射時期、VSV制御用デューティ比に従って、駆動回路11及びVSV20を制御する。
【0049】
前記CPU32は、バイパスバルブ23を制御するにあたり、内燃機関1の始動時に、水温センサ18の出力信号を入力し、前記出力信号とROM33の活性判定制御マップとから触媒活性時間を算出する。続いて、CPU32は、前記触媒活性時間が零であるか否かを判別する。
【0050】
前記触媒活性時間が零である場合、CPU32は、前記排気浄化触媒15が活性状態にあると判定し、RAM34の活性判定フラグ記憶領域に“1”を書き込む。続いて、CPU32は、デューティ比:0%に相当する駆動パルスをVSV20に印加し、吸着筒14内の流路Bを導通させるとともに、流路Aを閉塞する。このとき、内燃機関1から排出された排気ガスは、吸着筒14内の流路Bを経て排気浄化触媒15に流れ込み、排気浄化触媒15にて排気ガス中の未燃ガス成分が浄化される。
【0051】
一方、前記触媒活性時間が零でない場合、CPU32は、前記排気浄化触媒15が未活性状態にあると判定し、RAM34の活性判定フラグ記憶領域に“0”を書き込む。続いて、CPU32は、前記触媒活性時間をRAM34の所定領域に書き込み、内燃機関1の始動時からの運転時間を計時するタイマを起動する。
【0052】
そして、CPU32は、ROM33の第1及び第2の脱離判定制御マップへアクセスし、前記水温センサ18の出力信号に対応する第1及び第2の判定用積算吸入空気量を算出し、RAM34の所定領域に書き込む。
【0053】
続いて、CPU32は、デューティ比:100%に相当する駆動パルスをVSV20に印加し、吸着筒14内の流路Aを導通させるとともに、流路Bを閉塞する。このとき、内燃機関1から排出された排気ガスは、吸着筒14内の吸着材22を経て排気浄化触媒15へ流れ込むことになり、排気ガス中の未燃ガス成分が吸着筒14に吸着される。
【0054】
その後、前記タイマの計時時間が前記触媒活性時間に達すると、CPU32は、RAM34の活性判定フラグを“0”から“1”へ書き換え、次いでVSV20にデューティ比:0%に相当する駆動パルスを印加する。このとき、吸着筒14内の流路Bが導通するとともに、流路Aが閉塞され、内燃機関1から排出された排気ガスが吸着筒14内の流路Bを経て排気浄化触媒15に流れ込む。この結果、排気浄化触媒15にて排気ガス中の未燃ガス成分が浄化される。
【0055】
ここで、吸着筒14は、流路Aが導通しているときは排気ガスの熱を直接受けて昇温し、流路Aが閉塞しているときは流路Bを流れる排気ガスの熱を吸着筒14の構成部材により伝熱されて昇温する。そして、CPU32は、始動時からの吸入空気量の積算値が前記RAM34に記憶された第1の判定用積算吸入空気量に達すると、吸着材22の温度が未燃ガス成分を脱離し始める温度まで昇温したとみなす。
【0056】
前記吸着材22の温度が未燃ガス成分を脱離し始める温度まで昇温したと判定した場合、CPU32は、吸着材22から脱離した未燃ガス成分を排気浄化触媒15にて燃焼及び浄化すべく、デューティ比:100%に相当する駆動パルスをVSV20に印加する。このとき、吸着筒14内の流路Aが導通するとともに、流路Bが閉塞され、内燃機関1から排出された排気ガスが吸着筒14内の吸着材22を経て排気浄化触媒15へ流れ込むことになる。この結果、吸着材22から脱離した未燃ガス成分は、排気ガスとともに排気浄化触媒15に流れ込み、排気浄化触媒15にて燃焼及び浄化される。
【0057】
上記したように流路Aが導通した状態では、吸着材22は、排気ガスの熱を直接受けて昇温する。そして、CPU32は、始動時からの吸入空気量の積算値が前記RAM34に記憶された第2の判定用積算吸入空気量に達すると、吸着材22の温度が未燃ガス成分を脱離し終わる温度まで昇温したとみなす。
【0058】
前記吸着材22の温度が未燃ガス成分を脱離し終わる温度まで昇温したと判定した場合、CPU32は、RAM34の脱離完了フラグ記憶領域に“1”を書き込んだ後、デューティ比:0%に相当する駆動パルスをVSV20に印加し、吸着筒14内の流路Aを閉塞するとともに流路Bを導通させる。
【0059】
また、前記CPU32は、吸着材22に吸着されていた未燃ガス成分を脱離及び浄化する、所謂脱離行程において、排気浄化触媒15に流入する排気ガス中の酸素濃度が高いときに、吸着材22の劣化判定を行う。詳しくは、CPU32は、脱離行程時に、内燃機関1の運転状態が排気ガス中の酸素濃度を高めるような運転状態にあれば、脱離行程開始時の排気温度センサ30の出力信号値を入力し、この出力信号値を第1の温度tempB0としてRAM34の所定領域に記憶する。次いで、CPU32は、脱離行程開始時点から所定時間経過後に排気温度センサ30の出力信号値を入力し、この出力信号値を第2の温度tempB1としてRAM34の所定領域に記憶する。そして、CPU32は、前記第2の温度tempB1と前記第1の温度tempB0とを比較する。
【0060】
ここで、吸着材22が正常であり、吸着材22に未燃ガス成分を吸着させる、所謂吸着行程において排気ガス中の未燃ガス成分が吸着材22に吸着された場合は、その後の脱離行程において、吸着材22に吸着されていた未燃ガス成分が脱離し、排気浄化触媒15において燃焼されるため、排気浄化触媒15を通過した排気ガスの温度が上昇する。その際、排気ガス中の酸素濃度を高くすることにより、排気浄化触媒15内での未燃ガス成分の燃焼が促進され、排気ガス温度の上昇率が高くなる。
【0061】
一方、吸着材22が劣化あるいは故障しており、吸着材22に吸着される未燃ガス成分の量が減少した場合は、脱離行程の初期の時点では、吸着材22に吸着されていた少量の未燃ガス成分が燃焼するため、正常時と略同一の温度となるが、吸着材22に吸着されていた未燃ガス成分が脱離し終わり、それらの未燃ガス成分が排気浄化触媒15で燃焼し終わると、排気ガスの温度が吸着材22や排気浄化触媒15等に吸収されるため、排気浄化触媒15を通過した排気ガスの温度が低下する。
【0062】
従って、前記第1の温度tempB0と前記第2の温度tempB1とを比較した場合、第2の温度tempB1が第1の温度tempB0より大きい値であれば、吸着材22が正常であり、第2の温度tempB1が第1の温度tempB0以下であれば、吸着材22が異常であると判定することができる。
【0063】
ところで、上記した判定方法では、排気温度センサ30等の経時変化により排気温度センサ30の出力特性が変化した場合や、排気温度センサ30を構成する部品の初期公差等により排気温度センサ30の出力信号値がばらついた場合等に、吸着材22が正常に機能しているにもかかわらず、吸着材22が異常であると判定される可能性がある。また、第2の温度tempB1の計測時期を一時期に特定した場合には、内燃機関1の運転状態の変化等により計測時の温度が特異な値となることも考えられる。
【0064】
そこで、本実施の形態では、図5に示すように、経時変化と初期公差とを考慮した判定基準値を設定すべく第1の温度tempB0から所定値Kを減算した値を判定基準値temprefとして設定し、第2の温度tempB1が前記判定基準値tempref以下となる状態が所定時間継続した場合に、吸着材22が異常であると判定するようにした。
【0065】
また、排気ガス中の酸素濃度を高めるような運転状態としては、減速フューエルカット処理実行状態、内燃機関1で燃焼される混合気中の酸素濃度が高い状態、あるいは内燃機関1がアイドル状態にあるときに排気浄化触媒15の上流で排気ガス中に二次空気を混合した状態等が考えられる。
【0066】
本実施の形態では、CPU32は、脱離行程時に内燃機関1が減速フューエルカット処理実行状態となった場合、例えば、図6に示すように、浄化触媒15が活性化し(活性判定フラグがオン状態となり)、吸着材22の温度が所定温度まで昇温した際に、内燃機関1を搭載する車両の走行速度が減速状態となり、減速フューエルカット処理が実行されると(減速フューエルカット判定フラグがオン状態)、VSV20を駆動して吸気負圧通路27と負圧通路26とを導通させ、吸着材22の脱離を開始するとともに、上記した劣化判定処理を実行する。
【0067】
また、CPU32は、脱離行程時に内燃機関1が減速フューエルカット処理実行状態とならない場合、例えば、図7に示すように、浄化触媒15が活性化し、吸着材22の温度が所定温度まで昇温した際に、前記車両の走行速度が略一定状態となり、減速フューエルカット処理が実行されなければ(減速フューエルカット判定フラグがオフ状態ならば)、内燃機関1で燃焼される混合気中の酸素濃度を高めるべく燃料噴射量を減量補正する(混合気の空燃比:A/Fをリーン状態とすべく燃料噴射量を補正する)。そして、CPU32は、混合気の空燃比をリーン状態とすべく制御を開始した時点から所定時間t経過後に、VSV20を駆動して吸気負圧通路27と負圧通路26とを導通させ、吸着材22の脱離を開始するとともに、上記した劣化判定処理を実行する。
【0068】
ここで、前記所定時間tは、リーン状態となった混合気が内燃機関1で燃焼され、吸着材22へ流れ着くまでに要する時間である。この所定時間tは、内燃機関1の吸入空気量や機関回転数等のパラメータに応じて変化するので、前記したようなパラメータと所定時間tとの関係を示すマップを予めROM33に記憶するようにしてもよい。
【0069】
このように、CPU32と、ROM33のアプリケーションプログラム及び制御マップとは、本発明に係る故障判定手段を実現する。
以下、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
【0070】
CPU32は、未燃ガス成分の吸着処理を終了した後に、図8に示すようなバイパスバルブ制御ルーチンを実行する。このバイパスバルブ制御ルーチンにおいて、CPU32は、先ずS801にてRAM34の脱離完了フラグ記憶領域へアクセスし、脱離完了フラグが“0”であるか否かを判別する。
【0071】
前記S801にいて脱離完了フラグが“1”であると判定した場合は、CPU32は、S810へ進み、デューティ比:0%に相当する駆動パルスをVSV20に印加し、吸着筒14内の流路Aを閉塞するとともに流路Bを導通させる。
【0072】
一方、前記S801において、脱離完了フラグが“0”であると判定した場合は、CPU32は、S802へ進み、RAM33の活性判定フラグ記憶領域へアクセスし、活性判定フラグが“1”であるか否かを判別する。
【0073】
前記S802において、活性判定フラグが“1”であると判定した場合は、CPU32は、S803へ進み、内燃機関1が始動されてから現時点までに内燃機関1に吸入された空気量の積算値と、RAM34に記憶された第1の判定用積算吸入空気量とを比較し、吸着材22の温度状態が脱離領域にあるか否かを判別する。
【0074】
前記S803において、吸着材22の温度状態が脱離領域にあると判定した場合、CPU32は、S804へ進み、RAM34の減速フューエルカット判定フラグ記憶領域へアクセスし、減速フューエルカット判定フラグが“1”であるか否かを判別する。
【0075】
前記S804において、減速フューエルカット判定フラグが“1”であると判定した場合、CPU32は、S805へ進み、吸着筒14内の流路Aが閉塞状態にあるか否か、すなわち未だ脱離処理が開始されていないか否かを判別する。
【0076】
前記S805において、吸着筒14内の流路Aが閉塞状態にあると判定した場合は、CPU32は、S806へ進み、吸着材22の脱離処理を実行すべくVSV20にデューティ比:100%に相当する駆動パルスを印加し、流路Aを導通させるとともに流路Bを閉塞する。
【0077】
続いて、CPU32は、S807へ進み、吸着材22の劣化判定処理を実行する。その際、CPU32は、図9に示すような劣化判定制御ルーチンを実行する。この劣化判定制御ルーチンは、所定時間毎に繰り返し実行されるルーチンである。そして、前記劣化判定制御ルーチンにおいて、CPU32は、S901にて劣化判定制御ルーチンを初めて実行するか否か、すなわち劣化判定制御ルーチンの実行回数が1回目であるか否かを判別する。
【0078】
前記S901において、劣化判定制御ルーチンの実行回数が1回目であると判定した場合、CPU32は、S902へ進み、その時点における排気温度センサ30の出力信号値を第1の温度tempB0として入力する。
【0079】
続いて、CPU32は、S903へ進み、前記S902で入力した第1の温度tempB0から所定値Kを減算し、判定基準値tempref(=tempB0−K)を算出する。そして、CPU32は、前記判定基準値temprefをRAM34の所定の領域に記憶する。
【0080】
次に、CPU32は、S904へ進み、劣化判定の条件が満たされているか否かを判別する。ここで、前記劣化判定条件は、例えば、(1)第1の温度tempB0を入力した時点から所定時間以上経過している(脱離行程開始時期から所定時間が経過している)、(2)内燃機関1の運転状態が排気ガス中の酸素濃度を高くするような運転状態にある等である。そして、CPU32は、前記(1)、(2)の条件が満たされていると判定した場合は、S905へ進み、前記(1)、(2)の条件が満たされていないと判定した場合は、本ルーチンを一旦終了し、所定時間経過後に前記S904以降の処理を再度実行する。その際、S904において前記(1)、(2)の条件が満たされていると判定されれば、CPU32は、S905へ進む。
【0081】
前記S905では、CPU32は、その時点における排気温度センサ30の出力信号値を第2の温度tempB1として入力する。次いでCPU32は、S906において、前記S905で入力した第2の温度tempB1から前記S903でRAM34に記憶した判定基準値temprefとを比較し、第2の温度tempB1が判定基準値temprefより大きいか否かを判別する。
【0082】
前記S906において、第2の温度tempB1が判定基準値temprefより大きいと判定した場合は、CPU32は、吸着材22が正常であると判定し、本ルーチンを終了する。
【0083】
一方、前記S906において、第2の温度tempB1が判定基準値tempref以下であると判定した場合は、CPU32は、S908へ進み、第2の温度tempB1が判定基準値tempref以下である状態の継続時間を計時するカウンタCfullの値をインクリメントする。
【0084】
そして、CPU32は、S909へ進み、前記S908でインクリメントされたカウンタCfullの値が所定値kcfullより大きいか否か、すなわち、第2の温度tempB1が判定基準値tempref以下である状態が所定時間kcfullより長く継続しているか否かを判別する。
【0085】
前記S909において、前記カウンタCfullの値が所定値kcfullより大きいと判定した場合(第2の温度tempB1が判定基準値tempref以下である状態が所定時間kcfullより長く継続していると判定した場合)は、CPU32は、吸着材22が異常であると判定する。
【0086】
一方、前記S909において、前記カウンタCfullの値が所定値kcfull以下であると判定した場合(第2の温度tempB1が判定基準値tempref以下である状態が所定時間kcfullより長く継続していないと判定した場合)は、CPU32は、本ルーチンを一旦終了し、所定時間経過後に再度本ルーチンを実行する。その際、S906にて第2の温度tempB1が判定基準値temprefより大きくなっていれば、CPU32は、吸着材22が正常であると判定し、本ルーチンを終了する。また、S906において、第2の温度tempB1が判定基準値tempref以下であれば、CPU32は、S908にて前記カウンタCfullの値をインクリメントし、S909へ進む。
【0087】
このように吸着材22の劣化判定処理が終了すると、CPU32は、RAM34の劣化判定終了フラグ記憶領域に“1”を書き込み、図8に示すバイパスバルブ制御ルーチンに戻る。そして、バイパスバルブ制御ルーチンでは、CPU32は、S808の処理を実行する。
【0088】
前記S808では、CPU32は、内燃機関1が始動されてから現時点までに内燃機関1に吸入された空気量の積算値と、RAM34に記憶された第1の判定用積算吸入空気量とを比較し、吸着材22の温度状態が脱離終了領域にあるか否かを判別する、いわゆる脱離完了判定処理を実行する。
【0089】
前記S808において、前記吸着材22の温度状態が脱離終了領域にあると判定した場合、CPU32は、RAM34の脱離完了フラグ記憶領域に“1”を書き込み、前記吸着材22の温度状態が脱離終了領域にないと判定した場合、CPU32は、RAM34の脱離完了フラグ記憶領域に“0”を書き込む。
【0090】
続いて、CPU32は、S809へ進み、RAM34の脱離完了フラグ記憶領域へアクセスし、脱離完了フラグが“1”であるか否かを判別する。前記脱離完了フラグが“1”であると判定した場合は、CPU32は、S810へ進み、デューティ比:0%に相当する駆動パルスをVSV20に印加し、吸着筒14内の流路Aを閉塞するとともに、流路Bを導通させる。
【0091】
一方、前記S809において、前記脱離完了フラグが“0”であると判定した場合は、CPU32は、本ルーチンを一旦終了し、所定時間経過後に本ルーチンを再度実行する。その際、CPU32は、S805において流路Aが閉塞状態にないと判定することになるので、S808へ進み、脱離判定処理を再度実行する。そして、S808において、前記吸着材22の温度状態が脱離終了領域になっていれば、CPU32は、RAM34の脱離完了フラグ記憶領域に“0”を書き込み、S809では脱離完了フラグが“1”であると判定し、S810へ進む。
【0092】
また、前記したS802において、活性判定フラグが“1”ではないと判定した場合、CPU32は、S811へ進み、浄化触媒活性判定処理を実行する。その際、CPU32は、内燃機関始動時から現時点までの経過時間が、内燃機関始動時の水温センサ18の出力信号に基づいて算出された触媒活性時間に達しているか否かを判別する。そして、CPU32は、内燃機関始動時から現時点までの経過時間が前記触媒活性時間に達していると判定した場合には、RAM34の活性判定フラグ記憶領域の値を“0”から“1”へ書き換える。
続いて、CPU32は、S812へ進み、RAM34の活性判定フラグ記憶領域の値が“1”に書き換えられているか否かを判別する。前記S812において、RAM34の活性判定フラグ記憶領域の値が“1”に書き換えられていないと判定した場合は、CPU32は、S810へ進み、デューティ比:0%に相当する駆動パルスを引き続きVSV20に印加し、流路Aの閉塞状態を維持する。
【0093】
一方、前記S812において、RAM34の活性判定フラグ記憶領域の値が“1”に書き換えられていると判定した場合は、CPU32は、S813へ進み、RAM34の劣化判定終了フラグ記憶領域に“1”が記憶されているか否か、すなわち吸着材22の劣化判定処理が実行済みであるか否かを判別する。
【0094】
前記S813において、RAM34の劣化判定終了フラグ記憶領域に“1”が記憶されていないと判定した場合は、CPU32は、S810へ進み、デューティ比:0%に相当する駆動パルスをVSV20に印加し、流路Aを閉塞する。
【0095】
一方、前記S813において、RAM34の劣化判定終了フラグ記憶領域に“1”が記憶されていると判定した場合は、CPU32は、S814へ進み、内燃機関1で燃焼される混合気の空燃比をリーン雰囲気とすべくA/Fリーン処理を実行する。その際、CPU32は、燃料噴射量制御ルーチンにより算出された燃料噴射量を減量補正する。さらに、CPU32は、前記S814において、その時点における吸入空気量や機関回転数等を入力し、これら吸入空気量や機関回転数等に対応する所定時間t(リーン状態となった混合気が内燃機関1で燃焼され、吸着材22へ流れ着くまでに要する時間)をROM33のマップから算出する。
続いて、CPU32は、S815へ進み、前記リーン処理実行開始時点から前記所定時間t以上経過したか否かを判別する。前記S815で前記リーン処理実行開始時点から前記所定時間t以上経過していないと判定した場合は、CPU32は、S810へ進み、デューティ比:0%に相当する駆動パルスを引き続きVSV20に印加し、流路Aの閉塞状態を維持する。
【0096】
一方、前記S815において前記リーン処理実行開始時点から前記所定時間t以上経過していると判定した場合は、CPU32は、前記したS806以降の処理を実行する。
【0097】
以上述べたように、本実施の形態では、吸着材22に吸着している未燃ガス成分を脱離する際に、減速フューエルカット処理が実行されれば、その減速フューエルカット処理に同期して吸着材22の劣化判定処理を行い、減速フューエルカット処理が実行されない場合は、混合気の空燃比をリーン雰囲気とすべく燃料噴射量を制御して吸着材22の劣化判定処理を行うので、劣化判定時に吸着材22に流れ込む排気ガス中の酸素濃度が高くなる。
【0098】
そして、吸着材22が正常であり、吸着行程時に所定量の未燃ガス成分を吸着していれば、その後の脱離行程では、吸着材22から脱離した未燃ガス成分が酸素過剰雰囲気の排気ガスとともに排気浄化触媒15へ流れ込む。
【0099】
この場合、排気浄化触媒15では、未燃ガス成分が多量の酸素に曝されるため、未燃ガス成分の燃焼が促進され、その燃焼温度は、排気ガス中の酸素濃度が高くない場合より高くなる。この結果、吸着材22が正常である場合は、脱離行程初期と脱離行程開始から所定時間経過後とでは、排気浄化触媒15において明確な温度変化が表れる。
【0100】
一方、吸着材22が劣化あるいは故障しており、吸着行程時に所定量の未燃ガス成分を吸着することができなければ、その後の脱離行程では、吸着材22から脱離する未燃ガス成分の量が減少する。
【0101】
この場合、排気浄化浄化触媒15では、燃焼される未燃ガス成分が減少するため、排気浄化触媒15において、未燃ガス成分の燃焼による温度変化が表れない。
【0102】
従って、本実施の形態によれば、吸着材22に流れ込む排気ガスが酸素過剰状態にあるとき、すなわち、吸着材22が正常である時の温度変化特性と吸着材22が異常である時の温度変化特性との偏差が明確に表れる条件が満たされたときに吸着材22の劣化判定処理を行うため、精度が高くない温度センサを用いた場合でも、正確な劣化判定を行うことができる。
【0103】
〈他の実施の形態〉
次に、本発明にかかる排気浄化装置の故障診断装置の他の実施の形態について図面に基づいて説明する。ここでは、前述の実施の形態と異なる構成について説明し、同一の構成については説明を省略する。
【0104】
図10は、本実施の形態にかかる吸着筒14の構成を示し、吸着筒14の流路Aには、吸着材22の入口部分を流れる排気ガスの温度に対応した電気信号を出力する排気温度センサ39(以下、排気温度センサ30を第1排気温度センサ30、排気温度センサ39を第2排気温度センサ39と称する)が取り付けられる。
【0105】
そして、ECU19のCPU32は、脱離行程において吸着材22に流入する排気ガス中の酸素濃度が高いときに、吸着材22より上流の排気ガス温度(吸着材22に流れ込む直前の排気ガスの温度:第2排気温度センサ39の出力信号値)と排気浄化触媒15から流れ出た直後の排気ガスの温度(吸着材22及び排気浄化触媒15を通過した排気ガスの温度:第1排気温度センサ30の出力信号値)とに基づいて吸着材22の劣化判定を行う。
【0106】
すなわち、前述の実施の形態でも述べたように、吸着行程において所定量の未燃ガス成分が吸着材22に吸着した場合は、その後の脱離行程時に排気ガス中の酸素濃度が高くなると、吸着材22から脱離した未燃ガス成分が多量の酸素に曝されるため、吸着材22及び排気浄化触媒15における未燃ガス成分の燃焼が促進される。
【0107】
この場合、排気浄化触媒15から流出した排気ガスは、吸着材22及び排気浄化触媒15内を流れた際に前記未燃ガス成分の燃焼熱を受けて昇温するため、吸着材22を通過する前より温度の高い排気ガスとなる。
【0108】
一方、吸着行程において所定量の未燃ガス成分が吸着材22が吸着しなかった場合は、その後の脱離行程時に排気ガス中の酸素濃度を高くしても、吸着材22から脱離する未燃ガス成分が少量であるため、これらの未燃ガス成分は、脱離行程初期に燃焼されてしまう。
【0109】
この場合、排気浄化触媒15から流出した排気ガスは、吸着材22及び排気浄化触媒15内を流れた際に排気ガスの熱を吸着材22や排気浄化触媒15に奪われるため、吸着材22を通過する前より温度の低い排気ガスとなる。
【0110】
従って、図11に示すように、吸着材22が正常である場合は、第1排気温度センサ30により検出される排気ガス温度:tempBは、第2排気温度センサ39により検出された排気ガス温度:tempAよりも大きい値となり、吸着材22が劣化あるいは故障している場合は、第1排気温度センサ30により検出される排気ガス温度:tempBは、第2排気温度センサ39により検出された排気ガス温度:tempAよりも小さい値となる。
【0111】
このように、吸着材22の入口部分の排気ガス温度:tempBと排気浄化触媒15の出口部分の排気ガス温度:tempAとを比較することにより、吸着材22の劣化判定を行うことができる。
【0112】
ところで、吸着材22が正常である場合の排気ガス温度:tempA、Bの温度差と、吸着材22が異常である場合の排気温度:tempA、Bの温度差との偏差は、外乱等の影響による一時的な温度変化等により、微少な値になることが考えられる。その場合、検出精度の低い温度センサでは、前記したような偏差を検出することができず、誤判定を招いてしまう。さらに、排気ガス温度:tempBと排気ガス温度:tempAとの間には、脱離処理を実行する前から温度差を生じているので、この温度差も考慮する必要がある。
【0113】
そこで、本実施の形態では、脱離行程直前の排気ガス温度:tempA、tempBとの差分:dltbase(=tempB−tempA)を算出しておく。そして、脱離行程時には、排気ガス中の酸素濃度が高い期間において、所定時間毎にtempA、Bを検出し、tempBからtempAを減算して得られた値に前記差分:dltbaseを加算して、排気温度差:dltemp(=tempB−tempA+dltbase)を算出するとともに、前記排気温度差:dltempの積算値:dltempsum(=Σdltemp)を算出する。
【0114】
このようにして算出される積算値:dltempsumの値は、図12に示すように、吸着材22が正常である場合と吸着材22が劣化あるいは故障している場合とで大きく異なり、正常時の積算値:dltempsumと異常時の積算値:dltempsumとの偏差が明確になる。このため、精度の低い温度センサを利用した場合でも、正常時と異常時の偏差を正確に検出することが可能である。
【0115】
そして、CPU32は、前記積算値:dltempsumが所定値:sumref以下である場合は吸着材22が劣化あるいは故障していると判定し、前記積算値:dltempsumが前記所定値:sumrefより大きい値である場合は吸着材22が正常であると判定する。
【0116】
尚、前記所定値:sumrefは、第1及び第2排気温度センサ30、39を構成する部品等の初期公差による出力特性のばらつきを抑制するよう設定された判定基準値:sumrefである。
【0117】
以下、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
CPU32は、吸着材22の劣化判定を行う際に、図13に示すような劣化判定制御ルーチンを実行する。前記劣化判定制御ルーチンは、所定時間毎に繰り返し実行されるルーチンである。
【0118】
前記劣化判定制御ルーチンにおいて、CPU32は、S1301にてRAM34の活性判定フラグ記憶領域へアクセスし、活性判定フラグの値が“1”であるか否かを判別する。
【0119】
前記S1301において活性判定フラグの値が“0”であると判定した場合は、CPU32は、S1308へ進み、その時点における第1及び第2排気温度センサ30、39の出力信号値(tempA、B)を入力し、前記出力信号値:tempBから前記出力信号値:tempAを減算して、差分:dltbaseを算出する。そして、CPU32は、前記差分:dltbaseをRAM34の所定領域に記憶し、本ルーチンを一旦終了する。
【0120】
一方、前記S1301において活性判定フラグの値が“1”であると判定した場合は、CPU32は、S1302へ進み、吸着筒14の流路Aが導通しているか否かを判別する。
【0121】
前記S1302において吸着筒14の流路Aが閉塞されていると判定した場合は、CPU32は、本ルーチンを一旦終了し、所定時間経過後にS1301以降の処理を再度実行する。
【0122】
また、前記S1302において吸着筒14の流路Aが導通していると判定した場合は、CPU32は、S1303へ進み、その時点における第1及び第2排気温度センサ30、39の出力信号値:tempA、tempBを入力し、これらの差分:(tempB−tempA)と前記S1308でRAM34に記憶した差分:dltbaseとを加算した値:dltempを算出する。
【0123】
続いて、CPU32は、S1304へ進み、前記S1304で算出したdltempを、本ルーチンを前回実行した際に算出した積算値:dltempsumに加算して、新たな積算値:dltempsum(=Σdltemp)を算出する。そして、CPU32は、前記積算値:dltempsumをRAM34の所定領域に記憶する。
【0124】
次に、CPU32は、S1305へ進み、劣化判定の条件が満たされているか否かを判別する。ここで、前記劣化判定条件は、例えば、(1)吸着材の脱離処理を開始してから所定時間が経過している、(2)内燃機関の運転状態が排気ガス中の酸素濃度を高くするような運転状態にある等の条件である。そして、前記(1)、(2)の条件が満たされていると判定した場合は、CPU32は、S1306へ進む。一方、前記(1)、(2)の条件が満たされていないと判定した場合は、CPU32は、本ルーチンを一旦終了し、所定時間経過後に前記S1301以降の処理を再度実行する。その際、S1305において前記(1)、(2)の条件が満たされていると判定されれば、CPU32は、S1306へ進む。
【0125】
前記S1306では、CPU32は、前記S1304にてRAM34に記憶された積算値:dltempsumを読み出すとともに、ROM33に予め記憶されている判定基準値sumrefを読み出す。そして、CPU32は、前記積算値:dltempsumが前記判定基準値sumrefより大きい値であるか否かを判別する。
【0126】
前記S1306において前記積算値:dltempsumが前記判定基準値sumrefより大きい値であると判定した場合は、CPU32は、S1307へ進み、吸着材22が正常であると判定し、本ルーチンを終了する。
【0127】
一方、前記S1306において前記積算値:dltempsumが前記判定基準値sumref以下であると判定した場合は、CPU32は、S1309へ進み、RAM34に設定された仮異常フラグ記憶領域に“1”を書き込むとともに、積算値:dltempsumが判定基準値sumref以下である状態の継続時間を計時するカウンタCfullの値をインクリメントする。
【0128】
そして、CPU32は、S1310へ進み、前記S1309でインクリメントされたカウンタCfullの値が所定値kcfullより大きいか否かを判別する。
【0129】
前記S1310において、前記カウンタCfullの値が所定値kcfullより大きいと判定した場合は、CPU32は、S1311へ進み、吸着材22が異常であると判定し、本ルーチンを終了する。
【0130】
一方、前記S1310において、前記カウンタCfullの値が所定値kcfull以下であると判定した場合は、CPU32は、本ルーチンを一旦終了し、所定時間経過後に再度本ルーチンを実行する。その際、S1306にて積算値:dltempsumが判定基準値sumrefより大きい値になっていれば、CPU32は、S1307へ進み、吸着材22が正常であると判定し、本ルーチンを終了する。また、前記S1306において、積算値:dltempsumが判定基準値sumref以下であれば、CPU32は、S1309へ進み、カウンタCfullをインクリメントし、S1310へ進む。
【0131】
以上述べた本実施の形態によれば、吸着材22に流入する直前の排気ガス温度:tempAと、吸着材22に直列に配置された排気浄化触媒15から流出した直後の排気ガス温度:tempBとを用いた場合でも、前述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0132】
【発明の効果】
本発明では、故障判定手段は、酸素過剰状態にある排気が吸着手段に流れ込んでいるとき、すなわち、吸着手段あるいは浄化触媒で未燃ガスの酸化反応が発生し、吸着手段もしくは浄化触媒の温度変化が明確に表れるときに、温度検出手段の検出温度に基づいて故障判定を行うため、精度の高い温度検出手段を利用しなくとも正確な故障判定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する内燃機関及びその吸排気系の概略構成を示す図
【図2】吸着筒14の構成を示す断面図
【図3】吸着筒14の動作を説明する図
【図4】ECU19の内部構成を示すブロック図
【図5】吸着材が正常である場合と異常である場合の排気ガス温度の変化示す図
【図6】故障判定処理の実行時期を示すタイミングチャート(1)
【図7】故障判定処理の実行時期を示すタイミングチャート(2)
【図8】バイパスバルブ制御ルーチンを示すフローチャート図
【図9】吸着材用の劣化判定制御ルーチンを示すフローチャート図
【図10】他の実施の形態における吸着筒14の構成を示す断面図
【図11】吸着材が正常である場合と異常である場合の排気ガス温度tempA,Bの温度変化を示す図
【図12】吸着材が正常である場合と異常である場合の積算値dltempsumの変化を示す図
【図13】他の実施の形態における吸着材用の劣化判定制御ルーチンを示すフローチャート図
【符号の説明】
1・・・内燃機関
10・・燃料噴射弁
12・・排気枝管
13・・排気管
14・・吸着筒
15・・排気浄化触媒(浄化触媒)
18・・水温センサ
19・・ECU
20・・VSV
22・・吸着材
23・・バイパスバルブ
30・・排気温度センサ(第1排気温度センサ)
32・・CPU
33・・ROM
34・・RAM
39・・排気温度センサ(第2排気温度センサ)
Claims (3)
- 内燃機関の排気通路に設けられた浄化触媒と、この浄化触媒と直列に設けられ排気中の未燃ガス成分を吸着する吸着手段と、前記浄化触媒あるいは前記吸着手段の温度を検出する温度検出手段と、前記吸着手段に排気を通過させているときの前記温度検出手段の検出温度に基づいて前記吸着手段の故障を判定する故障判定手段とを備えた排気浄化装置の故障診断装置であり、
前記故障判定手段は、前記吸着手段に流入する排気が酸素過剰状態にあることを条件に前記吸着手段の故障判定を行うことを特徴とする排気浄化装置の故障診断装置。 - 前記酸素過剰状態は、前記内燃機関に対する燃料供給が停止されている状態であることを特徴とする請求項1記載の排気浄化装置の故障診断装置。
- 前記酸素過剰状態は、前記内燃機関で燃焼される混合気の空燃比が酸素過剰雰囲気にある状態であることを特徴とする請求項1記載の排気浄化装置の故障診断装置。
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