JP3562713B2 - 放熱シート積層体の巻回体、及び放熱シートの貼り付け方法 - Google Patents

放熱シート積層体の巻回体、及び放熱シートの貼り付け方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3562713B2
JP3562713B2 JP2001018887A JP2001018887A JP3562713B2 JP 3562713 B2 JP3562713 B2 JP 3562713B2 JP 2001018887 A JP2001018887 A JP 2001018887A JP 2001018887 A JP2001018887 A JP 2001018887A JP 3562713 B2 JP3562713 B2 JP 3562713B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat dissipation
sheet
heat
film
dissipation sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001018887A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002222904A (ja
Inventor
一 舟橋
慶満 前田
和義 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Polymer Industries Co Ltd
Original Assignee
Fuji Polymer Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Polymer Industries Co Ltd filed Critical Fuji Polymer Industries Co Ltd
Priority to JP2001018887A priority Critical patent/JP3562713B2/ja
Publication of JP2002222904A publication Critical patent/JP2002222904A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3562713B2 publication Critical patent/JP3562713B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシリコーンゲル組成物からなる放熱シートを含むテープ状の積層体を巻回してなる巻回体に関する。また、本発明は該放熱シートの貼り付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
CPU,サイリスタ,パワートランジスタなどの電子部品は使用中に発熱し、その熱のため電子部品の性能が低下することがある。そのため発熱するような電子部品には放熱体が取り付けられる。これら発熱素子と放熱体との間には通常、インターフェイスとして放熱シートが用いられる。最近では、放熱シートとして熱伝導性シリコーンゲル組成物からなるシートが、非常に柔らかいため放熱体と発熱素子とを密着させることができるので、盛んに使用されるようになってきた。
【0003】
このような放熱シートは、例えば特開平11−335472号公報、特開平10−183110号公報などに開示されているように、熱導電性充填材を配合したシリコーンゲル組成物を2枚のポリエステルフィルムなどの離型フィルムで両側から挟み、加熱しながら圧延して所定の硬度に硬化させることで製造される。
【0004】
得られた放熱シートの貼り付け作業は以下のようにして行なわれる。まず、上記のようにして得られた放熱シートの一方の側の離型フィルムを剥離する。次いで、放熱シートが他方の離型フィルム上に粘着した状態で放熱シートのみを所定の大きさに(例えば、碁盤目状に)切断(又はハーフカット)する。切断された個々の放熱シートを作業者が一つずつ手でつかんで離型フィルムから剥がし、目的の場所(例えば半導体装置の放熱部,ヒートシンクともいう。以下、「被貼付部」という)に貼り付ける。
【0005】
ところが、一般にゲルタイプの放熱シートは非常に柔らかい。従って、上記の放熱シートでは、貼り付け作業時に放熱シートを直接手でつかみ取ると、放熱シートが伸びたり、ちぎれたりして取り扱い性がよくないという問題があった。
【0006】
そこで、実用新案登録第3072491号公報には、以下のような製造方法による放熱シートが開示されている。即ち、上記と同様にシリコンゲル組成物を2枚の離型フィルムで両側から挟んで放熱シートを製造した後、一方の離型フィルムを剥離する。次いで、放熱シートのみを所定の大きさに打ち抜いて、放熱シートのうち不要な部分を除去する。かくして、離型フィルム上に放熱シートが格子点状に離間して配列され粘着した状態となる。次いで、離型フィルムを、放熱シートが粘着していない領域で碁盤目状に切断する。このようにして、1枚の放熱シートがこれより大きな離型フィルム上に粘着した状態の離型フィルム付き放熱シートを多数得る。
【0007】
この離型フィルム付き放熱シートによれば、放熱シートの貼り付け作業では、放熱シートからはみ出した離型フィルムをつかむことができるので、被貼付部への放熱シートの貼り付け作業を、放熱シートに直接手を触れることなく行なうことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のいずれの放熱シートも、貼り付け作業を人手で行なうことを前提としており、貼り付け作業を機械により自動化するには多くの障害がある。
【0009】
即ち、貼り付け作業を自動化するためには、(1)貼り付けを行なう被貼付部上に放熱シートを供給する、(2)放熱シート上に被貼付部を接触させる、のいずれかの作業を機械に行なわせる必要がある。
【0010】
ところが、上記実用新案登録第3072491号公報に記載された離型フィルム付き放熱シートでは、個々の離型フィルム付き放熱シートが分離しているので、上記のいずれを行なう場合であっても、離型フィルム付き放熱シートを規則正しく配列する必要がある。しかしながら、この配列作業を機械化することは困難である。
【0011】
また、特開平11−335472号公報、特開平10−183110号公報に開示された、離型フィルム上に粘着した放熱シートでは、これを碁盤目状に切断することにより個々の放熱シートを容易に規則正しく配列することができるが、放熱シートは2次元的に配列されているので、自動貼り付けを行なうためには、2次元的な位置決めを行なう必要があり、装置の複雑化を招く。
【0012】
また、上記のいずれの場合も、貼り付け作業に先立って、離型フィルムに粘着した放熱シートを大きなプレート上に載置する必要がある。貼り付ける放熱シートの数が大量になると、このようなプレートを多数用意する必要があり、これを保管又は移送する際には大きな空間が必要となり、コスト高になる。
【0013】
本発明は、上記の従来の問題を解決し、放熱シートの貼り付け作業を機械により自動化することを可能とする放熱シート積層体の巻回体を提供することを目的とする。また、本発明は、多数の放熱シートをコンパクトに収納することができる放熱シート積層体の巻回体を提供することを目的とする。また、本発明は、放熱シートの貼り付け作業を機械により自動化することを可能とする放熱シートの貼り付け方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために以下の構成とする。
【0015】
本発明の放熱シート積層体の巻回体は、シリコーンゲル組成物からなる放熱シートが、長尺の支持体テープの片面に粘着してなる放熱シート積層体が巻回されており、前記放熱シートは、前記支持体テープの長手方向において複数に切断されていることを特徴とする。かかる構成によれば、該放熱シートと被貼付部とを密着させるだけで、放熱シートを被貼付部に転写することができる。しかも、放熱シートは長手方向において複数に切断された状態で支持体テープ上に粘着しているので、巻回体から放熱シート積層体を順次巻き出すだけで放熱シートを同一位置に供給することができる。従って、放熱シートの貼り付け作業を機械により自動化することが可能になる。また、放熱シート積層体は巻回されているので、多数の放熱シートをコンパクトに収納することができ、保管や搬送が容易である。
【0016】
なお、上記において放熱シートが「切断」されているとは、隣り合う放熱シート同士が完全に切断されている場合と、隣り合う放熱シート間の一部に切り込みが入れられ、該切り込み以外の部分では接続されている(いわゆるハーフカット)が、外力を加えることにより容易に該切り込み部で分離できる場合とを含むものとする。
【0017】
上記の放熱シート積層体の巻回体において、前記巻回体から前記放熱シート積層体を巻き出したとき、前記放熱シートが前記支持体テープの一方の面のみに粘着した状態で巻き出されることが好ましい。かかる好ましい構成によれば、放熱シートの機械による自動貼付作業を歩留まり良く安定して行なうことができる。
【0018】
また、上記の放熱シート積層体の巻回体において、前記支持体テープの第1面と前記放熱シートの第1面との間の粘着力が、前記支持体テープの第2面(前記第1面と反対側の面)と前記放熱シートの第2面(前記第1面と反対側の面)との間の粘着力より小さいことが好ましい。かかる好ましい構成によれば、巻回体から放熱シート積層体を巻き出したときに、放熱シートが常に支持体テープの第2面に粘着した状態で巻き出すことができる。
【0019】
また、上記の放熱シート積層体の巻回体において、前記支持体テープの前記放熱シートが粘着する面とは反対側の面に離型処理が施されていることが好ましい。かかる好ましい構成によれば、巻回体から放熱シート積層体を巻き出したときに、放熱シートを支持体テープの離型処理が施されていない面に粘着させて巻き出すことができる。
【0020】
また、上記の放熱シート積層体は、表面が離型処理された離型テープとともに巻回されていても良い。かかる好ましい構成によれば、巻回体から放熱シート積層体を巻き出したときに、放熱シートを支持体テープの一方の面のみに粘着させて巻き出すことができる。
【0021】
また、上記の放熱シート積層体の巻回体において、前記放熱シートの前記支持体テープに粘着させる面は、その反対側の面より高硬度であることが好ましい。かかる好ましい構成によれば、放熱シートの支持体テープとは反対側の面を被貼付部に密着させた後は、放熱シートと支持体テープとの界面で剥離させることが容易になるので、放熱シートの被貼付部側への転写を安定して行なうことができる。
【0022】
また、上記の放熱シート積層体の巻回体において、前記放熱シートは、前記支持体の長手方向において相互に離間していることが好ましい。かかる好ましい構成によれば、放熱シートの被貼付部への転写動作をより安定して行なうことができる。
【0023】
また、上記の放熱シート積層体の巻回体において、前記支持体テープは樹脂フィルムであっても良い。かかる好ましい構成によれば、放熱シートの製造のために使用した支持体シートをそのまま使用することができる。
【0024】
また、上記の放熱シート積層体の巻回体において、前記放熱シート積層体は、円筒面を有する芯体と、略平行に離間して前記芯体に取り付けられた一対の側板とからなるリールに巻回されていることが好ましい。かかる好ましい構成によれば、放熱シート積層体が長尺化しても、巻回体の形態を安定して保持することができる。
【0025】
また、本発明の放熱シートの貼り付け方法は、上記放熱シート積層体の巻回体から前記放熱シート積層体を巻き出す工程と、前記放熱シート積層体の前記放熱シートを被貼付部表面に密着させることにより、前記放熱シートを前記被貼付部側に転写させる工程とを有することを特徴とする。かかる構成によれば、放熱シートの貼り付け作業を機械により自動化することが可能になる。また、放熱シート積層体は巻回されているので、多数の放熱シートをコンパクトに収納することができ、保管や搬送が容易である。
【0026】
上記の放熱シートの貼り付け方法において、前記放熱シートと前記支持体テープとの間の粘着力が、前記放熱シートと前記被貼付部表面との間の粘着力より小さいことが好ましい。かかる好ましい構成によれば、放熱シートの被貼付部側への転写を安定して行なうことができる。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【発明の実施の形態】
本発明の放熱シートは、シリコーンゲルに熱伝導性充填剤を分散含有したシリコーンゲル組成物からなる。
【0051】
熱伝導性充填剤としては、金属酸化物、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、及び炭化ケイ素からなる群から選ばれた少なくとも一種の物質であることが好ましい。この中でも、金属酸化物がコストの点で好ましい。金属酸化物としては、例えば、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタンなどが使用でき、特に酸化アルミニウムが好ましい。また、使用する熱伝導性充填剤は一種類とは限らず、二種類以上を併用しても良い。
【0052】
熱伝導性充填剤の含有量は、シリコーンゲル100重量部に対して400重量部以上が好ましく、400〜2500重量部がより好ましい。
【0053】
本発明の放熱シートの製造方法は、特に限定されないが、一例を挙げれば以下の通りである。
【0054】
まず、シリコーンゲルに上記熱伝導性充填剤を添加し、均一になるまで攪拌してシリコーンゲル組成物を得る。その後、この組成物を脱泡機により脱気しても良い。かくして得たシリコーンゲル組成物を2枚の長尺の支持体シートの間に挟み、熱を加えながら一対のロール間を通過させることで、所定厚さに圧縮しながらシリコーンゲル組成物を硬化させる。
【0055】
このときの加熱温度は、使用する組成物の組成と所望する硬度と応じて適宜決定され、特に限定されるものではないが、80〜120℃の範囲が好ましい。また、加圧力も使用する組成物の組成により適宜決定されるが、3〜15N/mm2が好ましい。
【0056】
また、上記支持体シートとしては、例えばポリエステル又はポリオレフィン等からなる樹脂フィルムを使用できる。
【0057】
本発明の放熱シートの厚みは、特に限定されないが、下限は0.1mm以上、更には0.15mm以上が好ましく、上限は1.0mm以下、更には0.5mm以下が好ましい。放熱シートがこれより薄いと強度が低下して取り扱いが困難となり、これより厚いと熱伝導特性が低下する。
【0058】
以下に、このような放熱シートを用いた本発明の放熱シート積層体とその巻回体、及び該放熱シートの貼り付け方法の具体的な実施形態を説明する。
【0059】
(実施の形態I−1)
図1(A)は本発明の実施の形態I−1に係る放熱シート積層体の巻回体において放熱シート積層体の一部が巻き出された状態を示した全体側面図、図1(B)は図1(A)の巻き出された放熱シート積層体の部分1Bの拡大側面図、図1(C)はその上面図である。
【0060】
図示したように、本実施の形態の放熱シート積層体110は、長尺の支持体テープ101の片面に放熱シート111が粘着して構成される。放熱シート111は、その長手方向と略直交する方向に、略等間隔に切断位置113で切断されている。ここで、「切断」とは、放熱シート111が支持体テープ101に達するまで切り込まれている場合と、放熱シート111の表面から所定の深さだけ切り込まれている場合(ハーフカット)とのいずれであっても良い。
【0061】
このような放熱シート積層体110が、放熱シート111側を内側にして、芯体103の周りに巻回されて、本実施の形態の巻回体が構成される。
【0062】
ここで、放熱シート111は、上述のシリコーンゲル組成物から構成される。また、支持体テープ101は、上述した放熱シートの製造において使用される一対の支持体シートの一方を使用することができる。
【0063】
このような巻回体を用いた放熱シート111の被貼付部への貼り付け作業は、例えば以下のようにして行なわれる。
【0064】
被貼付体の被貼付部を上側にして保持する。次いで、本実施の形態の巻回体から、放熱シート111側が下側になるようにして、積層体110を巻き出す。このとき、積層体110が上記被貼付部上に位置するように、両者を配置する。この状態で、積層体110の支持体テープ101側から積層体110を被貼付部に押圧する。押圧を解除すると、1枚の放熱シート111が被貼付部上に転写される。各放熱シート111は切断位置113で切断されているから、切断位置113を介して隣接する放熱シート111が一緒に被貼付部に転写されることはない。このような作業を、積層体110を順次巻き出すとともに、支持体テープ101を順次巻き取りながら、かつ、多数の被貼付体を順次搬送しながら行なうことにより、放熱シート111の自動貼り付けを行なうことができる。
【0065】
あるいは、放熱シート111側が上側になるようにして、積層体110を巻き出しながら、放熱シート111上にロボットアームで保持された被貼付体の被貼付部を圧着させることにより、放熱シート111を被貼付部側に転写しても良い。
【0066】
上記のような放熱シート111の自動貼り付け作業を安定して行なうためには、以下の条件を満足することが好ましい。
【0067】
第1に、放熱シートの積層体110の巻回体から図1(A)のように積層体110を巻き出したときに、放熱シート111が支持体テープ101の一方の面のみに粘着した状態で巻き出されることが好ましい。このためには、支持体テープ101の一方の面(第1面)と放熱シート111の一方の面(第1面)との間の粘着力が、支持体テープ101の他方の面(第2面)と放熱シート111の他方の面(第2面)との間の粘着力より小さいことが好ましい。
【0068】
第2に、積層体110の放熱シート111を被貼付部に密着させた後、離間させたとき、放熱シート111が被貼付部側に常に転写されることが好ましい。このためには、放熱シート111と被貼付部との間の粘着力が、放熱シート111と支持体テープ101との間の粘着力より大きいことが好ましい。
【0069】
このような第1及び第2の条件を満足するように、支持体テープ101及び/又は放熱シート111に対して表面処理を行なうことが好ましい。
【0070】
支持体テープ101に対する表面処理としては、例えば、離型処理を施すことができる。離型処理を施すことで、放熱シート111の粘着力を低下させることができる。離型処理としては、フッ素化合物、シリコーン化合物、アクリル樹脂、メラミン樹脂などを塗布したり、表面に微細な凹凸を付して粗面化したりする方法を挙げることができる。なお、支持体テープ101の表面を粗面化する場合、表面凹凸が大きすぎると放熱シート111を支持体テープ101から剥離したときに、支持体テープ101側に放熱シート111の一部が残る場合があるので注意を要する。5〜150μm程度の凹凸面が好ましい。また、離型処理は、支持体テープ101の片面のみに施しても良いが、両面に施しても良い。このとき、両面の離型処理の種類や程度を変えることで表裏間で放熱シート111との間の粘着力に差を設けることができる。
【0071】
放熱シート111に対する表面処理としては、例えば表面の架橋度(即ち、硬度)を高める方法がある。表面の架橋度(硬度)を高くすると、その面の粘着力は低下する。表面の架橋度(硬度)を高くするためには、シリコーンゲル組成物を一対の支持体シートで挟んで放熱シートを製造する際に、支持体シートの表面にオルガノハイドロジェンポリシロキサンを薄く塗布しておいたり、その後の加熱圧延時の温度を高くしたりすることで実現できる。あるいは、放熱シート111の一方の面に別の粘着層を積層することにより、他方の面と粘着特性を変えることができる。
【0072】
放熱シート111の粘着性が大きい場合には、上記の支持体テープ101及び/又は放熱シート111に対する表面処理に加えて、またはこれに代えて、放熱シート111側に周知の離型フィルムを積層して積層体110を巻回しても良い。このようにすれば、上記の第1の条件、即ち、積層体110を巻き出す際に、放熱シート111を支持体テープ101の一方の面のみに粘着した状態で巻き出すことを、容易に達成できる。従って、上記の第2の条件を満足するための設計条件の自由度が拡大する。
【0073】
本実施の形態において、芯体103としては、円柱状又は円筒状の周知の芯体を使用でき、その材質も特に限定はなく、紙、樹脂、金属などであっても良い。なかでも、低コスト及び軽量化の観点から紙管が好ましい。
【0074】
放熱シート積層体110が長尺になると巻回体が大径化し、その形状を安定して保持することが困難となる。このような場合には、芯体103に一対の側板を取り付けて、両側板の間に積層体110を巻回することができる。側板の材料としては、紙、樹脂、金属などを用いることができる。また、側板が一体に射出成形された芯体を用いても良い。
【0075】
[実施例I−1]
以下に実施の形態I−1に対応した具体的な実施例を説明する。
【0076】
放熱シートとして、富士高分子工業株式会社製「サーコンXR−Hb」を用いた。これは、酸化アルミニウム微粉末を分散含有させたシリコーンゲル組成物を2枚の長尺のポリエステルフィルム(これを第1フィルム及び第2フィルムとする)の間に挟んで加熱しながらロール圧延して巻き取ったものである。このとき、第2フィルムのシリコーンゲル組成物側の面にオルガノハイドロジェンポリシロキサンを塗布した。また、第2フィルムのシリコーンゲル組成物とは反対側の面にはフッ素化合物を塗布して離型処理を施した。放熱シートの幅は980mm、長さは50m、厚さは0.30mmであった。
【0077】
この2枚のポリエステルフィルムに挟まれた放熱シートの巻回体を巻き出しながら、第1フィルムを剥離した後、長手方向に150mm間隔で放熱シートのみをスーパーカッタで幅方向に切断(ハーフカット)し、次いで15mm幅に長手方向にスリットした。この第2フィルム上に放熱シートが粘着した多数の15mm幅のテープ状の積層体を、それぞれ紙管に巻き取った。
【0078】
その後、巻回体を巻き出したところ、放熱シートが第2フィルムの離型処理を施していない側の面に粘着した状態で巻き出すことができた。
【0079】
更に、巻き出された積層体の粘着シート側に被貼付部を圧着させた後、被貼付部を離すと、150mm×15mmの大きさの放熱シートを被貼付部側に転写させることができた。
【0080】
(実施の形態I−2)
図2(A)は本発明の実施の形態I−2に係る放熱シート積層体の巻回体において放熱シート積層体の一部が巻き出された状態を示した全体側面図、図2(B)は図2(A)の巻き出された放熱シート積層体の部分2Bの拡大側面図、図2(C)はその上面図である。
【0081】
図2(A)〜図2(C)において、図1(A)〜図1(C)と同一の部材には同一の符号を付してある。本実施の形態I−2が実施の形態I−1と異なるのは、本実施の形態では、各放熱シート121が、支持体テープ101の長手方向において所定の隙間123を隔てて粘着している点である。このように、各放熱シート121を離間させることにより、放熱シート121を被貼付部に転写する際に、隣の放熱シート121が一緒に支持体テープ101から剥離するというトラブルの発生を防止することができ、より安定化した転写作業の自動運転を実現できる。
【0082】
なお、本実施の形態では、各放熱シート121は略矩形状であるが、本発明はこのような形状に限定されず、被貼り付け部の形状などに応じて任意の形状(例えば丸形、星形、多角形)にすることができる。このような形状は所定の形状を有する打ち抜き型を用いて放熱シートのみを打ち抜くことで得られる。
【0083】
上記以外は実施の形態I−1の説明がそのまま本実施の形態に適用できる。
【0084】
[実施例I−2]
以下に実施の形態I−2に対応した具体的な実施例を説明する。
【0085】
実施例I−1と同様にして2枚のポリエステルフィルムに挟まれた放熱シートの巻回体を得た。
【0086】
この巻回体から2枚のポリエステルフィルムに挟まれた放熱シートを巻き出しながら、第1フィルムを剥離した後、2つの直線状打ち抜き刃が10mmだけ離間して平行に配された打ち抜き型を用いて、放熱シートのみに対して140mmおきに打ち抜きを行ない、長手方向に対して略直交する方向に放熱シートの一部を10mm幅で除去した。その後、長手方向に15mm幅にスリットした。この第2フィルム上に放熱シートが粘着した多数の15mm幅のテープ状の積層体を、それぞれ紙管に巻き取った。
【0087】
その後、巻回体を巻き出したところ、放熱シートが第2フィルムの離型処理を施していない側の面に粘着した状態で巻き出すことができた。
【0088】
更に、巻き出された積層体の粘着シート側に被貼付部を圧着させた後、被貼付部を離すと、140mm×15mmの大きさの放熱シートを被貼付部側に転写させることができた。
【0089】
参考実施形態1
図3は参考実施形態1に係る放熱シート積層体の概略構成を示しており、図3(A)は平面図、図3(B)は図3(A)の3B−3B線での矢印方向から見た断面図である。
【0090】
図3(A)及び図3(B)において、201は長尺のキャリアテープ、203は両面固定テープ、211は、支持体フィルム213の片面に放熱シート217が粘着してなる積層フィルムである。両面固定テープ203はキャリアテープ201の長手方向に沿って設けられる。積層フィルム211は、その支持体フィルム213側の面を両面固定テープ203に粘着されて、キャリアテープ201上に保持されている。積層フィルム211は、その長手方向と略直交する方向に、略等間隔に切断位置219で切断されている。ここで、「切断」とは、積層フィルム211が両面固定テープ203に達するまで切り込まれている場合と、積層フィルム211の表面から所定の深さだけ切り込まれている場合(ハーフカット)とのいずれであっても良い。両面固定テープ203は切断位置219で同様に切断(ハーフカットを含む)されいても、切断されていなくても良い。
【0091】
切断位置219で切断された各積層フィルム211において、支持体フィルム213の面積は、放熱シート217の面積より大きい。より好ましくは、図示したように、支持体フィルム213は、放熱シート217より、キャリアテープ201の幅方向の一方の側にはみ出して、耳部215を形成している。
【0092】
このような放熱シート積層体210は、放熱シート217側を内側にして、芯体の周りに巻回される。
【0093】
ここで、放熱シート217は、上述のシリコーンゲル組成物から構成される。また、支持体フィルム213は、上述した放熱シートの製造において使用される一対の支持体シートの一方を使用することができる。
【0094】
キャリアテープ201の材質として、樹脂又は紙を使用することができる。
【0095】
両面固定テープ203は、両面に粘着剤又は接着剤が付与されたテープである。粘着剤としてはアクリル樹脂、スチレンブタジエン共重合体、シリコーン樹脂などを使用することができる。また、接着剤としてはホットメルト接着剤を使用することができる。なお、両面固定テープ203に代えて、これらの粘着剤又は接着剤をキャリアテープ201上に帯状に又は全面に塗布しても良い。
【0096】
このような放熱シート積層体を用いた放熱シート211の被貼付部への貼り付け作業は、例えば以下のようにして行なわれる。
【0097】
被貼付体を、被貼付部を露出させて保持する。次いで、放熱シート積層体210の巻回体から、放熱シート積層体210を巻き出す。次いで、ロボットアームが支持体フィルム213の耳部215を把持する。ロボットアームが耳部215を引っ張ると、該耳部215を含む1つの積層体フィルム211のみが両面固定テープ211から剥離される。このとき、積層体フィルム211は隣の積層体フィルム211と切断位置219で分離されるから、隣の積層体フィルム211が一緒に剥離されることはない。剥離された積層体フィルム211はロボットアームにより搬送され、被貼付部に放熱シート217の表面が接するようにして密着される。その後、ロボットアームが耳部215を引っ張ると、支持体フィルム213と放熱シート217との界面が剥離して、支持体フィルム213のみが取り除かれて、放熱シート217は被貼付部に転写される。このような作業を、放熱シート積層体210を順次巻き出すとともに、キャリアテープ201を順次巻き取りながら、かつ、多数の被貼付体を順次搬送しながら行なうことにより、放熱シート217の自動貼り付けを行なうことができる。
【0098】
上記のような放熱シート217の自動貼り付け作業を安定して行なうためには、以下の条件を満足することが好ましい。
【0099】
第1に、放熱シート積層体210の巻回体から放熱シート積層体210を巻き出したときに、常にキャリアテープ201上の固定テープ203に支持体フィルム213が粘着され、かつ放熱シート217は支持体フィルム213上に粘着した状態で巻き出されることが好ましい。このためには、放熱シート217とキャリアテープ201との間の粘着力が、支持体フィルム213と固定テープ203との間の粘着力、固定テープ203とキャリアテープ201との間の粘着力、及び、放熱シート217と支持体フィルム213との間の粘着力のいずれよりも小さいことが好ましい。
【0100】
第2に、積層体フィルム211の放熱シート217を被貼付部に密着させた後、離間させたとき、放熱シート217が被貼付部側に常に転写されることが好ましい。このためには、放熱シート217と被貼付部との間の粘着力が、放熱シート217と支持体フィルム213との間の粘着力より大きいことが好ましい。
【0101】
第3に、積層フィルム211をキャリアテープ201から分離したとき、固定テープ203及びその粘着剤(又は接着剤)が支持体フィルム213に付着することなく、キャリアテープ201側に残ることが好ましい。このためには、支持体フィルム213と固定テープ203との間の粘着力が、キャリアテープ201と固定テープ203との間の粘着力より小さいことが好ましい。
【0102】
このような第1〜第3の条件を満足するように、支持体フィルム213、キャリアテープ201、及び放熱シート217のうちの少なくとも一つに対して表面処理を行なうことが好ましい。また、両面固定テープ203の粘着力を調整することが好ましい。
【0103】
支持体フィルム213に対する表面処理としては、例えば、離型処理を施すことができる。離型処理を施すことで、放熱シート217の粘着力を低下させることができる。また、積層フィルム211をキャリアテープ201から分離したとき、固定テープ203と支持体フィルム213との間で剥離することができる。離型処理としては、フッ素化合物、シリコーン化合物、アクリル樹脂、メラミン樹脂などを塗布したり、表面に微細な凹凸を付して粗面化したりする方法を挙げることができる。なお、支持体フィルム213の表面を粗面化する場合、表面凹凸が大きすぎると、放熱シート217を支持体フィルム213から被貼付部に転写したときに、支持体フィルム213側に放熱シート217の一部が残る場合があるので注意を要する。5〜150μm程度の凹凸面が好ましい。また、離型処理は、支持体フィルム213の片面のみに施しても良いが、両面に施しても良い。このとき、両面の離型処理の種類や程度を変えても良い。
【0104】
キャリアテープ201に対する表面処理としては、例えば支持体フィルム213に対する表面処理と同様の離型処理を施すことができる。特に、固定テープ203を貼り付ける面とは反対側の面に離型処理を施すことで、放熱シート積層体210を巻回した後、巻き出したときに、放熱シート217がキャリアテープ201の裏面に粘着しているのを容易に剥離することができる。離型処理として表面に微細な凹凸を付与して粗面化する場合は、表面凹凸が大きすぎると巻回体から巻き出したときに放熱シート217の一部がキャリアテープ201側に残る場合があるので注意を要する。5〜150μm程度の凹凸面が好ましい。
【0105】
放熱シート217に対する表面処理としては、例えば表面の架橋度(即ち、硬度)を高める方法がある。表面の架橋度(硬度)を高くすると、その面の粘着力は低下する。表面の架橋度(硬度)を高くするためには、シリコーンゲル組成物を一対の支持体シートで挟んで放熱シートを製造する際に、支持体シートの表面にオルガノハイドロジェンポリシロキサンを薄く塗布しておいたり、その後の加熱圧延時の温度を高くしたりすることで実現できる。あるいは、放熱シート111の一方の面に別の粘着層を積層することにより、他方の面と粘着特性を変えることができる。
【0106】
両面固定テープ203の粘着力を調整するには周知の手段、例えば、粘着剤(又は接着剤)の種類や組成を変えることで行なうことができる。また、両面固定テープ203の表裏で粘着力(又は接着力)を変えても良い。
【0107】
放熱シート217の粘着性が大きい場合には、上記の支持体フィルム213、キャリアテープ201、及び放熱シート217の表面処理、及び両面固定テープ203の粘着力の調整に加えて、またはこれに代えて、放熱シート217側に周知の離型フィルムを積層して放熱シート積層体210を巻回しても良い。このようにすれば、上記の第1の条件、即ち、放熱シート217とキャリアテープ201とが分離した状態で巻回体から巻き出すことを、容易に達成できる。従って、上記の第2、第3の条件を満足するための設計条件の自由度が拡大する。
【0108】
参考実施形態において、耳部215は、放熱シート積層体210の幅方向において図3(A)のようにいずれか一方の側に連続して形成されているか、又は両側に連続して形成されていることが好ましい。これにより、耳部215を把持して積層フィルム211を剥離する作業の自動化が容易になる。
【0109】
また、耳部215の大きさ、即ち、放熱シート217の辺からのはみ出し量は、下限が5mm以上、更には7mm以上が好ましく、上限は15mm以下、更には10mm以下が好ましい。はみ出し量がこれより小さいとロボットアームの把持特性が悪化する。また、はみ出し量がこれより大きいと、耳部を形成するために必要な放熱シートの廃棄量が増大して、コスト高となる。
【0110】
また、耳部215には必要に応じて、記号等を印刷しても良く、あるいは穴や切り欠き等を形成しても良い。このような印刷や穴、切り欠きを設けることにより、積層フィルム211を剥離する機械の光センサ又は画像認識装置が耳部215を容易に認識することができる。また、穴を設けることにより、積層フィルム211を剥離する機械の把持部が該穴と係合することができるので、耳部215を確実に把持することができる。印刷は、その目的に応じて適宜変更すればよいが、例えば丸形、多角形、星形などの記号であっても良く、バーコードのようなものであっても良い。また、印刷の色を適宜変更しても良い。穴の形もその目的に応じて適宜変更すればよいが、丸形、多角形、星形などのいずれであっても良い。
【0111】
参考実施形態において、放熱シート積層体210を巻回する際の芯体としては、円柱状又は円筒状の周知の芯体を使用でき、その材質も特に限定はなく、紙、樹脂、金属などであっても良い。なかでも、低コスト及び軽量化の観点から紙管が好ましい。
【0112】
放熱シート積層体210が長尺になると巻回体が大径化し、その形状を安定して保持することが困難となる。特に、本参考実施形態のように、幅方向で厚みが不均一である場合にはなおさらである。このような場合には、芯体に一対の側板を取り付けて、両側板の間に積層体210を巻回することができる。側板の材料としては、紙、樹脂、金属などを用いることができる。また、側板が一体に射出成形された芯体を用いても良い。
【0113】
なお、本参考実施形態では、各放熱シート217は切断位置219で切り込みが入れられているのみであるが、実施の形態I−2で示したように、長手方向において相互に離間していても良い。離間していることにより実施の形態I−2で説明したのと同様の効果を奏する。
【0114】
また、各放熱シート217は略矩形状であるが、このような形状に限定されず、被貼り付け部の形状などに応じて任意の形状(例えば丸形、星形、多角形)にすることができる。このような形状は所定の形状を有する打ち抜き型を用いて放熱シートのみを打ち抜くことで得られる。
【0115】
参考実施例
以下に参考実施形態1に対応した具体的な参考実施例を説明する。
【0116】
放熱シートとして、富士高分子工業株式会社製「サーコンXR−Hb」を用いた。これは、酸化アルミニウム微粉末を分散含有させたシリコーンゲル組成物を2枚の長尺のポリエステルフィルム(これを第1フィルム及び第2フィルムとする)の間に挟んで加熱しながらロール圧延して巻き取ったものである。このとき、第2フィルムのシリコーンゲル組成物側の面にオルガノハイドロジェンポリシロキサンを塗布した。また、第2フィルムのシリコーンゲル組成物とは反対側の面にはフッ素化合物を塗布して離型処理を施した。放熱シートの幅は980mm、長さは50m、厚さは0.30mmであった。
【0117】
この2枚のポリエステルフィルムに挟まれた放熱シートの巻回体を巻き出しながら長手方向にスリットすることにより、30mm幅のテープを得た。次いで、該テープの第1フィルムを剥離した。次いで、露出した放熱シートのみを一方の端から10mmの位置で長手方向にスリットした。次いで、幅方向に2つに分離された放熱シートのうち、10mm幅の放熱シートを第2フィルム上から除去した。かくして、30mm幅の第2フィルム上に20mm幅の放熱シートが粘着した積層フィルムを得た。
【0118】
キャリアテープとして、片面にフッ素化合物からなる離型処理剤が塗布してある長尺のポリエステルフィルムを用いた。上記の積層フィルムの製造と並行して、この長尺のポリエステルフィルムを巻回体から巻き出しながら30mm幅に長手方向にスリットし、離型処理剤を塗布した面とは反対側の面に両面粘着テープを連続して粘着させた。両面粘着テープの中央位置は、30mm幅のキャリアテープの一方の端から約10mmの地点であった。
【0119】
次いで、上記の第2フィルム上に放熱シートが粘着した積層フィルムと、上記のキャリアテープとを、両面粘着テープを介して積層した。次いで、スーパーカッターを用いて放熱シート及び第2フィルムからなる積層フィルムのみを長手方向に20mm間隔で幅方向に切断した。そして、これを内寸法が30mm余りの側板が付与された芯体に、放熱シート側が内側になるようにして巻き取った。
【0120】
その後、巻回体を巻き出したところ、キャリアテープ上に両面粘着テープを介して第2フィルムと放熱シートとが順に積層された放熱シート積層体を巻き出すことができた。このとき放熱シートがキャリアテープ側に粘着して巻き出されるようなことはなかった。また、第2フィルムは、幅方向において放熱シートの一方の側に10mm幅ではみ出して、耳部を形成していた。
【0121】
ロボットアームに耳部を把持させたところ、第2フィルムと両面粘着テープとの間で剥離して、第2フィルム上に20mm×20mmの放熱シートが積層された積層フィルムを取り出すことができた。これを被貼付部に、放熱シート側が接するようにして密着させて、第2フィルムを除去したところ、放熱シートを被貼付部側に転写させることができた。
【0122】
参考実施形態2
図4は参考実施形態2に係る放熱シート積層体の概略構成を示しており、図4(A)は平面図、図4(B)は図4(A)の4B−4B線での矢印方向から見た断面図である。
【0123】
図4(A)、図4(B)において、図3(A)、図3(B)と同一の部材には同一の符号を付してある。本参考実施形態2の放熱シート積層体220が参考実施形態1の放熱シート積層体210と異なるのは、本参考実施形態では、支持体フィルム213の耳部215に、接着テープ223を介してフィルム221が接続されている点である。接着テープ223とフィルム221とは、放熱シート217及び支持体フィルム213からなる積層フィルム211と同様に切断位置219で切断されている。
【0124】
このように、耳部215にフィルム221を接続することにより、耳部の面積が実質的に拡大する。従って、放熱シート217の自動貼り付けを行なう際に、機械に大面積のフィルム221を把持させることができるので、把持動作が安定化する。また、参考実施例から明らかなように、耳部215を形成するためには、放熱シートを除去する必要がある。耳部215にフィルム221を接続することにより、耳部215の面積を小さくできるので、除去し廃棄される放熱シートの量を減少させることができる。
【0125】
フィルム221の材質は特に限定されず、樹脂や紙を用いることができる。このとき支持体フィルム213と材質が異なっていても、同一であっても良い。
【0126】
フィルム221は支持体フィルム213と異なる色に着色してあっても良い。着色することにより積層フィルム211を剥離する機械の光センサ又は画像認識装置がフィルム221を容易に認識することができる。また、フィルム221には、参考実施形態1における耳部215に施すのと同様の記号等を印刷しても良く、あるいは穴や切り欠き等を形成しても良い。これらにより、参考実施形態1で説明したのと同様の効果が得られる。
【0127】
フィルム221の大きさ、即ち、耳部215の端辺からの継ぎ足し量は、下限が10mm以上、更には20mm以上が好ましく、上限は50mm以下、更には40mm以下が好ましい。継ぎ足し量がこれより小さいとフィルム221を接続した効果が低減し、また、コスト高となる。継ぎ足し量がこれより大きいと放熱シート積層体220の取り扱い性が低下する。
【0128】
フィルム221の支持体フィルム213への接続方法は、図示したような接着テープ223による方法の他、接着剤又は粘着剤による方法を用いることができる。
【0129】
上記以外は参考実施形態1の説明がそのまま本参考実施形態に適用できる。
【0130】
参考実施例
以下に参考実施形態2に対応した具体的な参考実施例を説明する。
【0131】
参考実施例と同様にして第1,第2の2枚のポリエステルフィルムに挟まれた放熱シートの巻回体を得た。更に、参考実施例と同様にして、30mm幅の第2フィルム上に20mm幅の放熱シートが粘着した積層フィルムを得た。この積層フィルムの放熱シートからはみ出した第2フィルムの端部に、幅20mmの紙テープを片面に粘着剤が付与された粘着テープを用いて図4(A)、図4(B)のように接続した。
【0132】
これと並行して、参考実施例と同様にして、キャリアテープとしての30mm幅のポリエステルフィルムをスリットして得ながら、その片面に両面粘着テープを連続して粘着させた。
【0133】
次いで、上記の第2フィルム上に放熱シートが粘着した積層フィルムと、上記のキャリアテープとを、両面粘着テープを介して積層した。次いで、スーパーカッターを用いて、放熱シート及び第2フィルムからなる積層フィルム、幅20mmの紙テープ、及び紙テープと第2フィルムとを接続する粘着テープのみを長手方向に20mm間隔で幅方向に切断した。そして、これを内寸法が50mm余りの側板が付与された芯体に、放熱シート側が内側になるようにして巻き取った。
【0134】
その後、巻回体を巻き出したところ、キャリアテープ上に両面粘着テープを介して第2フィルムと放熱シートとが順に積層され、第2フィルムに紙テープが接続された放熱シート積層体を巻き出すことができた。このとき放熱シートがキャリアテープ側に粘着して巻き出されるようなことはなかった。また、幅方向において放熱シートの一方の側から第2フィルムが10mm幅ではみ出しており、その端部に20mm幅の紙テープが粘着テープで接続されて、耳部を形成していた。
【0135】
ロボットアームに耳部を把持させたところ、第2フィルムと両面粘着テープとの間で剥離して、第2フィルム上に20mm×20mmの放熱シートが積層された積層フィルムを取り出すことができた。これを被貼付部に、放熱シート側が接するようにして密着させて、第2フィルムを除去したところ、放熱シートを被貼付部側に転写させることができた。
【0136】
参考実施形態3
図5は参考実施形態3に係る放熱シート積層体の概略構成を示しており、図5(A)は平面図、図5(B)は図5(A)の5B−5B線での矢印方向から見た断面図である。
【0137】
図5(A)、図5(B)において、図3(A)、図3(B)と同一の部材には同一の符号を付してある。本参考実施形態3の放熱シート積層体230が参考実施形態1の放熱シート積層体210と異なるのは、キャリアテープ201上に、放熱シートと支持体フィルムからなる積層フィルムが、幅方向に2つ並んで配置されている点である。
【0138】
即ち、キャリアテープ201上に、その長手方向に両面固定テープ203a,203bが離間して配設されている。両面固定テープ203a上には、支持体フィルム213aと、放熱シート217aとがこの順に粘着して積層されている。同様に、両面固定テープ203b上には、支持体フィルム213bと、放熱シート217bとがこの順に粘着して積層されている。
【0139】
支持体フィルム213aは放熱シート217aより紙面右方向にはみ出して、耳部215aを形成している。また、支持体フィルム213bは放熱シート217bより紙面左方向にはみ出して、耳部215bを形成している。
【0140】
支持体フィルム213a及び放熱シート217aからなる積層フィルム211aと、支持体フィルム213b及び放熱シート217bからなる積層フィルム211bとは、切断位置231で切断されている。切断位置231は、両面固定テープ203aと両面固定テープ203bとの間の位置に、キャリアテープ201の長手方向と平行に設けられている。また、積層フィルム211aと積層フィルム211bとは、共通する切断位置219で長手方向と略直交する方向に略等間隔に切断されている。
【0141】
放熱シート積層体230の幅方向において切断位置231を変えることで、幅方向に並んだ放熱シート217aと放熱シート217bとの大きさ(形状)を異ならせることができる。
【0142】
また、放熱シート217aの厚さと放熱シート217bの厚さは、同一でも異なっていても良い。
【0143】
参考実施形態によれば、大きさ(形状)が異なる複数の放熱シートや、厚さが異なる複数の放熱シートをキャリアテープ201上に幅方向に並べて配置することができる。従って、複数の被貼付部に異なる種類の放熱シートを貼り付けるような作業を行なう場合に、放熱シート積層体230を用いれば、1本の放熱シート積層体230の巻回体を準備すれば足りるので、貼り付け作業を効率よく行なうことができる。
【0144】
なお、本参考実施形態では、積層フィルム211aと積層フィルム211bとは共通する切断位置219で切断されており、この結果、放熱シート217aと放熱シート217bとの長手方向の寸法が同一になっている。しかしながら、これに限定されず、例えば放熱シート217aと放熱シート217bとをそれぞれ異なる形状の打ち抜き型を用いて打ち抜くことで、放熱シート217aと放熱シート217bとを互いに異なる任意の形状(例えば丸形、星形、多角形)にすることができる。
【0145】
また、本参考実施形態では、キャリアテープ201の幅方向に放熱シートと支持体フィルムかなる積層フィルムを2つ並べて配置してあるが、これが3以上であっても良い。但し、それぞれの積層フィルムの列(ここで「列」とはキャリアテープ201の長手方向の並びをいう)において、耳部は幅方向のいずれか一方の側に(又は両方の側に)長手方向に連続するように形成されていることが、機械による自動貼り付け作業を行なう観点から好ましい。
【0146】
また、支持体フィルムの耳部には、参考実施形態2で示した別のフィルム221を接続しても良い。
【0147】
上記以外は参考実施形態1の説明がそのまま本参考実施形態に適用できる。
【0148】
参考実施例
以下に参考実施形態3に対応した具体的な参考実施例を説明する。
【0149】
参考実施例と同様にして第1,第2の2枚のポリエステルフィルムに挟まれた放熱シートの巻回体を得た。
【0150】
この2枚のポリエステルフィルムに挟まれた放熱シートの巻回体を巻き出しながら長手方向にスリットすることにより、50mm幅のテープを得た。次いで、該テープの第1フィルムを剥離した。次いで、露出した放熱シートのみを両端からそれぞれ10mmの位置で長手方向にスリットした。次いで、幅方向に3つに分離された放熱シートのうち、両側の10mm幅の放熱シートを第2フィルム上から除去した。かくして、50mm幅の第2フィルム上の中央部に30mm幅の放熱シートが粘着した積層フィルムを得た。
【0151】
キャリアテープとして、片面にフッ素化合物からなる離型処理剤が塗布してある長尺のポリエステルフィルムを用いた。上記の積層フィルムの製造と並行して、この長尺のポリエステルフィルムを巻回体から巻き出しながら50mm幅に長手方向にスリットし、離型処理剤を塗布した面とは反対側の面に2本の両面粘着テープを連続して略平行に粘着させた。2つの両面粘着テープの中央位置は、50mm幅のキャリアテープの両端からそれぞれ約15mmの地点であった。
【0152】
次いで、上記の第2フィルム上に放熱シートが粘着した積層フィルムと、上記のキャリアテープとを、両面粘着テープを介して積層した。次いで、カッターを用いて放熱シート及び第2フィルムからなる積層フィルムのみを一方の端から20mmの位置で長手方向に切断した。次いで、スーパーカッターを用いて放熱シート及び第2フィルムからなる積層フィルムのみを長手方向に20mm間隔で幅方向に切断した。そして、これを内寸法が50mm余りの側板が付与された芯体に、放熱シート側が内側になるようにして巻き取った。
【0153】
その後、巻回体を巻き出したところ、キャリアテープ上に両面粘着テープを介して第2フィルムと放熱シートとが順に積層された放熱シート積層体を巻き出すことができた。このとき放熱シートがキャリアテープ側に粘着して巻き出されるようなことはなかった。また、第2フィルムは、幅方向において放熱シートの両側に10mm幅ではみ出して、耳部を形成していた。
【0154】
ロボットアームに幅方向の一方の側にある耳部を把持させたところ、第2フィルムと両面粘着テープとの間で剥離して、第2フィルム上に20mm×20mmの放熱シートが積層された積層フィルムを取り出すことができた。同様に、別のロボットアームに幅方向の他方の側にある耳部を把持させたところ、第2フィルムと両面粘着テープとの間で剥離して、第2フィルム上に20mm×10mmの放熱シートが積層された積層フィルムを取り出すことができた。これらを異なる被貼付部に、放熱シート側が接するようにして密着させて、第2フィルムを除去したところ、いずれも放熱シートを被貼付部側に転写させることができた。
【0155】
参考実施例
以下に参考実施形態3に対応した別の参考実施例を説明する。
【0156】
放熱シートとして、参考実施例と同様の富士高分子工業株式会社製「サーコンXR−Hb」を用いた。但し、本参考実施例では厚さが0.30mmの第1の放熱シートと、厚さが0.20mmの第2の放熱シートとを用意した。これらは、いずれも酸化アルミニウム微粉末を分散含有させたシリコーンゲル組成物を2枚の長尺のポリエステルフィルム(これを第1フィルム及び第2フィルムとする)の間に挟んで加熱しながらロール圧延して巻き取ったものである。このとき、第2フィルムのシリコーンゲル組成物側の面にオルガノハイドロジェンポリシロキサンを塗布した。また、第2フィルムのシリコーンゲル組成物とは反対側の面にはフッ素化合物を塗布して離型処理を施した。各放熱シートの幅は980mm、長さは50mであった。
【0157】
この2枚のポリエステルフィルムに挟まれた第1の放熱シートの巻回体を巻き出しながら長手方向にスリットすることにより、30mm幅のテープを得た。同様に、2枚のポリエステルフィルムに挟まれた第2の放熱シートの巻回体を巻き出しながら長手方向にスリットすることにより、20mm幅のテープを得た。次いで、第1,第2の放熱シートのそれぞれに積層された第1フィルムを剥離した。次いで、露出した第1,第2の放熱シートのみを一方の端から10mmの位置で長手方向にスリットした。次いで、幅方向に2つに分離された放熱シートのうち、10mm幅の放熱シートを第2フィルム上から除去した。かくして、30mm幅の第2フィルム上に20mm幅で厚さが0.30mmの第1の放熱シートが粘着した積層フィルムと、20mm幅の第2フィルム上に10mm幅で厚さが0.20mmの第2の放熱シートが粘着した積層フィルムとを得た。
【0158】
これと並行して、参考実施例と同様にして、キャリアテープとしての50mm幅のポリエステルフィルムをスリットして得ながら、その片面に両面粘着テープを2条に連続して粘着させた。
【0159】
次いで、上記キャリアテープ上の一方の両面粘着テープ上に厚さ0.30mmの第1の放熱シートが粘着した積層フィルムを、他方の両面粘着テープ上に厚さ0.20mmの第2の放熱シートが粘着した積層フィルムをそれぞれ粘着させた。このとき、両積層フィルムの耳部がいずれもキャリアテープの端側になるように積層した。次いで、スーパーカッターを用いて放熱シート及び第2フィルムからなる積層フィルムのみを長手方向に20mm間隔で幅方向に切断した。そして、これを内寸法が50mm余りの側板が付与された芯体に、放熱シート側が内側になるようにして巻き取った。
【0160】
その後、巻回体を巻き出したところ、キャリアテープ上に両面粘着テープを介して第2フィルムと放熱シートとが順に積層された放熱シート積層体を巻き出すことができた。このとき放熱シートがキャリアテープ側に粘着して巻き出されるようなことはなかった。また、第2フィルムは、幅方向において放熱シートの両側に10mm幅ではみ出して、耳部を形成していた。
【0161】
ロボットアームに幅方向の一方の側にある耳部を把持させたところ、第2フィルムと両面粘着テープとの間で剥離して、第2フィルム上に20mm×20mmで厚さが0.30mmの第1の放熱シートが積層された積層フィルムを取り出すことができた。同様に、別のロボットアームに幅方向の他方の側にある耳部を把持させたところ、第2フィルムと両面粘着テープとの間で剥離して、第2フィルム上に20mm×10mmで厚さが0.20mmの第2の放熱シートが積層された積層フィルムを取り出すことができた。これらを異なる被貼付部に、放熱シート側が接するようにして密着させて、第2フィルムを除去したところ、いずれも放熱シートを被貼付部側に転写させることができた。
【0162】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、放熱シートの貼り付け作業を機械により自動化することが可能になる。
【0163】
また、本発明の放熱シート積層体を巻回することにより、多数の放熱シートをコンパクトに収納することができ、保管や搬送が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の実施の形態I−1に係る放熱シート積層体の巻回体において放熱シート積層体の一部が巻き出された状態を示した全体側面図、図1(B)は図1(A)の巻き出された放熱シート積層体の部分1Bの拡大側面図、図1(C)はその上面図である。
【図2】図2(A)は本発明の実施の形態I−2に係る放熱シート積層体の巻回体において放熱シート積層体の一部が巻き出された状態を示した全体側面図、図2(B)は図2(A)の巻き出された放熱シート積層体の部分2Bの拡大側面図、図2(C)はその上面図である。
【図3】図3は参考実施形態1に係る放熱シート積層体の概略構成を示しており、図3(A)は平面図、図3(B)は図3(A)の3B−3B線での矢印方向から見た断面図である。
【図4】図4は参考実施形態2に係る放熱シート積層体の概略構成を示しており、図4(A)は平面図、図4(B)は図4(A)の4B−4B線での矢印方向から見た断面図である。
【図5】図5は参考実施形態3に係る放熱シート積層体の概略構成を示しており、図5(A)は平面図、図5(B)は図5(A)の5B−5B線での矢印方向から見た断面図である。
【符号の説明】
101 支持体テープ
103 芯体
110 放熱シート積層体
111 放熱シート
113 切断位置
121 放熱シート
123 隙間
201 キャリアテープ
203,203a,203b 両面固定テープ
210 放熱シート積層体
211,211a,211b 積層フィルム
213,213a,213b 支持体フィルム
215,215a,215b 耳部
217,217a,217b 放熱シート
219 切断位置
220 放熱シート積層体
221 フィルム
223 接着テープ
230 放熱シート積層体
231 切断位置

Claims (10)

  1. シリコーンゲル組成物からなる放熱シートが、長尺の支持体テープの片面に粘着してなる放熱シート積層体が巻回されており、
    前記放熱シートは、前記支持体テープの長手方向において複数に切断されており、
    前記放熱シートの前記支持体テープに粘着させる面は、その反対側の面より高硬度であることを特徴とする放熱シート積層体の巻回体。
  2. 前記巻回体から前記放熱シート積層体を巻き出したとき、前記放熱シートが前記支持体テープの一方の面のみに粘着した状態で巻き出される請求項1に記載の放熱シート積層体の巻回体。
  3. 前記支持体テープの第1面と前記放熱シートの第1面との間の粘着力が、前記支持体テープの第2面と前記放熱シートの第2面との間の粘着力より小さい請求項1に記載の放熱シート積層体の巻回体。
  4. 前記支持体テープの前記放熱シートが粘着する面とは反対側の面に離型処理が施されている請求項1に記載の放熱シート積層体の巻回体。
  5. 表面が離型処理された離型テープとともに巻回されている請求項1に記載の放熱シート積層体の巻回体。
  6. 前記放熱シートは、前記支持体の長手方向において相互に離間している請求項1に記載の放熱シート積層体の巻回体。
  7. 前記支持体テープは樹脂フィルムである請求項1に記載の放熱シート積層体の巻回体。
  8. 前記放熱シート積層体は、円筒面を有する芯体と、略平行に離間して前記芯体に取り付けられた一対の側板とからなるリールに巻回されている請求項1に記載の放熱シート積層体の巻回体。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載の放熱シート積層体の巻回体から前記放熱シート積層体を巻き出す工程と、
    前記放熱シート積層体の前記放熱シートを被貼付部表面に密着させることにより、前記放熱シートを前記被貼付部側に転写させる工程と
    を有することを特徴とする放熱シートの貼り付け方法。
  10. 前記放熱シートと前記支持体テープとの間の粘着力が、前記放熱シートと前記被貼付部表面との間の粘着力より小さい請求項に記載の放熱シートの貼り付け方法。
JP2001018887A 2001-01-26 2001-01-26 放熱シート積層体の巻回体、及び放熱シートの貼り付け方法 Expired - Lifetime JP3562713B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001018887A JP3562713B2 (ja) 2001-01-26 2001-01-26 放熱シート積層体の巻回体、及び放熱シートの貼り付け方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001018887A JP3562713B2 (ja) 2001-01-26 2001-01-26 放熱シート積層体の巻回体、及び放熱シートの貼り付け方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004134189A Division JP4137837B2 (ja) 2004-04-28 2004-04-28 放熱シート積層体とその巻回体、及び放熱シートの貼り付け方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002222904A JP2002222904A (ja) 2002-08-09
JP3562713B2 true JP3562713B2 (ja) 2004-09-08

Family

ID=18884847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001018887A Expired - Lifetime JP3562713B2 (ja) 2001-01-26 2001-01-26 放熱シート積層体の巻回体、及び放熱シートの貼り付け方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3562713B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4563738B2 (ja) * 2004-07-08 2010-10-13 持田商工株式会社 放熱接着シート及びその製造方法
JP4612881B2 (ja) * 2005-08-30 2011-01-12 株式会社オリンピア 遊技機
JP5183947B2 (ja) 2007-03-29 2013-04-17 ポリマテック株式会社 熱伝導性シート積層体
JP2011023239A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Hitachi Maxell Ltd 非水電解質電池及び非水電解質電池モジュール
JP5517191B2 (ja) * 2009-09-09 2014-06-11 ポリマテック・ジャパン株式会社 熱伝導性シートの製造方法及び熱伝導性シート
JP5925522B2 (ja) * 2012-02-27 2016-05-25 デンカ株式会社 粘着性放熱シートおよび粘着性放熱シートの粘着力増加方法
JP2015201573A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 富士高分子工業株式会社 放熱シート
US10088110B2 (en) * 2016-05-17 2018-10-02 Hexagon Technology As Pressure vessel liner venting via nanotextured surface
JP7143712B2 (ja) * 2018-09-28 2022-09-29 日本ゼオン株式会社 デバイス用積層体およびその製造方法、並びに、デバイスおよびその製造方法
WO2022079914A1 (ja) * 2020-10-16 2022-04-21 昭和電工マテリアルズ株式会社 熱伝導シート保持体及び放熱装置の製造方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0414937Y2 (ja) * 1985-03-06 1992-04-03
JPH0743961Y2 (ja) * 1991-09-19 1995-10-09 第二しなのポリマー株式会社 キャリアテープ付ゴムコネクター
JP2728607B2 (ja) * 1992-11-17 1998-03-18 信越化学工業株式会社 熱伝導性複合シートの製造方法
JPH07149365A (ja) * 1993-11-26 1995-06-13 Denki Kagaku Kogyo Kk 絶縁放熱シート包装体、及び基板又は放熱フィン
AU723258B2 (en) * 1996-04-29 2000-08-24 Parker-Hannifin Corporation Conformal thermal interface material for electronic components
JP3072491U (ja) * 2000-04-13 2000-10-20 富士高分子工業株式会社 保護フィルム付きシリコーンゲル放熱シート
JP2001341233A (ja) * 2000-05-31 2001-12-11 Fuji Kobunshi Kogyo Kk 放熱シート
JP2002084083A (ja) * 2000-07-06 2002-03-22 Fuji Kobunshi Kogyo Kk 放熱シート製品
JP4519288B2 (ja) * 2000-07-31 2010-08-04 株式会社イノアックコーポレーション 熱伝導性シート貼付装置及び熱伝導性粘着シート貼付方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002222904A (ja) 2002-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3562713B2 (ja) 放熱シート積層体の巻回体、及び放熱シートの貼り付け方法
JPH07123109B2 (ja) 半導体ウェーハ用の乾燥膜レジスト搬送・積層システム
JPWO2009069661A1 (ja) 粘着シート、その製造方法、及びその貼合方法
WO2011007732A1 (ja) 接着シートの製造方法及び接着シート
JP2008255255A (ja) 両面粘着性シート
JP6454587B2 (ja) グラファイトシート積層体の製造方法、グラファイトシート積層体の個片化物の製造方法、グラファイトシート積層体の個片化物封止粘着シートの製造方法およびグラファイトシート積層体封止粘着シートの個片化物の製造方法
JPH0618383Y2 (ja) 半導体製造工程用粘着ラベルシート
JP4840350B2 (ja) 印字テープ及びテープカセット
JP4137837B2 (ja) 放熱シート積層体とその巻回体、及び放熱シートの貼り付け方法
AU2002317551A1 (en) Substrate processing apparatus
WO2003008193A1 (en) Substrate processing apparatus
JP2013089843A (ja) 熱伝導シート
JPH06100842A (ja) 粘着テープ材、粘着テープ材の製造方法、貼着方法及び貼着装置
JP3021645U (ja) 半導体製造工程用粘着シート
JP2004026884A (ja) 輪郭部材用両面テープの製造方法
JP3101251B2 (ja) ラベル印刷紙およびその製造方法
JP2001135678A (ja) 接着材薄片支持体
EP3522211B1 (en) Delivery roll and method for manufacturing thereof
JPS6235834A (ja) ラミネ−トラベルの製造方法
JP4519288B2 (ja) 熱伝導性シート貼付装置及び熱伝導性粘着シート貼付方法
WO2024024626A1 (ja) グラファイトシート包装体、グラファイトシート包装体の製造方法、及び電子部品の製造方法
JP7100541B2 (ja) 積層体の製造方法及び積層体
JP3164655B2 (ja) 粘着体転写方法
JP2000221888A (ja) 半導体ウエハ用粘着ラベルシート
JP5033260B1 (ja) ラベルロール体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040311

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040526

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040527

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3562713

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100611

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100611

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110611

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110611

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120611

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140611

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term