JP2001341233A - 放熱シート - Google Patents

放熱シート

Info

Publication number
JP2001341233A
JP2001341233A JP2000163485A JP2000163485A JP2001341233A JP 2001341233 A JP2001341233 A JP 2001341233A JP 2000163485 A JP2000163485 A JP 2000163485A JP 2000163485 A JP2000163485 A JP 2000163485A JP 2001341233 A JP2001341233 A JP 2001341233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
sheet
film
heat dissipation
carrier film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000163485A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Funahashi
一 舟橋
Shunsuke Yamada
俊介 山田
Yoshimitsu Maeda
慶満 前田
Kenichi Suzuki
健市 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Polymer Industries Co Ltd
Original Assignee
Fuji Polymer Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Polymer Industries Co Ltd filed Critical Fuji Polymer Industries Co Ltd
Priority to JP2000163485A priority Critical patent/JP2001341233A/ja
Publication of JP2001341233A publication Critical patent/JP2001341233A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】片面に貼り付けられたキャリアーフィルムのは
み出し部分のみを把持して、離型台紙から剥がし放熱体
に貼り付けることにより、放熱シート自体に直接触れる
ことがなく、取り扱い性のよい放熱シートを提供する。 【解決手段】シリコーンゲル100重量部に対して無機物
フィラーが50-3000重量部配合されている放熱シート31
であって、所定の大きさにカットされており、片面にキ
ャリアーフィルム32として放熱シート31より面積の大き
なフィルムがそれぞれの放熱シートに密着され、この状
態で離型台紙34に並んでおり、離型台紙34からキャリア
ーフィルム32を持ち上げることにより放熱シート31が取
り出され、放熱体35に貼り付けた後、キャリアーフィル
ム32を剥がす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写貼り付け可能
な放熱シートに関するものである。さらに詳しくは、電
気部品などの熱伝導部品、電気絶縁用部品などとして用
いられる放熱シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、放熱シートとして熱伝導性ゲルが
かなり採用されるようになってきている。通常このよう
な放熱シートはポリエステルフィルムなどの離型フィル
ム上に適当な大きさに切れ目を付けたいわゆるハーフカ
ットした状態で供給される。これらは作業者が製品をつ
かみとって離型紙から剥がして目的の場所(例えば半導
体装置の放熱部,ヒートシンクともいう)に貼り付けて
使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、低硬度な熱伝
導性ゲルは非常に柔らかく離型紙から製品を手でつかみ
取るさいに製品が伸びたり,ちぎれたりして取り扱い性
がよくないという問題があった。
【0004】本発明は前記従来の課題を解決するため、
放熱シートの厚み,形状が変化しないように放熱シート
自体に直接、手が触れることなく容易に離型紙から剥が
せ、転写によって目的の場所に容易に貼り付けることの
できる放熱シートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の放熱シートは、シリコーンゲル100重量
部に対して無機物フィラーが50〜3000重量部配合
されている放熱シートであって、前記放熱シートは所定
の大きさにカットされており、前記放熱シートの片面に
キャリアーフィルムとして前記放熱シートより面積の大
きなフィルムがそれぞれの放熱シートに密着され、この
状態で離型台紙に並んでおり、離型台紙からキャリアー
フィルムを把持することにより放熱シートが取り出さ
れ、熱伝導性シリコーンゲル自体の粘着性または熱伝導
性シリコーンゲル表面に塗布した粘着剤層の粘着性を利
用して放熱体に貼り付けた後、キャリアーフィルムを剥
がすようにしたことを特徴とする。
【0006】前記本発明の放熱シートにおいては、放熱
シートと離型台紙との粘着力が、放熱シートとキャリア
ーフィルムとの粘着力に比較して、相対的に低いことが
好ましい。このようにすると、キャリアーフィルムの一
端を把持して持ち上げると、放熱シートが容易にキャリ
アーフィルムに一体化されて移動できる。
【0007】また前記本発明の放熱シートにおいては、
放熱シートと放熱体との粘着力が、放熱シートとキャリ
アーフィルムとの粘着力に比較して、相対的に高いこと
が好ましい。このようにすると、放熱体に放熱シートを
付着させた後、キャリアーフィルムの一端を把持して持
ち上げると、放熱シートは放熱体に付着された状態でキ
ャリアーフィルムのみが分離できる。
【0008】前記本発明の放熱シートにおいては、キャ
リアーフィルムと密着する放熱シート面側に、剥離しや
すい処理をしておくかまたはフィルムの貼り替えをして
おくことが好ましい。
【0009】また前記放熱シートにおいては、離型台紙
とキャリアーフィルムが、表面平滑または凸凹なポリエ
ステルフィルムまたはポリオレフィンフィルムであるこ
とが好ましい。
【0010】また前記放熱シートにおいては、離型台紙
またはキャリアーフィルムは着色しておくことが好まし
い。
【0011】また前記放熱シートにおいては、キャリア
ーフィルムには予め折り曲げ部を形成しておくことが好
ましい。
【0012】また前記放熱シートにおいては、放熱シー
トの硬度がアスカーCで1〜85の範囲であることが好
ましい。
【0013】また前記放熱シートにおいては、放熱シー
トの厚みが0.1〜5.0mmの範囲であることが好ま
しい。
【0014】また前記放熱シートにおいては、無機物フ
ィラーが酸化アルミニウム,酸化マグネシウム,窒化硼
素及び炭素繊維から選ばれる少なくとも一つであること
が好ましい。
【0015】また前記放熱シートにおいては、放熱シー
トの熱伝導率が0.5〜25W/m・Kの範囲であるこ
とが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の放熱シートは、片面に貼
り付けられたキャリアーフィルムのみを把持して、離型
台紙から剥がし放熱体に貼り付けることができるので、
放熱シート自体に直接触れることがなく、取り扱い性の
よい放熱シートが実現できる。
【0017】前記放熱シートは、放熱体(ヒートシン
ク)などに貼り付けた後に、キャリアーフィルムを剥が
す。放熱シートと放熱体は、放熱シート自体の粘着また
は放熱シート表面に塗布した粘着剤の粘着性で貼り付い
ている。このときキャリアーフィルムの剥離力が粘着力
より小さくするのが好ましい。
【0018】その方法の一例としては、下記の手段があ
る。
【0019】フィルムの改質として、キャリヤーフィル
ム表面にフッ素化合物,シリコーン化合物,アクリル樹
脂,メラミン樹脂等を塗布したフィルムを使用する。
【0020】放熱シート面の改質として、熱伝導性シリ
コーンゲル表面の架橋密度を増やしたり、RTV(室温
硬化型シリコーンゴム)を塗布したり,レジン,常温で
は固形のシリコーンオイルを塗布したりすることが挙げ
られる。むろんRTV,レジン,常温では固形のシリコ
ーンオイルには無機物フィラーを添加してもよい。
【0021】これらの方法は併用しても単独で使用して
もよい。
【0022】また、キャリアーフィルムからの剥離を軽
減するため、表面を凸凹にしたフィルムを使用するのも
効果的である。ただし、あまりにも凸凹していると、離
型台紙からキャリアーフィルムをつかんで取り出すとき
に、離型台紙の方に残る可能性もあるので、5〜150
μmの凸凹面にするのが好ましい。材質としてはポリエ
ステルフィルムまたはポリオレフィンフィルムが好まし
い。
【0023】キャリアーとしてのフィルムあるいは離型
台紙には着色したフィルムを使用してフィルムの存在を
視覚的に顕著にすることは取り扱い上都合がよい。フィ
ルムへの着色はフィルム自体に顔料を添加して着色する
かまたは表面処理剤に顔料を添加してフィルムに塗工す
ることによる着色、またはフィルム表面に塗料を塗布す
ことによる着色があり、どれを用いてもよい。
【0024】また、キャリアーとしてのフィルムはつか
みやすいように取り出し口先端が上に向くような折り目
をつけることは取り扱いうえで都合がよい。
【0025】本発明の放熱シートは、1cm2〜100cm2の面
積で、0.3mm〜1.0mmの厚みの大きさにカットした放熱シ
ートの片面に、キャリアーとしてそれ自体より大きなフ
ィルムを密着させ、これを離型台紙に並べる。さらに熱
伝導性シリコーンゲル自体の粘着を有する面あるいは熱
伝導性シリコーンゲル表面に粘着剤を塗布した粘着面を
放熱体に貼り付けた後に、キャリアーとしてのフィルム
を後から剥がすことによって取り扱われるため、放熱シ
ート自体に直接触れることなく、容易に離型台紙から剥
がして目的の場所に貼り付けることが容易にかつ迅速に
できる。特にアスカーCが9以下のものはさらに好まし
い。
【0026】従来は離型台紙上の製品を作業者が手でつ
かんで放熱体などに貼っていたが、本発明の放熱シート
は放熱シート自体より大きなフィルムを手でつかんで離
型台紙から剥がすと同時に放熱シートを取り出すことが
できる。そして放熱体に密着させ密着力を利用してキャ
リアーであるフィルムを剥がすため、放熱シート自体に
直接手で触れることがなく放熱シートの変形,破壊を回
避できる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例についてより具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0028】(実施例1)シリコーンゲル100重量部
に対して酸化アルミニウム(AL30 昭和電工社製)
100重量部添加し混練りすることによってコンパウン
ドを得た。このコンパウンドをポリエステルフィルム
(厚み:50μm)に挟みプレスで120℃、5分で加
硫することによって、厚み:500μmの放熱シートを
得た。このシートの硬度はアスカーCで4であった。
【0029】この放熱シートの片面のフィルムを剥がし
TSR1510(GE・東芝シリコーン社製)の粘着剤
を、厚み20μmで塗布した。
【0030】このシートを縦15mm、横15mmの大
きさに、トムソン型打ち抜き機を用いて放熱シートのみ
打ち抜いた。次に、余分なバリを取り外し、引き続いて
バリの間に刃を入れて、放熱シートのもう一方の片側に
ついているポリエステルフィルムを切った。その後に、
エンボス処理をしたポリエチレンフィルム(厚み30μ
m)を、放熱シートに粘着面に離型台紙として被せてフ
ィルムに貼り移して目的の放熱シートを得た。4辺のは
み出し長さは、それぞれ5mm程度とした。取り出し口で
あるポリエステルフィルムをつかみ、離型台紙から取り
出し、これをヒートシンクに貼り付け、さらにキャリア
ーフィルムであるポリエステルフィルムを剥がすことに
よって、放熱シートの変形・破壊を回避して目的の位置
に貼り付けることができた。
【0031】図1(A)は本発明の実施例1で得られた
放熱シートの平面図であり、1は放熱シート、2はキャ
リヤーフィルム(厚さ50μmのポリエステルフィル
ム)、3はキャリヤーフィルムの切れ線である。図1
(B)は同断面図であり、4は離型台紙(エンボス処理
した厚さ30μmのポリエチレンフィルム)である。図
1(C)は製品部分の拡大断面図であり、5は粘着剤層
である。
【0032】(実施例2)シリコーンゲル100重量部
に対して酸化アルミニウム(AL30 昭和電工社製)
100重量部添加し混練りすることによってコンパウン
ドを得た。このコンパウンドを1枚はポリエステルフィ
ルム(厚さ50μm),もう1枚はH末端ポリメチルシ
ロキサン(以下「Hオイル」ともいう)を厚さ5μmで
塗布したポリエステルフィルム(厚さ50μm)に挟み
プレスで120℃、5分で加硫することによって厚み:
500μmの放熱シートを得た。このシートの硬度はア
スカーCで9であった。
【0033】この放熱シートのHオイルを塗布した片面
のポリエステルフィルムと別のフィルム(通常のポリエ
ステルフィルム)を剥がした。
【0034】このシートを縦15mm、横15mmの大
きさに、トムソン型打ち抜き機で放熱シートのみを打ち
抜いた。次に余分なバリを取り外し引き続いてバリの間
に刃を入れて放熱シートのもう一方の片側についている
ポリエステルフィルムを切った。その後にエンボス処理
をしたポリエチレンフィルム(厚み30μm)を放熱シ
ートに粘着剤塗布面に離型台紙として被せてフィルムに
貼り移して目的の放熱シートを得た。4辺中の対向する
2辺のはみ出しは0mm、残りの対向する2辺のはみ出
し長さは、1辺が5mm、もう一方の辺が1mm程度と
した。取り出し口であるポリエステルフィルムをつか
み、離型台紙から取り出し、これをヒートシンクに貼り
付け、さらにキャリアーフィルムであるポリエステルフ
ィルムを剥がすことによって、放熱シートの変形・破壊
を回避して目的の位置に貼り付けることができた。
【0035】図2(A)は本発明の実施例2で得られた
放熱シートの平面図であり、6は放熱シート、7はキャ
リヤーフィルム(厚さ50μmのポリエステルフィル
ム)、8はキャリヤーフィルムの切れ線である。図2
(B)は同断面図であり、9は離型台紙(エンボス処理
した厚さ30μmのポリエチレンフィルム)である。図
2(C)は製品部分の拡大断面図であり、10はH末端
ポリメチルシロキサン(Hオイル)層である。
【0036】(実施例3)シリコーンゲル100重量部
に対して酸化アルミニウム(AL30 昭和電工社製)
100重量部添加し混練りすることによってコンパウン
ドを得た。
【0037】このコンパウンドを1枚はポリエステルフ
ィルム,もう1枚は固形オイルであるXF42−B59
11:酸化アルミニウム(AL30)=1:1で配合し
たコンパウンドを厚さ5μmで塗布したポリエステルフ
ィルムに挟みプレスで120℃、5分で加硫することに
よって、厚み:500μmの放熱シートを得た。このシ
ートの硬度はアスカーCで12であった。
【0038】この放熱シートの固形オイルを塗布した片
面のポリエステルフィルムと別のフィルム(普通のポリ
エステルフィルム)を剥がした。
【0039】このシートを縦15mm、横15mmの大
きさに、トムソン型打ち抜き機で放熱シートのみを打ち
抜いた。次に余分なバリを取り外し引き続いてバリの間
に刃を入れて放熱シートのもう一方の片側についている
ポリエステルフィルムを切った。その後にエンボス処理
をしたポリエチレンフィルム(厚み30μm)を放熱シ
ートに粘着面に離型台紙として被せてフィルムに貼り移
して目的の放熱シートを得た。4辺中の対向する2辺の
はみ出しは0mm、残りの対向する2辺のはみ出し長さ
は、1辺が5mm、もう一方の辺が1mm程度とした。
取り出し口であるポリエステルフィルムをつかみ、離型
台紙から取り出し、これをヒートシンクに貼り付け、さ
らにキャリアーフィルムであるポリエステルフィルムを
剥がすことによって、放熱シートの変形・破壊を回避し
て目的の位置に貼り付けることができた。
【0040】図3(A)は本発明の実施例3で得られた
放熱シートの平面図であり、11は放熱シート、12は
キャリヤーフィルム(厚さ50μmのポリエステルフィ
ルム)、13はキャリヤーフィルムの切れ線である。図
3(B)は同断面図であり、14は離型台紙(エンボス
処理した厚さ30μmのポリエチレンフィルム)であ
る。図3(C)は製品部分の拡大断面図であり、15は
固形オイル層である。
【0041】(実施例4)シリコーンゲル100重量部
に対して酸化アルミニウム(AL30 昭和電工社製)
100重量部添加し混練りすることによってコンパウン
ドを得た。このコンパウンドを1枚はポリエステルフィ
ルム,もう1枚はHオイルを厚さ5μmで塗布したポリ
エステルフィルムに挟みプレスで120℃、5分で加硫
することによって、厚み:500μmの放熱シートを得
た。このシートの硬度はアスカーCで9であった。この
放熱シートのHオイルを塗布した片面のポリエステルフ
ィルムと別のフィルム(普通のポリエステルフィルム)
を剥がした。
【0042】このシートを縦15mm、横15mmの大
きさに、トムソン型打ち抜き機で放熱シートのみを打ち
抜いた。次に余分なバリを取り外し引き続いてバリの間
に刃を入れて放熱シートのもう一方の片側についている
ポリエステルフィルムを切った。その後に厚さ50μm
のポリエステルフィルムにエンボス処理をしたポリエチ
レンフィルム(厚み30μm)を貼り合わせたフィルム
に放熱シートの粘着面に離型台紙として被せてフィルム
に貼り移し、さらにポリエステルフィルムの取り出し口
につかみやすいように先端を上に向くように折り目をつ
けて目的の放熱シートを得た。4辺中の3辺のはみ出し
は0mm、残り1辺のはみ出し長さは5mm程度とし
た。取り出し口であるポリエステルフィルムをつかみ、
離型台紙から取り出し、これをヒートシンクに貼り付
け、さらにキャリアーフィルムであるポリエステルフィ
ルムを剥がすことによって、放熱シートの変形・破壊を
回避して目的の位置に貼り付けることができた。
【0043】図4(A)は本発明の実施例4で得られた
放熱シートの平面図であり、16は放熱シート、17は
キャリヤーフィルム(厚さ50μmのポリエステルフィ
ルム)、18,19はキャリヤーフィルムの切れ線であ
る。図4(B)は同断面図であり、21は離型台紙(エ
ンボス処理した厚さ30μmのポリエチレンフィルム1
9と厚さ50μmのポリエステルフィルム20との積層
フィルム)である。図4(C)は製品部分の拡大断面図
であり、22はH末端ポリメチルシロキサン(Hオイ
ル)層である。
【0044】(実施例5)シリコーンゲル100重量部
に対して酸化アルミニウム(AL30 昭和電工社製)
100重量部添加し混練りすることによってコンパウン
ドを得た。
【0045】このコンパウンドをポリエステルフィルム
に挟みプレスで120℃、5分で加硫することによっ
て、厚み:500μmの放熱シートを得た。このシート
の硬度はアスカーCで9であった。この放熱シートの片
方のポリエステルフィルムを剥がした。
【0046】このシートを縦15mm、横15mmの大
きさに、トムソン型打ち抜き機で放熱シートのみを打ち
抜いた。次に余分なバリを取り外し引き続いてバリの間
に刃を入れて放熱シートのもう一方の片側についている
ポリエステルフィルムを切った。その後に厚さ50μm
のポリエステルフィルムにエンボス処理をしたポリエチ
レンフィルム(厚み30μm)を貼り合わせたフィルム
を放熱シートの粘着面に離型台紙として被せてフィルム
に貼り移した。4辺中の3辺のはみ出しは0mm、残り
1辺のはみ出し長さは5mm程度とした。取り出し口で
あるエンボス処理をしたポリエチレンフィルムをつか
み、離型台紙から取り出し、これをヒートシンクに貼り
付け、さらにキャリアーフィルムであるポリエステルフ
ィルムを剥がすことによって、放熱シートの変形・破壊
を回避して目的の位置に貼り付けることができた。
【0047】図5(A)は本発明の実施例5で得られた
放熱シートの平面図であり、23は放熱シート、24は
キャリヤーフィルム(厚さ50μmのポリエステルフィ
ルム)、25,26はキャリヤーフィルムの切れ線であ
る。図5(B)は同断面図であり、29は離型台紙(エ
ンボス処理した厚さ30μmのポリエチレンフィルム2
7と厚さ50μmのポリエステルフィルム28との積層
フィルム)である。図5(C)は製品部分の拡大断面図
であり、30はH末端ポリメチルシロキサン(Hオイ
ル)層である。
【0048】以上の実施例1〜5で得られた放熱シート
は、放熱体(ヒートシンク)には図6(A)〜(E)に
示すように付着される。まず離型台紙34の上に放熱シ
ート31とキャリヤーフィルム32が積層されており、
キャリヤーフィルム32には切れ線33が入っており
(図6(A))、キャリヤーフィルム32の一端のはみ
出し部を把持して持ち上げると離型台紙34から分離さ
れてキャリヤーフィルム32の下面に放熱シート31を
付着させたまま移動させ(図6(B))、次に放熱体
(ヒートシンク)35(図6(C))の表面に放熱シー
ト31を貼り付け(図6(D))、最後にキャリヤーフ
ィルム32を剥がすと一連の作業は完了する(図6
(E))。
【0049】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の放熱シー
トは、片面に貼り付けられたキャリアーフィルムのはみ
出し部分のみを把持して、離型台紙から剥がし放熱体に
貼り付けることができるので、放熱シート自体に直接触
れることがなく、取り扱い性のよい放熱シートが実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の実施例1の平面図,(B)は
同断面図である。(C)は製品部分の拡大断面図であ
る。
【図2】(A)は本発明の実施例2の平面図,(B)は
同断面図である。(C)は製品部分の拡大断面図であ
る。
【図3】(A)は本発明の実施例3の平面図,(B)は
同断面図である。(C)は製品部分の拡大断面図であ
る。
【図4】(A)は本発明の実施例4の平面図,(B)は
同断面図である。(C)は製品部分の拡大断面図であ
る。
【図5】(A)は本発明の実施例5の平面図,(B)は
同断面図である。(C)は製品部分の拡大断面図であ
る。
【図6】(A)〜(E)は本発明の一実施例の放熱シー
トを放熱体(ヒートシンク)に貼り付ける工程を説明す
る断面図。
【符号の説明】
1,6,11,16,23,31 放熱シート 2,7,12,17,24,32 キャリヤーフィルム 3,8,13,18,19,24,25,33 キャリヤーフィルムの切れ線 4,9,14,21,29,34 離型台紙 5 粘着剤層 10,22,30 H末端ポリメチルシロキサン(Hオイル)層 15 固形オイル層 35 放熱体(ヒートシンク)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/22 C08K 3/22 3/28 3/28 7/06 7/06 C08L 83/04 C08L 83/04 (72)発明者 前田 慶満 愛知県西加茂郡小原村鍛冶屋敷175番地 富士高分子工業株式会社愛知工場内 (72)発明者 鈴木 健市 愛知県西加茂郡小原村鍛冶屋敷175番地 富士高分子工業株式会社愛知工場内 Fターム(参考) 4F071 AA67 AB03 AB18 AB27 AD01 AF44Y AH12 BA01 BB03 BC01 BC12 BC17 4F100 AA01A AA18A AA19A AD06A AD11A AK52A AL05A AR00B BA02 CA23A GB41 JA20 JG10 JJ01 JJ01A JL05 JL11B JM10A YY00 4J002 CP031 DA016 DE076 DE146 DK006 FA046 GQ00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコーンゲル100重量部に対して無機
    物フィラーが50〜3000重量部配合されている放熱
    シートであって、 前記放熱シートは所定の大きさにカットされており、 前記放熱シートの片面にキャリアーフィルムとして前記
    放熱シートより面積の大きなフィルムがそれぞれの放熱
    シートに密着され、この状態で離型台紙に並んでおり、 離型台紙からキャリアーフィルムを把持することにより
    放熱シートが取り出され、 熱伝導性シリコーンゲル自体の粘着性または熱伝導性シ
    リコーンゲル表面に塗布した粘着剤層の粘着性を利用し
    て放熱体に貼り付けた後、 キャリアーフィルムを剥がすようにしたことを特徴とす
    る放熱シート。
  2. 【請求項2】放熱シートと離型台紙との粘着力が、放熱
    シートとキャリアーフィルムとの粘着力に比較して、相
    対的に低い請求項1に記載の放熱シート。
  3. 【請求項3】放熱シートと放熱体との粘着力が、放熱シ
    ートとキャリアーフィルムとの粘着力に比較して、相対
    的に高い請求項1に記載の放熱シート。
  4. 【請求項4】キャリアーフィルムと密着する放熱シート
    面側に、剥離しやすい処理をしておくかまたはフィルム
    の貼り替えをした請求項1に記載の放熱シート。
  5. 【請求項5】離型台紙とキャリアーフィルムが、表面平
    滑または凸凹なポリエステルフィルムまたはポリオレフ
    ィンフィルムである請求項1に記載の放熱シート。
  6. 【請求項6】離型台紙またはキャリアーフィルムに着色
    した請求項1に記載の放熱シート。
  7. 【請求項7】キャリアーフィルムに予め折り曲げ部を形
    成しておく請求項1に記載の放熱シート。
  8. 【請求項8】放熱シートの硬度がアスカーCで1〜85
    の範囲である請求項1に記載の放熱シート。
  9. 【請求項9】放熱シートの厚みが0.1〜5.0mmの
    範囲である請求項1に記載の放熱シート。
  10. 【請求項10】無機物フィラーが、酸化アルミニウム、
    酸化マグネシウム、窒化硼素及び炭素繊維から選ばれる
    少なくとも一つである請求項1に記載の放熱シート。
  11. 【請求項11】放熱シートの熱伝導率が0.5〜25W
    /m・Kの範囲である請求項1に記載の放熱シート。
JP2000163485A 2000-05-31 2000-05-31 放熱シート Pending JP2001341233A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000163485A JP2001341233A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 放熱シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000163485A JP2001341233A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 放熱シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001341233A true JP2001341233A (ja) 2001-12-11

Family

ID=18667227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000163485A Pending JP2001341233A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 放熱シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001341233A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002222904A (ja) * 2001-01-26 2002-08-09 Fuji Kobunshi Kogyo Kk 放熱シート積層体とその巻回体、及び放熱シートの貼り付け方法
WO2003103044A1 (en) * 2002-05-31 2003-12-11 Parker Hannifin Corporation Thermally or electrically conductive gap filler
JP2004064055A (ja) * 2002-06-06 2004-02-26 Fuji Kobunshi Kogyo Kk 放熱シート及びその製造方法
JP2007059464A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Denki Kagaku Kogyo Kk シート製品
JP2009269337A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Taika:Kk 熱伝導性シート、熱伝導性シート積層体及びその製造方法
JP2010021407A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 Polymatech Co Ltd 熱伝導性シート複合体及びその製造方法
CN101772290B (zh) * 2008-12-31 2012-01-11 中国航空工业第一集团公司第六三一研究所 一种导热装置及其制造方法
JP2013509316A (ja) * 2009-11-02 2013-03-14 ヘクセル コンポジット、リミテッド 複合材料のための電磁障害保護体
JP2015012114A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 信越化学工業株式会社 太陽電池モジュール及びその製造方法
CN107592873A (zh) * 2015-05-07 2018-01-16 杜邦帝人薄膜美国有限合伙公司 具有电绝缘性和热传导特性的聚酯膜
JP2020025006A (ja) * 2018-08-07 2020-02-13 信越ポリマー株式会社 フィルム付き放熱シート
WO2022085616A1 (ja) * 2020-10-20 2022-04-28 デンカ株式会社 シートの製造方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002222904A (ja) * 2001-01-26 2002-08-09 Fuji Kobunshi Kogyo Kk 放熱シート積層体とその巻回体、及び放熱シートの貼り付け方法
WO2003103044A1 (en) * 2002-05-31 2003-12-11 Parker Hannifin Corporation Thermally or electrically conductive gap filler
JP2004064055A (ja) * 2002-06-06 2004-02-26 Fuji Kobunshi Kogyo Kk 放熱シート及びその製造方法
JP2007059464A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Denki Kagaku Kogyo Kk シート製品
JP2009269337A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Taika:Kk 熱伝導性シート、熱伝導性シート積層体及びその製造方法
JP2010021407A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 Polymatech Co Ltd 熱伝導性シート複合体及びその製造方法
US8377557B2 (en) 2008-07-11 2013-02-19 Polymatech Co., Ltd. Thermally conductive sheet composite and method for manufacturing the same
CN101772290B (zh) * 2008-12-31 2012-01-11 中国航空工业第一集团公司第六三一研究所 一种导热装置及其制造方法
JP2013509316A (ja) * 2009-11-02 2013-03-14 ヘクセル コンポジット、リミテッド 複合材料のための電磁障害保護体
JP2015012114A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 信越化学工業株式会社 太陽電池モジュール及びその製造方法
CN107592873A (zh) * 2015-05-07 2018-01-16 杜邦帝人薄膜美国有限合伙公司 具有电绝缘性和热传导特性的聚酯膜
CN107592873B (zh) * 2015-05-07 2020-09-15 杜邦帝人薄膜美国有限合伙公司 具有电绝缘性和热传导特性的聚酯膜
JP2020025006A (ja) * 2018-08-07 2020-02-13 信越ポリマー株式会社 フィルム付き放熱シート
JP7116622B2 (ja) 2018-08-07 2022-08-10 信越ポリマー株式会社 フィルム付き放熱シート
WO2022085616A1 (ja) * 2020-10-20 2022-04-28 デンカ株式会社 シートの製造方法
EP4234651A4 (en) * 2020-10-20 2024-03-27 Denka Company Ltd SHEET PRODUCTION METHOD

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001341233A (ja) 放熱シート
TWI331566B (en) Laminated body
JP2002084083A (ja) 放熱シート製品
JP5752299B2 (ja) 熱伝導シートの製造方法、熱伝導シート、及び放熱部材
US4961804A (en) Carrier film with conductive adhesive for dicing of semiconductor wafers and dicing method employing same
JP5271879B2 (ja) 熱拡散シート及びその実装方法
JP3976166B2 (ja) Pdpパネル
KR20020070449A (ko) 열 전도성 시이트 및 이 시이트의 제조 방법
IE55238B1 (en) Carrier film with conductive adhesive for dicing of semiconductor wafers
JP2002026202A (ja) 熱伝導性シート及びその製造方法
KR20150026670A (ko) 흑연을 이용한 전자기기용 방열시트
WO2020153346A1 (ja) 熱伝導性シートの製造方法
JP4737368B2 (ja) 離型フィルム用樹脂組成物及び離型フィルム
JP2009045789A (ja) シート積層体及びシート状成形体の装着方法
JP3072491U (ja) 保護フィルム付きシリコーンゲル放熱シート
JP6939945B2 (ja) 熱伝導シートの転写方法および転写装置
JP3562713B2 (ja) 放熱シート積層体の巻回体、及び放熱シートの貼り付け方法
JP2020199769A (ja) 離型フィルムおよび成型品の製造方法
JP2005203735A (ja) 熱伝導性複合シート
CN207016708U (zh) 一种快速散热的导热胶带
JPH0598224A (ja) 表面保護フイルム
TW201017045A (en) High-performance heat dissipation device and method for manufacturing the same
JP6891999B2 (ja) 熱伝導シートの転写方法および転写装置
JP4454805B2 (ja) 保護フィルム及び導体箔積層体
JP2001284504A (ja) 熱伝導性シート用剥離フィルム及び熱伝導性シート

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050516

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060620

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070308