JP3560270B2 - エアバッグ用基布 - Google Patents
エアバッグ用基布 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3560270B2 JP3560270B2 JP01442797A JP1442797A JP3560270B2 JP 3560270 B2 JP3560270 B2 JP 3560270B2 JP 01442797 A JP01442797 A JP 01442797A JP 1442797 A JP1442797 A JP 1442797A JP 3560270 B2 JP3560270 B2 JP 3560270B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- airbag
- base fabric
- nylon
- synthetic fiber
- fiber cloth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Air Bags (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等の衝突の際に乗員を保護するエアバッグ装置のエアバッグ用基布に関し、更に詳細に説明すると、合成繊維布からなるエアバッグ用基布の表面にシリコンコーティングが施されたエアバッグ用基布に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両等の乗員の保護装置としてエアバッグ装置が知られている。このエアバッグ装置としては、実開平2−43747号公報、及び特開平2−169344号公報等が存在し、エアバッグ装置のエアバッグ用基布としては、特開平7−300054号公報等が存在する。
【0003】
従来のエアバッグ用基布としては、ナイロン66、ナイロン6等の合成繊維布が、単糸繊度5.5〜6.5デニールで、総繊度が300〜500デニールの糸からなりカバーファクターが1800〜2000の平組織で構成され、この合成繊維布の表面にシリコンコーティングが施されて形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエアバッグ用基布、例えば420デニールのシリコンコート布は剛軟度が高く、柔軟性に欠け、重量も重く厚みも厚いので、折り畳んで収納した場合の厚みが増大し、エアバッグモジュールが大型化する欠点を有し、コンパクト性に欠けるものであった。また、315デニールのノンコート布は剛軟度が高く、折り畳んで収納した場合の厚みが同様に増大し、コンパクト性に欠けるものであった。
【0005】
本発明の目的は、軽量で柔軟性に優れ、折り畳んで収納した場合の厚みを薄くすることができ、コンパクト性に優れ、且つ引裂強度を十分に有するエアバッグ用基布を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述せる課題に鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載のエアバッグ用基布は、合成繊維布からなるエアバッグ用基布において、合成繊維布がナイロン66、ナイロン6またはナイロン46繊維の何れかより形成された単糸繊度4.5デニール以下で、総繊度が300〜400デニールの糸からなり、カバーファクターが1500〜2500で構成され、該基布の表面にシリコンコーティングが施されており、厚みが0.2〜0.25mmであることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の請求項2に記載のエアバッグ用基布は、質量が160〜240g/m2 、引張強度が170kg/3cm以上、切断伸度が20%以上、引裂強度が20kg以上、剛軟度が60mm以下の物性を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項1に記載のエアバッグ用基布によれば、合成繊維布がナイロン66、ナイロン6またはナイロン46繊維の何れかより形成された単糸繊度4.5デニール以下で、総繊度が300〜400デニールの糸からなり、カバーファクターが1500〜2500で構成され、該基布の表面にシリコンコーティングが施されており、厚みが0.2〜0.25mmであるので、エアバッグ用基布としての機械的特性面で優れ、引裂強度を十分に有し、軽量で柔軟性に優れ、折り畳んで収納した場合の厚みを薄くすることができ、コンパクト性に優れている。
【0009】
本発明の請求項2に記載のエアバッグ用基布によれば、質量が160〜240g/m2 、引張強度が170kg/3cm以上、切断伸度が20%以上、引裂強度が20kg以上、剛軟度が60mm以下の物性を有するので、エアバッグ用基布としての機械的特性面で優れ、軽量で柔軟性に優れ、折り畳んで収納した場合の厚みを薄くすることができ、コンパクト性に優れている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係るエアバッグ用基布を詳述する。
本発明に係るエアバッグ用基布はナイロン66、ナイロン6またはナイロン46の合成繊維布の何れかより形成されている。この合成繊維布の織物を構成する単糸繊度は4.5デニール以下で、総繊度が300〜400デニールの糸からなるのが好ましい。
【0011】
また、カバーファクターが1500〜2500で構成されているものである。前記合成繊維布の表面にシリコンコーティングが施されている。このシリコンコーティングに使用されるシリコンは、熱加硫シリコンゴム、室温加硫シリコンゴム、水溶性エマルジョンシリコン等からなる。シリコンコーティングの塗布量は30〜50g/m2が好ましい。
【0012】
エアバッグ用基布の合成繊維布は質量が160〜240g/m2、厚みが0.2〜0.3mm、引張強度が170kg/3cm以上、切断伸度が20%以上、引裂強度が20kg以上、剛軟度が60mm以下の物性を有するのが好ましい。
【0013】
【実施例】
エアバッグ用基布の合成繊維布として、ナイロン66を用い、単糸繊度4.4デニールで、フィラメント数72本、総繊度が315デニールの糸からなり、織組織が平織、織密度が(経緯)54本/インチ、カバーファクターが1917で構成され、この合成繊維布の表面にシリコンゴムによるコーティングを施した。
【0014】
この実施例1の物性を比較例1〜3と共に、表1に示す。
【0015】
表1
【0016】
【発明の効果】
以上が本発明に係るエアバッグ用基布の実施の形態であるが、本発明の請求項1に記載のエアバッグ用基布によれば、合成繊維布がナイロン66、ナイロン6またはナイロン46繊維の何れかより形成された単糸繊度4.5デニール以下で、総繊度が300〜400デニールの糸からなり、カバーファクターが1500〜2500で構成され、該基布の表面にシリコンコーティングが施されており、厚みが0.2〜0.25mmであるので、エアバッグ用基布としての機械的特性面で優れ、引裂強度を十分に有し、軽量で柔軟性に優れ、折り畳んで収納した場合の厚みを薄くすることができ、コンパクト性に優れている。
【0017】
本発明の請求項2に記載のエアバッグ用基布によれば、質量が160〜240g/m2 、引張強度が170kg/3cm以上、切断伸度が20%以上、引裂強度が20kg以上、剛軟度が60mm以下の物性を有するので、エアバッグ用基布としての機械的特性面で優れ、引裂強度を十分に有し、軽量で柔軟性に優れ、折り畳んで収納した場合の厚みを薄くすることができ、コンパクト性に優れている。
【0018】
本発明によれば、剛軟度が低く、軽量で柔軟性に優れ、折り畳んで収納した場合の厚みを薄くすることができ、コンパクト性に優れ、且つ引裂強度を十分に有するエアバッグ用基布を得ることができる。
Claims (2)
- 合成繊維布からなるエアバッグ用基布において、合成繊維布がナイロン66、ナイロン6またはナイロン46繊維の何れかより形成された単糸繊度4.5デニール以下で、総繊度が300〜400デニールの糸からなり、カバーファクターが1500〜2500で構成され、該基布の表面にシリコンコーティングが施されており、厚みが0.2〜0.25mmであることを特徴とするエアバッグ用基布。
- 質量が160〜240g/m2 、引張強度が170kg/3cm以上、切断伸度が20%以上、引裂強度が20kg以上、剛軟度が60mm以下の物性を有することを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ用基布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997014427A JP3560270B6 (ja) | 1997-01-10 | エアバッグ用基布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997014427A JP3560270B6 (ja) | 1997-01-10 | エアバッグ用基布 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002353420A Division JP2003175789A (ja) | 2002-12-05 | 2002-12-05 | シリコンコーティング織布 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10194063A JPH10194063A (ja) | 1998-07-28 |
JP3560270B2 true JP3560270B2 (ja) | 2004-09-02 |
JP3560270B6 JP3560270B6 (ja) | 2005-01-12 |
Family
ID=
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10194063A (ja) | 1998-07-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2060672B1 (en) | Base fabric for airbag and airbag | |
JP3560270B2 (ja) | エアバッグ用基布 | |
GB2344358A (en) | Airbag base fabric | |
JP3560270B6 (ja) | エアバッグ用基布 | |
JP2004183152A (ja) | エアバッグ用基布およびエアバッグ | |
JP2538934B2 (ja) | エア−バツグ用基布 | |
JPH07300054A (ja) | エアバッグ用基布 | |
JP3395677B2 (ja) | エアバッグ用布 | |
JP4019635B2 (ja) | 低通気織物の製造方法 | |
JPH08199449A (ja) | ノンコートエアバッグ用基布およびエアバッグ | |
JP3462914B2 (ja) | エアバッグ用糸条 | |
JP2003175789A (ja) | シリコンコーティング織布 | |
JP3319589B2 (ja) | ノンコートエアバッグ用織物 | |
JPH1060750A (ja) | ノンコートエアーバッグ用基布 | |
JPH05278545A (ja) | エアーバッグ用基布及び該基布を用いたエアーバッグ | |
JPH0692193A (ja) | エアバッグおよびその製造方法 | |
JP4830210B2 (ja) | 高密度織物 | |
CN101331038A (zh) | 具涂层气囊织物及其制造方法 | |
KR20190065421A (ko) | 실리콘 코팅 천 | |
JP2001355143A (ja) | エアバッグ用基布およびエアバッグ | |
JPH07186858A (ja) | エアバッグ用基布 | |
JPH11247046A (ja) | エアバッグ用織物 | |
JP2004091942A (ja) | エアバッグ用基布およびエアバッグ | |
JP3433454B2 (ja) | エアバッグ用基布およびその製造方法 | |
JP4058682B2 (ja) | 高密度織物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040402 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040521 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20011019 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20170604 Year of fee payment: 13 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |