JP3554542B2 - 道路橋継目部の改良方法 - Google Patents

道路橋継目部の改良方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路橋継目部の改良方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路橋の継目部には道路橋本体の伸縮を許容しつつ車両のタイヤが継目部を支障なく通過できるようにするための伸縮継手が設けられている。その施工にあたっては、伸縮継手を継目部に配置し、伸縮継手の背部にコンクリートを打設する、という方法がとられている。しかし、伸縮継手とコンクリート部との境界が伸縮継手に沿って直線状に延びている場合は、コンクリート部が摩耗して伸縮継手との境界に段差を生ずると、車両はタイヤがこの段差を通過する際に大きな衝撃を受け、また、その際に比較的大きな振動・騒音が発生する。
【0003】
これに対して、実公昭57−38406号公報、実公昭59−25922号公報及び実公昭59−25923号公報には、伸縮継手のコンクリート部側を、側方へ突出した凸部と相対的に凹んだ凹部とが長手方向に交互に並ぶ波形に形成することが記載されている。このようにすれば、上記段差を生じても、伸縮継手とコンクリート部との境界が波形になっているから、タイヤ通過時の衝撃が小さくなり、振動・騒音も低くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、鋼製伸縮継手に上述の如き波形を形成することは、そのための機械加工に多くの時間と労力を要し、伸縮継手のコストが高くなる。また、ゴム製伸縮継手にあっては、そのような波形加工を施すことが難しい。
【0005】
すなわち、本発明の課題は、既設の伸縮継手とコンクリート部との境界が伸縮継手に沿って直線状に延びている場合に、この境界を簡単に波形にできるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、道路橋の継目部に道路橋本体の伸縮を許容する伸縮継手が路面を形成するように設けられ、この既設伸縮継手に接するようにコンクリート部が路面を形成するように打設され、この既設伸縮継手とコンクリート部との境界が該既設伸縮継手に沿って直線状に延びている道路橋継目部の改良方法であって、
上記コンクリート部の少なくとも上記既設伸縮継手に沿った部分を除去して溝を形成することにより該既設伸縮継手の側面を露出させ、
片側は継手長手方向に直線状に延び反対側は側方へ突出した凸部と相対的に凹んだ凹部とが継手長手方向に交互に並ぶ波形に形成されている副継手を、上記溝において上記既設伸縮継手の露出した側面に当接するように且つ上面が上記既設伸縮継手の上面と面一になるように配置し、
上記溝コンクリートを上面が該副継手の上面と面一になるように打設することを特徴とする。
【0007】
従って、本発明によれば、既設伸縮継手とコンクリート部との境界が直線状に延びたものであっても、上記副継手を利用して、コンクリート部との境界を簡単に波形にすることができる。また、本発明は、伸縮継手がゴムを主体とするゴム製伸縮継手であるか鋼製伸縮継手であるかを問わない。すなわち、道路橋本体の伸縮を許容する伸縮継手をゴム製としながら、コンクリート部との境界を波形にすることができる。
【0008】
請求項2に係る発明は、道路橋の継目部に道路橋本体の伸縮を許容する伸縮継手が路面を形成するように設けられ、この既設伸縮継手に接するようにコンクリート部が路面を形成するように打設され、この既設伸縮継手とコンクリート部との境界が該既設伸縮継手に沿って直線状に延びている道路橋継目部の改良方法であって、
上記コンクリート部の少なくとも上記既設伸縮継手に沿った部分を除去して溝を形成することにより該既設伸縮継手の側面を露出させ、
上面に開口する切欠きが長手方向に間隔をおいて多数形成されている副継手を、上記溝において上記伸縮継手の露出した側面に当接するように且つ上面が上記伸縮継手の上面と面一になるように配置し、
上記溝にコンクリートを上面が該副継手の上面と面一になるように打設することを特徴とする。
【0009】
従って、本発明によれば、既設伸縮継手とコンクリート部との境界が直線状に延びたものであっても、上記副継手を利用して、コンクリート部との境界を簡単に波形にすることができる。また、本発明は、伸縮継手がゴムを主体とするゴム製伸縮継手であるか鋼製伸 縮継手であるかを問わない。すなわち、道路橋本体の伸縮を許容する伸縮継手をゴム製としながら、コンクリート部との境界を波形にすることができる。
【0010】
請求項3に係る発明は、道路橋の継目部に道路橋本体の伸縮を許容する伸縮継手が路面を形成するように設けられ、この既設伸縮継手に接するようにコンクリート部が路面を形成するように打設され、この既設伸縮継手とコンクリート部との境界が該既設伸縮継手に沿って直線状に延びている道路橋継目部の改良方法であって、
上記コンクリート部の少なくとも上記既設伸縮継手に沿った部分を除去して溝を形成することにより該既設伸縮継手の側面を露出させ、
板面が縦にされ上記伸縮継手の長手方向において凸部と凹部とが交互に表れる波板状の副継手を、上記溝において上記伸縮継手の露出した側面に当接するように且つ上面が上記伸縮継手の上面と面一になるように配置し、
上記溝にコンクリートを上面が該副継手の上面と面一になるように打設することを特徴とする。
【0011】
従って、本発明によれば、既設伸縮継手とコンクリート部との境界が直線状に延びたものであっても、上記副継手を利用して、コンクリート部との境界を簡単に波形にすることができる。また、本発明は、伸縮継手がゴムを主体とするゴム製伸縮継手であるか鋼製伸縮継手であるかを問わない。すなわち、道路橋本体の伸縮を許容する伸縮継手をゴム製としながら、コンクリート部との境界を波形にすることができる。
【0012】
【発明の効果】
以上のように、請求項1乃至請求項3の各発明では、既設伸縮継手に接するコンクリート部の少なくとも当該既設伸縮継手に沿った部分を除去して該既設伸縮継手の側面を露出させ、請求項1に係る発明では、側縁が波形に形成された副継手を上記既設伸縮継手の露出した側面に当接するように配置して、請求項2に係る発明では、上面に開口する切欠きが長手方向に間隔をおいて多数形成されている副継手を上記伸縮継手の露出した側面に当接するように配置して、請求項3に係る発明では、波板による副継手を上記伸縮継手の露出した側面に当接するように配置して、それぞれコンクリートを打設するようにしたから、既設伸縮継手とコンクリート部との境界が直線状に延びたものであっても、上記副継手を利用して、コンクリート部との境界を簡単に波形にすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
<実施形態1>
図1に示す道路橋の継目部構造において、1は道路橋伸縮装置、2は道路橋本体(コンクリート床版)、3は舗装、4は道路橋本体2の端部に形成された段部、5は段部4に打設された路面を形成する後打ちのコンクリート部である。図2に示すように、道路橋伸縮装置1は、道路橋本体2の伸縮を許容する伸縮継手6と、この伸縮継手6に接してその両側に設けられた副継手7,7とを備えてなる。
【0015】
伸縮継手6は、一対の鋼製継手材9,9からなる。継手材9は、縦板部9aの上端に横板部9bが設けられた断面逆L字状のものである。横板部9bの上面は路面高さと一致するように設けられ、そのことによって路面を形成する。
【0016】
横板部9bの縦板部9aに連なる片側は継手長手方向に直線状に延び、横板部9bの反対側は側方へ突出した凸部と相対的に凹んだ凹部とが当該継手材9の長手方向に交互に並ぶ波形に形成されている。相対する継手材9,9は、互いの横板部9b,9b間に波形遊隙が形成されるように、互いの凹部と凸部とを対向させて組み合わされている。また、縦板部9aの背面にはアンカー10が設けられている。
【0017】
縦板部9a,9aの間には道路橋下への漏水や異物落下を阻止するシール板11が設けられている。シール板11はゴム製であり、中央が高くなるように撓められ、両側の縁が縦板部9aと押え板12とで挟持されている。押え板12はボルトによって縦板部9aに固定されている。
【0018】
副継手7は、鋼製であって、縦板部7aの上端に横板部7bが設けられた断面逆L字状のものであり、伸縮継手6の継手材9よりは小型に形成されている。横板部7bの上面は伸縮継手6の横板部9bの上面と面一になされている。横板部7bの縦板部7aに連なる片側は継手長手方向に直線状に延び、横板部7bの反対側は側方へ突出した凸部と相対的に凹んだ凹部とが当該副継手7の長手方向に交互に並ぶ波形に形成されている。縦板部7aの背面及び横板部7bの下面にはアンカー13が設けられている。そうして、上記副継手7はその縦板部7aが継手材9の縦板部9aに接している。なお、この両者は溶接等によって結合してもよい。
【0019】
従って、上記道路橋伸縮装置1とその両側に打設された後打ちコンクリート部5との路面に表れた境界、つまりは、副継手7の横板部7bと後打ちコンクリート部5との境界は波形になっている。このため、後打ちコンクリート部5の摩耗によって当該境界に段差を生じても、車両のタイヤは当該段差を通過するときにタイヤの全幅が同時に段差に衝突することがなくなる。すなわち、タイヤはその幅の一部が先に段差に乗り上げた後、残部が乗り上げることになり、道路橋伸縮継手1に対する当たりが分散され、車両が受ける衝撃が小さくなるとともに、その際に発生する振動や騒音も小さくなる。
【0020】
次に道路橋継目部の改良方法を説明する。
【0021】
この改良工事は、図3に示すように、当初は伸縮継手6のみが設置されていた道路橋継目部にさらに副継手7を設置することにより、図1に示す改良された伸縮装置1を有する道路橋継目部とするものである。図3において、既設の伸縮継手6の左側は、後打ちコンクリート部5を一部除去した状態、右側は後打ちコンクリート部5が一部除去された後に副継手7を設置した状態を示す。
【0022】
まず、後打ちコンクリート部5の既設伸縮継手6に沿った部分を除去して溝14を形成することにより該既設伸縮継手の側面を露出させる(図3の左側後打ちコンクリート部5参照)。
【0023】
次に、上記後打ちコンクリート部5の部分的に除去された部位において、副継手7を、その縦板部7aが既設伸縮継手6の側面(すなわち、継手材9の縦板部9aの背面)に接し、横板部7bの上面が既設伸縮継手6の横板部9aの上面と面一になるように配置する。必要に応じて、副継手7は既設伸縮継手6の継手材9に溶接等により結合する。
【0024】
しかる後、上記副継手7の上記既設伸縮継手6とは反対側に、つまり、後打ちコンクリート部5の部分的に除去された部位(溝14)に、コンクリートを上面が該副継手7の上面と面一になるように打設する。
【0025】
これにより、図1に示す伸縮装置1が設置されている道路橋継目部とすることができる。
【0026】
なお、上記改良工事において、コンクリート部5は必要に応じてその全部を除去し、副継手7の設置後に新たにコンクリートを打設するようにしてもよい。
【0027】
また、副継手7は断面L字状に限らず、上記縦板部7aのない、即ち、上記横板部7bのみを有する平板状のものであってもよい。
【0028】
<実施形態2>
図4に示すように、本実施形態は、道路橋伸縮装置1がゴムを主体とするゴム製伸縮継手21と、実施形態1と同様の鋼製副継手7とによって構成されていることを特徴とする。
【0029】
伸縮継手21は、中央に下方へ突出した撓み部を有する上下のゴム板22,23と、このゴム板22,23の水平になった側部間に挟まれた鋼板24とによって構成されている。そうして、伸縮継手21は、アンカーボルト25によって後打ちコンクリート部5に固定されている。副継手7は、その縦板部7aが伸縮継手21の側面に接している。
【0030】
従って、本実施形態の場合も、道路橋伸縮装置1とその両側に打設された後打ちコンクリート部5との路面に表れた境界(副継手7の横板部7bと後打ちコンクリート部5との境界)は波形になる。このため、後打ちコンクリート部5の摩耗によって当該境界に段差を生じても、当該段差を通過するときに車両が受ける衝撃が小さくなるとともに、その際に発生する振動や騒音も小さくなる。
【0031】
道路橋の継目部に上記ゴム製伸縮継手21のみが設置されているときの、副継手7の設置方法は(伸縮継手改良方法)は実施形態1と同様である。すなわち、後打ちコンクリート部5の既設伸縮継手21に沿った部分を除去して溝を形成することにより該既設伸縮継手21の側面を露出させる。次に、この後打ちコンクリート部5の溝において、副継手7を、その縦板部7aが既設伸縮継手21の側面に接し横板部7bの上面が既設伸縮継手21の上面と面一になるように配置する。必要に応じて、副継手7は既設伸縮継手21に接着する。しかる後、副継手7の既設伸縮継手21とは反対側に、つまり、後打ちコンクリート部5の溝(部分的に除去された部位)に、コンクリートを上面が該副継手7の上面と面一になるように打設する。
【0032】
<実施形態3>
図5に示すように、本実施形態は、道路橋伸縮装置1が鋼製櫛形伸縮継手(フィンガージョイント)26と実施形態1と同様の鋼製副継手7とによって構成されている。
【0033】
鋼製櫛形伸縮継手26は、一対の櫛形フェイスプレート27,27と、各フェイスプレート27を支持するウェブプレート28及びベースプレート29とによって構成されている。相対向するウェブプレート28,28の一方には樋30aが固定され、他方には導水板30bが固定されている。副継手7はフェイスプレート27の側面に縦板部7aが接している。
【0034】
従って、本実施形態の場合も、道路橋伸縮装置1とその両側に打設されたコンクリート部5との路面に表れた境界(副継手7の横板部7bとコンクリート部5との境界)は波形になる。このため、コンクリート部5の摩耗によって当該境界に段差を生じても、当該段差を通過するときに車両が受ける衝撃が小さくなるとともに、その際に発生する振動や騒音も小さくなる。
【0035】
道路橋の継目部に上記鋼製櫛形伸縮継手26のみが設置されているときの、副継手7の設置方法は(伸縮継手改良方法)は実施形態1と同様である。すなわち、コンクリート部5の既設伸縮継手26に沿った部分を除去して溝を形成することにより該既設伸縮継手26の側面を露出させる。次に、このコンクリート部5の溝において、副継手7を、その縦板部7aが既設伸縮継手26の側面に接し横板部7bの上面が既設伸縮継手26の上面と面一になるように配置する。必要に応じて、副継手7は既設伸縮継手26に溶接等により結合する。しかる後、副継手7の既設伸縮継手26とは反対側に、つまり、コンクリート部5の溝(部分的に除去された部位)に、コンクリートを上面が該副継手7の上面と面一になるように打設する。
【0036】
<実施形態4>
図6に示すように、本実施形態は、道路橋伸縮装置1の副継手として、上面に開口する切欠き32が継手長手方向に間隔をおいて多数形成されている副継手31を用いた点に特徴があり、他は実施形態1と同じである。
【0037】
すなわち、副継手31は、鋼板を縦にして用いられたものであり、切欠き32は継手長手方向に一定間隔をおいて形成されている。この副継手31は、伸縮継手6の側面、具体的には縦板部9aの背面に接し、上面は伸縮継手6の上面と面一になされている。なお、副継手31と伸縮継手6とは溶接等により結合するようにしてもよい。副継手31の背面にはアンカー33が設けられている。後打ちコンクリート部5は、その一部が副継手31の切欠き32に入り込んでいる。
【0038】
従って、本実施形態の場合、道路橋伸縮装置1の上面の両側縁は、副継手31が面一になっている部位が側方へ突出した凸部となり、副継手31の切欠き32に対応する部位が相対的に凹んだ凹部となって、この凸部と凹部とが継手長手方向に交互に並んだ波形になっている。このため、当該伸縮装置1と後打ちコンクリート部5との路面に表れた境界は波形になり、後打ちコンクリート部5の摩耗によって当該境界に段差を生じても、当該段差を通過するときに車両が受ける衝撃が小さくなるとともに、その際に発生する振動や騒音も小さくなる。
【0039】
道路橋の継目部に上記伸縮継手6のみが設置されているときの、副継手31の設置方法は(伸縮継手改良方法)は実施形態1と同様である。すなわち、後打ちコンクリート部5の既設伸縮継手6に沿った部分を除去して溝を形成することにより該既設伸縮継手6の側面を露出させる。次に、この後打ちコンクリート部5の溝(部分的に除去された部位)において、副継手31を既設伸縮継手6の縦板部9aの背面に当接し且つ副継手31の上面を既設伸縮継手6の上面と面一になるようにする。必要に応じて、副継手31は既設伸縮継手6の継手材9に接着する。しかる後、副継手31の既設伸縮継手6とは反対側に、つまり、後打ちコンクリート部5の溝(部分的に除去された部位)に、コンクリートを上面が該副継手7の上面と面一になるように且つ上記切欠き32に入り込むように打設する。
【0040】
<実施形態5>
図7に示すように、本実施形態は、道路橋伸縮装置1が実施形態1と同様の鋼製伸縮継手6と鋼製波形副継手41とによって構成されている。すなわち、副継手41は、板面が縦にされ上記伸縮継手6の長手方向において凸部と凹部とが交互に表れる波板によって構成されていて、鋼製伸縮継手6の両側に上面が横板部9aの上面と面一になるように配置され、この伸縮継手6側に突出した凸部が縦板部9aに接している。副継手41にはコンクリート部5側へ突出したアンカー(図示省略)が設けられている。なお、凸部と縦板部9aとは溶接等により結合してもよい。コンクリート部5のコンクリートは縦板部9aと副継手41とによって囲まれた台形状の各ボックス部にも充填されている。
【0041】
従って、本実施形態の場合も、道路橋伸縮装置1とその両側に打設されたコンクリート部5との路面に表れた境界は波形になる。このため、コンクリート部5の摩耗によって当該境界に段差を生じても、当該段差を通過するときに車両が受ける衝撃が小さくなるとともに、その際に発生する振動や騒音も小さくなる。
【0042】
道路橋の継目部に上記伸縮継手6のみが設置されているときの、副継手41の設置方法は(伸縮継手改良方法)は実施形態1と同様である。すなわち、コンクリート部5の既設伸縮継手6に沿った部分を除去して溝を形成することにより該既設伸縮継手6の側面を露出させる。次に、このコンクリート部5の溝において、副継手41を、既設伸縮継手6の側面に接し上面が既設伸縮継手6の上面と面一になるように配置する。必要に応じて、副継手41は既設伸縮継手6に溶接等により結合する。しかる後、コンクリート部5の溝(上記ボックス部を含む。)にコンクリートを上面が該副継手41の上面と面一になるように打設する。
【0043】
<その他>
上記実施形態4の切欠き32を有する副継手31や実施形態5の波形副継手41を上記実施形態2のゴム製伸縮継手21や実施形態3の鋼製櫛形伸縮継手に組み合わせて伸縮装置を構成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る道路橋継目部を示す一部断面にした斜視図。
【図2】同形態の道路橋伸縮装置の一部を示す一部断面にした斜視図。
【図3】同形態の伸縮装置改良工事の途中の段階を示す一部断面にした斜視図。
【図4】本発明の実施形態2に係る道路橋継目部を示す一部断面にした斜視図。
【図5】本発明の実施形態3に係る道路橋継目部を示す一部断面にした斜視図。
【図6】本発明の実施形態4に係る道路橋継目部を一部切り欠いて示す一部断面にした斜視図。
【図7】本発明の実施形態5に係る道路橋継目部を示す一部断面にした斜視図。
【符号の説明】
1 道路橋伸縮装置
2 道路橋本体
3 舗装
4 段部
5 コンクリート部
6,21,26 伸縮継手
7,31,41 副継手
9 継手材
32 切欠き

Claims (3)

  1. 道路橋の継目部に道路橋本体の伸縮を許容する伸縮継手が路面を形成するように設けられ、この既設伸縮継手に接するようにコンクリート部が路面を形成するように打設され、この既設伸縮継手とコンクリート部との境界が該既設伸縮継手に沿って直線状に延びている道路橋継目部の改良方法であって、
    上記コンクリート部の少なくとも上記既設伸縮継手に沿った部分を除去して溝を形成することにより該既設伸縮継手の側面を露出させ、
    片側は継手長手方向に直線状に延び反対側は側方へ突出した凸部と相対的に凹んだ凹部とが継手長手方向に交互に並ぶ波形に形成されている副継手を、上記溝において上記既設伸縮継手の露出した側面に当接するように且つ上面が上記既設伸縮継手の上面と面一になるように配置し、
    上記溝コンクリートを上面が該副継手の上面と面一になるように打設することを特徴とする道路橋継目部の改良方法。
  2. 道路橋の継目部に道路橋本体の伸縮を許容する伸縮継手が路面を形成するように設けられ、この既設伸縮継手に接するようにコンクリート部が路面を形成するように打設され、この既設伸縮継手とコンクリート部との境界が該既設伸縮継手に沿って直線状に延びている道路橋継目部の改良方法であって、
    上記コンクリート部の少なくとも上記既設伸縮継手に沿った部分を除去して溝を形成することにより該既設伸縮継手の側面を露出させ、
    上面に開口する切欠きが長手方向に間隔をおいて多数形成されている副継手を、上記溝において上記伸縮継手の露出した側面に当接するように且つ上面が上記伸縮継手の上面と面一になるように配置し、
    上記溝にコンクリートを上面が該副継手の上面と面一になるように打設することを特徴とする道路橋継目部の改良方法。
  3. 道路橋の継目部に道路橋本体の伸縮を許容する伸縮継手が路面を形成するように設けられ、この既設伸縮継手に接するようにコンクリート部が路面を形成するように打設され、この既設伸縮継手とコンクリート部との境界が該既設伸縮継手に沿って直線状に延びている道路橋継目部の改良方法であって、
    上記コンクリート部の少なくとも上記既設伸縮継手に沿った部分を除去して溝を形成することにより該既設伸縮継手の側面を露出させ、
    板面が縦にされ上記伸縮継手の長手方向において凸部と凹部とが交互に表れる波板状の副継手を、上記溝において上記伸縮継手の露出した側面に当接するように且つ上面が上記伸縮継手の上面と面一になるように配置し、
    上記溝にコンクリートを上面が該副継手の上面と面一になるように打設することを特徴とする道路橋継目部の改良方法。
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