JP3553705B2 - マルチビームセンサシステム - Google Patents

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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Burglar Alarm Systems (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、複数対の投光器と受光器が対向されて配置されてなるマルチビームセンサシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、先に特願平5−129645号において、投光ビームの相互干渉を防止することができるマルチビームセンサシステムについて提案した。その概略を説明すると次のようである。なお、投光器と受光器の対をチャンネルと称し、CHと記す場合もある。
【0003】
図6は特願平5−129645号で提案した方式を採用した4CHのマルチビームセンサシステムの構成例を示す図であり、図中、20は投光部、21は駆動回路、23はチャンネル設定回路、30は受光部、31、32、33、34は信号処理回路、T ,T ,T ,T は投光器、R ,R ,R ,R は受光器を示す。
【0004】
投光部20については次のようである。投光部20は、4個の投光器T ,T ,T ,T と、各投光器に駆動パルスを供給する駆動回路21、キャリア切り換え回路22及びチャンネル設定回路23を備えている。投光器T ,T ,T ,T はそれぞれ赤外線を発光する発光素子及び投光光学系で構成されている。チャンネル設定回路23は、どの投光器をどのチャンネルに割り当てるかを設定するものであり、ここでは投光器T はCH1、投光器T はCH2、投光器T はCH3、投光器T はCH4にそれぞれ設定されているものとする。
【0005】
駆動回路21は、図7A,B,C,Dに示すシーケンスを有する駆動信号を繰り返し発生し、それぞれ各チャンネルの投光器T ,T ,T ,T に供給する。ここで、一つの駆動信号は、スタート信号SSとデータ信号DSがペアとなされており、この駆動信号が所定周期t 毎に繰り返される。そして、スタート信号SSはキャリア切り換え回路22で設定されたキャリア周波数によって変調されて投光され、データ信号DSは単一の無変調パルスとして投光される。
【0006】
スタート信号SSのタイミングは全てのチャンネルで同一であるが、スタート信号SSとデータ信号DSとの間の時間はチャンネル毎に異ならされている。即ち、図7においては、スタート信号SSは4個のパルスで構成されており、データ信号は1個のパルスで構成されているが、スタート信号SSの最後のパルスの立ち下がりからデータ信号DSの立ち上がりまでの時間は、投光器T に供給される駆動信号においては図7Aに示すようにt となされ、投光器T に供給される駆動信号においては図7Bに示すようにt となされ、投光器T に供給される駆動信号においては図7Cに示すようにt となされ、投光器T に供給される駆動信号においては図7Dに示すようにt となされている。なお、図7において、一つの駆動信号の繰り返し周期t は10msec程度とするのが望ましい。
【0007】
キャリア切り換え回路22は、スタート信号SSを変調するキャリア周波数を変更するためのものであり、ディップスイッチあるいはボタンスイッチ等で構成される。ここで、いくつの周波数を切り換え可能とするかは任意であるが、fC1,fC2の互いに異なる二つの周波数を切り換え可能とすれば実用上十分である。
【0008】
次に、受光部30については次のようである。受光部30は、投光器T ,T ,T ,T に対向して配置される4つの受光器R ,R ,R ,R を備えている。各受光器が赤外線を受光する受光素子及び受光光学系で構成されていることは当然である。そして、信号処理回路31〜34は、それぞれ受光器R ,R ,R ,R から出力された受光信号に対して所定の処理を施し、侵入者があると判断される場合には警報信号KSを出力する。
【0009】
各チャンネルの信号処理回路31〜34は図8に示す構成を備えている。チャンネル設定回路47は当該信号処理回路をどのチャンネルに割り当てるかを設定するものであり、ここでは信号処理回路31はCH1に、信号処理回路32はCH2に、信号処理回路33はCH3に、信号処理回路34はCH4に設定されているものとする。
【0010】
さて、受光器から出力された受光信号は、増幅器41で増幅され、二つに分岐される。一方は、スイッチ45を介してマイクロプロセッサ及びその周辺回路で構成される制御回路46に入力され、もう一方はバンドパスフィルタ(以下、BPFと記す)42に入力される。
【0011】
BPF42はキャリアの周波数帯域の信号を抽出するためのものであり、その出力は検波器43で検波されて制御回路46に入力される。
【0012】
制御回路46は検波器43から入力される信号からスタート信号SSを検出する。このスタート信号SSの検出は、パルスカウント等の周知の手法により行うことができる。
【0013】
そして、制御回路46は、スタート信号SSの最後のパルスの立ち下がりから当該チャンネルに定められている所定時間が経過すると、所定時間だけスイッチ45を図に示すように閉じてデータ信号DSの検出を行う。
【0014】
このスイッチ45が閉じられているタイミングは当該チャンネルのデータ信号DSが存在すべきタイミングであり、例えば当該信号処理回路が、チャンネル設定回路47によりCH1に設定されている場合には図7AにおいてtG1で示すタイミングであり、CH2に設定されている場合には図7BにおいてtG2で示すタイミングであり、CH3に設定されている場合には図7CにおいてtG3で示すタイミングであり、CH4に設定されている場合には図7DにおいてtG4で示すタイミングである。
【0015】
さて、侵入者等によりビームが遮断された場合には、制御回路46はスタート信号SSを検出できず、従ってスイッチ45は開放されたままとなるのでデータ信号DSを検出することができない。このような場合、制御回路46は、直近の最後のデータ信号DSを検出してから予め定められた所定時間内に次のデータ信号が検出できないときには侵入者ありと判断して警報信号KSを出力する。この所定時間は30〜50msecの間に設定すればよい。なぜなら、一般に人間が赤外線ビームを遮光している時間は30〜50msec程度であるからである。
【0016】
また、このとき、他のチャンネルから投光されたスタート信号SSを受光したとすると、例えばCH1のビームが侵入者によって遮断されたときにCH4のビームが受光器R に入り込んだとすると、このときには信号処理回路31の制御回路46はスタート信号SSを検出するから、CH1に定められているデータ信号DSの期間、即ち図7AにおいてtG1で示すタイミングでのみスイッチ45を閉じる。しかし、この期間には本来のデータ信号DSはビームが遮断されているので検出できず、またCH4のデータ信号DSが投光される期間にはスイッチ45は開放されているので、信号処理回路31の制御回路46はCH4のデータ信号DSを誤って検出することはない。
【0017】
そして、制御回路46は最後のデータ信号DSを検出してから予め定められた所定時間内に次のデータ信号が検出できないときには侵入者ありと判断して警報信号KSを出力する。
【0018】
キャリア切り換え回路48は投光部20のキャリア切り換え回路22に対応するものであって、ディップスイッチあるいはボタンスイッチ等で構成され、投光部20で設定されたスタート信号SSの周波数と同じ周波数に設定するものである。そして制御回路46はキャリア切り換え回路48で設定された周波数に対応してBPF42の周波数帯域を切り換える。このような通過周波数帯域の切り換えは種々の回路構成で行うことができることは明らかである。
【0019】
以上のマルチビームセンサシステムによれば、各チャンネルは独立して警戒を行うことができるので、警備の信頼性を向上させることができる。また、他のチャンネルからのビームを受光したとしても、自己のチャンネルのデータ信号の期間のみの信号を取り込むので、他のチャンネルのデータ信号を自己のデータ信号と誤って検出することはなく、以て投光ビームの相互干渉の影響を排除することができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したマルチビームセンサシステムにおいては各受光器の信号処理回路31〜34には、図8に示すように、BPF42を設ける必要があるという問題がある。
【0021】
具体的には、BPF42を構成するためにコストがかかるばかりでなく、外来ノイズを誤ってスタート信号SSとして検知しないようにするためにはBPF42のQ値をある程度高くする必要があり、且つBPF42の周波数特性が受光器によって大きくばらつかないようにしなければならないので、そのために精度の高い素子を用いることになり、その結果更にコストが増大してしまうという問題もあった。
【0022】
本発明は、上記の課題を解決するものであって、投光ビームの相互干渉の影響を排除することができると共に、上述した従来のマルチビームセンサシステムより安価に構成することができるマルチビームセンサシステムを提供することを目的とするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するためには、受光器の信号処理回路中にBPFを設けなければよいことは明らかである。そして、そのためにはスタート信号SSをキャリアで変調することを止めればよいのであるが、そうするとスタート信号SSをどのようにして検出するかが問題になる。
【0024】
スタート信号SSを検出する方法としては、例えば図9に示すように、スタート信号SSのパルス幅をデータ信号DSのパルス幅より広くし、受光器の信号処理回路で受光した信号のパルス幅を検知することによってスタート信号SSであるか、あるいはデータ信号DSであるかを識別することが考えられる。なお、図9は4チャンネルの場合を示し、図9A〜DはそれぞれCH1〜CH4の投光パルスを示している。
【0025】
ところで、ビームセンサにおいては、投光するパルスのパルス幅は数十μsec 程度に設定され、広くても 100μsec 未満となされるのが一般的である。投光するパルスのパルス幅をこのように設定するのは、赤外線ビームを短時間に大電流で投光することによって、赤外線ビームの投光距離を長くすると共に、消費電力を小さくするためである。
【0026】
このようにデータ信号DSのパルス幅は数十μsec となされるのであるが、このようなパルス幅を有するデータ信号DSと明確に識別するためにはスタート信号SSのパルス幅は 100μsec 〜 200μsec とする必要がある。しかし、このようにパルス幅を広くすることは望ましくないものであることは上述したところから明らかである。
【0027】
そこで、スタート信号SSとして図10に示すように、データ信号DSと同程度の幅の狭いパルスを予め定めた時間間隔T をもって二つ投光することが考えられる。なお、図10は4チャンネルの場合を示し、図10A〜DはそれぞれCH1〜CH4の投光パルスを示している。
【0028】
このようにすれば、受光器の信号処理回路では一つのパルス信号を検出した場合には、時間T +△t後に再度受光信号を検索し、そこにパルス信号があればこの信号はスタート信号SSであると判断することができる。なお、△tは二つのスタート信号SSのパルス幅を共に△Tとすると、△t=△T/2 とすればよい。このようにすれば2番目のスタート信号の中央部のレベルを検出することができるからである。
【0029】
これが本発明に係るマルチビームセンサシステムにおけるスタート信号の検出方法であり、これによれば、スタート信号SSをキャリアで変調しないので受光器の信号処理回路にはBPFを用いる必要がなく、従って上述した従来のマルチビームセンサシステムより安価に構成することができる。
【0030】
また、スタート信号SSのパルス幅を狭くすることができるので、投光器からは赤外線ビームを短時間に大電流で投光することができ、以て赤外線ビームの投光距離を長くすることができるばかりでなく、消費電力を最小限に留めることができる。
【0031】
なお、図10ではスタート信号SSとして二つのパルスを用いているが、原理的にはいくつのパルスを用いてもよいものである。その場合には隣接するスタート信号のパルス間の時間を検知するようにすればよい。
【0032】
そこで、本発明のマルチビームセンサシステムは、請求項1に記載のように、複数対の投光器と受光器が対向されて配置されてなるマルチビームセンサシステムにおいて、各投光器は、所定の時間間隔をおいて設定された少なくとも二つの無変調のスタート信号を同時に投光すると共に、最後のスタート信号の後にそれぞれの投光器に割り当てられたタイミングで無変調のデータ信号とを所定の周期毎に投光し、各受光器は、パルス信号の間隔を測定することによってスタート信号を検知し、検知したスタート信号から各受光器に割り当てられた所定時間後にデータ信号を検知する処理を行うことを特徴とするのである。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係るマルチビームセンサシステムを2CHのマルチビームセンサシステムに適用した場合の一実施例の構成を示す図であり、図中、1は投光部、2は駆動回路、3は受光部、4、5は信号処理回路、TR ,TR は投光器、R ,R は受光器を示す。
【0034】
まず投光部1について説明する。投光部1は、2個の投光器TR ,TR と、各投光器に駆動パルスを供給する駆動回路2を備えている。投光器TR ,TR はそれぞれ赤外線を発光する発光素子及び投光光学系で構成されている。そしてここでは投光器TR はCH1、投光器TR はCH2とする。
【0035】
駆動回路2は、図2A,Bに示すシーケンスを有する駆動信号を繰り返し発生し、それぞれ各チャンネルの投光器TR ,TR に供給する。ここで、一つの駆動信号は、スタート信号SSとデータ信号DSがペアとなされており、この駆動信号が所定周期Tcy毎に繰り返される。スタート信号SSのタイミングは全てのチャンネルで同一であるが、スタート信号SSとデータ信号DSとの間の時間はチャンネル毎に異ならされている。
【0036】
即ち、図2においては、スタート信号SSは2個の無変調パルスで構成されており、データ信号は1個の無変調パルスで構成されているが、スタート信号SSの最後のパルスの立ち下がりからデータ信号DSの立ち上がりまでの時間は、投光器TR に供給される駆動信号においては図2Aに示すようにt となされ、投光器TR に供給される駆動信号においては図2Bに示すようにt となされている。即ち、チャンネル毎に異ならされている。
【0037】
なお、図2において、一つの駆動信号の繰り返し周期Tcyは任意に設定することができるが、10msec 程度とするのがよい。また、図2において二つのスタート信号のパルス幅△tSSとデータ信号DSのパルス幅△tDSは同じであってもよく、異なってもよいが、数十μsec 程度、具体的には例えば50μsec 〜60μsec 程度とするのがよい。更に、最初のスタート信号の立ち上がりから2番目のスタート信号の立ち上がりまでの時間T も任意に設定できるが、数百μsec 、例えば 400μsec 〜 500μsec 程度とするのがよい。
【0038】
次に受光部3について説明する。受光部3は、投光器TR ,TR に対向して配置される2つの受光器R ,R を備えている。各受光器が赤外線を受光する受光素子及び受光光学系で構成されていることは当然である。そして、信号処理回路3、4、5は、それぞれ受光器R ,R から出力された受光信号に対して、増幅、パルス成形等の所定の処理を施し、侵入者があると判断される場合には警報信号KSを出力する。
【0039】
各チャンネルの信号処理回路4、5は全て図3に示す構成を備えている。受光器から出力された受光信号は、増幅器6で増幅され、更にコンパレータ7でパルス信号に成形されて制御部8に入力される。コンパレータ7の出力信号は、対向する投光器からの投光パルスが遮光されず、且つノイズが混入しなければ図2に示す駆動信号と同じになることは当然である。
【0040】
制御部8はマイクロプロセッサ及びその周辺回路で構成されるものであり、コンパレータ7から出力されるパルス信号を取り込んで所定の処理を行う。
【0041】
その処理を説明すると次のようである。
電源が供給されると、制御部8はアラームタイマをスタートさせると共に、図4に示す処理を開始する。アラームタイマには予め所定のアラーム時間TALが設定されており、後述するように、アラームタイマがスタートしてからリセットされることなくアラーム時間TALが経過すると、制御部8は警報信号KSを出力する。この時間TALは数十msec 、例えば20〜60msec 程度とすればよい。
【0042】
さて、制御部8はパルスが検出されるまで、より具体的にはパルスの立ち上がりが検出されるまで待機し(ステップS1)、パルスの立ち上がりを検出すると、検出したパルスの立ち上がりからT +△tSS/2 後に入力信号のレベルを検出することによってパルスの有無を判断する(ステップS2)。なお、ステップS1でパルスの立ち上がりを検出してからT +△tSS/2 後に入力信号のレベルを検出するまでは制御部8はタイミングを計るだけでその他には何の処理も行わない。
【0043】
そして、ステップS1でパルスの立ち上がりを検出してからT +△tSS/2 後に検出した信号レベルがローレベルならば制御部8はステップS1に戻ってパルスの立ち上がりの検出を待機するが、ハイレベルならば制御部8は当該パルス信号は2番目のスタート信号であると判断して、2番目のスタート信号を検出した時点からTSPの時間後にデータ信号DSがあるかどうかを判断する(ステップS3)。この判断処理は、予め設定されている時間t 内に信号レベルがハイレベルになるかどうかを検知することによって行う。
【0044】
なお、2番目のスタート信号を検出してからデータ信号DSの有無の検出を行うまでの間は制御部8はタイミングを計るだけでその他には何の処理も行わない。また、2番目のスタート信号を検出してからデータ信号DSの有無の判断を行うまでの時間TSPはチャンネルによって異なることは当然である。即ち、CH1の制御部8には予めCH1に割り当てられた時間が設定されており、CH2の制御部8には予めCH2に割り当てられた時間が設定されている。更に、データ信号DSを検出するための時間t は任意に設定することができるが、データ信号DSのパルス幅より広く設定されることは当然である。
【0045】
そして、時間t に信号がハイレベルになれば、制御部8はデータ信号DSがあったと判断してアラームタイマをリセットして(ステップS4)、ステップS1に戻るが、時間t 内にハイレベルにならない場合には制御部8はデータ信号DSは無いと判断して、そのままステップS1に戻る。
【0046】
そして、アラームタイマがリセットされることなくアラーム時間TALが経過すると、制御部8は警報信号KSを出力する。即ち、アラームタイマは図4に示す処理とは独立して動作しており、図4のステップS3でデータ信号DSが検出された場合にのみリセットされ(ステップS4)、アラーム時間TAL内にリセットされない場合には警報信号KSが出力されるのである。
【0047】
上記の処理を具体例を挙げて説明すると次のようである。
いま、ステップS1で1番目のスタート信号の立ち上がりを検出したとすると、ステップS2でT +△tSS/2 後に入力信号のレベルを検出するのであるが、このとき2番目のスタート信号を検出すればステップS3でデータ信号DSの検出を行うが、何等かの原因でステップS2で2番目のスタート信号が検出されない場合にはステップS1に戻ることになる。
【0048】
従ってこの場合には、データ信号が遮光されずに受光されたとしてもデータ信号DSとは認識されず、ステップS1で1番目のスタート信号として認識されることになる。即ち、この場合にはアラームタイマはリセットされず、アラーム時間の計時が続行されることになる。
【0049】
しかし、ステップS2で2番目のスタート信号が検出され、更にステップS3でデータ信号が検出されるとステップS4でアラームタイマはリセットされ、当該アラームタイマは最初から計時されることになる。
【0050】
また、いま例えばスタート信号が二つとも検出されず、データ信号と、次の周期の1番目のスタート信号が検出されたとすると、ステップS1ではデータ信号が検出されることになるが、そのときからT +△tSS/2 後の信号はローレベルであるのでステップS1に戻り、次の周期の1番目のスタート信号がステップS1で検出されることになる。従ってこのときにも本来のデータ信号DSは受光されているのにも拘わらずアラームタイマはリセットされず、計時が続行されることになる。
【0051】
更に、いまCH1の投光器からの投光ビームが遮光されているときにCH1の受光器にCH2の投光器からの投光ビームが遮光されずに入り込んだとすると、ステップS1でCH2の1番目のスタート信号の立ち上がりが検出され、ステップS2で2番目のスタート信号が検出されることになるが、その時点からCH1に割り当てられたタイミングTSPでデータ信号DSの検出を行ってもハイレベルを検出することはできないので、CH1の制御部8はCH2のデータ信号DSを検出することはない。
【0052】
以上のようであるので、各チャンネルは独立して警戒を行うことができるばかりでなく、他のチャンネルのビームを受光したとしても、他のチャンネルのデータ信号を自己のデータ信号として誤って検出することはないものである。
【0053】
また、各受光器の信号処理回路にはBPFを設ける必要がないので安価に構成することができる。
【0054】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。
【0055】
例えば、上記の例では理解を容易にすることを目的として2チャンネルの場合について説明したが、データ信号DSの検出を行うためのタイミング、即ち図4のステップS2で2番目のスタート信号をしてからステップS3のデータ信号DSの検出を開始するまでの時間はチャンネル間で重複しない範囲で設定することができるので、チャンネル数は2チャンネルに限定されるものではない。
【0056】
また、スタート信号の検出の精度をより向上させるために、図4のステップS1でパルスを検出するに際して、そのパルス幅を検出するようにしてもよい。この手法によれば、スタート信号SSを検出するに際して、上述したように1番目のスタート信号と2番目のスタート信号との時間を検出するに加え、1番目のスタート信号のパルス幅をも検出するので、スタート信号SSの検出をより高精度に行うことができる。
【0057】
この手法は次のような場合に有効である。
マルチビームセンサシステムにおいては図5に示すような構成をとることが多い。図5はあるマルチビームセンサシステムを真上から俯瞰した様子を示す図であるが、投光器群51と受光器群52が対向して配置されており、それに隣接して投光器群53と受光器群54が対向して配置されている。
【0058】
ここで、投光器群51と受光器群52とからなるシステムをシステムAとし、投光器群53と受光器群54からなるシステムをシステムBとすると、システムAの投光器群51からの投光ビーム55は受光器群52だけに受光されるだけではなく、破線57で示すようにシステムBの受光器群54に受光される場合がある。なお、図5において56は投光器群53からの投光ビームを示す。
【0059】
このような場合、上述した本発明のマルチビームセンサシステムを適用するに際して、システムAとシステムBとでは、駆動信号の繰り返し周期Tcy、二つの同期信号のパルス幅△tSS、1番目のスタート信号の立ち上がりから2番目のスタート信号の立ち上がりまでの時間T 等を異ならせるのであるが、システムBの受光器群54ではスタート信号を検出するに際して、図4のステップS1でパルスの立ち上がりを検出した場合には当該パルスのパルス幅をも検出するようにするのである。
【0060】
このような処理を行えば、図4のステップS1の判断において、当該検出されたパルスが当該システムに設定されたスタート信号かどうかの識別を行うことができ、更にステップS2において2番目のスタート信号までの時間を検出することになるので、より精度高くスタート信号の検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマルチビームセンサシステムを2チャンネルのマルチビームセンサシステムに適用した場合の一構成例を示す図である。
【図2】図1の駆動回路2が各投光器に供給する駆動信号の波形を示す図である。
【図3】受光部3の各チャンネルの信号処理回路の構成例を示す図である。
【図4】制御部8の処理を示すフローチャートである。
【図5】変形例を説明するための図である。
【図6】本出願人が先に提案したマルチビームセンサシステムの構成例を示す図である。
【図7】図6のにおいて各投光器に供給される駆動信号の例を示す図である。
【図8】図6の信号処理回路31〜34の構成例を示す図である。
【図9】本発明の課題を解決する一手法を説明するための図である。
【図10】本発明に係るマルチビームセンサシステムにおけるスタート信号の検出方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1…投光部、2…駆動回路、3…受光部、4、5…信号処理回路、6…増幅器、7…コンパレータ、8…制御部、20…投光部、21…駆動回路、23…チャンネル設定回路、30…受光部、31、32、33、34…信号処理回路、T ,T ,T ,T ,TR ,TR …投光器、R ,R ,R ,R …受光器

Claims (1)

  1. 複数対の投光器と受光器が対向されて配置されてなるマルチビームセンサシステムにおいて、
    各投光器は、
    所定の時間間隔をおいて設定された少なくとも二つの無変調のスタート信号を同時に投光すると共に、最後のスタート信号の後にそれぞれの投光器に割り当てられたタイミングで無変調のデータ信号とを所定の周期毎に投光し、
    各受光器は、
    パルス信号の間隔を測定することによってスタート信号を検知し、検知したスタート信号から各受光器に割り当てられた所定時間後にデータ信号を検知する処理を行う
    ことを特徴とするマルチビームセンサシステム。
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