JPH09147247A - マルチビームセンサシステム - Google Patents

マルチビームセンサシステム

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JPH09147247A
JPH09147247A JP30436695A JP30436695A JPH09147247A JP H09147247 A JPH09147247 A JP H09147247A JP 30436695 A JP30436695 A JP 30436695A JP 30436695 A JP30436695 A JP 30436695A JP H09147247 A JPH09147247 A JP H09147247A
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Houei Sugiyama
朋英 杉山
Takehisa Hasegawa
猛久 長谷川
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K2217/00Indexing scheme related to electronic switching or gating, i.e. not by contact-making or -breaking covered by H03K17/00
    • H03K2217/94Indexing scheme related to electronic switching or gating, i.e. not by contact-making or -breaking covered by H03K17/00 characterised by the way in which the control signal is generated
    • H03K2217/941Indexing scheme related to electronic switching or gating, i.e. not by contact-making or -breaking covered by H03K17/00 characterised by the way in which the control signal is generated using an optical detector
    • H03K2217/94114Optical multi axis

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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Burglar Alarm Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で、且つ他の投光器からの投光ビームに
よる干渉を防止できるマルチビームセンサシステムを構
築する。 【解決手段】 投光器TR1 ,TR2 からは二つの無変
調のパルスからなるスタート信号と、無変調の単一パル
スからなるデータ信号がペアとなった信号が所定の周期
で繰り返し投光される。スタート信号のタイミングは全
てのチャンネルで同一であるが、2番目のスタート信号
とデータ信号の時間はチャンネル毎に異なっている。各
チャンネルの信号処理回路4,5は受光パルス信号の時
間間隔を検出することによってスタート信号を検知し、
2番目のスタート信号からそれぞれのチャンネルに割り
当てられた時間後にデータ信号の検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数対の投光器と受光
器が対向されて配置されてなるマルチビームセンサシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に特願平5−12964
5号において、投光ビームの相互干渉を防止することが
できるマルチビームセンサシステムについて提案した。
その概略を説明すると次のようである。なお、投光器と
受光器の対をチャンネルと称し、CHと記す場合もあ
る。
【0003】図6は特願平5−129645号で提案し
た方式を採用した4CHのマルチビームセンサシステム
の構成例を示す図であり、図中、20は投光部、21は
駆動回路、23はチャンネル設定回路、30は受光部、
31、32、33、34は信号処理回路、T1 ,T2
3 ,T4 は投光器、R1 ,R2 ,R3 ,R4 は受光器
を示す。
【0004】投光部20については次のようである。投
光部20は、4個の投光器T1 ,T2 ,T3 ,T4 と、
各投光器に駆動パルスを供給する駆動回路21、キャリ
ア切り換え回路22及びチャンネル設定回路23を備え
ている。投光器T1 ,T2 ,T3 ,T4 はそれぞれ赤外
線を発光する発光素子及び投光光学系で構成されてい
る。チャンネル設定回路23は、どの投光器をどのチャ
ンネルに割り当てるかを設定するものであり、ここでは
投光器T1 はCH1、投光器T2 はCH2、投光器T3
はCH3、投光器T4 はCH4にそれぞれ設定されてい
るものとする。
【0005】駆動回路21は、図7A,B,C,Dに示
すシーケンスを有する駆動信号を繰り返し発生し、それ
ぞれ各チャンネルの投光器T1 ,T2 ,T3 ,T4 に供
給する。ここで、一つの駆動信号は、スタート信号SS
とデータ信号DSがペアとなされており、この駆動信号
が所定周期t0 毎に繰り返される。そして、スタート信
号SSはキャリア切り換え回路22で設定されたキャリ
ア周波数によって変調されて投光され、データ信号DS
は単一の無変調パルスとして投光される。
【0006】スタート信号SSのタイミングは全てのチ
ャンネルで同一であるが、スタート信号SSとデータ信
号DSとの間の時間はチャンネル毎に異ならされてい
る。即ち、図7においては、スタート信号SSは4個の
パルスで構成されており、データ信号は1個のパルスで
構成されているが、スタート信号SSの最後のパルスの
立ち下がりからデータ信号DSの立ち上がりまでの時間
は、投光器T1 に供給される駆動信号においては図7A
に示すようにt1 となされ、投光器T2 に供給される駆
動信号においては図7Bに示すようにt2 となされ、投
光器T3 に供給される駆動信号においては図7Cに示す
ようにt3 となされ、投光器T4 に供給される駆動信号
においては図7Dに示すようにt4 となされている。な
お、図7において、一つの駆動信号の繰り返し周期t0
は10msec程度とするのが望ましい。
【0007】キャリア切り換え回路22は、スタート信
号SSを変調するキャリア周波数を変更するためのもの
であり、ディップスイッチあるいはボタンスイッチ等で
構成される。ここで、いくつの周波数を切り換え可能と
するかは任意であるが、fC1,fC2の互いに異なる二つ
の周波数を切り換え可能とすれば実用上十分である。
【0008】次に、受光部30については次のようであ
る。受光部30は、投光器T1 ,T2 ,T3 ,T4 に対
向して配置される4つの受光器R1 ,R2 ,R3 ,R4
を備えている。各受光器が赤外線を受光する受光素子及
び受光光学系で構成されていることは当然である。そし
て、信号処理回路31〜34は、それぞれ受光器R1
2 ,R3 ,R4 から出力された受光信号に対して所定
の処理を施し、侵入者があると判断される場合には警報
信号KSを出力する。
【0009】各チャンネルの信号処理回路31〜34は
図8に示す構成を備えている。チャンネル設定回路47
は当該信号処理回路をどのチャンネルに割り当てるかを
設定するものであり、ここでは信号処理回路31はCH
1に、信号処理回路32はCH2に、信号処理回路33
はCH3に、信号処理回路34はCH4に設定されてい
るものとする。
【0010】さて、受光器から出力された受光信号は、
増幅器41で増幅され、二つに分岐される。一方は、ス
イッチ45を介してマイクロプロセッサ及びその周辺回
路で構成される制御回路46に入力され、もう一方はバ
ンドパスフィルタ(以下、BPFと記す)42に入力さ
れる。
【0011】BPF42はキャリアの周波数帯域の信号
を抽出するためのものであり、その出力は検波器43で
検波されて制御回路46に入力される。
【0012】制御回路46は検波器43から入力される
信号からスタート信号SSを検出する。このスタート信
号SSの検出は、パルスカウント等の周知の手法により
行うことができる。
【0013】そして、制御回路46は、スタート信号S
Sの最後のパルスの立ち下がりから当該チャンネルに定
められている所定時間が経過すると、所定時間だけスイ
ッチ45を図に示すように閉じてデータ信号DSの検出
を行う。
【0014】このスイッチ45が閉じられているタイミ
ングは当該チャンネルのデータ信号DSが存在すべきタ
イミングであり、例えば当該信号処理回路が、チャンネ
ル設定回路47によりCH1に設定されている場合には
図7AにおいてtG1で示すタイミングであり、CH2に
設定されている場合には図7BにおいてtG2で示すタイ
ミングであり、CH3に設定されている場合には図7C
においてtG3で示すタイミングであり、CH4に設定さ
れている場合には図7DにおいてtG4で示すタイミング
である。
【0015】さて、侵入者等によりビームが遮断された
場合には、制御回路46はスタート信号SSを検出でき
ず、従ってスイッチ45は開放されたままとなるのでデ
ータ信号DSを検出することができない。このような場
合、制御回路46は、直近の最後のデータ信号DSを検
出してから予め定められた所定時間内に次のデータ信号
が検出できないときには侵入者ありと判断して警報信号
KSを出力する。この所定時間は30〜50msecの間に設定
すればよい。なぜなら、一般に人間が赤外線ビームを遮
光している時間は30〜50msec程度であるからである。
【0016】また、このとき、他のチャンネルから投光
されたスタート信号SSを受光したとすると、例えばC
H1のビームが侵入者によって遮断されたときにCH4
のビームが受光器R1 に入り込んだとすると、このとき
には信号処理回路31の制御回路46はスタート信号S
Sを検出するから、CH1に定められているデータ信号
DSの期間、即ち図7AにおいてtG1で示すタイミング
でのみスイッチ45を閉じる。しかし、この期間には本
来のデータ信号DSはビームが遮断されているので検出
できず、またCH4のデータ信号DSが投光される期間
にはスイッチ45は開放されているので、信号処理回路
31の制御回路46はCH4のデータ信号DSを誤って
検出することはない。
【0017】そして、制御回路46は最後のデータ信号
DSを検出してから予め定められた所定時間内に次のデ
ータ信号が検出できないときには侵入者ありと判断して
警報信号KSを出力する。
【0018】キャリア切り換え回路48は投光部20の
キャリア切り換え回路22に対応するものであって、デ
ィップスイッチあるいはボタンスイッチ等で構成され、
投光部20で設定されたスタート信号SSの周波数と同
じ周波数に設定するものである。そして制御回路46は
キャリア切り換え回路48で設定された周波数に対応し
てBPF42の周波数帯域を切り換える。このような通
過周波数帯域の切り換えは種々の回路構成で行うことが
できることは明らかである。
【0019】以上のマルチビームセンサシステムによれ
ば、各チャンネルは独立して警戒を行うことができるの
で、警備の信頼性を向上させることができる。また、他
のチャンネルからのビームを受光したとしても、自己の
チャンネルのデータ信号の期間のみの信号を取り込むの
で、他のチャンネルのデータ信号を自己のデータ信号と
誤って検出することはなく、以て投光ビームの相互干渉
の影響を排除することができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たマルチビームセンサシステムにおいては各受光器の信
号処理回路31〜34には、図8に示すように、BPF
42を設ける必要があるという問題がある。
【0021】具体的には、BPF42を構成するために
コストがかかるばかりでなく、外来ノイズを誤ってスタ
ート信号SSとして検知しないようにするためにはBP
F42のQ値をある程度高くする必要があり、且つBP
F42の周波数特性が受光器によって大きくばらつかな
いようにしなければならないので、そのために精度の高
い素子を用いることになり、その結果更にコストが増大
してしまうという問題もあった。
【0022】本発明は、上記の課題を解決するものであ
って、投光ビームの相互干渉の影響を排除することがで
きると共に、上述した従来のマルチビームセンサシステ
ムより安価に構成することができるマルチビームセンサ
システムを提供することを目的とするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めには、受光器の信号処理回路中にBPFを設けなけれ
ばよいことは明らかである。そして、そのためにはスタ
ート信号SSをキャリアで変調することを止めればよい
のであるが、そうするとスタート信号SSをどのように
して検出するかが問題になる。
【0024】スタート信号SSを検出する方法として
は、例えば図9に示すように、スタート信号SSのパル
ス幅をデータ信号DSのパルス幅より広くし、受光器の
信号処理回路で受光した信号のパルス幅を検知すること
によってスタート信号SSであるか、あるいはデータ信
号DSであるかを識別することが考えられる。なお、図
9は4チャンネルの場合を示し、図9A〜Dはそれぞれ
CH1〜CH4の投光パルスを示している。
【0025】ところで、ビームセンサにおいては、投光
するパルスのパルス幅は数十μsec程度に設定され、広
くても 100μsec 未満となされるのが一般的である。投
光するパルスのパルス幅をこのように設定するのは、赤
外線ビームを短時間に大電流で投光することによって、
赤外線ビームの投光距離を長くすると共に、消費電力を
小さくするためである。
【0026】このようにデータ信号DSのパルス幅は数
十μsec となされるのであるが、このようなパルス幅を
有するデータ信号DSと明確に識別するためにはスター
ト信号SSのパルス幅は 100μsec 〜 200μsec とする
必要がある。しかし、このようにパルス幅を広くするこ
とは望ましくないものであることは上述したところから
明らかである。
【0027】そこで、スタート信号SSとして図10に
示すように、データ信号DSと同程度の幅の狭いパルス
を予め定めた時間間隔T0 をもって二つ投光することが
考えられる。なお、図10は4チャンネルの場合を示
し、図10A〜DはそれぞれCH1〜CH4の投光パル
スを示している。
【0028】このようにすれば、受光器の信号処理回路
では一つのパルス信号を検出した場合には、時間T0
△t後に再度受光信号を検索し、そこにパルス信号があ
ればこの信号はスタート信号SSであると判断すること
ができる。なお、△tは二つのスタート信号SSのパル
ス幅を共に△Tとすると、△t=△T/2 とすればよ
い。このようにすれば2番目のスタート信号の中央部の
レベルを検出することができるからである。
【0029】これが本発明に係るマルチビームセンサシ
ステムにおけるスタート信号の検出方法であり、これに
よれば、スタート信号SSをキャリアで変調しないので
受光器の信号処理回路にはBPFを用いる必要がなく、
従って上述した従来のマルチビームセンサシステムより
安価に構成することができる。
【0030】また、スタート信号SSのパルス幅を狭く
することができるので、投光器からは赤外線ビームを短
時間に大電流で投光することができ、以て赤外線ビーム
の投光距離を長くすることができるばかりでなく、消費
電力を最小限に留めることができる。
【0031】なお、図10ではスタート信号SSとして
二つのパルスを用いているが、原理的にはいくつのパル
スを用いてもよいものである。その場合には隣接するス
タート信号のパルス間の時間を検知するようにすればよ
い。
【0032】そこで、本発明のマルチビームセンサシス
テムは、請求項1に記載のように、複数対の投光器と受
光器が対向されて配置されてなるマルチビームセンサシ
ステムにおいて、各投光器は、所定の時間間隔をおいて
設定された少なくとも二つの無変調のスタート信号を同
時に投光すると共に、最後のスタート信号の後にそれぞ
れの投光器に割り当てられたタイミングで無変調のデー
タ信号とを所定の周期毎に投光し、各受光器は、パルス
信号の間隔を測定することによってスタート信号を検知
し、検知したスタート信号から各受光器に割り当てられ
た所定時間後にデータ信号を検知する処理を行うことを
特徴とするのである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明に係るマルチ
ビームセンサシステムを2CHのマルチビームセンサシ
ステムに適用した場合の一実施例の構成を示す図であ
り、図中、1は投光部、2は駆動回路、3は受光部、
4、5は信号処理回路、TR1 ,TR2 は投光器、R
1 ,R2 は受光器を示す。
【0034】まず投光部1について説明する。投光部1
は、2個の投光器TR1 ,TR2 と、各投光器に駆動パ
ルスを供給する駆動回路2を備えている。投光器TR
1 ,TR2 はそれぞれ赤外線を発光する発光素子及び投
光光学系で構成されている。そしてここでは投光器TR
1 はCH1、投光器TR2 はCH2とする。
【0035】駆動回路2は、図2A,Bに示すシーケン
スを有する駆動信号を繰り返し発生し、それぞれ各チャ
ンネルの投光器TR1 ,TR2 に供給する。ここで、一
つの駆動信号は、スタート信号SSとデータ信号DSが
ペアとなされており、この駆動信号が所定周期Tcy毎に
繰り返される。スタート信号SSのタイミングは全ての
チャンネルで同一であるが、スタート信号SSとデータ
信号DSとの間の時間はチャンネル毎に異ならされてい
る。
【0036】即ち、図2においては、スタート信号SS
は2個の無変調パルスで構成されており、データ信号は
1個の無変調パルスで構成されているが、スタート信号
SSの最後のパルスの立ち下がりからデータ信号DSの
立ち上がりまでの時間は、投光器TR1 に供給される駆
動信号においては図2Aに示すようにt1 となされ、投
光器TR2 に供給される駆動信号においては図2Bに示
すようにt2 となされている。即ち、チャンネル毎に異
ならされている。
【0037】なお、図2において、一つの駆動信号の繰
り返し周期Tcyは任意に設定することができるが、10m
sec 程度とするのがよい。また、図2において二つのス
タート信号のパルス幅△tSSとデータ信号DSのパルス
幅△tDSは同じであってもよく、異なってもよいが、数
十μsec 程度、具体的には例えば50μsec 〜60μsec程
度とするのがよい。更に、最初のスタート信号の立ち上
がりから2番目のスタート信号の立ち上がりまでの時間
0 も任意に設定できるが、数百μsec 、例えば 400μ
sec 〜 500μsec 程度とするのがよい。
【0038】次に受光部3について説明する。受光部3
は、投光器TR1 ,TR2 に対向して配置される2つの
受光器R1 ,R2 を備えている。各受光器が赤外線を受
光する受光素子及び受光光学系で構成されていることは
当然である。そして、信号処理回路3、4、5は、それ
ぞれ受光器R1 ,R2 から出力された受光信号に対し
て、増幅、パルス成形等の所定の処理を施し、侵入者が
あると判断される場合には警報信号KSを出力する。
【0039】各チャンネルの信号処理回路4、5は全て
図3に示す構成を備えている。受光器から出力された受
光信号は、増幅器6で増幅され、更にコンパレータ7で
パルス信号に成形されて制御部8に入力される。コンパ
レータ7の出力信号は、対向する投光器からの投光パル
スが遮光されず、且つノイズが混入しなければ図2に示
す駆動信号と同じになることは当然である。
【0040】制御部8はマイクロプロセッサ及びその周
辺回路で構成されるものであり、コンパレータ7から出
力されるパルス信号を取り込んで所定の処理を行う。
【0041】その処理を説明すると次のようである。電
源が供給されると、制御部8はアラームタイマをスター
トさせると共に、図4に示す処理を開始する。アラーム
タイマには予め所定のアラーム時間TALが設定されてお
り、後述するように、アラームタイマがスタートしてか
らリセットされることなくアラーム時間TALが経過する
と、制御部8は警報信号KSを出力する。この時間TAL
は数十msec 、例えば20〜60msec 程度とすればよい。
【0042】さて、制御部8はパルスが検出されるま
で、より具体的にはパルスの立ち上がりが検出されるま
で待機し(ステップS1)、パルスの立ち上がりを検出
すると、検出したパルスの立ち上がりからT0 +△tSS
/2 後に入力信号のレベルを検出することによってパル
スの有無を判断する(ステップS2)。なお、ステップ
S1でパルスの立ち上がりを検出してからT0 +△tSS
/2 後に入力信号のレベルを検出するまでは制御部8は
タイミングを計るだけでその他には何の処理も行わな
い。
【0043】そして、ステップS1でパルスの立ち上が
りを検出してからT0 +△tSS/2後に検出した信号レ
ベルがローレベルならば制御部8はステップS1に戻っ
てパルスの立ち上がりの検出を待機するが、ハイレベル
ならば制御部8は当該パルス信号は2番目のスタート信
号であると判断して、2番目のスタート信号を検出した
時点からTSPの時間後にデータ信号DSがあるかどうか
を判断する(ステップS3)。この判断処理は、予め設
定されている時間tG 内に信号レベルがハイレベルにな
るかどうかを検知することによって行う。
【0044】なお、2番目のスタート信号を検出してか
らデータ信号DSの有無の検出を行うまでの間は制御部
8はタイミングを計るだけでその他には何の処理も行わ
ない。また、2番目のスタート信号を検出してからデー
タ信号DSの有無の判断を行うまでの時間TSPはチャン
ネルによって異なることは当然である。即ち、CH1の
制御部8には予めCH1に割り当てられた時間が設定さ
れており、CH2の制御部8には予めCH2に割り当て
られた時間が設定されている。更に、データ信号DSを
検出するための時間tG は任意に設定することができる
が、データ信号DSのパルス幅より広く設定されること
は当然である。
【0045】そして、時間tG に信号がハイレベルにな
れば、制御部8はデータ信号DSがあったと判断してア
ラームタイマをリセットして(ステップS4)、ステッ
プS1に戻るが、時間tG 内にハイレベルにならない場
合には制御部8はデータ信号DSは無いと判断して、そ
のままステップS1に戻る。
【0046】そして、アラームタイマがリセットされる
ことなくアラーム時間TALが経過すると、制御部8は警
報信号KSを出力する。即ち、アラームタイマは図4に
示す処理とは独立して動作しており、図4のステップS
3でデータ信号DSが検出された場合にのみリセットさ
れ(ステップS4)、アラーム時間TAL内にリセットさ
れない場合には警報信号KSが出力されるのである。
【0047】上記の処理を具体例を挙げて説明すると次
のようである。いま、ステップS1で1番目のスタート
信号の立ち上がりを検出したとすると、ステップS2で
0 +△tSS/2 後に入力信号のレベルを検出するので
あるが、このとき2番目のスタート信号を検出すればス
テップS3でデータ信号DSの検出を行うが、何等かの
原因でステップS2で2番目のスタート信号が検出され
ない場合にはステップS1に戻ることになる。
【0048】従ってこの場合には、データ信号が遮光さ
れずに受光されたとしてもデータ信号DSとは認識され
ず、ステップS1で1番目のスタート信号として認識さ
れることになる。即ち、この場合にはアラームタイマは
リセットされず、アラーム時間の計時が続行されること
になる。
【0049】しかし、ステップS2で2番目のスタート
信号が検出され、更にステップS3でデータ信号が検出
されるとステップS4でアラームタイマはリセットさ
れ、当該アラームタイマは最初から計時されることにな
る。
【0050】また、いま例えばスタート信号が二つとも
検出されず、データ信号と、次の周期の1番目のスター
ト信号が検出されたとすると、ステップS1ではデータ
信号が検出されることになるが、そのときからT0 +△
SS/2 後の信号はローレベルであるのでステップS1
に戻り、次の周期の1番目のスタート信号がステップS
1で検出されることになる。従ってこのときにも本来の
データ信号DSは受光されているのにも拘わらずアラー
ムタイマはリセットされず、計時が続行されることにな
る。
【0051】更に、いまCH1の投光器からの投光ビー
ムが遮光されているときにCH1の受光器にCH2の投
光器からの投光ビームが遮光されずに入り込んだとする
と、ステップS1でCH2の1番目のスタート信号の立
ち上がりが検出され、ステップS2で2番目のスタート
信号が検出されることになるが、その時点からCH1に
割り当てられたタイミングTSPでデータ信号DSの検出
を行ってもハイレベルを検出することはできないので、
CH1の制御部8はCH2のデータ信号DSを検出する
ことはない。
【0052】以上のようであるので、各チャンネルは独
立して警戒を行うことができるばかりでなく、他のチャ
ンネルのビームを受光したとしても、他のチャンネルの
データ信号を自己のデータ信号として誤って検出するこ
とはないものである。
【0053】また、各受光器の信号処理回路にはBPF
を設ける必要がないので安価に構成することができる。
【0054】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく
種々の変形が可能である。
【0055】例えば、上記の例では理解を容易にするこ
とを目的として2チャンネルの場合について説明した
が、データ信号DSの検出を行うためのタイミング、即
ち図4のステップS2で2番目のスタート信号をしてか
らステップS3のデータ信号DSの検出を開始するまで
の時間はチャンネル間で重複しない範囲で設定すること
ができるので、チャンネル数は2チャンネルに限定され
るものではない。
【0056】また、スタート信号の検出の精度をより向
上させるために、図4のステップS1でパルスを検出す
るに際して、そのパルス幅を検出するようにしてもよ
い。この手法によれば、スタート信号SSを検出するに
際して、上述したように1番目のスタート信号と2番目
のスタート信号との時間を検出するに加え、1番目のス
タート信号のパルス幅をも検出するので、スタート信号
SSの検出をより高精度に行うことができる。
【0057】この手法は次のような場合に有効である。
マルチビームセンサシステムにおいては図5に示すよう
な構成をとることが多い。図5はあるマルチビームセン
サシステムを真上から俯瞰した様子を示す図であるが、
投光器群51と受光器群52が対向して配置されてお
り、それに隣接して投光器群53と受光器群54が対向
して配置されている。
【0058】ここで、投光器群51と受光器群52とか
らなるシステムをシステムAとし、投光器群53と受光
器群54からなるシステムをシステムBとすると、シス
テムAの投光器群51からの投光ビーム55は受光器群
52だけに受光されるだけではなく、破線57で示すよ
うにシステムBの受光器群54に受光される場合があ
る。なお、図5において56は投光器群53からの投光
ビームを示す。
【0059】このような場合、上述した本発明のマルチ
ビームセンサシステムを適用するに際して、システムA
とシステムBとでは、駆動信号の繰り返し周期Tcy、二
つの同期信号のパルス幅△tSS、1番目のスタート信号
の立ち上がりから2番目のスタート信号の立ち上がりま
での時間T0 等を異ならせるのであるが、システムBの
受光器群54ではスタート信号を検出するに際して、図
4のステップS1でパルスの立ち上がりを検出した場合
には当該パルスのパルス幅をも検出するようにするので
ある。
【0060】このような処理を行えば、図4のステップ
S1の判断において、当該検出されたパルスが当該シス
テムに設定されたスタート信号かどうかの識別を行うこ
とができ、更にステップS2において2番目のスタート
信号までの時間を検出することになるので、より精度高
くスタート信号の検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るマルチビームセンサシステムを
2チャンネルのマルチビームセンサシステムに適用した
場合の一構成例を示す図である。
【図2】 図1の駆動回路2が各投光器に供給する駆動
信号の波形を示す図である。
【図3】 受光部3の各チャンネルの信号処理回路の構
成例を示す図である。
【図4】 制御部8の処理を示すフローチャートであ
る。
【図5】 変形例を説明するための図である。
【図6】 本出願人が先に提案したマルチビームセンサ
システムの構成例を示す図である。
【図7】 図6のにおいて各投光器に供給される駆動信
号の例を示す図である。
【図8】 図6の信号処理回路31〜34の構成例を示
す図である。
【図9】 本発明の課題を解決する一手法を説明するた
めの図である。
【図10】 本発明に係るマルチビームセンサシステム
におけるスタート信号の検出方法を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1…投光部、2…駆動回路、3…受光部、4、5…信号
処理回路、6…増幅器、7…コンパレータ、8…制御
部、20…投光部、21…駆動回路、23…チャンネル
設定回路、30…受光部、31、32、33、34…信
号処理回路、T1,T2 ,T3 ,T4 ,TR1 ,TR2
…投光器、R1 ,R2 ,R3 ,R4 …受光器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数対の投光器と受光器が対向されて配置
    されてなるマルチビームセンサシステムにおいて、 各投光器は、 所定の時間間隔をおいて設定された少なくとも二つの無
    変調のスタート信号を同時に投光すると共に、最後のス
    タート信号の後にそれぞれの投光器に割り当てられたタ
    イミングで無変調のデータ信号とを所定の周期毎に投光
    し、 各受光器は、 パルス信号の間隔を測定することによってスタート信号
    を検知し、検知したスタート信号から各受光器に割り当
    てられた所定時間後にデータ信号を検知する処理を行う
    ことを特徴とするマルチビームセンサシステム。
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