JP3552248B2 - 穀粒調整機の管理用デ−タ通信システム - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、穀粒調整機である穀粒乾燥機や籾摺選別機等のコントロ−ル・ボックスと管理機器との間を、公衆通信回線で接続し、機械の保守管理を行う穀粒調整機の管理用デ−タ通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
収穫後の穀粒を受け入れて、乾燥・籾摺選別・粒選別・計量等の一連の穀粒調整作業を、夫れ夫れ行う穀粒乾燥機,籾摺選別機,粒形選別機,計量器等があり、これらの機械には、夫れ夫れにおいて、各種センサ群から作業中の穀粒デ−タ,運転作動情報が検出されて、コントロ−ル・ボックスに入力され、コントロ−ル・ボックスから検出穀粒デ−タ,運転情報に関連した制御指令信号が、各種アクチュエ−タの調節手段に出力されて、各種アクチュエ−タが自動調節されながら穀粒調整作業がされたり、また、これら一連の複数の機械に対して、集中的なコントロ−ル装置で自動制御されながら穀粒調整作業がされるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の穀粒調整機では、その穀粒の調整処理状態、あるいは、運転状態が各種センサ群で検出されると共に、各種アクチュ−エ−タの調節手段へは、制御指令信号が出されて自動調節されながら作業がされるものの、作業に異常が生じたり、機械の故障が生じた場合に対する配慮が不十分であり、点検整備に手数がかかる等の問題があつた。
【0004】
そこで、この発明は、穀粒調整機のコントロ−ル・ボックスと管理機器との間を、公衆通信回線で接続し、管理機器からの送信情報により複数の機械の保守管理を行う管理用デ−タ通信システムの改良、即ち、複数の機械のコントロ−ル・ボックスとの間で、異常デ−タあるいは点検整備情報を送受信するにあたり、緊急度・重要度の高い異常に対するものを優先的に送受信することにより、能率的に穀粒調整作業を制御しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、このような目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。
即ち、複数の穀粒調整機2,2、…には夫れ夫れコントロール・ボックス4,4,…が設けられていて、穀粒調整機2の各種センサ群からの検出データがコントロール・ボックス4に入力され、コントロール・ボックス4から穀粒調整機2の各種アクチュエータに制御指令信号が出されて自動調節しながら穀粒調整作業がなされる穀粒調整機であって、穀粒調整機2,2,…のコントロール・ボックス4,4,…と遠隔位置にある管理ステーション6の管理機器5とを公衆通信回線7で接続し、通信機能を有するコントロール・ボックス4,4,…と管理ステーション6の管理機器5とをモデム等のデータ通信用結合手段を介して相互にデータの自動発信及び受信が可能な構成とし、穀粒調整機2,2,…のコントロール・ボックス4,4,…は検出データから異常判定のできる構成として、異常判定時には異常データを管理機器5へ送信できる構成とし、及び管理機器5は上記検出データを受けてコントロール・ボックス4では検出できない異常を検出できる機能を備え、上記コントロール・ボックス4で判定した異常及び管理機器5で判定した異常に対して管理機器5から穀粒調整機2,2,…のコントロール・ボックス4,4,…に故障の回復方法を報知できる構成とし、穀粒調整機2,2,…の複数のコントロール・ボックス4,4,…と管理機器5との間で複数の異常データの送受信状態となると、緊急・重大な異常データの方が優先的に送受信され、穀粒調整機2のコントロール・ボックス4から管理機器5側に異常データが送信されると、コントロール・ボックス4の表示装置にその内容が優先順位を付して表示されるように構成したことを特徴とする穀粒調整機の管理用データ通信システムとする。
【0006】
【作用】
複数の穀粒調整機2,2,…に夫れ夫れ設けられている各種センサ群からの検出デ−タが、夫れ夫れ当該コントロ−ル・ボックス4に入力されると共に、検出デ−タが記録され、コントロ−ル・ボックス4,4から各種検出デ−タに関連した制御指令信号が、当該穀粒調整機2の各種アクチュ−エ−タの調節手段に送られて、自動調節されながら穀粒調整作業がなされる。このような作業中において、コントロ−ル・ボックス4,4,…では、検出デ−タに対する異常判定がなされると、当該異常デ−タの内容が公衆通信回線のデ−タ通信用結合手段を介して管理機器5へ自動送信される。また、管理機器5はコントロール・ボックス4で検出できない異常を検出する。すると、管理機器5はこれら異常内容に対応する故障の回復方法・点検整備内容を選択し、当該穀粒調整機2のコントロ−ル・ボックス4に公衆通信回線7を利用して送信する。このような異常デ−タの送信及び点検整備内容の送信が複数個重複してなされる場合には、緊急・重大な異常デ−タのものが優先的に受発信されて処理される。
【0007】
【実施例】
以下、図面に示すこの発明の実施例について説明する。1は、穀粒調整機である穀粒乾燥機2,2,…、籾摺選別機3等の設置されている穀粒処理施設であり、これらの穀粒乾燥機2,,2,…,籾摺選別機3等には、自動運転をするためのコントロ−ル・ボックス4,4,…が夫れ夫れ設けられている。5は、遠隔位置にある管理ステ−ション6に設置したコンピュ−タ等の管理機器で、この管理機器5と前記コントロ−ル・ボックス4,4,…とは、公衆通信回線7を介して接続されて、公衆通信回線7の各端末には、モデム(変復調装置)8,9が設けられていて、管理機器5のコンピュ−タ及びコントロ−ル・ボックス4,4,…のデジタル送受信信号と、公衆通信回線7により送信できるアナログ信号とを相互に変換する。これらのコントロ−ル・ボックス4,4,…は、通信機能を有し、モデム8,9を介して、管理ステ−ション6の管理機器5へ、また、管理ステ−ション6の管理機器5からコントロ−ル・ボックス4,4へ、デ−タの自動発信及び着信が可能に構成されている。
【0008】
複数のコントロ−ル・ボックス4,4,…とモデム9との間には、回線切替装置10を設け、この回線切替装置10による所望の穀粒調整機のコントロ−ル・ボックスへの切替は、管理機器5側から、あるいは、穀粒調整機のコントロ−ル・ボックス4,4,…側から出力されるデジタルの切替制御信号によつて自動的に行われる。
【0009】
なお、このようにして、穀粒処理施設1のコントロ−ル・ボックス4,4,…と、管理ステ−ション6の管理機器5とを、公衆通信回線7で結ぶのであるが、一定の台数あるいは地域毎に複数の管理ステ−ション6を設け、これらの管理ステ−ション6を統括管理する総合管理ステ−ション(図示省略)に、総合管理機器(図示省略)を設置する構成としてもよい。
【0010】
穀粒乾燥機2,2,…,籾摺選別機3には、夫れ夫れ乾燥運転制御用・籾摺運転制御用のコントロ−ル・ボックス4,4,…が設けられている。この穀粒乾燥機2,2,…には、乾燥作業中の穀粒水分を検出する水分センサ,乾燥作業中の穀粒温度を検出する穀温センサ,調湿室の穀粒張込量を検出する張込量センサ,循環中の穀粒の詰り状態を検出する穀粒詰りセンサ,バ−ナの燃焼状態を監視する炎センサ等の各種センサ群が設けられていて、これらの各種センサ群からの検出デ−タが、コントロ−ル・ボックス4内の制御部,演算部及びレジスタ部からなるCPU並びにプログラムメモリ及び演算用メモリのメモリ部から構成されている演算制御部(図示省略)に入力されて記録される。しかして、検出デ−タと制御基準情報とが比較されて、演算制御部から必要な制御指令信号が、バ−ナの燃焼用空気量を調節する燃焼用風量調節モ−タ,バ−ナの燃料を調節する燃料調節モ−タ,乾燥済穀粒の繰出量を調節する繰出モ−タ等の各種アクチュエ−タ調節用のモ−タ群へ出力される。
【0011】
このような作業中に、検出デ−タは演算制御部内の異常基準情報と比較され、異常と判断される場合には、異常内容及びその異常内容に関連したセンサ群で検出されたデ−タが、自動的に公衆通信回線7を経由して、管理機器5に通信される構成である(なお、その際に他のデ−タも同じに送信してもよい。)。また、これらのコントロ−ル・ボックス4に記録されたデ−タは、管理機器5からの指令により定期的に管理機器5へ送信されて、管理機器5において、センサ群の検出デ−タと異常判定基準情報とが比較されて、異常の検知あるいは予知する構成とし、異常と判定した場合には、その都度異常の回復方法や点検整備方法が当該コントロ−ル・ボックス4に送信されてり、あるいは、異常予知の検知に基づいて、部品の交換メッセ−ジ,交換時期が送信される構成としてもよい。
【0012】
前述の回線切替装置10は、割込み通信機能を有し、一方の穀粒乾燥機2に異常が発生して、当該穀粒乾燥機2のコントロ−ル・ボックス4と管理機器5とが送信中であつても、他方の穀粒乾燥機2で後から異常が発生した場合でも、例えば、火災等の重大な事故につながる怖れのある緊急且つ重要度の高いものであるときには、後発のコントロ−ル・ボックス4の回線が割込み処理されて、管理機器5に優先的に接続され、異常情報及び回復情報の授受が優先してなされる構成である。なお、軽微あるいは通常の異常で、運転が継続できる場合には、当該コントロ−ル・ボックス4からの制御指令信号で当該穀粒乾燥機2は運転が継続され、また、重大な異常の場合には、当該コントロ−ル・ボックス4からの制御指令信号により、運転が停止される構成である。
【0013】
次に、穀粒乾燥機2,籾摺選別機3のコントロ−ル・ボックス4,4,…及び管理機器5について、異常時の処理内容について説明する。管理機器5側においては、定期的にあるいは必要に応じて、穀粒処理施設1の穀粒乾燥機2,2,…,籾摺選別機3の運転デ−タを公衆通信回線7を介して収集し、デ−タシ−トやグラフを作成できる構成である。また、穀粒乾燥機2,2,…,籾摺選別機3のコントロ−ル・ボックス4,4,…側では、管理機器5からの要求に応じて、各種センサ群からの検出デ−タを随時転送できる。このようにして管理機器5に収集されたデ−タは分析され、コントロ−ル・ボックス4では発見できない異常を発見した場合には、すぐにコントロ−ル・ボックス4へ異常報知がなされたり、異常の回復措置方法が送信されたり、異常予知及び異常回避方法等が送信される。なお、コントロ−ル・ボックス4への異常報知の内容が、コントロ−ル・ボックス4の表示装置(図示省略)に表示できる構成とすれば、穀粒調整機のオペレ−タも異常内容を知ることができて、回復作業に好都合である。
【0014】
この実施例では、穀粒調整機に異常発生の判定は、各種センサ群からの検出デ−タとコントロ−ル・ボックス4内の演算制御部(図示省略)の異常判定基準値とを比較することにより行うが、検出デ−タが異常判定基準値に接近すると、異常発生の近い予知的な警報を発する構成としておくのもよい。なお、この実施例では、コントロ−ル・ボックス4の演算制御部(図示省略)に異常判定をする機能をもたしているが、管理機器5側にだけ異常判定機能をもたせてもよい。
【0015】
穀粒調整機のコントロ−ル・ボックス4から管理機器5側に異常デ−タが送信されると、予め定められている点検個所・点検方法及び修理方法等が、公衆通信回線7を経て穀粒調整機のコントロ−ル・ボックス4側に送信され、コントロ−ル・ボックス4の表示装置(図示省略)にその内容が優先順序を付して、あるいは、付さずに表示される。
【0016】
【発明の効果】
この発明は、上述のように構成されているので、穀粒調整機の各種アクチューエータが自動調節されながら穀粒調整作業中において、コントロール・ボックス4,4,…で異常の発生を検出し、またはコントロール・ボックス4,4,…では検出できない異常を検出すると、当該異常データの内容が公衆通信回線7のモデム9,8を介して管理機器5へ自動送信され、管理機器5は異常内容に対応する故障の回復方法・点検整備内容を選択し、当該穀粒調整機のコントロール・ボックス4に公衆通信回線7を利用して送信され、その際に、異常データの送信及び点検整備内容等の送受信が複数個重複してなされ、緊急・重大な異常データのものが優先的に受発信されて処理され、作業員は優先順位を付して表示される異常の確認しながら、該緊急・重要度の高い異常から順次処理できて、能率的に穀粒調整作業をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置全体を示すブロック図
【符号の説明】
1 穀粒処理施設
2 穀粒乾燥機
3 籾摺選別機
4 コントロ−ル・ボックス
5 管理機器
6 管理ステ−ション
7 公衆通信回線
8 モデム(変復調装置)
9 モデム
10 回線切替装置
【産業上の利用分野】
この発明は、穀粒調整機である穀粒乾燥機や籾摺選別機等のコントロ−ル・ボックスと管理機器との間を、公衆通信回線で接続し、機械の保守管理を行う穀粒調整機の管理用デ−タ通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
収穫後の穀粒を受け入れて、乾燥・籾摺選別・粒選別・計量等の一連の穀粒調整作業を、夫れ夫れ行う穀粒乾燥機,籾摺選別機,粒形選別機,計量器等があり、これらの機械には、夫れ夫れにおいて、各種センサ群から作業中の穀粒デ−タ,運転作動情報が検出されて、コントロ−ル・ボックスに入力され、コントロ−ル・ボックスから検出穀粒デ−タ,運転情報に関連した制御指令信号が、各種アクチュエ−タの調節手段に出力されて、各種アクチュエ−タが自動調節されながら穀粒調整作業がされたり、また、これら一連の複数の機械に対して、集中的なコントロ−ル装置で自動制御されながら穀粒調整作業がされるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の穀粒調整機では、その穀粒の調整処理状態、あるいは、運転状態が各種センサ群で検出されると共に、各種アクチュ−エ−タの調節手段へは、制御指令信号が出されて自動調節されながら作業がされるものの、作業に異常が生じたり、機械の故障が生じた場合に対する配慮が不十分であり、点検整備に手数がかかる等の問題があつた。
【0004】
そこで、この発明は、穀粒調整機のコントロ−ル・ボックスと管理機器との間を、公衆通信回線で接続し、管理機器からの送信情報により複数の機械の保守管理を行う管理用デ−タ通信システムの改良、即ち、複数の機械のコントロ−ル・ボックスとの間で、異常デ−タあるいは点検整備情報を送受信するにあたり、緊急度・重要度の高い異常に対するものを優先的に送受信することにより、能率的に穀粒調整作業を制御しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、このような目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。
即ち、複数の穀粒調整機2,2、…には夫れ夫れコントロール・ボックス4,4,…が設けられていて、穀粒調整機2の各種センサ群からの検出データがコントロール・ボックス4に入力され、コントロール・ボックス4から穀粒調整機2の各種アクチュエータに制御指令信号が出されて自動調節しながら穀粒調整作業がなされる穀粒調整機であって、穀粒調整機2,2,…のコントロール・ボックス4,4,…と遠隔位置にある管理ステーション6の管理機器5とを公衆通信回線7で接続し、通信機能を有するコントロール・ボックス4,4,…と管理ステーション6の管理機器5とをモデム等のデータ通信用結合手段を介して相互にデータの自動発信及び受信が可能な構成とし、穀粒調整機2,2,…のコントロール・ボックス4,4,…は検出データから異常判定のできる構成として、異常判定時には異常データを管理機器5へ送信できる構成とし、及び管理機器5は上記検出データを受けてコントロール・ボックス4では検出できない異常を検出できる機能を備え、上記コントロール・ボックス4で判定した異常及び管理機器5で判定した異常に対して管理機器5から穀粒調整機2,2,…のコントロール・ボックス4,4,…に故障の回復方法を報知できる構成とし、穀粒調整機2,2,…の複数のコントロール・ボックス4,4,…と管理機器5との間で複数の異常データの送受信状態となると、緊急・重大な異常データの方が優先的に送受信され、穀粒調整機2のコントロール・ボックス4から管理機器5側に異常データが送信されると、コントロール・ボックス4の表示装置にその内容が優先順位を付して表示されるように構成したことを特徴とする穀粒調整機の管理用データ通信システムとする。
【0006】
【作用】
複数の穀粒調整機2,2,…に夫れ夫れ設けられている各種センサ群からの検出デ−タが、夫れ夫れ当該コントロ−ル・ボックス4に入力されると共に、検出デ−タが記録され、コントロ−ル・ボックス4,4から各種検出デ−タに関連した制御指令信号が、当該穀粒調整機2の各種アクチュ−エ−タの調節手段に送られて、自動調節されながら穀粒調整作業がなされる。このような作業中において、コントロ−ル・ボックス4,4,…では、検出デ−タに対する異常判定がなされると、当該異常デ−タの内容が公衆通信回線のデ−タ通信用結合手段を介して管理機器5へ自動送信される。また、管理機器5はコントロール・ボックス4で検出できない異常を検出する。すると、管理機器5はこれら異常内容に対応する故障の回復方法・点検整備内容を選択し、当該穀粒調整機2のコントロ−ル・ボックス4に公衆通信回線7を利用して送信する。このような異常デ−タの送信及び点検整備内容の送信が複数個重複してなされる場合には、緊急・重大な異常デ−タのものが優先的に受発信されて処理される。
【0007】
【実施例】
以下、図面に示すこの発明の実施例について説明する。1は、穀粒調整機である穀粒乾燥機2,2,…、籾摺選別機3等の設置されている穀粒処理施設であり、これらの穀粒乾燥機2,,2,…,籾摺選別機3等には、自動運転をするためのコントロ−ル・ボックス4,4,…が夫れ夫れ設けられている。5は、遠隔位置にある管理ステ−ション6に設置したコンピュ−タ等の管理機器で、この管理機器5と前記コントロ−ル・ボックス4,4,…とは、公衆通信回線7を介して接続されて、公衆通信回線7の各端末には、モデム(変復調装置)8,9が設けられていて、管理機器5のコンピュ−タ及びコントロ−ル・ボックス4,4,…のデジタル送受信信号と、公衆通信回線7により送信できるアナログ信号とを相互に変換する。これらのコントロ−ル・ボックス4,4,…は、通信機能を有し、モデム8,9を介して、管理ステ−ション6の管理機器5へ、また、管理ステ−ション6の管理機器5からコントロ−ル・ボックス4,4へ、デ−タの自動発信及び着信が可能に構成されている。
【0008】
複数のコントロ−ル・ボックス4,4,…とモデム9との間には、回線切替装置10を設け、この回線切替装置10による所望の穀粒調整機のコントロ−ル・ボックスへの切替は、管理機器5側から、あるいは、穀粒調整機のコントロ−ル・ボックス4,4,…側から出力されるデジタルの切替制御信号によつて自動的に行われる。
【0009】
なお、このようにして、穀粒処理施設1のコントロ−ル・ボックス4,4,…と、管理ステ−ション6の管理機器5とを、公衆通信回線7で結ぶのであるが、一定の台数あるいは地域毎に複数の管理ステ−ション6を設け、これらの管理ステ−ション6を統括管理する総合管理ステ−ション(図示省略)に、総合管理機器(図示省略)を設置する構成としてもよい。
【0010】
穀粒乾燥機2,2,…,籾摺選別機3には、夫れ夫れ乾燥運転制御用・籾摺運転制御用のコントロ−ル・ボックス4,4,…が設けられている。この穀粒乾燥機2,2,…には、乾燥作業中の穀粒水分を検出する水分センサ,乾燥作業中の穀粒温度を検出する穀温センサ,調湿室の穀粒張込量を検出する張込量センサ,循環中の穀粒の詰り状態を検出する穀粒詰りセンサ,バ−ナの燃焼状態を監視する炎センサ等の各種センサ群が設けられていて、これらの各種センサ群からの検出デ−タが、コントロ−ル・ボックス4内の制御部,演算部及びレジスタ部からなるCPU並びにプログラムメモリ及び演算用メモリのメモリ部から構成されている演算制御部(図示省略)に入力されて記録される。しかして、検出デ−タと制御基準情報とが比較されて、演算制御部から必要な制御指令信号が、バ−ナの燃焼用空気量を調節する燃焼用風量調節モ−タ,バ−ナの燃料を調節する燃料調節モ−タ,乾燥済穀粒の繰出量を調節する繰出モ−タ等の各種アクチュエ−タ調節用のモ−タ群へ出力される。
【0011】
このような作業中に、検出デ−タは演算制御部内の異常基準情報と比較され、異常と判断される場合には、異常内容及びその異常内容に関連したセンサ群で検出されたデ−タが、自動的に公衆通信回線7を経由して、管理機器5に通信される構成である(なお、その際に他のデ−タも同じに送信してもよい。)。また、これらのコントロ−ル・ボックス4に記録されたデ−タは、管理機器5からの指令により定期的に管理機器5へ送信されて、管理機器5において、センサ群の検出デ−タと異常判定基準情報とが比較されて、異常の検知あるいは予知する構成とし、異常と判定した場合には、その都度異常の回復方法や点検整備方法が当該コントロ−ル・ボックス4に送信されてり、あるいは、異常予知の検知に基づいて、部品の交換メッセ−ジ,交換時期が送信される構成としてもよい。
【0012】
前述の回線切替装置10は、割込み通信機能を有し、一方の穀粒乾燥機2に異常が発生して、当該穀粒乾燥機2のコントロ−ル・ボックス4と管理機器5とが送信中であつても、他方の穀粒乾燥機2で後から異常が発生した場合でも、例えば、火災等の重大な事故につながる怖れのある緊急且つ重要度の高いものであるときには、後発のコントロ−ル・ボックス4の回線が割込み処理されて、管理機器5に優先的に接続され、異常情報及び回復情報の授受が優先してなされる構成である。なお、軽微あるいは通常の異常で、運転が継続できる場合には、当該コントロ−ル・ボックス4からの制御指令信号で当該穀粒乾燥機2は運転が継続され、また、重大な異常の場合には、当該コントロ−ル・ボックス4からの制御指令信号により、運転が停止される構成である。
【0013】
次に、穀粒乾燥機2,籾摺選別機3のコントロ−ル・ボックス4,4,…及び管理機器5について、異常時の処理内容について説明する。管理機器5側においては、定期的にあるいは必要に応じて、穀粒処理施設1の穀粒乾燥機2,2,…,籾摺選別機3の運転デ−タを公衆通信回線7を介して収集し、デ−タシ−トやグラフを作成できる構成である。また、穀粒乾燥機2,2,…,籾摺選別機3のコントロ−ル・ボックス4,4,…側では、管理機器5からの要求に応じて、各種センサ群からの検出デ−タを随時転送できる。このようにして管理機器5に収集されたデ−タは分析され、コントロ−ル・ボックス4では発見できない異常を発見した場合には、すぐにコントロ−ル・ボックス4へ異常報知がなされたり、異常の回復措置方法が送信されたり、異常予知及び異常回避方法等が送信される。なお、コントロ−ル・ボックス4への異常報知の内容が、コントロ−ル・ボックス4の表示装置(図示省略)に表示できる構成とすれば、穀粒調整機のオペレ−タも異常内容を知ることができて、回復作業に好都合である。
【0014】
この実施例では、穀粒調整機に異常発生の判定は、各種センサ群からの検出デ−タとコントロ−ル・ボックス4内の演算制御部(図示省略)の異常判定基準値とを比較することにより行うが、検出デ−タが異常判定基準値に接近すると、異常発生の近い予知的な警報を発する構成としておくのもよい。なお、この実施例では、コントロ−ル・ボックス4の演算制御部(図示省略)に異常判定をする機能をもたしているが、管理機器5側にだけ異常判定機能をもたせてもよい。
【0015】
穀粒調整機のコントロ−ル・ボックス4から管理機器5側に異常デ−タが送信されると、予め定められている点検個所・点検方法及び修理方法等が、公衆通信回線7を経て穀粒調整機のコントロ−ル・ボックス4側に送信され、コントロ−ル・ボックス4の表示装置(図示省略)にその内容が優先順序を付して、あるいは、付さずに表示される。
【0016】
【発明の効果】
この発明は、上述のように構成されているので、穀粒調整機の各種アクチューエータが自動調節されながら穀粒調整作業中において、コントロール・ボックス4,4,…で異常の発生を検出し、またはコントロール・ボックス4,4,…では検出できない異常を検出すると、当該異常データの内容が公衆通信回線7のモデム9,8を介して管理機器5へ自動送信され、管理機器5は異常内容に対応する故障の回復方法・点検整備内容を選択し、当該穀粒調整機のコントロール・ボックス4に公衆通信回線7を利用して送信され、その際に、異常データの送信及び点検整備内容等の送受信が複数個重複してなされ、緊急・重大な異常データのものが優先的に受発信されて処理され、作業員は優先順位を付して表示される異常の確認しながら、該緊急・重要度の高い異常から順次処理できて、能率的に穀粒調整作業をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置全体を示すブロック図
【符号の説明】
1 穀粒処理施設
2 穀粒乾燥機
3 籾摺選別機
4 コントロ−ル・ボックス
5 管理機器
6 管理ステ−ション
7 公衆通信回線
8 モデム(変復調装置)
9 モデム
10 回線切替装置
Claims (1)
- 複数の穀粒調整機2,2、…には夫れ夫れコントロール・ボックス4,4,…が設けられていて、穀粒調整機2の各種センサ群からの検出データがコントロール・ボックス4に入力され、コントロール・ボックス4から穀粒調整機2の各種アクチュエータに制御指令信号が出されて自動調節しながら穀粒調整作業がなされる穀粒調整機であって、穀粒調整機2,2,…のコントロール・ボックス4,4,…と遠隔位置にある管理ステーション6の管理機器5とを公衆通信回線7で接続し、通信機能を有するコントロール・ボックス4,4,…と管理ステーション6の管理機器5とをモデム等のデータ通信用結合手段を介して相互にデータの自動発信及び受信が可能な構成とし、穀粒調整機2,2,…のコントロール・ボックス4,4,…は検出データから異常判定のできる構成として、異常判定時には異常データを管理機器5へ送信できる構成とし、及び管理機器5は上記検出データを受けてコントロール・ボックス4では検出できない異常を検出できる機能を備え、上記コントロール・ボックス4で判定した異常及び管理機器5で判定した異常に対して管理機器5から穀粒調整機2,2,…のコントロール・ボックス4,4,…に故障の回復方法を報知できる構成とし、穀粒調整機2,2,…の複数のコントロール・ボックス4,4,…と管理機器5との間で複数の異常データの送受信状態となると、緊急・重大な異常データの方が優先的に送受信され、穀粒調整機2のコントロール・ボックス4から管理機器5側に異常データが送信されると、コントロール・ボックス4の表示装置にその内容が優先順位を付して表示されるように構成したことを特徴とする穀粒調整機の管理用データ通信システム。
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JP16989493A JP3552248B2 (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 穀粒調整機の管理用デ−タ通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP16989493A JP3552248B2 (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 穀粒調整機の管理用デ−タ通信システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0730676A JPH0730676A (ja) | 1995-01-31 |
JP3552248B2 true JP3552248B2 (ja) | 2004-08-11 |
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ID=15894941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP16989493A Expired - Fee Related JP3552248B2 (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 穀粒調整機の管理用デ−タ通信システム |
Country Status (1)
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