JP3550774B2 - 自動車の組立方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、センタピラーと、このセンタピラーを挟んで前後にドアを有する自動車の組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の自動車の組立方法として、ボディを組み立てる車体工程と、それに塗装する塗装工程と、塗装後に艤装処理を施して組み付ける組付工程とを備えるものが知られている(例えば、特開平4−310485号公報参照)。このものでは、車体工程においてセンタピラー及び前後のドアを取付けた状態でボディ組立体を組み立て、このセンタピラー等が取付けられた状態で塗装工程を行い、組付工程において塗装処理後のボディ組立体から前後の両ドア及びセンタピラーを取り外し、取り外した各ドア及びセンタピラーと、残りのボディ組立体とにそれぞれ艤装処理を施し、その艤装処理後のボディ組立体に上記センタピラー及び両ドアを組み付けるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の自動車の組立方法においては、塗装工程をセンタピラーが取付けられた状態で行っているため、ボディに取付けられるセンタピラー側の接合部と、このセンタピラーが取付けられるボディ側の接合部との両接合部に対する本来の塗装処理を行うことができず、上記両接合部が未塗装状態のまま残るため、この接合部に錆が発生するおそれがある。また、組付工程において、艤装処理ためにセンタピラーや前後のドアを取り外す必要があるため、そのための工数が必要になる上、取り外し作業により塗装工程で形成された塗装面を傷付けるおそれもある。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、センタピラーとボディとの接合部にもボディに対するものと同様の塗装処理を施して発錆のおそれを解消しつつ、省力化を図ることにある。加えて、自動車の組み立てを確実かつ効率よく行うことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、センタピラーと、このセンタピラーを挟んで前後にドアを備える自動車に対し、まず、センタピラー及びリヤドアからなるドア組立体と、そのセンタピラー及びリヤドアを除く他のボディ構成部品からなるボディ組立体とをそれぞれ組み立てる車体工程を行う。次に、この車体工程により組み立てられた上記ドア組立体と、ボディ組立体とを個別に塗装する塗装工程を行う。そして、塗装後のドア組立体と、ボディ組立体とにそれぞれ艤装処理を行い、艤装処理完了後にドア組立体のセンタピラーをボディ組立体に組み付ける組付工程を行うものである。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明における車体工程で、ボディ組立体にセンタピラーの代用となるピラー代用治具を着脱可能に取付ける。そして、上記ピラー代用治具を取付けた状態で塗装工程を行った後、組付工程での艤装処理を上記ピラー代用治具を取り外した状態で行うものである。
【0007】
また、請求項3記載の発明は、センタピラーと、このセンタピラーを挟んで前後にドアを備える自動車に対し、まず、センタピラーの代わりに、センタピラーの代用となるピラー代用治具を着脱可能に取付けてボディ組立体を組み立てる車体工程を行う。次に、この車体工程により組み立てられた上記ボディ組立体と、上記センタピラーとを個別に塗装する塗装工程を行う。そして、塗装後のボディ組立体から上記ピラー代用治具と、ドアの内、少なくともリヤドアとを取り外し、取り外した後のボディ組立体と、上記リヤドアと、塗装後のセンタピラーとにそれぞれ艤装処理を行い、艤装処理完了後にセンタピラーとリヤドアとをボディ組立体に組み付ける組付工程を行うものである。
【0008】
さらに、請求項4記載の発明は、請求項1,請求項2または請求項3記載の発明における組付工程で、センタピラーのボディ組立体への組み付けの後、そのセンタピラーとボディ組立体との接合部周囲にシーラー塗布を行うものである。
【0009】
【作用】
上記の構成により、請求項1記載の発明では、塗装工程がセンタピラー及びこれに取付けられたリヤドアからなるドア組立体と、このドア組立体を除くボディ組立体とについて個別に行われるため、ボディ組立体側のセンタピラー接合箇所及びボディ組立体へのセンタピラー側の接合箇所の両接合部にもボディに対する塗装と同様の確実な塗装が行われる。このため、上記センタピラーを取付けた状態でのボディに塗装を行う従来方法と比べ、センタピラーとボディとの接合部における錆の発生のおそれが確実に解消される。しかも、当初からドア組立体とボディ組立体とを個別に組み立てて、塗装処理を行うことから、組付工程においてセンタピラーやフロントドアを取り外す必要がなく、従来の組立方法と比べ、組付工程における上記センタピラーやフロントドアの取り外し作業について省力化が図られる。その上、組付工程におけるボディ組立体は上記のドア組立体の部分がすでになく、フロントドアを開けることにより車室内に連通する大開口が形成されるため、この大開口を通してボディ組立体の車室内への艤装処理が容易かつ確実に行われる。
【0010】
請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の発明による作用に加えて、ボディ組立体についての塗装工程がピラー代用治具をボディ組立体に取付けた状態で行われるため、上記ピラー代用治具によりボディ組立体の上記大開口の前後中間位置が上下に連結され、このピラー代用治具によってボディ組立体の塗装処理に際しての熱変形発生の防止が確実に行われる。
【0011】
また、請求項3記載の発明では、センタピラーの代わりにピラー代用治具がボディ組立体に取付けられた状態で塗装工程が行われるため、上記の如く塗装工程におけるボディ組立体の熱変形発生防止が確実に行われる上、ボディ組立体とは別にセンタピラー単独で塗装工程が行われるため、そのセンタピラーの全面に対する塗装処理が可能になる。
【0012】
さらに、請求項4記載の発明では、上記請求項1,請求項2または請求項3記載の発明による作用に加えて、センタピラーとボディ組立体との接合後に、その接合部周囲の境界部分に対してシーラー塗装が行われるため、そのセンタピラーとボディ組立体との接合箇所における錆の発生防止がより確実になる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。
【0014】
本実施例は、センタピラーと、このセンタピラーの前後にそれぞれドアを有するいわゆる4ドア型式の乗用車の組立方法について適用したものであり、車体工程と、塗装工程と、組付工程とを順次行うことを基本構成として備え、その塗装工程において、センタピラーと、センタピラーを除いたボディ組立体との二者を互いに別個に塗装処理することを特徴とするものである。そして、その個別に塗装を行う態様において、以下説明の第1〜第3の各実施例がある。
【0015】
<第1実施例>
図1は、本発明の第1実施例に係る組立方法の工程図を示し、この第1実施例は同図に示す車体工程P1 と、塗装工程P2 と、組付工程P3 とを備えるものである。
【0016】
車体工程P1 においては、ボディ組立体1と、リヤドア組立体(以下、Rドア組立体と略称する)2との二者について組み立てを行う。上記ボディ組立体1は、図2にも示すように、ボディシェル11に対しフロントフェンダ(Fフェンダ)12、ボンネット13、トランクリッド14及びフロントドア(以下、Fドアと略称する)15をそれぞれ取付けることにより組み立てを行う。また、上記Rドア組立体2は、図3にも示すように、センタピラー21に対しリヤドア(以下、Rドアと略称する)を取付けることにより組み立てを行う。
【0017】
塗装工程P2 においては、上記ボディ組立体1に対する塗装工程3と、Rドア組立体2に対する塗装工程4とを互いに個別に行う。この塗装工程3,4では、それぞれ個別に、図4に示すように化成処理31の後に、下塗り32、シーラー塗布によるアンダーコート33、中塗り34、そして、上塗り35が、順次行われる。これにより、後の組付工程でセンタピラー21が取付けられる上記ボディ組立体1のルーフ側接合部11a及びフロア側接合部11b(図2参照)と、この各接合部11a,11bに取付けられる上記センタピラー21の上下端側の両接合部21a,21bとにも、上記のボディ組立体1に対する塗膜と同じ塗膜が形成される。
【0018】
組付工程P3 においては、上記の塗装工程P2 を経た後のボディ組立体1とRドア組立体2とについて、まず、艤装処理を行う。この艤装処理では、上記ボディ組立体1に対するボディ主要部艤装工程5と、上記Rドア組立体2のセンタピラー21からRドア22を取り外した後のセンタピラー21に対するセンタピラー艤装工程6と、上記の取り外したRドア22に対するRドア艤装工程7とが行われる。上記ボディ主要部艤装工程5では、Fドア15を開状態にすることにより形成される大開口部16を通して車室内部に対する計器パネル、各種ライニング、フロントシートやリヤシート等の組み付け等と、Fドア15に対するウインドレギュレータ、ガラスやトリム等の組み付けとを行う。一方、上記センタピラー艤装工程6では、トリム、シートベルトリトラクタ、ハーネスやストライカ等の組み付けを行い、また、Rドア艤装工程7では、ウインドレギュレータ、ガラスやトリム等の組み付けを行う。
【0019】
次に、艤装処理後のRドア22を、艤装処理後のセンタピラー21に取付けてRドア完成体とし、そのRドア完成体を艤装処理後のボディ組立体1に取付けるRドア完成体組付工程8を行う。このRドア完成体組付工程8は、上記Rドア完成体のセンタピラー21の上下端部の接合部21a,21bをボディシェル11側の上下の接合部11a,11bに対して取付けることにより行う。その取付けは、図5に一側のものを例示するようにセンタピラー側接合部21bをボディシェル側接合部11bに嵌め合わせてボルト17を捩じ込んで締結することにより行い、これにより、両接合部21b,11bを互いに密着させる。
【0020】
そして、最後に、上記センタピラー21の各接合部21a,21bと、この各接合部21a,21bが取付けられたボディシェル11側の各接合部11a,11bとの接合境界部18(図5参照)にシーラー塗布を行うシーラー塗布工程9を行う。
【0021】
このような構成の第1実施例の場合、塗装工程P1 が、センタピラー21及びこれに取付けられたRドア22からなるドア組立体2に対する塗装工程4と、このドア組立体2が取り除かれた状態のボディ組立体1に対する塗装工程3とについて個別に行われるため、ボディ組立体1側のセンタピラー用接合部11a,11bと、ボディ組立体1へのセンタピラー21側の接合部21a,21bとにボディ組立体1に形成される塗膜と同じ塗膜を形成することができる。このため、上記センタピラー21を取付けた状態でのボディに塗装を行う従来の組立方法と比べ、センタピラー21とボディシェル11との各接合部11a,21a、11b,21bにおける錆の発生のおそれを確実に解消することができる。
【0022】
しかも、当初の車体工程P1 の段階からボディ組立体1とRドア組立体2とに分けて組み立てて塗装工程P2 を経て組付工程P3 に流すことから、組付工程P3 においてセンタピラー21やFドア15を取り外す必要がなく、従来の組立方法と比べ、省力化を図ることができる。
【0023】
その上、組付工程P3 におけるボディ主要部艤装工程5をRドア組立体2が除かれた大開口部16を通してボディ組立体1の車室内への艤装処理を行うことができ、その艤装処理の支障となることはなくその艤装処理を容易かつ確実に行うことができる。
【0024】
さらに、Rドア完成体のボディ組立体1への組み付け後に、シーラー塗布工程9を行っているため、センタピラー21とボディシェル11との各接合部11a,21a、11b,21bにおける錆の発生のおそれをより確実に解消することができる。
【0025】
<第2実施例>
図6は、本発明の第2実施例に係る組立方法の工程図を示し、この第2実施例は同図に示す車体工程P1aと、塗装工程P2aと、組付工程P3aとを備えるものである。なお、第1実施例と同様構成のものについては、同一の部材もしくは工程には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0026】
車体工程P1aにおいては、ボディ組立体1aと、第1実施例と同様構成のRドア組立体2との二者について組み立てを行う。上記ボディ組立体1aは、図7にも示すように、ボディシェル11に対しFフェンダ12、ボンネット13、トランクリッド14及びFドア15をそれぞれ取付け、これに加えて後述のセンタピラー21と同様形状及び強度を有するピラー代用治具19を取付けることにより組み立てを行う。
【0027】
塗装工程P2aにおいては、上記ボディ組立体1aに対する塗装工程3と、Rドア組立体2に対する塗装工程4とを、第1実施例と同様に互いに個別に行う。
【0028】
組付工程P3aにおいては、上記の塗装工程P2aを経た後のボディ組立体1aからピラー代用治具19を取り外すピラー代用治具取り外し工程20を行った後、そのピラー代用治具19を取り外した状態のボディ組立体1aに対しボディ主要部艤装工程5を、上記Rドア組立体2のセンタピラー21からRドア22を取り外した後のセンタピラー21に対しセンタピラー艤装工程6を、上記の取り外したRドア22に対しRドア艤装工程7とをそれぞれ第1実施例と同様に行う。
【0029】
次に、艤装処理後のRドア22を、艤装処理後のセンタピラー21に取付けてRドア完成体とし、そのRドア完成体を艤装処理後のボディ組立体1に取付けるRドア完成体組付工程8を行い、最後に、シーラー塗布工程9を行う。
【0030】
そして、本第2実施例の場合、第1実施例の場合と同様の作用,効果に加えて、ボディ組立体1aについての塗装工程P2aがピラー代用治具19を取付けた状態で行われるため、上記ピラー代用治具19によりボディ組立体1aの大開口部16が前後中間位置で上下に連結され、このピラー代用治具19によってボディ組立体1aの塗装工程3に際しての熱変形発生防止を確実に行うことができる。これにより、ボディ組立体1aのRドア完成体の取付部の精度が確保され、上記ピラー代用治具19の取り外し後に行うRドア完成体の取付けを容易かつ確実に行うことができる。
【0031】
<第3実施例>
図8は、本発明の第3実施例に係る組立方法の工程図を示し、この第3実施例は同図に示す車体工程P1bと、塗装工程P2bと、組付工程P3bとを備えるものである。なお、第1実施例と同様構成のものについては、同一の部材もしくは工程には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0032】
車体工程P1bにおいては、ボディ組立体1bと、センタピラー21単体(図9参照)との二者について組み立てを行う。上記ボディ組立体1bは、図10にも示すように、ボディシェル11に対しFフェンダ12、ボンネット13、トランクリッド14及びFドア15をそれぞれ取付け、これに加えて後述のセンタピラー21と同様形状及び強度を有するピラー代用治具19を取付け、さらに、そのピラー代用治具19にRドア22を取付けることにより組み立てを行う。
【0033】
塗装工程P2bにおいては、上記ボディ組立体1bに対する塗装工程3と、センタピラー21に対する塗装工程4bとを、第1実施例と同様の塗装処理により互いに個別に行う(図4参照)。
【0034】
組付工程P3bにおいては、上記の塗装工程P2bを経た後のボディ組立体1bからピラー代用治具19を取り外すピラー代用治具取外し工程20と、Rドア22を取り外すRドア取外し工程23とを、まず行う。そして、上記ピラー代用治具19及びRドア22を取り外した状態のボディ組立体1bに対しボディ主要部艤装工程5を、上記の塗装工程4bを経た後のセンタピラー21に対しセンタピラー艤装工程6を、上記の取り外したRドア22に対しRドア艤装工程7をそれぞれ第1実施例と同様に行う。なお、上記ピラー代用治具取外し工程20で取り外されたピラー代用治具19は車体工程P1bに戻されて再使用される。
【0035】
次に、艤装処理後のRドア22を、艤装処理後のセンタピラー21に取付けてRドア完成体とし、そのRドア完成体を艤装処理後のボディ組立体1に取付けるRドア完成体組付工程8を行い、最後に、シーラー塗布工程9を行う。
【0036】
そして、本第3実施例の場合、塗装工程3におけるボディ組立体1bがピラー代用治具19を取付けた状態ではあっても、組付工程P3bにおいて最終的に取付けられる本来のセンタピラー21が塗装工程4bによりそれ単独で塗装されるため、上下端部の両接合部21a,21bを含めてセンタピラー21の全面に、ボディ組立体1に形成される塗膜と同じ塗膜を形成することができる。このため、上記センタピラー21自体を取付けた状態でのボディに塗装を行う従来の組立方法と比べ、上記のセンタピラー21側の両接合部21a,21bに上記の塗膜が形成されている分、センタピラー21とボディシェル11との各接合部11a,21a、11b,21bにおける錆の発生のおそれを解消することができる。
【0037】
また、本第3実施例の場合、第2実施例と同様にボディ組立体1bについての塗装工程3がピラー代用治具19を取付けた状態で行われる上、さらに、Rドア22も取付けられた状態で行われるため、上記塗装工程3に際してのボディ組立体1bの熱変形発生防止をより確実に図ることができ、ボディ組立体1bの精度をより高く保った状態で、後の組付工程P3bを行うことができる。これにより、上記組付工程P3bでのドア完成体組付工程8におけるRドア完成体の取付けをより容易かつ確実に行うことができる。
【0038】
なお、本第3実施例においても、Rドア完成体のボディ組立体1bへの組み付け後に、シーラー塗布工程9を行っているため、センタピラー21とボディシェル11との各接合部11a,21a、11b,21bにおける錆の発生のおそれをより確実に解消することができる。
【0039】
<他の態様例>
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含するものである。すなわち、上記第3実施例では、組付工程P3bでボディ組立体1bからピラー代用治具19の他にRドア22をのみ取り外しているが(Rドア取外し工程23)、これに限らず、そのRドア22に加えて、例えばFドア15も取り外してもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明における自動車の組立方法によれば、塗装工程を、センタピラー及びこれに取付けられたリヤドアからなるドア組立体と、このドア組立体を除くボディ組立体とについて個別に行うようにしているため、ボディ組立体側のセンタピラー接合箇所及びボディ組立体へのセンタピラー側の接合箇所の両接合部にもボディに対する塗装と同様の塗装を行うことができ、このため、上記センタピラーを取付けた状態でのボディに塗装を行う従来方法と比べ、センタピラーとボディとの接合部における錆の発生のおそれを確実に解消することができる。しかも、当初からドア組立体とボディ組立体とを個別に組み立てて、塗装処理を行うようにしているため、組付工程において艤装処理のためにセンタピラーやフロントドアを取り外す必要がなく、従来の組立方法と比べ、組付工程における省力化を図ることができる。その上、組付工程におけるボディ組立体には、上記のドア組立体の部分がすでになく、フロントドアを開けることにより車室内に連通する大開口部が形成されるため、この大開口部を通してボディ組立体の車室内への艤装処理を容易かつ確実に行うことができる。
【0041】
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明による効果に加えて、ボディ組立体についての塗装工程を、ピラー代用治具をボディ組立体に取付けてボディ組立体の上記大開口部の前後中間位置を上下に連結した状態で行うようにしているため、上記ピラー代用治具によってボディ組立体の塗装処理に際しての熱変形発生の防止を確実に図ることができ、後の組付工程におけるドア組立体のボディ組立体への組み付けを容易かつ確実に行うことができる。
【0042】
また、請求項3記載の発明によれば、塗装工程を、ボディ組立体と、これとは別にセンタピラー単独とを互いに個別に行うようにしているため、そのセンタピラーのボディ組立体への接合箇所をも含めたセンタピラーの全面にボディと同様の強固な塗膜を付着させることができ、上記センタピラーを取付けた状態でのボディに塗装を行う従来方法と比べ、上記センタピラーとボディとの接合部における錆の発生のおそれを確実に解消することができる。しかも、上記ボディ組立体に対する塗装工程を、上記センタピラーの代わりにピラー代用治具をボディ組立体に取付けた状態で行うようにしているため、請求項2記載の発明による効果の欄て説明した如く塗装工程におけるボディ組立体の熱変形発生防止を確実に行うことができ、艤装処理後のセンタピラー及びドアのボディ組立体への組み付けを容易かつ確実に行うことができる。
【0043】
さらに、請求項4記載の発明によれば、上記請求項1,請求項2または請求項3記載の発明による効果に加えて、センタピラーとボディ組立体との接合後に、その接合部周囲の境界部分に対してシーラー塗装を行うようにしているため、そのセンタピラーとボディ組立体との接合箇所における錆の発生防止をより確実に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す工程説明図である。
【図2】第1実施例のボディ組立体を示す側面図である。
【図3】第1実施例のRドア組立体を示す側面図である。
【図4】第1実施例の塗装工程を示す工程説明図である。
【図5】センタピラーとボディシェルとの接合部分の分解断面図である。
【図6】第2実施例の工程説明図である。
【図7】第2実施例のボディ組立体を示す側面図である。
【図8】第3実施例の工程説明図である。
【図9】第3実施例のセンタピラー単体の側面図である。
【図10】第3実施例のボディ組立体を示す側面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b ボディ組立体
2 Rドア組立体
18 接合部の境界部
19 ピラー代用治具
11a,11b 接合部
21 センタピラー
21a,21b 接合部
22 Rドア(リヤドア)
P1 ,P1a,P1b 車体工程
P2 ,P2a,P2b 塗装工程
P3 ,P3a,P3b 組付工程

Claims (4)

  1. センタピラーと、このセンタピラーを挟んで前後にドアを備える自動車の組立方法において、
    センタピラー及びリヤドアからなるドア組立体と、そのセンタピラー及びリヤドアを除く他のボディ構成部品からなるボディ組立体とをそれぞれ組み立てる車体工程と、
    この車体工程により組み立てられた上記ドア組立体と、ボディ組立体とを個別に塗装する塗装工程と、
    塗装後のドア組立体と、ボディ組立体とにそれぞれ艤装処理を行い、艤装処理完了後にドア組立体のセンタピラーをボディ組立体に組み付ける組付工程と
    を備えていることを特徴とする自動車の組立方法。
  2. 請求項1において、
    車体工程において、ボディ組立体にセンタピラーの代用となるピラー代用治具を着脱可能に取付け、
    上記ピラー代用治具を取付けた状態で塗装工程を行った後、組付工程での艤装処理を上記ピラー代用治具を取り外した状態で行う
    ことを特徴とする自動車の組立方法。
  3. センタピラーと、このセンタピラーを挟んで前後にドアを備える自動車の組立方法において、
    センタピラーの代わりに、センタピラーの代用となるピラー代用治具を着脱可能に取付けてボディ組立体を組み立てる車体工程と、
    この車体工程により組み立てられた上記ボディ組立体と、上記センタピラーとを個別に塗装する塗装工程と、
    塗装後のボディ組立体から上記ピラー代用治具と、ドアの内、少なくともリヤドアとを取り外し、取り外した後のボディ組立体と、上記リヤドアと、塗装後のセンタピラーとにそれぞれ艤装処理を行い、艤装処理完了後にセンタピラーとリヤドアとをボディ組立体に組み付ける組付工程と
    を備えていることを特徴とする自動車の組立方法。
  4. 請求項1,請求項2または請求項3のいずれかにおいて、
    組付工程において、センタピラーのボディ組立体への組み付けの後、そのセンタピラーとボディ組立体との接合部周囲にシーラー塗布を行う
    ことを特徴とする自動車の組立方法。
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