JP3550465B2 - ターボ真空ポンプ及びその運転方法 - Google Patents

ターボ真空ポンプ及びその運転方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気口の圧力が大気圧または大気圧近傍となるターボ真空ポンプおよびその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、エッチング装置やCVD装置などの成膜装置を真空排気するポンプとして、半導体素子の微細化やメンテナンスフリーの点から電磁石の磁力によってロータを浮上させ、非接触でロータを保持する磁気軸受を用いたターボ真空ポンプが多用されている。このような、ターボ型真空ポンプの例が実開平4−127893号公報に複合型ターボ分子ポンプとして記載されている。
【0003】
この複合型ターボ分子ポンプでは、吸入口と吐出口を有するケーシング内に、ロータ翼とねじ溝翼を有するロータが回転自在に設けられており、ロータ翼とねじ溝翼に対向した位置のケーシング内壁にステータ翼及びねじステータが取り付けられている。また、ロータには半径方向および軸方向の力を発生する電磁石が夫々別個に取り付けられている。ロータの位置は半径方向センサと軸方向センサにより検出され、これらセンサーの出力に基づいて制御系が各電磁石の励磁電流を制御し、ロータを所定の位置に浮上保持する。磁気浮上したロータは、モータにより高速に回転される。ロータ翼とねじ溝翼がステータ翼及びねじステータに対して相対的に高速回転してポンプ作用が生じ、吸入口から吸入された気体が圧縮されて吐出口から排気される。排気口は、油回転ポンプや作動室に油を使用しないドライポンプなどの粗引きポンプの吸込側に接続される。
【0004】
このポンプをエッチング装置、CVD装置などの成膜装置に使用すると、反応生成物(塩化アルミニウムなど)がポンプ内部に付着堆積することがある。そこで堆積物の量を検出し、堆積物の量が所定値を越えたらロータを回転させたままロータとステータが接触しない範囲内でロータを変則回転させ、堆積物をかき落としている。
【0005】
磁気軸受を用いてロータを支持し、大気圧から排気可能なターボ真空ポンプの他の例が、特開平6−101689号公報に記載されている。この従来例においては、吸気口と排気口を有するハウジング内に円周流圧縮ポンプ段と遠心圧縮ポンプ段から成る排気ポンプ部を設け、排気ポンプ部と排気ポンプ部を駆動するモータとが一体に形成されたロータの両端側を磁気軸受により支持するとともに、シール手段を反排気ポンプ部側の吸気口とモータとの間に配置している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記実開平4−127893号公報に記載の複合型ターボ分子ポンプにおいては、ロータが高速回転していて反応生成物の堆積量が所定値を越えたときにロータを変則回転させ、ロータとステータに付着堆積した反応生成物を衝突させて、反応生成物をかき落としている。そのため、反応生成物同士が衝突した瞬間に異常音や異常振動が発生するおそれがある。また、羽根が薄く剛性が小さいロータ翼は羽根が曲り易く、曲がりによりバランスが崩れると異常振動や最悪の場合ロータとステータが接触し破壊を生じることもあり、半導体製造に支障をきたす恐れがある。さらに、複合型ターボ分子ポンプを大気圧下で運転することはできないので、真空チャンバのクリーニング等により真空チャンバを大気圧に戻す場合は、複合型ターボ分子ポンプを停止しなければならず、再起動時にはロータやステータに堆積した反応生成物が冷却により固着して、複合型ターボ分子ポンプの再起動が困難になるという不具合があった。
【0007】
一方、特開平6−101689号公報に記載のターボ真空ポンプは、円周流圧縮ポンプや遠心圧縮ポンプの翼の剛性が高く、ロータ回転中は絶えず反応生成物をかき落としており、特別な運転制御が不要である。しかし、ポンプ停止後の再起動については考慮されておらず、ポンプ停止中にロータとステータに固着した反応生成物の摩擦抵抗に打ち勝つ程にはポンプロータを駆動する高周波モータのトルクが大きくなく、ポンプの再起動が困難になるという不具合があった。再起動ができないと、ポンプをオーバーホールする必要が生じ、磁気軸受の使用によるメンテナンスフリーの利点が損なわれる。
【0008】
本発明の目的は、大気圧から排気可能な磁気軸受を使用したターボ真空ポンプにおいて、ロータやステータに反応生成物が付着してもポンプの再起動を可能とする。これにより、メンテナンスフリーを実現した大気圧から排気可能なターボ真空ポンプを提供することにある。◆
本発明の他の目的は、上記真空ポンプをメンテナンスフリーで運転できる運転方法を提供することにある。◆
本発明のさらに他の目的は、長寿命で信頼性の高い大気圧から排気可能なターボ真空ポンプ及びその運転方法を実現することにある。◆
本発明のさらに他の目的は、反応生成物を排気するのに好適な信頼性の高いターボ真空ポンプ及びその運転方法を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の第1の態様は、吸気口と排気口を有するハウジングと、このハウジング内に保持されたステータと、前記ハウジングに取り付けられた磁気軸受と、この磁気軸受により回転自在に支持された回転軸と、この回転軸を駆動する駆動手段と、磁気軸受を制御する制御手段を備え、吸気口から吸込んだ気体を圧縮し排気口より大気雰囲気に排気するターボ真空ポンプにおいて、回転軸の回転速度を検出する第1の検出手段と、駆動手段の電流と電力の少なくともいずれかを検出する第2の検出手段とを設け、第1の検出手段が回転軸の静止を検出したときに第2の検出手段の検出値が所定値を越えたら、回転軸を所定量だけ変位させる指令を磁気軸受に与える指令手段を制御手段に設けたものである。
【0012】
上記目的を達成するための本発明の第の態様は、回転自在に磁気軸受により支承された回転軸を備えた大気圧雰囲気に排気するターボ真空ポンプの運転方法において、ターボ真空ポンプを回転起動する前に、回転軸を磁気軸受により所定回数だけ変位させるものである。
【0013】
また上記目的を達成するための本発明の第の態様は、回転自在に磁気軸受により支承された回転軸を備えた大気圧雰囲気に排気するターボ真空ポンプの運転方法において、ターボ真空ポンプを回転起動した時のモータ電流値と消費電力の少なくともいずれかが所定値以上であれば回転を停止させ、その後前記回転軸を磁気軸受により所定回数だけ変位させるものである。
【0014】
さらに上記目的を達成するための本発明の第の態様は、回転自在に磁気軸受により支承された回転軸を備えた大気圧雰囲気に排気するターボ真空ポンプの運転方法において、ターボ真空ポンプを回転起動した時の回転軸の回転数の上昇速度が所定値以下であれば回転を停止させ、その後回転軸を磁気軸受により所定回数だけ変位させるものである。
【0015】
そして好ましくは、回転軸を移動した後、磁気軸受を保持する軸受室に形成されたパージガス供給穴からパージガスを流すか、回転軸を磁気軸受の近傍に配設されたタッチダウン軸受に接触しない範囲で変位させるか、するものである。なお、回転軸の変位動作は、回転軸中心に対しほぼ平行移動であってもよく、回転軸に沿って往復動であてっもよく、回転軸の軸方向中心を中心とするコニカル運動であっても、一方の軸端部近傍を中心とするコニカル運動であってもよい。また、微小角度だけ正逆回転させてもよい。
【0016】
そして、回転軸の変位動作を所定回数実施しても、回転軸が所定の加速速度以下であるときは警報を発するようにしてもよく、この警報は、音またはランプを点灯するものであってもよい。◆
さらに、好ましくはターボ真空ポンプの起動前に、加熱制御手段がステータを180℃以下100℃以上に加熱するか、ターボ真空ポンプの回転停止後に、加熱制御手段がステータを180℃以下100℃以上に加熱するものである。
【0017】
上記目的を達成するための本発明の第の態様は、吸気口と排気口を有するハウジングと、このハウジング内に保持されたステータと、ハウジングに取り付けられた磁気軸受と、この磁気軸受により回転自在に支持された回転軸と、この回転軸を駆動する駆動手段と、磁気軸受を制御する制御手段を備え、吸気口から吸込んだ気体を圧縮し排気口より大気雰囲気に排気するターボ真空ポンプにおいて、回転軸に吸気口側から順に遠心圧縮ポンプ羽根車と多段の円周流羽根車とを設け、ステータは円周流羽根車とともに多段の円周流圧縮ポンプ段を形成するものであり、回転軸の回転速度を検出する第1の検出手段と、回転軸の異常を検出する第2の検出手段と、ステータを加熱する加熱手段と、第1の検出手段および第2の検出手段の検出値に基づいて、回転軸を所定量だけ変位させる第1のコントローラと、ステータを加熱手段により180℃以下100℃以上に加熱する第2のコントローラを設けたものである。
【0018】
上記のように構成した本発明では、回転軸の起動状態からターボ真空ポンプの羽根車とステータ間、または軸とケーシング間に反応生成物が付着堆積していることを容易に見出せる。また、モータの過負荷を防止することができ信頼性が向上する。起動時に反応生成物によるロータロックが確認された場合にだけ、磁気軸受を制御し、磁気軸受の吸引力によりポンプロータを揺するように移動させることで、反応生成物の固着を解くことができ、駆動モータのトルクが小さくとも、ポンプの再起動が可能になる。さらに、起動時のモータ電流値や回転数と加速時間の比較することにより、反応生成物による固着を検知し、その時だけポンプロータを変位させるので、制御に要する時間を低減できる。また、ターボ真空ポンプの回転起動前にポンプロータを変位させるので、起動時間の短縮と、ロータロックまでしない程度の付着量の反応生成物を取り去り、回転起動を確実に行える。
【0019】
さらに、ポンプロータを揺するように変位させても、ロータを加速させずに警報を発するので、故障原因が明確になり、スピーディに対策できる。そのため、半導体製造工程に支障をきたす時間が大幅に短縮される。ロータを設定回数変位させてもロータが再起動しない場合、ステータ温度をステータの熱処理温度(180℃)以下、水の蒸発温度(100℃)以上で加熱すれば、真空ポンプの性能を低下させること無く、固体の塩化アルミニウムを昇華させることができる。これにより、ポンプの再起動が可能となるとともに、ステータ材の熱処理温度以下のため、熱変形などによる性能低下がない。
【0020】
従って、大気圧から排気可能なターボ真空ポンプでポンプ停止中に反応生成物の付着があった場合でも、ポンプを再起動でき、完全に清浄でメンテナンスフリーな磁気軸受の利点を生かしたターボ真空ポンプを実現できる
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のいくつかの実施例を図面を用いて説明する。◆
(第1実施例)
図1は本発明に係るターボ真空ポンプの第1実施例のブロック図である。ターボ真空ポンプ1は、ポンプ部2と、磁気軸受部3と、ポンプ部2を駆動するモータ部4と、ロータの位置を検出する位置センサ5を備えている。また、コントローラ20は、磁気軸受の支持状態を制御する磁気軸受制御部21と、モータを駆動するモータ制御部22と、モータに供給する電流値を検出する検出手段23と、電流値が所定値を越えた場合に異常データと見なす判断手段24と、磁気軸受とモータの起動停止を制御する制御コントローラ25を備えている。磁気軸受制御部21は、ターボ真空ポンプ1に設けられた位置センサ5からの変位信号に基づいて、磁気軸受の励磁電流を制御する。ターボ真空ポンプ1が所定の位置に制御されると、モータ制御部22はその旨の信号を発生する。起動停止制御コントローラ25はモータ及び磁気軸受回路の起動/停止を制御する。モータ制御部22は、インバータ付きモータのインバータ出力電圧を制御してモータの回転速度を制御する。異常電流検出手段24はモータ電流検出手段23が検出した電流値を、予め設定した基準電流設定値と比較し、基準設定電流値を越えた場合に起動停止制御コントローラ25に信号を送る。起動停止制御コントローラ25は、異常電流判断手段24から異常発生信号を受けると、モータ制御部22と磁気軸受制御部21に別個に起動停止命令を送る。
【0022】
次に、本発明に係るターボ真空ポンプの詳細を図2を用いて説明する。吸気口101と排気口102を備えたハウジング100内に、ロータ103が回転可能に収納されている。ロータ103の一端側に形成されたロータ軸103Aはスラスト能動磁気軸受104とラジアル能動磁気軸受105で支持され、ロータ103の他端側に形成されたロータ軸103Bはラジアル能動磁気軸受106でそれぞれ支持されている。ラジアル能動磁気軸受105、106と夫々の軸の軸端との間には、タッチダウン軸受107、108が設けられている。ラジアル能動磁気軸受105、スラスト能動磁気軸受104及びタッチダウン軸受107は、ハウジング100の端部に形成した軸受室109に、ラジアル能動磁気軸受106とタッチダウン軸受108はハウジング100の他端部に取り付けた軸受室内110に収納されている。
【0023】
軸受室109にはモータ111も収容されており、このモータ111がロータ103を駆動する。ラジアル能動磁気軸受105、106の近傍には、ラジアル方向の位置を検出する位置センサ112が、ロータ軸103Aの端部には、スラスト方向の位置を検出する位置センサ113が設けられている。軸方向に吸気口101と排気口102との間には排気ポンプ部が形成されており、吸気口101側から順次排気ポンプを形成する遠心圧縮ポンプ段50A、円周流圧縮ポンプ段60Aが配置されている。
【0024】
軸方向に吸気口101とモータ111との間には、ねじシール114が、ねじシール114とモータ111との間にはラビリンスシール115が配設されている。軸受室110と円周流圧縮ポンプ段60Aとの間にもラビリンスシール116が配設されており、排気ポンプ部と軸受室110をシールする。軸受室109、110にはパージガス供給口117、118が設けられており、真空ポンプの外部から窒素等の不活性ガスをパージガスとして供給できる。
【0025】
次に、図2に示したターボ真空ポンプの排気ポンプ段の詳細を、図3から7を用いて説明する。ターボ真空ポンプの吸気口側には図3から図5に示す遠心圧縮ポンプ段、排気口側には図6および図7に示す円周流圧縮ポンプ段が設けられている。ここで、図3は遠心圧縮ポンプ段の一部を拡大して示す縦断面図、図4は遠心圧縮ポンプ段の羽根車の平面図及び図5は遠心圧縮ポンプステータの平面図である。遠心圧縮ポンプ段は、図3及び図4に示す表面に複数の後退羽根50を有するオープン形羽根車51と、図3及び図5に示すステータ54とを交互に配置して構成されている。そして、ステータ54はハウジング52に取り付けられており、羽根車51の裏面に対向して複数の羽根53が設けられている。
【0026】
図6は円周流圧縮ポンプ段の一部を拡大した縦断面図、図7は同じく横断面図である。円周流圧縮ポンプ段は、図6及び図7に示すように外周面に複数個の羽根60を放射状に設けた羽根車61と、ハウジング52に取り付けられ、かつ羽根車60と対向する面にU字状の溝62を有するステータ63とを交互に配置して構成されている。そして、羽根車61とステータ63の間には通風路64が形成されており、通風路64の周方向一カ所に仕切部65が設けられている。仕切部65の回転方向前方には吸入口66、後方には吐出口67が設けられている。◆
このように構成したターボ真空ポンプのポンプ部は、モータにより高速回転駆動され、ハウジングに設けられた吸気口から吸込んだ気体を圧縮し、排気口から大気に排気する。
【0027】
本発明に係るターボ真空ポンプの排気ポンプの他の例を図8および図9に示す。ターボ真空ポンプの吸気口側には図8に一部を拡大した縦断面図で示すねじ溝圧縮ポンプ段が、排気口側には図9に同様に一部を拡大した縦断面図で示す円周流圧縮ポンプ段が形成されている。ねじ溝圧縮ポンプ段では、ねじ溝羽根車70にねじ状のねじ溝71及びねじ山72が形成され、このねじ溝羽根車70と対向して円筒状のステータ73が配置されている。一方、円周流羽根車61は、上方から下方に向けて円筒階段状に形成されており、各円筒階段状の凸部角には、複数枚の羽根60が設けられている。ステータ63は円周流羽根車61と細隙を持って対向し、内面階段状の凹部角には通風路64が形成されており、周方向一カ所に仕切部65が設けられている。この排気ポンプ部においても、上述のポンプ部と同様に吸気口から吸込んだ気体を圧縮し、排気口から大気圧に排気している。
【0028】
なおポンプ要素の構成は、上記実施例に限定されるものでないことは言うまでもなく、例えば、遠心圧縮ポンプ段と図9に示した円周流圧縮ポンプ段の組合わせ、ねじ溝圧縮ポンプ段と図6および図7に示した円周流圧縮ポンプ段の組合わせでもよい。このような組合せにおいても、吸気口から吸込んだ気体を圧縮し、排気口から大気圧に排気できる。さらに、これら組合せの上流側に軸流圧縮ポンプ段などを配置してもよい。その場合、さらにポンプの到達圧力および排気速度などの性能が大幅に向上する。
【0029】
このように構成した本発明の第1実施例の動作について説明する。◆
ポンプを起動すると、位置センサ5から出力された変位信号に基づき磁気軸受制御部21が磁気軸受の励磁電流を制御し、ポンプ部2を所定の位置に磁気浮上させる。その後、磁気軸受制御部21からモータ制御部22に信号が出力され、モータ制御部22の指令によりモータが駆動され、ターボ真空ポンプ1を回転させる。モータ電流検出手段23はモータ電流値を検出する。異常電流判断手段24において検出電流値を基準電流設定値と比較し、異常と判断すると起動停止コントローラ25がモータ制御部22と磁気軸受制御部21に別個に起動停止指令を与える。
【0030】
本ターボ真空ポンプをアルミニウムをドライエッチングするドライエッチング装置の排気ポンプに適用すると、気体状態の塩化アルミニウムが排気されるが、ポンプ部2の温度の低い場所に塩化アルミニウムが排気し切れずに付着堆積し易い。ポンプ運転中は、ポンプ部2の圧縮作用によりポンプ部2が高温となり、反応生成物(塩化アルミニウム)が析出しにくい上、ポンプ部2が高速で回転しているので、反応生成物が付着堆積しても絶えずかき落とされる。そのため、反応生成物の付着が問題になることはない。しかし、ポンプを停止したときに、ポンプ部2のロータとステータの間に反応生成物が若干量残っている場合がある。このような状態で、ターボ真空ポンプ1を運転しようとすると、磁気軸受はロータを浮上させるのに十分な力を発生しているのでロータは浮上するが、ロータを駆動するモータのトルクが小さいので、加速が十分できない場合がある。このとき、モータ電流が大きくなり、異常電流判断手段24は異常状態と判断し、起動停止コントローラ25からモータ制御部22に停止命令が発せられる。
【0031】
磁気軸受制御部21がロータを浮上させる指令を保持する一方、モータ制御部22から再度モータを駆動する指令を発する。この操作を所定回数行い、反応生成物を若干量づつ徐々に削り取る。その結果、ロータの起動に十分な程度に起動トルクが減少し、ロータが起動、次いで、加速される。なお、モータの回転とロータの浮上を同時に停止してもよい。さらに、図10のフローチャートに示した運転方法を用いてもよい。すなわち、ターボ真空ポンプの運転操作を開始すると、ステップs1でロータが磁気軸受の作用により浮上し、ステップs2でモータが起動される。ステップs3でモータ電流値の異常を判別し、電流値が所定値以上の異常状態のときにステップs4においてモータを停止させる。
【0032】
次に、ステップs5で、磁気軸受制御部21はロータを浮上させ続け、磁気軸受の吸引力を変化させて、例えば図11に示すように、回転軸中心に対し揺するようにロータを平行移動させる。この移動制御を実行した後、再度ステップs2でモータを起動しターボ真空ポンプ1を定常回転まで加速する。このようにすれば、ポンプ部2内に設けたロータとステータ間に付着堆積した反応生成物がかき落とされ、ターボ真空ポンプの再起動が可能となる。
【0033】
他の方法としては、ターボ真空ポンプの軸受室にパージガス供給口を設け、ターボ真空ポンプの運転開始後、パージガス穴からパージガスを供給する。以下は図10と同様であるが、ステップs4のモータ停止後にパージガスの圧力を高める操作が加わる。なお、ロータの移動制御が終了したら、パージガス圧力を元の圧力に戻し、再度モータを起動する。この運転方法によれば、ロータとステータ間に付着堆積した反応生成物がかき落とされた後、軸受室に入るのを防止できる。
【0034】
図12に示すように、縦軸に配置された回転軸の中心に沿って軸の上下方向にロータを揺するように移動させてもよいし、図13に示すように、縦軸に配置された回転軸の上下両端部を回転軸中心に対して互いに逆方向に傾くようにロータを移動させてもよい。図14に示すように、縦軸に配置された軸端部の一方を中心に振り子を振らすように移動させてもよく、図15に示すように、ポンプロータを微小角度だけ正逆方向に予め設定された回数だけ回転させてもよい。そして、ポンプロータを図11から図14に示すいづれかのように移動させれば、反応生成物はかき落とされ、ターボ真空ポンプの再起動が可能になる。
【0035】
(第2実施例)
図16に、本発明に係るターボ真空ポンプの第2実施例のブロック図を示す。図1に示した第1実施例とは、異常状態の検出手段が相違する。第1実施例と同一部品には同一の符号を付し、説明は省略する。本実施例のターボ真空ポンプ1には、ロータの回転数を検出する検出手段が設けられている。また、コントローラ20には、モータ電流検出手段23及び以上電流判断手段24の代わりに、加速時間を検出するタイマー26と、回転数と加速時間とを比較して所定値を越えたときに異常と見なす以上速度判断手段27とが設けられている。
【0036】
異常速度判断手段27は、ロータ回転数検出手段6が検出したロータの回転数と、加速時間を検出するタイマー26の出力から得られる加速時間とを予め設定した設定値と比較し、設定値を越えた場合に、起動停止制御コントローラ25に信号を送る。起動停止制御コントローラ25は、異常速度判断手段27からの異常発生信号を受けると、モータ制御部22と磁気軸受制御部21に別個に起動停止命令を送るこの第2実施例の運転方法のフローチャートを図17に示す。
【0037】
ターボ真空ポンプの操作が開始されると、ステップs11でロータは磁気軸受の作用により浮上し、ステップs12でモータが起動する。次いで、ステップs13で回転数と加速時間を用いて異常を判別し、加速に要する時間が所定値以上であれば、ステップs14においてモータを停止させる。次に、ステップs15では、磁気軸受制御部21からの指令によりロータを浮上させたまま、磁気軸受の吸引力を用いてロータを移動させる。移動制御を実行した後は、ステップs12に戻ってモータを起動し、ターボ真空ポンプ1を定常回転まで加速した後、定常運転を続ける。
【0038】
また、第1実施例と同様、ターボ真空ポンプの軸受室にパージガス供給口を設け、ターボ真空ポンプの操作開始後、パージガス穴からパージガスを供給して、ロータとステータ間に付着堆積した後かき落された反応生成物が軸受室に入るのを防止できる。ロータの移動は、図11から図15に示すいずれの方法を用いてもよい。
【0039】
(第3実施例)
本発明に係るターボ真空ポンプの第3実施例の運転方法のフローチャートを図18に、ブロック図を図19に示す。ターボ真空ポンプの操作が開始されると、ステップs21において磁気軸受制御部21は、磁気軸受の吸引力によりロータが移動するよう磁気軸受に制御指令を与える。ステップs22で、位置センサ5から出力された変位信号に基づき、磁気軸受制御部21から励磁電流の指令が発せられ、ポンプ部2を所定の位置に磁気浮上させる。ステップs23で、磁気軸受制御部21からモータ制御部22に指令が発せられ、モータ制御部22はモータを駆動する指令を発生する。これにより、ターボ真空ポンプ1が起動され、定常回転まで加速した後定常運転を維持する。
【0040】
ロータの移動には、第1、第2実施例と同様、図11から図15のいずれかに示した方法を用いる。本実施例においては、制御系が単純となりコストを抑えながら、確実にターボ真空ポンプを再起動できる。
【0041】
(第4実施例)
本発明に係るターボ真空ポンプの第4実施例の運転方法のフローチャートを図20に示す。ターボ真空ポンプの操作が開始されると、ステップs31でロータを磁気軸受により浮上させ、ステップs32でモータを駆動する。ステップs33でモータ電流値の異常判別を行い、異常状態のときにはステップs35においてモータを停止する。モータ電流値が所定値より小さい場合には、ステップs34において回転数と加速時間を用いて異常を判別し、異常状態のときにステップs35でモータを停止する。ステップs36において移動操作の回数をカウントし、その回数が設定回数以下の場合には、ステップs37においてロータを移動制御する。その後、再びステップs32においてモータを起動し、以下同様の制御を繰り返す。移動操作の回数が設定回数を越えたとステップs36で判断されたときには、ランプ点灯や音などの警報を発生する。
【0042】
本実施例においては、ポンプロータを揺するように制御しても、ロータの非加速時に警報を発するので、故障原因が明確になりスピーディに対策できる。その結果、半導体製造工程の非稼働時間を大幅に短縮できる。なお、異常電流の判定と、回転数と加速時間を用いた異常の判定とを同時に実行しているが、どちらか一方の判定だけを用いて警報を発してもよい。
【0043】
(第5実施例)
本発明に係るターボ真空ポンプの第5実施例の運転方法のブロック図を、図21に示す。本実施例は、図19に示した第3実施例とステータを加熱制御する手段7を有する点が相違している。ステータ加熱制御手段7は、ポンプを起動する前にステータ温度が所定温度まで上昇するよう制御する。この所定温度は、180゜以上、ステータを製作したときの熱処理温度以下に設定される。本実施例の運転方法のフローチャートを図22に示す。
【0044】
ターボ真空ポンプの操作が開始されると、ステップs41でステータを加熱する指令が加熱制御手段7から出力される。ステップs42でステータに設けた温度センサ2の出力に基づいて、加熱制御手段7がステータに設けたヒータの電流値を制御する。ステータ温度が上記所定温度に達したら、ステップs43においてヒータへの通電を停止する。その後、ステップs44で磁気軸受制御部21からの指令によりロータを浮上させ、ステップs45でモータ制御部の指令によりモータを起動する。このようにステータを起動前に加熱することにより、固体の塩化アルミニウムを昇華させることができ、ポンプの再起動時の摩擦抵抗を低減する。また、加熱温度はステータ材の熱処理温度以下であるから、熱変形等に起因する性能低下がない。
【0045】
(第6実施例)
本発明に係るターボ真空ポンプの第6実施例のブロック図を図23に示す。本実施例は、図1に示した第1実施例においてステータを加熱する手段を設けたものである。ステータ加熱手段および加熱方法は、第5実施例に示したものと同様である。このターボ真空ポンプの運転方法のフローチャートを図24に示す。
【0046】
ターボ真空ポンプの操作が開始されると、ステップs81でロータを磁気軸受により浮上させ、ステップs82でモータを駆動する。ステップs83でモータ電流値の異常を判別し、異常状態のときにはステップs85においてモータを停止させる。次にステップs86でステータを加熱制御し、ステータ温度が所定温度に達したら、塩化アルミニウムが昇華しているので、ステップs82においてモータ制御部がモータを起動する指令を発生する。ステップs83でモータ電流の異常を再び判別し、モータ電流値が所定値より小さいときには、ステップs84でステータの加熱を停止する。このように、モータ電流値に基づいてステータの温度を制御しているので、摩擦抵抗の少ないときにはステータを加熱することがなく、不要な加熱を防止でき、各部品の信頼性を損なうことなく、省エネが達成される。
【0047】
(第7実施例)
本発明に係るターボ真空ポンプの第7実施例のブロック図を図25に、運転方法のフローチャートを図26に示す。本実施例では異常判定手段を、図23および図24に示した第6実施例の電流値の代わりに、回転数と加速時間としたものである。
【0048】
ターボ真空ポンプの操作が開始されると、ステップs91でロータを磁気軸受により浮上させ、ステップs92でモータを駆動する。ステップs93で回転数と加速時間の関係から異常を判別し、異常状態のときにはステップs95においてモータを停止させる。次にステップs96でステータを加熱制御し、ステータ温度が所定温度に達したら、塩化アルミニウムが昇華しているので、ステップs92においてモータを起動する。ステップs93で回転数と加速時間との関係から異常を再び判別し、正常であればステップs84でステータの加熱を停止する。この運転方法よっても、第6実施例と同様な効果が得られる。
【0049】
(第8実施例)
本発明に係るターボ真空ポンプの第8実施例の運転方法のフローチャートを図27に示す。ターボ真空ポンプの軸受室にパージガス供給口を設け、ターボ真空ポンプにパージガス供給口からパージガスを供給して、軸受やモータなどの電装品を熱から保護するようにしたものである。
【0050】
ステップs91でパージガス供給口からパージガスを軸受室に供給し、ステップs92でロータを浮上させ、ステップs93でモータを起動する。ステップs94でモータ電流値の異常を判定し、異常であればステップ95でモータを停止する。その後、ステップs97でパージガス圧を高め、ステップs98においてステータを加熱制御し、ステップs99でパージガス圧を元に戻す。再度ステップs93でモータを起動するとともに、ステップs94で異常を判別し、モータ電流値が所定値以下であれば、ステップs95で加熱を停止する。
【0051】
本実施例においても、ロータとステータ間に付着堆積した反応生成物を昇華にさせてポンプへの固着を防止でき、ポンプの再起動が可能となる。さらに、ステータの加熱時に軸受室からパージガスを供給しているので、軸受やモータなどの電装品を熱から保護でき、部品の信頼性が損なわれない。また、ステータを不要に加熱しないので省エネになる。本実施例においては、電流値を用いてポンプの異常運転を判定したが、回転数と加速時間を用いて判定してもよい。
【0052】
以上のいずれの実施例においても、軸と軸受等のクリアランスは以下のようにして決定する。すなわち、ターボ真空ポンプの遠心圧縮ポンプ段のクリアランスは、図3に示すように、遠心羽根車51の羽根50とステータ54間及び羽根車51とステータ54の羽根車53間で、スラスト方向に約0.2〜0.5mmである。ラジアル方向クリアランスは、スラスト方向クリアランスに比べて充分広く設定する。円周流圧縮ポンプ段60Aのクリアランスとしては、図6に示すように、羽根60の裏面とステータ63との間のクリアランスと、羽根60を囲む仕切部65との間のクリアランスがある。これらは、共に約0.2〜0.5mmである。
【0053】
また、タッチダウン軸受のクリアランスを、真空ポンプ運転中に磁気軸受がロータを支持できなくなった場合においてもポンプ部の羽根車とステータが接触しないように、ポンプ部クリアランスより小さく設定する。つまり、運転中のロータとタッチダウン軸受との間のクリアランスは、ロータ中心と回転中心が一致した場合に片側隙間で0.15mmである。また、タッチダウン軸受はターボ真空ポンプを搬送するときにもロータを支持して、ロータとステータ間で接触が起きないように設定する。
【0054】
ところで、上述したターボ真空ポンプをAlのドライエッチング装置に使用すると、ポンプ部のクリアランスが小さくて羽根車とステータ間に反応生成物の塩化アルミニュウムが付着堆積し、ポンプが再起動しないことがある。この場合、図28に示すタイミングチャートにしたがって磁気軸受を制御すれば、堆積した反応生成物が徐々に削られ、真空ポンプの再起動が可能になる。この様子を、図10及び図28〜図31を用いて詳述する。
【0055】
磁気軸受を制御する前のロータの位置は、図29に示すように回転中心とロータ中心が一致していない。このロータの変位方向をx2とする。図28において、時間t1のときに全ての磁気軸受を制御し、ロータを浮上させる(図10のS1参照)。次に図10のS2において、モータを起動する。しかし、反応生成物により、ロータは回転不可能であり、モータの電流値が所定値、例えばモータ定格電流の150%を越えるとS4においてモータが停止する。
【0056】
そこで、時間t2のときにx2方向の吸引力を弱め、ロータをx1方向に移動させる。なおこの場合、x2方向の吸引力がさらに強くなるように磁気軸受を制御しても良い。この時、図30に示すようにロータの中心を回転中心を越えて、タッチダウン軸受とロータのクリアランスが略0となる位置まで移動させる。図28では、ロータ中心と回転中心が一致する場合にロータの移動量を0とし、この0位置からx1方向に移動した場合を+で、0位置からx2方向に移動した場合を−で表す。タッチダウン軸受のクリアランスは、ロータ中心と回転中心が一致した場合で、片側隙間が0.15mmであるため、ロータの移動量はx1方向に0.15mm、x2方向に0.15mmであり、最大0.3mmである。
【0057】
時間t3において、x1方向の吸引力を弱め、x2方向の吸引力を強めてロータをx2方向に移動させる。この時、図31に示すようにロータ中心が回転中心を越え、タッチダウン軸受とロータとのクリアランスが略0となるまで、ロータを移動させる。ロータの移動量は+cから−cまでの2cとなる。
【0058】
次に時間t4ではロータをx1方向に移動させるため、x2方向の吸引力を弱めx1の吸引力を強める。さらに、時間t5においてx2方向に移動させるため、x1方向の吸引力を弱めx2方向の吸引力を強める。時間t6ではx1方向の吸引力を強め、ロータを回転中心に位置するように磁気軸受を制御する。このように、図28ではロータをx1方向に2度移動させている。この移動操作を、2ないし5回行えば、堆積した反応生成物が充分に削り取られ、ターボ真空ポンプの起動が可能になる。そこで、時間t7においてモータを起動し、ロータ回転数を上昇させる。時間t8において、ロータが定格回転数に達し所期のポンプ性能が得られる。
【0059】
上記においては、ロータをx方向に平行移動させる場合について説明したが、必要に応じてy方向に移動させてもよい。また、x方向とy方向とに交互に移動させても良い。さらに、図12ないし図15に示したようにロータを移動させても良い。これらは上記手順と同様の手順を用いることにより、達成できる。そして、ターボ真空ポンプの起動時にロータを移動させているので、前回の使用後に反応生成物が付着堆積しても、ロータのロックを解除してポンプを再起動させることができる。
【0060】
以上述べたように、本発明の各実施例とも、大気圧から排気可能なターボ真空ポンプにおいて、ポンプの停止中に反応生成物が付着しても、完全に洗浄でメンテナンスフリーな磁気軸受を用いてポンプを再起動することができ、信頼性の高いターボ真空ポンプが得られる。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、ポンプ停止中の反応生成物の付着堆積によるロータロックが生じても、ポンプの再起動を可能とし、完全に洗浄で、メンテナンスフリーである磁気軸受の利点を生かすことのできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るターボ真空ポンプの第1実施例のブロック図である。
【図2】本発明に係るターボ真空ポンプの縦断面図である。
【図3】遠心圧縮ポンプ段の一部を拡大して示す縦断面図である。
【図4】図3に示す遠心圧縮ポンプ段を構成する遠心圧縮ポンプ羽根車の平面図である。
【図5】図3に示す遠心圧縮ポンプ段を構成する遠心圧縮ポンプステータの平面図である。
【図6】円周流圧縮ポンプ段の一部を拡大して示す縦断面図である。
【図7】円周流圧縮ポンプ段の一部を拡大して示す横断面図である。
【図8】ねじ溝圧縮ポンプ段の一部を拡大して示す縦断面図である。
【図9】円周流圧縮ポンプ段の一部を拡大して示す縦断面図である。
【図10】本発明の第1実施例の動作を示すフローチャートである。
【図11】ポンプロータの移動状態を示す模式図である。
【図12】ポンプロータの他の移動状態を示す模式図である。
【図13】ポンプロータのさらに他の移動状態を示す模式図である。
【図14】ポンプロータのさらに他の移動状態を示す模式図である。
【図15】ポンプロータのさらに他の移動状態を示す模式図である。
【図16】本発明に係るターボ真空ポンプの第2実施例のブロック図である。
【図17】本発明の第2実施例の動作を示すフローチャートである。
【図18】本発明に係るターボ真空ポンプの第3実施例の動作を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第3実施例のブロック図である。
【図20】本発明に係るターボ真空ポンプの第4実施例の動作を示すフローチャートである。
【図21】本発明に係るターボ真空ポンプの第5実施例のブロック図である。
【図22】本発明の第5実施例の動作を示すフローチャートである。
【図23】本発明に係るターボ真空ポンプの第6実施例のブロック図である。
【図24】本発明の第6実施例の動作を示すフローチャートである。
【図25】本発明に係るターボ真空ポンプの第7実施例のブロック図である。
【図26】本発明の第7実施例の動作を示すフローチャートである。
【図27】本発明に係るターボ真空ポンプの第8実施例の動作を示すフローチャートである。
【図28】本発明に係るターボ真空ポンプの軸受の制御のタイミングチャートである。
【図29】本発明に係るターボ真空ポンプの軸の変位を示す図である。
【図30】本発明に係るターボ真空ポンプの軸の変位を示す図である。
【図31】本発明に係るターボ真空ポンプの軸の変位を示す図である。
【符号の説明】
1…ターボ真空ポンプ、2…ポンプ部、3…軸受部、4…モータ部、
5…位置センサ、6…回転数検出手段、20…コントローラ、
21…磁気軸受制御部、22…モータ制御部、23…モータ電流検出手段、
24…異常電流判断手段、25…起動停止全体制御コントローラ、
26…加速時間検出タイマ、27…異常速度判断手段、100…ハウジング、
101…吸気口、102…排気口、103…ロータ、
104…スラスト能動磁気軸受、105、106…ラジアル能動磁気軸受、
111…モータ、112…ラジアル位置センサ、113…スラスト位置センサ、
50A…遠心圧縮ポンプ段、60A…円周流圧縮ポンプ段

Claims (18)

  1. 吸気口と排気口を有するハウジングと、このハウジング内に保持されたステータと、前記ハウジングに取り付けられた磁気軸受と、この磁気軸受により回転自在に支持された回転軸と、この回転軸を駆動する駆動手段と、前記磁気軸受を制御する制御手段を備え、前記吸気口から吸込んだ気体を圧縮し前記排気口より大気雰囲気に排気するターボ真空ポンプにおいて、
    前記回転軸の回転速度を検出する第1の検出手段と、前記駆動手段の電流と電力の少なくともいずれかを検出する第2の検出手段とを設け、前記第1の検出手段が回転軸の静止を検出したときに前記第2の検出手段の検出値が所定値を越えたら、前記回転軸を所定量だけ変位させる指令を前記磁気軸受に与える指令手段を前記制御手段に設けたことを特徴とするターボ真空ポンプ。
  2. 前記回転軸の吸気口側から順に遠心圧縮ポンプ羽根車と多段の円周流羽根車とを設け、前記ステータは前記円周流羽根車とともに多段の円周流圧縮ポンプ段を形成するものであることを特徴とする請求項1に記載のターボ真空ポンプ。
  3. 前記回転軸の吸気口側から順にねじ溝羽根車と多段の円周流羽根車とを設け、前記ステータは前記ねじ溝羽根車および円周流羽根車とともにねじ溝圧縮ポンプ段および多段の円周流圧縮ポンプ段を形成するものであることを特徴とする請求項1に記載のターボ真空ポンプ。
  4. 回転自在に磁気軸受により支承された回転軸を備えた大気圧雰囲気に排気するターボ真空ポンプの運転方法において、
    ターボ真空ポンプを回転起動する前に、前記回転軸を磁気軸受により所定回数だけ変位させ、その後定常運転へ移行することを特徴とするターボ真空ポンプの運転方法。
  5. 回転自在に磁気軸受により支承された回転軸を備えた大気圧雰囲気に排気するターボ真空ポンプの運転方法において、
    ターボ真空ポンプを回転起動した時のモータ電流値と消費電力の少なくともいずれかが所定値以上であれば回転を停止させ、その後前記回転軸を磁気軸受により所定回数だけ変位させることを特徴とするターボ真空ポンプの運転方法。
  6. 回転自在に磁気軸受により支承された回転軸を備えた大気圧雰囲気に排気するターボ真空ポンプの運転方法において、
    ターボ真空ポンプを回転起動した時の前記回転軸の回転数の上昇速度が所定値以下であれば回転を停止させ、その後前記回転軸を磁気軸受により所定回数だけ変位させることを特徴とするターボ真空ポンプの運転方法。
  7. 前記回転軸を変位させた後、前記磁気軸受を保持する軸受室に形成されたパージガス供給穴からパージガスを流すことを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項に記載のターボ真空ポンプの運転方法。
  8. 前記回転軸を前記磁気軸受の近傍に配設されたタッチダウン軸受に接触しない範囲で変位させることを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項にターボ真空ポンプの運転方法。
  9. 前記回転軸の変位動作は、回転軸中心に対しほぼ平行な移動であることを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項に記載のターボ真空ポンプの運転方法。
  10. 前記回転軸の変位動作は、回転軸に沿って往復動であることを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項に記載のターボ真空ポンプの運転方法。
  11. 前記回転軸の変位動作は、回転軸の軸方向中心を中心とするコニカル運動であることを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項に記載のターボ真空ポンプの運転方法。
  12. 前記回転軸の変位動作は、一方の軸端部近傍を中心とするコニカル運動であることを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項に記載のターボ真空ポンプの運転方法。
  13. 前記回転軸の移動は、微小角度だけ正逆回転させるものであることを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項に記載のターボ真空ポンプの運転方法。
  14. 前記回転軸の移動を所定回数実施しても、前記回転軸が所定の加速速度以下であるときに警報を発するようにしたことを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項にターボ真空ポンプの運転方法。
  15. 前記警報は、音またはランプを点灯することを特徴とする請求項1記載のターボ真空ポンプの運転方法。
  16. ターボ真空ポンプの起動前に、加熱制御手段がステータを180℃以下100℃以上に加熱することを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項に記載のターボ真空ポンプの運転方法。
  17. ターボ真空ポンプの回転停止後に、加熱制御手段がステータを180℃以下100℃以上に加熱することを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項に記載のターボ真空ポンプの運転方法。
  18. 吸気口と排気口を有するハウジングと、このハウジング内に保持されたステータと、前記ハウジングに取り付けられた磁気軸受と、この磁気軸受により回転自在に支持された回転軸と、この回転軸を駆動する駆動手段と、前記磁気軸受を制御する制御手段を備え、前記吸気口から吸込んだ気体を圧縮し前記排気口より大気雰囲気に排気するターボ真空ポンプにおいて、
    前記回転軸に吸気口側から順に遠心圧縮ポンプ羽根車と多段の円周流羽根車とを設け、前記ステータは前記円周流羽根車とともに多段の円周流圧縮ポンプ段を形成するものであり、前記回転軸の回転速度を検出する第1の検出手段と、前記回転軸の異常を検出する第2の検出手段と、前記ステータを加熱する加熱手段と、前記第1の検出手段および前記第2の検出手段の検出値に基づいて、前記回転軸を所定量だけ変位させる第1のコントローラと、前記ステータを加熱手段により180℃以下100℃以上に加熱する第2のコントローラを設けたことを特徴とするターボ真空ポンプ。
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