JP6705169B2 - 監視装置および監視プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、監視装置および監視プログラムに関する。
特許文献1には、ターボ分子ポンプの消費電力を演算する消費電力演算部を備えるターボ分子ポンプが記載されている。特許文献1では、モータ電流とポンプ回転数に対応したモータの消費電力を演算し、それをポンプの消費電力としている。
特開2010−31679号公報
しかしながら、磁気軸受式のターボ分子ポンプの場合には、磁気軸受の消費電力もポンプの消費電力に含まれるので、従来の消費電力演算では精度良くポンプの消費電力を演算することができない。また、半導体製造装置には複数のターボ分子ポンプが使用されるのが通常であり、各ターボ分子ポンプの消費電力を個別に演算するだけでは不十分である。
本発明の好ましい実施形態による監視装置は、ロータを磁気軸受により磁気浮上支持し、モータにより回転駆動する磁気軸受式真空ポンプの消費電力を監視する監視装置であって、モータ回転数およびモータ電流値に基づく前記モータの消費電力と、前記磁気軸受の消費電力とを合算した前記磁気軸受式真空ポンプの消費電力を演算する演算部と、前記演算部によって演算された前記磁気軸受式真空ポンプの消費電力を表示装置に表示させる表示制御部と、減速動作中、非減速動作中、ポンプ取付姿勢を含むポンプ状態に応じた消費電力特性が複数の磁気軸受式真空ポンプの異なる機種ごとに記憶される記憶部と、
演算対象である磁気軸受式真空ポンプのポンプ機種情報を取得する機種情報取得部と、
演算対象である磁気軸受式真空ポンプの前記ポンプ状態の情報を取得するポンプ状態情報取得部と、を備え、
前記演算部は、取得された前記ポンプ状態の情報、取得された前記ポンプ機種情報および前記記憶部に記憶されている前記消費電力特性基づいて、演算対象である磁気軸受式真空ポンプの機種とポンプ状態に応じた消費電力特性を生成し、その生成した消費電力特性に基づいて演算対象である磁気軸受式真空ポンプの消費電力を演算する。
さらに好ましい実施形態では、前記ポンプ状態の情報は、前記モータ電流値および前記モータ回転数を含み、前記演算部は、前記モータが減速中でない場合、前記モータの消費電力Wm(i)を、下記の式(4)を用いて算出する。
Wm(i)=(Rs×MC×Pmax)/(Amax×100) …(4)
式(4)において、MCはモータ電流値、Rsはモータ回転数、Pmax[W]はモータ最大電力、Amaxはモータ最大電流であって、前記ポンプ機種情報に対応付けて記憶されている前記消費電力特性である。
さらに好ましい実施形態では、前記ポンプ状態の情報は、前記モータ電流値および前記モータ回転数を含み、前記演算部は、前記モータが減速中である場合、前記モータの消費電力Wm(i)を、下記の式(5)を用いて算出する。
(Rs≧R0):Wm(i)=0
(Rs<R0):Wm(i)=Pb×(R0−Rs)/R0 …(5)
式(5)において、R0は定格回転数を100%としたときの%値であり、Pbは減速時最大電力であって前記ポンプ機種情報に対応付けて記憶されている前記消費電力特性である。
さらに好ましい実施形態では、前記磁気軸受式真空ポンプはヒータをさらに備え、前記演算部は、ヒータオンオフ情報を取得し、取得したヒータオンオフ情報に基づいて次式(2)、(3)を用いてヒータ消費電力Wh(i)を算出し、前記ヒータ消費電力Wh(i)と前記モータの消費電力と前記磁気軸受の消費電力とを合算して前記磁気軸受式真空ポンプの消費電力を演算する。
(ヒータオン状態):Wh(i)=Vin/{VHT/WHT(i)} …(2)
(ヒータオフ状態):Wh(i)=0 …(3)
式(2)、(3)において、VHTはヒータの定格電圧[V]、WHT(i)はヒータの定格電力であって前記ポンプ機種情報に対応付けて記憶されている前記消費電力特性であり、Vinは前記磁気軸受式真空ポンプに対するAC入力電圧である。
さらに好ましい実施形態では、前記ポンプ状態の情報はポンプ取り付け姿勢を含み、前記演算部は、取得された前記ポンプ状態の情報に対応するポンプ取り付け姿勢に応じて前記磁気軸受の消費電力を特定する。
本発明の好ましい実施形態による監視プログラムは、前記監視装置をコンピュータに実行させる監視プログラムであって、演算対象である磁気軸受式真空ポンプのポンプ機種情報を取得するステップと、演算対象である磁気軸受式真空ポンプの前記ポンプ状態の情報を取得するステップと、取得された前記ポンプ状態の情報、取得された前記ポンプ機種情報および記憶されている前記消費電力特性基づいて、演算対象である磁気軸受式真空ポンプの機種とポンプ状態に応じた消費電力特性を生成し、その生成した消費電力特性に基づいて演算対象である磁気軸受式真空ポンプの消費電力を演算するステップと、演算された前記磁気軸受式真空ポンプの消費電力を表示装置に表示させるステップとを前記コンピュータに実行させ、前記演算するステップは、モータ回転数およびモータ電流値に基づいて前記モータの消費電力を演算するステップと、前記磁気軸受の消費電力を特定するステップと、前記モータの消費電力および前記磁気軸受の消費電力を合算した前記磁気軸受式真空ポンプの消費電力を演算するステップと、を含む。
本発明の好ましい実施形態による監視装置は、前記演算部は、複数の前記磁気軸受式真空ポンプの消費電力を演算し、演算された複数の前記磁気軸受式真空ポンプの消費電力の合計を演算する。
本発明によれば、真空ポンプの消費電力をより精度良く監視することができる。
図1は、本発明に係る監視装置を備えるポンプシステムの一例を示す図である。 図2は、ポンプユニット1の詳細を示す断面図である。 図3は、データテーブルDT1の一例を示す図である。 図4はデータテーブルDT2の一例を示したものである。 図5は、消費電力算出の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図6は、ステップS130の消費電力算出処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、消費電力W(i)に関するデータベースの一例を示す図である。 図8は、消費電力の表示例を示す図である。 図9は、第2の実施の形態における監視装置を説明するブロック図である。
以下、図を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
−第1の実施の形態−
図1は、本発明に係る監視装置を備えるポンプシステムの一例を示す図である。ポンプシステムには、複数のターボ分子ポンプTMP1,TMP2,TMP3が設けられている。なお、図1に示す例ではターボ分子ポンプが3台設けられているが、ターボ分子ポンプの数は2台以下でも良いし、4台以上であっても良い。ターボ分子ポンプTMP1〜TMP3は、監視装置3によって消費電力等が監視される。
ターボ分子ポンプTMP1〜TMP3は、いずれも真空排気を行うポンプユニット1と、ポンプユニット1を駆動制御するコントロールユニット2とを備える。ポンプユニット1とコントロールユニット2とは、別体で構成されても良いし、一体に構成されていても良い。また、ターボ分子ポンプTMP1〜TMP3は、同一機種であっても良いし、機種が異なっていても良い。
図2は、ポンプユニット1の詳細を示す断面図である。本実施の形態におけるターボ分子ポンプTMP1〜TMP3は磁気軸受式のターボ分子ポンプであり、ポンプロータ4が固定されたロータシャフト5は、ベース60に設けられたラジアル磁気軸受12A,12Bとアキシャル磁気軸受12Cとによって非接触支持される。各磁気軸受12A〜12Cは電磁石と変位センサとを備えおり、変位センサによりロータシャフト5の浮上位置が検出される。
ロータシャフト5は、モータ11により回転駆動される。モータ11は同期モータであり、本実施の形態では、DCブラシレスモータが用いられている。ロータシャフト5の回転数は回転数センサ13により検出される。磁気軸受12A〜12Cが作動していない場合には、ロータシャフト5は非常用のメカニカルベアリング66a,66bによって支持される。
ポンプロータ4には、上流側に回転翼4aが複数段形成され、下流側にネジ溝ポンプを構成する円筒部4bが形成されている。これらに対応して固定側には複数の固定翼ステータ62とネジステータ64とが設けられている。図2に示す例ではネジステータ64側にネジ溝が形成されているが、円筒部4bにネジ溝を形成しても構わない。各固定翼ステータ62は、スペーサリング63を介してベース60上に載置される。
ベース60には、吸気口61aが形成されたポンプケーシング61がボルト固定されている。ベース60の排気口60aには排気ポート65が設けられ、この排気ポート65にバックポンプが接続される。ポンプロータ4が締結されたロータシャフト5をモータ11により高速回転すると、吸気口61a側の気体分子は排気ポート65側へと排気される。
ベース60には、ヒータ14と、冷却水などの冷媒が流れる冷媒配管15とが設けられている。反応生成物の堆積しやすいガスを排気する場合には、ネジ溝ポンプ部分や下流側の回転翼4aへの生成物堆積を抑制するために、ヒータ14のオンオフおよび冷媒配管15を流れる冷媒のオンオフを行うことにより、例えばネジステータ固定部付近のベース温度が所定温度となるように温度調整を行う。なお、図示は省略したが、冷媒配管15には、冷媒をオンオフするための電磁弁が設けられている。
図1に戻って、コントロールユニット2には、磁気軸受12(12A、12B,12C)を駆動制御するMB制御部22、モータ11を駆動制御するモータ制御部23、ヒータ14および冷媒のオンオフ制御を行う温度調整部24、およびポンプ機種情報等が記憶される記憶部25が設けられている。また、コントロールユニット2は、コントロールユニット2と他の機器とのシリアル通信をするためのシリアル通信ポートSPを備えている。
本実施形態の監視装置3は、ターボ分子ポンプTMP1〜TMP3の消費電力を含むポンプ状態を監視する装置である。監視装置3は、例えばコンピュータで構成され、消費電力演算プログラムが格納される記憶部32、消費電力演算プログラムを実行して消費電力の演算処理を行う演算部31、表示部33、表示制御部34およびシリアル通信ポートSPを備えている。ターボ分子ポンプTMP1〜TMP3の各コントロールユニット2は、シリアル通信ライン40により監視装置3に接続されている。監視装置3は、各コントロールユニット2から送信されるポンプ状態情報およびポンプ機種情報と、記憶部32に記憶されたポンプ機種毎の消費電力特性に関するデータテーブル(以下ではデータテーブルDT1と称する)とに基づいて、後述するような消費電力演算を行う。
各コントロールユニット2から送信されるポンプ状態情報には、モータ制御部23からのモータ電流値、モータ運転状態情報、および回転数センサ13の出力信号に基づく回転数情報と、温度調整部24からの温調動作情報とが含まれる。上述したように、温度調整はヒータ14のオンオフと冷媒の流れを制御する電磁弁のオンオフとを制御することにより行われる。ヒータ14および電磁弁への電力はコントロールユニット2から供給され、それらの消費電力(温調に要する消費電力)はターボ分子ポンプの消費電力の一部を成している。
以下では説明を簡単にするために、温調に要する消費電力としてヒータ消費電力のみを考えることにする。そのため、温調動作情報としてはヒータオンオフ情報のみを考える。温調に要する消費電力に電磁弁の消費電力も含める場合には、ヒータ消費電力の場合と同様に電磁弁のオンオフ状態に応じて消費電力を算出すれば良い。
図3は、ポンプ機種毎の消費電力特性に関するデータテーブルDT1の一例を示す図であり、上段に機種Aのデータテーブルを示し、下段に機種Bのデータテーブルを示す。項目としては、ヒータ仕様(定格電圧VHT、定格電力WHT)、磁気軸受消費電力WMB、モータ減速中における減速時最大電力Pbおよび減速時の電力が0[W]とされる特定回転数(定格回転数に対する比率)R0、モータ減速中以外におけるモータ最大電力Pmaxおよびモータ最大電流Amax、さらに回路等の損失ηがある。各項目の詳細については、後述する消費電力の算出において説明する。
演算部31は、各コントロールユニット2から読み込んだポンプ機種情報(機種Aか機種Bかの情報)と図3に示すデータテーブルDT1とに基づいて、接続された各ターボ分子ポンプTMPiに関するデータテーブル(以下では、データテーブルDT2と称する)を生成し、それを記憶部32に記憶する。図4はデータテーブルDT2の一例を示したものである。データテーブルDT2は、ターボ分子ポンプ毎の消費電力特性をまとめたものである。図3においては、項目として7種類の消費電力特性(VHT、WHT、WMB、R0、Pb、Pmax、Amax)が記載されている。
図1に示す例では、ターボ分子ポンプTMP1は機種Aであって、ポンプユニット1の取り付け姿勢は正立である。一方、ターボ分子ポンプTMP2,TMP3は機種Bであって、取り付け姿勢はターボ分子ポンプTMP2が正立でターボ分子ポンプTMP2が横向きであると仮定する。取り付け姿勢はユーザによって監視装置3に入力される。監視装置3の演算部31は、ユーザによって入力された取り付け姿勢に基づいて磁気軸受消費電力WBHの値をデータテーブルDT1から読み込んでデータテーブルDT2に入力する。データテーブルDT2の磁気軸受消費電力WHB以外の消費電力特性(VHT,WHT,R0,Pb,Pmax,Amax,η)については、ターボ分子ポンプTMPi側から読み込んだ機種情報に基づいて、演算部31が自動的に作成する。
なお、本実施の形態では、コントロールユニット2の記憶部25に機種情報を記憶させ、シリアル通信により監視装置3に読み込む構成とした。しかし、これに代えて、ユーザが機種情報を監視装置3に入力するようにしても良い。
また、上述した実施の形態では、ポンプユニット1の取り付け姿勢をユーザが監視装置3に手動で入力する構成としたが、監視装置3が磁気軸受電流に基づいて自動的に取り付け姿勢を推定するようにしても良い。例えば、ラジアル磁気軸受12A,12Bにおいては、電磁石がロータシャフト5を挟んで対向配置されている。正立姿勢では、対向配置された一対の電磁石の電流値はほぼ同一となっている。一方、ポンプユニット1を横向き姿勢とした場合、一方の電磁石の電流値に比べて他方の電磁石の電流値が大きくなる。そのため、一対の電磁石の電流の差分を監視することで、取り付け姿勢が正立か横向きかを推定することができる。
姿勢判定をコントロールユニット2または監視装置3のいずれで行うかについては、電磁石電流値の信号をコントロールユニット2から監視装置3に読み込んで、監視装置側で取り付け姿勢を判定しても良いし、コントロールユニット2において姿勢判定を行って、その判定結果を監視装置3に入力するようにしても良い。
<消費電力の算出>
次に、監視装置3の演算部31で実行される消費電力算出方法について説明する。消費電力に関するプログラムは監視装置3の記憶部32に記憶されており、演算部31は記憶部32からそのプログラムを読み出して実行する。
磁気軸受式の各ターボ分子ポンプTMP1〜TMP3における消費電力W(i)は、簡易的に次式(1)により算出される。符号iはターボ分子ポンプTMP1〜TMP3のいずれであるかを表しており、i=1はターボ分子ポンプTMP1を表し、i=2はターボ分子ポンプTMP2を表し、i=3はターボ分子ポンプTMP3を表す。
W(i)=Wh(i)+{WMB(i)+Wm(i)}/η …(1)
式(1)において、Wm(i)はモータ11の消費電力、WMB(i)は磁気軸受12の消費電力、Wh(i)はヒータ14の消費電力である。また、ηは電源回路や内部配線等の損失を表しており、コントロールユニット2の機種が異なると損失ηも異なる。なお、ポンプユニット1とコントロールユニット2との組み合わせはポンプ機種によって定まっているが、複数機種のポンプユニット1に対して同じコントロールユニット2が使用される場合もある。損失ηは、式(1)で算出した消費電力W(i)と消費電力W(i)の実測値とを比較することで求まり、コントロールユニット2の記憶部25に記憶されている。なお、各ターボ分子ポンプTMP1〜TMP3に関する消費電力W(1),W(2),W(3)の算出は同様の処理で行われるので、以下では、符号iで代表して説明する。
[ヒータ消費電力Wh(i)の算出]
温度調整に用いられるヒータ14の仕様としては種々のものがあるが、ここでは、AC200Vのヒータを使用し、ポンプ機種に応じて200[W]仕様または300[W]仕様が用いられるとして説明する。また、ターボ分子ポンプTMPiに対するAC入力電圧Vin[V]は、ユーザの使用状況における電源電圧に依存するので、ユーザによって予め設定されているものとする。本実施の形態では、監視装置3の記憶部32に、AC入力電圧Vinがユーザにより予め入力されているとして説明する。ここでは、AC入力電圧Vinは、全てのターボ分子ポンプTMPiに対して共通であるとする。
演算部31は、シリアル通信により、温度調整部24からヒータオンオフ情報を読み込む。ヒータ14の仕様を定格電圧VHT[V]、定格電力WHT(i)[W]とすると、ヒータ消費電力Wh(i)はヒータオンオフ情報に応じて次式(2)、(3)で表される。
(ヒータオン状態):Wh(i)=Vin/{VHT/WHT(i)} …(2)
(ヒータオフ状態):Wh(i)=0 …(3)
[磁気軸受消費電力WMB(i)の算出]
磁気軸受12の消費電力WMB(i)[W]に関しては、ポンプユニット1の取り付け姿勢が一定状態であれば、簡易的に運転状態によらず一定であるとみなすことができる。そして、図3のデータテーブルDT1に示すように、ポンプ機種および取り付け姿勢に応じて、磁気軸受12の消費電力は異なる。ポンプユニット1の取り付け姿勢は、ポンプユニット1が装着される真空装置によって決まっていて、いったん取り付けた後は変化することはない。
ターボ分子ポンプTMPiの典型的な取り付け姿勢としては「正立姿勢」と「横向き姿勢」とがあり、機種毎の取り付け姿勢と消費電力との対応関係がデータテーブルDT1に格納されている。本実施の形態では、各ターボ分子ポンプTMPiの取り付け姿勢はユーザによって監視装置3に入力される。演算部31は、入力された取り付け姿勢とデータテーブルDT1とに基づいて、磁気軸受消費電力WMBの値をデータテーブルDT2に格納する。
演算部31は、ユーザからターボ分子ポンプTMPiの磁気軸受消費電力データが要求された場合には、データテーブルDT2からターボ分子ポンプTMPiの磁気軸受消費電力WMB(i)の値を読み出しユーザに提示する。例えば、表示制御部34は、表示部33に磁気軸受消費電力WMB(i)の値を表示させる。
[モータ消費電力Wm(i)の算出]
モータ11の消費電力Wm(i)は、モータ11の運転状況に応じて異なる。本実施の形態におけるターボ分子ポンプTMPiはモータ減速中にモータ回生電力を発生させ、その回生電力をコントロールユニット2の電源に使用し、磁気軸受用電力等に利用している。そのため、回生電力が発生している状態においては、ヒータ出力を除き一次側消費電力はゼロとなる。そのため、減速動作中と減速動作中でない場合とでは、モータ消費電力を算出するための計算式が異なる。ただし、回生電力発生時においても、ヒータ14の電源にはAC入力が用いられる。
(減速動作中でない場合)
減速動作中でない場合には、モータ11の消費電力はモータ回転数とモータ電流値とによって算出することができる。本実施の形態では、減速動作中でない場合のモータ消費電力Wm(i)を、次式(4)で算出する。
Wm(i)=(Rs×MC×Pmax)/(Amax×100) …(4)
式(4)において、Rs[%]は、回転数センサ13の検出値に基づくモータ回転数であり、MC[A]は、モータ制御部23から出力されるモータ電流値である。Pmax[W]はモータ最大電力、Amaxはモータ最大電流であって、図3に示すように、それぞれポンプ機種毎の値がデータテーブルDT1に格納されている。
(減速動作中)
減速動作中においては、特定回転数R0[%]以上の領域では、モータ回生電力の発生によりヒータ出力を除き一次側消費電力はゼロとなる。ここで、R0は定格回転数を100%としたときの%値である。モータ回転数が特定回転数R0を下回ると、回転数が低下するにつれて一次側消費電力が増加する傾向がみられ、そのときのモータ消費電力Wm(i)は、次式(5)で算出することができる。
(Rs≧R0):Wm(i)=0
(Rs<R0):Wm(i)=Pb×(R0−Rs)/R0 …(5)
演算部31は、シリアル通信により、モータ電流値MC、モータ回転数Rsおよびモータ動作情報を、コントロールユニット2のモータ制御部23から読み込む。モータ動作情報は減速動作中か否かを表す情報であり、例えば、モータ制御部23に入力される動作指令に基づく。演算部31は、モータ動作情報に基づき減速動作中か否かを判定する。
演算部31は、減速動作中と判定した場合には、読み込んだモータ回転数Rsが特定回転数R0以上か否かを判定する。Rs≧R0と判定された場合には、演算部31はモータ消費電力Wm(i)をWm(i)=0とする。一方、Rs<R0と判定された場合には、演算部31は、データテーブルDT2の減速時最大電力Pb、特定回転数R0と、コントロールユニット2から読み込んだモータ回転数Rsと、式(5)とを用いて、モータ消費電力Wm(i)を算出する。
演算部31は、減速動作中でないと判定した場合には、データテーブルDT2のモータ最大電力Pmax、モータ最大電流Amaxと、コントロールユニット2から読み込んだモータ回転数Rs、モータ電流値MCと、式(4)とを用いて、モータ消費電力Wm(i)を算出する。
その後、演算部31は、上述のように算出されたヒータ消費電力Wh(i)、磁気軸受消費電力WMB(i)およびモータ消費電力Wm(i)と、データテーブルDT2の損失ηと、式(1)とを用いて、各ターボ分子ポンプTMPiのトータルの消費電力W(i)をそれぞれ算出する。さらに、演算部31は、各消費電力W(i)を加算することにより、監視装置3に接続された複数のターボ分子ポンプTMPiの総消費電力Wallを算出する。
図5および図6は、消費電力算出の処理手順の一例を示すフローチャートである。ユーザの操作により、監視装置3による消費電力監視処理の開始が指示されると、演算部31において図5の処理が実行される。ステップS100では、シリアル通信ライン40を介して各コントロールユニット2からポンプ機種情報を読み込む。ステップS110では、ユーザによるAC入力電圧Vinおよびポンプ姿勢の入力処理が行われる。例えば、監視装置3の表示部33に入力設定画面が表示される。ユーザは、入力設定画面の指示に従って、AC入力電圧Vinおよび各ターボ分子ポンプTMPiを入力する。
ステップS120では、ステップS100で読み込んだ機種情報と、ステップS110で入力されたAC入力電圧Vinおよびポンプ姿勢と、記憶部32に記憶されているデータテーブルDT1とに基づいて、データテーブルDT2を生成する。ステップS130では、図6に示す消費電力算出処理を実行する。
図6は、ステップS130の消費電力算出処理の一例を示すフローチャートである。図6の消費電力算出処理は、例えば、所定時間間隔で繰り返し行われる。なお、磁気軸受消費電力WMB(i)の算出に関しては、図5のステップS120でデータテーブルDT2を作成した際に、各ターボ分子ポンプTMPiの機種および姿勢に応じた磁気軸受消費電力WMB(i)をデータテーブルDT1から抽出する処理によって、既に終了していることになる。そのため、図6に示す消費電力算出処理では、ヒータ消費電力Wh(i)、モータ消費電力Wm(i)およびターボ分子ポンプTMPiのトータルの消費電力W(i)に関する演算が行われる。
図6のステップS200では、上述したように、温度調整部24から読み込んだヒータオンオフ情報に応じて、各ターボ分子ポンプTMPiに対するヒータ消費電力Wh(i)の算出を、式(2)、(3)を用いてそれぞれ算出する。ステップS210では、上述したように、減速中か否かに応じたモータ消費電力Wm(i)を各ターボ分子ポンプTMPiに対してそれぞれ算出する。
ステップS220では、各ターボ分子ポンプTMPiのトータルの消費電力W(i)を、式(1)によりそれぞれ算出する。ステップS230では、算出された各ターボ分子ポンプTMPiの消費電力W(i)を記憶部32に記憶する。なお、算出されたモータ消費電力Wm(i),ヒータ消費電力Wh(i)および消費電力W(i)のそれぞれを、記憶部32に記憶させるようにしても良い。上述のように、ステップS200〜ステップS230までの処理は所定時間間隔で繰り返し行われるので、その都度、消費電力W(i)が記憶部32に蓄積されることになる。例えば、図7に示すようなデータベースとして消費電力W(i)が蓄積される。図7において、t1、t2、・・・は消費電力W(i)が算出された日時を示している。
図8は、表示部33における消費電力の表示例を示したものである。複数台のターボ分子ポンプTMPiは複数のポンプ群にまとめられて管理され、図8の表示例においては、ポンプ群毎に各ターボ分子ポンプの各種データ(項目1〜項目4)が表示される。それらのデータの内の一つとして消費電力W(i)が表示される。さらに、図8の表示を行う際には、演算部31においてポンプ群のトータルの消費電力Wg(k)が演算され、その消費電力Wg(k)が消費電力W(i)と合わせて表示される。
表示部33はタッチパネル式の表示部であり、ポンプ群を表すG1〜G4で示す領域801〜804はタッチスイッチとなっている。G1で示す領域801をタッチすると、図8のようにポンプ群G1に含まれるターボ分子ポンプTMP1〜TMP3のデータが表示される。また、G2で示す領域802をタッチすると、ポンプ群G2に含まれるターボ分子ポンプTMPiのデータが表示される。
なお、一般的にターボ分子ポンプTMPには、上述のようにヒータ14を備えるものと、ヒータ14を備えていないものとがある。当然ながら、ヒータ14を備えていないターボ分子ポンプTMPについては、上述したヒータ消費電力Wh(i)に関する処理は省略される。
−第2の実施の形態−
上述した第1の実施の形態では、複数のターボ分子ポンプTMPiに接続されて、それらのターボ分子ポンプTMPiの消費電力を監視する監視装置3について説明した。第2の実施の形態では、監視装置がターボ分子ポンプTMPのコントロールユニット2に設けられ、そのターボ分子ポンプTMPの消費電力を監視結果としてコントロールユニット2から出力するような構成とした。
図9は、第2の実施の形態における監視装置を説明するブロック図である。本実施の形態では、ターボ分子ポンプTMPのコントロールユニット2に設けられた演算部21において、消費電力演算が行われる。消費電力演算用プログラム、データテーブルDT1、損失、姿勢情報およびAC入力電圧Vinに関する情報は、記憶部25に記憶されている。ただし、データテーブルDT1については、ターボ分子ポンプTMPの機種が機種Aである場合には、図3の上段に記載されているデータテーブルDT1が記憶され、機種Bである場合には図3の下段に記載されているデータテーブルDT1が記憶されている。また、姿勢情報およびAC入力電圧Vinに関する情報は、ユーザによって記憶部25に入力される。
説明は省略するが、ヒータ消費電力Wh、磁気軸受消費電力WMB、モータ消費電力Wmおよびポンプトータルの消費電力Wは、演算部21において上述した第1の実施の形態の場合と同様に演算される。算出された消費電力Wh、WMB、WmおよびWは、コントロールユニット2の記憶部25に記憶される。ターボ分子ポンプTMPのその他の構成は、第1の実施の形態に記載したターボ分子ポンプTMPi(図1参照)と同様であり、説明を省略する。
また、記憶部25に記憶された消費電力Wh、WMB、WmおよびWを、シリアル通信ポートSPから出力することもできる。例えば、消費電力Wh、WMB、WmおよびWをシリアル通信ポートSPからコンピュータ100に出力し、コンピュータ100にインストールされているデータ管理ソフトや表示ソフトにより、それらをコンピュータ100の表示部(不図示)に表示するようにしても良い。また、ターボ分子ポンプTMPのコントロールユニット2の表示制御部26によって、消費電力Wh、WMB、WmおよびWを表示部27に表示させるようにしても良い。
なお、図9では、コンピュータ100にターボ分子ポンプTMPを1台のみ接続しているが、複数台のターボ分子ポンプTMPiをコンピュータ100に接続するようにしても良い。
このように、第2の実施の形態では、コントロールユニット2の演算部21,記憶部25およびシリアル通信ポートSPは、ターボ分子ポンプTMPにおいて消費電力を監視する監視装置として機能している。演算部21は、モータ回転数およびモータ電流値に基づくモータ11の消費電力Wmと、ポンプ取り付け姿勢に応じた磁気軸受12の消費電力WMBと、モータ11の消費電力Wmおよび磁気軸受12の消費電力WMBを合算した磁気軸受式ターボ分子ポンプTMPの消費電力Wとを演算する。シリアル通信ポートSPは、消費電力Wを外部に出力する出力部として機能している。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)監視装置の演算部、すなわち、図1に記載の演算部31や図9に記載の演算部21では、モータ回転数およびモータ電流値に基づくモータ11の消費電力と、磁気軸受12の消費電力とを合算した磁気軸受式のターボ分子ポンプTMPの消費電力とが演算される。そして、演算されたターボ分子ポンプTMPの消費電力は、表示制御部26,34によって表示部27,33に表示される。このようにモータ消費電力と磁気軸受消費電力とを合算してターボ分子ポンプTMPの消費電力とすることで、ターボ分子ポンプTMPの消費電力をより精度良く監視することができる。
また、ポンプ取り付け姿勢に応じて磁気軸受消費電力を特定することで、消費電力演算精度をさらに向上させることができる。
(2)さらに、ターボ分子ポンプがヒータを備える場合、演算部21,32は、ヒータ14のオンオフ状態に基づいてヒータ消費電力を演算し、そのヒータ消費電力とモータ11の消費電力と磁気軸受12の消費電力とを合算してターボ分子ポンプTMPの消費電力を演算する。これにより、ヒータ消費電力を考慮したターボ分子ポンプTMPトータルの消費電力を精度良く求めることができる。
(3)監視装置3のシリアル通信ポートSPは、ターボ分子ポンプTMPiとの通信により、ターボ分子ポンプTMPiからモータ電流値およびモータ回転数が入力される通信部として機能する。このシリアル通信ポートSPを介して複数のターボ分子ポンプTMPiからモータ電流値およびモータ回転数を取得し、取得したモータ電流値およびモータ回転数に基づいてモータ11の消費電力を演算するようにしても良い。このような通信部を備えることにより、ターボ分子ポンプTMPiの消費電力を遠隔の監視装置3により監視することができる。さらに、監視装置3で複数のターボ分子ポンプTMPiの消費電力を演算することにより、複数のターボ分子ポンプTMPiの消費電力を一括して監視することができる。
(4)さらに、記憶部32に、機種の異なる複数のターボ分子ポンプTMPiにおける消費電力特性をそれぞれ記憶し、演算部31が、演算対象であるターボ分子ポンプの機種に応じた消費電力特性に基づいて、ターボ分子ポンプTMPiの消費電力を演算するようにしても良い。その結果、監視装置3にシリアル通信ポートSPを介して機種の異なる複数のターボ分子ポンプTMPiが接続された場合でも、それぞれの機種に応じた消費電力が自動的に算出される。
(5)また、図9に示すターボ分子ポンプTMPのように、コントロールユニット2の演算部21でターボ分子ポンプTMPの消費電力Wを演算し、その消費電力Wを、シリアル通信ポートSPを介して外部に出力するようにしても良い。このようにターボ分子ポンプTMPから消費電力Wを出力する構成とすることにより、ターボ分子ポンプTMPの消費電力の管理を容易に行うことができる。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。例えば、上述した実施の形態では磁気軸受式のターボ分子ポンプを例に説明したが、本発明は、磁気軸受式に限らずメカニカルベルリング方式のターボ分子ポンプにも適用でき、さらに、一般的な真空ポンプにも適用することができる。
1…ポンプユニット、2…コントロールユニット、3…監視装置、4…ロータ、11…モータ、12…磁気軸受、12A,12B…ラジアル磁気軸受、12C…アキシャル磁気軸受、13…回転数センサ、14…ヒータ、15…冷媒配管、22…MB制御部、23…モータ制御部、24…温度調整部、25,32…記憶部、26,34…表示制御部、27,33…表示部、SP…シリアル通信ポート、TMP,TMP1〜TMP3…ターボ分子ポンプ

Claims (7)

  1. ロータを磁気軸受により磁気浮上支持し、モータにより回転駆動する磁気軸受式真空ポンプの消費電力を監視する監視装置であって、
    モータ回転数およびモータ電流値に基づく前記モータの消費電力と、前記磁気軸受の消費電力とを合算した前記磁気軸受式真空ポンプの消費電力を演算する演算部と、
    前記演算部によって演算された前記磁気軸受式真空ポンプの消費電力を表示装置に表示させる表示制御部と、
    減速動作中、非減速動作中、ポンプ取付姿勢を含むポンプ状態に応じた消費電力特性が複数の磁気軸受式真空ポンプの異なる機種ごとに記憶される記憶部と、
    演算対象である磁気軸受式真空ポンプのポンプ機種情報を取得する機種情報取得部と、
    演算対象である磁気軸受式真空ポンプの前記ポンプ状態の情報を取得するポンプ状態情報取得部と、を備え、
    前記演算部は、取得された前記ポンプ状態の情報、取得された前記ポンプ機種情報および前記記憶部に記憶されている前記消費電力特性基づいて、演算対象である磁気軸受式真空ポンプの機種とポンプ状態に応じた消費電力特性を生成し、その生成した消費電力特性に基づいて演算対象である磁気軸受式真空ポンプの消費電力を演算する、監視装置。
  2. 請求項1に記載の監視装置において、
    前記ポンプ状態の情報は、前記モータ電流値および前記モータ回転数を含み、
    前記演算部は、前記モータが減速中でない場合、前記モータの消費電力Wm(i)を、下記の式(4)を用いて算出する、監視装置。
    Wm(i)=(Rs×MC×Pmax)/(Amax×100) …(4)
    式(4)において、MCはモータ電流値、Rsはモータ回転数、Pmax[W]はモータ最大電力、Amaxはモータ最大電流であって、前記ポンプ機種情報に対応付けて記憶されている前記消費電力特性である。
  3. 請求項1または2に記載の監視装置において、
    前記ポンプ状態の情報は、前記モータ電流値および前記モータ回転数を含み、
    前記演算部は、前記モータが減速中である場合、前記モータの消費電力Wm(i)を、下記の式(5)を用いて算出する、監視装置。
    (Rs≧R0):Wm(i)=0
    (Rs<R0):Wm(i)=Pb×(R0−Rs)/R0 …(5)
    式(5)において、R0は定格回転数を100%としたときの%値であり、Pbは減速時最大電力であって前記ポンプ機種情報に対応付けて記憶されている前記消費電力特性である。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の監視装置において、
    前記磁気軸受式真空ポンプはヒータをさらに備え、
    前記演算部は、
    ヒータオンオフ情報を取得し、取得したヒータオンオフ情報に基づいて下記の式(2)、(3)を用いてヒータ消費電力Wh(i)を算出し、
    前記ヒータ消費電力Wh(i)と前記モータの消費電力と前記磁気軸受の消費電力とを合算して前記磁気軸受式真空ポンプの消費電力を演算する、監視装置。
    (ヒータオン状態):Wh(i)=Vin/{VHT/WHT(i)} …(2)
    (ヒータオフ状態):Wh(i)=0 …(3)
    式(2)、(3)において、VHTはヒータの定格電圧[V]、WHT(i)はヒータの定格電力であって前記ポンプ機種情報に対応付けて記憶されている前記消費電力特性であり、Vinは前記磁気軸受式真空ポンプに対するAC入力電圧である。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の監視装置において、
    前記ポンプ状態の情報はポンプ取り付け姿勢を含み、
    前記演算部は、取得された前記ポンプ状態の情報に対応するポンプ取り付け姿勢に応じて前記磁気軸受の消費電力を特定する、監視装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の監視装置をコンピュータに実行させる監視プログラムであって、
    演算対象である磁気軸受式真空ポンプのポンプ機種情報を取得するステップと、
    演算対象である磁気軸受式真空ポンプの前記ポンプ状態の情報を取得するステップと、
    取得された前記ポンプ状態の情報、取得された前記ポンプ機種情報および記憶されている前記消費電力特性基づいて、演算対象である磁気軸受式真空ポンプの機種とポンプ状態に応じた消費電力特性を生成し、その生成した消費電力特性に基づいて演算対象である磁気軸受式真空ポンプの消費電力を演算するステップと、
    演算された前記磁気軸受式真空ポンプの消費電力を表示装置に表示させるステップとを前記コンピュータに実行させ、
    前記演算するステップは、
    モータ回転数およびモータ電流値に基づいて前記モータの消費電力を演算するステップと、
    前記磁気軸受の消費電力を特定するステップと、
    前記モータの消費電力および前記磁気軸受の消費電力を合算した前記磁気軸受式真空ポンプの消費電力を演算するステップと、を含む、監視プログラム。
  7. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の監視装置において、
    前記演算部は、複数の前記磁気軸受式真空ポンプの消費電力を演算し、演算された複数の前記磁気軸受式真空ポンプの消費電力の合計を演算する、監視装置。
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