JP6791015B2 - 真空ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、真空ポンプに関する。
ドライエッチング装置、CVD装置等の半導体製造装置に設けられた真空チャンバ内の気体を排気するためにターボ分子ポンプ等の真空ポンプが用いられる。真空ポンプのケーシング内の気体が冷却された場合に反応生成物がケーシング内に堆積するため、従来の真空ポンプには、反応生成物の堆積が抑制されるようにケーシングを加熱するヒータが設けられている。例えば、特許文献1に記載の真空ポンプは、ポンプベース部に取り付けられたポンプヒータおよびブレーキ抵抗を備えている。モータの回生時にポンプヒータおよびブレーキ抵抗に電流が供給されることにより、ポンプベース部が加熱され、反応生成物の堆積が抑制される。
特開2013−119798号公報
反応生成物の堆積を抑制する構成を真空ポンプに取り入れるためにかかるコストが低減されることが望ましい。特許文献1ではこの点について特に検討していない。
本発明の真空ポンプの一形態は、ロータを収容するケーシング、および、前記ロータを駆動するモータを含むポンプ本体と、前記モータに電力を供給する電源回路を有し、かつ、前記モータからの回生電力が供給される電源装置と、前記モータから前記回生電力が供給される回生制御のときには前記回生電力に基づく電流が流れることで発熱し、前記回生電力が供給されず前記電源回路からの電力が供給される定格制御のときには前記電源回路からの電力に基づいて電流が流れることで発熱し、反応生成物の堆積を抑制する必要のある加熱対象部を加熱するブレーキ抵抗と、前記回生制御および前記定格制御において、前記加熱対象部の温度が反応生成物の堆積が抑制される堆積抑制温度に保たれるように前記ブレーキ抵抗への電流の供給を制御する制御部と、を備える。
上記真空ポンプによれば、モータを回生制動するためのブレーキ抵抗が、回生制御の実行時に加熱対象部を加熱するための手段として用いられ、さらにモータの定格制御の実行時にも加熱対象部を加熱するための手段として用いられる。このため、反応生成物の堆積を抑制するための構成にかかるコストが低減される。
好ましくは、前記制御部は、前記制御部は、前記回生制御において、前記電源回路の出力電圧が、前記電源回路が安全に動作できる電圧の上限値未満である所定の電圧となるよう、および、前記加熱対象部の温度が前記堆積抑制温度に保たれるように、前記ブレーキ抵抗への電流の供給を制御する。
このため、回生制御の実行時に、ブレーキ抵抗により加熱対象部を加熱しながら電源回路を保護できる。
詳細には、前記制御部は、前記回生制御において、前記電源回路の出力電圧が前記所定の電圧を上回る場合、前記加熱対象部の温度が前記堆積抑制温度に保たれるように前記ブレーキ抵抗に電流を供給する制御よりも優先して前記ブレーキ抵抗に供給する回生電力を低減させる。
詳細には、前記制御部は、前記回生制御において、前記電源回路の出力電圧が前記所定の電圧以下の場合、かつ、前記加熱対象部の温度が前記堆積抑制温度以下の場合、前記電源回路の出力電圧が前記所定の電圧となるように、前記回生電力を前記ブレーキ抵抗に供給し、前記電源回路の出力電圧が前記所定の電圧以下の場合、かつ、前記加熱対象部の温度が前記堆積抑制温度を上回る場合、前記ブレーキ抵抗に供給する回生電力を低減させ、前記加熱対象部の温度を前記堆積抑制温度に保たれるように制御する。
好ましくは、前記加熱対象部は、前記ケーシングに接続される排気管を接続できるように前記ケーシングに形成された排気部を少なくとも含む。
この構成によれば、加熱対象部の一例である排気部がブレーキ抵抗により加熱されるため、排気部内における反応生成物の堆積が抑制される。排気部内は、ケーシング内においても特に圧力が高くなりやすい部分であるため、反応生成物が堆積するおそれが高い。そのような部分における反応生成物の堆積物の生成が上記のとおりブレーキ抵抗を用いて抑制されることにより、コストの低減とケーシングの詰まりの抑制とが両立される。
好ましくは、前記ポンプ本体と前記電源装置が一体化されており、前記ブレーキ抵抗と前記電源回路とを電気的に接続するケーブルが前記電源装置および前記ポンプ本体の各ケーシングの外部または内部で配線されている。
このため、ケーブルの長さを短くできる。
好ましくは、前記制御部は、前記加熱対象部の温度が前記排気部に設けられたシール部材の耐熱温度を超えないように前記ブレーキ抵抗に流れる電流を制御する。
このため、排気部内における反応生成物の堆積の抑制と、シール部材の保護とが両立される。
本発明に関する真空ポンプによれば、反応生成物の堆積を抑制するための構成にかかるコストが低減される。
(a)は第1実施形態の真空ポンプの外観図、(b)は排気管が接続されたときの排気部の側面図。 図1の真空ポンプの構成を示すブロック図。 加速制御および定格制御における加熱制御のフローチャート。 回生制御における加熱制御のフローチャート。 第2実施形態の真空ポンプの外観図。 図5の真空ポンプの構成を示すブロック図。
(第1実施形態)
図1(a)に示される真空ポンプ1は、例えば半導体製造装置の真空チャンバ(ともに図示略)に取り付けられ、真空チャンバ内を真空にする。真空ポンプ1は、ドライポンプやオイルポンプといった種々の型式を採ることができる。本実施形態の真空ポンプ1は、ドライポンプのうちのターボ分子ポンプである。真空ポンプ1は、ポンプ本体10、冷却装置30、および、電源装置40を備える。本実施形態では、ポンプ本体10、冷却装置30、および、電源装置40は、一体型の機器である。冷却装置30は、ポンプ本体10および電源装置40に挟まれている。冷却装置30は、冷却装置30内に設けられた冷却水路によって電源装置40を主に冷却する。電源装置40は、ポンプ本体10に電力を供給する。
図1(a)および図2に示されるように、ポンプ本体10は、ターボポンプ部11、ドラッグポンプ部12、モータ13、磁気軸受14、保護ベアリング15、回転速度検出部16、ロータ17、および、ケーシング20を備える。ターボポンプ部11、ドラッグポンプ部12、モータ13、磁気軸受14、保護ベアリング15、回転速度検出部16、および、ロータ17は、ケーシング20に収容されている。
ロータ17は、ターボポンプ部11のロータ翼と、ドラッグポンプ部12のロータ円筒部と、ロータ翼およびロータ円筒部を同軸に固定する軸体(ともに図示略)とを有する。モータ13は、ロータ17を駆動する。本実施形態のモータ13は、3相ブラシレスモータである。磁気軸受14は、複数の電磁石を有し、ロータ17を非接触状態で回転可能に支持する。保護ベアリング15は、非常用の軸受であり、例えば磁気軸受14が作動していないときにロータ17を回転可能に支持する。回転速度検出部16は、モータ13の回転速度を検出する。回転速度検出部16は、検出結果を制御部46(図2参照)に出力する。
ケーシング20には、冷却装置30が例えばボルトにより連結されている。冷却装置30には、電源装置40のケーシング40Aが例えばボルトにより連結されている。ケーシング20は、吸気口21aが形成された吸気部21、および、排気口22aが形成された排気部22を有する。吸気部21は、ケーシング20において冷却装置30とは反対側の端部に設けられている。排気部22は、ケーシング20において冷却装置30寄りの部分の外側面から突出している。
図1(b)に示されるように、排気部22には、排気部22の圧力(背圧)を所定圧力に維持するためのバックポンプ(図示略)と接続する排気管110が接続されている。排気部22と排気管110との接続部分には、接続部分の気密性を高めるためのシール部材120が設けられている。シール部材120の一例は、樹脂製のOリングである。
次に、図2を参照して、電源装置40の詳細な構成について説明する。
電源装置40は、電源回路41、インバータ回路42、切替部43、ダイオード44、DC/DCコンバータ45、制御部46、および、励磁アンプ47を有する。電源装置40は、第1電圧検出部51、第2電圧検出部52、および、電流検出部53をさらに有する。電源装置40には、ブレーキ抵抗60および温度検出部62が電気的に接続されている。
電源回路41およびインバータ回路42は、第1電源線54(VDD)および第2電源線55(VSS)によって互いに接続されている。ブレーキ抵抗60および切替部43は、直列に接続されている。切替部43は、ブレーキ抵抗60への通電および非通電を切り替える。切替部43の一例は、スイッチング素子である。本実施形態の切替部43は、npn型トランジスタである。ブレーキ抵抗60の第1端は第1電源線54に電気的に接続され、ブレーキ抵抗60の第2端は切替部43のコレクタに電気的に接続されている。切替部43のエミッタは、第2電源線55に接続されている。切替部43のベースには、制御部46が接続されている。ダイオード44は、第1電源線54においてインバータ回路42、ブレーキ抵抗60、DC/DCコンバータ45、および、第2電圧検出部52のそれぞれと第1電源線54との接続点よりも電源回路41側に設けられている。ダイオード44のアノードは電源回路41に接続され、ダイオード44のカソードはインバータ回路42に接続されている。DC/DCコンバータ45は、第1電源線54において第2電圧検出部52と第1電源線54との接続点と、ブレーキ抵抗60と第1電源線54との接続点との間に接続され、第2電源線55において電源回路41と第2電源線55との接続点と、切替部43のエミッタと第2電源線55との接続点との間に接続されている。
電源回路41は、AC/DCコンバータを含み、商用電源100から供給された交流電力を直流電力に変換する。商用電源100から電源回路41に印加される電圧は、第1電圧検出部51によって検出される。第1電圧検出部51は、検出結果を制御部46に出力する。電源回路41から出力された直流電力は、インバータ回路42、ブレーキ抵抗60、および、DC/DCコンバータ45に供給される。第1電源線54と第2電源線55との間の電圧は、第2電圧検出部52によって検出される。第2電圧検出部52は、検出結果を制御部46に出力する。なお、以降の説明において、第2電圧検出部52により検出される電圧、すなわち第1電源線54と第2電源線55との間の電圧を「電圧Vm」または「電源回路41の出力電圧Vm」と称する場合がある。
インバータ回路42は、モータ13と電気的に接続されている。インバータ回路42は、電源回路41から供給された直流電力を交流電力に変換してモータ13に供給し、モータ13で発電された回生電力を第1電源線54に出力する。本実施形態のインバータ回路42は、3相インバータ回路である。インバータ回路42とモータ13の各相との間に流れる電流は、電流検出部53によって検出される。電流検出部53は、検出結果を制御部46に出力する。
ブレーキ抵抗60は、ラバーヒータ、シーズヒータ等の所定の抵抗値を有する発熱体であり、電源回路41からの直流電力またはインバータ回路42からの回生電力が供給されることにより発熱する。図1(b)に示すように、ブレーキ抵抗60は、排気部22に取り付けられている。ブレーキ抵抗60は、排気部22の全周を覆っている。真空ポンプ1では、ブレーキ抵抗60に通電されたときのブレーキ抵抗60の発熱を用いて、排気部22を加熱する。
図1(a)および(b)に示されるように、ブレーキ抵抗60は、ポンプ本体10および電源装置40の各ケーシング20,40Aの外部に配線されたケーブル61を有する。ケーブル61は、ケーシング40Aに設けられた第1コネクタ40Bに接続されている。第1コネクタ40Bは、第1電源線54および切替部43のコレクタ(ともに図2参照)に電気的に接続されている。排気部22には、温度検出部62が取り付けられている。温度検出部62は、排気部22の温度を検出する。温度検出部62は、ポンプ本体10および電源装置40の各ケーシング20,40Aの外部に配線されたケーブル63を有する。ケーブル63は、ケーシング40Aに設けられた第2コネクタ40Cに接続されている。第2コネクタ40Cは、制御部46(図2参照)に電気的に接続されている。温度検出部62は、検出結果を制御部46に出力する。
図2に示されるように、DC/DCコンバータ45は、DC/DCコンバータ45に供給される直流電力の電圧を制御部46の動作に適した制御電圧に降圧する。DC/DCコンバータ45から出力された直流電力は、制御部46に供給される。
制御部46は、予め定められる制御プログラムを実行する演算処理装置を含む。演算処理装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)を含む。一例では、制御部46は、記憶部を含む。記憶部には、各種の制御プログラムおよび各種の制御処理に用いられる情報が記憶されている。制御部46は、インバータ回路42、切替部43、および、励磁アンプ47の動作を制御することにより、軸受制御、モータ駆動制御、および、加熱制御を実行する。モータ駆動制御は、モータ13を定格速度まで加速させる加速制御、モータ13を定格速度で継続して駆動させる定格制御、および、モータ13を定格速度から減速させる減速制御を含む。減速制御は、ユーザの操作に基づいてロータ17の回転を停止させる指令や電源オフする指令が入力された際にモータ13を停止させる場合の減速制御、および、停電等によって電源電圧が供給されなくなりモータ13を停止させる場合の減速制御等を含む。減速制御において、モータ13側から電源装置40側に回生電力が供給される場合のことを回生制御という。
軸受制御は、磁気軸受14によってロータ17を支持するための制御である。制御部46は、複数の電磁石への通電制御を行うための制御信号を励磁アンプ47に出力する。励磁アンプ47は、制御部46からの制御信号に基づいて磁気軸受14に励磁電流を供給する。
定格制御は、インバータ回路42をPWM(Pulse Width Modulation)制御により制御して、モータ13の回転速度を予め設定された所定の定格速度に維持する制御である。すなわち、制御部46は、定格制御において、モータ13が定格速度で回転するようにインバータ回路42を制御する。より詳細には、制御部46は、定格制御において、電流検出部53の検出結果、すなわちモータ13に供給される各相の電流と、回転速度検出部16の検出結果、すなわちモータ13の回転速度とに基づいて、インバータ回路42の各相のスイッチング素子のオンオフを制御する。
減速制御は、インバータ回路42をPWM制御により制御して、モータ13の回転速度を定格速度から減速させる制御である。すなわち、制御部46は、減速制御においてモータ13が減速するようにインバータ回路42の各相のスイッチング素子をオンオフ制御する。
加速制御および定格制御において、モータ13から回生電力が第1電源線54に供給されない。したがって、ダイオード44のアノード電位はカソード電位よりも高く導通状態であるので、制御部46によって切替部43がオン状態にされることにより、電源回路41からの直流電力(電源電圧)がブレーキ抵抗60に供給される。減速制御(回生制御)において、モータ13から回生電力が第1電源線54に供給される。切替部43がオン状態にされることにより、モータ13からの回生電力がブレーキ抵抗60に供給される。回生電力が供給されている状態で、ダイオード44のアノード電位がカソード電位よりも低くなると、ダイオード44が遮断状態となるので、電源回路41からの直流電力はブレーキ抵抗60には供給されない。ブレーキ抵抗60は、電源回路41からの直流電力、あるいは、モータ13からの回生電力が供給されることにより発熱し、反応生成物の付着を抑制すべき加熱対象部(本実施形態においては、排気部22)を加熱することができる。このように、加速制御、定格制御、および、減速制御(回生制御)のいずれの状態においても、既存のブレーキ抵抗60に電流を流すことにより、加熱対象部を加熱するようにしたことが、本発明の特徴の1つである。
加熱制御は、制御部46が切替部43をオンオフしてブレーキ抵抗60への通電を制御する(ブレーキ抵抗60に電流を流す/電流を流さないを切り替える)ことによって、排気部22の温度を調整する(すなわち増減させる)制御である。加熱制御は、加速制御、定格制御、および、減速制御(回生制御)のいずれの状態においても実行される制御である。制御部46は、切替部43のオンオフを制御することにより、ブレーキ抵抗60に供給される電流のオンオフを制御する。本実施形態では、制御部46は、切替部43のオンオフをPWM制御により制御する。切替部43のオンオフのデューティ比を変更することにより、ブレーキ抵抗60に供給される電流の増減を制御する。
制御部46は、加熱制御において、排気部22の温度、すなわち温度検出部62によって検出された検出温度が、反応生成物の堆積が抑制される堆積抑制温度に保たれるように切替部43を制御する。堆積抑制温度は、予め設定された所定の温度または温度範囲である。本実施形態では、制御部46は、加熱制御において、堆積抑制温度としての所定の温度範囲(以下、「目標温度範囲TA」)を保つように切替部43を制御する。目標温度範囲TAの上限値と下限値との差は例えば4℃である。目標温度範囲TAの下限値の一例は、100℃以上である。この場合、目標温度範囲TAは、例えば100℃以上104℃以下となる。また、目標温度範囲TAの上限値の一例は、シール部材120(図1(b)参照)の耐熱温度以下であり、例えば160℃以下(さらに好ましくは150℃以下)である。この場合、目標温度範囲TAは、例えば156℃以上160℃以下(さらに好ましくは146℃以上150℃以下)となる。なお、目標温度範囲TAの上限値と下限値との差は任意に変更可能である。
図3を参照して、加速制御および定格制御における加熱制御の処理の一例について説明する。この加熱制御は、所定時間毎に繰り返し実行される。
制御部46は、ステップS21における排気部22の温度が目標温度範囲TAを上回るか否かの判定と、ステップS22における排気部22の温度が目標温度範囲TAを下回るか否かの判定とに基づいて、切替部43を制御する。
制御部46は、ステップS21において肯定判定したとき、ステップS23において切替部43をオフ状態にする。すなわち制御部46は、PWM制御において切替部43のデューティ比を0にする。その結果、電源回路41からブレーキ抵抗60に電流が供給されなくなる。これにより、ブレーキ抵抗60による排気部22への加熱が停止されるため、排気部22の温度が低下する。
制御部46は、ステップS21において否定判定し、ステップS22において肯定判定したとき、ステップS24において切替部43のデューティ比を所定値分だけ大きくする。その結果、電源回路41からブレーキ抵抗60に供給される電流量が増加する。これにより、ブレーキ抵抗60の発熱量が増加するため、排気部22の温度が上昇する。
所定値は、排気部22の温度と目標温度範囲TAの下限値との差の大きさに応じて変更される。より詳細には、排気部22の温度と目標温度範囲TAの下限値との差が大きくなるにつれて所定値が大きくなる。制御部46には、排気部22の温度と目標温度範囲TAの下限値との差と、切替部43のデューティ比との関係を示す情報が記憶されている。排気部22の温度と目標温度範囲TAの下限値との差と、切替部43のデューティ比との関係を示す情報は、例えばマップ、テーブル、または、関数を用いた関係式を含む。制御部46は、排気部22の温度と目標温度範囲TAの下限値との差と、切替部43のデューティ比との関係を示す情報を用いて、排気部22の温度と目標温度範囲TAの下限値との差から切替部43のデューティ比を設定する。なお、所定値は、予め設定された固定値であってもよい。
制御部46は、ステップS21およびステップS22においてともに否定判定したとき、すなわち排気部22の温度が目標温度範囲TAを保っているとき、ステップS25において現在の切替部43のデューティ比を維持する。
次に、減速制御(回生制御)における加熱制御の詳細について説明する。回生制御における加熱制御は、加熱制御や定格制御における加熱制御と比して異なる制御が実行される。具体的には、排気部22の温度が目標温度範囲TAの上限値以下の場合、出力電圧Vmが所定の電圧となるように回生電力をブレーキ抵抗60に供給し、排気部22の温度が目標温度範囲TAを上回る場合、ブレーキ抵抗60に供給する回生電力を小さくして排気部22の温度を目標温度範囲TAの上限値以下とする。制御部46は、回生電力がブレーキ抵抗60に供給されるようにインバータ回路42および切替部43を制御する。より詳細には、制御部46は、回生制御において、モータ13の慣性による回転によって生じる各相のコイルの誘導電流をブレーキ抵抗60に供給するようにインバータ回路42を制御する。回生制御では、インバータ回路42からの直流電力(回生電力)がブレーキ抵抗60に供給される。
図4を参照して、回生制御における加熱制御の制御部46の処理の一例について説明する。回生制御における加熱制御も、所定時間毎に繰り返し実行される。
制御部46は、ステップS31において、電源回路41の出力電圧Vmが所定の電圧以上であるか否かを判定する。なお、所定の電圧は、電源回路41を保護するか否かを判定するための閾値であり、実験等により予め設定されている。
制御部46は、ステップS31において肯定判定した場合、すなわち出力電圧Vmが所定の電圧以上と判定した場合、ステップS32においてブレーキ抵抗60に供給される回生電力が小さくなるように切替部43を制御する。一例では、切替部43をオフ状態にする。すなわち制御部46は、PWM制御において切替部43のデューティ比を0にする。このように電源回路41を保護するために切替部43をオフ状態にし、ブレーキ抵抗60に回生電力が供給されないようにする。
制御部46は、ステップS31において否定判定した場合、すなわち出力電圧Vmが所定の電圧未満であると判定した場合、ステップS33において排気部22の温度が目標温度範囲TAを上回るか否かを判定する。制御部46は、ステップS33において否定判定したとき、ステップS34において出力電圧Vmが所定の電圧となるように切替部43を制御する。一例では、制御部46には、出力電圧Vmと所定の電圧との差と、切替部43のデューティ比との関係を示す情報が記憶されている。出力電圧Vmと所定の電圧との差と、切替部43のデューティ比との関係を示す情報は、例えばマップ、テーブル、または、関数を用いた関係式を含む。制御部46は、出力電圧Vmと所定の電圧との差と、切替部43のデューティ比との関係を示す情報を用いて、出力電圧Vmと所定の電圧との差から切替部43のデューティ比を設定する。このように切替部43が制御されると、インバータ回路42からブレーキ抵抗60に回生電力が供給される。これにより、ブレーキ抵抗60により排気部22が加熱されるため、排気部22の温度が上昇する。
制御部46は、ステップS33において肯定判定したとき、ステップS32に移行する。その結果、インバータ回路42からブレーキ抵抗60に電流が供給されなくなる。これにより、排気部22への加熱が停止されるため、排気部22の温度が低下して目標温度範囲TAの上限値以下となる。
本実施形態の真空ポンプ1の作用について説明する。
一般に、反応生成物の昇華温度と圧力との関係として、同一温度であれば圧力が高いほど、気体分子が液化または固化しやすい。言い換えれば、同一温度であれば圧力が高いほど、気体分子が真空ポンプ1の内部に堆積しやすい。
ポンプ本体10を駆動させる場合、電源装置40がモータ13および磁気軸受14に電力を供給することにより、モータ13がロータ17を高速回転させ、磁気軸受14がロータ17を回転可能に支持する。これにより、ポンプ本体10は、真空チャンバから吸気口21aを介して吸い込んだ気体分子を、ターボポンプ部11およびドラッグポンプ部12によって圧縮して排気部22から排気管110を通じてバックポンプに向けて排気する。このため、排気部22の圧力が吸気部21の圧力よりも高くなるので、反応生成物が排気部22に堆積しやすい。
本実施形態の真空ポンプ1では、加速制御および定格制御の実行時に電源回路41の出力電圧Vmに基づいてブレーキ抵抗60に電流が供給されることにより、ブレーキ抵抗60が発熱し、排気部22が加熱される。このため、加速制御および定格制御の実行時に排気部22内における反応生成物の堆積が抑制される。また、本実施形態の真空ポンプ1では、回生制御の実行時に、モータ13からの回生電力に基づいてブレーキ抵抗60に電流が供給されることにより、ブレーキ抵抗60が発熱し、排気部22が加熱される。このため、回生制御の実行時においても、排気部22内における反応生成物の堆積が抑制される。このように、モータ13を回生制動するためのブレーキ抵抗60が、モータ13の回生制御の実行時において排気部22を加熱する手段として用いられ、さらにモータ13の加速制御および定格制御の実行時においても排気部22を加熱するための手段として用いられるので、加熱対象部を加熱するためのヒータを別途設ける必要がなく、反応生成物の堆積を抑制するための構成にかかるコストが低減される。また、モータ13の回生制御を実行する制御部46が、排気部22を加熱するためのブレーキ抵抗60への通電に関する制御も実行するので、加熱対象部を加熱するためのヒータを制御する制御回路を別途設ける必要がなく、反応生成物の堆積を抑制するための構成にかかるコストがさらに低減され、回路構成を簡略化、小型化することができる。
本実施形態の真空ポンプ1によれば、さらに以下の効果が得られる。
(1−1)目標温度範囲TAの上限値は、シール部材120の耐熱温度以下である。このため、排気部22内における反応生成物の堆積を抑制と、シール部材120の保護とを両立できる。
(1−2)ポンプ本体10および電源装置40が一体型の機器であることにより、電源装置40とブレーキ抵抗60とを電気的に接続するケーブル61の長さを短くできる。加えて、電源装置40と温度検出部62とを電気的に接続するケーブル63の長さを短くできる。
(1−3)ケーブル61,63がポンプ本体10及び電源装置40の各ケーシング20,40Aの外部に配線されることにより、ケーブル61,63を挿通するための貫通孔および真空シールをケーシング40Aに設けなくてもよくなるため、真空ポンプ1の構成を簡略化および部品点数を削減できる。
加えて、ポンプ本体10及び電源装置40の各ケーシング20,40Aが互いに組み付けられた後にケーブル61,63によって真空ポンプ1の組立て時にブレーキ抵抗60及び温度検出部62と電源装置40とを電気的に接続できる。したがって、ブレーキ抵抗60及び温度検出部62と電源装置40とを容易に接続できる。
(1−4)回生制御の実行時において電源回路41の出力電圧Vmが所定の電圧となるよう、および、排気部22の温度が目標温度範囲TAに保たれるようにブレーキ抵抗60に供給する回生電力を制御する。これにより、排気部22を加熱しながら電源回路41を保護できる。
(第2実施形態)
図5および図6を参照して、第2実施形態の真空ポンプ1について説明する。第2実施形態の真空ポンプ1は、第1実施形態の真空ポンプ1に比べ、ポンプヒータ70が追加された点で異なる。以下の説明では、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
図5に示されるポンプヒータ70は、巻線抵抗やブロック抵抗で構成され、加熱対象部を加熱する。加熱対象部の一例は、ケーシング20におけるドラッグポンプ部12を収容する部分である。ポンプヒータ70は、ケーシング20に取り付けられている。より詳細には、ポンプヒータ70は、排気部22に対して冷却装置30側とは反対側の部分に取り付けられている。一例では、ポンプヒータ70は、ケーシング20の全周を覆っている。ポンプヒータ70は、ケーブル71を有する。ケーブル71は、ケーシング40Aに設けられた第3コネクタ40Dに接続されている。
ケーシング20には、温度検出部74が取り付けられている。温度検出部74は、ケーシング20におけるポンプヒータ70付近の温度、すなわち加熱対象部付近の温度を検出する。温度検出部74は、ケーブル75を有する。ケーブル75は、ケーシング40Aに設けられた第4コネクタ40Eに接続されている。第4コネクタ40Eは、制御部46(図6参照)に電気的に接続されている。温度検出部74は、検出結果を制御部46に出力する。
図6に示されるように、ポンプヒータ70は、絶縁トランス72およびヒータ制御部73を介して商用電源100に電気的に接続されている。絶縁トランス72は、商用電源100の出力電圧を所定電圧に変圧し、ヒータ制御部73に出力する。ヒータ制御部73は、絶縁トランス72、ポンプヒータ70、および、制御部46と電気的に接続されている。ヒータ制御部73は、制御部46からの指令信号に基づいてポンプヒータ70への通電および非通電を切り替える。
制御部46は、加熱対象部の温度が、反応生成物の堆積が抑制される堆積抑制温度を保つようにポンプヒータ70への通電を制御するポンプ部加熱制御を実行する。堆積抑制温度は、予め設定された所定の温度または温度範囲である。本実施形態では、制御部46は、ポンプ部加熱制御において、堆積抑制温度としての所定の温度範囲(以下、「目標温度範囲TB」)を保つように切替部43を制御する。目標温度範囲TBは、任意に設定可能である。一例では、目標温度範囲TBは、目標温度範囲TAと等しい。また目標温度範囲TBの上限値が目標温度範囲TAの上限値よりも低くてもよく、目標温度範囲TBの下限値が目標温度範囲TAの下限値よりも低くてもよい。
ポンプ部加熱制御は、加速制御、定格制御、および、減速制御(回生制御)のいずれの状態においても実行される制御である。制御部46は、ケーシング20の温度が目標温度範囲TBの上限値以下の場合、ポンプヒータ70に通電する。これにより、ポンプヒータ70が発熱するため、ケーシング20の温度が上昇する。一方、制御部46は、ケーシング20の温度が堆積抑制温度の一例である目標温度範囲TBを上回る場合、ポンプヒータ70への通電を停止する。これにより、ポンプヒータ70が発熱しなくなるため、ケーシング20の温度が低下する。
本実施形態の真空ポンプ1によれば、ブレーキ抵抗60に加えポンプヒータ70が設けられるため、ケーシング20内における反応生成物の堆積を抑制する能力が一層高められる。また、ポンプヒータだけで本実施形態の真空ポンプ1と同様の能力を確保する構成と比較して、小型のポンプヒータを採用できるため、あるいは、ポンプヒータの数を削減できるため、反応生成物の堆積を抑制するための構成にかかるコストが低減される。
本実施形態の真空ポンプ1によれば、第1実施形態の効果に加え、以下の効果が得られる。
(2−1)ドラッグポンプ部12における排気部22よりも上流側の部分がポンプヒータ70により加熱されるため、排気部22の次に反応生成物が堆積しやすい部分を常時高温に維持できる。したがって、真空ポンプ1内に反応生成物が堆積することを一層抑制できる。
(変形例)
上記各実施形態に関する説明は、本発明の真空ポンプが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明の真空ポンプは、例えば以下に示される上記各実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合せられた形態を取り得る。
・各実施形態において、ブレーキ抵抗60への通電をPWM制御に変えてオンオフ制御を行ってもよい。この場合、制御部46は、加速制御、定格制御、および、回生制御における加熱制御において、ブレーキ抵抗60による加熱対象部(排気部22)の温度が目標温度範囲TAの上限値以下の場合、切替部43をオン状態とする。制御部46は、ブレーキ抵抗60による加熱対象部(排気部22)の温度が目標温度範囲TAの上限値を上回る場合、切替部43をオフ状態とする。
・各実施形態の制御部46は、加速制御、定格制御、および、回生制御における加熱制御において、ブレーキ抵抗60による加熱対象部(排気部22)の温度が目標温度範囲TAの上限値を上回る場合、切替部43のデューティ比を所定値分だけ小さくするようにしてもよい。これにより、ブレーキ抵抗60の発熱量が減るため、ブレーキ抵抗60による加熱対象部が目標温度範囲TAに近づけることができる。
・第2実施形態の制御部46は、回生制御における加熱制御において、電圧Vmが所定の電圧を上回る場合、かつ排気部22の温度が目標温度範囲TAの下限値を下回る場合、ポンプヒータ70の発熱量を増加させるようにポンプヒータ70への通電を制御してもよい。これにより、ポンプヒータ70の熱が排気部22に伝わることにより排気部22を間接的に加熱できる。
・各実施形態において、ケーシング20と電源装置40とが互いに離間して設けられてもよい。この場合、インバータ回路42とモータ13の各相のコイルとがケーブル等の接続部材によって接続される。
・各実施形態の制御部46は、電源装置40の構成要素であったがこれに限られない。例えば、制御部46および電源装置40は個別に設けられてもよい。
・各実施形態において、ブレーキ抵抗60の取り付け箇所(加熱対象部)を排気部22としたが、これに限定されず、ケーシング20、排気管110、ドラッグポンプ部12におけるステータ、ターボポンプ部11における固定翼等であってもよい。
・各実施形態において、ブレーキ抵抗60と電源回路41とを電気的に接続するケーブル61は、ポンプ本体10や電源装置40のケーシング20,40Aの外部に配線する場合に限定されず、ケーシング20,40Aの内部に配線する(すなわち、冷却装置30を貫通して配線する)ようにしてもよい。この構成によれば、ケーシング20,40Aの外部にケーブル61が配線されないため、ケーブル61が邪魔にならない。
1 真空ポンプ
10 ポンプ本体
13 モータ
17 ロータ
20 ケーシング
22 排気部(加熱対象部)
40 電源装置
40A ケーシング
41 電源回路
46 制御部
60 ブレーキ抵抗
61 ケーブル
110 排気管
120 シール部材
Vm 電源回路の出力電圧

Claims (6)

  1. ロータを収容するケーシング、および、前記ロータを駆動するモータを含むポンプ本体と、
    前記モータに電力を供給する電源回路を有し、かつ、前記モータからの回生電力が供給される電源装置と、
    前記モータから前記回生電力が供給される回生制御のときには前記回生電力に基づく電流が流れることで発熱し、前記回生電力が供給されず前記電源回路からの電力が供給される定格制御のときには前記電源回路からの電力に基づいて電流が流れることで発熱し、反応生成物の堆積を抑制する必要のある加熱対象部を加熱するブレーキ抵抗と、
    前記回生制御および前記定格制御において、前記加熱対象部の温度が反応生成物の堆積が抑制される堆積抑制温度に保たれるように前記ブレーキ抵抗への電流の供給を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記回生制御において、前記電源回路の出力電圧が、前記電源回路が安全に動作できる電圧の上限値未満である所定の電圧となるよう、および、前記加熱対象部の温度が前記堆積抑制温度に保たれるように、前記ブレーキ抵抗への電流の供給を制御する、真空ポンプ。
  2. 前記制御部は、前記回生制御において、前記電源回路の出力電圧が前記所定の電圧を上回る場合、前記加熱対象部の温度が前記堆積抑制温度に保たれるように前記ブレーキ抵抗に電流を供給する制御よりも優先して前記ブレーキ抵抗に供給する回生電力を低減させる、請求項に記載の真空ポンプ。
  3. 前記制御部は、前記回生制御において、
    前記電源回路の出力電圧が前記所定の電圧以下の場合、かつ、前記加熱対象部の温度が前記堆積抑制温度以下の場合、前記電源回路の出力電圧が前記所定の電圧となるように、前記回生電力を前記ブレーキ抵抗に供給し、
    前記電源回路の出力電圧が前記所定の電圧以下の場合、かつ、前記加熱対象部の温度が前記堆積抑制温度を上回る場合、前記ブレーキ抵抗に供給する回生電力を低減させ、前記加熱対象部の温度を前記堆積抑制温度に保たれるように制御する、請求項またはに記載の真空ポンプ。
  4. 前記加熱対象部は、前記ケーシングに接続される排気管を接続できるように前記ケーシングに形成された排気部を少なくとも含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の真空ポンプ。
  5. 前記ポンプ本体と前記電源装置が一体化されており、前記ブレーキ抵抗と前記電源回路とを電気的に接続するケーブルが前記電源装置および前記ポンプ本体の各ケーシングの外部または内部で配線されている、請求項に記載の真空ポンプ。
  6. 前記制御部は、前記加熱対象部の温度が前記排気部に設けられたシール部材の耐熱温度を超えないように前記ブレーキ抵抗に流れる電流を制御する、請求項またはに記載の真空ポンプ。
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