JP6882626B2 - 真空ポンプ制御装置 - Google Patents
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Description
さらに好ましい態様では、前記放熱器よりも通風方向風上側の筐体面に、外部の空気を前記第1空間に取り入れる吸気孔が形成されている。
さらに好ましい態様では、前記第1空間の通風方向が前記筐体の前方から後方であり、前記ブレーキ抵抗器は、第1直線部と、前記第1直線部に対向する第2直線部と、前記第1直線部と前記第2直線部とを連結する連結部とを含む概略U字形状に形成され、前記連結部が前記筐体の前方に配置され、前記第1直線部と前記第2直線部とが前記第1空間の通風方向と平行になるように配置されており、前記放熱器は、前記第1直線部と前記第2直線部との間に収まるように、かつ、前記放熱フィンの方向が前記第1空間の通風方向と平行になるように配置されている。
さらに好ましい態様では、前記送風ファンは、前記流入させた外気を前記第2空間にも通風させる。
さらに好ましい態様では、前記仕切り板は金属で形成され、前記放熱器および前記ブレーキ抵抗器が前記仕切り板に固定される。
さらに好ましい態様では、前記電気電子回路は、モータ駆動回路のインバータ回路を含む。
<全体構成>
図1は、本発明の一実施の形態によるポンプ用制御装置を含む真空ポンプの概略構成を説明する図である。図1において、真空ポンプは、ポンプ本体1と、ポンプ本体1を駆動する制御装置2とを備える。本実施の形態では、制御装置2がポンプ本体1と別体に構成され、ポンプ本体1および制御装置2間がケーブルW1およびW2によって接続される。
なお、軸方向の磁気軸受69を構成する電磁石は、ロータシャフト5の下端に設けられたロータディスク55を軸方向に挟むように配置されている。ロータシャフト5は、モータ42により回転駆動される。
図2は、制御装置2の要部構成を例示するブロック図である。外部から供給される商用電源(例えばAC200V)が、制御装置2に設けられたAC-DCコンバータ40にAC入力として入力される。AC-DCコンバータ40は、AC電圧(交流電圧)をDC電圧(直流電圧)に変換する。
なお、ポンプ本体1としてロータシャフト5を磁気軸受67,68,69で支持する磁気浮上式のターボ分子ポンプを例示したが、本発明は、メカニカルベアリング等で支持する磁気浮上式以外のターボ分子ポンプに適用してもよい。ポンプ本体1が磁気浮上式でないターボ分子ポンプの場合、制御装置2においては励磁アンプ43、センサ回路48およびDC電源回路47が省略される。
図4は、制御装置2の筐体200の外観を例示する図である。図4(a)は左側面図、図4(b)は平面図、図4(c)は右側面図、図4(d)は正面図、図4(e)は背面図である。制御装置2の筐体200は、例えば、EIA(Electronic Industries Alliance)規格のラックに搭載される機器の横幅(19インチ)の1/2サイズで構成されている。制御装置2の筐体200をラックへ搭載可能に構成したことで、例えば計測機器等の他の機器とともに制御装置2をラックへ搭載することができる。また、制御装置2の筐体200の横幅をハーフラックサイズに抑えたことで、フルラックサイズで構成する場合に比べて、ラックへの実装効率を高めることができる。
図4によれば、制御装置2の筐体200の横幅をハーフラックサイズにしたので、制御装置2の筐体200は、横幅および高さに対して前後方向の奥行きが長い長手形状を有している。
筐体200の左側面の吸気孔22は、吸気孔22A、吸気孔22B、および吸気孔22Cによって構成される。吸気孔22Cの位置は、図5および図7を参照して後に説明する第2の回路基板11と筐体200の底面との間に対応する。吸気孔22Bの位置は、後に説明する第1の回路基板10と第2の回路基板11との間に対応する。吸気孔22Aの位置は、後に説明する仕切り板20と第1の回路基板10との間に対応する。
図5は、制御装置2の筐体内における要部配置を例示する模式図である。図5(a)は、制御装置2を左側方から見た図、図5(b)は制御装置2を上方から見た図、図5(c)は制御装置2を右側方から見た図である。
本明細書において、電子部品群12および電子部品群14を第1の電気回路群12、14と称する。また、電子部品群13を第2の電気回路群13と称する。
しかしながら、図6に示す位置にブレーキ抵抗器19を配置することによって第1のヒートシンク16の左右の空間を狭くすると、第1のヒートシンク16のフィンの間に、ブレーキ抵抗器19を配置しない場合よりも多くの空気を流すことができる。これによって、第1のヒートシンク16からの放熱を適切に行わせることができる。第2のヒートシンク17についても同様である。
図7は、制御装置2内の空気の流れを説明する模式図である。図7(a)は制御装置2を左側方から見た図、図7(b)は制御装置2を上方から見た図、図7(c)は制御装置2を右側方から見た図である。
また、筐体200の左側面の吸気孔22の領域22B(図4)から筐体200内に取り込まれた空気F22Bの多くは、第1の回路基板10と第2の回路基板11との間を通って後方(図7において右方)へ流れる。
さらにまた、筐体200の左側面の吸気孔22の領域22A(図4)から筐体200内に取り込まれた空気F22Aの多くは、第1の回路基板10と仕切り板20との間を通って後方(図7において右方)へ流れる。
そしてまた、筐体200の右側面の吸気孔23の領域23B(図4)から筐体200内に取り込まれた空気F23Bの多くは、第1の回路基板10と第2の回路基板11との間を通って後方(図7において右方)へ流れる。
さらにまた、筐体200の右側面の吸気孔23の領域23A(図4)から筐体200内に取り込まれた空気F23Aの多くは、第1の回路基板10と仕切り板20との間を通って後方(図7において右方)へ流れる。
第2のヒートシンク17についても同様である。
(1)ポンプロータ4をモータ42で回転駆動して真空排気するポンプ本体1と、ポンプ本体1を制御する制御装置2とを備える真空ポンプにおける、制御装置2は、筐体200と、第1の電気回路群12、14および第2の電気回路群13と、第1の電気回路群12、14および第2の電気回路群13の熱を放熱する放熱フィンを有する第1のヒートシンク16(第2のヒートシンク17)と、モータ制動時の回生電力を消費するブレーキ抵抗器19と、筐体200内を、ブレーキ抵抗器19および第1のヒートシンク16(第2のヒートシンク17)が設けられる上部領域と第1の電気回路群12、14および第2の電気回路群13が設けられる下部領域とに仕切る仕切り板20と、外気を筐体200内に流入させて上部領域に通風させるファン27と、を備え、第1のヒートシンク16(第2のヒートシンク17)およびブレーキ抵抗器19は、上部領域の通風方向と直交する方向に並設される。
この結果、モータ駆動制御部2a、すなわち第1の電気回路群12、14および第2の電気回路群13の発熱による筐体200内の温度上昇を適切に抑えることができる。
(変形例1)
上述した実施の形態および変形例1では、第1の電気回路群12、14よりも前、すなわち第1のヒートシンクよりも前に設ける吸気孔として、筐体200の上面に形成する吸気孔21と、筐体200の左右側面に形成する吸気孔22および吸気孔23とを例示した。例示した吸気孔22および吸気孔23は、専ら仕切り板20の下部領域へ空気F22A〜F22Cおよび空気F23A〜F23Cを取り込む。
なお、上記実施形態では、第1の電気回路群12、14と第2の電気回路群13とが前後方向に距離を置いて配置される構造を記載しているが、第1の電気回路群12、14と第2の電気回路群13とをまとめて、例えばパワーユニット等の1つの電気回路群を第1の回路基板10に配置する構成を採用してもよい。この場合、仕切り板20の上部領域側において1つの電気回路群に対応する位置に、第1のヒートシンク16と第2のヒートシンク17とをまとめた1つのヒートシンクを設ける。そして、吸気孔21を1つの電気回路群(すなわち1つのヒートシンク)よりも前側に設ける。
U字状に構成したブレーキ抵抗器19に代えて、棒状(I字状)のブレーキ抵抗器19を用いてもよい。図8(a)は、棒状のブレーキ抵抗器19と、1つにまとめたヒートシンク16の配置を例示する図であり、図6と同様に切断した制御装置2の断面を例示する模式図である。図8(a)の例では、ヒートシンク16の横幅を左右に広げた上で、仕切り板20の上部領域においてヒートシンク16を筐体200の左側面側へ寄せて配置される。そして、ヒートシンク16の右側にブレーキ抵抗器19を配置することにより、ヒートシンク16の左右の空間を狭くする。このように配置することによって、ヒートシンク16のフィンの間に多くの空気を流し、ヒートシンク16からの放熱を適切に行わせることができる。
2…制御装置
12、14…第1の電気回路群
13…第2の電気回路群
16、17…ヒートシンク
19(50A)…ブレーキ抵抗器
20…仕切り板
21、22、23…吸気孔
27…ファン
200…筐体
Claims (6)
- ポンプロータをモータで回転駆動して真空排気するポンプ本体と、前記ポンプ本体を制御する真空ポンプ制御装置とを備える真空ポンプにおける、前記真空ポンプ制御装置であって、
筐体と、
電気電子回路と、
前記電気電子回路の熱を放熱する放熱フィンを有する放熱器と、
モータ制動時の回生電力を消費するブレーキ抵抗器と、
前記筐体内を、前記ブレーキ抵抗器および前記放熱器が設けられる第1空間と前記電気電子回路が設けられる第2空間とに仕切る仕切り板と、
外気を前記筐体内に流入させて前記第1空間に通風させる送風ファンと、を備え、
前記放熱器および前記ブレーキ抵抗器は、前記第1空間の通風方向と直交する方向に並設され、
前記ブレーキ抵抗器は、前記第1空間の通風方向と直交する方向において、前記放熱器が配置されていない空き領域を埋めることで、当該空き領域への外気の流れを阻止し、前記放熱器へ外気の流れを誘導するように配置されている、真空ポンプ制御装置。 - 請求項1に記載の真空ポンプ制御装置において、
前記放熱器よりも通風方向風上側の筐体面に、外部の空気を前記第1空間に取り入れる吸気孔が形成されている、真空ポンプ制御装置。 - 請求項1または2に記載の真空ポンプ制御装置において、
前記第1空間の通風方向が前記筐体の前方から後方であり、
前記ブレーキ抵抗器は、第1直線部と、前記第1直線部に対向する第2直線部と、前記第1直線部と前記第2直線部とを連結する連結部とを含む概略U字形状に形成され、前記連結部が前記筐体の前方に配置され、前記第1直線部と前記第2直線部とが前記第1空間の通風方向と平行になるように配置されており、
前記放熱器は、前記第1直線部と前記第2直線部との間に収まるように、かつ、前記放熱フィンの方向が前記第1空間の通風方向と平行になるように配置されている、真空ポンプ制御装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の真空ポンプ制御装置において、
前記送風ファンは、前記流入させた外気を前記第2空間にも通風させる、真空ポンプ制御装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の真空ポンプ制御装置において、
前記仕切り板は金属で形成され、
前記放熱器および前記ブレーキ抵抗器が前記仕切り板に固定される、真空ポンプ制御装置。 - 請求項1から5までのいずれか一項に記載の真空ポンプ制御装置において、
前記電気電子回路は、モータ駆動回路のインバータ回路を含む、真空ポンプ制御装置。
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