JP6834814B2 - 真空ポンプ用制御装置および真空ポンプ - Google Patents
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Description
さらに好ましい態様では、前記下部領域に設けられ、前記第1の電気回路群および前記第2の電気回路群が実装される第1の回路基板と、前記下部領域の前記第1の回路基板と前記筐体の底面との間に設けられ、前記第1および2の電気回路群に比べて発熱量が小さい電子部品群が実装される第2の回路基板とをさらに備え、前記第3の吸気孔は、前記上部領域の前記仕切り部材と前記第1の回路基板との間に外部の空気を取り入れる吸気孔、前記第1の回路基板と前記第2の回路基板との間に外部の空気を取り入れる吸気孔、および、前記第2の回路基板と前記筐体の底面との間に外部の空気を取り入れる吸気孔を含む。
さらに好ましい態様では、前記仕切り部材は、前記第1の放熱部材より後側で前記第2の放熱部材よりも前側に、前記下部領域の空気を前記上部領域へ入れる通気孔を有する。
さらに好ましい態様では、前記第1の電気回路群はAC/DC回路およびDC/DC回路を含み、前記第2の電気回路群は前記モータを駆動するインバータ回路を含む。
本発明の好ましい態様による真空ポンプは、ポンプロータおよび前記ポンプロータを回転駆動するモータを有するポンプ本体と、上記態様のいずれか一に記載の真空ポンプ用制御装置と、を備える。
<全体構成>
図1は、本発明の一実施の形態によるポンプ用制御装置を含む真空ポンプの概略構成を説明する図である。図1において、真空ポンプは、ポンプ本体1と、ポンプ本体1を駆動する制御装置2とを備える。本実施の形態では、制御装置2がポンプ本体1と別体に構成され、ポンプ本体1および制御装置2間がケーブルW1およびW2によって接続される。
なお、軸方向の磁気軸受69を構成する電磁石は、ロータシャフト5の下端に設けられたロータディスク55を軸方向に挟むように配置されている。ロータシャフト5は、モータ42により回転駆動される。
図2は、制御装置2の要部構成を例示するブロック図である。外部から供給される商用電源(例えばAC200V)が、制御装置2に設けられたAC/DCコンバータ40にAC入力として入力される。AC/DCコンバータ40は、AC電圧(交流電圧)をDC電圧(直流電圧)に変換する。
なお、ポンプ本体1としてロータシャフト5を磁気軸受67,68,69で支持する磁気浮上式のターボ分子ポンプを例示したが、本発明は、メカニカルベアリング等で支持する磁気浮上式以外のターボ分子ポンプに適用してもよい。ポンプ本体1が磁気浮上式でないターボ分子ポンプの場合、制御装置2においては励磁アンプ43、センサ回路48およびDC電源回路47が省略される。
図3は、制御装置2の筐体200の外観を例示する図である。図3(a)は左側面図、図3(b)は平面図、図3(c)は右側面図、図3(d)は正面図、図3(e)は背面図である。制御装置2の筐体200は、例えば、EIA(Electronic Industries Alliance)規格のラックに搭載される機器の横幅(19インチ)の1/2サイズで構成されている。制御装置2の筐体200をラックへ搭載可能に構成したことで、例えば計測機器等の他の機器とともに制御装置2をラックへ搭載することができる。また、制御装置2の筐体200の横幅をハーフラックサイズに抑えたことで、フルラックサイズで構成する場合に比べて、ラックへの実装効率を高めることができる。
図3によれば、制御装置2の筐体200の横幅をハーフラックサイズにしたので、制御装置2の筐体200は、横幅および高さに対して前後方向の奥行きが長い長手形状を有している。
図4は、制御装置2の筐体内における要部配置を例示する模式図である。図4(a)は、制御装置2を左側方から見た図、図4(b)は制御装置2を上方から見た図、図4(c)は制御装置2を右側方から見た図である。
図5は、制御装置2内の空気の流れを説明する模式図である。図5(a)は制御装置2を左側方から見た図、図5(b)は制御装置2を上方から見た図、図5(c)は制御装置2を右側方から見た図である。
また、筐体200の左側面の吸気孔22の領域22B(図3)から筐体200内に取り込まれた空気F22Bの多くは、第1の回路基板10と第2の回路基板11との間を通って後方(図5において右方)へ流れる。
さらにまた、筐体200の左側面の吸気孔22の領域22A(図3)から筐体200内に取り込まれた空気F22Aの多くは、第1の回路基板10とアルミ板20との間を通って後方(図5において右方)へ流れる。
また、筐体200上面の前後方向中央部の吸気孔24(図3)から筐体200内に取り込まれた空気F24は、第2のヒートシンク17と筐体200の上面との間を通って後方(図5において右方)へ流れる。すなわち、第2のヒートシンク17の放熱フィンは、空気F24にも触れる。
また、筐体200の右側面の吸気孔23の領域23B(図3)から筐体200内に取り込まれた空気F23Bの多くは、第1の回路基板10と第2の回路基板11との間を通って後方(図5において右方)へ流れる。
さらにまた、筐体200の右側面の吸気孔23の領域23A(図3)から筐体200内に取り込まれた空気F23Aの多くは、第1の回路基板10とアルミ板20との間を通って後方(図5において右方)へ流れる。
(1)ポンプ本体1を駆動制御する制御装置2は、筐体200内に前後に配置された電気回路群(つまり、第1の電気回路群12、14および第2の電気回路群13)と、筐体200内に外部の空気を取り入れる吸気孔21および吸気孔24と、筐体200内の空気を筐体200の後部から排出する排気ファン27とを備え、吸気孔21を電気回路群の前側(つまり、第1の電気回路群12、14よりも前側)に設けるとともに、吸気孔24を電気回路群の前後方向の途中(つまり、第1の電気回路群12、14より後側で第2の電気回路群13よりも前側)に設けた。
(変形例1)
<筐体内の配置>
図6は、変形例1に係る制御装置2における要部配置を例示する模式図である。図6(a)は、制御装置2を左側方から見た図、図6(b)は制御装置2を上方から見た図、図6(c)は制御装置2を右側方から見た図である。図6において、図4と同様の構成には同じ符号を付して説明を省略する。
アルミ板20に孔20Aを設けたことによって、第1のヒートシンク16と第2のヒートシンク17との間の領域で、空気F22Aが流れる空間と空気F21が流れる空間とがつながる。
図7は、変形例1に係る制御装置2内の空気の流れを説明する模式図である。図7(a)は制御装置2を左側方から見た図、図7(b)は制御装置2を上方から見た図、図7(c)は制御装置2を右側方から見た図である。図7において、図5と同様の構成には同じ符号を付して説明を省略する。
上述した実施の形態および変形例1では、第1の電気回路群12、14よりも前、すなわち第1のヒートシンクよりも前に設ける通気孔として、筐体200の上面に形成する通気孔21と、筐体200の左右側面に形成する通気孔22および通気孔23とを例示した。例示した通気孔22および通気孔23は、専らアルミ板20の下部領域へ空気F22A〜F22Cおよび空気F23A〜F23Cを取り込む。
2…制御装置
12、14…第1の電気回路群
13…第2の電気回路群
16、17…ヒートシンク
20…アルミ板
20A…孔
21、22、23、24…吸気孔
27…排気ファン
200…筐体
Claims (5)
- モータによりポンプロータを回転させて真空排気を行うポンプ本体を駆動制御する真空ポンプ用制御装置において、
筐体内を上部領域と下部領域とに仕切る仕切り部材と、
前記筐体内の空気を筐体前部から導入して筐体後部から排出する排気ファンと、
前記下部領域に前記筐体の前後に配置された第1の電気回路群および第2の電気回路群と、
前記上部領域に前記筐体の前後に配置され、前記第1の電気回路群の熱を放熱する第1の放熱部材および前記第2の電気回路群の熱を放熱する第2の放熱部材と、
前記筐体の前後方向において、前記第1の放熱部材よりも前側に設けられ、前記上部領域に外部の空気を取り入れる第1の吸気孔と、
前記筐体の前後方向において、前記第1の放熱部材より後側で前記第2の放熱部材よりも前側に設けられ、前記上部領域に外部の空気を取り入れる第2の吸気孔と、
前記筐体の前後方向において、前記第1の電気回路群よりも前側に設けられ、前記下部領域に外部の空気を取り入れる第3の吸気孔と、を備える真空ポンプ用制御装置。 - 請求項1に記載の真空ポンプ用制御装置において、
前記下部領域に設けられ、前記第1の電気回路群および前記第2の電気回路群が実装される第1の回路基板と、
前記下部領域の前記第1の回路基板と前記筐体の底面との間に設けられ、前記第1および2の電気回路群に比べて発熱量が小さい電子部品群が実装される第2の回路基板とをさらに備え、
前記第3の吸気孔は、前記上部領域の前記仕切り部材と前記第1の回路基板との間に外部の空気を取り入れる吸気孔、前記第1の回路基板と前記第2の回路基板との間に外部の空気を取り入れる吸気孔、および、前記第2の回路基板と前記筐体の底面との間に外部の空気を取り入れる吸気孔を含む、真空ポンプ用制御装置。 - 請求項1または2に記載の真空ポンプ用制御装置において、
前記仕切り部材は、前記第1の放熱部材より後側で前記第2の放熱部材よりも前側に、前記下部領域の空気を前記上部領域へ入れる通気孔を有する真空ポンプ用制御装置。 - 請求項1から3までのいずれか一項に記載の真空ポンプ用制御装置において、
前記第1の電気回路群はAC/DC回路およびDC/DC回路を含み、
前記第2の電気回路群は前記モータを駆動するインバータ回路を含む、真空ポンプ用制御装置。 - ポンプロータおよび前記ポンプロータを回転駆動するモータを有するポンプ本体と、
請求項1から4までのいずれか一項に記載の真空ポンプ用制御装置と、を備える真空ポンプ。
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