JP6313249B2 - 処理システムの運転方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、処理システムの運転方法に関する。
半導体デバイスの製造工程において、例えば、基板上へのシリコン膜の成膜または基板上に形成されたシリコン膜の少なくとも一部の除去が減圧雰囲気において行われることがある。このとき、当該処理が行われる処理装置に接続された排気部の内部には、シリコンを含む副生成物が堆積する場合がある。副生成物が堆積すると、排気部の運転が阻害される可能性がある。
このため、排気部にシリコンを含む副生成物が堆積した場合であっても、当該排気部を運転できる技術が求められている。
特開平10−73088号公報
本発明が解決しようとする課題は、排気部にシリコンを含む副生成物が堆積した場合であっても、当該排気部を運転可能とする処理システムの運転方法を提供することである。
実施形態に係る処理システムの運転方法は、処理装置に接続された第1排気部の運転を停止する停止工程と、停止された第1排気部を加熱することで、第1排気部に堆積した、シリコンを含み粘性を有する液状の副生成物の粘度を低下させる工程と、副生成物の粘度が低下した状態で、加熱された第1排気部の運転を開始させる開始工程と、を有する。処理装置は、塩素含有ガスを用いて、基板上へのシリコン含有膜の成膜または基板上のシリコン含有膜の除去が行われるものである。
実施形態に係る処理システムの概略構成を表す図である。 処理装置の断面図である。 第1排気部の断面図である。 第2排気部の断面図である。 図4のA−A´断面図である。 実施形態に係る処理システムの運転方法の一例である。
以下に、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
また、本願明細書と各図において、既に説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る処理システム1の概略構成を表す図である。
処理システム1は、ガス供給系10と、処理装置20と、排気系30と、制御部40と、を有する。
ガス供給系10は、例えば、第1ガス供給源101と、第2ガス供給源103と、第3ガス供給源105と、第1バルブ111と、第2バルブ113と、第3バルブ115と、を有する。第1バルブ111は、第1ガス供給源101に接続されている。第2バルブ113は、第2ガス供給源103に接続されている。第3バルブ115は、第3ガス供給源105に接続されている。
第1ガス供給源101には、例えば、ジクロロシラン(SiHCl)またはトリクロロシラン(HSiCl)などのシリコン含有ガスが貯蔵されている。第2ガス供給源103には、例えば、塩化水素(HCl)などの塩素含有ガスが貯蔵されている。第3ガス供給源105には、例えば、アルゴンや窒素などの不活性ガスが貯蔵されている。ガス供給系10は、さらに他のガス供給源を有していてもよい。
それぞれのバルブに接続された配管は、処理装置20の供給口201に接続されている。それぞれのバルブと供給口201との間に、不図示のマスフローコントローラーなどが設けられていても良い。また、排気系30と接続された配管が設けられていても良い。
処理装置20は、例えば、基板上への成膜を減圧雰囲気において行う、CVD(Chemical Vapor Deposition)装置である。処理装置20は、基板上に形成された膜の少なくとも一部の除去を減圧雰囲気において行う、RIEおよびCDEなどの反応性ガスを用いるエッチング装置であってもよい。
排気系30は、処理装置20の排気口202と接続されている。排気系30は、例えば、圧力調整部31と、バルブ32と、第1排気部33と、第2排気部35と、バルブ38と、除害装置39と、を有する。排気系30は、さらに、他の排気部またはガストラップ装置などを有していてもよい。
排気口202に接続された配管は、例えば、圧力調整部31に接続されている。圧力調整部31は、処理装置20内の圧力を調整する機能を有しうる。圧力調整部31は、例えば、バタフライバルブを有する。
圧力調整部31の排気側には、バルブ32を介して、第1排気部33が接続されている。第1排気部33は、例えば、高真空領域に適したポンプである。第1排気部33の排気側には、第2排気部35が接続されている。第2排気部35は、例えば、第1排気部33よりも低真空領域に適したポンプである。
第2排気部35の排気側には、除害装置39が接続されている。除害装置39の内部には、ガスの有毒成分を吸着または分解する薬剤が設けられている。第1排気部33および第2排気部35から排気されたガスは、除害装置39によって処理された後、外部空間へ排出される。第2排気部35と除害装置39との間には、バルブ38が設けられている。
制御部40は、例えばコンピューターであり、処理システム1に含まれる種々の要素における動作を制御しうる。例えば、制御部40は、ガス供給系10に含まれるそれぞれのバルブ、処理装置20、および排気系30に含まれるそれぞれの要素に、制御信号を送信可能に構成されている。
次に、処理装置20がCVD装置である場合の、処理装置20の詳細な構造の一例を、図2を用いて説明する。
図2は、処理装置20の断面図である。
図2に表すように、処理装置20は、処理容器203を有する。処理容器203の内部には、例えば、処理容器203と、基板ホルダ204と、ガス供給ヘッド205と、ビューポート206と、スリットバルブ207と、が設けられている。
処理装置20は、プラズマを用いて成膜を行う装置であってもよい。その場合、処理装置20は、さらに、電力供給アンテナおよび当該アンテナに接続されたマッチングボックスなどを有していてもよい。また、処理装置20は、さらに、不図示のシールドを有していてもよい。
一例として、処理容器203の上部には、供給口201が設けられ、処理容器203の下部には、排気口202が設けられている。処理容器の供給口201は、例えば、ガス供給ヘッド205と連通している。ガス供給ヘッド205は、基板ホルダ204と対向する位置に設けられている。ガス供給ヘッド205の基板ホルダ204側には、例えば、多数の孔が設けられている。
基板ホルダ204は、基板Wに成膜を行う際の成膜レートの基板面内のばらつきを抑制するために、回転可能に構成されていてもよい。基板ホルダ204はさらに、基板ホルダ204とガス供給ヘッド205との間の距離を変更可能に構成されていてもよい。
基板ホルダ204は、例えば、基板支持部2041と、支柱2042と、支持板2043と、反射板2044と、ヒータ2045と、第1円筒部2046と、第2円筒部2047と、を有する。
基板支持部2041は、環状の部材であり、基板支持部2041の中央に基板Wが支持される。基板支持部2041は、第1円筒部2046に固定されている。第1円筒部2046は、第2円筒部2047に支持されている。第2円筒部2047の径は、第1円筒部2046の径よりも小さい。例えば、第2円筒部2047の一部は処理容器203の内部に設けられ、第2円筒部2047の他の一部は処理容器203の外部に設けられている。
ヒータ2045は、基板Wを加熱するために用いられうる。ヒータ2045は、例えば、輻射熱により基板Wの加熱を行う。ヒータ2045は、支柱2042内部を通る不図示の配線によって電源に接続されうる。ヒータ2045により加熱された基板Wの温度は、例えば、ビューポート206を通して放射温度計などにより測定される。
ヒータ2045は、反射板2044に支持されている。ヒータ2045は、支持板2043に支持されていてもよい。反射板2044は、例えば、ヒータ2045から発せられた光を基板Wの側へ反射するために設けられる。反射板2044は、支持板2043に支持されている。
支持板2043は、例えば、支柱2042により支持されている。第2円筒部2047と処理容器203との間には、例えば、不図示の磁性流体などが設けられ、第2円筒部2046は、処理容器203および支柱2042に対して回転可能に設けられる。第2円筒部2047が回転することで、第2円筒部2047と固定された第1円筒部2046および基板支持部2041と、基板支持部2041によって保持された基板Wと、が回転する。第2円筒部2047は、さらに上下に駆動可能に構成されていてもよい。
スリットバルブ207は、例えば、基板ホルダ204の側方に設けられる。処理容器203への基板Wの搬入および処理容器203からの基板Wの搬出は、スリットバルブ207を通して行われる。
次に、第1排気部33の詳細な構造について説明する。第1排気部33は、例えば、機械式ポンプである。具体的には、第1排気部33は、ターボ分子ポンプまたはメカニカルブースターポンプでありうる。第1排気部33がターボ分子ポンプである場合の一例を、図3を用いて説明する。
図3は、第1排気部33の断面図である。
図3に表すように、第1排気部33は、外部ケーシング331と、内部ケーシング332と、回動部材333と、固定部材334と、コネクタ335と、吸気口336と、排気口337と、ヒータ338と、モータ339と、温度検出部340と、を有する。
吸気口336を通して第1排気部33に気体が流入し、排気口337を通して第1排気部33から気体が排出される。
外部ケーシング331は、円筒状の部材である。外部ケーシング331の内部には、内部ケーシング332が設けられている。内部ケーシング332は、外部ケーシング331と同様の円筒状の部材であり、内側に複数の静翼3321を有する。複数の静翼3321は、回動部材333の回転軸に沿って並んでいる。外部ケーシング331および内部ケーシング332は、複数の部材を組み合わせることで構成されていてもよい。
内部ケーシング332の内側には、回動部材333が設けられている。回動部材333は、主軸3331と、ロータ3332と、を有する。ロータ3332は、複数の動翼3333を有している。複数の動翼3333は、回動部材333の回転軸に沿って並んでいる。静翼3321と動翼3333は、回動部材333の回転軸に沿って交互に設けられている。
主軸3331の回転軸方向における静翼3321の厚みは、吸気口336の側から排気口337の側に向けて、薄くなっている。同様に、当該回転軸方向における動翼3333の厚みも、吸気口336の側から排気口337の側に向けて、薄くなっている。
主軸3331がモータ339によって回転されることで、ロータ3332が回転し、それぞれの静翼3321の間を動翼3333が回転する。この動作によって気体が吸気口336から排気口337へ押し出され、処理容器203内が排気される。
固定部材334は、例えば、下部ラジアル磁気軸受3341と、上部ラジアル磁気軸受3342と、固定部3343と、を有する。固定部3343は、円筒状の部材であり、主軸3331の一部を囲うように設けられている。それぞれのラジアル磁気軸受は、固定部3343に固定されている。下部ラジアル磁気軸受3341および上部ラジアル磁気軸受3342により、主軸3331は、固定部材334に対して回動可能に保持される。
コネクタ335は、不図示の電源に接続される。コネクタ335によって固定部材334、ヒータ338、およびモータ339などの各部へ、電力が供給される。
ヒータ338は、例えば、外部ケーシング331の周りに、ロータ3332の少なくとも一部を囲うように設けられている。より具体的には、ヒータ338は、複数の静翼3321の少なくとも一部および複数の動翼3333の少なくとも一部を、主軸3331の回転軸に直交する面に沿って、囲んでいる。外部ケーシング331の周りに、環状に、複数のヒータ338が設けられていてもよい。
または、ヒータ338は、外部ケーシング331と内部ケーシング332との間に設けられていてもよい。この場合、ヒータ338は、例えば、内部ケーシング332の周りに環状に設けられる。
温度検出部340は、ヒータ338によって加熱される第1排気部33の温度を検出可能に設けられている。温度検出部340は、検出した温度を制御部40にフィードバック可能に構成されている。制御部40は、温度検出部340から送られた情報に基づいて、ヒータ338の動作を制御することができる。
ヒータ338は、例えば、電熱線を用いて加熱を行うものである。または、ヒータ338は、輻射を用いて加熱を行うものであってもよい。ヒータ338には、その他の種々の構造を適用することができる。
次に、第2排気部35の詳細な構造について説明する。第2排気部35は、例えば、機械式ポンプである。具体的には、第2排気部35は、ドライポンプでありうる。第2排気部35が多段式ドライポンプである場合の一例を、図4および図5を用いて説明する。
図4は、第2排気部35の断面図である。
図5は、図4のA−A´断面図である。
図4に表すように、第2排気部35は、吸気口351と、排気口352と、主軸353と、ロータ355〜359と、ポンプ室360〜364と、ガス輸送路360a〜363aと、モータ371と、ケーシング372と、自由側ベアリング373と、固定側ベアリング374と、潤滑油375と、タイミングギア376と、ヒータ377と、温度検出部378と、を有する。
吸気口351から第2排気部35に入った気体は、ケーシング372内のガス輸送路360a〜363aを通過しながら、ポンプ室360〜364を順に流れ、吸気口351から排気される。それぞれのポンプ室には、ロータ355〜359のそれぞれが設けられている。
主軸353は、モータ371により回転される。各ロータは、主軸353と連結されており、主軸353が回転することで、それぞれのロータが、それぞれのポンプ室内で回転する。各ロータの主軸353の回転軸方向の厚みは、吸気口351から排気口352に向けて、薄くなっている。
それぞれのポンプ室には、2つのロータが設けられ、それぞれのロータは、各主軸と連結されている。例えば、図5に表すように、ポンプ室360内には、ロータ355aと355bが設けられている。ロータ355aは、主軸353aと連結され、ロータ355bは、主軸353bと連結されている。ロータ355aと355bが、互いに反対方向に回転することで、気体がガス輸送路360aの側に排出される。
2つの主軸353aと353bは、タイミングギア376によって、同じ回転速度で互いに反対方向に回転するように構成されている。また、主軸353は、固定側ベアリング374および自由側ベアリング373によって、ケーシング372に対して回動可能に構成されている。自由側ベアリング373側には、例えば、潤滑油375が設けられている。
ヒータ377は、ロータ355〜359を加熱できるように設けられている。ヒータ377は、例えば、ケーシング372の少なくとも一部を、主軸353の回転軸に対して直交する面に沿って囲んでいる。より具体的には、ヒータ377は、ロータ355〜359の少なくとも1つを囲むように設けられている。
温度検出部378は、ヒータ377によって加熱される第2排気部35の温度を検出可能に設けられている。温度検出部378は、検出した温度を制御部40にフィードバック可能に構成されている。制御部40は、温度検出部378から送られた情報に基づいて、ヒータ377の動作を制御することができる。
ヒータ377は、例えば、電熱線を用いて加熱を行うものである。または、ヒータ377は、輻射を用いて加熱を行うものであってもよい。ヒータ377には、その他の種々の構造を適用しうる。ケーシング372には、さらに、不図示の冷媒を循環させるための流路が設けられていてもよい。
以上で説明した処理システム1において、処理装置20および除害装置39のメンテナンスを行う際の工程、およびメンテナンスが行われた後に基板Wの処理が行われる際の工程について、図6を用いて説明する。
図6は、実施形態に係る処理システム1の運転方法の一例である。
まず、バルブ32およびバルブ38を閉じる(ステップS601)。ただし、除害装置39のメンテナンスのみが行われる場合は、バルブ38のみを閉じてもよい。バルブ32およびバルブ38が閉じられることで、第1排気部33および第2排気部35を大気に暴露させることなく、処理装置20および除害装置39のメンテナンスを行うことができる。続いて、第1排気部33および第2排気部35の運転を停止する(ステップS602)。
その後、処理装置20および除害装置39のメンテナンスが行われる。これらの装置のメンテナンスが完了し、処理システム1の動作を再開させる場合、まず、第1排気部33のヒータ338および第2排気部35のヒータ377を動作させる(ステップS603)。このとき、ヒータ338によって静翼3321および動翼3333が加熱され、ヒータ377によってロータ355〜359が加熱される。
具体的には、ステップS603では、第1排気部33および第2排気部35の温度を、温度検出部340および378により検出しながら、これらの排気部が所定の温度(第1の温度)に達するまで、各ヒータで加熱を行う。
各ヒータによってそれぞれの排気部の温度が所定の温度に達した後、第1排気部33および第2排気部35の運転を開始する(ステップS604)。副生成物の影響により、回動部材333または主軸353への負荷が依然として大きい場合は、排気部の運転を停止させ、ヒータによるそれぞれの排気部への加熱を続ける。このとき、排気部の温度が第1の温度よりも高い第2の温度になるように、ヒータを動作させる。または、排気部を所定の時間停止させた後に、排気部の運転を開始してもよい。排気部の運転が停止している間、ヒータによる排気部の加熱が継続して行われているため、排気部の温度は第1の温度よりも高くなる。
ヒータ338および377は、処理装置20および除害装置39のメンテナンスが終了した後に動作させてもよいし、メンテナンスが終了する前に動作させてもよい。すなわち、メンテナンスが完了した後、各排気部の運転を開始する際に、各ヒータによってそれぞれの排気部の加熱が行われていれば、ヒータを動作させるタイミングは任意である。
第1排気部33および第2排気部35の運転を開始した後、ヒータ338および377を停止させる(ステップS605)。ただし、ヒータ338および377は、ステップS603の後であってステップS604の前に停止させてもよい。
ステップS603とS604の間でヒータの動作を停止させる場合であって、ステップS604において副生成物の影響により排気部を運転できない場合は、再度、各ヒータを動作させる。すなわち、各排気部が動作可能な状態になるまで、ステップS603が繰り返し行われる。
なお、排気部が過度に加熱されると、熱膨張により、静翼3321と動翼3333との接触、またはロータ355〜359とそれぞれのポンプ室の内壁との接触が生じうる。このため、制御部40に各排気部の温度の上限値を登録し、制御部40に、この上限値を超えないように各ヒータを動作させることが望ましい。または、この上限値に達した場合に、制御部40が警告を発するように、制御部40のプログラムを構成してもよい。
副生成物の影響が低減され、第1排気部33および第2排気部35の運転が開始された後、バルブ32およびバルブ38を開く(ステップS606)。このとき、圧力調整部31が閉じられている場合は、圧力調整部31を開く。圧力調整部31、バルブ32、およびバルブ38が開放されることで、処理容器203内の排気が再開される。
処理容器203内の排気が行われ、処理容器203内が所定の圧力に達した後、処理容器203の内部に基板を搬入する(ステップS607)。ステップS602とステップS603の間で処理装置20のメンテナンスが行われた場合は、処理容器203内に基板を搬入する前に、処理容器203内部のクリーニング工程およびコンディショニング工程などが行われても良い。
次に、第1ガス供給源101からシリコン含有ガスを、第2ガス供給源103から塩素含有ガスを、処理容器203内に導入し、基板Wの処理を行う。このとき、例えば、基板Wの上にシリコンを含有する膜が形成される(ステップS608)。より具体的には、例えば、基板Wの上にシリコン膜がエピタキシャル成長される。基板Wの上にシリコンを含有する膜を形成する場合、例えば、ヒータ2045によって基板Wの加熱を行ってもよい。
次に、処理容器203から基板Wを搬出する(ステップS609)。
以上のステップS606からステップS609が繰り返され、処理装置20または除害装置39のメンテナンスが必要になった際に、再度、ステップS601からステップS605が行われる。
上述したステップS601〜S609は、制御部40によって自動で行われても良いし、人が、各要素に接続された端末を操作することで行ってもよい。
ここで、本実施形態に係る処理システムの運転方法による作用および効果について説明する。
シリコン含有ガスおよび塩素含有ガスを用いて基板Wの処理を行った場合、排気系30の各要素の内部には、粘性を有する液状の副生成物が堆積する場合がある。この液状の副生成物の粘度は、温度の上昇と共に低下する。
従って、この副生成物が第1排気部33の内部に堆積した場合、第1排気部33が運転している間は、回動部材333の動作により生じた熱によって副生成物の粘度が低下する。同様に、副生成物が第2排気部35の内部に堆積した場合、第2排気部35が運転している間は、主軸353およびロータ355〜359の動作により生じた熱によって副生成物の粘度が低下する。
しかし、各排気部の運転を停止した場合、それぞれの排気部内の温度が低下することで副生成物の粘度が増加する。この結果、各排気部を再び動作させる際に、副生成物によって排気部を動かすことができない場合が生じうる。
具体的には、第1排気部33の内部では、静翼3321および動翼3333に付着した副生成物によって、動翼3333を、静翼3321に対して回動させることができなくなる。第2排気部35の内部では、ロータと当該ロータが設けられたポンプ室とに付着した副生成物によって、ロータをポンプ室内で回転させることができなくなる。
これに対して、本実施形態に係る運転方法では、各排気部の運転を開始する前に、各排気部に設けられたヒータを動作させている。ヒータによって各排気部の内部が加熱されることで、各排気部の内部に堆積した副生成物の粘度が低下する。このため、排気部の運転を停止させた場合でも、再度排気部を動作させることが可能となる。
このような副生成物による課題は、ケイ素含有ガスがジクロロシランまたはトリクロロシランである場合に顕著となる。これらのケイ素含有ガスと塩素含有ガスとを用いた場合は、液状の副生成物がより形成されやすいためである。
液状の副生成物が形成される場合、ヒータによる加熱によって、副生成物に含まれる低分子が蒸発し、粘度が増加することがある。このため、ヒータによる排気部の加熱時間は、短いことが望ましい。従って、ヒータ338および377は、メンテナンスの後に動作が開始され、ステップS606の前に動作が停止されることが望ましい。
また、このような副生成物による課題は、排気部が機械式ポンプである場合に顕著となりうる。副生成物によって機械部品の動作が阻害されるためである。
さらに、基板Wの上にシリコン膜を形成する場合、基板Wの上に形成されたシリコン膜をエッチングする場合に比べて、それぞれの排気部に流れるシリコン含有ガスおよび塩素含有ガスの量が多くなる。このため、それぞれの排気部の内部に形成される副生成物の量が増加する。
従って、本実施形態に係る運転方法は、成膜を行う処理装置20を有する処理システムに対してより効果的である。
なお、本実施形態では、第1排気部33および第2排気部35の2つの排気部を有する処理システム1について説明したが、処理システム1は1つの排気部のみを有していてもよい。この場合、処理システム1は、例えば、低真空領域に適した第2排気部35のみを有しうる。あるいは、処理システム1は、より多くの排気部を有していてもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1…処理システム 10…ガス供給系 20…処理装置 30…排気系 31…圧力調整部 33…第1排気部 35…第2排気部 38…バルブ 39…除害装置 40…制御部 203…処理容器 204…基板ホルダ 207…スリットバルブ 333…回動部材 334…固定部材 336…吸気口 337…排気口 338…ヒータ 351…吸気口 352…排気口 355〜359…ロータ 360〜364…ポンプ室 377…ヒータ

Claims (9)

  1. 塩素含有ガスを用いて、基板上へのシリコン含有膜の成膜または基板上のシリコン含有膜の除去を行う処理装置に接続された第1排気部の運転を停止する停止工程と、
    前記停止された第1排気部を加熱することで、前記第1排気部に堆積した、シリコンを含み粘性を有する液状の副生成物の粘度を低下させる工程と、
    前記副生成物の粘度が低下した状態で、前記加熱された前記第1排気部の運転を開始させる開始工程と、
    を備えた処理システムの運転方法。
  2. 前記開始工程において、前記第1排気部を加熱した状態で、前記第1排気部の運転を開始させる請求項1記載の処理システムの運転方法。
  3. 塩素含有ガスを用いて、基板上へのシリコン含有膜の成膜または基板上のシリコン含有膜の除去を行う処理装置に接続された第1排気部の運転を停止する停止工程と、
    前記停止された第1排気部を、第1温度まで加熱する工程と、
    前記第1温度に加熱された前記第1排気部の運転を開始させる第1開始工程と、
    前記第1温度に加熱された前記第1排気部への負荷が所定以上の場合には、前記第1排気部の運転を停止させ、前記停止された第1排気部を、前記第1温度よりも高い第2温度まで加熱する工程と、
    前記第2温度に加熱された前記第1排気部の運転を開始させる第2開始工程と、
    を備えた処理システムの運転方法。
  4. 前記第1開始工程及び前記第2開始工程において、前記第1排気部を加熱した状態で、前記第1排気部の運転を開始させる請求項3記載の処理システムの運転方法。
  5. 前記停止工程において、さらに、前記第1排気部の排気側に接続された第2排気部の運転を停止する請求項1〜4のいずれか1つに記載の処理システムの運転方法。
  6. 前記第1排気部は、機械式ポンプである請求項1〜5のいずれか1つに記載の処理システムの運転方法。
  7. 前記停止工程の後であって、前記第1排気部を加熱する前に、前記第1排気部の排気側に接続された除害装置のメンテナンスを行う請求項1〜のいずれか1つに記載の処理システムの運転方法。
  8. 前記処理装置は、前記基板上へのシリコン含有膜の成膜を行うものであって、
    前記処理装置の内部に前記基板を搬入する工程と、
    前記処理装置の内部において、シリコン含有ガスおよび前記塩素含有ガスを用いて前記基板上に前記シリコン含有膜の形成を行う工程と、
    前記シリコン含有膜が形成された前記基板を前記処理装置から搬出する工程と、
    をさらに備えた請求項1〜のいずれか1つに記載の処理システムの運転方法。
  9. 前記シリコン含有ガスは、ジクロロシランまたはトリクロロシランである請求項記載の処理システムの運転方法。
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