JP3545148B2 - 食用マイクロカプセル及びそれを含有する食品 - Google Patents
食用マイクロカプセル及びそれを含有する食品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3545148B2 JP3545148B2 JP33231596A JP33231596A JP3545148B2 JP 3545148 B2 JP3545148 B2 JP 3545148B2 JP 33231596 A JP33231596 A JP 33231596A JP 33231596 A JP33231596 A JP 33231596A JP 3545148 B2 JP3545148 B2 JP 3545148B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- edible
- sodium
- microcapsules
- wall film
- gelatin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J13/00—Colloid chemistry, e.g. the production of colloidal materials or their solutions, not otherwise provided for; Making microcapsules or microballoons
- B01J13/02—Making microcapsules or microballoons
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23L—FOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
- A23L27/00—Spices; Flavouring agents or condiments; Artificial sweetening agents; Table salts; Dietetic salt substitutes; Preparation or treatment thereof
- A23L27/70—Fixation, conservation, or encapsulation of flavouring agents
- A23L27/72—Encapsulation
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23P—SHAPING OR WORKING OF FOODSTUFFS, NOT FULLY COVERED BY A SINGLE OTHER SUBCLASS
- A23P10/00—Shaping or working of foodstuffs characterised by the products
- A23P10/30—Encapsulation of particles, e.g. foodstuff additives
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乾燥粉体化に適した食用マイクロカプセル及び当該マイクロカプセルを含有する食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ビタミンA,ビタミンD等の脂溶性ビタミン,フレーバー油,EPA(エイコサペンタエン酸)およびDHA(ドコサヘキサエン酸)のような油脂、脂肪酸等の疎水性物質を芯物質とする食用マイクロカプセルにおいては、安定した保存性に対する要求からマイクロカプセルをドライ粉体状に仕上ることが必須の条件となっている。
【0003】
現在の技術でこの条件を満すマイクロカプセルは、その粒子径が100μm以下の小粒径にあってはスプレードライ装置による噴霧乾燥法が用いられている。この方法は一般的には液状組成物を微粒化する造粒法として利用されている。本方法を用いてマイクロカプセルをつくるときは、アラビアゴム,デキストリン等の被覆物質の水溶液中に芯物質となるフレーバー油,脂肪酸などの疎水性物質を乳化した分散液をつくり、その分散液体を高温気流中で噴霧乾燥してマイクロカプセルの粉体粒子を得る方法である。この方法は高温気流中に噴霧する分散液滴を小さくして液滴全体の表面積を大きくし、これによって乾燥効果を上げることを製造上の特徴としている。従って、どちらかというと粒径100μm以下、好ましくは数10μmオーダーの粉体粒子をつくるのに適している。
【0004】
一方、粒径が1,000μm以上の大粒径にあっては、内心管と外周管からなる二重ノズルより液状化した芯物質と、同じく液状化した壁膜物質を、壁膜が芯物質を包み込むように油中に圧出滴下して冷却硬化後、油中より捕集してさらに乾燥する所謂オリフィス法によるものが実用化されている。
【0005】
これら2つの既に実用化されている製法のほかに、食品の添加に最も適応する粉体粒子サイズとして粒径が100μm〜400μm程度の食用マイクロカプセルの製造方法としてコアセルベーション法が注目されている。コアセルベーション法は大きくコンプレックスコアセルベーション法とシンプルコアセルベーション法に分けられる。また、塩析法はシンプルコアセルベーション法の1種である。さてコンプレックスコアセルベーション法は、ポリカチオンとポリアニオンの電荷的作用によりコアセルベーション(相分離)を起し、平衡液中から濃度の濃いポリマーが析出し、疎水性芯物質の液滴のまわりに吸着して壁膜を形成するものである。食用に適するポリカチオンとポリアニオンの組合せとしてはゼラチン−アラビアゴム,ゼラチン−CMCナトリウム,ゼラチン−カラゲニンなどが代表例として挙げられる。
【0006】
コンプレックスコアセルベーション法によるマイクロカプセル化工程の概略は以下の通りである。
▲1▼ 保護コロイド能をもつ水溶性高分子水溶液中に疎水性芯物質を乳化又は分散する。
▲2▼ 反対の電荷をもつ親水性コロイド溶液を添加する。
▲3▼ コロイド濃度、pH、反応系の温度等をコントロールしてコアセルベーション(相分離)を起させて、水溶性高分子の濃厚相を疎水性芯物質のまわりに析出、吸着させマイクロカプセル壁膜を形成する。
▲4▼ 壁膜を安定化する為に架橋不溶化処理を行う。
【0007】
通常、硬化架橋剤(本発明においては架橋不溶剤とも言うことがある)としてはホルムアルデヒドやグルタールアルデヒド等のアルデヒド類が用いられているがこの処理方法は食用には適さない。また、食品に添加できる硬化架橋剤としてタンニン酸、没食子酸等があるがその架橋効果は充分とはいえず、またこれらの硬化架橋剤のなかにはゼラチン等の壁膜が着臭着味されることがあり好ましくない。
【0008】
これに対し、特開平1−27471号に開示されている酵素であるトランスグルタミナーゼ酵素を用いる壁膜の硬化架橋化処理(本発明においては架橋不溶化処理ともいうことがある)は上記に挙げた従来の硬化架橋化処理と比較して格段に優れている。なお、このトランスグルタルミナーゼを壁膜の硬化架橋化剤としてコアセルベーション法により、食用マイクロカプセルに用いる技術は既に報告されている(特開平5−292899号参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
現在実用化されているスプレードライ装置による噴霧乾燥法の歴史は古く、既に今世紀の初頭から脱脂乳を乾燥粉体化する用途に利用されていた。(日本粉体工業技術協会編「造粒ハンドブック」)
その後、利用分野の拡大に呼応してスプレードライ装置も高速・自動化され、これにより、本方法は液状物質の微粒化造粒手段として広く実用化されている。
【0010】
この噴霧乾燥法の特徴は、(イ)液状物質から直接粉体粒子が得られる、(ロ)液状物質の加圧ノズルよりの噴射、または高速回転円盤の遠心力による液滴の微粒化により表面積を大きくして乾燥効率を上げられる、(ハ)連続大量生産に適している、などに要約できるように、液状物質を微粒化して造粒するのには非常に合理的である。
【0011】
しかし、この方法による乾燥微粒化された製品は中空球状の粒子が多く、芯物質を被覆材の液中で乳化した懸濁液を乾燥微粒化しても、本法の属性的な特徴から理解できるように、芯物質粒子の表面を連続壁膜によって、完全に被包する“マイクロカプセル”の乾燥粉体粒子を得ることは難しい。また、噴霧乾燥法によって得られる被覆層にある程度の保護能を期待するときは全量に対する被覆材の比率が70〜80%に達し、相対的に芯物質の内包量が著しく少量に限定される。
【0012】
一方、オリフィス法では、二重ノズルの内心管から圧出滴下する液状芯物質を外周管から圧出するゼラチンなどの壁膜物質によって包み込むようにして油中に圧出滴下した被包粒子の壁膜を冷却硬化することによりマイクロカプセルが得られる。このようにして得られたマイクロカプセルの完成粒子は、その芯物質が連続壁膜によって完全に被包されていることでは、噴霧乾燥法に比して遥かに良好な“マイクロカプセル”の乾燥粉体粒子である。
【0013】
しかし、本方法が二重ノズルの内心管と外周管に液状芯物質と液状壁膜物質を高圧ポンプによって圧入・圧出するメカニカルな工程を要するため、直径1,000μm以下の微粒化と壁膜の薄膜化が著しく困難である。また、大量生産のためには、ノズルの本数を増やし且つノズルよりの圧入・圧出噴射スピードを高速化するしかなく、そのためにはポンプの高圧化、圧入、圧出、滴下、冷却、乾燥、回収、脱脂の各工程を自動化し微妙な制御を自動工程に組込む高価な装置を必要とする。
【0014】
更に、マイクロカプセル粒子を口に入れたときに違和感を感じさせない粒径100〜500μmの粉体粒子からなる食用マイクロカプセルを得るコンプレックスコアセルベーション法は、既に本願共願人が特開平5−292899号において開示している。本方法によって最終的に食用マイクロカプセルとして良好な乾燥粉体粒子に仕上げるための乾燥方法としては、マイクロカプセルの粒子径が100μm以下の小粒径の食用マイクロカプセルにあってはコンプレックスコアセルベーション法によってつくられたマイクロカプセルスラリーの水分除去と乾燥を一挙に行うスプレードライ装置による噴霧乾燥方法が行われる。
【0015】
また、100μm以上の中粒径食用マイクロカプセルにあってはマイクロカプセルスラリーをフィルター脱水した脱水ケーキに微小粒径のスターチ粉をまぶしてマイクロカプセル一次粒子相互のブロッキングを防ぎながら、流動層法又は温・熱風通気法による乾燥が行われる。
【0016】
ところが、コンプレックスコアセルベーション法によって製造されたマイクロカプセル壁膜は膨潤度が高い(含水率が高い)ため、乾燥前処理の脱水効率が悪い。また、そのため壁膜表面のベタツキがひどく乾燥助剤を多量必要とし、それにもかかわらず単核マイクロカプセル粒子になりにくく凝集マイクロカプセル粒子が多く混り製品中の芯物質の内包量が低下する欠点がある。
【0017】
本発明の目的は、▲1▼膨潤度の小さい(含水率が低い)壁膜をもち、▲2▼壁膜表面の粘着性も少ない為に乾燥粉体化に適し、▲3▼更に壁膜を薄膜化することにより芯物質の内包量の上限の高い食用マイクロカプセル及び当該マイクロカプセルを含有する食品を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る食用マイクロカプセルは、可食疎水性物質を芯物質として、蛋白質と可食塩類の組合せにより塩析法で壁膜が形成され、トランスグルタミナーゼが壁膜の硬化架橋剤として用いられていることを特徴とする。
【0019】
塩析法とは前述したようにシンプルコアセルベーション法の一種であり、コンプレックスコアセルベーション法で用いられたアラビアゴム,CMCナトリウム等のポリアニオンの代りにリン酸ナトリウム等の塩類を用いるのが特徴である。
【0020】
前記蛋白質としてゼラチン,カゼイン,大豆蛋白,トウモロコシ蛋白,コラーゲン等の蛋白質が使用される。また前記可食塩類として塩化ナトリウム,酢酸ナトリウム,硝酸ナトリウム,炭酸ナトリウム,亜硫酸ナトリウム、乳酸ナトリウム,クエン酸ナトリウム,硫酸ナトリウム,各種リン酸ナトリウム,塩化アンモニウム,硫酸アンモニウム,炭酸カリウム,塩化カルシウム,硫酸マグネシウム,硫酸鉄,硫酸亜鉛等の可食塩のいずれか、もしくは2種以上の混合物が使用される。
【0021】
上記本発明に係る食用マイクロカプセルは、その壁膜の含水率が低く膨潤度も小さいため、壁膜表面の粘着性も少なく、収率のよい一次粒子の乾燥粉体化に適している。
【0022】
また、中性塩、弱アルカリ塩の使用により壁膜形成後の系pHが中性付近となり、壁膜の硬化架橋剤として用いられるトランスグルタミナーゼの働きが活発となり十分な架橋効果が得られるので壁膜が強く、これにより芯物質の保護能力が高くなる。本発明の食用マイクロカプセルは壁膜の薄膜化と芯物質の内包量の上限が高くなるという特徴をあわせもつ。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明に係る食用マイクロカプセルは、可食疎水性物質を芯物質として、蛋白質と可食塩類の組合せによる塩析法で壁膜が形成され、トランスグルタミナーゼが壁膜の硬化架橋剤として用いられている。前記蛋白質としてはゼラチン,カゼイン,大豆蛋白,トウモロコシ蛋白,コラーゲン等の種々の可食蛋白質が使用される。しかし、このなかでも使い易く、かつカプセル化能が最も高いゼラチンが最も好ましい。また、可食塩類としては、塩化ナトリウム,酢酸ナトリウム,硝酸ナトリウム,炭酸ナトリウム,亜硫酸ナトリウム、乳酸ナトリウム,クエン酸ナトリウム,硫酸ナトリウム,メタリン酸ナトリウム,リン酸1水素ナトリウム,リン酸2水素ナトリウム等の各種リン酸ナトリウム,塩化アンモニウム,硫酸アンモニウム,炭酸カリウム,塩化カルシウム,硫酸マグネシウム,硫酸鉄,硫酸亜鉛のいずれか、もしくは2種以上の混合物が使用される。
【0024】
しかし、このなかでも使い易く、且つカプセル化能が最も高い、酢酸ナトリウム,亜硫酸ナトリウム,硫酸ナトリウム,メタリン酸ナトリウム,リン酸1水素ナトリウム,リン酸2水素ナトリウム,塩化アンモニウム,硫酸アンモニウムが最も好ましい。
【0025】
本発明で用いられるトランスグルタミナーゼとは、ペプチド鎖内にあるグルタミン残基のγ−カルボキシアミド基のアシル転移反応を触媒する酵素である。このトランスグルタミナーゼは、アシル受容体としての蛋白質中のリジン残基が作用すると、分子内または分子間にε−(γ−Glu)−Lys架橋構造が形成される。
【0026】
さて、トランスグルタミナーゼには、カルシウム非依存性のものとカルシウム依存性のものがあるが、いずれも使用することが可能である。前者の例としては、微生物由来のもの(例えば、特開昭64−27471号参照)を挙げることができる。後者の例としては、モルモット肝臓由来のもの(特公平1−50382号参照)、魚由来のもの(例えば、関信夫;日本水産学会誌56,125〜132<1990>)血液中に存在する第13因子等を挙げることができる。この他、遺伝子組み換え法により製造されるもの(特開平1−300889号、特開平5−199883号など)等、いずれのトランスグルタミナーゼでも用いることができ、起源及び製法に限定されるものではない。しかし、好ましくは、活性発現にカルシウムを必要としないもの、即ち、カルシウム非依存性のトランスグルタミナーゼが好ましい。
【0027】
芯物質となる可食疎水性物質は特に限定するものではないが、例えばコーン油,大豆油,菜種油,落花生油,パーム油等の植物油,魚油,ラード,ヘッド等の動物油,α−リノレン酸,エイコサペンタエン酸(EPAと略する)、ドコサヘキサエン酸(DHAと略する)といった脂肪酸等、更にはフレーバー油,脂溶性ビタミン等を挙げることができる。また食用ワックス類を用いても何等差し支えない。これらは単独或いは配合して用いられ、目的に応じ適宜選択することができる。この疎水性物質に調味料,香辛料,乳化剤等を含有させたり、或いは着色剤を添加したりすることは何等差し支えない。要するに、これらを目的に応じて単独又は複数配合することができる。
【0028】
なお、ここで述べるフレーバー油とは例えば、ミートフレーバー,かつお節フレーバー等の蓄肉魚介類に関連したものや、果実フレーバー,野菜フレーバー等が挙げられる。脂溶性ビタミン類としては、ビタミンA,D,E,F,K等を挙げることができる。これらを、目的に応じて、単独又は複数配合してもよい。
【0029】
使用される可食疎水性物質の量は、特に制限はないが、通常皮膜となるゼラチン等の蛋白質1に対して、重量比で1−10程度である。
【0030】
なお、以上については主として疎水性の素材について言及してきたが、蛋白質,アミノ酸,核酸,酵素のような水溶性の物質も疎水性物質と共に芯物質とすることもできる。
【0031】
以下に本発明、即ちシンプルコアセルベーション法の一種である塩析法によるマイクロカプセルの製造法について記す。
本発明で使用される可食疎水性物質,蛋白質,水等の成分比は通常の塩析法に用いられる範囲内であれば何等差し支えない。参考までに一般的な手法を以下に示すが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0032】
例えば、ゼラチン等の蛋白質を1〜20重量%を含む水溶液を調整する。この水溶液100g当り、1〜200ml又は1〜200重量gの可食疎水性物質を添加し、約100〜約400μm粒径の液滴になるように分散し、O/W型エマルジョンを作成する。
【0033】
このO/W型エマルジョンを30℃〜70℃の温度範囲に保ちながら、30℃〜70℃の温度範囲の蒸留水をエマルジョン100g当り10〜200g添加する。
【0034】
次に、可食塩類を0.5〜30重量%含む水溶液を、トータルで上記エマルジョン100g当り10〜200g滴下して可食疎水性物質の回りに壁膜を形成させる。その後、ゆっくりと10〜40℃にまで冷却して壁膜を厚くし、その後、壁膜の硬化架橋剤であるトランスグルタミナーゼを添加反応させる。
【0035】
トランスグルタミナーゼを作用させる際の条件は特に限定されないが、通常、10〜60℃で、10分〜48時間反応させればよい。また、トランスグルタミナーゼの添加量は系内に存在するゼラチン等の蛋白質1g当りの0.1〜100単位(ユニット)添加すればよい。
【0036】
更に、トランスグルタミナーゼを作用させて壁膜を硬化させる工程において、カプセル粒子間の凝集、結着を防止する為に、メチルセルロース,カルボキシメチルセルロース等を添加してもかまわない。また、塩析法による食用マイクロカプセルを製造する工程で、上記した可食疎水性物質,蛋白質,可食塩類以外の他の物質を必要により添加しても構わないことはいうまでもない。
【0037】
このようにして製造された食用マイクロカプセルはそのまま又はセルロース微粉,でんぷん粉等の乾燥助剤を添加混合後、乾燥する。乾燥手段は温風乾燥、熱風乾燥、凍結乾燥、真空乾燥、流動層法等の通常の乾燥手段を用いればよい。
【0038】
また、このようにして得られた食用マイクロカプセルは各種スープ,チュインガム,各種レトルト食品等の食品に広く添加できるものである。本発明で得られる食用マイクロカプセルを含有する食品は風味、味とも優れたものである。
【0039】
【実施例】
以下に本発明の実施例を挙げるが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0040】
実施例1
ゼラチン(株式会社ニッピ製)の10%水溶液40g中に60ml(約54g相当)の香料(オレンジフレーバー 高砂香料工業株式会社製)を添加し、200μm粒径の液滴になるように分散しO/W型エマルジョンを作成した。エマルジョンを50℃に保ちながら50℃の蒸留水40gを加えた後、20%炭酸ナトリウム水溶液30gを加え、さらに10gをゆっくり滴下して、香料油滴のまわりに壁膜を形成させた。即ち、塩析法で壁膜を形成させたわけである。
【0041】
次に、ゆっくり30℃まで冷却して壁膜を厚くして、30℃に保持しながらトランスグルタミナーゼを含有する製剤「アクティバ」TG−S(味の素株式会社製)2g(トランスグルタミナーゼの添加量は200ユニット、即ち、ゼラチン1g当りトランスグルタミナーゼ40ユニット添加したことになる)を加え2時間攪拌後40℃に系温度を上げて1晩攪拌を続けた。攪拌を止めカプセルを捕集し定性No.1瀘紙(東洋瀘紙株式会社製)を用いて真空脱水した。
【0042】
次に乾燥助剤である結晶性セルローズ微粉アビセル(旭化成株式会社製)を20g加え軽くもみほぐして乾燥トレーに拡げ、40℃で温風乾燥した乾燥粉を140メッシュスクリーンで篩い、乾燥助剤を極力除去しやや黄色がかった単核のカプセル粉66gを得た。この粉体マイクロカプセル中の香料含量は約70%であり、仕込香料に対する収率は96%であった。なお、「アクティバ」は商品名である。
【0043】
実施例2
ゼラチン(株式会社ニッピ製)の10%水溶液60gに40gのDHAオイル(日本化学飼料株式会社製)を400μm粒径の液滴になるように分散しO/W型エマルジョンを作成した。
【0044】
エマルジョンを50℃に保ちつつ50℃の蒸留水70gを加え、さらに1.0%濃度のメタリン酸ナトリウム水溶液60gを滴下した。エマルジョンをゆっくり30℃まで冷却し、オイル油滴のまわりに厚いゼラチン壁を形成させた。このように塩析法で調整した壁を30℃に保ちながら、トランスグルタミナーゼを含有する製剤「アクティバ」TG−B(味の素株式会社製)4g(トランスグルタミナーゼの添加量は240ユニット、即ちゼラチン1g当り、トランスグルタミナーゼ40ユニット添加したことになる)を加え24時間攪拌を続けた。マイクロカプセルを100メッシュネットで捕集し水洗いした後、定性No.1瀘紙を用いて真空脱水した。脱水したものにでんぷん粉を30g加えもみほぐした後、乾燥トレーに拡げ室温の風を送って乾燥した。乾燥粉を120メッシュスクリーンで篩い余剰のでんぷん粉を極力ふるい落し白色の単核マイクロカプセル粉69gを得た。
【0045】
実施例3
本発明に係るマイクロカプセルの壁膜となるゼラチンのコアセルベート液滴を試料1とし、従来のコンプレックスコアセルベーション法によるマイクロカプセルの壁膜となるゼラチンのコアセルベート液滴を試料2として、▲1▼上記のゼラチンコアセルベート液滴粒子の体積および、▲2▼コアセルベーション(相分離)後の平衡水溶液中に残ったゼラチン希薄相のソリッド分を比較測定した。なお、それぞれの試料の作成は以下に示す。
【0046】
* 試料の作成
試料1(本発明) 試料2(従来法)
10% ゼラチン水溶液 60 g 10% ゼラチン水溶液 60 g
蒸留水 70 g 蒸留水 230 g
1%リン酸ナトリウム水溶液 60 g 10% アラビアゴム水溶液 60 g
攪拌スピード、pH、冷却速度をコン 攪拌スピード、pH、冷却速度をコン
トロールしコアセルベート滴が トロールしコアセルベート滴が
約 100μm前後の粒子となるように 約 100μm前後の粒子となるように
した。 した。
トランスグルタミナーゼを含有する トランスグルタミナーゼを含有する
製剤「アクティバ」TG-B 4g 添加の 製剤「アクティバ」TG-B 4g 添加の
うえ30℃で24時間攪拌した。 うえ30℃で24時間攪拌した。
この試料の水分量を右記(試料2)
の水分量と同一にする為に、この試
料に蒸留水155gを加え 3時間攪拌を
続けた。
【0047】
*測定方法
両試料をそれぞれ500mlのメスシリンダーに全量入れ24時間静置し析出したゼラチン濃厚液滴粒子を沈降させ、沈んだ析出ゼラチン粒子の体積及び相分離の結果平衡水溶液中に残ったゼラチン稀薄相を含むソリッド分を測定した。
【0048】
*測定結果
また、試料液を攪拌機を用いて再分散したところ試料1は簡単に100μm粒子のコアセルベートが再分散できたのに対して、試料2はコアセルベートの凝集がなかなか解消しなかった。
【0049】
以上の結果は、平衡液中のソリッド分が両試料いずれもほぼ同量であることから、仕込んだゼラチンが正常に相分離しゲルとして析出したことを示している。ゼラチン析出液滴粒子を両者同じ大きさに調整したので、液滴粒子のゼラチン濃度が同じであれば同体積となるはずであるが、試料2に比較し試料1の体積が遥かに少なくゼラチン濃度の高いゼラチン液滴であることを示している。
【0050】
また試料1の方が沈んだゼラチン液滴粒子の再分散が容易であったことは、試料1で得られたゼラチン液滴粒子の表面のベタツキがより少ないことを表している。
【0051】
以上の比較試験の結果、ゼラチン膜マイクロカプセルの乾燥粉体化の条件としては、本発明に係る食用マイクロカプセルがコンプレックスコアセルベーション法(従来法)によるマイクロカプセルより遥かに有利であることが実証できた。
【0052】
実施例4
40gDHAオイルを40gのゴマ油に変えた以外は実施例2と全く同一の方法で食用マイクロカプセルを調整する。
このようにして得られた食用マイクロカプセルを中華料理である麻婆豆腐に用いる豆腐等の具材とともにレトルト袋に入れ、レトルト処理する。
【0053】
レトルト処理後、3カ月間室温で保存後、開封してもゴマの香ばしさが保持されている。
【0054】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る食用マイクロカプセルによれば、その壁膜の含水率が低く膨潤度も小さいため、壁膜表面の粘着性も少ないという利点がある。また、本発明のマイクロカプセルは収率よく単核マイクロカプセル粉体として乾燥処理することができるので、食用マイクロカプセルの乾燥粉体化に適する。更には壁膜の厚みの調節の自由度が大きくなり、結果的に芯物質の放出条件の選択肢が拡大される効果も有する。
Claims (4)
- 可食疎水性物質を芯物質として、蛋白質と可食塩類の組合せによる塩析法で壁膜が形成さ
れ、トランスグルタミナーゼが壁膜の硬化架橋剤として用いられていることを特徴とする
食用マイクロカプセル。 - 蛋白質がゼラチンであることを特徴とする請求項1記載の食用マイクロカプセル。
- 可食塩類が、酢酸ナトリウム,亜硫酸ナトリウム、硫酸ナトリウム,メタリン酸ナトリウム,リン酸1水素ナトリウム,リン酸2水素ナトリウム,塩化アンモニウム,硫酸アンモニウムのいずれか、もしくは2種以上の混合物であることを特徴とする請求項1記載の食用マイクロカプセル。
- 請求項1乃至3記載の食用マイクロカプセルを含有する食品。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33231596A JP3545148B2 (ja) | 1996-01-08 | 1996-12-12 | 食用マイクロカプセル及びそれを含有する食品 |
CN97101885A CN1103548C (zh) | 1996-01-08 | 1997-01-08 | 食用微胶囊及包含这种微胶囊的食品 |
EP97100204A EP0782883B1 (en) | 1996-01-08 | 1997-01-08 | Edible microcapsule and food containing the same |
DE69723122T DE69723122T2 (de) | 1996-01-08 | 1997-01-08 | Essbare Mikrokapseln und diese enthaltende Lebensmittel |
US08/780,222 US6475542B1 (en) | 1996-01-08 | 1997-01-08 | Edible microcapsule and food containing the same |
US10/198,964 US6592916B2 (en) | 1996-01-08 | 2002-07-22 | Edible microcapsule and food containing the same |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP85096 | 1996-01-08 | ||
JP8-850 | 1996-01-08 | ||
JP33231596A JP3545148B2 (ja) | 1996-01-08 | 1996-12-12 | 食用マイクロカプセル及びそれを含有する食品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09248137A JPH09248137A (ja) | 1997-09-22 |
JP3545148B2 true JP3545148B2 (ja) | 2004-07-21 |
Family
ID=26333946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33231596A Expired - Lifetime JP3545148B2 (ja) | 1996-01-08 | 1996-12-12 | 食用マイクロカプセル及びそれを含有する食品 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US6475542B1 (ja) |
EP (1) | EP0782883B1 (ja) |
JP (1) | JP3545148B2 (ja) |
CN (1) | CN1103548C (ja) |
DE (1) | DE69723122T2 (ja) |
Families Citing this family (56)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6106875A (en) * | 1997-10-08 | 2000-08-22 | Givaudan Roure (International) Sa | Method of encapsulating flavors and fragrances by controlled water transport into microcapsules |
US6045835A (en) * | 1997-10-08 | 2000-04-04 | Givaudan Roure (International) Sa | Method of encapsulating flavors and fragrances by controlled water transport into microcapsules |
DE19838189A1 (de) * | 1998-08-24 | 2000-03-02 | Basf Ag | Stabile pulverförmige Vitamin- und Carotinoid-Zubereitungen und Verfahren zu deren Herstellung |
FR2814913B1 (fr) * | 2000-10-11 | 2005-06-03 | Amora Maille | Emulsion comestible comprenant des micro-organismes vivants et vinaigrette ou sauce d'accompagnement comprenant ladite emulsion comestible |
FR2824756B1 (fr) * | 2001-05-16 | 2005-07-08 | Mainelab | Microcapsules a base de proteines vegetales |
CA2455949A1 (en) * | 2001-08-01 | 2003-02-13 | Fonterra Tech Limited | Improvements in or relating to gum compositions |
US20030077362A1 (en) * | 2001-10-23 | 2003-04-24 | Panhorst Dorothy A. | Encapsulated flavors as inclusion in candy confections |
ATE353029T1 (de) * | 2001-11-22 | 2007-02-15 | Firmenich & Cie | Dufthaltige- oder geschmackhaltige-mikrokapseln, die ein feuerfestes material enthalten |
JP2003259767A (ja) * | 2002-03-11 | 2003-09-16 | Kanro Kk | 疑似餌 |
ATE398445T1 (de) * | 2002-03-28 | 2008-07-15 | Alcon Inc | Co-perlchen von dha und rosmarin und verwendungsverfahren |
US6974592B2 (en) | 2002-04-11 | 2005-12-13 | Ocean Nutrition Canada Limited | Encapsulated agglomeration of microcapsules and method for the preparation thereof |
CN1747784A (zh) * | 2002-12-18 | 2006-03-15 | 荷兰联合利华有限公司 | 包含亲脂性核的复合凝聚层胶囊 |
US20040156953A1 (en) * | 2003-02-12 | 2004-08-12 | Guidry Ray A. | Encapsulated food additives and method for preparing foodstuffs |
US8796017B2 (en) * | 2003-05-21 | 2014-08-05 | Jms Co., Ltd. | Container for preparing serum and regenerative medical process using the same |
BRPI0410516A (pt) * | 2003-05-28 | 2006-06-20 | Unilever Nv | produto alimentìcio e método de preparação de um produto alimentìcio |
AU2004243536B2 (en) * | 2003-05-28 | 2007-10-11 | Unilever Plc | Satiety enhancing food products |
US20050196437A1 (en) * | 2004-03-02 | 2005-09-08 | Bednarz Christina A. | Hard capsules |
US7494667B2 (en) * | 2004-03-02 | 2009-02-24 | Brunob Ii B.V. | Blends of different acyl gellan gums and starch |
EP1790235A4 (en) * | 2004-08-11 | 2010-06-02 | Ajinomoto Kk | METHOD FOR THE PRODUCTION OF CAPSINOID-CONTAINING MICRO-CAPSULES |
US8034450B2 (en) | 2005-01-21 | 2011-10-11 | Ocean Nutrition Canada Limited | Microcapsules and emulsions containing low bloom gelatin and methods of making and using thereof |
US20060222699A1 (en) * | 2005-03-29 | 2006-10-05 | Jonathan Gilinski | Flavored vegetarian cellulose capsule and methods for producing said capsule. |
JP2007002084A (ja) * | 2005-06-23 | 2007-01-11 | Electric Power Dev Co Ltd | 天然系接着剤およびその製造方法 |
US9968120B2 (en) | 2006-05-17 | 2018-05-15 | Dsm Nutritional Products Ag | Homogenized formulations containing microcapsules and methods of making and using thereof |
DE102005054938A1 (de) * | 2005-11-17 | 2007-05-24 | Gelita Ag | Formkörper auf Basis eines vernetzten, Gelatine enthaltenden Materials, Verfahren zu deren Herstellung sowie deren Verwendung |
US20070141211A1 (en) * | 2005-12-16 | 2007-06-21 | Solae, Llc | Encapsulated Phospholipid-Stabilized Oxidizable Material |
EP1836897A1 (en) * | 2006-03-22 | 2007-09-26 | Nestec S.A. | A solid product comprising oil-droplets |
KR20070104748A (ko) * | 2006-04-24 | 2007-10-29 | 박현진 | 어류 젤라틴 하드 캅셀용 필름 형성 조성물 및 이의제조방법 |
WO2008017962A2 (en) | 2006-06-05 | 2008-02-14 | Ocean Nutrition Canada Ltd. | Microcapsules with improved shells |
BRPI0712110A2 (pt) * | 2006-06-14 | 2012-01-31 | Firmenich & Cie | metodo e microcápsulas para melhora de propriedades organolépticas |
DE102006045821A1 (de) * | 2006-09-28 | 2008-04-03 | Wötzer, Philipp | Anzeigevorrichtung und Gefriergutverpackung |
US8663690B2 (en) * | 2006-10-31 | 2014-03-04 | William Marsh Rice University | Method for nanoencapsulation |
US20080277596A1 (en) * | 2007-05-08 | 2008-11-13 | Southwest Research Institute | Impact Indicating Microcapsules |
US9332774B2 (en) * | 2007-06-27 | 2016-05-10 | Bunge Oils, Inc. | Microencapsulated oil product and method of making same |
DE102007048015A1 (de) | 2007-09-27 | 2009-04-02 | Bizerba Gmbh & Co. Kg | Lebensmittel-Schneidemaschine und Verfahren zur Ablage von Lebensmittel-Schnittgutscheiben |
US8496968B2 (en) * | 2007-11-07 | 2013-07-30 | Kaneka Corporation | Method for production of microcapsules using solid fat |
CN101451014B (zh) * | 2007-12-03 | 2011-07-20 | 东北农业大学 | 微胶囊壁材交联明胶的制备方法 |
JP2009269844A (ja) | 2008-05-02 | 2009-11-19 | Fujifilm Corp | 頭髪用組成物 |
CN104031393B (zh) * | 2008-06-18 | 2017-08-01 | 生命连结有限公司 | 改进的交联组合物 |
ES2645692T3 (es) | 2008-11-11 | 2017-12-07 | The Board Of Regents,The University Of Texas System | Microcápsulas de rapamicina y su uso para el tratamiento del cáncer |
US9968564B2 (en) * | 2009-06-05 | 2018-05-15 | Intercontinental Great Brands Llc | Delivery of functional compounds |
CN101773260B (zh) * | 2009-06-30 | 2014-03-12 | 青岛科技大学 | 一种胶原蛋白稳定的即食海参的制作方法 |
US9283211B1 (en) | 2009-11-11 | 2016-03-15 | Rapamycin Holdings, Llc | Oral rapamycin preparation and use for stomatitis |
US10391059B2 (en) | 2009-11-11 | 2019-08-27 | Rapamycin Holdings, Inc. | Oral rapamycin nanoparticle preparations and use |
US9743688B2 (en) | 2010-03-26 | 2017-08-29 | Philip Morris Usa Inc. | Emulsion/colloid mediated flavor encapsulation and delivery with tobacco-derived lipids |
CA2820751A1 (en) * | 2010-12-10 | 2012-06-14 | The Governors Of The University Of Alberta | Barley protein microcapsules |
JP6217986B2 (ja) * | 2012-04-23 | 2017-10-25 | 青葉化成株式会社 | 徐放性機能材の製造方法 |
US20160030401A1 (en) | 2013-03-13 | 2016-02-04 | The Board Of Regents Of The University Of Texas System | Use of mtor inhibitors for prevention of intestinal polyp growth and cancer |
JP2015081249A (ja) * | 2013-10-24 | 2015-04-27 | フロイント産業株式会社 | シームレスカプセル及びその製造方法 |
CN103549157B (zh) * | 2013-11-14 | 2015-09-02 | 厦门金达威集团股份有限公司 | 斥水型维生素微胶囊的制备方法 |
US9700544B2 (en) | 2013-12-31 | 2017-07-11 | Neal K Vail | Oral rapamycin nanoparticle preparations |
DE102015016114A1 (de) | 2015-12-11 | 2017-06-14 | Katz Biotech Ag | Flüssigkernkapseln zur Bekämpfung von Schädlingen |
EP3658274B1 (en) * | 2017-07-27 | 2024-03-13 | Firmenich SA | Process for drying a suspension of hydrogel microcapsules |
JP7004968B2 (ja) * | 2017-10-06 | 2022-01-21 | 青葉化成株式会社 | 食用の徐放性機能材の製造方法 |
CN111481035B (zh) * | 2019-01-29 | 2022-04-29 | 振颐轩食品企业有限公司 | 轻量可食用吸管 |
WO2020195132A1 (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-01 | 富士フイルム株式会社 | 香料マイクロカプセル、香料マイクロカプセル組成物、柔軟剤及び洗剤 |
WO2023058616A1 (ja) * | 2021-10-04 | 2023-04-13 | 天野エンザイム株式会社 | 液状トランスグルタミナーゼ酵素製剤 |
Family Cites Families (48)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BE530009A (ja) * | 1953-06-30 | |||
US2886440A (en) * | 1956-07-03 | 1959-05-12 | Gen Foods Corp | Chewing gum and method of producing |
US2886445A (en) * | 1958-12-08 | 1959-05-12 | Gen Foods Corp | Process for making chewing gum and product |
US2886449A (en) * | 1959-03-10 | 1959-05-12 | Gen Foods Corp | Method of making chewing gum and the resulting product |
US3886084A (en) * | 1966-09-29 | 1975-05-27 | Champion Int Corp | Microencapsulation system |
US3495988A (en) * | 1968-03-06 | 1970-02-17 | Leslie L Balassa | Encapsulation of aromas and flavors |
US3639259A (en) * | 1969-04-09 | 1972-02-01 | Ncr Co | Enzymatic treatment of gelled proteinaceous film material |
US3985913A (en) * | 1974-07-31 | 1976-10-12 | Scm Corporation | Condiment encapsulation by spray drying |
US4280954A (en) * | 1975-07-15 | 1981-07-28 | Massachusetts Institute Of Technology | Crosslinked collagen-mucopolysaccharide composite materials |
US4276312A (en) * | 1978-05-25 | 1981-06-30 | Merritt Carleton G | Encapsulation of materials |
JPS58149645A (ja) | 1982-03-01 | 1983-09-06 | Ajinomoto Co Inc | ゲル化物の製造法 |
US4597959A (en) * | 1982-04-30 | 1986-07-01 | Arthur Barr | Sustained release breath freshener, mouth and palate coolant wafer composition and method of use |
US4489971A (en) * | 1983-02-10 | 1984-12-25 | Martinez Sr Alfonso E | Collapsible pensile food carrier |
US4753806A (en) * | 1985-03-29 | 1988-06-28 | Nabisco Brands, Inc. | Flexible sugarless chewing gum |
US4615889A (en) * | 1985-06-26 | 1986-10-07 | Devro, Inc. | Collagen sausage casing and method of preparation |
US5004595A (en) * | 1986-12-23 | 1991-04-02 | Warner-Lambert Company | Multiple encapsulated flavor delivery system and method of preparation |
JPH0665280B2 (ja) | 1987-03-04 | 1994-08-24 | 味の素株式会社 | タンパクゲル化剤及びそれを用いるタンパクのゲル化方法 |
JP2705024B2 (ja) * | 1987-07-02 | 1998-01-26 | マルハ株式会社 | 食品の製造法 |
JPH01300889A (ja) | 1988-05-30 | 1989-12-05 | Ajinomoto Co Inc | 形質転換体及びこれを用いるMTGaseの製造法 |
JP2536086B2 (ja) * | 1988-09-02 | 1996-09-18 | 味の素株式会社 | 長期常温保存可能な豆腐の製造法 |
US5330778A (en) * | 1988-09-19 | 1994-07-19 | Opta Food Ingredients, Inc. | Hydrophobic protein microparticles |
US5021248A (en) * | 1988-09-19 | 1991-06-04 | Enzytech, Inc. | Hydrophobic protein microparticles and preparation thereof |
US5145702A (en) * | 1988-09-19 | 1992-09-08 | Opta Food Ingredients, Inc. | Hydrophobic protein microparticles and preparation thereof |
JP2580732B2 (ja) | 1988-09-21 | 1997-02-12 | 味の素株式会社 | 変性タンパク質を基材とするカプセル |
JPH02107163A (ja) * | 1988-10-15 | 1990-04-19 | Suntory Ltd | 新規なゲル状食品の製造方法 |
JPH02107162A (ja) * | 1988-10-15 | 1990-04-19 | Suntory Ltd | 乳化物のゲル化方法 |
US5002785A (en) * | 1988-11-29 | 1991-03-26 | Lew Chel W | Method of making encapsulated food products |
US4987496A (en) * | 1989-09-18 | 1991-01-22 | Eastman Kodak Company | System for scanning halftoned images |
US5271961A (en) * | 1989-11-06 | 1993-12-21 | Alkermes Controlled Therapeutics, Inc. | Method for producing protein microspheres |
US5182130A (en) * | 1989-11-06 | 1993-01-26 | Opta Food Ingredients, Inc. | Method for producing an edible prolamine coating from an aqueous latex |
JP3010589B2 (ja) | 1990-10-19 | 2000-02-21 | 天野製薬株式会社 | リコンビナントトランスグルタミナーゼ |
JP2866746B2 (ja) * | 1990-12-20 | 1999-03-08 | ニッピゼラチン工業株式会社 | ゼラチン皮膜 |
DE4041533A1 (de) * | 1990-12-22 | 1992-06-25 | Roehm Gmbh | Backmittel oder backmehl, sowie verfahren zur herstellung von backteigen und backwaren |
JPH05292899A (ja) | 1991-06-24 | 1993-11-09 | Ajinomoto Co Inc | マイクロカプセルの製造方法 |
US5759599A (en) * | 1992-03-30 | 1998-06-02 | Givaudan Roure Flavors Corporation | Method of flavoring and mechanically processing foods with polymer encapsulated flavor oils |
US5301036A (en) * | 1992-04-06 | 1994-04-05 | Xerox Corporation | Image orientation control |
EP0572987B1 (en) * | 1992-06-02 | 1999-08-25 | Ajinomoto Co., Inc. | Process for producing bound-formed food |
JPH06107696A (ja) | 1992-10-01 | 1994-04-19 | Sogo Yatsukou Kk | 還元型グリアジン水溶液、その製法およびそ の利用 |
ZA944294B (en) * | 1993-06-23 | 1995-02-13 | Nabisco Inc | Chewing gum containing hydrophobic flavorant encapsulated in a hydrophilic shell |
US5417153A (en) * | 1993-08-09 | 1995-05-23 | International Flavors & Fragrances Inc. | Fluidizing spray chilling system for producing encapsulated materials |
JP3071097B2 (ja) | 1994-06-15 | 2000-07-31 | 株式会社貝印刃物開発センター | 二枚刃安全かみそり |
US5608538A (en) * | 1994-08-24 | 1997-03-04 | International Business Machines Corporation | Scan line queuing for high performance image correction |
TW369414B (en) * | 1994-09-30 | 1999-09-11 | Yamanouchi Pharma Co Ltd | Bone formation transplant |
JPH08332315A (ja) | 1995-06-09 | 1996-12-17 | Yoshiaki Matsuo | 試料液吸引器具用フィルタ |
US5885630A (en) * | 1996-09-20 | 1999-03-23 | Wm. Wrigley Jr. Company | Multiflavor gum packaging system using a volatile-flavor adsorber |
US5982529A (en) * | 1997-09-16 | 1999-11-09 | Polaroid Corporation | Apparatus for reducing linear artifacts in an optically-printed image |
US6873438B2 (en) * | 2000-05-31 | 2005-03-29 | Richard A. Fotland | Method of image color correction |
AU2002306803A1 (en) * | 2001-03-21 | 2002-10-08 | Macdermid Colorspan, Inc. | Co-operating mechanical subassemblies for a scanning carriage, digital wide-format color inkjet print engine |
-
1996
- 1996-12-12 JP JP33231596A patent/JP3545148B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1997
- 1997-01-08 EP EP97100204A patent/EP0782883B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-01-08 US US08/780,222 patent/US6475542B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-01-08 DE DE69723122T patent/DE69723122T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1997-01-08 CN CN97101885A patent/CN1103548C/zh not_active Expired - Lifetime
-
2002
- 2002-07-22 US US10/198,964 patent/US6592916B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20030008040A1 (en) | 2003-01-09 |
US6475542B1 (en) | 2002-11-05 |
CN1161790A (zh) | 1997-10-15 |
DE69723122T2 (de) | 2004-05-27 |
CN1103548C (zh) | 2003-03-26 |
EP0782883A2 (en) | 1997-07-09 |
DE69723122D1 (de) | 2003-08-07 |
EP0782883A3 (en) | 1999-04-21 |
EP0782883B1 (en) | 2003-07-02 |
US6592916B2 (en) | 2003-07-15 |
JPH09248137A (ja) | 1997-09-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3545148B2 (ja) | 食用マイクロカプセル及びそれを含有する食品 | |
US5064669A (en) | Method of making controlled release flavors | |
US5624612A (en) | Nonaggregating hydrocolloid microparticulates, intermediates therefor, and processes for their preparation | |
Jyothi et al. | Microencapsulation: a review | |
JP3583380B2 (ja) | コーティング剤およびコーティング粉末 | |
JP4662974B2 (ja) | 機能性食品添加物を含有する粒状体及びその製造方法 | |
AU780513B2 (en) | Sensitive substance encapsulation | |
EP0797394B1 (en) | Method of encapsulating food or flavor particles using warm water fish gelatin, and capsules produced therefrom | |
US20090189304A1 (en) | Encapsulation of oils by coacervation | |
FI107510B (fi) | Menetelmä mikrokapselien valmistamiseksi, jotka sisältävät matriisimateriaaliin kapseloitua aromiainetta ja menetelmän avulla valmistettuja tuotteita | |
JPS5843138B2 (ja) | イツサンカノウナアブラノスクナイ アブラガンユウソセイブツ オヨビ ソレノセイゾウホウホウ | |
JP2013177400A (ja) | カプセル化されたマイクロカプセルの集塊およびその製造 | |
JPH0680561A (ja) | 油性液体のマイクロカプセル | |
JPH05292899A (ja) | マイクロカプセルの製造方法 | |
JP4109804B2 (ja) | 香味油含有マイクロカプセルの製造方法 | |
CN114568674B (zh) | 一种用于香辛料精油粉末化的高包埋率微胶囊制备方法 | |
JP2009539398A (ja) | 官能特性改善のための方法およびマイクロカプセル | |
JP4042262B2 (ja) | 油脂被覆組成物の製造方法 | |
JP2004504339A (ja) | 固体粒子をホットメルト剤で被覆する方法および得られる被覆固体粒子 | |
JPH02500165A (ja) | 自己安定化ジペプチド甘味料 | |
JP4147620B2 (ja) | 被覆粒状組成物の製造方法及び被覆粒状組成物 | |
JP3345984B2 (ja) | 二重被覆粒子および製造方法 | |
Anbudhasan et al. | Development of omega 3 fatty acid enriched stable functional foods: Challenges and options | |
Abdelaziz et al. | Working Principles and Use of Gelatin for Food Component Encapsulation | |
JPH01281140A (ja) | マイクロカプセル化アスコルビン酸の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040127 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040316 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040407 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110416 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120416 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416 Year of fee payment: 10 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |