JP3541911B2 - 留め具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は管、ワイヤハーネス、ケーブル等をパネルに配索する留め具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パネルに沿ってこの種のワイヤハーネス等を配索するときには、留め具のベースにワイヤハーネス等を固着し、このベース板に立設された係止脚をパネルの取付孔に挿通し、係止脚に設けられた一対の弾性翼を弾性復元して拡大させ、取付孔の孔縁にこの弾性翼を係止させることにより、パネルの所定の位置に留め具を固定している。このようにワイヤハーネス等を固着した留め具をパネルの取付孔に固定することにより所望の位置のパネルにワイヤハーネス等を固着することができるようになっている。
しかし上述した従来の留め具は、配索時における所望の位置のパネルにワイヤハーネス等を容易に固着することができるけれども、この留め具をパネルの取付孔から取外すことが困難である不具合がある。即ち、配索ミスにおける再作業時における留め具の取外しや、廃車された車両からの留め具を再利用する際の取外し時における取外し作業が困難で、力ずくで取外すと係止脚に設けられた一対の弾性翼が壊れ、留め具が再利用できない問題があった。
【0003】
この点を解決するために、パネルの裏面からペンチ等の工具により留め具の一対の弾性翼を容易に縮小させるためにベースにクリップ外し操作孔を設けた「取外し可能なクリップ」等が提案されている(実開平3−104514)。このクリップの構造では、パネルの裏面からベースの操作孔を介してペンチ等の工具により一対の弾性翼を縮小させ、弾性翼を縮小させた状態でパネルの取付孔からクリップを抜き取ることにより弾性翼を壊すことなく容易にパネルから取外すことができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このクリップの構造では、パネルの裏面から操作孔を介して弾性翼を縮小させる必要があることから、パネルの裏面に工具を進入させることができない場合、即ち、パネルの裏面近傍に他のパネル等が介在するために工具を進入させることができない場合には、パネルの取付孔からクリップを抜き取ることができない未だ解決すべき問題点が残存していた。
本発明の目的は、パネルに取付けた状態から容易に取外すことができる留め具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、図1及び図2に示すように、弾性変形して縮小することによりパネル17の取付孔17aに挿通した後弾性復元して拡大することにより取付孔17aの孔縁に係止する一対の弾性翼16,16を有する係止脚15がベース板14の片面に立設された留め具の改良である。
その特徴ある構成は、折り返すと一対の弾性翼16,16に嵌通可能な孔18aが形成されたリリース片18が係止脚15の近傍のベース板14に連結部19を介して設けられ、孔18aは一対の弾性翼16,16に嵌通可能な大きさを有する翼はめ込み部18bと翼はめ込み部18bに続いて翼はめ込み部18bにはめ込まれた拡大状態の一対の弾性翼16,16を縮小して取付孔17aより通り抜け可能にする翼縮小部18cとを有するところにある。
【0006】
リリース片18は連結部19を湾曲して折り返すことにより、孔18aを一対の弾性翼16,16に嵌通させ、孔18aを一対の弾性翼16,16に嵌通した状態で移動することによりリリース片18は、一対の弾性翼16,16を拡大状態から、縮小状態に変形させる。リリース片18の移動により取付孔より通り抜け可能に変形した弾性翼16,16とともに係止脚15を取付孔17aから抜き出す。係止脚15を取付孔17aから抜き出すことにより留め具10をパネル17の取付孔17aから容易に取外す。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1に示すように、留め具10はベース板14と係止脚15と一対の弾性翼16,16を備える。これらはプラスチック成形により一体的に作られる。図2に示すように、この形態における留め具10は車両内部にワイヤハーネス11を配索するために使用される。ワイヤハーネス11は複数本のケーブル11aを束ねて形成され、この束ねられたケーブル11aを配索経路近傍のパネル17に固着することにより配索される。ワイヤハーネス11の配索は留め具10を使用してパネルに固着することにより行われ、ワイヤハーネス11は留め具10のベース板14に粘着テープ12を卷回することにより固定される。ワイヤハーネス11が固定されたベース14板は、このベース板14に立設された係止脚15をパネル17の取付孔17aに挿通し、係止脚15に設けられた一対の弾性翼16,16を弾性復元して拡大させ、取付孔17aの孔縁に係止させることによりパネル17の所定の位置に固着するようになっている。
【0008】
図1〜図3に示すように、係止脚15はベース板14の片面に立設され、パネル17の取付孔17aより小さな径を有する。係止脚15の先端には、この係止脚が取付孔17aに容易に挿通させるための案内する円錐台形状のガイド部材15aが形成される。係止脚15の先端両側には係止脚15と間隔を有しその間隔分縮めるとパネル17に設けられた取付孔17aを挿通することができる一対の弾性翼16,16の一端16a,16aが接続される。この弾性翼16,16の他端にはそれぞれ取付孔17aの孔縁に係止する切欠部16b,16bが形成され、弾性翼16,16は取付状態でその弾性力により広がると取付孔17aの孔縁に切欠部16b,16bが係止可能に成形される。
【0009】
図1に示すように、係止脚15の近傍のベース板14には、一対の弾性翼16,16に嵌通可能な孔18aが形成されたリリース片18が連結部19を介して設けられる。これらの連結部19及びリリース片18はプラスチック成形によりベース板14等と一体的に作られる。連結部19はリリース片18とベース板14をつなぐ比較的細く形成された板状の部材であり、弾性により湾曲可能に形成される。リリース片18は連結部19に続いて形成された四角板材であって、その中央には一対の弾性翼に嵌通可能な孔18aが一体的に形成される。即ち、リリース片18を図1の実線で示すように移動することにより連結部19を湾曲させて、図2に示すようにリリース片18を折り返すことにより、この孔18aを一対の弾性翼16,16に嵌通可能に構成される。
【0010】
図3及び図4に示すように、孔18aは、一対の弾性翼16,16に嵌通された状態で孔縁が弾性翼の切欠き部16b,16bに係合し、一対の弾性翼16,16が孔18aの幅寸法以上に拡大することを防止するように形成される。図1に戻って、孔18aは幅寸法が比較的広い、一対の弾性翼16,16に嵌通可能な大きさを有する翼はめ込み部18bと、比較的狭い翼縮小部18cとを有し、翼縮小部18cは翼はめ込み部18bに滑らかに連続して形成される。図4に示すように、翼縮小部18cは翼はめ込み部18bにはめ込まれた拡大状態の一対の弾性翼16,16を縮小して取付孔17aより通り抜け可能な寸法に形成される。従って、孔18aを一対の弾性翼16,16に嵌通した状態で移動することによりリリース片18は、一対の弾性翼16,16を拡大状態から、図4に示す縮小状態に変形させることが可能に形成される。
【0011】
このように構成された留め具の動作を説明する。
図2に示すように、パネル17に配索されるワイヤハーネス11は粘着テープ12により卷回されることによりベース板14に固定される。リリース片18は連結部19を湾曲させて折り返すことにより孔18aを一対の弾性翼16,16に嵌通させる。孔18aが弾性翼16,16に嵌通する際に、弾性翼16,16は縮小変形し、孔18aが貫通した後一対の弾性翼16,16は弾性復元して拡大する。この状態で留め具10をワイヤハーネス11の配索経路途中のパネル17に設けられた留め具用の取付孔17aに、図2の矢印Aに示すように、ガイド部材15a側から係止脚15を挿入する。係止脚15の挿入は、ベース板14がリリース片18を介して取付孔17aの孔縁に当接するまで行われ、係止脚15と間隔を有する一対の弾性翼16,16が係止脚15との間隔分縮めることによりパネル17の取付孔17aを挿通する。係止脚15が挿通した後は、弾性翼16,16が弾性復元して拡大し、完全に挿入が完了すると、図3に示すように、弾性翼16の切欠き部16b,16bが取付孔17aの孔縁に係止する。これによりワイヤハーネス11が配索される。
【0012】
この留め具をパネル17の取付孔17aから取外すには、リリース片18を翼はめ込み部18bから翼縮小部18cまで移動させて弾性翼16,16を縮小状態にする。このリリース片18の移動は、例えば図2に示すように、パネル17の表面に位置する湾曲した連結部19の湾曲部分にドライバの先端等の棒状体21を図2の矢印Bに示すように、挿入し、この棒状体21を係止脚15から遠ざけるように移動させることにより行われる。このリリース片18の移動により一対の弾性翼16,16は、図4に示すように狭められ、弾性翼16,16が取付孔17aより通り抜け可能に変形する。この状態で、取付孔17aより係止脚15を弾性翼16,16とともに抜き出すことにより留め具10を取付孔17aから容易に取外す。
【0013】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、折り返すと一対の弾性翼に嵌通可能な孔が形成されたリリース片を係止脚の近傍のベース板に連結部を介して設け、孔に一対の弾性翼に嵌通可能な大きさを有する翼はめ込み部と翼縮小部とを形成し、翼縮小部が拡大状態の一対の弾性翼を縮小して取付孔より通り抜け可能に構成したので、孔が一対の弾性翼に嵌通した状態でリリース片を移動することにより弾性翼を拡大状態から縮小状態に変形させることができる。この結果、パネルに取付けた状態から留め具を容易に取外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の留め具の斜視図。
【図2】ワイヤハーネスが固着されたその留め具をパネルに取付ける状態を示す斜視図。
【図3】その留め具がパネルに装着された状態を示す断面図。
【図4】リリース片の孔が弾性翼を縮小させた状態を示す図3に対応する図。
【符号の説明】
14 ベース板
15 係止脚
16 弾性翼
17 パネル
17a 取付孔
18 リリース片
18a 孔
18b 翼はめ込み部
18c 翼縮小部
19 連結部
Claims (1)
- 弾性変形して縮小することによりパネル(17)の取付孔(17a)に挿通した後弾性復元して拡大することにより前記取付孔(17)の孔縁に係止する一対の弾性翼(16,16)を有する係止脚(15)がベース板(14)の片面に立設された留め具において、
折り返すと前記一対の弾性翼(16,16)に嵌通可能な孔(18a)が形成されたリリース片(18)が前記係止脚(15)の近傍のベース板(14)に連結部(19)を介して設けられ、
前記孔(18a)は前記一対の弾性翼(16,16)に嵌通可能な大きさを有する翼はめ込み部(18b)と前記翼はめ込み部(18b)に続いて前記翼はめ込み部(18b)にはめ込まれた拡大状態の一対の弾性翼(16,16)を縮小して前記取付孔(17a)より通り抜け可能にする翼縮小部(18c)とを有する
ことを特徴とする留め具。
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JP20148796A JP3541911B2 (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 留め具 |
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