JP3817882B2 - ワイヤハーネスのグロメット通し方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はワイヤハーネスのグロメット通し方法に関し、詳しくは、ワイヤハーネスに密着させて外嵌する弾性を有するグロメットを、拡げ治具を用いて、グロメットのワイヤハーネス挿通孔を押し拡げ、該状態でワイヤハーネスを挿通した後に、上記拡げ治具を原状に戻してワイヤハーネスに密着させ、その後、拡げ治具をグロメットから外して、ワイヤハーネスをグロメットに通す方法において、グロメットからの拡げ治具の抜き取り時にワイヤハーネスに負荷がかからないようにするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のエンジンルームから車室へと配索するワイヤハーネスにおいては、エンジンルームと車室との仕切壁に設けた貫通孔に通す部位に、ゴムあるいはエラストマーからなるグロメットを取り付け、該グロメットを上記貫通孔の周縁に密嵌することにより車室への防水を図っている。また、防水性を高めるために、グロメットをワイヤハーネスに密着させて外嵌する必要があるため、グロメットの軸線に沿って設けたワイヤハーネス挿通孔はワイヤハーネス外径よりも可成り小径とされている。
【0003】
よって、グロメットのワイヤハーネス挿通孔を押し拡げてワイヤハーネスを通す必要があるが、作業員の力ではグロメットを押し拡げることは困難であるため、図4(A)(B)に示す如き、通し治具1が用いられている。
【0004】
上記通し治具1は、例えば、特開平8−275340号に開示された治具を用い、架台6の上方に、グロメット2(図5に示す)の電線挿通孔2aに挿通させる複数の拡開爪3A、3B、3C、3Dをリンク手段4で、図4(A)の閉じ状態から図4(B)に示すように、4方向対称に移動させて、離反させる構成としている。
【0005】
上記通し治具1を用い、まず、図5(A)に示すように、グロメット2の電線挿通孔2aに閉じ状態の拡開爪3A〜3Dを挿入し、ついで、リンク手段4を動作して図5(B)に示すように拡開爪3A〜3Dを開き、電線挿通孔2aを押し拡げる。この状態で、図5(C)に示すようにワイヤハーネスW/Hを挿通させる。該ワイヤハーネスW/Hを所定部位を電線挿通孔2aに位置させた状態で、治具1のリンク手段4を動作して拡開爪3A〜3Dを閉じ状態にもどし、この状態、図5(D)に示すように、ワイヤハーネスW/Hを作業員が手で持って矢印方向へ引っ張り、ワイヤハーネスW/Hと共にグロメット2を拡開爪3A〜3Dより抜き出して取り外している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記図5(D)に示す取り外し作業時、ワイヤハーネスW/Hを持って引っ張りながらグロメット2を治具1から抜く時、グロメット2は拡開爪3A〜3Dに密着しているため、強い力でワイヤハーネスW/Hを引っ張る必要がある。よって、ワイヤハーネスW/Hに負荷がかかり、ワイヤハーネスを構成する電線に断線を生じる恐れがあると共に、引っ抜き時にグロメット2とワイヤハーネスW/Hに対するグロメット2の取付位置がズレることもある。このようにグロメット2の取付位置がズレると、ワイヤハーネスを自動車に配索する時、グロメットの位置がグロメット挿着位置と一致せず、ワイヤハーネスを配索することができなくなる。
【0007】
本発明は上記した問題に鑑みてなされたもので、通し治具を用いてグロメットにワイヤハーネスを取り付けた後、グロメットから治具を取り外す時にワイヤハーネスに負荷をかけず、かつ、グロメットの位置ズレが発生することなく簡単に取り外せるようにすることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、リンク手段で複数の拡開爪をグロメットの電線挿通孔の径方向に近接離反させる通し治具を用い、グロメットの電線挿通孔に上記拡開爪を通した後に、これら拡開爪を離反させて上記電線挿通孔を押し広げ、該状態でワイヤハーネスおよびL型棒材からなる抜き取り治具の縦軸部を上記電線挿通孔の全長に亙って挿通し、その後、上記拡開爪を近接させて閉じた後、上記L型棒材の横軸部を持ってワイヤハーネス通し方向と直交する側方に引っ張ってグロメットの電線挿通孔を拡げながら、グロメットと共にL型棒材とワイヤハーネスとを拡開爪から取り外し、さらに、L型棒材をグロメットの電線挿通孔より抜き取り、ワイヤハーネスにグロメットを外嵌しているワイヤハーネスのグロメット通し方法を提供している。
【0009】
上記のように、L型棒材をワイヤハーネスと共にグロメットの電線挿通孔に通しておき、通し治具よりワイヤハーネスとグロメットとを取り外す時、L型棒材とワイヤハーネスとを一緒に持って、かつ、L型棒材を側方に引っ張ってグロメットの電線挿通孔を若干広げた状態で、通し治具から抜き取るため、ワイヤハーネスを強く引っ張らなくとも、通し治具の拡開爪よりグロメットおよびワイヤハーネスを抜き取ることができる。通し治具よりグロメットおよびワイヤハーネスを抜き取った後、L型棒材を引っ張るだけで、グロメットの電線挿通孔からL型棒材を取り出すことができる。
【0010】
このように、単純な形状のL型棒材からなる抜き取り治具を用いるだけで、通し治具よりグロメットおよびワイヤハーネスを取り外す時、ワイヤハーネスを強い力で引っ張ることなく、スムーズに取り外すことができる。よって、ワイヤハーネスに強い負荷をかけず、断線を発生させない。また、ワイヤハーネスのグロメットに対する位置ずれを発生させない。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
通し治具は前記4(A)(B)に示す従来公知の通し治具1を用いており、抜き取り治具として図1に示すL型棒材10を用いている。該L型棒材10は剛性を有する金属材あるいは樹脂材からなり、丸棒状で、縦軸部10aと横軸部10bとを屈曲部10cを介して連続させている。
【0012】
グロメット2へのワイヤハーネスW/Hの取り付けは、図2(A)〜(C)までは従来と同様であり、まず、(A)に示すように、通し治具1の拡開爪3A〜3Dを閉じた状態でグロメット2の電線挿通穴2aに通す。ついで、(B)に示すように、通し治具1の拡開爪3A〜3Dを離反させて、電線挿通穴2aを押し広げる。ついで、(C)に示すように、ワイヤハーネスW/Hを通し、該ワイヤハーネスW/Hの所定位置をグロメット2の電線挿通穴2aに位置させる。
【0013】
ついで、図3(A)に示すように、L型棒材10の縦軸部10aを電線挿通孔2aに通し、その後、図3(B)に示すように通し治具1の拡開爪3A〜3Bを閉じる。この状態で、電線挿通孔2aを通るワイヤハーネスW/H、L型棒材10の縦軸部10aおよび近接して閉じた拡開爪3A〜3Dはグロメット2に密着された状態になる。
【0014】
ついで、図3(C)に示すように、L型棒材10の横軸部10bを持ってワイヤハーネスW/Hの長さ方向と直交する側方(矢印Y方向)へ引っ張りながら、かつ、L型棒材10とワイヤハーネスW/Hとを引き抜き方向(矢印X方向)へと引く。L型棒材の横軸部10bを矢印Y方向へ引っ張ることにより、グロメット2の電線挿通孔2aが若干拡げられて、グロメット2による拡開爪3A〜3Dへの密着が緩和される。よって、矢印X方向へワイヤハーネスW/HとL型棒材10とを引くことにより、グロメット2はワイヤハーネスW/HおよびL型棒材10と共に拡開爪3A〜3Dより抜き取ることが容易にできる。
【0015】
このように、グロメット2の電線挿通孔2aにワイヤハーネスW/HとL型棒材10とを通した状態で、図3(D)に示すように、通し治具1より取り外され、ついで、図3(E)に示すように、L型棒材をグロメット2の電線挿通孔2aより抜き取る。これにより、ワイヤハーネスW/Hの所定位置にグロメット2が外嵌された所要の状態となる。
【0016】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、L型棒材からなる抜き取り治具を用い、該L型治具をワイヤハーネスと共にグロメット内に通しておくだけで、グロメットおよびワイヤハーネスを通し治具の拡開爪より抜き取り時、L型治具でグロメットの電線挿通孔を若干押し広げることにより、ワイヤハーネスとL型治具とを強い力で引っ張ることなく、グロメットをワイヤハーネスに対して位置ずれを発生させずに、通し治具の拡開爪より抜き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法で用いる抜き取り治具を示す斜視図である。
【図2】 (A)乃至(C)は本発明方法の工程の一部を示す図面である。
【図3】 (A)乃至(E)は本発明方向の工程の残部を示す図面である。
【図4】 (A)(B)は通し治具を示す斜視図である。
【図5】 (A)乃至(D)は従来の方法を示す図面である。
【符号の説明】
1 通し治具
2 グロメット
2a 電線挿通孔
3A〜3D 拡開爪
10 L型棒材(抜き取り治具)
W/H ワイヤハーネス
Claims (1)
- リンク手段で複数の拡開爪をグロメットの電線挿通孔の径方向に近接離反させる通し治具を用い、グロメットの電線挿通孔に上記拡開爪を通した後に、これら拡開爪を離反させて上記電線挿通孔を押し広げ、該状態でワイヤハーネスおよびL型棒材からなる抜き取り治具の縦軸部を上記電線挿通孔の全長に亙って挿通し、その後、上記拡開爪を近接させて閉じた後、上記L型棒材の横軸部を持ってワイヤハーネス通し方向と直交する側方に引っ張ってグロメットの電線挿通孔を拡げながら、グロメットと共にL型棒材とワイヤハーネスとを拡開爪から取り外し、さらに、L型棒材をグロメットの電線挿通孔より抜き取り、ワイヤハーネスにグロメットを外嵌しているワイヤハーネスのグロメット通し方法。
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JP00995698A JP3817882B2 (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | ワイヤハーネスのグロメット通し方法 |
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JP00995698A JP3817882B2 (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | ワイヤハーネスのグロメット通し方法 |
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JPH11215659A JPH11215659A (ja) | 1999-08-06 |
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Country Status (1)
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JP6574719B2 (ja) * | 2016-02-16 | 2019-09-11 | ホンダ太陽株式会社 | 環状部材・線状部材組み付け治具 |
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1998
- 1998-01-21 JP JP00995698A patent/JP3817882B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11215659A (ja) | 1999-08-06 |
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