JP3541027B2 - 自動車ガラスの脱着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車ガラスを脱着するのに使用される脱着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車ガラスは、走行中に割れることがある。割れた自動車ガラスは、新しいものに交換される。このとき、割れた自動車ガラスを外して、新しいものを装着する必要がある。自動車ガラスは、フロントガラスがもっとも割れやすい。困ったことに、フロントガラスは、最も大きくて重いガラスである。とくに、バスやトラックのフロントガラスは極めて重く、交換作業は極めて重労働である。最も大きくて重いフロントガラスは、観光バス用のもので、この主の自動車ガラスは約100kg以上のものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
重い自動車ガラスは、表面に吸盤を固定し、この吸盤を作業者がもって自動車から外し、また自動車の定位置に移動させて脱着している。この作業は、極めて重労働であるばかりでなく、割れたガラスが自動車に接触するとボディーに傷を付け、また新しいガラスを落下させると割れることがある。このため、極めて慎重に作業する必要があって、著しく手間がかかっているのが実状である。さらに、極めて重いので、正確に定位置にセットするのに苦労しているのが実状である。自動車の製造工程においては、ロボットを使用して自動車ガラスを定位置にセットできるが、割れた自動車ガラスの脱着は現場での作業であるために、ロボット等を使用できず、例外なく人手で行っているのが実状である。
【0004】
本発明は、この欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、重い自動車ガラスを正確に定位置にセットして、安全に脱着できる自動車ガラスの脱着装置を提供することにある。
また、本発明の他の大切な目的は、自動車のボディーに損傷を与えることなく、また自動車ガラスを破損することなく、重い自動車ガラスを楽に脱着できる自動車ガラスの脱着装置を提供することにある。
さらにまた、本発明の他の大切な目的は、現場に移動して自動車ガラスを簡単かつ容易に、しかも能率よく脱着できる自動車ガラスの脱着装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動車ガラスの脱着装置は、上下に移動する荷台2を有する貨物自動車1と、貨物自動車1の荷台2に前後に移動できるように連結している前後台3と、この前後台3の後端部に傾動できると共に弾性的に伸縮でき、さらに横方向に移動できるように装着されてなる複数の傾動アーム5と、各々の傾動アーム5の後端に連結されて自動車ガラスGを吸着する吸盤4と、この傾動アーム5を傾動させる傾動機構6と、傾動アーム5を荷台2の横方向に移動させる横駆動機構7とを備える。脱着装置は、貨物自動車1を自動車に接近させる状態で、荷台2の上下位置と、傾動アーム5の姿勢と位置を調整して、吸盤4で自動車ガラスGを脱着する。
【0006】
貨物自動車1は、軽トラックとすることができる。前後台3は、脱着できるように貨物自動車1の荷台2に装着することができる。前後台3は、好ましくは、荷台2に設けたレール15に沿って走行する車輪14で前後に移動する本体フレーム3Aと、この本体フレーム3Aの後端から突出している突出アーム3Bとを備え、突出アーム3Bに傾動アーム5を連結する。
【0007】
さらに、脱着装置は、本体フレーム3Aに、荷台2の前後方向に延びる一対の縦筒18を設けて、この縦筒18に伸縮ロッド20を伸縮できるように連結することができる。この脱着装置は、伸縮ロッド20に吸盤4を介してボンネットタイプの自動車ガラスGを連結して脱着する。さらに、この脱着装置は、好ましくは、伸縮ロッド20の先端にサブフレーム33を連結し、このサブフレーム33を吸盤4でもってボンネットタイプの自動車ガラスGに連結する。
【0008】
さらに、脱着装置は、荷台2の後端に水平で横方向に伸びる回転軸21を、軸方向に移動できると共に、回転できるように連結し、この回転軸21に傾動アーム5を固定して回転軸21で傾動アーム5を傾動させることができる。この脱着装置は、横駆動機構7を、回転軸21と平行に配設してなるネジ棒30と、このネジ棒30にねじこまれて回転軸21に連結しているナット材31と、ネジ棒30を回転するモーター32とで構成することができる。この横駆動機構7は、モーター32がネジ棒30を回転してナット材31を軸方向に移動し、ナット材31が回転軸21を軸方向に移動させる。さらに、脱着装置は、傾動機構6を、回転軸21に固定している駆動アーム28と、この駆動アーム28に連結している傾動シリンダー29とで構成することができる。この傾動機構6は、傾動シリンダー29で駆動アーム28を駆動して回転軸21を回動させて、回動する回転軸21で傾動アーム5を傾動させる。さらにまた、脱着装置は、回転軸21の両端に、軸と直交する方向に直動ベアリング22を介して傾動アーム5を連結して、この傾動アーム5の先端に吸盤4を連結することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための自動車ガラスの脱着装置を例示するものであって、本発明は脱着装置を下記のものに特定しない。
【0010】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0011】
図1と図2に示す自動車ガラスの脱着装置は、貨物自動車1と、この貨物自動車1の荷台2に装着している前後台3と、この前後台3に傾動できるように連結されて、後端に自動車ガラスGを吸着する吸盤4を設けている傾動アーム5と、この傾動アーム5を傾動させる傾動機構6と、傾動アーム5を荷台2の横方向に移動させる横駆動機構7とを備える。
【0012】
貨物自動車1は、上下駆動機構8で上下に移動される荷台2を有する。上下駆動機構8は、荷台2を水平の姿勢に保持して上下に移動させる。また、荷台2を所定の高さに停止させる。図の上下駆動機構8は、貨物自動車1のシャーシ9と荷台2との間に連結している一対のXフレーム10と、上下シリンダー11とを備える。Xフレーム10は、図において右端を垂直面内で回転できるようにシャーシ9と荷台2に連結して、左端にはローラー12を設けている。ローラー12は、シャーシ9と荷台2に設けたレール13に沿って水平方向に移動する。上下シリンダー11は、下端をシャーシ9に連結して、ロッド11Aの上端を荷台2の下面に垂直面内で回転できるように連結している。この上下駆動機構8は、上下シリンダー11のロッド11Aを伸長して荷台2を持ち上げ、ロッド11Aを収縮して荷台2を降下させる。上下シリンダー11のロッド11Aを伸縮させる位置を制御して、荷台2の高さを調整する。上下シリンダー11は、油圧シリンダーまたは電動シリンダーである。油圧シリンダーは、制御弁を介して油圧ポンプに連結され、制御弁を開いて油圧ポンプでロッド11Aを伸長させて荷台2を上昇させる。また、油圧シリンダーは、制御弁を介してリターン回路に連結され、この制御弁を開いてロッド11Aを収縮させて荷台2を降下させる。電動シリンダーは、サーボモーターでロッドを伸縮させる。
【0013】
前後台3は、貨物自動車1の上下する荷台2に、前後に移動できるように搭載される。前後台3は、荷台2に脱着できるように装着され、あるいは脱着できないように固定される。図の前後台3は、本体フレーム3Aと、この本体フレーム3Aの後端から突出している突出アーム3Bとを備える。本体フレーム3Aは、荷台2に固定して設けているレール15に沿って走行する車輪14を両側に有する。この車輪14がレール15を走行して、本体フレーム3Aは荷台2の前後に移動される。レール15は、荷台2に固定される方形状の固定フレーム16の内側に設けている。固定フレーム16は、荷台2にボルト止して脱着できるように固定され、あるいは溶接して荷台2に脱着できないように固定される。
【0014】
図の脱着装置は、本体フレーム3Aを前後に移動させるために、固定フレーム16と本体フレーム3Aとの間に前後シリンダー17を連結している。この前後シリンダー17は、ロッド17Aの先端を本体フレーム3Aに連結して、後端を固定フレーム16あるいは荷台2に連結している。前後シリンダー17は、油圧シリンダーや電動シリンダーで、制御回路で伸縮位置を制御する。この脱着装置は、前後シリンダー17を伸縮させて本体フレーム3Aを前後に移動できるので便利に使用できる。ただ、脱着装置は、本体フレームを手動で前後に移動させることもできる。
【0015】
図の前後台3は、一対の縦筒18を横フレーム19で連結して本体フレーム3Aとしている。縦筒18は、荷台2の前後方向に延びる金属製の角パイプで、後端と先端の近傍と中央部に横フレーム19を溶接して固定している。本体フレーム3Aは、縦筒18の両側に車輪14を固定している。さらに、縦筒18には、図の鎖線で示すように、伸縮ロッド20を伸縮できるように連結している。伸縮ロッド20は、縦筒18に伸縮できるように挿入している。この脱着装置は、ボンネットタイプの自動車ガラスG、いいかえると3ボックスカーや2ボックスカー等の乗用車タイプのフロントガラスの脱着に便利に使用できる。本発明の脱着装置は、主として、バスやトラックのように、大きくて重いフロントガラスの脱着に便利に使用することを目的として開発されたものではあるが、本体フレーム3Aの縦筒18に伸縮ロッド20を連結しているタイプは、伸縮ロッド20を利用して、ボンネットタイプの自動車のフロントガラスの脱着にも使用できる。伸縮ロッド20を使用してフロントガラスを脱着する状態は、吸盤等を詳述した後に記述する。
【0016】
突出アーム3Bは、本体フレーム3Aから後方に突出するように、本体フレーム3Aの後端に溶接して固定される。突出アーム3Bは、後方に向かって上り勾配に傾斜する姿勢で、本体フレーム3Aに固定される。突出アーム3Bは、傾動アーム5を短くするために、前後台3に設けている。したがって、突出アーム3Bのある前後台3は、傾動アーム5を短くして強靭な構造にできる。ただ、本発明の脱着装置は、前後台に突出アームを設けることなく、本体フレームに直接に傾動アームを連結することもできる。
【0017】
傾動アーム5は、前後台3である突出アーム3Bの後端部に、傾動できると共に弾性的に伸縮でき、さらに横方向にも移動できるように装着され。図の脱着装置は、2本の傾動アーム5を突出アーム3Bに連結している。傾動アーム5は、回転軸21を介して突出アーム3Bに連結される。回転軸21の両端に、回転軸21に直交して傾動アーム5を連結している。回転軸21は、前後台3である突出アーム3Bの後端部に設けている貫通孔に、回転できると共に軸方向に移動できるように挿入している。回転軸21が回転されると、これに固定している傾動アーム5が傾動される。また、回転軸21が軸方向に移動されると、傾動アーム5は横方向に移動される。
【0018】
さらに、傾動アーム5は、弾性的に伸縮できるように回転軸21の両端に連結される。この傾動アーム5は、図3の拡大平面図に示すように、軸方向に移動できる直動ベアリング22と弾性体23を介して回転軸21に連結される。直動ベアリング22は、回転軸21の両端に固定されて、傾動アーム5を軸方向に移動させる。弾性体23は、コイルスプリングで、傾動アーム5をコイルスプリングに挿入している。このコイルスプリングである弾性体23は、直動ベアリング22と傾動アーム5の端部に設けているストッパ24との間に配設されて、傾動アーム5を弾性的に伸縮させる。図の傾動アーム5は、直動ベアリング22の両側でコイルスプリングに挿入して、ふたつの弾性体23で傾動アーム5を弾性的に伸縮させている。ただ、傾動アームは、直動ベアリングの片側にのみコイルスプリングを設けて、弾性的に伸縮させることもできる。
【0019】
吸盤4は、傾動アーム5の後端に連結される。この吸盤4は、脱着できるように傾動アーム5に連結される。図3に示す吸盤4は、背面に円柱26を連結している。円柱26は、その両端を吸盤4の背面に固定している。傾動アーム5は、円柱26を連結できる円柱26に沿う形状のホルダー25を後端に固定している。ホルダー25は、吸盤4に固定している円柱26を垂直の姿勢で連結でき、かつ、脱着できるように、円柱26を出し入れできる開口部を設けている。この開口部から、吸盤4の円柱26をホルダー25に入れて、吸盤4を傾動アーム5に連結する。
【0020】
吸盤4は、一対の傾動アーム5に各々連結されて、自動車ガラスGを吸着する。さらに、図1と図2の脱着装置は、自動車ガラスGをより安定して保持するために、保持アーム27を回転軸21に連結している。この保持アーム27は、先端に吸盤4を連結している。この脱着装置は、保持アーム27と傾動アーム5に連結している吸盤4を、自動車ガラスGの3カ所に吸着できる。保持アーム27の吸盤4は、傾動アーム5の吸盤4よりも上方を吸着し、あるいは下方を吸着する。3つの吸盤4は、三角形の頂点に位置するように自動車ガラスGに吸着して、自動車ガラスGをしっかりと保持する。保持アーム27の吸盤4は、上下に傾動できるように保持アーム27の先端に連結される。
【0021】
傾動機構6は、傾動アーム5を傾動させて、吸着している自動車ガラスGの水平面に対する角度、すなわち傾斜角を調整する。自動車のフロントガラスは、ほとんど例外なく傾斜して固定される。このため、脱着装置は、吸着する自動車ガラスGを自動車の窓枠に合わせて傾斜させる必要がある。図の傾動機構6は、回転軸21に回転しないように固定している駆動アーム28と、この駆動アーム28に連結している傾動シリンダー29とを備える。傾動シリンダー29は、ロッド29Aの先端を駆動アーム28に連結して、後端を前後台3の本体フレーム3Aに垂直面内で回動できるように連結している。傾動シリンダー29は、油圧シリンダーや電動シリンダーである。これ等のシリンダーは、前述した前後シリンダー17と同じように、制御回路で伸縮する長さが制御されて、回転軸21の回転角を制御する。すなわち、傾動シリンダー29は、駆動アーム28を駆動して、回転軸21を回動し、回動する回転軸21が傾動アーム5を所定の角度に傾動させる。
【0022】
横駆動機構7は、回転軸21を軸方向に移動させる。回転軸21の軸方向は、水平で横方向となるので、この横駆動機構7は、吸盤4で吸着している自動車ガラスGを荷台2に対して横方向に移動させる。吸盤4で吸着してる自動車ガラスGを、装着しようとする自動車の窓枠にピッタリと一致させるためである。貨物自動車1の停止位置を調整して、自動車ガラスGとこれを装着する自動車との横方向の位置調整はできる。しかしながら、現実に貨物自動車1の位置を正確にピッタリと一致させるのは極めて難しい。吸盤4で自動車ガラスGを吸着し、これを装着とようとする自動車の窓枠に接近させて、横駆動機構7で自動車ガラスGを横方向に移動して正確に装着位置に一致させる。
【0023】
図の横駆動機構7は、回転軸21と平行に配設しているネジ棒30と、このネジ棒30にねじこまれて回転軸21に連結しているナット材31と、ネジ棒30を回転するモーター32とを備える。ナット材31は、回転軸21に移動しないように連結している。モーター32はサーボモーターで、ネジ棒30を回転させてナット材31をネジ棒30に沿って軸方向に移動させる。ナット材31は、回転軸21に連結しているので、回転軸21はナット材31と一緒に軸方向、すなわち横方向に移動する。モーター32は、制御回路(図示せず)で制御されて、正逆に回転される。モーター32の回転位置を制御して、ナット材31の位置を制御できる。
【0024】
以上の脱着装置は以下のようにして、バスやトラック用の自動車ガラスGを自動車に脱着する。
(1) 貨物自動車1の荷台2を下げた状態で、台の上に垂直に立てた新しい自動車ガラスGを吸盤4で吸着する。このとき、荷台2を上下させて吸盤4の上下位置を調整し、傾動アーム5を傾動させて吸盤4の傾斜角を調整し、さらに横駆動機構7で傾動アーム5を横方向に移動させて横位置を調整する。吸盤4の位置を調整した後、前後台3を後退させて吸盤4を自動車ガラスGに吸着させる。
(2) 荷台2を上昇させて、吸着している自動車ガラスGを台から浮かせた後、前後台3を前進させて自動車ガラスGを荷台2に接近させる。この状態で貨物自動車1を移動させて、自動車ガラスGを装着しようとする自動車の窓枠に接近させる。
(3) 自動車ガラスGを窓枠に接近させる状態で、横駆動機構7で自動車ガラスGの横位置を正確に調整し、さらに荷台2を上下して上下位置も正確に調整し、さらに傾動アーム5を傾動させて、自動車ガラスGの傾斜角を窓枠に正確に合わせる。
(4) その後、前後台3を後退させて、吸盤4に吸着している自動車ガラスGを窓枠の位置まで移動させる。この状態で、自動車ガラスGを窓枠に固定する。自動車ガラスGは、たとえばパッキンやゴム状弾性体である接続剤やコーキング材で窓枠に固定される。自動車ガラスGを窓枠に固定した後、吸盤4の吸着を解除する。
【0025】
割れた自動車ガラスを外すときは、以下のようにする。
(1) 貨物自動車1をバスやトラックの前方に移動させる。その後、荷台2を上下させて上下位置を、横駆動機構7で横位置を、傾動アーム5を傾動させて吸盤4の傾斜角を自動車ガラスGに合わせた後、前後台3を後退させて吸盤4を自動車ガラスGに接触させて吸着する。
(2) 自動車ガラスGを自動車の窓枠から外した後、前後台3を前進させて自動車ガラスGを窓枠から引き離す。
(3) 自動車ガラスGを吸着する状態で貨物自動車1を廃棄位置まで移動させる。その後、荷台2を降下して自動車ガラスGを廃棄位置に下ろして、吸盤4の吸着状態を解除する。
【0026】
図の脱着装置は、ボンネットタイプの自動車ガラスGも装着できる。ボンネットタイプの自動車は、フロントガラスがボンネットから後退する位置にあるので、伸縮ロッド20を使用して以下のようにしてい自動車ガラスGを装着する。
(1) 図4に示すように、自動車ガラスGに吸盤4を介してサブフレーム33を吸着する。サブフレーム33は、金属パイプを自動車ガラスGの外周よりも小さい外形に折曲加工したものである。サブフレーム33は、3カ所に吸盤4を連結している。
(2) サブフレーム33の下部を伸縮ロッド20の後端に引っかけて、サブフレーム33を伸縮ロッド20の後端に連結する。伸縮ロッド20は、サブフレーム33を連結するフック34を後端に連結している。フック34は、サブフレーム33の後端に、弾性体35であるコイルスプリングを介して、弾性的に伸縮できるように連結している。
(3) サブフレーム33の上部を、紐36と滑車37で傾動シリンダー29の先端に連結し、傾動シリンダー29のロッド29Aを出し入れして、サブフレーム33を傾斜角を調整する。ただ、サブフレームの上部は、図示しないが、ロッドを介して傾動シリンダーの先端に連結することもできる。この工程で、自動車ガラスGの傾斜角を自動車の窓枠に調整する。
(4) サブフレーム33を伸縮ロッド20のフック34に載せて横方向に移動して、自動車ガラスGの横位置を正確に調整する。この自動車ガラスGは軽いので、サブフレーム33で横位置を調整できる。荷台2を上下させて、自動車ガラスGの上下位置を調整する。
(5) 自動車ガラスGを窓枠の前方の接近位置に配設した後、前後台3を後退させて、自動車ガラスGを窓枠の正確な位置に装着する。また、伸縮ロッド20を手で伸ばせて、自動車ガラスGを窓枠にセットすることもできる。
(6) 自動車ガラスGを窓枠に固定した後、吸盤4の吸着を解除し、前後台3を前進させてサブフレーム33を自動車ガラスGから分離する。
【0027】
【発明の効果】
本発明の自動車ガラスの脱着装置は、大きくて重い自動車ガラスを正確に定位置にセットして、自動車の所定の位置に楽に脱着できる特長がある。それは、本発明の脱着装置が、上下に移動する荷台に前後に移動できるように前後台を連結しており、この前後台の後端部に傾動できると共に弾性的に伸縮でき、さらに横方向に移動できるように複数の傾動アームを装着して、各々の傾動アームの後端に自動車ガラスを吸着する吸盤を設けているからである。この構造の脱着装置は、荷台の上下位置と、傾動アームの姿勢と位置を調整して、吸盤で自動車ガラスを脱着できるので、重い自動車ガラスでも、簡単かつ容易に、しかも正確な位置に脱着できる。このように、重い自動車ガラスを楽に脱着できる本発明の脱着装置は、自動車のボディーに損傷を与えることなく、また自動車ガラスを破損することなく、安全に、しかも能率よく脱着できる特長がある。とくに、本発明の脱着装置は、貨物自動車を走行させて移動できるので、脱着装置自体を便利に現場に移動できる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる自動車ガラスの脱着装置の側面図
【図2】図1に示す自動車ガラスの脱着装置の平面図
【図3】傾動アームと吸盤の連結構造を示す拡大平面図
【図4】図1に示す脱着装置の他の使用例を示す側面図
【符号の説明】
1…貨物自動車
2…荷台
3…前後台 3A…本体フレーム 3B…突出アーム
4…吸盤
5…傾動アーム
6…傾動機構
7…横駆動機構
8…上下駆動機構
9…シャーシ
10…Xフレーム
11…上下シリンダー 11A…ロッド
12…ローラー
13…レール
14…車輪
15…レール
16…固定フレーム
17…前後シリンダー 17A…ロッド
18…縦筒
19…横フレーム
20…伸縮ロッド
21…回転軸
22…直動ベアリング
23…弾性体
24…ストッパ
25…ホルダー
26…円柱
27…保持アーム
28…駆動アーム
29…傾動シリンダー 29A…ロッド
30…ネジ棒
31…ナット材
32…モーター
33…サブフレーム
34…フック
35…弾性体
36…紐
37…滑車
G…自動車ガラス

Claims (10)

  1. 上下に移動する荷台(2)を有する貨物自動車(1)と、貨物自動車(1)の荷台(2)に前後に移動できるように連結している前後台(3)と、この前後台(3)の後端部に傾動できると共に弾性的に伸縮でき、さらに横方向に移動できるように装着されてなる複数の傾動アーム(5)と、各々の傾動アーム(5)の後端に連結されて自動車ガラス(G)を吸着する吸盤(4)と、この傾動アーム(5)を傾動させる傾動機構(6)と、傾動アーム(5)を荷台(2)の横方向に移動させる横駆動機構(7)とを備え、
    貨物自動車(1)を自動車に接近させる状態で、荷台(2)の上下位置と、傾動アーム(5)の姿勢と位置を調整して、吸盤(4)で自動車ガラス(G)を脱着するようにしてなる自動車ガラスの脱着装置。
  2. 貨物自動車(1)が軽トラックである請求項1に記載される自動車ガラスの脱着装置。
  3. 前後台(3)を脱着できるように貨物自動車(1)の荷台(2)に装着している請求項1に記載される自動車ガラスの脱着装置。
  4. 前後台(3)が、荷台(2)に設けたレール(15)に沿って走行する車輪(14)で前後に移動する本体フレーム(3A)と、この本体フレーム(3A)の後端から突出している突出アーム(3B)とを備え、突出アーム(3B)に傾動アーム(5)を連結している請求項1に記載される自動車ガラスの脱着装置。
  5. 本体フレーム(3A)が、荷台(2)の前後方向に延びる一対の縦筒(18)を有し、この縦筒(18)に伸縮ロッド(20)を伸縮できるように連結しており、この伸縮ロッド(20)に吸盤(4)を介してボンネットタイプの自動車ガラス(G)を連結して脱着するようにしてなる請求項1に記載される自動車ガラスの脱着装置。
  6. 伸縮ロッド(20)の先端にサブフレーム(33)を連結し、このサブフレーム(33)を吸盤(4)でもってボンネットタイプの自動車ガラス(G)に連結する請求項5に記載される自動車ガラスの脱着装置。
  7. 荷台(2)の後端に水平で横方向に伸びる回転軸(21)を連結しており、この回転軸(21)は軸方向に移動できると共に、回転できるように連結しており、この回転軸(21)に傾動アーム(5)を固定して、回転軸(21)で傾動アーム(5)を傾動させるようにしてなる請求項1に記載される自動車ガラスの脱着装置。
  8. 横駆動機構(7)が回転軸(21)と平行に配設してなるネジ棒(30)と、このネジ棒(30)にねじ込まれて回転軸(21)に連結しているナット材(31)と、ネジ棒(30)を回転するモーター(32)とを備え、モーター(32)がネジ棒(30)を回転してナット材(31)を軸方向に移動し、ナット材(31)が回転軸(21)を軸方向に移動するようにしてなる請求項7に記載される自動車ガラスの脱着装置。
  9. 傾動機構(6)が回転軸(21)に固定している駆動アーム(28)と、この駆動アーム(28)に連結している傾動シリンダー(29)とを備え、傾動シリンダー(29)が駆動アーム(28)を駆動して回転軸(21)を回動し、回転軸(21)が傾動アーム(5)を傾動させるようにしてなる請求項7に記載される自動車ガラスの脱着装置。
  10. 回転軸(21)の両端に、軸と直交する方向に直動ベアリング(22)を介して傾動アーム(5)を連結しており、この傾動アーム(5)の後端に吸盤(4)を連結している請求項7に記載される自動車ガラスの脱着装置。
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