JP3535912B2 - 車両用エンジンの始動装置 - Google Patents

車両用エンジンの始動装置

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JP3535912B2 JP06402395A JP6402395A JP3535912B2 JP 3535912 B2 JP3535912 B2 JP 3535912B2 JP 06402395 A JP06402395 A JP 06402395A JP 6402395 A JP6402395 A JP 6402395A JP 3535912 B2 JP3535912 B2 JP 3535912B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、車両用エンジンの始動
制御を遠隔操作用送信機からの動作指令信号により行い
得るようにした車両用エンジンの始動装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、遠隔地に停車した自動車のエ
ンジンを、運転者が携帯した操作端末によって始動させ
るようにした装置が実用に供されている。このような自
動車用エンジンの始動装置では、イグニッション回路、
エンジンスタータ回路及びアクセサリ回路をイグニッシ
ョンスイッチとは別系統で形成するための複数のリレー
スイッチを設け、これらリレースイッチを操作端末から
の電波信号によりオン動作させてエンジンを始動させる
構成となっている。 【0003】ところで、上記のような自動車用エンジン
の始動装置に用いらるリレースイッチは、接点溶着を起
こす可能性を否定できないものであり、接点溶着が発生
した場合には種々の不具合を生ずることになる。 【0004】そこで、従来では図3に示すような回路構
成を採用することによって、リレースイッチの接点溶着
を検知することが考えられている。即ち、図3におい
て、リレースイッチ1及び2は、オン状態で自動車用エ
ンジンのアクセサリ回路及びイグニッション回路をそれ
ぞれ形成するために設けられたもので、この他に、オン
状態でスタータモータの通電路を含むエンジンスタータ
回路を形成するためのスタータ用リレースイッチ(図示
せず)が設けられる。この場合、一端側がアクセサリ回
路に接続されたリレースイッチ1は、他端側が補助リレ
ースイッチ3を介して電源端子AM1に接続される。ま
た、一端側がイグニッション回路に接続されたリレース
イッチ2は、他端側が補助リレースイッチ4を介して電
源端子AM2に接続される。 【0005】上記各リレースイッチ1〜4の励磁コイル
1a〜4aは電源端子+Bから給電されるようになって
おり、これらの通断電制御は、CPUを含んで構成され
た制御回路5により行われるようになっている。また、
この制御回路5の入力端子Qに対しては、前記リレース
イッチ1及び2の各負荷側端子がそれぞれ図示極性のダ
イオード6及び7を介して接続されている。 【0006】この場合、上記制御回路5は、操作端末か
らのエンジン始動を指令する電波信号を図示しない受信
回路を通じて受けたときに、所定のエンジン始動条件が
満たされていることを前提に、補助リレースイッチ3及
び4をオンさせた後に、リレースイッチ1及び2をオン
させてアクセサリ回路及びイグニッション回路を形成
し、この状態で図示しないスタータ用リレースイッチを
オンさせてエンジンスタータ回路を形成する構成となっ
ている。尚、制御回路5は、始動状態にあるエンジンを
停止させる場合には、まずリレースイッチ1及び2をオ
フさせてエンジンを停止させ、しかる後に補助リレース
イッチ3及び4をオフさせるものであり、これにより、
補助リレースイッチ3及び4により負荷電流を直接的に
断続する必要をなくし、以てそれら補助リレースイッチ
3及び4の接点容量を小さく設定しても支障がないよう
に構成している。 【0007】制御回路5は、上記のように補助リレース
イッチ3及び4をオンさせた時点(この時点ではリレー
スイッチ1及び2に対してオン指令が与えられていな
い)において、入力端子Qに対する入力電圧のレベルを
判定する。この場合、リレースイッチ1及び2が接点溶
着を起こしていない正常な状態にあるとすれば、それら
リレースイッチ1及び2がオフ状態にあるから、入力端
子Qに対する入力信号はローレベルとなるが、接点溶着
が発生していた場合には、入力端子Qに対する入力信号
はハイレベルとなる。 【0008】しかして、制御回路5は、上記判定レベル
がローレベルであった場合、つまりリレースイッチ1及
び2に接点溶着が発生していない場合には、引き続きリ
レースイッチ1及び2をオン状態に切り換えると共にス
タータ用リレースイッチを所定時間だけオンさせるとい
うエンジン始動制御を行い、エンジン始動が成功した場
合には、その旨のアンサバック信号を操作端末に送信す
る構成となっている。これに対して、補助リレースイッ
チ3及び4の各オン時点において、入力端子Qに対する
入力電圧のレベルの判定レベルがハイレベルであった場
合には、制御回路5は、リレースイッチ1及び2に接点
溶着が発生しているものと判断し、上記のようなエンジ
ン始動制御の開始を見合わせる構成となっている。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、リレースイッチ1或いは2に接点溶着が発
生していた場合には、補助リレースイッチ3及び4がオ
ンされた時点で、接点溶着状態にあるリレースイッチに
対応した補助リレースイッチ3及び4の一方若しくは双
方に大電流が流れることになる。また、この場合には、
エンジン始動が成功したことを示すアンサバック信号が
操作端末に返信されないため、その送信機側からエンジ
ン始動を指令する電波信号が繰り返して送信される虞が
多々ある。従って、前述したように接点容量が小さく設
定される補助リレースイッチ3及び4の一方若しくは双
方に大電流が流れる状態が繰り返されて、それら補助リ
レースイッチ3及び4までもが接点溶着する可能性が大
きくなるものであり、このように接点溶着検知機能に起
因して正常なリレースイッチにも悪影響が及ぶという点
が未解決の課題となっていた。 【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、遠隔操作によるエンジン始動にリレ
ースイッチを利用する場合において、当該リレースイッ
チの接点溶着を確実に検知できて、その接点溶着に起因
した不具合の発生を未然に防止可能になると共に、その
検知機能の存在が他のスイッチに悪影響を及ぼす事態も
未然に防止できるなどの効果を奏する車両用エンジンの
始動装置を提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、オン状態でイグニッション回路及びエンジ
ンスタータ回路などをそれぞれ形成する複数のリレース
イッチと、遠隔操作用送信機からの動作指令信号を受信
したときに前記リレースイッチを通じて車両用エンジン
を始動させるための制御を行う制御手段とを備えた車両
用エンジンの始動装置において、電源端子から前記リレ
ースイッチに至る通電路に介在され前記リレースイッチ
のオンに応じた前記車両用エンジンの始動制御に先立ち
オンされる補助スイッチと、この補助スイッチと並列に
接続された検知動作用スイッチング素子と、前記補助ス
イッチがオフされ且つ前記検知動作用スイッチング素子
がオンされた状態で通電されるように設けられ、その通
電状態では当該補助スイッチと対応した前記リレースイ
ッチの導通及び非導通状態に応じて異なるレベルの電圧
信号を発生する信号発生手段とを備えた上で、前記制御
手段を、前記補助スイッチをオンさせる前に当該補助ス
イッチをオフさせた状態で前記検知動作用スイッチング
素子をオンさせるという検知動作を行い、このときに前
記信号発生手段から出力される電圧信号のレベルに基づ
いて上記リレースイッチの接点溶着の有無を検知すると
共に、接点溶着状態を検知したときには前記始動制御の
実行を抑止する構成としたものである。 【0012】 【作用及び発明の効果】制御手段は、遠隔操作用送信機
からの動作指令信号を受信したときには、イグニッショ
ン回路及びエンジンスタータ回路などをそれぞれ形成す
るための複数のリレースイッチを通じた車両用エンジン
の始動制御を実行するのに先立って、電源端子から上記
リレースイッチに至る通電路に介在された補助スイッチ
をオンさせる。 【0013】また、制御手段は、前記補助スイッチをオ
ンさせる前の段階で、当該補助スイッチをオフさせた状
態で、その補助スイッチと並列に接続された検知動作用
スイッチング素子をオンさせるという検知動作を行う。
このように補助スイッチがオフされ且つ検知動作用スイ
ッチング素子がオンされた状態では、信号発生手段に通
電されるようになり、当該信号発生手段は、補助スイッ
チと対応した前記リレースイッチの導通及び非導通状態
に応じて異なるレベルの電圧信号を発生するようにな
る。 【0014】この場合、制御回路が上記のように検知動
作を行う時点においては、リレースイッチが接点溶着を
起こしていない正常な状態にあるとすれば、当該リレー
スイッチは非導通状態にあり、リレースイッチが接点溶
着を起こしている状態にあるときには当該リレースイッ
チは導通状態にあるから、上記のように信号発生手段か
ら出力される電圧信号のレベルに基づいて、リレースイ
ッチが接点溶着を起こしているか否かを判断可能とな
る。制御手段は、前記検知動作時において、信号発生手
段から出力される電圧信号のレベルに基づいてリレース
イッチの接点溶着の有無を検知するものであり、接点溶
着を検知した場合には、前記車両用エンジンの始動制御
の実行を抑止するようになる。 【0015】従って、遠隔操作によるエンジン始動時に
おいて、そのエンジン始動用に設けられたリレースイッ
チの接点溶着を確実に検知できるから、接点溶着に起因
した不具合の発生を未然に防止可能になるものである。
また、このような接点溶着の検知動作時には、前記信号
発生手段には、信号用の比較的小さな電流を流すだけで
済むと共に、補助スイッチに大電流を流す必要がないか
ら、上述した接点溶着の検知機能の存在が他のスイッチ
に悪影響を及ぼす事態も未然に防止できるようになる。 【0016】 【実施例】以下、本発明の一実施例について図1及び図
2を参照しながら説明する。図1には、自動車用エンジ
ンの始動装置の電気的構成が示されている。この図1に
おいて、特定小電力型規格の携帯型送受信機11(本発
明でいう遠隔操作用送信機に相当)は、自動車の運転者
が携帯するものであり、その操作に応じてエンジンの始
動を指令する所定コードの動作指令信号Sc及びエンジ
ンの停止を指令する所定コードの停止指令信号Szをア
ンテナ11aを通じた電波信号として送信すると共に、
アンテナ11aを通じた受信内容を図示しない表示器に
より表示する機能を有する。尚、携帯型送受信機11に
は、例えば、自動車のドアロック機構の解錠及び施錠を
指令するための動作指令信号、エアコンの駆動を指令す
る動作指令信号などを送信する機能を付加することも可
能であるが、ここでは説明の簡単化を図るために割愛し
ている。 【0017】携帯型送受信機11と対をなす特定小電力
形規格の送受信ユニット12は、アンテナ12aを一体
的に有したもので、自動車の車室内における電波受信状
況の良い場所に設置される。 【0018】この送受信ユニット12は、アンテナ12
aを通じて携帯型送受信機11との間で電波信号の授受
を行うように構成されており、前記動作指令信号Sc及
び停止指令信号Szを受信する動作と、後述の制御ユニ
ット13から与えられる始動完了信号Skを携帯型送受
信機11へフィードバックするために送信する機能を有
する。 【0019】さて、以下においては、制御ユニット13
について関連した部分の構成と共に説明する。即ち、こ
の制御ユニット13は、自動車の車室内の適宜場所に設
置されるものであり、内部に設けられた電源回路14
は、図示しない車載バッテリから給電されるようになっ
ており、当該制御ユニット13の他に、前記送受信ユニ
ット12にも電源を供給する構成となっている。 【0020】バッテリ電圧監視回路15は、電源回路1
4を通じて車載バッテリの出力電圧を監視し、その監視
電圧が所定の下限電圧(自動車用エンジンのスタータモ
ータを正常に動作させ得る電圧)より低くなったときに
電圧不足信号Sfを発生するようになっており、この電
圧信号Sfを、制御ユニット13内の制御回路16(本
発明でいう制御手段に相当)の入力端子Q0 に与えるよ
うになっている。 【0021】エンジン始動検知回路17は、エンジン回
転数及び点火装置の状態などに基づいてエンジンが正常
に始動されたか否かを検知し、正常な始動状態を検知し
たときには始動信号Saを発生して制御回路16の入力
端子Q1 に与えるようなっている。 【0022】ACCリレー18は、リレースイッチ18
aのオン状態で自動車のアクセサリ回路を形成し、IG
リレー19は、リレースイッチ19aのオン状態で自動
車用エンジンのイグニッション回路を形成し、スタータ
リレー20は、リレースイッチ20aのオン状態でスタ
ータモータの通電路を含むエンジンスタータ回路を形成
するために設けられている。この場合、各リレー18、
19、20の励磁コイル18b、19b、20bの電源
は、電源端子+Bから供給されるようになっており、そ
の通断電制御は制御回路16により行われる構成となっ
ている。 【0023】第1の補助リレー21及び第2の補助リレ
ー22は、上記リレー18、19、20とは別途設けら
れたもので、これらの励磁コイル21b及び22bの通
断電制御も制御回路16により行われる構成となってい
る。 【0024】この場合、リレー18のリレースイッチ1
8aは、一端が第1の補助リレー21のリレースイッチ
21aを介して電源端子AM1に接続され、他端がアク
セサリ回路に接続される。また、リレー19のリレース
イッチ19aは、一端が第2の補助リレー22のリレー
スイッチ22aを介して電源端子AM2に接続され、他
端が自動車のイグニッション回路に接続される。さら
に、リレー20のリレースイッチ20aも、一端が第2
のリレー22のリレースイッチ22aを介して電源端子
AM2に接続され、他端がエンジンスタータ回路に接続
される。つまり、第1及び第2の補助リレー21及び2
2のリレースイッチ21a及び22a(本発明でいう補
助スイッチに相当)は、電源端子から複数のリレー18
〜20のリレースイッチ18a〜20bに至る通電路に
介在された状態となる。 【0025】しかして、上記第1の補助リレー21のリ
レースイッチ21aには、これと並列にpnp形トラン
ジスタ23(本発明でいう検知動作用スイッチング素子
に相当)のエミッタ・コレクタ間及び抵抗24aが接続
されている。尚、上記トランジスタ23は、制御回路1
6の出力端子P1 からの信号によりオンオフ制御される
構成となっている。また、上記抵抗24aは、当該抵抗
24a及びリレースイッチ21aの共通接続点とグラン
ド端子との間に接続された抵抗24bと共に信号発生手
段24を構成するものであり、この信号発生手段24の
出力端子である抵抗24a及び24bの共通接続点C1
が、ダイオード25を介して制御回路16の入力端子Q
2 に接続されている。 【0026】この場合、上記抵抗24a及び24bの抵
抗値は、アクセサリ回路のインピーダンスより十分に大
きく設定されており、従って、トランジスタ23がオン
され且つリレースイッチ21aがオフされた状態におい
て、リレースイッチ18aがオン(導通)状態にあった
場合には、前記接続点C1からローレベル信号が出力さ
れ、リレースイッチ18aがオフ(非導通)状態にあっ
た場合には、接続点C1からハイレベル信号が出力され
ることになる。つまり、信号発生手段24は、リレース
イッチ21aがオンし且つトランジスタ23がオンした
状態では、そのリレースイッチ21aと対応したリレー
スイッチ18aの導通及び非導通状態に応じて異なるレ
ベルの電圧信号を発生するようになる。 【0027】また、前記第2の補助リレー22のリレー
スイッチ22aには、これと並列にpnp形トランジス
タ26(本発明でいう検知動作用スイッチング素子に相
当)のエミッタ・コレクタ間及び抵抗27aが接続され
ている。尚、上記トランジスタ26は、制御回路16の
出力端子P2 からの信号によりオンオフ制御される構成
となっている。また、上記抵抗27aは、当該抵抗27
a及びリレースイッチ22aの共通接続点とグランド端
子との間に接続された抵抗27bと共に信号発生手段2
7を構成するものであり、この信号発生手段27の出力
端子である抵抗27a及び27bの共通接続点C2が、
ダイオード28を介して制御回路16の入力端子Q2 に
接続されている。 【0028】この場合、上記抵抗27a及び27bの抵
抗値は、イグニッション回路及びエンジンスタータ回路
のインピーダンスより十分に大きく設定されており、従
って、トランジスタ26がオンされ且つリレースイッチ
22aがオフされた状態において、リレースイッチ19
a及び20aの何れかがオン(導通)状態にあった場合
には、前記接続点C2からローレベル信号が出力され、
リレースイッチ19a及び20aの何れかがオフ(非導
通)状態にあった場合には、接続点C2からハイレベル
信号が出力されることになる。つまり、信号発生手段2
7は、リレースイッチ22aがオンし且つトランジスタ
26がオンした状態では、そのリレースイッチ22aと
対応したリレースイッチ19a或いは20aの導通及び
非導通状態に応じて異なるレベルの電圧信号を発生する
ようになる。 【0029】制御回路16には、制御ユニット13の外
部に設けられたパーキングブレーキスイッチ29、シフ
トポジションスイッチ30、ボンネットスイッチ31、
ドアロック検知スイッチ32からの各信号が入力される
構成となっている。 【0030】この場合、パーキングブレーキスイッチ2
9は、自動車のパーキングブレーキが動作位置にある状
態でブレーキ動作信号S1を発生し、シフトポジション
スイッチ30は、トランスミッションのシフトポジショ
ンがパーキング位置(但し、オートマチックトランスミ
ッションの場合であり、マニュアルトランスミッション
の場合はニュートラル位置となる)にある状態でパーキ
ング信号S2を発生し、ボンネットスイッチ32は、自
動車のボンネットが閉鎖されている状態でボンネット閉
鎖信号S3を発生し、ドアロック検知スイッチ32は、
自動車のドアロック機構が全て施錠状態にあるときにド
アロック信号S4を発生する。 【0031】さて、以下においては、前記制御回路16
の制御内容について図2のタイミングチャートも参照し
ながら説明する。但し、図2(a)は、リレースイッチ
18a〜20aで接点溶着が発生していない正常な状態
での制御内容に対応し、図2(b)は、リレースイッチ
18a〜20aの何れかで接点溶着が発生している状態
での制御内容に対応するものである。 【0032】即ち、制御回路16は、送受信ユニット1
2から動作指令信号Scを受信したとき(図2(a)、
(b)中のタイミングt1)には、接点溶着検知動作を
行う。この接点溶着検知動作時には、トランジスタ23
を所定の検知期間(タイミングt2 〜t3 )だけオンさ
せて、その検知期間における入力端子Q2 への入力信号
レベルを読み込むと共に、上記トランジスタ23をオフ
させた後に、トランジスタ24を所定の検知期間(タイ
ミングt4 〜t5 )だけオンさせて、その検知期間にお
ける入力端子Q2 への入力信号レベルを読み込む。 【0033】この場合、リレースイッチ18aが接点溶
着を起こしていない正常な状態にあるとすれば、当該リ
レースイッチ18aは非導通状態を呈しているため、上
記第1の検知期間(タイミングt2 〜t3 )において
は、信号発生手段24における接続点C1からハイレベ
ル信号が出力されて制御回路16の入力端子Q2 に与え
られる。 【0034】これに対して、リレースイッチ18aが接
点溶着を起こして導通状態を呈していた場合には、前記
第1の検知期間において、信号発生手段24における接
続点C1からローレベル信号が出力されて制御回路16
の入力端子Q2 に与えられることになる。 【0035】また、リレースイッチ19a及び20aが
双方とも接点溶着を起こしていない正常な状態にあると
すれば、それらリレースイッチ19a及び20aは非導
通状態を呈しているため、前記第2の検知期間(タイミ
ングt4 〜t5 )においては、信号発生手段27におけ
る接続点C2からハイレベル信号が出力されて制御回路
16の入力端子Q2 に与えられる。 【0036】これに対して、リレースイッチ19a及び
20aの少なくとも一方が接点溶着を起こして導通状態
を呈していた場合には、前記第2の検知期間において、
信号発生手段27における接続点C1からローレベル信
号が出力されて制御回路16の入力端子Q2 に与えられ
ることになる。 【0037】従って、制御回路16にあっては、トラン
ジスタ23及び26をそれぞれオンさせた第1及び第2
の検知期間における信号発生手段24及び27からの各
出力信号(入力端子Q2 の信号レベル)に基づいて、リ
レースイッチ18a〜20aでの接点溶着の有無を検知
できるものである。 【0038】制御回路16は、図2(a)に示すよう
に、上記第1及び第2の検知期間における入力端子Q2
への入力信号レベルが相当ともハイレベル信号であった
場合には、この状態を「接点溶着なし」と判断し、エン
ジン始動制御を実行する。 【0039】即ち、制御回路16は、上記エンジン始動
制御時には、電圧不足信号Sf及び始動信号Saが入力
されていないこと、ブレーキ動作信号S1、パーキング
ポジション信号S2、ボンネット閉鎖信号S3、ドアロ
ック信号S4が全て入力されていることを条件に、第1
及び第2の補助リレー21及び22のリレースイッチ2
1a及び22aをオンさせ(図2(a)中のタイミング
t6 )、この後に所定時間が経過したときに、リレース
イッチ18a及び19aをオンさせ(図2(a)中のタ
イミングt7 )、この後さらに所定時間が経過したとき
に、リレースイッチ18aをオフさせた状態でリレース
イッチ20aをオンさせた状態を所定のクランキング期
間(図2(a)中のタイミングt8 〜t9 )だけ保持す
る。 【0040】これにより、上記クランキング期間におい
て、イグニッション回路がリレースイッチ19aを通じ
て形成されると共に、エンジンスタータ回路がリレース
イッチ20aを通じて形成されるようになるため、自動
車用エンジンが始動されるようになる。 【0041】つまり、携帯型送受信機11から動作指令
信号Scが送信されたときには、リレー18a〜20a
で接点溶着が発生していないこと、車載バッテリの出力
電圧がエンジンを始動させるに十分な状態にあること、
エンジンが既に始動していないこと、パーキングブレー
キが動作していること、自動車のシフトポジションがパ
ーキングポジションにあること、自動車のボンネットが
閉鎖されていること、自動車のドアロック機構が全て施
錠状態にあることを条件に、エンジンが始動されるよう
になる。 【0042】尚、制御回路16は、上記のようなエンジ
ン始動制御時において、エンジン始動検知回路17から
始動信号Saが入力された場合(エンジンが正常に始動
された場合)には、リレースイッチ20aをオフさせて
前記クランキング期間を直ちに停止させると共に、リレ
ースイッチ18aをオンさせてアクセサリ回路を形成
し、これと同時に送受信ユニット12を通じて始動完了
信号Skを送信する。 【0043】また、制御回路16は、上記のようなエン
ジン始動後において、例えば携帯型送受信機11からの
停止指令信号Szを受けたとき(或はエンジンの暖機運
転が終了したタイミング)には、リレースイッチ18
a、19aをオフさせ、この後に所定時間が経過したと
きにリレースイッチ21a及び22aをオフさせる。こ
れにより、第1の補助リレー21及び第2の補助リレー
22のリレースイッチ21a及び22aにより負荷電流
を直接的に断続する必要をなくしており、以てそれらリ
レースイッチ21a及び22aの接点容量を小さく設定
しても支障がないように構成している。 【0044】一方、制御回路16は、前述した第1及び
第2の検知期間(タイミングt2 〜t3 、タイミングt
4 〜t5 )における入力端子Q2 への入力信号レベル
が、一方でもローレベル信号となった場合には、この状
態を「接点溶着あり」と判断し、上述したようなエンジ
ン始動制御を実行を抑止する。尚、図2(b)に示すよ
うに、第2の検知期間(タイミングt4 〜t5 )におい
て入力端子Q2 への入力信号レベルがローレベル信号に
なった状態は、リレースイッチ19a及び20aの少な
くとも一方で接点溶着が発生している状態に対応するも
のであり、リレースイッチ18aで接点溶着が発生して
いる場合には、第1の検知期間(タイミングt2 〜t3
)において入力端子Q2 への入力信号レベルがローレ
ベル信号を呈するものである。 【0045】要するに、上記した本実施例によれば、携
帯型送受信機11からの動作指令信号Scを受信したと
きには、まず、リレースイッチ18a〜20aの接点溶
着検知動作が行われ、この検知動作により接点溶着が認
められなかったときのみエンジン始動制御が行われるも
のである。この場合、接点溶着の発生時と非発生時とで
異なるレベルの電圧信号を発生する信号発生手段24及
び27を設け、このような信号発生手段24及び27の
出力に基づいて接点溶着の検知動作を行う構成としたか
ら、リレースイッチ18a〜20aの接点溶着を確実に
検知できるようになり、以て接点溶着に起因した不具合
の発生を未然に防止可能になるものである。 【0046】また、このような接点溶着の検知動作時に
は、前記信号発生手段24、27に対して、信号用の比
較的小さな電流を流すだけで済むと共に、補助リレー2
1及び22のリレースイッチ21a及び22aに大電流
を流す必要がないから、上述した接点溶着の検知機能の
存在が、溶着検知対象のリレースイッチ18a〜20a
以外のリレースイッチ21a及び22aに対して接点溶
着などの悪影響を及ぼす事態も未然に防止できるように
なる。 【0047】尚、本発明は上記した実施例に限定される
ものではなく、以下に述べるような拡大或いは変形が可
能である。上記実施例では、リレースイッチ19a及び
20aの双方に至る通電路に補助スイッチとしてのリレ
ースイッチ22aを介在させる構成としたが、リレース
イッチ19a及び20aと個別に対応するようにして別
々のリレースイッチを補助スイッチとして設ける構成と
しても良い。補助スイッチとして、リレースイッチ以外
のスイッチング素子を利用する構成としても良く、ま
た、検知動作用スイッチング素子として、トランジスタ
以外のスイッチング素子を利用することもできる。接点
溶着を検知したときに、その旨を知らせるための警報を
発生する構成としても良く、その警報を携帯型送受信機
11を通じて行う構成とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示す電気回路構成図 【図2】制御回路による制御内容説明用のタイミングチ
ャート 【図3】従来例を示す部分電気回路構成図 【符号の説明】 図中、11は携帯型送受信機(遠隔操作用送信機)、1
2は送受信ユニット、13は制御ユニット、16は制御
回路(制御手段)、18はACCリレー、19はIGリ
レー、20はスタータリレー、18a、19a、20a
はリレースイッチ、21は第1の補助リレー、22は第
2の補助リレー、21a、22aはリレースイッチ(補
助スイッチ)、23、26はトランジスタ(検知動作用
スイッチング素子)、24、27は信号発生手段を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−321800(JP,A) 実開 平6−34171(JP,U) 実開 平6−49771(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02N 11/08 H01H 47/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 オン状態でイグニッション回路及びエン
    ジンスタータ回路などをそれぞれ形成する複数のリレー
    スイッチと、遠隔操作用送信機からの動作指令信号を受
    信したときに前記リレースイッチを通じて車両用エンジ
    ンを始動させるための制御を行う制御手段とを備えた車
    両用エンジンの始動装置において、 電源端子から前記リレースイッチに至る通電路に介在さ
    れ前記リレースイッチのオンに応じた前記車両用エンジ
    ンの始動制御に先立ちオンされる補助スイッチと、 この補助スイッチと並列に接続された検知動作用スイッ
    チング素子と、 前記補助スイッチがオフされ且つ前記検知動作用スイッ
    チング素子がオンされた状態で通電されるように設けら
    れ、その通電状態では当該補助スイッチと対応した前記
    リレースイッチの導通及び非導通状態に応じて異なるレ
    ベルの電圧信号を発生する信号発生手段とを備え、 前記制御手段は、前記補助スイッチをオンさせる前に当
    該補助スイッチをオフさせた状態で前記検知動作用スイ
    ッチング素子をオンさせるという検知動作を行い、この
    ときに前記信号発生手段から出力される電圧信号のレベ
    ルに基づいて上記リレースイッチの接点溶着の有無を検
    知すると共に、接点溶着状態を検知したときには前記始
    動制御の実行を抑止するように構成されていることを特
    徴とする車両用エンジンの始動装置。
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