JP2573274Y2 - 車両用エンジンの始動装置 - Google Patents

車両用エンジンの始動装置

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JP2573274Y2 JP1992070574U JP7057492U JP2573274Y2 JP 2573274 Y2 JP2573274 Y2 JP 2573274Y2 JP 1992070574 U JP1992070574 U JP 1992070574U JP 7057492 U JP7057492 U JP 7057492U JP 2573274 Y2 JP2573274 Y2 JP 2573274Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用エンジンの始動
を遠隔地からの動作指令信号により行い得るようにした
車両用エンジンの始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、遠隔地に停車した自動車のエ
ンジンを、運転者が携帯した端末装置からの電波信号に
よって始動させるようにした装置が実用に供されてい
る。このような自動車用エンジンの始動装置では、イグ
ニッション回路、エンジンスタータ回路及びアクセサリ
回路をイグニッションスイッチとは別系統で形成するた
めの複数のリレースイッチを設け、これらリレースイッ
チを端末装置からの電波信号によりオン動作させてエン
ジンを始動させる構成となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な自動車用エンジンの始動装置に用いられているリレー
スイッチは、接点溶着を起こす可能性を否定できないも
のであり、接点溶着が発生した場合には種々の不具合を
生ずることになる。つまり、イグニッション回路形成用
のリレースイッチに接点溶着が発生した場合には、エン
ジンを遠隔操作により始動させた場合にそのエンジンを
停止できなくなり、また、遠隔操作によるエンジンの始
動が失敗した状態のまま放置されたときにバッテリ上り
を招くことになる。エンジンスタータ回路形成用のリレ
ースイッチに接点溶着が発生した場合には、スタータモ
ータが通電されたままとなるため、そのスタータモータ
が焼損するという重大な問題に繋がり、また、アクセサ
リ回路形成用のリレースイッチに接点溶着が発生した場
合にもバッテリ上りを招く可能性が出てくる。
【0004】本考案は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、遠隔操作によるエンジン始動に複数
のリレースイッチを利用する場合において、それらのリ
レースイッチの接点溶着に起因した数々の不具合の発生
を未然に防止できるようになるなどの効果を奏する車両
用エンジンの始動装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するために、オン状態でイグニッション回路及びエンジ
ンスタータ回路などを夫々形成する複数のリレースイッ
チと、遠隔操作用送信機からの動作指令信号を受信した
ときに車両用エンジンを始動させるために前記複数のリ
レースイッチを所定の順序でオンさせると共に所定のタ
イミングでそれらリレースイッチをオフさせる制御手段
とを備えた車両用エンジンの始動装置において、電源端
子から前記複数のリレースイッチに至る共通通電路に介
在された補助スイッチ要素、並びに前記各リレースイッ
チの負荷側端子の電圧をモニタする複数のモニタ手段と
を設けた上で、前記制御手段に対して、前記補助スイッ
チ要素を前記複数のリレースイッチのオンに先立ってオ
ンさせ且つそれらリレースイッチのオフ後にオフさせる
と共に、リレースイッチにオフ指令を与えた後に前記モ
ニタ電圧が設定レベル以上となるモニタ手段があった場
合には直ちに他のリレースイッチをオフさせた後に前記
補助スイッチ要素をオフさせる機能を付与したものであ
る。
【0006】
【作用】制御手段は、遠隔操作用送信機からの動作指令
信号を受信したときには、補助スイッチ要素をオンさせ
た後に複数のリレースイッチを所定の順序でオンさせる
ことにより、イグニッション回路及びエンジンスタータ
回路などを形成し、以て車両用エンジンを始動させる。
また、制御手段は、所定のタイミング(例えばエンジン
の暖機運転が終了したタイミング或は遠隔操作用送信機
からの動作停止指令を受けたタイミングなど)で上記リ
レースイッチをオフさせてエンジンを停止させるもので
あり、それらリレースイッチのオフ後に補助スイッチ要
素をオフさせる。従って、このような通常のエンジン始
動制御が行われる状態では、補助スイッチ要素により負
荷電流を直接的に断続することがなく、その接点容量を
小さくできる。
【0007】制御手段からリレースイッチに対しオフ指
令が与えられた場合、そのリレースイッチが正常にオフ
したときには、当該リレースイッチの負荷側端子の電圧
が下がるが、リレースイッチが接点溶着を起こしていた
ときには、上記共通接続点の電圧が下がることはない。
制御手段は、このような電圧変化状態をモニタ手段を通
じてモニタし、リレースイッチに対しオフ指令を与えた
後に上記のようなモニタ電圧が設定レベル以上となるモ
ニタ手段があった場合には直ちに他のリレースイッチを
オフさせた後に前記補助スイッチ要素をオフさせる。従
って、補助スイッチ要素により負荷に対する通電路の遮
断が行われるようになり、リレースイッチの接点溶着に
起因した不具合を未然に防止できる。この場合、補助ス
イッチ要素により負荷電流を遮断することになるが、上
記のような負荷電流遮断動作は定常的に行われるもので
はなく、しかも、補助スイッチ要素は、接点溶着を起こ
したリレースイッチに対応した負荷の通電路のみを遮断
すれば良いから、その接点容量を大きく設定する必要が
なくなる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1には、自動車用エンジンの始動
装置の電気的構成が示されている。この図1において、
特定小電力形規格の携帯型送受信機1(本考案でいう遠
隔操作用送信機に相当)は、自動車の運転者が携帯する
ものであり、その操作に応じてエンジンの始動を指令す
る所定コードの動作指令信号Sc及びエンジンの停止を
指令する所定コードの停止指令信号Szをアンテナ1a
を通じた電波信号として送信すると共に、アンテナ1a
を通じた受信内容を図示しない表示器により表示する機
能を有する。尚、実際には、携帯型送受信機1は、自動
車のドアロック機構の解錠及び施錠を指令するための動
作指令信号、エアコンの駆動を指令する動作指令信号な
ども送信する構成となっているが、ここでは説明の簡単
化を図るために割愛している。
【0009】携帯型送受信機1と対をなす特定小電力形
規格の送受信ユニット2は、アンテナ2aを一体的に有
したもので、自動車の車室内における電波受信状況の良
い場所に設置される。
【0010】この送受信ユニット2は、アンテナ2aを
通じて携帯型送受信機1との間で電波信号の授受を行う
ように構成されており、前記動作指令信号Sc及び停止
指令信号Szを受信する動作と、後述の制御ユニット3
から与えられる始動完了信号Skを携帯型送受信機1に
フィードバックする機能を有する。尚、斯かる送受信ユ
ニット2は、その電源を制御ユニット3内の電源回路4
から受ける構成となっており、制御ユニット3との間で
入出力回路5を介して信号の授受を行うようになってい
る。
【0011】さて、以下においては、制御ユニット3に
ついて関連した部分の構成と共に説明する。即ち、この
制御ユニット3は、自動車の車室内の適宜場所に設置さ
れるものであり、前記電源回路4は、図示しない車載バ
ッテリから給電されるようになっており、送受信ユニッ
ト2用及び制御ユニット3用の電源を供給する構成とな
っている。
【0012】バッテリ電圧監視回路6は、電源回路4を
通じて車載バッテリの出力電圧を監視し、その監視電圧
が所定の下限電圧(自動車用エンジンのスタータモータ
7を正常に動作させ得る電圧)より低くなったときに電
圧不足信号Sfを発生するようになっており、この電圧
信号Sfを、制御ユニット3内のCPU8(本考案でい
う制御手段に相当)に与えるようになっている。
【0013】エンジン始動検知回路9は、エンジン回転
数及び点火装置の状態などに基づいてエンジンが正常に
始動されたか否かを検知し、正常な始動状態を検知した
ときには始動信号Saを発生してCPU8に与えるよう
なっている。
【0014】ACCリレー10は動作状態で自動車のア
クセサリ回路を形成し、IGリレー11は動作状態で自
動車用エンジンのイグニッション回路を形成し、スター
タリレー12は動作状態でスタータモータ7の通電路を
含むエンジンスタータ回路を形成するためのものであ
り、これら各リレー10、11、12は、CPU8によ
りドライバ10a、11a、12aを介して動作される
構成となっている。尚、実際には、上記イグニッション
回路及びエンジンスタータ回路は、異なるリレーを通じ
てもう1系統設けられるものであるが、ここでは図示を
省略している。
【0015】また、補助スイッチ要素としてのリレー接
点13bを備えた補助リレー13は、上記リレー10、
11、12とは別途設けられたもので、これもCPU8
によりドライバ13aを介して動作される構成となって
いる。
【0016】この場合、リレー10のリレースイッチ1
0bは、一端が補助リレー13のリレースイッチ13b
を介してバッテリの電源端子+Bに接続され、他端が自
動車のアクセサリ回路に接続される。また、リレー11
のリレースイッチ11bは、一端が前記リレースイッチ
13bを介してバッテリの電源端子+Bに接続され、他
端が自動車のイグニッション回路に接続される。さら
に、リレー12のリレースイッチ12bは、一端が前記
リレースイッチ13bを介してバッテリの電源端子+B
に接続され、他端がスタータモータ7を介してグランド
端子に接続される。つまり、リレー13のリレースイッ
チ13bは、電源端子+Bから複数のリレー10〜12
のリレースイッチ10b〜12bに至る共通通電路に介
在された状態となる。
【0017】この場合、リレースイッチ10bの負荷側
端子、つまりアクセサリ回路との共通接続点Q1に現れ
る電圧は、モニタ手段たるA/D変換回路14によって
デジタル値のモニタ電圧V1に変換された後にCPU8
に入力されるようになっている。また、リレースイッチ
11bの負荷側端子、つまりイグニッション回路との共
通接続点Q2に現れる電圧は、モニタ手段たるA/D変
換回路15によってデジタル値のモニタ電圧V2に変換
された後にCPU8に入力されるようになっている。さ
らに、リレースイッチ12bの負荷側端子、つまりスタ
ータモータ7との共通接続点Q3に現れる電圧は、モニ
タ手段たるA/D変換回路16によってデジタル値のモ
ニタ電圧V3に変換された後にCPU8に入力されるよ
うになっている。
【0018】リレースイッチ13bと他のリレースイッ
チ10b〜12bとの共通接続点Q4は、高抵抗値の抵
抗17を介してグランド端子に接続されており、斯かる
共通接続点Q4に現れる電圧は、A/D変換回路18に
よりデジタル値のモニタ電圧V4に変換された後にCP
U8に入力されるようになっている。
【0019】CPU8には、制御ユニット3の外部に設
けられたパーキングブレーキスイッチ19、シフトポジ
ションスイッチ20、ボンネットスイッチ21、ドアロ
ック検知スイッチ22からの各信号が入力回路19a〜
22aを介して入力される構成となっている。
【0020】この場合、パーキングブレーキスイッチ1
9は、自動車のパーキングブレーキが動作位置にある状
態でブレーキ動作信号S1を発生し、シフトポジション
スイッチ20は、トランスミッションのシフトポジショ
ンがパーキング位置(但し、オートマチックトランスミ
ッションの場合であり、マニュアルトランスミッション
の場合はニュートラル位置となる)にある状態でパーキ
ング信号S2を発生し、ボンネットスイッチ21は、自
動車のボンネットが閉鎖されている状態でボンネット閉
鎖信号S3を発生し、ドアロック検知スイッチ22は、
自動車のドアロック機構が全て施錠状態にあるときにド
アロック信号S4を発生する。
【0021】さて、以下においては、前記CPU8の制
御内容について図2及び図3のタイミングチャートも参
照しながら説明する。但し、図2は、リレースイッチ1
1b、12b、13b及び14bのオンオフ状態、並び
に自動車用エンジンの回転数、エンジン始動検知回路9
の出力状態を、エンジンの始動が正常に行われた場合の
制御内容について示し、また、図2は、リレースイッチ
11b、12b、13b及び14bのオンオフ状態を、
エンジン始動時においてリレースイッチ12bに溶着が
発生した場合の制御内容について示したものである。
【0022】即ち、CPU8は、送受信ユニット2から
動作指令信号Scを受信したときには、電圧不足信号S
f、及び始動信号Saが入力されていないこと、ブレー
キ動作信号S1、パーキングポジション信号S2、ボン
ネット閉鎖信号S3、ドアロック信号S4が全て入力さ
れていることを条件に、リレースイッチ13bをオンさ
せ(図2、図3中のタイミングt1)、この後に所定時
間τ0 が経過したときにリレースイッチ10b及び11
bをオンさせ(タイミングt2)、この後さらに所定時
間τ1 が経過したときにリレースイッチ10bをオフさ
せると共に、リレースイッチ12bをオンさせる(タイ
ミングt3)。
【0023】これにより、イグニッション回路がリレー
スイッチ13b及び11bを通じて形成されると共に、
スタータモータ7の通電路がリレースイッチ13b及び
12bを通じて形成されるようになるため、自動車用エ
ンジンが始動されるようになり、そのエンジン回転数は
図2(e)に示すように上昇する。
【0024】つまり、携帯型送受信機1から動作指令信
号Scが送信されたときには、車載バッテリの出力電圧
がエンジンを始動させるに十分な状態にあること、エン
ジンが既に始動していないこと、パーキングブレーキが
動作していること、自動車のシフトポジションがパーキ
ングポジションにあること、自動車のボンネットが閉鎖
されていること、自動車のドアロック機構が全て施錠状
態にあることを条件に、エンジンが始動されるようにな
る。
【0025】また、CPU8は、このようなエンジン始
動制御を行った後に、エンジン始動検知回路9から始動
信号Saが入力された場合(エンジンが正常に始動され
た場合)には、図2中のタイミングt4に示すように、
リレースイッチ12bをオフさせてスタータモータ7の
通電路を遮断すると共に、リレースイッチ10bをオン
させてアクセサリ回路を形成し、これと同時に送受信ユ
ニット2を通じて始動完了信号Skを送信する。尚、C
PU8は、リレースイッチ12bのオン状態が一定時間
(例えば2秒程度)が経過しても始動信号Saが入力さ
れなかった場合、つまりスタータモータ7に上記一定時
間継続して通電してもエンジンが始動しない場合には、
当該リレースイッチ12bをオフさせる。
【0026】そして、CPU8は、上記のようなエンジ
ン始動後において、例えば携帯型送受信機1からの停止
指令信号Szを受けたタイミングt5(或はエンジンの
暖機運転が終了したタイミング)では、リレースイッチ
10b、11bをオフさせ、この後に所定時間τ2 が経
過したときにリレースイッチ13bをオフさせる(タイ
ミングt6)。
【0027】また、CPU8は、リレースイッチ10
b、11b、12bをオフさせる指令を与えた各タイミ
ングでは、それらリレースイッチと対応したA/D変換
回路14、15、16からのモニタ電圧V1、V2、V
3(つまり、上記リレースイッチ10b、11b、12
bの各負荷側端子の電圧)を監視し、それらのモニタ電
圧V1、V2、V3の何れかが設定レベル以上となった
ときには、上記のようなオフ指令を与えたリレースイッ
チ以外の他のリレースイッチを直ちにオフさせる制御を
行う。
【0028】即ち、このような制御について一例を挙げ
て説明すると、前記タイミングt4において、リレース
イッチ12bをオフさせる動作を行ったときには、A/
D変換回路16からのモニタ電圧V3を監視し、そのモ
ニタ電圧V3が設定レベル以上あった場合には、リレー
スイッチ12bに接点溶着(つまり短絡状態)が発生し
たものと判断し、図3に示すように、他のリレースイッ
チ10b、11bを直ちにオフさせる(タイミングt
7)。また、CPU8は、このようにリレースイッチ1
0b、11bをオフさせたときには、その後に所定時間
τ2 が経過したときにリレースイッチ13bをオフさせ
る(タイミングt8)。勿論、このような制御は、リレ
ースイッチ10b、11bをオフさせる動作を行った各
タイミングにおいても同様に行われる。
【0029】尚、CPU8は、リレースイッチ13bを
オフさせる動作を行ったときには、A/D変換回路18
からのモニタ電圧V4を監視し、そのモニタ電圧V4が
設定レベル以上あった場合には、リレースイッチ12b
に接点溶着(つまり短絡状態)が発生したものと判断
し、図示しない警報手段を通じて警報を発するように構
成されている。
【0030】要するに、上記した本実施例によれば、携
帯型送受信機1からの動作指令信号Scを受信したとき
には、まず、リレースイッチ13bがオンされた後に、
アクセサリ回路形成用のリレースイッチ10b、イグニ
ッション回路形成用のリレースイッチ11b及びエンジ
ンスタータ回路形成用のリレースイッチ12bが所定の
タイミングでオンされることにより、自動車用エンジン
が始動されるものであり、また、このように始動された
エンジンの停止時には、上記各リレースイッチ10b〜
12bをオフ後にリレースイッチ13bがオフされるよ
うになっている。従って、リレースイッチ13bは、通
常のエンジン始動制御が行われる状態においては負荷電
流を直接的に断続する必要がないから、その接点容量を
小さくできる。
【0031】また、リレースイッチ10b、11b、1
2bの何れかで接点溶着が発生した場合には、当該リレ
ースイッチ以外のものが直ちにオフされた後に、リレー
スイッチ13bがオフされるから、リレースイッチ10
b、11b、12bの接点溶着に起因した数々の不具合
を未然に防止できる。この場合、リレースイッチ13b
により負荷電流を遮断することになるが、このような負
荷電流遮断動作は定常的に行われるものではなく、しか
も、その遮断動作は、接点溶着を起こしたリレースイッ
チに対応した負荷の通電路についてのみ行われることに
なるから、リレースイッチ13bの接点容量を大きく設
定する必要がなくなる。
【0032】尚、上記実施例では、補助スイッチ要素と
してリレースイッチ13bを用いるようにしたが、他の
スイッチング素子を用いても良いものである。
【0033】
【考案の効果】本考案によれば以上の説明によって明ら
かなように、遠隔操作によるエンジン始動に複数のリレ
ースイッチを利用する場合において、補助スイッチ要素
を追加して設けることによって、それらのリレースイッ
チの接点溶着に起因した数々の不具合の発生を未然に防
止できるようになると共に、上記補助スイッチ要素とし
て小接点容量のものを用いれば済むようになるという優
れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す電気回路構成図
【図2】CPU(制御手段)による制御内容説明用のタ
イミングチャートその1
【図3】同制御内容説明用のタイミングチャートその2
【符号の説明】
図中、1は携帯型送受信機(遠隔操作用送信機)、2は
送受信ユニット、3は制御ユニット、7はスタータモー
タ、8はCPU(制御手段)、9はエンジン始動検知回
路、10はACCリレー、11はIGリレー、12はス
タータリレー、10b、11b、12bはリレースイッ
チ、13は補助リレー、13bはリレースイッチ(補助
スイッチ要素)、14、15、16はA/D変換回路
(モニタ手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02N 11/08

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オン状態でイグニッション回路及びエン
    ジンスタータ回路などを夫々形成する複数のリレースイ
    ッチと、遠隔操作用送信機からの動作指令信号を受信し
    たときに車両用エンジンを始動させるために前記複数の
    リレースイッチを所定の順序でオンさせると共に所定の
    タイミングでそれらリレースイッチをオフさせる制御手
    段とを備えた車両用エンジンの始動装置において、 電源端子から前記複数のリレースイッチに至る共通通電
    路に介在された補助スイッチ要素と、 前記各リレースイッチの負荷側端子の電圧をモニタする
    複数のモニタ手段とを設け、 前記制御手段は、前記補助スイッチ要素を前記複数のリ
    レースイッチのオンに先立ってオンさせ且つそれらリレ
    ースイッチのオフ後にオフさせると共に、リレースイッ
    チにオフ指令を与えた後に前記モニタ電圧が設定レベル
    以上となるモニタ手段があった場合には直ちに他のリレ
    ースイッチをオフさせた後に前記補助スイッチ要素をオ
    フさせるように構成されていることを特徴とする車両用
    エンジンの始動装置。
JP1992070574U 1992-10-09 1992-10-09 車両用エンジンの始動装置 Expired - Lifetime JP2573274Y2 (ja)

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