JP2603009Y2 - 車両用負荷の遠隔制御用送信機 - Google Patents

車両用負荷の遠隔制御用送信機

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JP2603009Y2
JP2603009Y2 JP2400892U JP2400892U JP2603009Y2 JP 2603009 Y2 JP2603009 Y2 JP 2603009Y2 JP 2400892 U JP2400892 U JP 2400892U JP 2400892 U JP2400892 U JP 2400892U JP 2603009 Y2 JP2603009 Y2 JP 2603009Y2
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signal
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transmitter
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弘明 小島
俊久 戸田
忠志 脇谷
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Tokai Rika Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、遠隔操作により車両用
負荷の制御を行うときに使用される車両用負荷の遠隔制
御用送信機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、運転者が携帯した遠隔制御用
送信機からの電波信号によって、遠隔地に停止した自動
車のエンジンの始動及び停止を制御することが行われて
おり、斯様な遠隔制御用送信機に自動車用ドアロック機
構の解錠及び施錠機能などを併せて持たせることも行わ
れている。
【0003】このような遠隔制御用送信機は、その操作
性を考慮して押しボタン形の操作スイッチを用いている
のが通常である。ところが、実際の使用時には、上記送
信機は携帯者(運転者)の着衣のポケットに収納される
ことが多いため、携帯者の意思に反して誤って操作され
る可能性が高いという事情下にあり、何らかの誤操作防
止手段が設けられるのが通常である。そこで、従来の遠
隔制御用送信機では、図7或は図8に示すような構成と
することが行われている。
【0004】即ち、図7の例では、固定アンテナ1aを
備えた扁平な矩形状本体ケース1の前面に、自動車エン
ジン始動用のスタートスイッチ2、エンジン停止用のス
トップスイッチ3、自動車のドアロック機構を解錠する
ためのアンロックスイッチ4、ドアロック機構を施錠す
るためのロックスイッチ5を設けると共に、本体ケース
1の側面に、セーフティスイッチ6を設けており、これ
ら各スイッチ2〜6は自動復帰形の押しボタンスイッチ
により構成されている。
【0005】そして、本体ケース1内に設けられた図示
しない送信制御回路は、セーフティスイッチ6及びスタ
ートスイッチ2が同時操作されたときにエンジンの始動
を指令するモードの電波信号をアンテナ1aを介して送
信し、セーフティスイッチ6及びストップスイッチ3が
同時操作されたときにエンジンの停止を指令するモード
の電波信号を送信し、アンロックスイッチ4、ロックス
イッチ5が単独で操作された各場合に、夫々ドアロック
機構の解錠及び施錠を指令するモードの電波信号を送信
するように構成される。これにより、エンジンの始動及
び停止を指令する各電波信号の送信が誤って行われない
ようするセーフティ機能を得ている。
【0006】また、図8の例では、固定アンテナ1aに
代えて収納式アンテナ1bを設けると共に、セーフティ
スイッチ6に代えて本体ケース1内にアンテナ1bの引
き出しに応じてオンするリミットスイッチ7を設ける構
成としている。そして、本体ケース1内に設けられた送
信制御回路は、アンテナ1bが引き出されてリミットス
イッチ7がオンした状態でのみ各スイッチ2〜5の操作
に応じた電波信号の送信を行うように構成されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、図7及び図8に示した何れのものも、本体
ケース1に対して、送信する電波信号の種類(4種類)
に応じた数のスイッチ2〜5を設けねばならないという
事情下にある。ところが、本体ケース1は、携帯性を考
慮して比較的小型に形成されるものであるため、各スイ
ッチ2〜5の操作部の面積、並びに各スイッチ2〜5間
の距離を十分に確保することができず、その操作性に劣
るという欠点があり、また、外観のデザイン上の制約が
多くなるという問題点もあった。しかも、本体ケース1
に各スイッチ2〜5用の穴を設ける必要があるため、全
体構造の複雑化及び本体ケース1の剛性低下を来たした
り、防水構造を設ける場合にはその構造が一層複雑化す
ることが避けられないという問題点もあった。
【0008】本考案は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、誤操作に起因した電波信号の誤送信
を防止するようにしたものでありながら、必要となる操
作スイッチ数を減らすことができて、操作性の向上及び
外観デザインの自由度の向上を図り得ると共に、本体ケ
ースの剛性低下及び構造の複雑化を防止できるようにな
る車両用負荷の遠隔制御用送信機を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するために、車両側に設けられた受信機に対し、車両用
負荷の異なる動作モードを指令するために出力レベルが
高低異なるものを含む複数種類の電波信号を送信する遠
隔制御用送信機において、本体ケースに、出力レベルが
高低異なる2種類の電波信号について1個ずつ割り当て
られた複数個の押しボタン形操作スイッチ1個の押し
ボタン形補助操作スイッチを設け、この本体ケース内
に、前記操作スイッチ及び補助操作スイッチが双方とも
操作された状態で当該操作スイッチに割り当てられた2
種類の電波信号のうち出力レベルが高いものを送信する
と共に、操作スイッチのみが操作された状態で出力レベ
ルが低い他方の電波信号を送信する送信制御回路を設け
る構成としたものである。
【0010】
【0011】
【作用】送信制御回路は、操作スイッチ及び補助操作ス
イッチが双方とも操作されたときに操作スイッチに割り
当てられた2種類の電波信号のうち出力レベルが高いも
を送信するようになっているから、遠方に位置する車
両用負荷の遠隔制御を行う場合、つまり、動作状態の確
認が難しい位置に存する車両用負荷に対し動作モードを
指令する場合において、その動作モードの誤動作を効果
的に防止できるようになる。この結果、車両の運転者が
車両用負荷の誤動作に気付かないまま放置されるという
不測事態の発生を未然に防止可能となる。また、送信制
御回路は、操作スイッチのみが操作されたときに上記2
種類の電波信号のうちの出力レベルが低い他方を送信す
る。このとき、例えば操作スイッチが2個設けられてい
た場合には、補助操作スイッチを含めて合計3個のスイ
ッチによって合計4種類の動作モードを指令する信号を
出力できるようになる。
【0012】
【0013】
【実施例】以下、本考案の第1実施例について図1〜図
3を参照しながら説明する。
【0014】図3には、本考案が対象とする遠隔制御用
送信機である携帯型送信機11の外観が示されている。
この図3において、車両側の受信機である車載受信機
(図2に符号12を付して示す)に対し電波信号を送信
するためのアンテナ13aを備えた本体ケース13は、
扁平な矩形状に構成されたプラスチック製のもので、そ
の前面には、操作スイッチとしての第1のスイッチ14
及び第2のスイッチ15が設けられていると共に、側面
には、補助操作スイッチとしてのセーフティスイッチ1
6が設けられている。尚、上記各スイッチ14〜16
は、自動復帰形の押しボタンスイッチにより構成されて
いる。
【0015】この場合、第1のスイッチ14は、車両用
負荷であるエンジン用スタータ回路(図2に符号17を
付して示す)の動作、つまりエンジンの始動を指令する
ための電波信号S1と、車両用負荷である自動車用ドア
ロック機構(図2に符号18を付して示す)に解錠動作
を指令するための電波信号S3とに割り当てられたもの
で、本体ケース13の前面には、第1のスイッチ14と
対応するようにして「スタート/アンロック」の文字が
施されている。
【0016】第2のスイッチ15は、車両用負荷である
イグニッション回路(図示せず)を遮断する動作、つま
りエンジンの停止を指令するための電波信号S2と、前
記ドアロック機構18に施錠動作を指令するための電波
信号S4とに割り当てられたもので、本体ケース13の
前面には、第2のスイッチ15と対応するようにして
「ストップ/ロック」の文字が施されている。
【0017】図1には、送信機11の電気的構成の概略
が示されており、以下これについて説明する。即ち、前
記本体ケース13内には、電池19、送信制御回路とし
てのCPU20、前記電波信号S1〜S4をアンテナ1
3aを介して送信するための高周波ユニット21が設け
られている。
【0018】電池19は、マイナス側端子がグランド端
子に接続されており、そのプラス側端子には、前記第1
のスイッチ14、第2のスイッチ15、セーフティスイ
ッチ16の各一端が、プルアップ抵抗14a、15a、
16aを各別に介して接続されている。また、これらス
イッチ14〜16の各他端はグランド端子に接続されて
いる。
【0019】従って、上記各スイッチ14〜16がオン
操作された場合には、図1中のA、B、C各点からロー
レベル信号より成るオン信号Sa、Sb、Scが出力さ
れるものであり、これらのオン信号Sa、Sb、Scは
CPU20に入力されるようなっている。
【0020】CPU20、高周波ユニット21は、電池
19から給電される構成となっており、CPU20は、
オン信号Sa、Sb、Scの入力状態に応じて、高周波
ユニット21及びアンテナ13aを通じた以下〜の
ような送信制御を行うようになっている。尚、高周波ユ
ニット1は、送信出力を落とすことが可能な構成とな
っており、この高周波ユニット1とCPU20との間
には、送信信号(電波信号S1、S2、S3、S4)用
の信号ラインの他に、高周波ユニット21の送信出力を
切換えるための信号ラインが接続される(オン信号Sc
を高周波ユニット21に直接的に与えることによって送
信出力を落とす構成としても良い)。
【0021】…オン信号Sa及びScが同時に入力さ
れた場合、換言すれば第1のスイッチ14及びセーフテ
ィスイッチ16が同時にオン操作された場合には、エン
ジン用スタータ回路17(図2参照)の動作(エンジン
の始動)を指令する比較的高い出力レベル(所謂特定小
電力形として構成された場合、例えば見通し100メー
トル程度まで電波が届くレベル)の電波信号S1を送信
する。
【0022】…オン信号Sb及びScが同時に入力さ
れた場合、換言すれば第2のスイッチ15及びセーフテ
ィスイッチ16が同時にオン操作された場合には、イグ
ニッション回路を遮断する動作(エンジンの停止)を指
令する比較的高出力の電波信号S2を送信する。
【0023】…オン信号Saのみが入力された場合、
換言すれば第1のスイッチ14のみがオン操作された場
合には、ドアロック機構18(図2参照)に解錠動作を
指令する比較的微弱な出力レベル(電波が数メートル程
度届くレベル)の電波信号S3を送信する。
【0024】…オン信号Sbのみが入力された場合、
換言すれば第2のスイッチ15のみがオン操作された場
合には、ドアロック機構18に施錠動作を指令する比較
的微弱な電波信号S4を送信する。
【0025】図2には、受信機12の電気的構成の概略
が示されており、以下これについて説明する。即ち、高
周波ユニット22は、前記電波信号S1〜S4をアンテ
ナ22aを介して受信するようになっており、その受信
信号をCPU23に与える。尚、これら高周波ユニット
22及びCPU23、並びに以下に述べる各回路要素の
電源は、車載バッテリ24から定電圧回路25を介して
与えられるようになっている。
【0026】ACCリレー26は、動作状態で自動車の
ACC回路を形成し、IGリレー27は、動作状態で自
動車のイグニッション回路を形成し、スタータリレー2
8は、動作状態で前記エンジン用スタータ回路17を駆
動するものであり、これら各リレー26、27、28
は、CPU23により出力インタフェース回路29を介
して動作される構成となっている。
【0027】ドアロック信号出力回路30は、動作状態
でドアロック機構18を施錠状態に切換えるためのドア
ロック信号を出力し、ドアアンロック信号出力回路31
は、動作状態でドアロック機構18を解錠状態に切換え
るためのドアアンロック信号を出力するものであり、こ
れら各信号出力回路30、31も、CPU23により出
力インタフェース回路29を介して動作される構成とな
っている。
【0028】自動車側に設けられたエンジン始動検知回
路32は、エンジン回転数及び点火装置の状態などに基
づいてエンジンが正常に始動されたか否かを検知し、正
常な始動状態を検知したときには始動信号Seを発生す
る構成となっており、この始動信号Seは、入力インタ
フェース回路33を通じてCPU23に与えられるよう
になっている。
【0029】自動車側に設けられた電圧監視回路34
は、車載バッテリ24の出力電圧を監視し、その監視電
圧が所定の下限電圧(自動車用エンジンのスタータモー
タを正常に動作させ得る電圧)より低くなったときに電
圧不足信号Sfを発生する構成となっており、この電圧
不足信号Sfは、入力インタフェース回路33を通じて
CPU23に与えられる。
【0030】CPU23には、この他も、パーキングブ
レーキスイッチ35、シフトポジションスイッチ36、
ボンネットスイッチ37、ドアロック検知スイッチ38
からの各出力信号が、入力インタフェース回路33を通
じて入力される構成となっている。
【0031】この場合、パーキングブレーキスイッチ3
5は、自動車のパーキングブレーキが動作位置にある状
態でブレーキ動作信号Sgを発生し、シフトポジション
スイッチ36はトランスミッションのシフトポジション
がパーキング位置(但し、オートマチックトランスミッ
ションの場合、マニュアルトランスミッションの場合は
ニュートラル位置)にある状態でパーキング信号Shを
発生し、ボンネットスイッチ37は自動車のボンネット
が閉鎖されている状態でボンネット閉鎖信号Siを発生
し、ドアロック検知スイッチ38は自動車のドアロック
機構18が全て施錠状態にあるときにドアロック信号S
jを発生する。
【0032】さて、CPU23は、高周波ユニット22
を通じた電波信号S1〜S4の入力状態に応じて、〜
のような制御を行うようになっている。
【0033】…電波信号S1が入力された場合、換言
すれば送信機11側において第1のスイッチ14及びセ
ーフティスイッチ16が同時にオン操作された場合に
は、始動信号Se、電圧不足信号Sfが入力されていな
いこと、並びにブレーキ動作信号Sg、パーキング信号
Sh、ボンネット閉鎖信号Si、ドアロック信号Sjが
全て入力されていること(つまり、エンジンが既に始動
されていないこと、車載バッテリ24の出力電圧がエン
ジンを始動させるのに十分な状態にあること、パーキン
グブレーキが動作していること、トランスミッションが
パーキング位置にあること、自動車のボンネットが閉鎖
されていること、ドアロック機構18が全て施錠状態に
あること)を条件に、ACCリレー26、IGリレー2
7、スタータリレー28を動作させ、これによりエンジ
ンを始動させる。また、このような制御を実行した後
に、エンジンが始動したことを示す始動信号Seが入力
されたときには、スタータリレー28のみを動作停止さ
せてスタータ回路17の駆動を停止する。
【0034】…電波信号S2が入力された場合、換言
すれば送信機11側において第2のスイッチ15及びセ
ーフティスイッチ16が同時にオン操作された場合に
は、始動信号Seが入力されていること(エンジンが始
動されていること)を条件に、ACCリレー26、IG
リレー27を動作停止させ、これによりイグニッション
回路を遮断してエンジンを停止させる。
【0035】…電波信号S3が入力された場合、換言
すれば送信機11側において第1のスイッチ14のみが
オン操作された場合には、ドアアンロック信号出力回路
31を動作させて、ドアロック機構18を解錠状態に切
換える。
【0036】…電波信号S4が入力された場合、換言
すれば送信機11側において第2のスイッチ15のみが
オン操作された場合には、ドアロック信号出力回路30
を動作させて、ドアロック機構18を施錠状態に切換え
る。
【0037】要するに、上記した構成によれば、遠方ま
で届く電波信号S1、S2の送信動作、つまりエンジン
の始動或は停止を遠隔操作により指令する動作は、セー
フティスイッチ16と第1のスイッチ14との同時操
作、或はセーフティスイッチ16と第2のスイッチ15
との同時操作が行われた場合に初めて行われるものであ
るから、エンジンの始動或は停止動作が誤って行われる
事態を効果的に防止できるものである。特に、車両が遠
方に位置していた場合には、エンジンの動作状態の確認
が難しいため、エンジンの始動或は停止動作が誤って行
われた場合には、その確認ができないという可能性があ
る。そして、このような確認ができないときには、誤動
作に気が付かないまま放置されることになると不具合が
発生するが、上記のような構成によれば、このような不
具合の発生を未然に防止できることになる。
【0038】尚、ドアロック機構18の動作指令に対応
した電波信号S3、S4は、第1のスイッチ14或は第
2のスイッチ15の単独操作によって送信される構成と
なっているが、これらの電波信号S3、S4は比較的微
弱に設定されていて、それら電波信号S3、S4による
指令は自動車の近傍(数メートル以内)、つまり操作者
がドアロックの状態を直接確認できる状態においてのみ
有効となる構成となっているから、特に支障を生じない
ものである。
【0039】また、上記実施例では、合計3個のスイッ
チ14〜16によって合計4種類の電波信号S1〜S4
を送信できることになるから、従来構成に比して必要と
なるスイッチ数を減らすことができる。つまり、本実施
例によれば、本体ケース13の前面に2個のスイッチ1
4及び15を設けるだけで済むものであり(従来構成で
は4個必要)、結果的に、各スイッチ14、15の操作
部の面積、並びに各スイッチ14、15間の距離を十分
に確保できて、その操作性の向上を図り得ると共に、外
観のデザイン上の制約を少なくできるものである。しか
も、本体ケース13に各スイッチ14〜16を設けるた
めに必要な穴の数も従来構成に比べて減ることになるた
め、全体構造が簡単になると共に、本体ケース13の剛
性も高め得るものであり、防水構造を設ける場合であっ
ても、その防水構造の複雑化を防止できるようになる。
【0040】尚、送信機11からの指令により、エンジ
ンが始動されたり或は停止された場合には、その旨を示
すアンサバック信号を自動車側から送信機11側へフィ
ードバックすると共に、そのアンサバック信号により示
される内容を送信機11側で表示する構成としても良い
ものであり、以下においては、このような構成を採用し
た本考案の第2実施例について、前記第1実施例と異な
る部分についてのみ、図4〜図6を参照しながら説明す
る。
【0041】図6において、遠隔制御用送信機としての
携帯型送受信機11′の本体ケース13には、エンジン
が始動したことを表示するための例えば赤色の発光ダイ
オード39と、エンジンが停止したことを表示するため
の例えば緑色の発光ダイオード40とが設けられる。
【0042】携帯型送受信機11′の電気的構成の概略
を示す図4において、前記発光ダイオード39及び40
は、電池19の両端に、夫々抵抗39a、スイッチング
回路39b及び抵抗40a、スイッチング回路40bを
介して接続されている。また、高周波ユニット21′
は、電波信号S1〜S4をアンテナ13aを介して送信
する機能の他に、後述する車載送受信機12′(本考案
でいう受信機に相当)からのアンサバック信号Sy1、S
y2をアンテナ13aを介して受信する機能を有し、CP
U20からの指令によって、送信状態と受信状態とに選
択的に切換えられる構成となっている。
【0043】上記アンサバック信号Sy1はエンジンが始
動したことを示し、また、アンサバック信号Sy2はエン
ジンが停止したことを示すものであり、CPU20は、
アンサバック信号Sy1の受信期間中には発光ダイオード
39をスイッチング回路39bを介して点灯させ、アン
サバック信号Sy2の受信期間中には発光ダイオード40
をスイッチング回路40bを介して点灯させる構成とな
っている。尚、高周波ユニット21′は、オン信号Sc
が出力された状態で送信出力を落とす構成となってい
る。
【0044】車載送受信機12′の電気的構成の概略を
示す図5において、高周波ユニット22′は、電波信号
S1〜S4をアンテナ22aを介して受信する機能の他
に、前記アンサバック信号Sy1、Sy2をアンテナ22a
を介して送信する機能を有し、CPU23からの指令に
よって、送信状態と受信状態とに選択的に切換えられる
構成となっている。
【0045】CPU23は、携帯型送受信機11′から
の電波信号S1を受けて、スタータ回路17を通じてエ
ンジンを始動させた後に、エンジン始動検知回路32か
らエンジンが始動したことを示す始動信号Seが入力さ
れたときには、スタータ回路17の駆動を停止する制御
を行うと同時に、アンサバック信号Sy1を送信する制御
を行い、また、携帯型送受信機11′からの電波信号S
2に基づいたエンジンの停止制御を行った後に、始動信
号Seが入力停止されたときには、アンサバック信号S
y2を送信する制御を行う。
【0046】この場合、例えば、以下(a)〜(c)の
手段の少なくとも一つを採用することによって、携帯型
送受信機11′側におけるアンサバック信号Sy1、Sy2
の受信状態が、車載送受信機12′側における電波信号
S1、S2の受信状態より良好な状態となるように構成
している。
【0047】(a)車載送受信機12′側から送信する
アンサバック信号Sy1、Sy2の信号レベルを、携帯型送
受信機11′側から送信する電波信号S1、S2の信号
レベルより高くする。
【0048】(b)車載送受信機12′側の送信時のア
ンテナゲインを、携帯型送受信機11′側の送信時のア
ンテナゲインより高くする。但し、この場合には図5に
二点鎖線で示すように、アンテナゲインが良好な送信専
用のアンテナ22bを追加する必要がある。
【0049】(c)車載送受信機12′側の受信感度
を、携帯型送受信機11′側の受信感度より低く設定す
る。
【0050】以上のように構成した本実施例によれば、
前記第1実施例と同様の効果を奏することは勿論のこ
と、携帯型送受信機11′から送信した電波信号S1、
S2によってエンジンが始動され或は停止された旨を、
当該携帯型送受信機11′側で知ることができるように
なるから、実用上において非常に便利になる。
【0051】この場合、本実施例では、携帯型送受信機
11′側におけるアンサバック信号Sy1、Sy2の受信状
態が、車載送受信機12′側における電波信号S1、S
2の受信状態より良好な状態となるように構成したか
ら、携帯型送受信機11′から電波信号S1或はS2を
送信した後に、その携帯型送受信機11′の向きが変化
したり、或は送信対象の自動車の隣に他の自動車が停車
した場合のように、携帯型送受信機11′でのアンサバ
ック信号Sy1、Sy2の受信状態を悪化させるような状況
となった場合でも、そのアンサバック信号Sy1、Sy2を
確実に受信できるようになり、結果的に、上述のような
アンサバック機能が不安定になるという実用上の不具合
を招く虞がなくなるものである。
【0052】尚、この実施例においては、電波信号S
1、S2に応じたアンサバック信号Sy1、Sy2をフィー
ドバックする構成としたが、他の電波信号S3、S4に
ついてもアンサバック信号をフィードバックする構成と
しても良いものである。
【0053】
【考案の効果】以上の説明によって明らかなように、
発明によれば、本体ケースに、出力レベルが高低異なる
2種類の送信電波信号について1個ずつ割り当てられた
複数個の押しボタン形操作スイッチ1個の押しボタン
形補助操作スイッチを設け、この本体ケース内に、操
作スイッチ及び補助操作スイッチが双方とも操作された
状態で当該操作スイッチに割り当てられた2種類の電波
信号のうち出力レベルが高いものを送信すると共に、操
作スイッチのみが操作された状態で出力レベルが低い
方の電波信号を送信する送信制御回路を設ける構成とし
たので、誤操作に起因した電波信号の誤送信を防止する
ようにしたものでありながら、必要となる操作スイッチ
数を減らすことができて、操作性の向上及び外観デザイ
ンの自由度の向上を図り得ると共に、本体ケースの剛性
低下及び構造の複雑化を防止できるなどの実用的効果を
奏するものである。
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す送信機側の概略回路
構成図
【図2】受信機側の概略回路構成図
【図3】全体の外観を示す正面図
【図4】本考案の第2実施例を示す図1相当図
【図5】図2相当図
【図6】図3相当図
【図7】第1の従来例を示す図3相当図
【図8】第2の従来例を示す図3相当図
【符号の説明】
図面中、11は携帯型送信機(遠隔制御用送信機)、1
2は車載受信機、13は本体ケース、13aはアンテ
ナ、14は第1のスイッチ(操作スイッチ)、15は第
2のスイッチ(操作スイッチ)、16はセーフティスイ
ッチ(補助操作スイッチ)、17はスタータ回路(車両
用負荷)、18はドアロック機構(車両用負荷)、20
はCPU(送信制御回路)、21、22は高周波ユニッ
ト、11′は携帯型送受信機(遠隔制御用送信機)、1
2′は車載送受信機(受信機)を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−6048(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 16/02 660 B60R 16/02 650 B60R 25/10 615

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両側に設けられた受信機に対し、車両
    用負荷の異なる動作モードを指令するために出力レベル
    が高低異なるものを含む複数種類の電波信号を送信す
    隔制御用送信機において、出力レベルが高低異なる 2種類の電波信号について1個
    ずつ割り当てられた複数個の押しボタン形操作スイッチ
    と1個の押しボタン形補助操作スイッチとが設けられる
    本体ケースと、 この本体ケース内に設けられ、前記操作スイッチ及び補
    助操作スイッチが双方とも操作された状態で当該操作ス
    イッチに割り当てられた2種類の電波信号のうち出力レ
    ベルが高いものを送信すると共に、操作スイッチのみが
    操作された状態で出力レベルが低い他方の電波信号を送
    信する送信制御回路とを備えたことを特徴とする車両用
    負荷の遠隔制御用送信機。
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