JP3534720B2 - 電動式移動棚の電源自動スイッチ装置 - Google Patents

電動式移動棚の電源自動スイッチ装置

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JP3534720B2
JP3534720B2 JP2001211644A JP2001211644A JP3534720B2 JP 3534720 B2 JP3534720 B2 JP 3534720B2 JP 2001211644 A JP2001211644 A JP 2001211644A JP 2001211644 A JP2001211644 A JP 2001211644A JP 3534720 B2 JP3534720 B2 JP 3534720B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の可動棚を作
業用通路の空間を残して密集した状態に配列し、物品出
納時には棚を移動させて作業用通路を形成するようにし
た移動棚で、特に図書館、資料館、一般文書庫などにお
ける、日常的な棚の管理、出納作業時の操作方法の改
善、省力化、省電力化を図る電動式移動棚に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図書館、資料館等で閲覧者が自由に電動
式移動棚を使用できるようにする場合は、開館時に担当
職員が各棚装置を巡回して、棚の電源を入れる操作を日
常的に行い、そして、閉館時には同様にして各棚装置の
電源を切る操作を行っている。また、専用の書庫では、
出納作業者が始業時あるいは使用時に棚電源を入れて使
用し、終業時あるいは使用後に電源を切る操作を日々行
っている。また更に、従来から節電を目的として、使用
後に一定時間経過すると自動的に電源を切り、次の使用
時には電源を入れ直して使用するようにした節電装置な
どがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の電動式移動棚にあっては、棚電源の「入り・切り」
操作を日常的に実施しなければならず、棚の設置単位が
多いところは室内も広く、多層階におよぶ施設なども有
り、巡回する担当職員に負担を強いるという課題を有し
ている。また、日常的に棚電源の「入り・切り」操作が
励行されない場合、四六時中電源が入れっ放しになると
いう課題が生ずると共に、終業時あるいは使用後に電源
を切り忘れて電源が入れっ放しになる場合も多く発生
し、消費電力の浪費、制御装置の電子部品の劣化、故障
の誘発を招くという課題があった。
【0004】また、移動棚の使用後、一定時間経過内に
再使用がない場合、自動的に棚電源を切る節電対策を施
す場合もあるが、このような対策では、間欠的になりが
ちな使用状態のとき、使用時ごとに電源を再度入れる操
作と、出納時に必要な通路選択操作とが伴い、時々で操
作が異なり煩雑になるため操作し難いという課題を有し
ている。
【0005】本発明は、前記各課題を解決すべくなされ
たもので、従来人為的に行っていた棚電源の「入り・切
り」操作を自動化するもので、棚の使用時に自動的に電
源を入れ、使用後、あるいは作業の終了時に棚電源が自
動的に切れるようにすることによって、棚管理の省力化
・より一層の省電力化と共に、棚の操作性の向上、制御
装置類の劣化を抑え、高寿命化を図ることができる。
【0006】すなわち、業務の開始時および終了時に、
日常的慣習として行っている室内照明灯の点灯・消灯に
よる室内照度の「明・暗」をセンサで検知し、室内が明
るいとき棚電源が入り、暗いとき切れるように構成し、
そして、更に不必要な通電を防止するため、使用を開始
する棚装置のみ特定して棚電源を入れるように構成す
る。また、出納作業者が使用する区画の棚操作面に近づ
くと人の存在を検知して棚電源が入り、使用できる状態
にすると共に、使用後に棚の操作面から離れると棚電源
が切れるように構成する。
【0007】また更に、室内照明灯を点灯させ、室内が
明るい状態のとき出納作業者が使用する区画の棚操作面
に近づくと棚電源が入り、離れると切れるように構成す
ることにより、業務終了後、あるいは夜間の巡回警備な
どによる誤作動を防ぎ、より一層棚の用途に適した電動
式移動棚の電源自動スイッチ装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、室内照明灯を
備えた室内に、固定棚あるいは側壁で区分される区画ご
とに、走行用の可逆モータを備えた可動棚を作業用通路
の空間を残して複数個配列し、業務の開始時には前記棚
の電源を入れ、出納作業時には、通路選択手段の操作
で、前記棚を適宜に移動させて前記通路を形成して出納
作業を行い、前記業務の終了時には、前記棚電源を切る
ようにした電動式移動棚において、前記区画ごとに、前
記棚の周辺部に設けられ、前記室内照明灯の点灯時およ
び消灯時の明・暗を判別して検知する明るさ検知器と、
該明るさ検知器の検知信号に基づき作動する電源出力手
段とから成り、前記室内照明灯点灯により該区画の
前記明るさ検知器が明るいを検知したとき、該検知
信号がONとなり、前記電源出力手段が作動し前記
電源が入り、制御装置に電源が供給され、前記室
内照明灯消灯されたとき、該明るさ検知器の検知信号
がOFFし、該電源出力手段が復帰して前記移動
るように構成するという手段、または固定棚あ
るいは側壁で区分される区画ごとに、走行用の可逆モー
タを備えた可動棚を作業用通路の空間を残して複数個配
列し、出納作業時に前記棚の電源を入れ、通路選択操作
により該通路を形成してロックさせ、前記出納作業の終
了時に前記通路ロックを解除する手段を有し、前記棚の
使用後に、前記棚電源を切るようにした室内設置の電動
式移動棚において、前記移動棚の操作面側上部に設けら
れ、該操作面に接近する人の存在を検知するための前記
操作面側前方を検知エリアとする人体検知器と、該人体
検知器の検知信号に基づき作動する電源出力手段とから
成り、出納作業者が前記検知エリア内に入り、該人体検
知器がの存在を検知したとき、該検知信号がONして
前記電源出力手段が作動し、前移動電源が入り、
制御装置に電源が供給され、前記通路選択操作による前
棚の使用中は、該使用中信号のONで前記移動
源が継続してONされると共に、前記通路ロックが解除
され、前記出納作業者が前記検知エリア内から離れる
、前記検知信号がOFFとなり、該電源出力手段が復
帰して前記移動電源るように構成するという
手段、を採用することにより、上記課題を解決した。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態を示すものであって、室内照明灯の点灯・消灯による
室内照度の「明・暗」を明るさ検知器で検知して、棚電
源をON・OFFする電源自動スイッチ装置を備えた電
動式移動棚の正面図である。すなわち、第1の実施の形
態に示す電源自動スイッチ装置は、前記室内照明灯の点
灯・消灯による明るさを検知、あるいは不検知により、
棚電源をON・OFFするものである。
【0010】図1において、床上に敷設されたレールR
の両端位置に固定棚A・Eが配置されると共に、該固定
棚A・E間において、可動棚B・C・Dが前記レールR
上を走行車輪Wを介して左右方向に移動可能に配置され
ている。
【0011】前記固定棚A・E並びに可動棚B・C・D
のうち、固定棚A・Eは必要により配置するが、壁面で
あってもよい。本発明の実施の形態においては説明の都
合上固定棚A・Eとして説明する。
【0012】前記各棚A・B・C・D・E間には、それ
ぞれ相隣る棚間に通路1・2・3・4が形成でき、図1
では前記可動棚B・Cをそれぞれ左側に移動させて密集
すると共に、前記可動棚Dを右側に移動させて、通路3
部分を最大限に広く開けて出納作業用通路とし、出納作
業が円滑に行われるようにしている。
【0013】前記各可動棚B・C・Dの下部には、それ
ぞれ自走用の可逆モータM1・M2・M3が取付けられ
ていて、それぞれ各可動棚B・C・Dの底部に軸装され
た駆動走行車輪Wを回転させてレールR上を走行する。
【0014】前記各可動棚B・C・Dの正面側には、所
望の棚間に作業用通路を形成するための通路スイッチ
(通路選択手段・通路ロック解除手段)S1・S2・S
2′・S3・S3′・S4、並びに各可動棚B・C・D
の移動を制御する制御装置CU1・CU2・CU3がそ
れぞれ設置されると共に、前記各可動棚B・C・Dの収
納面側下部には、隣接する棚との離接を検知する離接検
知スイッチLS1・LS2・LS3・LS4がそれぞれ
取付けられている。
【0015】前記通路スイッチS1・S2・S2′・S
3・S3′・S4は、各棚間の通路を選択するスイッチ
であり、そのうちS1・S2は可動棚Bの正面において
両端にそれぞれ取付けられており、S1は固定棚Aと可
動棚B間に通路1を、S2は前記可動棚B・C間の通路
2をそれぞれ選択するスイッチであり、またS2′とS
3は可動棚Cの正面において両端にそれぞれ取付けられ
ており、S2′は可動棚B・C間の通路2を、S3は前
記可動棚C・D間の通路3をそれぞれ選択するスイッチ
である。
【0016】更に、S3′とS4は可動棚Dの正面にお
いて両端にそれぞれ取付けられており、S3′は可動棚
C・D間の通路3を、S4は可動棚Dと固定棚E間の通
路4をそれぞれ選択するスイッチである。
【0017】前記離接検知スイッチLS1・LS2・L
S3・LS4は、互いに相隣れる棚が離れている状態
か、接している状態かを検知する検知スイッチであり、
そのうちLS1とLS2は可動棚Bの両側面下部にそれ
ぞれ取付けられており、一方側の離接検知スイッチLS
1は固定棚Aと可動棚Bの離接を検知する検知スイッ
チ、他方側の離接検知スイッチLS2は可動棚B・Cの
離接を検知する検知スイッチである。
【0018】また、離接検知スイッチLS3は可動棚C
の他方側側面下部に取付けられており、可動棚C・Dの
離接を検知する検知スイッチである。同様に、離接検知
スイッチLS4は可動棚Dの他方側側面下部に取付けら
れて、可動棚Dと固定棚Eの離接を検知する。
【0019】前記各可動棚B・C・Dの天板の上方に
は、それぞれ各通路1〜4を照らす通路照明灯FL1・
FL2・FL3・FL4が設けられている。前記通路照
明灯FL1・FL2は可動棚Bの天板の上方左・右側面
に設けられていて、通路スイッチS1の選択により通路
1が形成されると通路照明灯FL1が点灯して通路1を
照らし、また通路スイッチS2の選択により通路2が形
成されると通路照明灯FL2が点灯して通路2を照ら
す。
【0020】前記通路照明灯FL3・FL4はそれぞれ
前記可動棚C・Dの天板の上方右側面に設けられてい
て、通路スイッチS3の選択により通路3が形成される
と通路照明灯FL3が点灯して通路3を照らし、また通
路スイッチS4の選択により通路4が形成されると、通
路照明灯FL4が点灯して通路4を照らす。
【0021】そして、前記移動棚を設置した室内におけ
る、該移動棚の周辺部の天井面には、室内を照らす室内
照明灯FCLが設置されており、該室内照明灯FCLは
室内あるいは室外の壁面等に取付けられた室内照明灯ス
イッチSWにより、点灯または消灯する。前記室内照明
灯FCLの点灯時および消灯時の明るさを判別して検知
し、後述する電源出力手段を作動させる明るさ検知器L
XSが、棚の周辺部(図1においては、可動棚Cの正面
側側板の上方部に設置されている)に設置されている。
【0022】また、図1に示す各通路1〜4の出入口部
には光電センサRA1・LA1〜RA4・LA4が各通
路を挟む両側の棚に設けられている。前記光電センサR
A・LAは、各通路を挟んで一方向側に投・受光器R
A、他方向側の対面する位置に反射板LAを設け、投・
受光器と反射板間の光信号BAの遮光により、各通路へ
の人の進入を検知する構成を有し、通路のロックが解除
されているとき、該通路に進入するとその通路がロック
され、通路照明灯が点灯する。
【0023】図2は、本発明の第1の実施の形態におけ
る電動式移動棚の電源自動スイッチ装置と移動棚制御装
置のブロック図である。先ず、電源自動スイッチ装置に
ついて説明する。該電源自動スイッチ装置は、検知手段
である明るさ検知器LXSと、該明るさ検知器LXSの
検知信号により作動する電源出力手段とにより構成され
ている。すなわち、検知手段である明るさ検知器LXS
は、室内照明灯FCLの点灯時および消灯時の明るさを
判別して検知し、該明るさ検知器LXSが前記室内照明
灯FCLの点灯による明るい状態を検知したとき、検知
信号がONとなり、該検知信号を電源出力手段に入力す
る。
【0024】前記電源出力手段は、オフディレータイマ
ー回路および電源リレーRYとにより構成されている。
すなわち、前記オフディレータイマー回路に、前記明る
さ検知器LXSの検知信号が入力されると、該入力と同
時に電源リレーRYの動作信号を出力して該電源リレー
RYが動作し、移動棚電源がONされて移動棚制御装置
に電源が供給される。また、前記室内照明灯FCLの消
灯時は、前記明るさ検知器LXSの検知信号がOFF
(不検知)になり、該オフディレータイマー回路の入力
信号もOFFとなる。そして、該入力信号がOFFした
時点からセット時間経過後(タイムアップ)、前記電源
リレーRYが復帰して移動棚電源がOFFになる。
【0025】次に、移動棚制御装置について説明する。
可動棚Bの制御装置CU1は、通路スイッチS1、S2
の通路選択信号で通路1、2を選択形成する機能を備
え、離接検知スイッチLS1、LS2の検出信号で、可
逆モータM1の作動制御を行い、可動棚Bを走行させる
と共に、形成する通路1、2に面する通路照明灯FL
1、FL2を点灯する機能を備え、更に光電センサRA
1により出納作業者の通路1への進入を検出したとき、
該通路1をロックする機能を備える一方、光電センサR
A2により出納作業者の通路2への進入を検出したと
き、該通路2をロックする機能を備えている。
【0026】また、可動棚Cの制御装置CU2は、通路
スイッチS2′、S3の通路選択信号で通路2、3を選
択形成する機能を備え、離接検知スイッチLS3の検出
信号で、可逆モータM2の作動制御を行い、可動棚Cを
走行させると共に、形成する通路3に面する通路照明灯
FL3を点灯する機能を備え、更に光電センサRA3に
より出納作業者の通路3への進入を検出したとき、該通
路3をロックする機能を備えている。
【0027】更に、可動棚Dの制御装置CU3は、通路
スイッチS3′、S4の通路選択信号で通路3、4を選
択形成する機能を備え、離接検知スイッチLS4の検出
信号で、可逆モータM3の作動制御を行い、可動棚Dを
走行させると共に、形成する通路4に面する通路照明灯
FL4を点灯する機能を備え、更に光電センサRA4に
より出納作業者の通路4への進入を検出したとき、該通
路4をロックする機能を備えている。
【0028】本発明の第1の実施の形態に基づく電源自
動スイッチ装置を、図3のフローチャートにより説明す
る。先ず、出納作業(本発明において、「出納作業」と
は、出納作業者が開かれた通路内に入って、収納物の出
し入れをすることをいう)、あるいは業務の開始時(本
発明において、「業務の開始時」とは、例えば図書館に
おける開館時のことをいい、開館しても出納作業をしな
い場合もあるので、出納作業の開始時とは必ずしも一致
しない)に室内照明灯スイッチSWをONすると(ステ
ップ11)、室内照明灯FCLが点灯し、室内が明るく
なり(ステップ12)、該明るくなったことを、明るさ
検知器LXSが検知する(ステップ13)。
【0029】そして、前記ステップ13で検知された検
知信号(ON)は、オフディレータイマー回路に入力さ
れ、該検知信号の入力と同時に電源リレーRYの動作信
号を出力して(ステップ14)、電源リレーRYが動作
し(ステップ15)、移動棚電源がONされ(ステップ
16)、所望の作業用通路を開き、出納作業を行う準備
が完了する。
【0030】図3においては、図1の状態から通路2を
開くフローチャートが記載されている。前記ステップ1
6において、移動棚電源がONされた後、通路2を形成
すべく通路スイッチS2を押して通路2を選択すると
(ステップ17)、通路照明灯FL2が点灯すると共
に、モータM2が右回転し、棚Cが右走行する(ステッ
プ18)。そして、前記棚Cが右走行して、離接検知ス
イッチLS3がOFFすることにより、モータM2が停
止して、棚Cが停止し(ステップ19)、通路2が形成
されると共に、通路2がロックされて、通路2内に出納
作業者が入って出納作業を行う(ステップ20)。通路
2内における出納作業が完了すると、出納作業者は通路
2を出て通路スイッチS2を押して通路2のロックを解
除する(ステップ21)。その後更に、出納作業者が他
の通路で出納作業をする場合は、所望の棚の通路スイッ
チを押して通路選択をすることができる。この場合、フ
ローはステップ17に戻る。
【0031】そして、前記出納作業あるいは業務の終了
後(本発明において、「業務の終了後」とは、例えば図
書館における閉館時のことをいい、閉館前に出納作業が
終了してしまう場合もあるので、出納作業の終了時とは
必ずしも一致しない)に、室内照明灯スイッチSWをO
FFすると(ステップ22)、室内照明灯FCLが消灯
して暗くなる(ステップ23)。前記暗くなったことに
より、明るさ検知器LXSが明るさ不検知で検知信号が
OFFとなり(ステップ24)、オフディレータイマー
回路の入力信号がOFFして限時動作が始まり、タイム
アップで電源リレーRYの動作信号がOFFされ(ステ
ップ25)、電源リレーRYが復帰し(ステップ2
6)、移動棚電源がOFFされる(ステップ27)。
【0032】図4は、本発明の第2の実施の形態を示す
ものであって、室内照明灯の点灯による室内照度の「明
るい」を明るさ検知器で検知して、更に使用開始ボタン
を押すことにより棚電源をONし、前記室内照明灯が消
灯されて室内が暗くなると、明るさ検知器の検知信号が
OFF(不検知)になり、棚電源をOFFする電源自動
スイッチ装置を備えた電動式移動棚の正面図である。す
なわち、第2の実施の形態に示す電源自動スイッチ装置
は、前記第1の実施の形態と異なり、室内照明灯が点灯
して、「明るい」を明るさ検知器で検知しても棚電源は
ONされず、複数の区画のうち、所望する区画の使用開
始ボタンを押すことにより、前記所望の区画の棚電源を
ONするものである。
【0033】図4において、PBは使用開始ボタンで、
可動棚Cの前面側側板に取付けられているが、棚のいず
れにも取付けることができる。この使用開始ボタンPB
は、前記室内照明灯FCLの点灯により、明るさ検知器
LXSが明るさを検知しても使用開始ボタンPBを押さ
ない限り、棚電源が入ないよう構成されている。すなわ
ち、複数の区画より成る移動棚においては、出納作業を
しない区画の棚にまで電源が入ると無駄であるので、出
納作業をする区画の棚のみに電源が入るよう各区画にそ
れぞれ使用開始ボタンPBを設置し、電力の無駄な使用
を防止している。なお、前記図4における使用開始ボタ
ンPB以外の各棚の構成は、図1のものと同一であるの
で、説明を省略する。
【0034】図5は、本発明の第2の実施の形態におけ
る電動式移動棚の電源自動スイッチ装置と移動棚制御装
置のブロック図である。先ず、電源自動スイッチ装置に
ついて説明する。該電源自動スイッチ装置は、検知手段
である明るさ検知器LXSおよび使用開始ボタンPB
と、該明るさ検知器LXSの検知信号および使用開始ボ
タンの操作信号により作動する電源出力手段とにより構
成されている。すなわち、検知手段である明るさ検知器
LXSは、室内照明灯FCLの点灯時および消灯時の明
るさを判別して検知し、該明るさ検知器LXSが室内照
明灯の点灯による明るい状態を検知しているとき、使用
開始ボタンPBが押されると使用開始信号がONとな
り、電源出力手段に入力する。
【0035】前記電源出力手段は、オフディレータイマ
ー回路および電源リレーRYとにより構成されている。
すなわち、前記オフディレータイマー回路に、前記明る
さ検知器LXSの検知信号がONのとき、使用開始ボタ
ンPBの使用開始信号が入力されると、該入力と同時に
電源リレーRYの動作信号を出力して該電源リレーRY
が動作し、移動棚電源がONされて移動棚制御装置に電
源が供給される。また、前記室内照明灯FCLの消灯時
は、前記明るさ検知器LXSの検知信号がOFF(不検
知)になり、該オフディレータイマー回路の入力信号も
OFFとなる。そして、該入力信号がOFFした時点か
らセット時間経過後(タイムアップ)、前記電源リレー
RYが復帰して移動棚電源がOFFになる。なお、移動
棚制御装置のブロック図は、前記図2と同一なので、説
明を省略する。
【0036】本発明の第2の実施の形態に基づく電源自
動スイッチ装置を、図6のフローチャートにより説明す
る。先ず、出納作業あるいは業務の開始時に室内照明灯
スイッチSWをONすると(ステップ31)、室内照明
灯FCLが点灯し、室内が明るくなり(ステップ3
2)、該明るくなったことを、明るさ検知器LXSが検
知する(ステップ33)。
【0037】そして、第2の実施の形態においては、複
数の区画のうち所望の区画にのみ電源が入るように使用
開始ボタンPBが設けられ、所望する区画の使用開始ボ
タンPBを押すことにより、使用開始信号がONすると
(ステップ34)、使用開始信号がオフディレータイマ
ー回路に入力され、該使用開始信号の入力と同時に電源
リレーRYの動作信号を出力して(ステップ35)、電
源リレーRYが動作し(ステップ36)、移動棚電源が
ONされ(ステップ37)、所望の作業用通路を開き、
出納作業を行う準備が完了する。
【0038】図6においては、図4の状態から通路2を
開くフローチャートが記載されている。前記ステップ3
7において、移動棚電源がONされた後、通路2を形成
すべく通路スイッチS2を押して通路2を選択すると
(ステップ38)、通路照明灯FL2が点灯すると共
に、モータM2が右回転し、棚Cが右走行する(ステッ
プ39)。そして、前記棚Cが右走行して、離接検知ス
イッチLS3がOFFすることにより、モータM2が停
止し、棚Cが停止し(ステップ40)、通路2が形成さ
れると共に、通路2がロックされて、通路2内に出納作
業者が入って出納作業を行う(ステップ41)。通路2
内における出納作業が完了すると、出納作業者は通路2
を出て通路スイッチS2を押して通路2のロックを解除
する(ステップ42)。その後更に、出納作業者が他の
通路で出納作業をする場合は、所望の棚の通路スイッチ
を押して通路選択をすることができる。この場合、フロ
ーはステップ38に戻る。
【0039】そして、前記出納作業あるいは業務の終了
後に、室内照明灯スイッチSWをOFFすると(ステッ
プ43)、室内照明灯FCLが消灯して暗くなる(ステ
ップ44)。前記暗くなったことにより、明るさ検知器
LXSが明るさ不検知となり、検知信号がOFFして
(ステップ45)、オフディレータイマー回路の入力信
号がOFFして限時動作が始まり、タイムアップで電源
リレーRYの動作信号がOFFされ(ステップ46)、
電源リレーRYが復帰し(ステップ47)、移動棚電源
がOFFされる(ステップ48)。
【0040】図7は、本発明第3の実施の形態を示すも
のであって、棚の操作面に接近する人の存在を人体検知
器で検知して、棚電源をON・OFFする電源自動スイ
ッチ装置を備えた電動式移動棚の正面図である。図1と
異なる点は、図1における明るさ検知器LXSがなく、
人の存在を検知して、後述する電源出力手段を作動させ
る人体検知器PASが、棚体の所定個所(図7において
は、可動棚Cの正面側の上方部)に設けられている。前
記人体検知器PASは、棚の操作面側上部に設け、区画
ごとに棚列の操作面に沿った範囲を検知エリアとする必
要があり、検知エリア調整を後述のマスキング、または
人体検知器PASの取付け角度によって行う。なお、室
内照明灯の有無はいずれでもよく、また、前記人体検知
器PAS以外の各棚の構成は図1のものと同一であるの
で、説明を省略する。
【0041】図8は、本発明の第3の実施の形態におけ
る電源自動スイッチ装置を備えた電動式移動棚におい
て、出納作業者が正面側から通路内へ出入する棚の構成
を示す平面図である。背面側は壁等で通路口が塞がれて
いるものが多く、出納作業者は正面側から出入りを行
う。人体検知器PASは、可動棚Cの正面側板上部に設
けられており、図中DAで示す検知エリア内に人が入っ
た場合に検知できるよう構成されている。
【0042】図9は、本発明の第3の実施の形態におけ
る電動式移動棚の電源自動スイッチ装置と移動棚制御装
置のブロック図である。先ず、電源自動スイッチ装置に
ついて説明する。該電源自動スイッチ装置は、検知手段
である人体検知器PASと、該人体検知器PASの検知
信号により作動を開始し、且つ後述の移動棚制御装置に
よる棚使用中信号を受けて、その作動を継続する電源出
力手段とにより構成されている。すなわち、検知手段で
ある人体検知器PASは、該人体検知器の検知エリアD
A内で人の存在の有無を検知し、前記人体検知器PAS
が人の存在を検知したとき、検知信号がONとなり、該
検知信号を電源出力手段に入力する。
【0043】前記電源出力手段は、オフディレータイマ
ー回路および電源リレーRYとにより構成されている。
すなわち、前記オフディレータイマー回路に、前記人体
検知器PASの検知信号が入力されると、該入力と同時
に電源リレーRYの動作信号を出力して該電源リレーR
Yが動作し、移動棚電源がONされて、移動棚制御装置
に電源が供給される。そして、棚の使用中は、出納作業
者が通路内に入るため、人体検知器PASの検知信号が
OFFになるが、棚の使用中信号がONとなり、前記オ
フディレータイマー回路に入力され、移動棚電源が継続
してONされる。また、棚の使用が終わり、使用中信号
がOFFし、更に棚の操作面から人が離れ、人体検知器
PASの検知信号がOFF(不検知)になると、該オフ
ディレータイマー回路の入力信号もOFFとなる。よっ
て、該入力信号がOFFした時点からセット時間経過後
(タイムアップ)、前記電源リレーRYが復帰して移動
棚電源がOFFになる。
【0044】次に、本発明の第3の実施の形態に基づく
電源自動スイッチ装置を、図10フローチャートにより
説明する。先ず、出納作業者が棚の操作面に近づいて検
知エリアDA内に入ると(ステップ51)、人体検知器
PASが人体を検知(ON)し(ステップ52)、該検
知信号(ON)がオフディレータイマー回路に入力さ
れ、該検知信号の入力と同時に電源リレーRYの動作信
号を出力して(ステップ53)、電源リレーRYが動作
し(ステップ54)、移動棚電源がONされ(ステップ
55)、所望の作業用通路を開き、出納作業を行う準備
が完了する。
【0045】図10においては、図7の状態から通路2
を開くフローチャートが記載されている。前記ステップ
55において、移動棚電源がONされた後、通路2を形
成すべく通路スイッチS2を押して通路2を選択すると
(ステップ56)、使用中信号がONされ(ステップ5
7)、該使用中信号がオフディレータイマー回路に入力
されて、移動棚電源が継続してONされると共に、通路
照明灯FL2が点灯し、モータM2が右回転して、棚C
が右走行する(ステップ58)。そして、前記棚Cが右
走行して、離接検知スイッチLS3がOFFすることに
より、モータM2が停止して、棚Cが停止し(ステップ
59)、通路2が形成されると共に、通路2がロックさ
れて、通路2内において出納作業を行う(ステップ6
0)。
【0046】前記ステップ60において、通路2がロッ
クされている間は、ステップ57における使用中信号の
ON状態を継続させる。すなわち、出納作業者が人体検
知器PASの検知エリアDA内から離れ、通路2内に入
ると、人体検知器PASが人体の不検知により、移動棚
電源がOFFとなることを防止している。
【0047】前記通路2内における出納作業が完了する
と、出納作業者は通路2を出て通路スイッチS2(通路
ロック解除手段)を押して通路2のロックを解除すると
(ステップ61)、使用中信号がOFFされる(ステッ
プ62)。そして、出納作業者が棚操作面から離れ、検
知エリアDA外へ退出すると(ステップ63)、人体検
知器PASが人体不検知となり該人体検知器の検知信号
がOFFし(ステップ64)、オフディレータイマー回
路の入力信号がOFFして限時動作が始まり、タイムア
ップで電源リレーRYの動作信号がOFFされ(ステッ
プ65)、電源リレーRYが復帰し(ステップ66)、
移動棚電源がOFFとなる(ステップ67)。
【0048】本発明の第3の実施の形態において、棚を
複数区画並べて配置する場合、人体検知器PASが該区
画の幅の範囲内、および棚操作面に沿った一定範囲内の
人の存在のみ検知するように、該人体検知器PASの検
知エリアを特定するマスキング部材を設け、検知範囲を
制限することができる。また、人体検知器PASは配置
する区画の状況に応じて、区画ごとに、固定棚に1個乃
至該区画の両端の固定棚に相対するようにそれぞれ1個
設けることにより、該区画に配列した棚の操作面におけ
る人の存在を検知することができ、また、必要に応じて
複数区画を同時に検知するようにしてもよい。
【0049】図11は、本発明の第3の実施の形態にお
ける人体検知器PASを複数個取付けて、複数区画に亘
って検知エリアを確保した状態を示す正面図である。図
中、AB・BB・CBは棚装置のそれぞれの区画を示
し、人体検知器PAS1〜PAS4が、前記各区画を構
成する固定棚F1〜F3のうち、両側に棚装置を備えた
固定棚F2・F3の上方部にそれぞれ一対ずつ設置され
ている。人体検知器PAS1は区画ABの操作面を検知
エリアAB−DAとし、人体検知器PAS2とPAS3
とで区画BBの操作面を検知エリアBB-DAとし、更
に人体検知器PAS4は区画CBの操作面を検知エリア
CB-DAとしている。
【0050】図12は、人体検知器PAS1・PAS2
による検知エリアAB−DA、BB−DAの横巾を、前
記人体検知器PAS1・PAS2の側面にマスキング部
材MKを設けることにより、狭くした状態が図示されて
おり、また図13は人体検知器PASによる検知エリア
DAの奥行きを、前記人体検知器PASの前面にマスキ
ング部材MKを設けることにより、狭くした状態が図示
されている。更に、図14は、1個の人体検知器PAS
でDB・EBの2区画の検知エリアDB・EB−DAを
確保する状態が図示されている。前記図11〜図14に
示されたいずれの人体検知器PASを採用するかは、取
付現場の状況に応じて任意に決定すれば良い。
【0051】図15は、本発明の第4の実施の形態を示
すものであって、前記図7に示す人体検知器の外に、図
1に示す明るさ検知器を取付けた電源自動スイッチ装置
を備え、室内照明灯の点灯・消灯による明るさと、棚の
操作面に接近する人の存在をそれぞれ検知して移動棚電
源を制御する電動式移動棚の正面図である。図16は、
本発明の第4の実施の形態における電源自動スイッチ装
置を備えた電動式移動棚において、出納作業者が正面側
から通路内へ出入する棚の構成を示す平面図である。そ
して、図15,図16に示す人体検知器PASおよび明
るさ検知器LXSの各作用については、前記と同一であ
るので説明を省略する。
【0052】図17は、第4の実施の形態の電動式移動
棚の電源自動スイッチ装置と移動棚制御装置のブロック
図である。先ず、電源自動スイッチ装置について説明す
る。該電源自動スイッチ装置は、検知手段である明るさ
検知器LXSと人体検知器PASの両検知信号により作
動を開始し、且つ後述の移動棚制御装置による棚使用中
信号を受けて、その作動を継続する電源出力手段とによ
り構成されている。すなわち、検知手段である明るさ検
知器LXSが室内照明灯FCLの点灯による明るい状態
を検知しているとき、更に人体検知器PASが検知エリ
アDA内で人の存在を検知すると、検知信号がONとな
り、該検知信号を電源出力手段に入力する。
【0053】前記電源出力手段は、オフディレータイマ
ー回路および電源リレーRYとにより構成されている。
すなわち、前記オフディレータイマー回路に、前記明る
さ検知器LXSの検知信号がONのとき、人体検知器P
ASの検知信号が入力されると、該入力と同時に電源リ
レーRYの動作信号を出力して該電源リレーRYが動作
し、移動棚電源がONされて、移動棚制御装置に電源が
供給される。そして、棚の使用中は、出納作業者が通路
内に入るため、人体検知器PASの検知信号がOFFに
なるが、棚の使用中信号がONとなり、前記オフディレ
ータイマー回路に入力され、移動棚電源が継続してON
される。また、棚の使用が終わり、使用中信号がOFF
し、更に棚の操作面から人が離れ、人体検知器PASの
検知信号がOFF(不検知)になると、該オフディレー
タイマー回路の入力信号もOFFとなる。よって、該入
力信号がOFFした時点からセット時間経過後(タイム
アップ)、前記電源リレーRYが復帰して移動棚電源が
OFFになる。
【0054】また、前記電源出力手段は、室内照明灯F
CLを消灯すると、前記明るさ検知器LXSの検知信号
がOFF(不検知)になり、前記オフディレータイマー
回路の入力信号もOFFとなるため、棚使用後のロック
解除の忘れがあっても、該入力信号がOFFした時点か
らセット時間経過後(タイムアップ)、前記電源リレー
RYが復帰して移動棚電源がOFFになる。
【0055】次に、本発明の第4の実施の形態に基づく
電源自動スイッチ装置を、図18・図19のフローチャ
ートにより説明する。先ず、出納作業あるいは業務の開
始時に室内照明灯スイッチSWをONすると(ステップ
71)、室内照明灯FCLが点灯し、室内が明るくなり
(ステップ72)、該明るくなったことを明るさ検知機
LXSが検知する(ステップ73)。
【0056】そして、出納作業者が棚操作面に近づい
て、検知エリアDA内に近づくと(ステップ74)、人
体検知器PASが人体を検知(ON)し(ステップ7
5)、該検知信号(ON)がオフディレータイマー回路
に入力され、該検知信号の入力と同時に電源リレーRY
の動作信号を出力して(ステップ76)、電源リレーR
Yが動作し(ステップ77)、移動棚電源がONされ
(ステップ78)、所望の作業用通路を開き、出納作業
を行う準備を完了する。
【0057】図18においては、図15の状態から通路
2を開くフローチャートが記載されている。前記ステッ
プ78において、移動棚電源がONされた後、通路2を
形成すべく通路スイッチS2を押して通路2を選択する
と(ステップ79)、使用中信号がONされ(ステップ
80)、該使用中信号がオフディレータイマー回路に入
力されて、移動棚電源が継続してONされると共に、通
路照明灯FL2が点灯し、モータM2が右回転して、棚
Cが右走行する(ステップ81)。そして、前記棚Cが
右走行して、離接検知スイッチLS3がOFFすること
により、モータM2が停止して、棚Cが停止し(ステッ
プ82)、通路2が形成されると共に、通路2がロック
されて、通路2内において出納作業を行う(ステップ8
3)。
【0058】前記ステップ83において、通路2がロッ
クされている間は、ステップ80における使用中信号の
ON状態を継続させる。すなわち、出納作業者が人体検
知器PASの検知エリアDA内から離れ、通路2内に入
ると、人体検知器PASが人体の不検知により、移動棚
電源がOFFとなることを防止している。
【0059】前記通路2内における出納作業が完了する
と、出納作業者は通路2を出て通路スイッチS2(通路
ロック解除手段)を押して通路2のロックを解除すると
(ステップ84)、使用中信号がOFFされる(ステッ
プ85)。そして、出納作業者が棚操作面から離れ、検
知エリアDA外へ退出すると(ステップ86)、人体検
知器PASが人体不検知となり該人体検知器の検知信号
がOFFし(ステップ87)、オフディレータイマー回
路の入力信号がOFFして限時動作が始まり、タイムア
ップで電源リレーRYの動作信号がOFFされ(ステッ
プ88)、電源リレーRYが復帰し(ステップ89)、
移動棚電源がOFFとなる(ステップ90)。
【0060】一方、出納作業者が棚の使用後、通路ロッ
クの解除を忘れた場合でも、室内照明灯スイッチSWを
OFFすると(ステップ101)、室内照明灯FCLが
消灯して暗くなり(ステップ102)、該暗くなったこ
とにより、明るさ検知器LXSが明るさ不検知となり、
検知信号がOFFすると(ステップ103)、オフディ
レータイマー回路の入力信号が優先的にOFFして限時
動作が始まり、タイムアップで電源リレーRYの動作信
号がOFFされ(ステップ88)、電源リレーRYが復
帰し(ステップ89)、移動棚電源がOFFされる(ス
テップ90)。本発明においては、棚の使用中(ON)
の信号よりも、明るさ検知器LXSによる不検知によっ
て、前記電源出力手段を優先的に復帰させて、移動棚電
源をOFFするという方法を採用している。
【0061】以上、第1〜第4の各実施の形態で述べた
ように、出納作業あるいは業務の開始時に自動的に棚電
源が入り、また、使用後あるいは業務の終了時に自動的
に切れるように構成することにより、棚電源の管理を不
要にして省力化を図ると共に、不使用時に棚電源を切
り、移動棚制御装置の待機電力(棚の配列数により異な
るが50W程度)をゼロにし、電源自動スイッチ装置の
待機電力(1W程度)に置き換えることにより、移動棚全
体の待機電力を1/50程度に減少させることができ、
省電力効果も大きい。また、本発明は、電源自動スイッ
チ装置を電動式移動棚に用いているが、使用態様をとも
にする一般的な電気製品に応用することも可能である。
【0062】なお、第1・第2・第4の各実施の形態で
用いている室内照明灯FCLの点灯時の「明るさ」を検
知する明るさ検知器LXSは、室外光(採光)がある場
合、あるいは、移動棚の通路照明灯が点灯した時の影響
をなるべく受けないところで、然も、室内照明灯の近く
に設けるのが望ましく、通常的には300LX程度の照
度があるとき、「明るい」を検知するのがよい。
【0063】また、第3・第4の各実施の形態では、出
納作業の終了後、通路スイッチを押してロックを解除
し、棚使用中信号をOFFしているが、特開平10−2
62749号で開示されているような通路入口に2個の
光電センサを設け、出納作業者の通路内への進入・退出
を判別して検知し、進入者が退出したとき、通路ロック
を自動解除する装置を備えた電動式移動棚であってもよ
い。
【0064】
【発明の効果】本発明は、出納作業あるいは業務の開始
時および終了時に、日常的慣習として行われている室内
照明灯の点灯・消灯による室内照度の「明・暗」を明る
さ検知器で検知し、室内が明るいとき棚電源が入り、暗
いとき棚電源が切れるよう構成し、更に使用する区画の
棚装置のみに棚電源を入れるように構成し、あるいは出
納作業者が棚の操作面に近づくと人体検知器が検知して
棚電源が入り、出納作業後に操作面から離れると棚電源
が切れるように構成し、更にまた室内照明灯を点灯させ
て、明るさ検知器が明るさを検知して、室内が明るい状
態のとき、出納作業者が棚の操作面に近づくと人体検知
器が検知して棚電源が入り、出納作業後に操作面から離
れると棚電源が切れるように構成することにより、棚電
源の「入り・切り」操作を自動化することができ、棚の
使用後、あるいは作業の終了時に棚電源を自動的に切る
ことができるので、省電力化を図ることができると共
に、作業終了後、あるいは夜間の巡回警備などによる誤
動作を防ぎ、棚管理の省力化を図ることができ、更に棚
の操作性の向上、制御装置類の劣化を抑えることがで
き、これらの高寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における電源自動ス
イッチ装置を備えた電動式移動棚の正面図である。
【図2】同第1の実施の形態における電源自動スイッチ
装置と移動棚制御装置のブロック図である。
【図3】同第1の実施の形態において、電源自動スイッ
チ装置が作動して移動棚電源がON・OFFするフロー
チャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態における電源自動ス
イッチ装置を備えた電動式移動棚の正面図である。
【図5】同第2の実施の形態における電源自動スイッチ
装置と移動棚制御装置のブロック図である。
【図6】同第2の実施の形態において、電源自動スイッ
チ装置が作動して移動棚電源がON・OFFするフロー
チャートである。
【図7】本発明の第3の実施の形態における電源自動ス
イッチ装置を備えた電動式移動棚の正面図である。
【図8】同平面図である。
【図9】同第3の実施の形態における電源自動スイッチ
装置と移動棚制御装置のブロック図である。
【図10】同第3の実施の形態において、電源自動スイ
ッチ装置が作動して移動棚電源がON・OFFするフロ
ーチャートである。
【図11】同第3の実施の形態において、人体検知器を
複数個取付けた状態を示す電動式移動棚の正面図であ
る。
【図12】同第3の実施の形態において、人体検知器の
側面にマスキングして検知エリアの横巾を狭くした状態
を示す電動式移動棚の一部正面図である。
【図13】同第3の実施の形態において、人体検知器の
前面にマスキングして検知エリアの奥行きを狭くした状
態を示す電動式移動棚の一部側面図である。
【図14】同第3の実施の形態において、1個の人体検
知器で2区画の検知エリアを確保する状態を示す電動式
移動棚の正面図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態における電源自動
スイッチ装置を備えた電動式移動棚の正面図である。
【図16】同平面図である。
【図17】同第4の実施の形態における電源自動スイッ
チ装置と移動棚制御装置のブロック図である。
【図18】同第4の実施の形態において、電源自動スイ
ッチ装置が作動して移動棚電源がON・OFFするフロ
ーチャートである。
【図19】同図18のフローチャートの続きである。
【符号の説明】
A・E 固定棚、 B〜D 可動棚、 W 車輪、 R
レール、 1〜4 各棚間に形成される通路、FL1
〜FL4 通路照明灯、 CU1〜CU3 移動棚制御
装置、 S1〜S4・S2′〜S3′ 通路スイッチ
(通路選択手段・通路ロック解除手段)、 M1〜M3
可逆モータ、 LS1〜LS4 離接検知スイッチ、
RA1・LA1〜RA4・LA4 光電センサ、
BA3 光信号、 FCL 室内照明灯、 SW 室内
照明灯スイッチ、 LXS 明るさ検知器、 PAS
人体検知器、 PB 使用開始ボタン、 RY 電源リ
レー、DA 検知エリア、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−325158(JP,A) 特開2000−258052(JP,A) 特開 平8−150029(JP,A) 特開 平5−238509(JP,A) 特開 平11−99021(JP,A) 特開 昭57−1308(JP,A) 特開2000−57842(JP,A) 特開 平11−40377(JP,A) 特開 平5−170302(JP,A) 特開 平11−46889(JP,A) 特開 平11−113651(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 53/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内照明灯を備えた室内に、固定棚あるい
    は側壁で区分される区画ごとに、走行用の可逆モータを
    備えた可動棚を作業用通路の空間を残して複数個配列
    し、業務の開始時には前記棚の電源を入れ、出納作業時
    には、通路選択手段の操作で、前記棚を適宜に移動させ
    て前記通路を形成して出納作業を行い、前記業務の終了
    時には、前記棚電源を切るようにした電動式移動棚にお
    いて、 前記区画ごとに、前記棚の周辺部に設けられ、前記室内
    照明灯の点灯時および消灯時の明・暗を判別して検知す
    る明るさ検知器と、該明るさ検知器の検知信号に基づき
    作動する電源出力手段とから成り、前記室内照明灯
    により該区画の前記明るさ検知器が明るいを検
    知したとき、該検知信号がONとなり、前記電源出力手
    段が作動し前記移動電源が入り、制御装置に電源
    が供給され、前記室内照明灯消灯されたとき、該明る
    さ検知器の検知信号がOFFし、該電源出力手段が復帰
    して前記移動電源るように構成したことを特
    徴とする電動式移動棚の電源自動スイッチ装置。
  2. 【請求項2】前記区画ごとの棚の操作面に、前記移動
    の使用開始を指令する使用開始ボタンが設けられ、該区
    画の前記明るさ検知器が「明るい」を検知していると
    き、前記使用開始ボタンの使用開始信号で、前記電源出
    力手段が作動して前記移動電源が入るように構成し
    たことを特徴とする請求項1記載の電動式移動棚の電源
    自動スイッチ装置。
  3. 【請求項3】固定棚あるいは側壁で区分される区画ごと
    に、走行用の可逆モータを備えた可動棚を作業用通路の
    空間を残して複数個配列し、出納作業時に前記棚の電源
    を入れ、通路選択操作により該通路を形成してロックさ
    せ、前記出納作業の終了時に前記通路ロックを解除する
    手段を有し、前記棚の使用後に、前記棚電源を切るよう
    にした室内設置の電動式移動棚において、 前記移動棚の操作面側上部に設けられ、該操作面に接近
    する人の存在を検知するための前記操作面側前方を検知
    エリアとする人体検知器と、該人体検知器の検知信号に
    基づき作動する電源出力手段とから成り、出納作業者が
    前記検知エリア内に入り、該人体検知器がの存在を検
    知したとき、該検知信号がONして前記電源出力手段が
    作動し、前移動電源が入り、制御装置に電源が供
    給され、前記通路選択操作による前記棚の使用中は、該
    使用中信号のONで前記移動電源が継続してONさ
    れると共に、前記通路ロックが解除され、前記出納作業
    者が前記検知エリア内から離れると、前記検知信号がO
    FFとなり、該電源出力手段が復帰して前記移動
    るように構成したことを特徴とする電動式移動
    棚の電源自動スイッチ装置。
  4. 【請求項4】前記区画ごとに、前記棚の周辺部に、室内
    照明灯の点灯時および消灯時の明・暗を判別して検知す
    る明るさ検知器け、該明るさ検知器が明るい」を
    検知し、且つ前記人体検知器が前記検知エリア内の人
    存在を検知すると、前記電源出力手段が作動して前記
    電源が入り、前記棚の使用中は、該使用中信号に
    より、該移動棚の電源が継続してONされ、前記通路ロ
    ックの解除後に、前記出納作業者が前記検知エリア内か
    ら離れると、前記電源出力手段が復帰して、前記移動棚
    の電源が切れるように構成すると共に、前記明るさ検知
    の検知信号がOFFしたときは、前記電源出力手段
    復帰が優先され前記移動電源を切るように構成
    したことを特徴とする請求項3記載の電動式移動棚の電
    源自動スイッチ装置。
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